☆分割DLの設定数を増やすと何故駄目なのか?☆

ものすごく簡略化して説明します。
まず説明が分かりやすいように、以下の状況を設定します。

補完サーバー回線10MB、アクセス可能最大数100
補完されたファイルのサイズ10MB

◎分割設定
100分割した場合を考えます。
分割要求されると、サーバはその一つ一つに応答しますので、まずアクセス
可能数が満杯になります。つまりその方がDLを終えるまでは、他の方は
DLもアクセスも出来なくなります。分割要求がそれ以上の場合は、それ
に全部に応えないといけませんから相当の時間、他の方がアクセスできま
せん。

→規制をすれば403エラーの反応を返せばいいので回線も時間も塞ぎません。

◎ヘッタとファイルサイズ
分割されたファイルには、一つ一つにヘッダ情報が付きます。
ヘッダの中には、送信先・送信元、元のファイルサイズ、分割された
ファイルのサイズや結合の際の位置情報などなど他にも多くの情報が
入っています。
例えば1個のファイル容量に対して1%のヘッダとしても分割が多くなれば
分割されたファイル全てにヘッダ情報が付くので、総合的にはファイル
の容量に対して数%から10%ものヘッダに成るという事も有りえます。
と言う事は、分割すればするほど10MBのファイルをDLするのに
総DL量は、10MBを遙かに超えることに成ります。
又、分割が多くなれば分割されたファイルよりヘッタ情報のサイズの
方が大きくなると言う間抜けな事も起こりえます。

◎時間
更に言えば時間も無駄になります。
1秒に1MBのDLが可能な場合、10MBのファイルをDLするのに
10秒+アルファ(機械的、電気的なロスなど)が掛かります。
分割が多くなれば、サーバ側での分割とヘッダ情報作成など、
受け取るPC側では複数の受信とファイルの再構築などと
プロセスが多くなって更に多くの時間が掛かる事に成ります。

◎リソース
回線の中を何百にも分割された同じ内容の無駄なファイルが占有すれば
他の方のDLする速度などにも大きく影響して手間取る事になって、更に
それが他の方のDLに影響というように、段々と影響が出て最後には
ネット回線、PCなどの多くのリソースが無駄に使用される事に成ります。
具体的にはファイルの分割にサーバのCPUパワー・メモリなどのリソースを
そしてファイル転送に回線容量というリソース、ファイルの受信と復元には
受信側のPCのCPUとメモリをと言うように、無駄なリソースを使い、しかも
状況によっては却って時間が掛かってしまうという悪循環です。




以上は、かなり簡略化して考えてます。
分割DLは多くの場合では、大変便利でDL時間を短縮してくれます。
私も使う場合が有りますが、回線速度やPC性能などを考えたうえで
必要以上の分割設定は、多くのリソースを無駄に消費するだけでなく
多くのマナー良くDLしている方に大迷惑な行為です。
大抵は、ソフトのデフォルト設定で、充分に早くなります。
(多くのソフトのデフォルトは5、状況によって変更の場合でも10前後
までが殆ど。20以上にすると大抵は、却って遅くなる事が多いです。)

他の多くの皆様にもDL支援ソフトを使う場合には知っておいて欲しい
事ですので、書かせて頂きました。ご理解をお願いします。