はつ恋

作品データ

タイトル はつ恋
監督 篠原哲雄
脚本 長澤雅彦
キャスト 田中麗奈・原田美枝子・真田広之・平田満・佐藤充・仁科克基

感想

公園のベンチに一人たたずみ「あ〜あ、何でだろう」とでも言いたげに空を見つめている高校生の会田聡夏(田中麗奈)。そんなシーンで始まるこの映画。
この作品で初めて田中麗奈の演技を見ましたが、結構気に入ってしまいました。
元々”なっちゃん”のCMでもなぜか存在感があり、別に綺麗だとか、可愛いとかとは違うけど、なぜか気になり、”もしかして将来の大女優?”の予感が…。
でだしから、”主人公の失恋”・”悪性腫瘍による母の入院”と悪いこと尽くめで物語が始まりますが、ふとしたきっかけで見つけた24年前に出さず終いだった母のラブレター。その中の”あの願い桜の下でもう一度だけ会ってください。桜が咲いたら、もう一度。”をかなえるべく母の初恋相手を探す日々が続いた。
結局最後にはむにゅむにゅむにゅなんですが、とにかく田中麗奈の好演が光る映画でした。
これがきっかけで、「がんばっていきまっしょい」のDVDも買ってしまいました…。
で、実際の作品としてですが、”映像は綺麗”です。共演者も良い味を出してました。
ちょっと気になったのが、会田聡夏は最近の女子高生じゃないなとは思いました(時々見せる最近の女子高生っぽいところがあるのでそうでもないか)。
個人的には会田聡夏が何故母の初恋相手を探そうとしたのか、何故母の初恋相手が母に会うために、トレーニングをやる気になったのかをもっと描写してもらえればよかったかな?(それは私だけ?)
そうそう、あと、なぜ聡夏はあんなに金を持ってるんだろう…。
最後に、所々流れる久石譲の音楽は結構よかったです。
ま〜百点満点の映画とは言えませんが、見て損はないでしょう。