ドイツのショップ・ブランドの自転車なので、まったく役にたたないかと思いますが
2DANGER CROSSROAD COMP DUE
BOC シクロクロス


メーカー BOC
購入店 BOC ハンブルク バンベック店
購入年月 2006年8月
購入価格 799ユーロ

始めに
 転勤でハンブルクにやってきたものの、家の引継ぎまで4ヶ月かかることになり、船便で持ってきたKG281がその間使えないことが判明。赴任前から通勤にも使える自転車を買おうとは思っていたものの、いざ来てみればけっこう雨が多いため、泥除けもつけられる練習車両ということで、MTBではなくてシクロクロス車を買うことに。

購入店
 会社の日本人サポート担当のドイツ人に教えてもらったお店がBOCという、ドイツ北西部あたりで展開している大型チェーン店。お店が緑色なので、まだ土地勘が無い状態で車で走っていてもすぐに発見できた。日本でいえばサイクルベース・アサヒ+Y系列みたいなところだけど、大きく違うのは待ち乗り自転車だけでなくてスポーツ自転車も大量にあるし、ウェアーも冬物から、交換部品も大量に品揃えがある。フレームが2DangerというBOCの自社ブランドのみなので、高級ロードの品揃えではともかく、小物も含めた品揃えでは日本でショップで太刀打ちるところはほぼないと思う。パーツやウェアも自社ブランドやシマノ、アディダス等の一般ブランドが半々。店舗内の店員さんも男女問わず結構自転車に詳しくて、質問すれば丁寧に教えてもらえる。まあ、客のほうも普通のおっちゃん、おばちゃんがウェアーを普通に買っていくので、日本と比較するのが間違いかも。英語が話せる人は半分くらい。中の通路が試乗コースにもなっているので、気をつけないと子供がすっとんでいきます。

フレーム
 フレームそのものは台湾製でアルミのメガチューブ、ヘッドは今時の自転車なので当然ながらアヘッド。けっこう重たいからか、超軽量アルミフレームによくある押すとへこむ感じはなし。フォークとシートステーにダボがあるので、泥除けも特に問題なくつけられる。サイズは最小サイズが芯−トップで52。自分の場合は54にしました。身長165以下の人だと、ちょっと厳しいかも。なお、ロードレーサーは安いやつは49からあります。

メイン・コンポ
 変速系のメインコンポは10速の105。実は100ユーロ安いので9速の105のものもあったんだけれど、KG281とある程度は部品が共用できるように、こっちにした。ただし、カンティ・ブレーキとクランクは他のブランド。10速コンポなので、ブラケットの握りもKG281のデュラに近い。組み付けは上が平行になるように取り付けられているから、下に書いたブレーキ・ラインの変更のときに使い慣れたポジションに組みなおす。105のSTIレバーの握りはデュラエースの記憶とはとくに違和感はない。ここらへんは、KG281を倉庫から出したところで比較を追記します。フロント変速の解除は新品なので少し硬い。これはデュラの新品時もそうだったから、しばらく使うと良くなるでしょう。デュラの特権であったインジケーターは小物として取り寄せようかなあ。

ハンドル周り
 まず、ブレーキ・ラインが右後ろ・左前なので、これは自分で交換。シクロ・クロス車両ということで、バートップを持った状態でもブレーキをかけられる補助レバーがついてるんだけど、やっぱりガタが多くなるんでラインを変えたついでに外す。こちらは購入したときの状態。標準のステムは120mmだったけど、さすがに長かったので90mmへ交換。差額で交換するという売り方はBOCはしてないみたい。

クランク周り
 クランクはシマノ以外のもの。ボトムブラケットはホローテック2と同様の形式になっていて、右側のクランクにシャフトがついている模様。ただし、左側の接続部はシマノとは方式が違うみたい。場合によってはシマノのクランクに交換も可能かも。ちなみに、硬さ云々は全くわからず。チェンリングは48×39の組み合わせ。シクロクロス用だからアウターが小さいんだけど、そもそもハンブルクは坂もないのでアウターはこれで問題ないかも。ペダルは付いてない設定なので、練習用と通勤用のどちらにも使えるようにPD-M324にした。使いたいときに裏面でという評価もあるようだけど、元々、トゥクリップで蹴返すのも苦にはしてなかったので問題ない。サドル周りのポジションをレーサーパンツ&MTB用の靴で出してから、普通の服装&靴で乗っても高さに違和感がないので、通勤にも使うことを考えるとベストかな。

ブレーキ
 ブレーキはテクトロのショーティー4というカンティ。Vブレーキ用のシューが使えるので、シューの調整等々は昔のカンティよりは楽だし、シューを手に入れやすいのでいい。後ろの引きがちょっと重いかなあ。前ももうちょっと効きを強くしたい気もする。ハンブルク以外で使う気はないので、ワインディングの下りはないから別にいいんだけど。前のワイヤリングの小物の曲げが、引きそのものは軽いけど、あまりにも急。

 その後、前後ともにトラベルエージェントを使用してVブレーキに変更。引きも軽いし効きもよくなった。スタンディング・スティルも遙かにやりやすくなった。今まではワイヤリングの関係でハンドルを下げられなかったけど、制約がなくなったのでスペース一個分だけ下げる。カンティ用のワイヤ受けは、ステムを緩めてもヘッド周りが分解しないで便利なので、そのまま継続使用。

ホイール
 ホイールはA CLASS製のAKX R1.0という、オープンプロよりはハイトの高いリムを使った完組ホイール。まあ、普通かな。タイヤはKENDA製のKROSSCYCLOというシクロクロス用のブロックパターン・タイヤがついてたけど(上の写真参照)、通勤兼用ということで舗装路では使いづらいだけなので、とっととコンチネンタルにつけかえ。普通に安く売ってたやつなんだけど、GP4000って結構評判はいいタイヤなのか。

サドル周り
 ピラーとサドルはオリジナル・ブランドだけど、どちらもどこかで見たような感じでOEMなのはバレバレ。ピラーは角度方向に刻みが入ってるので、固定不良で角度が動くことはなさそう。サドルはちょっと硬い感じ。船便にKG281で使用していたコンコール・ライトを入れてあるので、来たら交換するつもり。

まとめ
 普通に、いいです。



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