ついに家猫

2000年夏に初めて見かけてから早3年、とうとうそっくんを家猫にしてしまいましたーーっ!

ボクがこのおうちの門番だったんだけど・・・

これまで何度も挑戦しては失敗に終わってきたそっくんの家猫化計画。
本格的な家猫化計画の実施は今回で2度目ですが(1度目については、みーみの部屋のなかの「第一次そっくん家猫化計画」に書いてあるので、まだの方は是非ご覧下さい!)、それ以外にも日々努力はしていたのです。たとえば・・・

家の中には割とお気軽に入ってくるため、油断している隙をついてそーっと玄関の扉を閉めてみる。
 ↓
細くて高い鳴き声が途端に太くて低い声に変わる。
 ↓
「えーあお、えーあお!」と、扉に向かって強く激しく鳴き始める。
 ↓
そっくんの訴えに負けて玄関の扉を開けてあげる・・・

これの繰り返しでした。何度も繰り返していれば、いつかは扉の閉まった家の中に慣れてくれるかなと期待しながら・・・
でも、そうこうしているうちに3年も経っているではありませんか。しかも全く進歩なし。


ところで、
外でのびのびと生活を送ってきたそっくんを、いまさらなぜ!?と思う方もいらっしゃるかもしれません。
これには色々と深い事情がありまして・・・

その1つがこれです。そっくん専用の小屋。

中におまるが入っていて、さらにこのおまるの中にホットカーペットが敷いてあるという、
冬は大変快適なおうちなのです。ちゃんと表札まであります。
(でも夏は風通しが悪くて居心地が悪いらしい^^;)
ある日このおうちを狙って、とても強そうな野良猫がそっくんを追い出してしまったのです。
そのときは一時的に小屋を撤収することによって、コワイ野良猫を立ち退かせることができたのですが、
他にも色々野良猫との戦いを経験してきていることがわかって、家猫になってほしいなあと強く思うようになったのでした。

そこでこの夏に帰省した折、強硬手段をとってみました。(いや、第一次計画と全く同じなんですけども^^;)
家の中には自分から入ってくるので、あとは扉を閉めるだけです。
例によって「えーあお、えーあお!」になりましたが、ここで屈しては今までと何もかわりません。
心を鬼にして、そっくんの訴えを完全無視!!そしてすかさずシャンプー!
シャンプーは案外簡単でした。けみちゃん(すごい脚力を使って暴れる)よりよっぽどマシです^^;
さすがにドライヤーには恐れおののいていましたが、なんとか乾かし、家猫としての準備完了!
ノミの薬はその1週間ほど前に念のため打っておいたので大丈夫。
あとは悪い病気を持っていないか、健康診断へ連れて行くのみです。

閉じ込められてしまった・・・

ところが・・・
これまでそっくんが家猫になれなかった大きな理由のひとつが、トイレ問題なのでした。
どうしても猫トイレで用が足せないのです。
おなかがパンパンになるまで我慢して、限界をこえたらもらしてしまうんです。
第1回目の計画を挫折してしまったのも、それが原因でした。
同じことを繰り返しても意味がない・・・と、今回はトイレ指導に力をいれてみました。
何度も何度もトイレに連れて行き、砂を掘る動作をさせてみました。でも、ダメ・・・。

翌日、健康診断と予防接種のために動物病院へ連れて行こうと、キャリーに入れて車に乗せ数十メートル走ったら・・・
きゃぁぁぁぁ〜〜っ!!
車内に充満する独特のあのにおい!!
うあぁぁぁぁぁ〜〜〜っ(私の叫び)
即、Uターンし、そっくんとキャリーを洗って、その日は終わりました。。(時間がなかったから)

さらにその次の日、こんどはおもらし覚悟で、新聞紙をたっぷり敷き詰めたキャリーにそっくんを入れ、
再び動物病院へ。
前日とほぼ同じタイミングで車内に異臭が漂いましたが、この日は強気にそのまま病院へ連れて行きました。
診察室で、異臭のするキャリーからおしっこまみれのそっくんを取り出すと、いきなり走りだし天井まで大ジャンプ!!
そっくん、すごぉ〜い!
さすが外猫、脚力が違う〜!!(ちょっと感動)
ほどなくつかまり(さすが獣医さんは慣れている)、無事に健康診断と注射を終えたのでした。

悪い病気もなく、予防接種も済み、残る問題はトイレだけとなりました。
もちろん、お外に出た〜い!という意味の「えーあお」の夜鳴きは大問題でしたが、
家での様子を見ていると、なかなかくつろいでいるみたいだったので、そちらは時間が解決するかなと思っていました。

それから何日間もそっくんのトイレトレーニングは続きました。
他の子のにおいのするトイレがいやなのかもしれない、ということで、そっくん専用のトイレを設置してみたり、
砂タイプじゃなくてペットシートならどうかと試してみたり、
他の子と隔離して落ち着いたトイレ環境作りをしてみたり、
とにかく食事の前や後、水を飲んだ少し後など、何度も何度もトイレ誘導してみました。
でもダメ・・・

いくらなんでもこれ以上我慢ができるはずがな〜い!という段階になったとき、
屋根付きのトイレにそっくんをいれ、出入り口を封鎖してみたのです。
私も少々ヤケになっていたのかもしれません。
そしたら!
「ここから出してくれ〜えーあお、えーあお、えーあお!・・・・(し〜ん)。」
なんとなんと!閉じ込めてみたら、できたんです、トイレが!!
でもこれ、正確には「できた」とは言いがたいものがありました。
ほとんど、パニクって漏らしたとしか思えない展開。
考えてみたら、そっくんはパニックに陥ると漏らす性質がある・・・・ということは!
閉じ込める→パニクる→トイレする
この法則を生かして毎日トイレ誘導をすればいいのだーーー!!

お外のトイレにいきたいなぁ・・・

ボクのなわばり、大丈夫かなぁ・・・

ん?

こうしてほとんど進歩のないまま、パニクらせて用を足させる、を繰り返していたある日。
家猫になってから一週間ちょっと経った頃だったと思います。
いつものようにトイレに閉じ込めようとしたら、自ら砂をほりほりしているではありませんかっ!!
今までは強制的にトイレに入れさせられて、いかにも「あ〜あ、漏らしてしまったぁ」という感じだったそっくんが、
このとき初めて自ら用を足したように見えたのです!!
もっ、もしかして、この入れ物がトイレだということ、ついにわかっちゃったの〜〜〜!?
うおお〜〜〜!!(感動、号泣)

翌日以降もトイレ誘導は続きましたが、以前ほど頑固にトイレを我慢するという感じではなくなっていました。
そっくんを家猫にしてから10日目、私の夏休みは終わり、その後の経過は家族にまかせて
ゆーけみなつの3にゃんと共に東京を離れたのでした。

5にゃんでお食事、最後の夜。

私とゆーけみなつが去って2日後、吉報が入ってきました。
なんとそっくんが自分からトイレに入ったというのです!!うっ、うっ・・・(嬉し泣き)
その後、トイレのほうは全く問題ないみたいです。
外に出せ〜〜という「えーあお」の夜鳴きも一切しないというではありませんか〜〜!
さらに最近では、みーみとくっついて寝ているという家猫っぷり!!!
そっくん家猫化計画、大成功!!ですね!!


画質が悪いけど、そっくんとみーみのだんごです。