デブの悩み(前かがみ編)

私はデブです。

と、いきなりこの話はカミングアウトから始まるのだった。



太った人間には色々な悩みがあります。
ま〜一番の悩みは太ってもたいして気にせずやせようとしないと言う”心意気”ですが……。
それはそれとして置いときます。

閑話休題。

皆さん前かがみになることってどのぐらいあります?
改めて考えると結構多いことがわかります。
挨拶をするとき。
靴下を履くとき。
靴の紐を締めるとき。
足元に有るものを拾うとき。
足の爪を切るとき。
立位体前屈をするとき(これはないか……)



で、前かがみと言うのはデブの敵なのです。
何故敵か?
それはちょっと考えてみればわかりますが、なにを隠そうでかすぎて隠すことのできない腹が邪魔なのです。
つまり、前かがみになるときに腹がつかえて非常に苦しいのです。
腹が思いっきり圧迫されてしまうのです。

普通の人にはこの苦しみはわかりません。
よくお辞儀のやり方で前かがみになってその状態で少し止めろといいますが、これが非常に苦しい。
ちなみにこの状態というのは腹式呼吸を行ってる人間には息すらできないのです。
挨拶ひとつするだけでも息を止めねばならないため非常につらい、それがデブの前かがみです。


ここで普通の人とデブとの違いを見て見ましょう。
図1が普通の人です。
図2の赤い部分が普通の人に対し追加される贅肉です。
図3が贅肉を追加した結果、つまり、デブの人です。

図1:普通の人

図2:追加分

図3:追加結果

これはただ単に贅肉が追加されただけで、たいしたことはないです。
せいぜい重さを感じるだけです。

しかし、これが前かがみになると違います。
前かがみになったときの普通の人とデブとの違いを見て見ましょう。
前かがみと言っても90度腰を曲げる程度です。
図4が普通の人の前かがみです。
図5の赤い部分が前かがみした普通の人に対し追加される贅肉です。
図6が前かがみをして贅肉を追加した結果、つまり、デブの前かがみです。

図4

図5

図6

ここで図6の青い部分は圧迫される部分です。
この部分が足(というか太ももの付け根か?)と腹に挟まれて圧迫されてしまうのです。
どうですか?皆さん。
考えただけでも苦しそうでしょう?
デブはいつもこのような苦しみを味わっているのです。

これ以上曲げるのは自殺行為に等しいので、この程度で許してあげましょう。
もし周りにいるデブの人が物を落としたときなんかは、率先して拾ってあげてください。
デブの人はきっと涙を流して喜ぶでしょう(これは、大袈裟か……)。

そうなのです。
デブは自ら苦行を行っているのです。
それは昔の仏教僧が悟りを手に入れるために自分を苦しめて修行をしたように。
何故デブはそんなに自分を苦しめる必要があるのか?
それはデブにしかわかりません。
私はデブだけどわかりません(というか、わかりたくないけど)。
そんなデブに愛の手を差し伸べてください。

あ〜悲しい……。

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