2002/07/30・31and 08/03
   
NewYork  RICHARD RODGERS THEATRE

noel coward's
PRIVATE LIVES

CAST

Elyot ............................. ALAN RICKMAN
Amanda ................. LINDSAY DUNCAN
Sibyl ............................. EMMA FIELDING
Victor ............................ ADAM GODLEY
Louise ...................... ALEX BELCOURT


STORY
(ネタばれ有り)

お読みくださる前に・・・お願い(TOPと同一文)


ACT ONE

 フランスの海辺に建つ、とあるホテル。離婚したかつての夫婦、エリオットとアマンダは、
お互いの新しいパートナーを伴った新婚旅行で、偶然隣り合った部屋となる。テラスで顔をあわせ、驚く二人。

 それぞれ自分のパートナーに、すぐここを発ちたいと申し出るが、両者とも相手に
断られたあげくケンカになってしまう。同じ状況に陥ってしまった二人は、パートナーが
よそへ行っている間、テラスでカクテルを飲みながらとりとめもなく話をするうち、
イイ雰囲気に。

 今のパートナーにどこか噛み合わないものを感じていた二人は、一緒に逃げることに
するが、そこは一度は離婚したカップル。ケンカになりそうな時の防衛手段
『ソロモン・アイザックス』(2分間黙る)を決める。

 エリオットのパートナー・シビルと、アマンダのパートナー・ビクターが、同時に部屋に
戻ってくるが、“焼けぼっくいに火”の二人は既に去った後。しかし未だコトの次第を
知る由もないシビルとビクターは、テラスで挨拶を交わしカクテルを飲む。


ACT TWO

 パリにあるアマンダのフラットで、水入らずの時間を過ごすエリオットとアマンダ。
『ソロモン・アイザックスって長ったらしい、短縮してソロックスね』とアマンダが提案し、
同意するエリオット。

 その「ソロックス」をほとんど行使することなく、ホテルから逃げて以来なんとか仲良く
やってきた二人。今夜もパジャマ姿でソファーでいちゃついたりダンスをしたりと、甘く
無難に過ぎてゆくかに思えたが、すぐに雲行きが怪しくなる。

 その根底にはどうやら、つまらない嫉妬(アマンダはエリオットにシビルのことを訊き、
エリオットはアマンダにビクターのことを訊き、そのくせ聞くと不愉快になる)があるらしい。

 1回目のピンチは「ソロックス」で、2回目のピンチは「ソロックス」に加えて、エリオットが
ピアノで弾き語りなどして雰囲気を和らげ、アマンダもそれに応えるカタチで回避できたが、
3回目は・・・。

 暗雲漂うムードの中、レコードのボリューム争奪から、エリオットが強制終了に踏み切る。
それにキレたアマンダが彼の頭でレコードを割り、エリオットは思わず彼女の顔を
平手打ち。

 うずくまるアマンダに我に返ったエリオットは謝るが、時すでに遅し。腕をかじったり、
クッションや本や小物や野菜と、あらゆるものを投げあっては追いかけあう壮絶バトルに
発展。

 その修羅場に、訪ねて来たのは他ならぬシビルとビクター。唖然とする彼らなど目にも
入らないエリオットとアマンダは、それぞれ別室にこもる。


ACT THREE

 一夜明けて、まだカーテンがおりているため薄暗いアマンダのフラットに、メイドの
ルイーズが入ってくる。と、何かにつまづいて豪快にひっくり返る彼女。
(フランス語で)文句を言いながらカーテンを開け室内を見回すと、もの凄い荒れよう。

 リビングの両側にひとつづつあるソファーにそれぞれ寝ていた、シビルとビクターが
目を覚まし、ルイーズに話しかけるが、英語とフランス語がお互い理解できず埒が
あかない。

 ルイーズがキッチンへ行ってしまった後、(エリオットがアマンダと居たことを嘆いて?)
泣き出すシビルをビクターがなだめたり、二人で昨夜の“元夫婦で今”のバトルを
分析したりするうち、旅行服を着たアマンダがスーツケースを持って、続き部屋の
ドアから出てくる。

 エリオットもやがて(スンナリではなく、ちょっとあった後)背広姿でスーツケースを持って、
アマンダと反対側の続き部屋のドアから出てくることになるのだが、それと前後して
アマンダ×ビクター、アマンダ×シビル、エリオット×ビクター、エリオット×シビル、
の話し合い(口論、挑発、後で明らかになる嘘、なども含む)が、リビングや別室で
展開される。

 ここで注目のエリオット×アマンダの話し合いはナシ。いや、言葉は交わすのだが、
昨夜のケンカの続きのようなもので、実のある内容にはなっていない。

 そして四人の(本心と欺瞞がないまぜになっているような)結論はというと・・・

アマンダ〜エリオットは嫌い。でもビクターの元に戻る気もない。一人で旅に出るから、
ビクターも私と離婚してイギリスに帰って欲しい。(しかし、後述のビクターのやり方に、
一応同意)

ビクター〜アマンダをまだ愛しているけれど、離婚する。その際、彼女にとって有利に
なるよう、アマンダが自分を離婚するという形をとらせてあげてもいい。シビルが
エリオットに対する離婚判決を得るまで、我々は別々に暮らし、その少し後に
(前述のような形で)離婚してもいい。

   補足・・・すみません、このビクターの考えの部分、修正しましたので最初にUPした
   時と内容が全く違っています。(^ ^;;)

    英米では、夫と妻のどちらかが主体的に「相手を離婚する」ことが多く、その場合、
   離婚される側の不倫その他の行状が裁判所で暴露されることになるようです。
    なのでビクターは、アマンダをそんな目に遭わせないために、あたかも自分に
   落ち度があったような形を取っても構わない、と言っているわけです。
    《参考文献・・行方昭夫/英語のこころを読む》

    ・・・ビクターはアマンダのことを愛しているんですねぇ。なのに彼女ってば・・・。

シビル〜エリオットと1年間は離婚しない。でも別々に暮らす。

エリオット〜カナダへ行く。(シビルとの離婚問題については自らは語っていないが、
前述の彼女の結論は『二人で決めた』とシビルが言っている。)

 なんとなくではあるが事態の収拾がついたかに思えた頃、ルイーズがコーヒーとパンを
持ってきたので、一息入れることに。が、アマンダとエリオットの間に漂う雰囲気は、
相変わらず悪い。

 コーヒーを飲みつつ(皆で?)たわいのない会話をするが、それもすぐにダレてきた頃、
ひょんなことからシビルとビクターが口論を始める。アマンダのフラットにたどり着くまでの
道行きを共にしてきた二人であるが、お互いかなり相手にガマンしていたらしく、ここにきて
それが一気に噴出したようだ。

 最初のうちシビルとビクターのケンカを傍観していたエリオットとアマンダだったが、
激しくやり合う連中を見て自分は逆に落ち着いたのと、エリオットの努力(?)もあって、
二人の間に流れる空気が和らいでくる。言葉はないが、お互いの目で気持ちが通じ合い、
話はついた。

 一方、ますますエスカレートした“ケンカ中”の二人は、口だけでなく手が出てしまい・・・。
それを横目で見ながらスーツケースを持ち、エリオットとアマンダは手と手をつないで
こっそりとリビングを出て行く。

 END

 

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