虫の絵本                               書名・画像クリックで本屋さんへ


掲示板でときどき虫の話が出ます。はたして害虫なのか、それとも害虫の天敵となってくれるのか、初めての方には分からないことが多いと思います。

本屋に行けば、多くの昆虫図鑑がありますが、これらは「分類」目的のものがほとんどで、成虫の姿しか分からないことが多いです。

幼虫は?卵は?という疑問にはなかなか答えてくれません。
そんなとき、強力な助っ人となるのは、図鑑ではなくて絵本でした。

 

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ノイバラと虫たち

以前、掲示板でサーシャさんが紹介して下さった本です。

バラにつく虫とその天敵について、美しい写真で紹介されています。

IPMを実践しようとするバラの初心者にとっては、並みの虫図鑑などよりずっと頼りになる一冊となるでしょう。ホントにお買い得です。

ギフチョウの発見と研究で有名な名和靖の処女作「薔薇の壱株 昆虫世界」(1897)は、1本のバラを舞台に繰り広げられる昆虫達の複雑な生活を解説した31ページの名著だそうですが、登場する虫達は、この「ノイバラ...」と重なるようです。
最終版は1922年版らしいので、今となっては簡単には入手できません。
「ノイバラ...」はこれにかわるものとして貴重な存在といえます。

   「ノイバラと虫たち」
    藤丸篤夫、福音館書店、¥1,300

 

クモのひみつ

IPMを考えるときにキーとなるのが捕食者のバラエティーです。

アブラムシにはヒラタアブなどという、教科書そのままでは、ゆらぎが多すぎてうまくいきません。

GAMIの庭でもっとも頼りになるのが徘徊性のクモです。

え″〜!!などとケギライせずに、お友達になってやってください。
ハナグモなどは綺麗な緑色で、大活躍してくれてますよ。

  「クモのひみつ」
   栗林慧、あかね書房、¥1,330

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虫こぶはひみつのかくれが?

虫こぶ(虫えい)は、初めてみるとなんとも奇妙なもので、初心者を不安にさせます。初めてみたときには、何の仕業なのか途方にくれる人が多いようです。

虫こぶに関する図鑑には、日本原色虫えい図鑑、湯川淳一・桝田長著、全国農村教育協会 という巨大な一冊がありますが、とても高価ですし、めったに必要にならないので我々にはまず不要。

それよりも、我々レベルでは、上記の本と同じ著者による、この絵本の方が適切でしょう。

  「虫こぶはひみつのかくれが」
   湯川淳一・松岡達英、福音館書店、¥1.300

もっと詳しい本をリーズナブルな価格で、お探しの方には、絵本じゃないけど、

「虫こぶ入門」、薄葉 重、八坂書房、¥2,400でしょうか。残念ながら写真はモノクロですが、内容豊富です。

 

庭仕事の素敵な友だち

これは絵本ではありませんが、 絵で読む本です。

んで、著者が狙っているものは、GAMIの狙いとほぼ一致しています。

GAMIの狙いとは、虫を庭で働かせておいて、自分はグウタラを決め込むことですが、虫の知識があまりないのでいきおい本のお世話になることが多く、いろいろと手を出したうちの一冊がこれです。

著者は植物・昆虫専門のイラストレーターで、ガーデナーですから、本の目的にはうってつけでしょう。

「庭仕事の素敵な友だち」
アリソン・M・スターチャー、筑摩書房、¥1,500

日本とはちょっと虫の種類が異なるのが玉に瑕ですが、情報は豊富なので許しましょう。

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■かながわの自然図鑑(2) 昆虫

これも絵本ではありませんが、神奈川・近県のひとには便利な本。

神奈川県内で生息する昆虫を、絵でなく鮮明な生態写真で掲載したフィールド図鑑として有用。

小中学生用の昆虫図鑑としても利用できそうです。

「かながわの自然図鑑(2) 昆虫」

神奈川県立生命の星・地球博物館編、
有隣堂、 ¥1,600  (本書のみ本屋リンクなし)

 
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テントウムシ

テントウムシは、見かけ上の種類が多く、どれが天敵でどれが害虫か困ることがあります。

羽根の紋による見分け方、卵、幼虫、さなぎ、羽化の様子、冬眠の様子などなど、みんな写真で納得できます。

これ一冊あれば、お子さんの前ではテントウムシ博士でとおせるかも。

「テントウムシ」

佐藤有恒 あかね書房 ¥1,330