きわめて局所的な カナダ旅行記


ほとんど文章です。しかも現地の観光名所情報はありません。
観光名所の写真等を期待している方は戻られたほうが賢明です



 2001年6月 遊びではなく「お仕事」でカナダへ行ってきました。お仕事なので、暇を見つけてもたいした観光地は見ていません。パックの観光旅行とはまた違う視点かとは思いますので、アメリカ、カナダへの個人旅行を考えている方の参考にはなるかもしれません。


出国編(アメリカ)
 アメリカで一仕事してからカナダへ移動しましたので、アメリカからの出国編です。アメリカ発はNYのJFK国際空港。航空会社はエアー・カナダだったのですが、果たしてどのターミナルから出るのやら・・・・ NY最後の晩にネットでJFKのインフォメーションを調べて、ターミナル7から出ることがわかりました。日本からNYへはユナイテッド・エアーで行ったのですが、到着前にアテンダントに「エアー・カナダはどこのターミナル?」と聞いたら、数分調べた後に思いっきり「ターミナル4」と答えてくれました。系列航空会社とはいえ、わかっていない場合もあるので、最終的には自分でも確認するようにしないと、危ない危ない。

 ターミナル7はユナイテッド・エアーがメインのターミナルです。エアー・カナダのNY発便は少ないので、ユナイテッド・エアーのカウンターを間借りしてのチェックインです。アメリカでは、国内線のチェックインのときには「この荷物は自分でパッキングしたか? 他の人が途中で開けていないか? 見知らぬ人になにか頼まれなかったか?」としつこいくらい聞かれるのですが(爆破物、麻薬対策らしい きちんと答えないと怒られます)、アメリカから出る分には何も聞かれません。アメリカから出ちゃう分にはいいってこと? いいのかなあ・・・・

 さて、チェックインをすませたら出発ゲートへ。出国審査のようなものはなし。日本と違って面白いのは、アメリカの空港では国際線の出発、国内線の到着、出発では、身分証明書を提示して、金属探知機の検査を受けて問題ない限り、搭乗客でなくてもゲートまで見送り、出迎えができます。駐在の方もゲートまで送ってくれて、いざカナダへ出発。


入国、空港編(カナダ)
 NYからバンクーバーへ移動したのですが、到着したら入国審査です。イギリスなんかであるようにカナダ、アメリカ国籍保持者(イギリスの場合はEC圏の人間)と、それ以外で通るところが違う、なんてことはありません。入国申請書に英語、フランス語のページがそれぞれあるところがいかにもカナダです。

 仕事での入国ということもありますが、入国審査はそこそこ聞いてきて、目的、滞在地を確認してきます。私は大学で開催されている生物系のセミナーへの参加だったので、セミナーのホームページを日本で事前にプリントアウトしておいて、それを審査官に見せれば特に問題はありませんでした。滞在地も大学の宿泊施設なので、そう言えば問題なし。

 入国も無事に済み、荷物も受け取って税関を通ったら、(税関はほとんど検査なしのフリーパス)両替です。両替は現金なり、TCなりを「カナダドルへ替えて」と両替所で言えばいいだけなので簡単。私はカードがあまり使えないであろう大学へ行くので、そこそこのお金を交換しておきました。さて、バンクーバー空港は出発時に空港使用税を取られます。帰りにとられますので、全部お土産買うのに使ってしまって払えない なんてことがないように、このときにパスポートのところにでも10ドル紙幣を入れておくのがベスト。なお、8アメリカ・ドルで支払ってもOKです。

 次は、あまりやる人はいないかもしれませし、最近はそんなことは必要ないはずなのですがリコンファーム(航空便の予約再確認)。私の場合は、カナダから日本へ帰る際はシアトル乗換えだったため、シアトル行きの便のリコンファームが必要でした。(シアトル、成田間の便のリコンファームは必要なし)電話でやりましょう とかガイドブックには書いてありますけど、空港で済ませてしまうのが簡単です。特にエアー・カナダは英語か仏語かどっちか選べ 等々の選択を電話越しに迫ってくるので、面とむかってカウンターでやるほうがお手軽です。ただし、カウンターによっては「今はそんなの必要ないよ」と言ってくる場合があるので、他のカウンターでも確認したほうがいいです。事実、2つめのカウンターでは「OK」と言ってリコンファーム作業をしてくれました。このときに、連絡先を聞いてくるので、滞在しているホテルの電話番号は調べておいたほうが良いかも

 必要なことが済めば移動するまでちょっと一休み。バンクーバーの空港は「ここは日本?」と思ってしまうくらい日本人観光客がいたりするので楽といえば楽。気をつけなきゃいけない、といえばそうかも。大橋巨泉のでっかい広告は見ませんでした。

目的地への移動
 エアー・カナダのカウンターでリコンファームをしていたときに後ろにいたJTBの現地係員の方に教えていただいたのですが、私がいった当時(2001年6月)は、バンクーバー市内のバスはストライキをしていました。その後、UBC(Univ of British Columbia)の学生と話した限りでは数ヶ月もやっているとのことです。バスが走っていれば、一回150円くらいで乗れるらしいです。

 大学への移動はタクシーで行きました。これも宿舎を予約した際に送ってきた地図を見せれば問題なく行ってくれます。運転手は概ね親切。途中一度だけダウンタウンに遊びに行きましたが「一番おいしいレストランは?」というオーダーにも爆笑しながらも連れて行ってくれます。チップは15%程度が普通らしいです。

University of British Columbia
 結局のところ、ここしか見てない というよりここに仕事に行ったので当たり前です。まず、広い、立派、外国の一流校ってこんなんなんだ という感じです。(これは、カナダ移動前に訪問して周ったアメリカ国内の大学、研究施設も軒並みそうですけどね) 理学部だけでも各学科ごとに非常に立派な施設が揃っている。こんなところを見てしまうのが理系出身者という感じですけれども。

 大学はバンクーバーの西端に位置しています。実は市内よりはるかに景色がよい。大学の北端からの眺め、宿舎の部屋からの眺めなどは非常に良い。なにより、市内の海岸と異なって、ガソリンメーカーの変な看板などがないです。

 大学に行って気が付いたのですが、むこうに人はシャツの裾をズボンから出していない。出しているとしたら、ショートパンツにTシャツやポロシャツの場合。Gパンから出しているのを見たのは、帰りのシアトル空港の日本行きの便の待合室だけでした。

 当然ですが、通過はカナダドル。アメリカのコインに慣れてきたところでカナダへ移動したので、もう一度覚えなおし。最初は面倒なので紙幣で払っていましたが、コインがたまるばかりなので使うことに。お金を使うのは主に生協でコーヒーを買うとき等だったのですが、手にいっぱいのコインを握って払えば、カウンターのおばちゃんが爆笑しながら受け取ってくれます。(バンクーバー空港の売店でも笑われました) コーヒーの値段を覚えてコインを用意していたら、今度は「今回は準備してたのね」と言われました。生協のおばちゃん恐るべし。


帰国編(まずアメリカへ)
 帰りは日本への直行便、ではなくてシアトル乗換えでした。よって一度アメリカへ入国する必要があります。バンクーバーでは、国際線、国内線、そしてアメリカ線の3つにターミナルがわかれています。シアトルまではエアー・カナダ といえどもシアトルへ行くので、まずはアメリカ線のターミナルへ行く必要があります。

 そして、チェックイン前にアメリカ入国審査用の用紙を書いておかねばなりません。何故なら、カナダにいるうちにアメリカ入国審査をしてしまうから。これがアメリカ方面の専用ターミナルがある理由です。恐らく、アメリカでの到着時の混雑を防ぐ目的があるのでしょう。入国審査の用紙は、ターミナルの中に置いてあって、事前にOKかどうかをチェックしてくれる係の人もいます。

 そして航空会社のカウンターにチェックイン。一応入国審査の用紙も見ているようですが、ここで提出はしません。預ける荷物にシールをつけてくれますが、ここでは預けません。無事にチェックインが済んだら、カウンターおじさんの脇を通って、荷物をがらがら引きずってカウンターの裏側へ、そこを通ると免税店があります。ようするに、この段階でカナダを出国したことになります。

 そして、バンクーバー空港の使用料を払います。これがあるので、カナダドルか米ドルを使い切らないように。もし、持っていなかったら、どうなるのかは・・・・ ちょっと想像つきません。両替所は近辺にはなかった覚えがあります。

 出国したので今度はアメリカへの入国です。入国審査用の用紙はここでも書けますが、先に書いておいたほうがいいですね。ここで入国審査をうけてアメリカへ入国。乗り継ぎでの入国ですので、エアーチケットも提示します。次に税関です。麻薬検査犬の検査をうけて税関へ行きますが、殆どノーチェック。税関を過ぎたらベルトコンベア‐があるので、こいつに荷物を載せて預けます。

 荷物を預けたら、あとは飛行機に乗るだけ。このアメリカ線専用ターミナルは既にアメリカ国内扱いです。国内ですが免税店もあります。もっとも、私は早朝の便でしたので、どこも閉まっていました。開いてたところで雑誌くらいしか買いませんけど。

帰国編(アメリカ乗換え)
 アメリカに到着したら乗り換えです。通常は系列の航空会社の乗り換えなので、ゲートを出たところにあるカウンターで席を決めてもらうだけ(チェックイン事態はバンクーバーで済ませています)。もし、系列航空会社ではない場合、シアトル空港では他のターミナルへ地下鉄で移動が必要な場合があります。こういう乗り継ぎをする人は、事前にチェックしておいたほうが良いかも。

 日本からアメリカ経由でカナダへ行くときは、アメリカで一度、自分で荷物をピックアップして載せ替えカウンターにちょこっと移動する必要があるらしいです。私のように帰りの場合は必要ありませんでした。あとは、せっかくシアトルに来てるので、出発するまでスターバックスコーヒーでも飲んで時間をつぶしましょう。なお、乗り継ぎだけだと他のターミナルへも行かないので、お土産を買うようなお店はありません。あっても規模が小さいです。

おまけ(顛末)
 上で載せ替えの必要はない と書きました。バンクーバー空港のチェックインカウンターでもさんざん「自分でピックアップする必要はないんだな?」と確認して、シアトルでも念を押しておいたのに、見事にロストバゲージ。なぜか1つ後の便にのって日本に辿り着きました。翌日には無事に荷物も届いたので、ユナイテッド・エアーのお金で宅配してもらった と思えばラッキーだったのかもしれません。

 もう一つおまけに、空港の案内、両替所の親切さ では成田空港がもっとも不親切、日本人の私でさえ、「どっちだ?」と思うこともしばしば。余ったカナダドルを日本円へ両替しましたが、申込書なんて書かせる両替所は日本だけ、おまけに連絡先? 私はいいけど、私の前に両替していたアメリカ人とおぼしきおじさんは「日本の連絡先の電話番号は?」と聞かれて「ノー アイデア」と言ってました。そりゃそうだろうな。


追記(21/09/2001)
 アメリカで飛行機に乗った際に思ったことは、カウンターで荷物を預ける際の確認と、ゲートへ行く際のチェックの厳しさ。携帯電話はもちろんのこと、ボールペンを胸ポケットに指しているだけで金属探知機に引っかかりました。カナダへの出国の際には、ベルトにジャケットのボタンまで反応してました。

 そして、手荷物のX線検査も非常に厳しいと思っていました。特にワシントンの空港のチェックは厳しかった印象があります。だから、あんなことが起こるとは。今後はもっと厳しくなるんでしょうね。


せっかくなので、大学構内の写真
大学のメインロード

非常にのんびりした良い雰囲気です。途中にコーヒーショップなんかもあります。

構内に多数のリスが生息していて、走りまわっています。
大学北端。

景色の良いところです。



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