由々しき問題です。 この前書店にて文庫を買いました。 ちょっと厚めの文庫(700ページ弱)で値段も気にせずにレジに持っていったのですが、店員が、 「1100円になります」 と言ったとき思いっきりびっくりしました。 げっ!文庫で1000円超えるなんて! 心の奥底で思わず叫んでしまいました。 前から感じてはいたのですが、改めて感じてしまいました。確かに昔に比べ文庫が非常に高くなってます。 ハードカバーとかは昔あまり買ってなかった(買えなかった)のでよく分かりませんが……。 と言うことで、少し調査をすることにしました。 手持ちの文庫でなおかつ現在も発売されてる文庫を数冊適当に見繕いどのぐらい値上がりしたかを調べてみました。 <15年ほど前の本> ページ数:410〜420ページ 値段:450〜500円 1ページあたりの金額:1.1〜1.2円 <今年発売の本> ページ数:410〜420ページ 値段:650〜700円(税込み) 1ページあたりの金額:1.5〜1.6円 率にして大体4割程度上がってることになります。 4割と言うのは高いです。 本好きの人間にとっては非常に由々しき問題です。 本好きでない方のためにもどのぐらい由々しき問題かを分かってもらうためにCDを例に挙げて見ます。 CDは15年ほど前は3200〜3500円が相場でした(私の記憶)。 15年ほど前はCDも発売してそんなにたってはいないし、消費税導入時に1割ぐらい安くなっています。 と言うことでその分を割り引いて、仮に15年前の金額を3000円とします。 これが4割増しで現在売られているとすると、4200円で売られていることになります。 どうですか?CD一枚4200円ですよ。 いまどきCDなんて2500〜3000円ぐらいで売ってるのに。もし、CDが4200円だったら音楽好きの人には由々しき問題です。 物価は15%程度しか上がってないのに(たぶん)何で書籍だけこんなに上がってしまうのだろう。 書籍以上に上がってるものもあるとは思うのですが、これは結構痛いです。 この不況の中、サラリーマンのお小遣いも下がってることでしょう。そうなると、今まで買っていた本を買わなくなったり減らしたり。 そうなると、出版社も少しでも売り上げを上げるために値段を上げる。そうなるともっと買わなくなる。 どんどん悪い方へ……。 |