陣馬街道、和田峠



 八王子西部、それなりに適度なヒルクライムコースが設定可能な場所です。八王子市中央部からは陣馬街道一本で行ける身近なコースのため、休日などには朝早くからサイクリストをよくみかけます。陣馬高原下バス停から先の区間は幅が狭いため、街道にしては車の通りが少ないのもポイントです。ただ、陣馬高原下バス停から先は、その道幅にしては割と交通量が多いので、特に対向車に対しては注意が必要。

 陣馬街道は、陣馬高原下バス停を境に勾配が全く異なります。練習コースとしては、ここを境に性格の異なる別のコースだと考えたほうが良いので、以下の二つにわけて紹介をしていきます

1:河原宿交差点 − 陣馬高原下バス停 8.8km
2:陣馬高原下バス停 − 和田峠 約3.7km




河原宿交差点 − 陣馬高原下バス停 (地図中 赤線部)

 私にとっては数百回は走っている、そのときの調子をはかるホームコース。調子が良ければアウターのみで踏み切れる、そこそこの勾配の区間です。緩い勾配、片側1車線の道にしては車も少ないので、ハイスピードのレースを想定したタイムトライアルをするのに最適。また、初心者の方の足慣らしとしても、登り、下りともにちょうど良い勾配と距離のルートだと思われます。

 区間距離 河原宿交差点 − 陣馬高原下バス停 8.8km
 区間タイム JCRC Eクラスの私で 16分45秒 (2003年6月記録)

 これはバス停までで全力を出し切るペース配分のタイムですので、おおよその目安にしてください。

河原宿交差点

おおよそここから緩いながらも登りが始まります。タイムアタックの際にはここの駐車場で信号のタイミングをみて飛び出します。

ここが最後のコンビにですので(一部、商店はありますが)、和田峠超えをするつもりであれば食料等はここで確保しておいたほうがよいです。
松竹橋 交差点

恩方小学校前の松竹橋交差点

河原宿交差点から和田峠までの間の唯一の信号。引っかかった場合は走行時間から引いてください。

この先、圏央道をくぐった先にもう一つ信号はあるのですが、そちらは路地から出てくる車への反応式のため、ほとんど青です
恩方中学校手前

夕焼け小焼けの里までは、おおよそこのような幅の広い道路が続きます。

ここの近辺でどれだけ高速を維持できるかがタイムアップの鍵
右カーブ

恩方中学校を右に見ながら進むと、徐々に登りはじめます

右に一度大きくカーブするコーナーが現れます。ここらへんがバス停までのおおよそ1/4

冬場はここら辺で温度が急変するときがあります。
鮎釣り場

釣堀を横目に見ながら登ります。タイムアタック中はここらへんが心拍的に一番きついかも。
夕焼け小焼けの里

夕焼け小焼けの里を左に見ながら。平坦なので、ここでスピードを落とさずにタイムを稼ぎます。

最高タイム記録時は、ここのちょっと手前にある右コーナーで10分経過でした。
駒木野

ここで左にまがります。ここからは若干勾配がきつくなります。

まっすぐ進むと、醍醐道を通って、和田峠に直行できます。最近通っていませんが、ほんの20〜30m砂利道がある程度で、あとは舗装されてます

ここの右手のお寺が「♪夕焼け小焼けで 〜 山のお寺の鐘が 〜」の 山のお寺 です
交差点から先

交差点から先は、勾配が若干きつくなります。道も狭くなります。
右コーナー

ブラインドですので、あまりイン側には近づかないように。

下りの際は、さらにマンホールもあるので、マンホールと登ってくる車に気をつけて
左コーナー

川を左に見ながら曲がって行きます。

上の右コーナーと合わせて、この繰り返しが3回ほど続きます
バス停手前

老人養護ホームの前を通って川を渡る橋が見えたら、バス停はすぐそこ。もうひと踏ん張りしましょう
陣馬高原下バス停

陣馬高原下バス停へゴール

ハイカー向けの商店と、常設トイレがあります。登りに自信のない方、初心者を連れてきている方は、ここで引き返したほうがよいです。

タイムは舗装の色が変わるところで計時。

陣馬高原下バス停 − 和田峠 (地図中 青線部)

 バス停から先は、それまでとは打って変わって急な勾配が続く区間です。とにかくここの特徴は、私レベルだとほとんど脚を休ませることのできる区間がないこと。勾配自体は最大で17,8%ではありますが、それが延々と4km弱続きます。勢いだけで登れる距離、勾配ではないので、ヤビツ峠とはまた違った練習が可能かも。

 さすがに蛇行はしませんが、後ろに25Tをつけてダンシングのまま上り続けなければなりません。他のサイトによると、関東近傍では5本の指に入る峠だそうです。

 そして、これだけ頑張って登っても下りが全く楽しくない。急勾配、常に濡れてる箇所有り、ブラインドコーナーでこの幅の道の割には車が多い ので、きちんと止まれる速度で降りることが必須です。

 区間距離 陣馬高原下バス停 − 和田峠 約3.7km
 区間タイム JCRC Eクラスの私で 18分ちょうど (2001年 9月記録)

上の区間タイムは、とにかく登りきることを考えたペースです。追い込むとどれくらい縮むかはこれから試します。やりすぎるとオールアウトになってしまって、タイムどころではないので、ペース配分はよく考えないとだめだと思います。

バス停先

バス停の先のT字を右に曲がると和田峠への登りです。

私の場合はここからタイムを計りました。
登りはじめ

交差点を曲がったら、おおよそこのような道、勾配が峠まで延々と続きます
不法投棄禁止の看板横

黄色い「不法投棄禁止」の看板を左に見ながら

ここが勾配的には一番急かも
登り途中

このような曲率のカーブ、勾配、しかも路面が常に濡れている箇所が多数あります。

ラフなダンシングをしてると後輪がスリップして、力をロスします。
下りは当然ながら注意が必要です
緑の柵

緑の柵を左に見ながら、右へ曲がります。

この地点が、バス停から和田峠までのおおよそ中間点です
登り途中 その2

同じく登り途中

このような勾配で先まで見渡せる箇所もいくつかあるので。決して気力を萎えさせないように
右ヘアピン

右ヘアピンはここが最後

この写真で見ると、勾配の様子がよくわかるでしょうか
最後の左ヘアピン

左ヘアピンはここが最後です

急ですが道幅は広いので、後ろからの車に気をつけてコーナー外側を走ればそんなに急ではありません
売店

先のほうに売店が見えたらそこがピークです。峠には売店、駐車場があります

行った日には売店は閉まっていました

ここから陣馬山までは歩いて20分ほど。


その他

和田峠の碑

峠には碑があります

この碑の脇から醍醐道があり、駒木野交差点までは、峠近辺の50m程を除けば全舗装されています
八王子市内を望む

峠からは市内方向が望めます
(この写真は峠を少し下ったところから撮影したものです)


追記
 私の区間タイムではどちらも18分程度ですので、追い込めば強度的には同じ と言えるかもしれません。しかしながら、バス停から先、和田峠までは登りきれるかどうかが難しく、本当にギリギリまで追い込むのが難しいのに対して、バス停までは勾配が緩いため、かなりいいとこまで追い込めてしまえます。脚にはバス停から先が、心肺機能にはバス停までのアタックが厳しいルートだと思います。


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