この人を好きな人間は結構マニアックだ。
まーこの人の名前はアニメオタクの人間なんかだったら結構知っているだろう。
メインの仕事は(たぶん)脚本家で「魔法のプリンセス ミンキーモモ」というアニメの原案&脚本で結構名前売れた。
といっても、私はそんなもんは見ていなかったので、その当時首藤剛志なる人物は見たことも聞いた事もなかった。
で、私とこの作家との出会いは、「戦国魔神ゴーショーグン」というロボットアニメである。
当時中学生だった私は、このアニメが好きだった。
確かこのアニメは本放送で何回か放送する時間帯が変わったような気がする。
基本的な設定は結構マジなのだが、出てくるキャラクターがいかんせん変だ。
なにが変だと言って、名前からして変だ。
<スグニー・カットナル>とか、<ケルナグール>とか、<ブンドル>とか……。
だけど、こいつらは皆い〜味を出している。い〜味を出しているキャラが出てくるものは小説でも漫画でも大好きだ。
で、話を元に戻すと、この「戦国魔神ゴーショグン」のノベライズを本屋で見つけて、速攻で購入したらその作家が首藤剛志だった。
そしてその後も何冊か続編が出ているのだが、このノベライズも結構いわく付きの話があるらしい。
もともと「戦国魔神ゴーショーグン」の続編である「その後の戦国魔神ゴーショーグン」を書こうという企画が先に浮上したが、このアニメ自体結構マイナーだったらしく、いきなり書いても何がなんだかわからないのでとりあえず、TV放映版をノベライズしようということでこの本を書いたらしい。
こんな事を書いているとこのシリーズにすべてロボットが出てくるように聞こえるが、最初の1〜2冊を除けば結構まじめな小説として仕上がっている。
そう言えば、この物語は完結していないので、続編が出るのを首を長くして待っているのだが、ぜんぜんでないな……。
で、それからどのぐらいしてだろう?「永遠のフィレーナ」という小説が出たのは。
これは純粋なHF(ヒロイニックファンタジー)もので、主人公の女の娘がいろいろな敵と戦いながら世界創世の秘密を突き止めていくという題材的にはよくある奴だ。
ちなみに、この「永遠のフィレーナ」は、最初私は「永遠のフィナーレ」と読んでいました。
あと、私が読んだものは、「都立高校独立国」というやつで、これは、渋谷の高校(確か松涛の当たりだと思った)に通う高校生が、独立宣言をしてしまうというものだったと思う。
残念な事に、この小説はとある事情で失ってしまい、大きい書店や、神保町の古本屋を探しまくったけど、結局見つからずちょっと哀しい思いをしてましたが、それから5年ぐらいたって古本屋でたまたま見つけてその時はちょっとうれしかった。
とにかく、この人の書くものはまじめなんだか、オチャラケなんだか良く分からなくて暇つぶしにはもってこいだと思います。