Q:

葉の裏に、1ミリぐらいの、卵のようなものが所々に付着しているのが判りました。下の方になると、少し葉が黄色く変色しているところもあり、もしかしてハダニかしら?(ゲストブックご記帳から転載)

 

A:

サイズが1ミリくらいだとしたら、ハダニの卵ではないと思います。ハダニ自身のサイズは0.5mmくらいで、卵はそれよりさらに小さいですから。もしかしてハダニ自身を見間違ったということも考えられますが、ほかの虫の卵を疑った方がいいと思います。どっちにしても害虫の可能性が高いので、葉ごと取り除いてしまった方がいいでしょう。益虫の卵だったら、もったいないですが、例えばテントウムシの卵は黄色い縦長で20〜30個がかたまっているそうですので、これではなさそうですね。

下葉の黄変は、上葉の陰による日照不足等による生理的なものと、黒点病などの病気によるものとが考えられますが、黒点病なら黒い部分があるはずです。下葉が一斉に黄変したような場合は、灌水量と水はけのチェックをしたほうがよいかもしれません。おそらくこれはハダニの害ではないでしょう。ハダニの場合は、まず白っぽい吸汁痕が点々と出るそうです。「出るそうです」というのは、私はハダニの被害に一度もあったことがないので、文献からの受け売りだからです。ニンニク木酢液やNeem Oil をコンスタントに散布しているとハダニは寄ってこないようです。

ハダニには非常に多くの天敵がいるので、本来はそう簡単に異常発生するものではないそうです。野山の草や木にハダニの害を見ないのがその証拠です。農薬を多用すると、あらゆる虫がいなくなりますから、ハダニは容易に増殖しますが、本ページで紹介するような方法(ニンニク木酢など)なら、ハダニの心配はいりません。ハダニ用の農薬は強いものばかりです。あまり使いたくないですね。

 (98/7/12)