電車で見かけた不思議な人Part IV

会社帰りの通勤電車の中で見かけた不思議な人のお話です。

私は田舎に住んでるので、時間を気にせずに駅に向かうとホームで20分〜30分間電車を待つというのはよくあることです。
今回もそんな待ち時間での話です。
電車が既に来ていたので電車に乗り席に座って待っていました。
そして、少したつと一人の女性が電車に乗ってきて私の前に座りました。
その女性は一息つくと、ひざの上に置いた紙袋からおもむろに紙パックのオレンジジュースと、ストローを出しました。
そして、ストローをオレンジジュースにさし、ストローを口に持っていきました。
そして、その女性はジュースを吸い上げます。
吸ってる!
吸ってる!
吸ってる!
吸ってる!
吸ってる!
吸ってる!
吸ってる!
………………………………………………………………………………………………………………・・
????

あれっ?
吸ってない!
しかも、長すぎ!
いつまでストローをくわえてるんだ?

結局その女性は約20分間一点を見つめてストローをくわえっぱなしでした。
しかも、電車が動き出してそのゆれのおかげで気づいたように口からはずしたのです。
20分間まったく動かずにストローを加えてると言うのは……。

で、まだ続きはあるのです。

その女性は次に右手に持ったジュースを少し持ち上げて、ジュースの成分表(かどうかは不明ですが、パックの横です)をいきなり見つめだしました。
なんか気になる成分でも入ってるのかな?見た目は100%濃縮還元オレンジジュースっぽいけど……。
と思っていると、またです。
また固まっています。

私は15分ほどで電車を降りましたが、彼女はまだパックを見つめてました。
あ〜あの人はいつまでパックを見続けているんだろう?
そう考えながら、私は駅の階段を下りていきました。


あの人のこの行動が何を意味するのか、いまだもって謎です。
きっと、一生解けることはないでしょう。
奇妙奇天烈摩訶不思議


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