のん的アルバム評
Judas Priestの各アルバムをのんが勝手に批評!
あくまでも個人的見解なので「良い子」はのんの意見に左右されてはいけません
ジャケットや収録曲、参加メンバー等の詳しい情報は載せません。興味のある人は自分で苦労して調べてください・・・人間、苦労はしないとね!
- ROCKA ROLLA 「ロッカ・ローラ」('74)
- 記念すべきデビューアルバム!これは後回し!
- 一般的には重要視されてはいないがやはり必要不可欠なアイテム。のんは仕事場で操作する機械の「Load/Reload」というボタンを押すたびに(綴りは違うが)「ONE
FOR THE ROAD」のサビを口ずさんでいるほど。ただし、持ってるけどあんまり聴きません
- なお見どころ(聴きどころではない!)は裏ジャケのメンバー紹介でのロブの名前が間違えて「BOB HALFORD」となっていること。あと、ライナーの文章が変テコなこと。
- 必見!あ!でもリマスター盤の方はライナー直ってるかも・・・ここはあえてリマスター盤じゃない方をおすすめ!
- SAD WINGS OF DESTINY 「運命の翼」('75)
- 歴史に残る「超名盤」おすすめ!
- 今作から、のんが崇拝する「天才」グレン・ティプトンが全面的にソングライティングに参加したこともあり非常に出来のよいアルバムとなっています。
- VICTIM OF CHANGES、THE RIPPER、TYRANT、GENOCIDE、EPITAPH
等、のちの代表曲となるような名曲がぎっしり!
- 持っていて損は無い1枚かと思います。ジャケもきれいです。大きな翼を持った天使が地獄の便所で大便をし終わり、プ〜ンと臭う我が大便(かなりの大物!)を見おろして
- 「うわぁ・・」って言っているような素敵な絵です。
- これもリマスター盤が出ており、そちらがおすすめ
- SIN AFTER SIN 「背信の門」('77)
- 見落とされがちな名盤!けっこうおすすめ
- 実はのんも初めのうちは見落としていました。友人に指摘されてハッ!とさせられたアルバム
- 世間の評価も「メジャーデビュー作としての意義」というところに関心が行きがちで「音」そのものへの正当な評価はあまりされてない印象。
- その「音」は、アルバム全体に、どこか暗く湿った雰囲気の漂うのん好みの1枚。のんはよく分からないのですが「ブリティッシュ・ハード・ロック」っていうのはこういうもののことをいうんだろうなぁ、といった感じ。
- 劇的な大作SINNERで幕を開け、(誰のだか忘れたけど)美しいカヴァー曲DIAMONDS AND RUST へ続き、・・・(略)・・・涙なくしては聴くことの出来ない荘厳なラストチューンDISSIDENT
AGGRESSOR にて締めくくられる。
- ・・・はっきり言って、つけ入る隙がございません!全曲良い!・・・のんの完敗です。
- これはプロデューサーにあのロジャー・グローヴァーを迎えて製作されたからなのでしょうかねぇ、でもロジャー本人は「メンバーが頑固で、プロデュースさせてもらえなかった」って漏らしてるけど・・・(おそらくジョークなのでしょうが、もしかしたらホントかもね)
- はたして真相やいかに!
- まぁとにかく、なかなかの佳作ですね。のんはこのアルバムのことを嫌いな奴はJudas好きとは認めません。
- STAINED CLASS 「ステンド・クラス」('78)
- う〜む、困った・・・まだ買い時ではない!?
- まず一言「音が悪い!」・・・この音質はまずいっしょ〜ってくらいに悪いです。
- ドラムはポコポコいってるし、ギターの音なんてどうやったらあんな変テコな音が出るのか訊きたいくらい(笑)
- しかし曲の方は、当時のキッズはそりゃもう狂喜乱舞したであろう(「音は変だな」とは思いつつ)、「疾走感」という言葉はこの曲が生まれたから出来たといってもいいくらいの暴走疾走チューンEXCITER(ホント当時としては考えられないような曲だったと思います。音は変ですが)、そして、どこにも文句のつけようがないメタルバラードの名曲中の名曲!BEYOND
THE REALMS OF DEATH (メタル・バラードでは今もってなおこの曲を超える曲は存在しないのではないかと思いますね、音は変だけど。生で聴いた時にはおしっこチビリそうになりました)
- の歴史に残るであろう超名曲2曲をはじめとりあえずは佳曲ぞろい・・・なのですがアルバム全体の流れや統一感は音質の問題を抜きにしてもイマイチといったところ。
- なので、もしこれから買おうと思っている人がいるのならば、そのうちに出る(ことになっている)ボーナス・トラック付きのリマスター盤の方が、曲数・音質(これは聴いてみないとなんともいえませんが)の面から考えて絶対「買い」かと思われるので、参考までに。
- 注意:ベスト盤「METAL WORKS '73〜'93」収録のEXCITERは短いバージョンなので(知らなかった人多いはず!エッヘン)完全版が聴きたかったらこのアルバムはマストアイテムです。
- KILLING MACHINE 「殺人機械」('78)
- 良いには良いんだけど・・・これも後回しがいいかも
- このアルバムでJudasは劇的なイメージチェンジに成功します。これまでの様式美的(とはいっても昨今のネオクラ系のそれとは違い、ブリティッシュHRの様式を重視した劇的で暗く湿っぽい感じが漂う)曲作りが影をひそめ、直線的で男くさい、少しだけ「土のにおい」がするようなアルバムです。
- ただし、そのイメージも次のスタジオアルバム「BRITISH STEEL」では踏襲されることなく、また新たなイメチェンを敢行するのですが・・・。
- ということで非常に「微妙」なアルバムになっています。
- 音的には、これはこれで文句なく良い!です。名曲HELL BENT FOR LEATHER も入ってるし。全体の流れや雰囲気の統一感も前作とは雲泥の差。
- ただし、「これぞJudasの醍醐味!」というようなアルバムではないので真っ先にこれを!というのはおすすめできません。
- PRIST IN THE EAST 「イン・ジ・イースト」('79)
- JP初のライブ盤!必携必聴盤!
- '79年に行われた2度目の来日公演の模様を収めたライブアルバム。初期の代表曲のほぼ全てを網羅した文句なしの内容!
- BEYOND THE REALMS OF DEATH
が入っていないのはまぁご愛嬌ってことで・・・ブート盤GENOCIDE
には秀逸なバ−ジョンがきちんと2つも(笑)収められているので聴きたい人は探してみてください。
- スタジオ盤では音が変だった曲たちもライブの生々しい音に生まれ変わっていて(これがまた実にカッコイイ!)この当時のバンドの勢いのようなものがひしひしと伝わってきて鳥肌ものです。というわけで、初期Priestの入門用としてはまさに最適!絶対のおすすめです。
- なお、このライブの当日ロブはノドの調子が悪く、満足なパフォーマンスができなかったため、Vo.パートは後日オーバ−ダブされたようですが、そんなことカンケーありません!結果、作品として出来上がったものが素晴らしいものである以上、その過程がどうあれそんなことにあれこれ言うのは全く持ってナンセンスだと思います。
- このアルバムを聴いてもピンと来なかった人は初期Priestが好きではない人なのでこれ以前のアルバムは聴かなくてもいいです。好きではない人に聴かれてとやかく批評されるのはイヤなのでおとなしく自分の好きなやつだけを聴いてなさい!
- BRITISH STEEL 「ブリティッシュ・スティール」('80)
- リマスター盤よ、ありがとう!リマスター盤は買い!
- 前スタジオ作、KILLING MACHINE でのイメージを捨て去り、全く新しい次元に突入した作品。
- そのサウンドは無駄な装飾の一切を省き、シンプルでソリッドないささか「硬い」イメージ。
- 実はこのアルバム、のんは最近出たデジタルリマスター盤を聴くまではそれほど好きなアルバムではありませんでした。
- ではなぜリマスター盤なら良いのか。ジャケのデザインが変わったから?ボーナストラックが秀逸?音質の向上?・・・全て違います。
- 理由は単純明快にして実に奥深いもの!そう、既にリマスター盤をお聴きになった方々の中には「あぁ、アレね・・・」と、ほくそ笑んでいる人もいるかとは思いますが、
- 敢えてのんはここで声を大にして言わせて頂きたい!・・・
- 「曲順が変わった!」のである。それも最小限の入れ替えによって実に効果的に!
- どう変わったかといえば、ただ単に1曲目だったBREAKING THE LAW を、3曲目METAL
GODS と4曲目GRINDER
との間に持ってきただけ。
- この簡単な入れ替えによってこのアルバムは実に引き締まり、効果的な曲順で流れていくのである。
- まず、今までオープニングを飾っていたBREAKING〜。この曲はライブでは疾走感あふれるドライヴィングチューンとして大変魅力的なのですが、スタジオ盤のバージョンははっきり言ってタルイ!しかもあの変テコなPVの印象もあり、どこかコミックソングのような印象すら受けてしまいます。ところがリマスター盤でオープニングナンバーを努めるRAPID
FIRE は雄々しい勢いにあふれた文句無しの疾走曲。アルバムの頭を張る曲としてはこちらの方が向いているのです。
- 続いて2曲目に繰り上がった、ある意味では「彼らのテーマソング」ともいえるMETAL
GODS がここで登場。早い段階にこの曲を持ってくることもまたアルバムの演出上、非常に効果的に作用しているように思われます。そしてその後に続く「件」のBREAKING〜。ところが、あーら不思議、ここでマジックが起こるのです。アルバムのトップに、何の予備動作も無く突然やってくる「彼」はあんなにかったるいのに、重厚で荘厳で威厳と自信に満ちあふれた、ゆったりとしたMETAL
GODS に続く「彼」は疾走感と高揚感に溢れるドライヴィングチューンに早変わり!
- それから後は、アルバムの頭3曲で稼いだ高揚感で、最後まで気持ちよく聴けてしまうという仕組み!
- スバラシイ!
- この「入れ替え」が誰の考えによるものなのかは分からないですが、非常にJudas
Priest を、そしてこのアルバムのことを熟知した者によってなされたであろうことは容易に想像がつきます。のんはこの入れ替えを行ってくれた人物に対し最大級の感謝と、敬意を込めてひとこと言いたい!「ありがとう!よくぞやってくれた!」
-
※後に知ったのですが元々の原盤(輸入盤)は最初からリマスター盤と同じ曲順だったのを日本盤にするところで何者かが順番いじくってBREAKING〜を頭にしてしまっていたみたいですね。製作者側が練りに練って最高の作品に仕上げたものを簡単な思い付きでいじくるとどういうことになるのかが良く分かる好事例ですね。
- POINT OF ENTRY 「黄金のスペクトル」('81)
- 勇気ある大英断ムリにはすすめません。のんは好きだけど
- ここでもまた、彼らのサウンドは大きな変化をみせます。Judasの魅力の1つがこの「変化」という部分にあることは間違いないのですが、前作BRITISH
STEEL で彼らが提示した方向性=シンプル&ソリッドなストイックなまでにメタル然としたサウンドとは別れを告げ、このアルバムに対してよく言われる「アメリカのマーケットを意識したサウンド」という言葉も致し方なし、という感じになっています。
- メンバーはこの言葉を否定していますが、少なからずアメリカを意識していたのは間違いないと思われますね。ただし、のんはこの変化を好意的に受け止めています。アルバム発売当時を実体験として体験していないというのもあるのかもしれませんし、次作SCREAMING
FOR VENGEANCE を既に知っている状況というのも影響しているのかもしれません、でも何より前作があまり好きではなかった(はじめから今の曲順だったらそうでもなかったかもしれませんが)というのが大きいように思います。
- もしBRITISH〜の路線でこの後ずっと進んでいたら・・・きっと、SCREAMING〜以降の作品はあれほど素晴らしいものにはなってなかったのではないかと思います。
- そういう意味でも本作での「変化」は実に意義があり、このアルバムは後の作品への布石となるターニングポイントとして非常に重要な位置にあると思います。
- ただし、(のんはこのアルバムもけっこう好きなのですが)この後に続くアルバム達が容赦なく「素晴らし過ぎる」ので、まだそちらを聴いたことのない人は、本作は後回しにして、この後のアルバム達を先に聴かれるのが賢明かと。
- あと、リマスター盤のボートラTHUNDER ROAD
かなりイイですよ。
- SCREAMING FOR VENGEANCE 「復讐の叫び」('82)
- 名盤!いいから黙って聴きなさい!でも・・・
- オープニングのTHE HELLION〜ELECTRIC EYE の流れは今さら説明するのもバカバカしいほど。まさに'80年代のヘヴィ・メタルを象徴する音がここに集約されているといってもいいかも。他の曲もかなりの出来でとりあえず満足のできる素晴らしい内容にはなっています。
- ただし、敢えて言わせていただこう、「浅い」と。
- 前作POINT OF ENTRY はよくアメリカを意識したアルバムと酷評されるが、のんから言わせていただくならば、このSCREAMING〜の方がよっぽどアメリカナイズされたアルバムだと思います。ブリティッシュテイストの要素のうち、比較的アメリカ人にも理解しやすい「エッジの鋭さ」という部分を強調した音作りがのんには感じられるのです。そして曲調自体もPOINT〜よりもむしろこちらの方がアメリカンに聴こえるのはのんだけでしょうか?
- ただし裏を返せばJudas 初心者にも分かり易いサウンドと言うことができますけど。というわけで、これからJudas
を聴こうと思ってる人はこのアルバムから入っていくのも1つの正解なのではないかと思います。ただし!(この回答には「ただし」が必要なのですが)このアルバムだけを聴いてこれがJudas
だ!と考えるのは完全な間違いです。注意しましょう。
- このアルバムにはJudas の「熱い」部分は多分に含まれてはいますが、「泣ける」部分は不十分なのです。あとブリティッシュ色も。のんが思うJudas
の魅力はブリティッシュ色満載の泣ける楽曲にあると思うので。そういう意味では次のDEFENDERS〜の方が、のんの中のJudas
をよく表しているといえますね。
- あと、これもリマスター盤のボートラPRISONER
OF YOUR EYES イイです!
- DEFENDERS OF THE FAITH 「背徳の掟」('84)
- これぞ名盤!のん的にはまずコレをおすすめします!
- まず一言「サイコーです、コレ!」。のんが1番好きなJudasのアルバムですね、間違いなく「名盤」です。
- 前作で提示された「勢い」という要素を損なうことなく、そこに更に「ブリティッシュの憂い・哀愁」を加味したサウンドはまさに極上!
- 熱く、激しく、鋭く、そして時に切なく・・・このアルバムに対する賛辞の言葉など、いくら書いても虚しく響いてしまうほどにその「サウンド」は素晴らしすぎ!
- Judas Priest を構成する全ての要素が実にバランスよく、そして微塵の無駄もなく、完璧に噛み合って生まれた音の前に我々はただただひれ伏すのみ。このアルバムを世に生み出した「神」にはいくら感謝してもしきれないことでしょう。
- ・・・と、いくらこのような駄文を書き連ねてみたところで、このアルバムの素晴らしさは実際に聴いてみないことには伝わらないと思うので是非聴いてみてください。
- ここで、のんなりにこのアルバムがどう素晴らしいのかをちょこっと考察。
- まず第一に先ほども出た「憂い・哀愁」という要素。のんの中ではこの「憂い・哀愁」が無ければ良い音楽とは言えないほどの大きなポイントとなっていますね。本作はアルバム全編を通してこの「憂い・哀愁」に満ちた楽曲群に埋め尽くされており、またギターサウンドも今までのエッジの利いたとがった音ではなく、少々湿っぽい感じのする「まさに憂い」っていう音となっています。総じてこのアルバムはどこから聴いても5秒で泣けます。(笑)
- 次に「流れ」。このアルバム(特に前半部は)、全くスキのない構成で流れていきます。ホント付け入るスキが全くありません!あれよあれよという間にいつのまにか最後を飾る組曲「HEAVY
DUTY 〜DEFENDERS OF THE FAITH」まで聴かされてしまいます。このアルバムを聴いている数十分間は時間が経つのが早い早い!この感覚、非常に気持ちいいです!
- そして「信念」!アルバムタイトルにも出てくるFAITHという言葉の意味なのですが、このアルバム全体から滲み出る彼らの信念は凄まじいです。
- のん的解釈では、前2作はアメリカでの足場を固めるための物。言うなればアメリカのヒヨッコどもに「ブリティッシュHMのなんたるか」を提示するがための発言権を得るためにある意味仕方なくアメリカナイズしていたというふうに取れるんです。そしてそのアメリカナイズの頂点であるところの「復讐への叫び」に続いて繰り出した決定打こそが本作「信念の守護者たち」なのではないかと思います。そういう意味では「復讐」はあくまでも本作によって成されたものであり、前作「SCREAMING
FOR VENGEANCE 」はあくまでも復讐に至るための布石に過ぎなかったのでは・・・と思えます。それゆえ前作の邦題はのん的には「復讐の叫び」ではなくて「復讐への叫び」としたいところですね。
- と、本作ではそういうバンドの「決意・信念」を垣間見ることができ鳥肌ものなのです。
- そうそう、ちなみにのんがJudasの曲の中で最も好きな曲「ROCK
HARD RIDE FREE」が収録されているのも本作です。
- TURBO 「ターボ」('86)
- 問題作!?いえいえ。コレ、イイですよ!
- シンセサイズド・ギターやエレキドラムなどの大胆な導入によって物議を呼んだ、ということで世間一般的には「問題作」と言われていますが、純粋にアルバムを1つの作品として見てみると非常に出来が良く、紛れも無く『名盤』と呼ぶにふさわしい物だと思います。前作で提示された『王道ブリティッシュHM』の線は崩さずにそこに適度なPOPさを加味した良曲も非常にバランスよく混在するといった感じ。重厚さやPOPさを演出するためのギターシンセやエレドラであって正に必要にして十分な範疇での使用であり決して「問題」視されるようなものではないんですけどねぇ・・・但し!1曲目の「TURBO
LOVER」だけは別!この曲は新要素を極端に見せんがためにかなりオカシナ曲に仕上がっちゃってます。きっとこの曲がこんなだから広く「問題作」って言われちゃってるんだろな。
というわけで、件の1曲目さえ聴き終えてしまえばあとはもう何をかいわんや!2曲目「LOCKED
IN」からラストの「RECKLESS」まで全曲素晴らしいです!Judas
Priestの好き嫌い、HM/HRの好き嫌いに関わらず音楽が好きな人なら持っていても決して損の無い一枚だと思いますね。手離しでオススメ!
以下続刊です。お待ちを
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