第一次そっくん家猫化計画

 みーみとそっくんは、まるで本当の親子のように仲が良いのです。しかしそっくんは外猫。もともと完全な野良猫で、家の中に閉じ込められることに大変不安を感じるらしく、どうしても家の中で暮らしてくれません。逆にみーみは完全家猫。そっくんのことは大好きだけど、後を追って外にでるつもりも全くないようです。 

 


そっくんの餌を横取りするみーみ。そっくん、ちっとも怒ってない。

 こんなふたりを家の中と外で引き裂いているのはかわいそう!だったらそっくんにはこの際家猫になってもらおう。そしたら留守中みーみも退屈しないし・・・。というわけで、たまたま私が自宅に戻っているとき、第一次そっくん家猫化計画が実行されたのでした。

 まずは、本来白い部分が全く白くないという、思いっきり汚れた彼のボディを丸洗い。流血覚悟で挑んだそっくんの丸洗いでしたが、これは案外簡単でした。そっくんが緊張のあまり硬直してしまったためです。

 次に、ノミの駆除。ノミ麻呂だったみーみとあれほどくっついていたのですから、そっくんにもノミがいないわけはありません。シャンプー中に成虫を1匹発見したので、「プログラム」を買ってきてそっくんに飲ませました。

 これらの準備が整い、いざ部屋とじこめ作戦へ!ところが・・・

 めちゃめちゃ嫌がるそっくん。いつもはか細くて高い声で鳴くそっくんが、「あーお、あーお!」とドアのところで声を裏返して大声で鳴き続けています・・・

 しかしみーみは大喜び!不安で死にそうなそっくんをなだめます。


モミモミ。そっくんがなきやんだ。



ねこタワーの1階部分に住むそっくんとみーみ。

 みーみのおかげで徐々に落ち着いていったそっくん。このままなら一晩過ごせるかな〜・・・と期待していたのもつかの間。

 午前4時頃、突然そっくんが窓に体当たりを始めました。

 ドカン!ドカ〜〜ン!!!

 な、なにごと!? と、寝ぼけ眼の私。そっくんが激しく鳴いています。おおよしよし、大丈夫だから落ち着こうね、と抱っこした次の瞬間・・・

 ジャー---ッ

 ・・・。

 そう、そっくんは家の中のトイレで用を足すことができないのでした。何度もトイレの場所を教えたし、みーみが用を足しているところも見ているのだけれど、ダメだった・・・。トイレは畑でするものだと思っているのかなぁ・・・。

 かくして第一次そっくん家猫化計画は失敗に終わったのでした。次はがんばってトイレのしつけをせねば。しかしこの話題、「そっくんの部屋」におくべきだったかな??ま、いっか・・・。