鶏の飼育

産卵

ニワトリ

現在、ロッキーファームでは約40羽のニワトリを飼育している。鶏の種類は チャボ、ウコッケイ、雑種を同一鶏舎で飼育している。生まれてくる雛は これらの交配種となる。

巣箱はダンボール箱に穴を開けた簡易なものである。箱の底に干し草やおがくずを 敷き詰めてある。簡単な巣箱だが、鶏たちは気に入っているようだ。何個か卵を産むと 抱卵を始める。抱卵が始まるとめったなことでは動かなくなる。餌と水飲みの時だけ 巣箱から出てくるが、食べた後は、すぐに戻って卵を温める。

春の繁殖シーズンにはスズメが鶏舎を出入りし、ニワトリの巣箱に産卵することがある。抱卵中の鶏も特に騒ぐこともなく、スズメの 卵も一緒に温めてやっている。残念ながらこのスズメの卵は孵らなかった。

抱卵

子育て

ヒヨコ1

抱卵開始から20日でヒヨコが生まれる。2月中旬頃に産卵し、3月に孵った雛が 他の時期に生まれた雛に比べ、丈夫で成長も早い。しかし3月はまだ寒いので 雛にとって厳しい面もある。3月のある朝、巣箱の中からヒヨコの鳴き声が 聞こえてくる。無事に孵ったようだ。しかしこの雛が生き延びられるかどうかはまだ わからない。生まれてから5日ほどは食べなくても生きられるが3月の寒さでは、親鳥 の保護が必要である。親が抱卵中にもかかわらず、早く生まれた雛が巣箱から出て しまうと、この雛はすぐ死んでしまう。親から離れた雛が夜中の寒さの中いかに鳴こう が、他の親鳥は無関心である。またこの雛を巣箱に戻してやっても抱卵中の母鶏はヒヨコ の面倒を見ることはない。

抱卵を終えた母鶏はヒヨコの面倒をよく見る。ヒヨコは母鶏と行動を共にしながら、給餌や給水を覚える。ヒヨコたちは巣箱の中で母鶏の羽毛につつまれて寒い夜をしのぐ。

運動能力の発達は驚くほど早い。10日もすると、かなりの段差を飛び越えて鶏舎の外へ出てくるようになる。親鳥に寄り添いながらさかんに動き回る。しかし人が近づくと母鶏のもとに集まる。

ヒヨコ2
ヒヨコ3

天敵

ロッキーとニワトリ

キツネやイタチ、テン等、ニワトリには天敵が多い。 夜間は鶏舎内にいるので心配ないが、鶏舎から出る 昼間はカラスに要注意である。カラスは人が近くにいなければ 解放された鶏舎内に入り込んでヒヨコをくわえていく ことがある。これに対し、オスがヒヨコを守ろう とするが、繁殖期のカラスは凶暴になっているため 簡単にやられてしまう。 また同一鶏舎内のオス同士がけんかして負けたオスが鶏舎から追い出される とたちまちカラスの餌食になってしまう。 このカラスは地カラスと言い、この近くに営巣し、周辺を縄張りとし た番(つがい)のカラスである。鶏たちはカラスの危険性を本能的に知っているのか、少しでもカラスの気配を感ずると鳴きわめくなどの警戒行動をとる。
一方、ニワトリたちは我が家の愛犬ロッキーに 対しては全くの無警戒である。しかし、ロッキー(犬種:アイリッシュセッター)はもともと猟犬なのでニワトリにとっては危険な 存在である。じっと目標を見定めて突然襲いかかるので早々に 引き離さなければならない。

にわとり写真集

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