NORTHWAVE SPEEDSTER-CARBON
(ノース・ウェーブ スピードスター・カーボン)

メーカー North Wave
購入店 なるしまフレンド 神宮店
購入年月 2005年8月
購入価格 24,000円くらい

始めに
 それまで使用していたのが、タイム・エキップ・プロCX。大石さんや安藤さん、リサ・スティッグマイヤー等々次の次のモデルチェンジ版が出てるのに、けっこう地道に使用してる人が多いモデル。お気に入りだったんだけど、まる5年以上使ったら真ん中のベルトのベルクロが取れかかってきた。

ずれ始めてからこの状態になるまで1年くらい。まあ、別に実使用上は問題ないんだけど、普通に使える今のうちにスペアとして残しておこうということで新規に購入。

購入
 で、自分の場合に問題になってくるのが足の幅。それも小指の先の部分の幅。幅広足の友であったタイムは今年からDMTのOEMになってしまって(昨年まではカルナックだったらしい)、ナルシマでは全く薦めず。ちなみに、タイムと実質的に全く同じなDMTのペタッキ・モデルがあったんで履いてみたけどやっぱり小指が当たって駄目。モデルチェンジ前のタイムはサイズが残ってなかった。パール・イズミは広いと言われているけど、昨年のサイクルショーで試し履き(このときは竹谷さんが相談にのってくれた)したけどやっぱり指先が駄目だったんで、今回は最初から選択肢には入れず。ナイキもサイクル・ショーか何かで履いたけど駄目だった。SIDIも先は細いので選択肢に入れず(昔は無理やり履いてはいたけど)

 ナルシマの立川店で相談するとシマノがいいみたい。「とりあえずは履いてみてください」と普通の幅のを履いてみると実はぴったし。ということは、幅広モデルはもっと広いのか。ただし、ランクがひとつ落ちる黒いベルクロタイプはちょっと幅が狭くて合わなかった。このときは相談のみだったんで、都心に出ついでに種類が豊富な神宮店のほうへ行って色々履いてみる。最後にノースウェーブを履いてみたらバッチリだった。今までは何となく先入観で選択肢から外してたなあ。ということで、素直にノースウェーブを購入。

形状
 下の写真はポジション出しのためにとっかえひっかえしている時に撮影したもの。こう見てみると、タイムは幅が広いほうだと思ってたけど、ノースウェーブはさらに広いなあ。どうも、チッポリーニが使ってたっていう先入観が強かった。履いていて、足が当たるという不満は全くなし。


で、こちらは履いてる状態で横から撮影したもの。甲のサポートはノースウェーブのほうが長い。タイムはタンそのものがなかったけれど、こちらはタンがしっかりとある。逆にヒールカップはノースウェーブのほうが短い。ただし、甲のサポートも慣れるレベルだし、ヒールもサポートが弱いという印象はない。

内装
 ソールはカーボンだけど内側はコルク。このせいなのか、最初に履いた印象はフワフワした感じ。タイムのときは親指の裏が痛くなってきたんだけど、こいつでは厚手のシダスのインソールとの相乗効果か今のところ120キロ程度では痛くなることはなし。コンフォーマブルも入れてるけど、このコルクソールが少しずつ足裏形状にへこんできてるみたい。あと、メッシュ部分の面積が広いんでタイムよりは涼しくなって嬉しい。

サポート
 こいつは前二つがベルクロで、後ろがマイクロクロックでこいつがサポートのメイン。ただし、SIDIやシマノのようにカチカチとやるものではなく、ダイヤルを回してアジャストをするタイプのもの。このダイヤルを回すことでウォーム・ギアのようにベルトを送っていくので、閉める方向も緩める方向も無段階で調節が可能。通常のマイクロクロックは1/2クロック動かしたいなあってこともあるんで、そういう意味ではこちらのほうがメリットは大きい。ダイヤル全体を下側へシフトさせるとロックが解除されてフリーに抜き差し可能。逆に上側へシフトさせるとロックされてダイヤル回転による調節が可能。

ソール
 で、ソールは今時標準でカーボン製。なお、タイムのTBTソールもプラ製だからといって別にしならなかったのであしからず。ただし、カーボン製のわりに靴はそんなに軽くないかな。持ってみるとタイムとそんなに変わらない。重さだけであればシマノは「草履?」と思ってしまうくらい軽かった。

 クリートの固定ネジ台座は横方向に±1mmちょい移動可能。この機構って他のメーカーでは見たことないなあ。ただし、ポジションが決まってない人だと、クリートと合わせると移動幅が広すぎて却って迷っちゃうかも。

最初は何も考えずに履いてみても100キロは行けちゃったんだけど(こういう時に違いのわからない男は便利だね)、実はタイム+インパクト・クリート と ノースウェーブ+RXクリートだと4mmくらいノースウェーブの組み合わせのほうがペダル軸に近くなる。タイムの純正は昔は最短だったんだけどなあ。サドルを下げるという方法もあるんだけど、実は今のKG281+(旧型ヤグラの)エルゴポスト+コンコールライトではこれ以上サドルを下げられない。エルゴポストの下を少し切る(KG281のチューブ異形部と干渉して下がらないので)という手もあるけれど、まずは同じポジションにするために加工可能な程度に硬い木材ということでホウ材で作成したスペーサーを入れてみた。


 これをやっても「多少は変わったかな?」という程度の感じ方がやっぱり。。。。 結局、痛くなるかどうかを距離を走って確かめるしかないのね。

最後に
 幅が広いといわれているシューズでもいろいろあるんで、履いて確認をお勧めします。ただし、ノースウェーブは確実に広いんで選択肢の一つには入れておいていいかも。




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