ばらの花染め西陣織


以前、旅行のついでに某バラ園を訪ねたとき、そこの売店でバラの花を使って染めたハンカチを売っているのを見たことは、別項で書きました。

花の色素というのは、花びらの中に存在することによってあのような綺麗な発色をしますが、それを外に取り出してしまうと鮮やかさは失せ、もとの色とは似ても似つかぬものになるのが普通です。これは、なにも花弁の外だけで起こることではなく、乾燥に手間取った押し花などにも見られる現象です。色の変わる原因は、色素をとりまく環境のpH変化、花の色素と、助色素や金属元素との反応、さらに酸化など多岐にわたっており、まだ完全には解明できていないようです。

先にふれたバラ染めのハンカチも、そういうわけで鮮やかなバラ色というわけではなく、どちらかというと寝ぼけた感じともいえる色でした。花の色素で染めるんだから、そんなもんだろうと勝手に思っていましたが、実は世の中進歩しているようです。

先日、当HPをご覧になった、下記の工房からご連絡いただき、100%バラの色素を用いた綺麗な染め物が実現されていることを知りました。GAMIはまだ写真でしか見てはいませんが、日本の染め物らしい上品な色が出ているように感じます。先に述べた技術的な問題点を解決し安定な染色技術を完成なさったとすると、そこにはいろいろなご苦労があったことでしょう。ともあれ、なにしろ西陣織の着物などになってしまうのですから、女性の皆さんにはとても興味深いものではないでしょうか。

実物は、京都西陣織会館2Fのネクタイ売り場で展示販売されているそうです。

また、工房は次の場所です。
 
 京都市上京区松屋町通出水下ル
   夢のばらの花染
   ドリームローズ(木村染工場)
 NHK京都放送局のすぐそば(歩いて20秒ほど)
    TEL   075−801−1686
             075−822−2428

ドリームローズさんHPオープン
URL http://www.dream-rose.net e-mail kimura@dream-rose.net