4.暇と言う名の恐怖


私の人生における基本的なスタンスは、
 ベストな人生はのぞまないがベターな人生を望む
と言うものです。
仕事に関して言えば、
 一切の仕事はやりたくない(ベストな人生)
 しかし、仕事をやらなければ、食べていけない
 自分の好きなこともできない
 仕方ないので仕事をやろう(ベターな人生)
という気持ちです。
こんな考えなので当然仕事の鬼にはなれません。
楽してリスクなく儲かる商売があればすぐにでも転職したいです。

そんな私でも結構困ってしまいました。
なぜ困ったかと言うと、半年間延長になりこの職場に残ったのはいいのですが、仕事がないのです。
元々やる予定の仕事がいくつかあるがそれをできる人間がいない(技術的ではなく、人数的に)のでそれをやってもらいたいとのことで残ることになりました。
しかし、その仕事はやるかどうかも決定ではなく、いつやることになるかも決まっていません。
と言うか、やることがいつ決まるかも決まっていない状態です。
つまり、結果としてはやるかもしれない仕事があるので残ったということです。

とにかく、それらの仕事の日程が決まるまでは仕事がない状態です(まったくないわけではないですが)。
その仕事の打ち合わせをしても、いっこうに決まらいものもあります。
ひどいものは、他の話が出てきたことにより、半年以上先になることも決まってしまいました。
結局私がやる予定だった仕事のうち私が実際にやった仕事は当初予定した仕事の2〜3割です。
それ以外は仕事がない状態です。
できる範囲で他の人がやっている残作業を手伝ったりはしていますが、それでも仕事がありません。
出張がない日などはその日の分の仕事をこなすのに半日もいらない状態です。
半日に集中して仕事があるわけではないので、厳密に言って半日で終わるかどうかは別ですが、1日の内のほとんどが暇を持て余す状態です。
何のために残ったんだろう?
そんなことを感じる日も少なくはありません。
当然会社は毎日定時に退社します。
家に帰れば、TVを見たり、本を読んだり、ゲームをやったり、マンガを読んだり…。
後、このサイトのネタを考えたり。
ある意味家では充実した日々(?)を送っていますが、会社にいるのは非常に辛いです。

仕事が楽なのに越したことはないのですが、仕事がないのと仕事が楽なのは大きく違います。
しかし、仕事をもらおうにも、できることは限られているのでなんでもかんでももらうわけにはいけません。
急な出張や(この時期あらかじめ予定の決まっている出張はほとんどなかったです)、本来やる予定だた仕事がいつ入るかわからないので、急ぎの仕事を簡単に受け取ることもできません。

このような状態が延長された日々のほとんどを占めることになりました。
このとき私は初めて暇と言う名の恐怖を味わいました。
そして、この暇が私を違う不安へと誘ったのです。

続く

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