2004年8月5日 青森恐山の旅。

有名だけど誰も行ってなさそうなところ。
この機を逃すと一生行かないであろうところ。
そんな場所を求めて「恐山」に行き着きました。
ご存知、黄泉の国に一番近い場所と言われる、青森県にある日本三大霊場の一つ。

朝6時半に最寄り駅を出発。
7時発の「はやて」に乗って、一路八戸(はちのへ←最初読みが分からなかった…)へ。
不運にも満席だったので、道中ずっとデッキで座り込んでました。っていうか今日は青森のねぶた祭りなのでこの電車が混んでいるのも自明の理ですよね。失敗しっぱい。
11時ごろ、八戸に到着。慌しく次の電車、「快速きらきらみちのく下北号」に乗り換え。
はやての乗客の大部分が青森行の特急にそのまま乗り込んでいきました。やはりねぶたか。ねぶた許すまじ。

下北半島の先まで走っているこの快速列車。本数の少ない路線なのに結構豪華な作りでした。
3両編成で、2号車には運転席視点のスクリーンがあって、観光ビデオなどもリクエストに応じて流すとか。
席は和風のクロスシートで小洒落てます。



その列車に1時間ほど揺られて、12時ごろに本州最北端の駅、「下北」駅に到着。
早速恐山行きのバスの時間を調べてみると…2時間後だよ、ひー。
どうしようか迷ったものの、時間がもったいないのでタクシーで行くことにしました。
ちょうど同じ境遇の人を一人見つけて勧誘してワリカン。旅は道連れです。

途中、恐山冷水と呼ばれる湧き水があるのですが、そこでちょっと喉を潤す。
この夏場に不自然なほど冷たい水でした。気持ちいい。



30分ほどで恐山霊場に到着。近づくにつれて硫黄の強い臭いが車内に立ち込めます。
車から降りるとさらに強い臭気が。ものすごい身体に良くなさそう。
天気は薄く雲がかかっていながらもムシムシした感じで、なんとも不気味。
恐山らしいというか。

入り口にたどり着きました。



うわ、編集してから気づいた。同じ写真が二つあることに…。まぁ、とりあえずこのままで(っ´▽`)っ
二段目左の案内図におぼろげにあるように、ここはお坊さんや霊媒師がいるお寺部分と
賽の河原や地獄がある部分でなりたってます。お寺部分は目立った特徴はありません。
比較的最近リフォームされたようで、重厚感はあまりなく、ちょっとちゃちい感じすらします。

いざ、地図上で左側の「地獄」へ。
強酸性の硫黄ガスが噴き出していて、草木の生えない白砂の岩場。
まさに、深山の硫黄が咽ぶ地獄谷といった感じです。
積み上げられた石は、供養のために人が積んだのがほとんどですが、
中には手が加わってない、純粋にガスの腐食のみによってできたものも見られました。
一千年の長きにわたり「人が死ねばお山(恐山)に行く」と
素朴に信じられていたのにも頷けるほど、広がる風景のみが在る世界です。
単に荒廃しているだけとは違い、虚無的でありながらも脈々とした動きがあり、
カオティックでありながらも厳かで秩序がある。ここは地獄だ、と思った。





地獄の入り口





累々と積んである石





岩のくぼみに風車を立てて、死別したばかりの両親の霊を
供養している人もいた。(シャッター頼まれた)
カラカラと回る様子はなんとも切ない。





岩陰から目に見えるほど高濃度で噴き出しているガス。






特に大きい岩。




全体像を撮るために高台に上ろうとしたら。

 「 ま む し 注 意 」

ひぃぃっ!!


高台から。
遠くに湖(宇曽利湖)が見える。
ちなみにこの湖は溶け出した硫黄分のせいで強く酸性で、
それに適応した魚一種(名前失念)しか住まないらしい。




賽の河原。








ガスの噴出孔に置かれた小銭。
1円玉はそのままだけど、10円玉は腐食して真っ黒になっている。






 「地獄巡り」

遠慮しておきたいです(;´Д`)



この辺一帯にはなぜかカラスが多いです。
カラスの鳴き声は不気味さをより一層強いものとします。



 人はみな
   それぞれ
 悲しき
   過去を持って
 賽の河原に
   小石積みたり





水子供養といって、子供が賽の河原で迷わないように供養する場。





そこに静かに置かれていたドラえもん。
大切な品だったのでしょうか。





このような風景は湖まで延々と続きます。






湖は透明度が高く、結晶化してる硫黄のせいで
ところどころエメラルドグリーンになっていてとても綺麗です。






ぐるっと回り込んでふたたびお寺エリアへ。
この奥に霊媒師(イタコ)がいるらしい。
予約制で、申込者以外立ち入り禁止。




その裏手に見えた近代的な建物。
イタコの待遇は悪くないようだ。




恐山には3つの温泉があって、2つは女湯で1つだけ男湯。
これがその男湯「冷枝の湯」。
源泉なのでとても肌や健康にいいそうです。
が、手でも触れないほど熱いのでせっせと埋めないと無理。



入り口から湖沿いに500mほど歩いたところにある「三途の川」。
幻想的です。




15時半にバスに乗り、恐山トリップ終了。
滞在時間は3時間ほどでしたが、隅々まで見つくしました。
最後に立ち寄った食堂のオバチャンには肝を冷やされましたが、それもまたいい思い出です。

16:58に下北を出発。電車を乗り継いで、22時半に帰宅。
近いね!青森!
青森を制覇したなり!(ねぶたには行かなかったけど)