Ricoh Caplio RX  リコー キャプリオ RX


メーカー リコー
購入店 カメラのキタムラ(ニュータウン通り店店)
購入年月 2004年6月
購入価格 30,000円 バッテリーセット込み

始めに
 今まで使用していたデジカメは200万画素のコンパクトタイプ。画質は問題ないものの、使用していくに従って、欲しい機能その他も固まってきた。
1)35mm版換算で28mm相当の焦点距離が欲しい 
 デジカメはどちらかと言えば、走行ルートやらなんやらの風景が主。今まで使用していた奴は35mm相当で、場合によってはコーナー全体が入りきらない等々が度々あり。出来れば広角レンズを備えたものが欲しい。

2)コンパクトであること
 ジャージの背中ポケットに入れてでかけて使うのがメイン。今まで使用していたものは、どちらかといえば重みでポケットが引っ張られる感じが気になる。となると重さで200gくらい。あとは、ポケットへ片手での出し入れを考えれば厚みで30mmより薄いものが欲しい。

3)起動と終了が早い
 走りながら気に入ったところがあれば、ささっと取り出して撮影してささっとしまってまた走り出す、という使い方が多いんで、さくっと起動と終了するものがいい。あとは、シャッター・ラグが少ないもの。

 上の基準でいくと、まずは35mm版換算で28mm相当というのでほとんどのデジカメが選択肢から外れる。どうしても、シェーディング(CCDへ斜入射して検出されない)の問題でデジカメは広角側が弱くて、コンパクトタイプはせいぜい35mm相当になる。そしてコンパクトとなると、オリンパスとニコンのものは画質にこだわるのはわかるんだけど大きさで除外。あれは背中のポケットに入らないよ。あとは広角に特化したリコーのCaplioシリーズくらいしかない。購入時点で出ていたGX,RX,G4-Wideの中で選ぶことになるけど、大きさの点からこれもRXにほぼ決定。

購入
 ヨドバシはなんだかんだ言って高いので、近くのカメラのキタムラで購入。事前にラオックスの値段を見ておいて、それと比較させて値段交渉。けっきょく、下取り(壊れててもいいそうなので、近場のハードオフでジャンク品を100円で買ってきた)値引きをあわせて、オプションのリチウム・イオン充電池セットとあわせて3万円(2004年6月時) 電池は在庫がなかったので、取り寄せしてもらって、次の週には届きました。

レンズ
 リコーのデジカメの売りは、他の会社にはない広角相当のレンズを積んでること。いざ使ってみると、35mmから28mmになると格段に違う。風景を撮るにはやっぱり広角がいい。市場は広くないとはいえ(望遠のほうが、なんとなく凄いという印象があるのが一般的だと思う)ターゲットを絞ったリコーは頭いいかも。RXは望遠側も105mmくらいまであるんだけど、ほとんど、広角側に固定して撮影することが多くなった。

 画質云々は、リコーのはネットでなんだかんだと言われてるけど、はっきり言ってわかるの? と常々思っているので(同じ被写体を同時に同じ状態で横並びで撮影しないと、違いなんてまず比較できないよ) 別に不満はなし。普通に自分で見た印象の通りに撮れてる。ただ、ちょっとレンズが暗いので、夕方や室内撮影には弱いしカメラ・マニア受けはしないかも。ほとんど昼間の屋外での使用と割り切ってるんで個人的には問題ない。

サイズ
 ジャージの背中のポケットに入れて走りに行ったけど、出し入れも引っかからないし、重みで引っ張られる感じもないんでいい。使いやすいレベルのボタンの大きさや液晶の大きさを考えると、これより二周り小さいくらいがサイズの限界かなあ。

前面のでっぱりにちょうど手がかかるし、裏面も親指がかかるあたりに滑り止めがついていて、握りやすいサイズ

電池
 別売りの専用リチウム・イオンと普通の単3(アルカリ、ニッケル水素 どちらも)が使えます。単3でも十分に持ちがいいけど、専用の電池はさらに凄い。週末に走りに行くときにもっていって、20枚くらい撮る というパターンだと充電して1月経っても電池のインジケーターが減らない。結局、再充電しちゃったので(リチウム・イオンはメモリー効果がないと言われてる)、フルに使うとどこまで持つのかは未だに不明。リコーのを買うならば、専用充電器セットは絶対に買ったほうがいいです。

電池はこの大きさ。この電池の代わりに単3を2本で使用可能

データ管理
 記憶メディアはSDカードです。自分は松下が作ってOEM供給していると思われる(値段が全く同じですから)レキサーの256MBを使用していますが、書き込みも早いし、特にエラーも発生しません。ネットで見るとサンのは相性が悪いみたいです。なお、よくあるような小容量のメモリーカードは同梱されていません。SDカードを持っていない方は、本体と同時にメモリーも購入してください。ただし、本体内に8MBのメモリーを内臓していて、カードがなくても非常時に撮影可能です。

 PCへはUSBケーブルにより接続可能。ただし、同梱のソフトを使わないとデータの吸出しができません。接続をすると、自動的に マイドキュメント¥Caplio¥日付 のフォルダを作ってコピーされてしまいます。このフォルダに既に画像がある場合はそのファイルは転送されません。これは便利と考えるか不便と考えるかが意見が分かれると思います。自分としては便利かな? また、エクスプローラーでは外部ディスクとしては表示されないため、SDカードリーダー代わりに使うことは出来ません。

ストロボ
 最近になって気がついたが、ストロボのチャージに時間がかかる。特に単3電池使用のときは如実。専用のリチウム・イオンのバッテリーにするとチャージ時間が短くなるので、その点でもこの電池は絶対に買ったほうがいい。自分の場合は、はじめからストロボを使用しない設定にしてます。ストロボの光量コントロール能力はあんまり使用していないので不明。なお、次機種のR1は店頭で触ったら遥かにチャージ時間が改善されてました。

ファインダー
 この大きさで28mm相当なんで仕方がないけど、ほとんど使い物にならないというか、ものすごく小さく見える。ただし液晶が大きくなっているし、ホールドしやすいのでRXでは液晶見ながらの撮影がほとんどになった。どっちにしても広角だとパララックス(ファインダーでの黙視と撮影レンズとのズレ)も大きくなっちゃうし。なお、目が悪い人としては必須の(私だと、きちんとやろうと思うと−6ディオプターまで補正が必要)視度補正機能もありません。

マクロ
 リコーのカメラの売りがマクロ性能(どこかの会社もマクロが売りだけど) 1cmまで寄れます。面白いのが、会社で皆で試しにマクロを使ってて、お菓子の景品のおもちゃなんかを撮影していると、寄れるもんだからどんどん近づいていくうちに、寄りすぎておもちゃを倒してしまうという。。。。

 これは寄りすぎだけど。。。

レンズ・バリア
 使っている分には全く気にならないけど、レンズバリアは指で簡単に開けることができます。あくまでも、停止時にレンズへゴミが入りにくくする程度と思ったほうがいいかも。一回、水滴をレンズ部につけてしまったことがあったけど、完全に乾くまで、停止させても半開きになってました。

総括
 割り切って使うのならば、とっても良いデジカメかと思います。マニアに対しての押しはないけどね。リコーとしてはコンパクトのRX,マニア受けするGXの流れのようで、RXの後継のようなR1が登場していて、さらにコンパクトになりました。ただし、あの振り子式のレンズ逸脱機構はもうちょっと様子を見たほうがいいかな? とは思います。そうなると、通常のレンズ沈胴式の広角ではRXが最小だし、値段もこなれているのでお薦めです。



インプレッション  自転車のページ  Home