横溝正史との出会いの話をするためには私の読書遍歴を話す必要がある（と、思う）。
当時､私が小学生の頃、本なんてもんは一切読んでいなかった。私にとって本とは､まったくもってつまらないものだった。つまり、本嫌いだった。
そして私が小学校の４年生になった頃テレビで始まり、私を虜にしたのが「横溝正史シリーズ」だった。この番組で「金田一耕介」に出会い､惚れてしまった。
そしてあろうことか本嫌いの私が本を買ったのである。しかも自分の意思で。
しかし、このとき私が本を好きなったわけではなかった。なぜかというと、私には難しすぎた。読めない漢字､いまいちよくわからない内容､とにかく､買った本を読みきるということはなかった。
それから数年たった中学生時代、いまだに本嫌いの私だったが､何かのきっかけで､昔買った横溝正史の本を読み出した。買った当時とは違い中学生の私には本が読めた。
そして、はまった。
それは、横溝正史にはまっただけでなく､読書事態にはまった。
それから私の読書好きが始まった。
ということで、横溝正史の話に戻そう。
読書好きになった私はその後いろいろなミステリーを読んでみた。特に海外物を中心に。
アガサ・クリスティ、エラリー・クイーン、ディクスン・カー、コナン・ドイル…。
だけどやっぱり金田一耕介物が私の中で１番だった（ちなみに、その次はといわれるとエラリー・クイーンの悲劇シリーズかな?）。
最近（といっても、結構前からだが）孫が巷を騒がしているが､なんか違うかな?
金田一耕介から入ったのが原因かどうかわからないけれど､どうも、警部とかっていうもともと犯罪に関係する人間が謎を解く系のミステリーはなんかいまいち好きになれませんね。
その後好きになった探偵は､男優だったり、小説家だったり､犬だったり…。
とにかく､ミステリーの原点がこの金田一耕介です。