「 雨上がりの空 」
窓を開けると澄み切った空気
冬を運んで冷たい風が吹く
もうそこまで来ていると
風の便り
冬を想えば遠い街を想う
遠い街を想えばあなたを想う
おそらく
記憶の底から消し去ることを
強いられているであろうあなた
裏切ったのはわたしだから
覚えておいて欲しいなどとは望めない
望まない
その覚悟でここにいる
あなたとの冬の思い出
思い出せば重くなる
それでも
忘れたことはない
わたしの分身
遠い街まで
この風が吹いているなら
そっと運んでこの想い
あなたのいる北の街は
とても遠い
それでも
この同じ空の下にある
同じ風が吹いている
今頃
同じ空を見上げているかもしれない
そう思うと今日も一日頑張れる
いつかきっと
笑顔で再会できる日を信じて
2004/10/27 19:25
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