Animated The Old Man and the Sea

An animated Giant Screen Experience
 based on Ernest Hemingway's classic tale

Co-Produced
PASCAL BLAIS PRODUCTIONS(Canadas)
PANORAMA ANIMATION FILM STUDIO (Russia)
IMAGICA,NHK Enterprises21,Dentsu Tec Inc. (Japan)

 彼はいつも海のことを「ラ・マル」と思っていた. それは, 人々が愛をこめて呼ぶときのスペイン語だ. ときには海を愛するものでも海を悪しきざまに言うこともあるが, いつでも海は女であるかのように語るのである. . . . 老人はいつも海を女性と考え, また大きな恵みを与えたり与えなかったりするものと考えていた. たとえ荒れ狂ったり, 禍いをもたらしたりしても, それは海にはどうしようもないことなのだ. 月が人間の女を支配しているように, 海も月が支配しているのだと思った.  (「老人と海」より)

第1部「ヘミングウェイ・ポートレイト」17分
Hemingway; From Up in Michigan to the Caribbean Sea

 青年時代ヘミングウェイが作家としてスタートした「ビック・ツー・ハーティッド川」から「老人と海」に至るまでの作家ヘミングウェイを探っていきます。少年時代に過ごした北ミシガンでの大自然、スペインの闘牛、アフリカの野生動物、キューバの海、歴史的資料を交え、ヘミングウェイが「老人と海」に至る足跡を巡り、晩年、カリブの漁村を舞台に大海原とさらに無限に広がる大きな宇宙の下で、釣りをする1人の漁師と1人の少年を描いた「老人と海」のアニメーションに繋がっていきます。


第2部「老人と海」23分
Animation; The Old Man and the Sea

 1995年のスタート以来、制作に要した期間は実に4年以上。アレクサンドル・ペトロフの卓越した表現力により、「老人と海」が全く新しい絵画アニメとして誕生しました。ガラスの上に指を使って描く独特な手法をコンピューターの制御による新しい制作システムが支え、まるで油絵が動いているような、ぬくもりのある映像をつくりあげています。巨大スクリーンの上に再現されるペトロフの世界へようこそ!

「老人と海」のストりー

 アレキサンドル・ペドロフのガラスの上に指を使って描く独特なレンブラント手法の絵画アニメによって、キューバの漁村コヒマールを舞台に、大海原とさらに無限に広がる大きな宇宙の下で、釣りをする一人の漁師の人生を描いていく。

...ひとりの老漁師がいた。すでに一匹も魚が釣れない日が84日続いていた。最初の40日は近くに住む少年、マノーリンが一緒だった。あとの44日、少年は別の舟に移り、老人は1人海に漕ぎ出ていた。85日目に老人はこれまで行ったことのない、遠い海に漕ぎ出て行った。昼ごろに一匹の巨大なカジキが餌に掛かり、老人は魚に曳かれるままに北西に向かう。日が沈み、夜になっても魚は力を休めることもなく舟を曳き続ける。
 

 老人はもてる力を振り絞り、知る限りの英知と技を駆使して、魚との戦いを続ける。夜が明け、昼になって初めて魚は浮かび上がり、姿を見せる。ふたたび日が沈み、夜になり魚は舟の周囲を輪を描きだし、ついに老人は銛を打ち込み、戦いを終える。老人は魚を舟に縛りつけ、帰途につく。しかし新たな戦いは鮫の出現によって始まる。昼に始まった戦いは夜まで続き、魚は頭と骨だけの屍となる。かくして疲労困憊の末、老人は港に辿りつき、家路に向かう。翌朝、少年が小屋を訪ね、愛する老人の帰還を知る。

アレキサンドル・ペドロフ(ロシア)

2000年「大型映像・老人と海」で第72回アカデミー賞受賞(短編アニメ部門)、「おかしな夢をみる男」(アヌシー、タンペレ、オタワ、広島、等のアニメ大会でグランプリ受賞)、「雌牛」(90年)と「マーメイド」(98年)は世界各地で受賞、「マーメイド」は98年のオスカーにノミネートされ、世界的に注目されているアニメーション作家。

彼の手法はガラス板の上に、アクリリック絵具を指を使ってレンブラント風な絵を描き、写し、消し、描き、と繰り返し、絵画そのものが動くユニークなアニメ映画。

「老人と海」は上下左右の4層マルチプレーンシステムにカメラの回転とモーションコントロールシステムを加え、全体をミクロ単位で調整できるコンピューター制御アニメテーブルにより、世界初IMAXアニメ作品となる。

アレキサンドル・ペドロフ氏からのメッセージ
ー抜粋ーこの作品を製作しながら私は私自身がアーネスト・ヘミングウェイの短編から受けた印象を、観て下さる人々と分かち合いたい、この偉大な作品に一貫して流れている、人生と闘争にかける情熱や人間への信頼を、自分の絵によって伝えたい、と心から願いました。

 ・・・・私は3年にわたって一緒にこの映画の制作に携わった、日本のIMAGICA、NHKエンタープライズ21、電通テック、またカナダのスタジオ・パスカル・ブレ・プロダクションに、その忍耐強さと、芸術アニメを巨大なIMAXスクリーンの世界へ踏み出させた決断力に対して、心から感謝したいと思います。

 わたしたちの主人公が耐え抜いた運命との闘いを共に体験して下さった皆さん、本当にありがとうございました。また、この映画に対する支持の声をお寄せ下さった皆さまにも、心からお礼を申し上げます。

                           監督 アレキサンドル・ペトロフ

Copyright OLDSEA,ltd. All rights reserved.