DRIVING NAVIGATOR by ADVAN
2002年 11月 2日 (土)
(12:30〜13:00/TFM系列)


 『役』と『車』について

ハリー「織田裕二さんです。初めまして。」

織田 「どうも、初めまして」

ハリー「織田さんは今はTBS系でやってるドラマ、『真夜中の雨』という…」

       (ドラマの内容紹介を簡単に)

織田 「僕ドラマやってて、今度のジャンルっていうのは初めてなんですけど、
    ちょっとサスペンスとか、そういうタッチのドラマで、まあそれだけじゃないちょっとね、
    人間ドラマみたいなのが折り重なっていくという、
一粒で二度美味しいみたいな、
    そういうドラマです。」


ハリー「クールなところがありながら、時にこうちょっとヒューマニズムがあるっていうか…」

織田 「そうですね、なんかあんまり血の匂いのしない人にはしたくなかったんですよ。
    なんで、最初にいろいろ書かれてたり、いろいろしてたものよりも、
    もうちょっと僕は、
人間・都倉隆っていうふうにしたいなって思ってますけども。」

ハリー「なるほど。で、まあそのドラマの中で、織田さんが演じる都倉隆が乗っている車が、
     またレンジローバーで、しかもめずらしい赤っていう、
     これはなかなか、まず見ない色かなって感じがしますけども…(笑)」

織田 「ん〜あれはね、監督に何がいいって…若松監督なんですけども、
    まあ『振り返れば奴がいる』とか『お金がない!』とかず〜っといろいろやってきて、
    『ホワイトアウト』っていう作品も一緒にやっている監督で、よく聞かれるんですよ。」


ハリー「車を?」

織田 「ええ、で、『お前何がいいと思う?今回の役』って言われて。
    前『振り返れば奴がいる』って外科医をやったときはボルボ…」


ハリー「ボルボですよね!」

織田 「ええ、一番死なない車というのでボルボっていう、
    その当時なんかクールな感じと似合うんじゃないかなって。

    で、今回はですねぇ、なんか街を走ってたらたまたまあの車が走ってたんですよ、
    僕の前を。ちょっとこう自然の中へ入ってった時に、あ、いいかもしんないって。
    なんかオフロード車って、どこでも行けるっていうイメージがあるんで、
    道を選ばない感じがあるんで、なんか都倉って男はそういう匂いがするんで、
    すごくタフな、もしかしたら繊細な部分があってもなんかそういう

    
タフに生きようとしてる感じがするし、キャラクターと合うし。

    で、色はね、迷ったんですけど…最初もうちょっと地味な赤をお願いしてたんですけど、
    来たのが真っ赤だったんですよね。 で、どうするって言われた時に、
    あ、いいじゃないかって思ったんですよね。血の赤にそっくりだって。」


ハリー「ブラッディーレッドみたいな感じですかね(笑)」

織田 「逆に言うと、今回のドラマってそういう、血とか、人の体温とか、絆とか、
    そういうものを表現したかった部分もあったんで、あ、これはかえっていいやと。
    で、外科医で普段血を見慣れてて、かえっていいかもしんない。
    なんか象徴してるものになるなと思ったんで。」


ハリー「それで赤っていうことに?」

織田 「ええ、それでいきましょうと。」

ハリー「なんかどうなんですか?例えばこう、他のドラマでも、メルデセスベンツ
     しかもオープン、弁護士の時に乗ってらっしゃったりして…」

織田 「ああ、『正義は勝つ』の時ですね。」

ハリー「そういうのって、『役』と『乗っている車』っていうのは、
     織田さんの中ではやっぱり、かなり…」

織田 「すごく大きいですね。煙草選んだりするのと同じように、
    キャラクターが
(裏返り声/笑)見えるじゃないですか。
    何乗ってます?って、よく男同士でも聞くじゃないですか。
    例えば、それがアメ車なのかドイツ車なのか、日本車の何のタイプなのか、
    そういうの聞いてくと、なんかその人のキャラクターが見えてくるじゃないですか。
    改造してんのかしてないのか、あ〜こういう人なんだっていうのって、
    なんとなくわかるじゃないですか。

    …ってことは役柄やる時にも、車見ればなんとなくそういう人なのかな〜って、
    そういうのが好きな人なのかな〜ってわかる。
    だから結構車選びは、
大事な役作りの一つになったりする時ありますね。」

ハリー「でも意外だったのは、もう始めっから誰かスタッフの方とか演出家・監督の方が
     決めると思ってたんですけども、織田さんの意見もかなり、取り入れられているってことで…」

織田 「そうですねぇ…いや、逆に振られる(笑)宿題渡されるようなもんなんです。
    お前考えてこいと。 お前の役なんだからお前が役作りすんのと同じことだろって
    ことだと思うんですけどね。」



 2度目のタッグ

ハリー「そのドラマ『真夜中の雨』なんですけども、
     この主題歌を織田さんご自身がお歌いになってるということで、
     これちょっと久しぶりの、1年3ヶ月ぶりのシングルということで。
     今回は作詞・作曲がASKAさん?」

織田 「はい、チャゲ&飛鳥の…」

ハリー「これはなんかいきさつがもちろんあったと思うんですけども…」

織田 「今回のドラマ、実は2回目っていう人が結構多かったんですよ。
    僕も外科医の役っていうのは前に1回やってるし、そん時監督もやってて、
    監督も医者っていうのを扱うのは2回目だったり、
    で、脚本家の方でもプロデューサーの方も実は医療ドラマやったことがあるっていう。
    あ〜じゃあみんな2回目になるんだったらばっていうのもあって、じゃあASKAさんに…。

    前に実は『振り返れば〜』ん時に、チャゲアスのお二人で
    『YAH YAH YAH』という曲を書いてもらったんですね。
    これはもしかしたらおもしろいかもしれないと(笑)
    やってくれるかな〜って聞いてみようと。で、聞いてみたら快くOKしてくれて。」


ハリー「そういういきさつがあったわけですね(笑)」

織田 「うん、なんかこう2度目ならではのモノができてくるんじゃないか
    っていう気がしたんですよね。直感みたいなもんで、
    フィーリングでこれいいんじゃないかっていう…」


『そんなもんだろう』 が流れる


 海外ラリーで学んだ教訓

ハリー「織田さんは、93年っていう話なんですが、
     オーストラリアでラリーに出場したことがあると、こういう情報が入ってきてるんですけども」

織田 「(笑)はい、あります。」

ハリー「いかがでしたか?実際に外国に行って、ラリーに出てみて…」

織田 「いや、ものすごいドラマがあったですよね。 あんなたった…レース自体は
    3日間で終わっちゃうんですけど、ただその前に、2〜3週間かな?
    早めに入って、ずっと現地でペースノート作りっていうのをやるんですよね。
    ナビゲーターと2人でレンタカー借りて、コースになるであろう道を下見して、
    一個一個のコーナーをこう記号決めてくんですよね。
    ライトセブンだ、ライトワンだとか、二人の共通の言葉で…」


ハリー「次は右だとか、左だとか…?」

織田 「右の角度がどんくらいのコーナーだとか、それがワイドになってるナローになってるとか、
    コーション気をつけろよとか、川ができてるとか。
    そういうの全部一個一個作ってくんです。もう面倒くさい…。
    ただある程度持ってたんで、ベースとなるものを。
    だから、それでもまだ楽だった方なんですけども。
    まあそういう地味な作業して、それでたった3日間のレースに備えるんですよね。

    じゃあその3日間がどうだったかっていうと、もう…こんなにドラマチックことってあるんだ?

    
人生の教訓みたいなこともあんだぁ〜?とかって、ビックリするようなことがあったりして。
    ライトをつけるかつけないかとかね、そういう問題で。

    2日目は長くて、夜に入っちゃうんですよね。
    だからライトを後で、ピット作業で追加のライトをつけるんですね。
    ところがその補助ライトをつけるタイミング?補助ライトつけるってことは
    バッテリーくっちゃったりとかで、パワーがダウンしちゃう。
    スピードが遅くなる。だからなるべく遅らせたいわけです。

    で、チーム監督っていうのがいて、
    僕はすぐつけて欲しいと、予定よりちょっと早いんだけど。
    なんでかって言うと、林ん中入ったりすると暗いんですよ、もうすでに、木で…。
    で、そっからパッとこう開けた時に、目がついていかないんで、アッて遅れるんですよね。
    でも監督はもう…結構その時僕はクラスで2位をいつの間にか走ってて、
    最初ビリから2番目だったのが(笑) いつの間にか上あがってって、
    2位のポジションにいて、いいかもしんない、イケルかもしんない、
    狙えるかもしんない1位をっつって、だんだん周りも熱くなってって(笑)」


ハリー「欲が当然出てきますよね。」

織田 「欲が出てきて、いや!待った方がいい!って話になって…(笑)
    ベテランのね、すごいドライバーの人でもあったんで、
    じゃあっつって言うこと聞いてたんですよね。
    したら、やっちゃったんですよね…パンクしちゃったんです。
    で、パンクを直してる間に、
バカヤローコノヤロー!とか思いながら、
    横どんどんビュンビュン車抜かれてくわけです。」

    (織田さんの焦りと怒りがよくわかる…(^^;;)

ハリー「あの時ライトつけてりゃ〜って…(笑)」

織田 「あ〜しまったぁ〜!!って思いながら、何やってんだ〜急げ〜〜!なんつって
    パンク直して、んで入った時、あいた〜って…それですごいロストしたわけですよね。

    
なんで俺はあん時自分の意見を通さなかったんだろうって。バッカだなぁ〜って。
    お前が運転してんじゃないかって。運転者のお前が判断しなくてどうすんだって。
    そりゃそうだ、監督はその道走ってないんだから、別の道早回しして、
    遠回りっていうか別のルート行ってんだから、わかんないよ、そんなことって…。

    そういうのとか、いろ〜んな教訓めいたことが、たった3日の間にたくさんありましたよね。」


ハリー「すごいですね…。でも、やっぱラリーって
     自然を相手に闘っているって部分が余計に多いんでしょうねぇ。」

織田 「ありますね。だから路面の状況常に見てて、日陰に入ったら
    路面変わってると思わないと、色でよく見るんですけど、
    だから急にヌルッとしちゃってうわっていうこともいっぱいあるし…」


ハリー「あ〜乾いてなかったりするわけですね?」

織田 「それとアスファルトの道路も出てきちゃうんで、いくつかの中に。
    そん時スリックタイヤをつけるだの、それとも、使い古した方のラリータイヤをつけた方が
    腕に合ってんじゃないかとか、いろんなことをこう加味しながら。

    で、一緒に出てる人で、もう優勝狙いに来てる、総合優勝も
    狙うんじゃないかっていう大物ぶりでね、小さい車なのに。
    そういうい人も一緒にいたんで、
僕のお師匠さんですけどね。
    んでその人が、僕の分のパーツまで全部ぶっ壊してたりしてね(笑)
    攻めまくってるから。同じ車なんだけど、ほとんど。
    向こうはもうボッコボコになりながら、上位の5位以内にビタッと入っちゃうぐらいすごい。
    周りはターボの2000ccとかなのに、こっちはもう1300の。
    四駆じゃないんです、FFの…。技術で全部カバーしちゃってて、
    無理もしてるから、ジャンプしすぎちゃって、当たるはずのない木の枝とか出てんのに、
    フロントガラスガーン!と当てて、また割っちゃったー!っつって(笑)」

ハリー「高い位置にあるわけですよね?(笑)」

織田 「織田くんの分、いいや、使おうとか…(笑)いいよね?って。
    いや、ダメとは言えないじゃないですかみたいな(笑)」


ハリー「あ〜じゃあもう織田さんの好きなパーツまで、ほとんどそちらに優先的にっていう…?」

織田 「そう、でもね、それでじゃあ結果は?っていった時に、
    もう
人生のウサギとカメみたいなもんで (<得意の例え話/笑)
    こっちはカメ走法じゃないけど2位に入って、お師匠さんは3位だったわけです。
    腕からすると、グループ1位は当然のことながら、総合1位も狙うような?
    そういう人だったんですね。 でも結果っておもしろいもんで、そういうことが起こる。」


ハリー「でもラリーって、よくそういうことがあるんですよね、どうしても。」

織田 「ありますね。だから僕も途中まで温存してたのもあったけど、一番最後に、
    もうあと1周ここまわってきてウィニングランじゃないけど、
    コースみたいなところ走ってくりゃいいだけなのに、
    そこに急に車が言うこときかなくなって、燃料ポンプのトラブルだったんですけど、
    なんで?っていう…アクセル踏んでもパスンパスンパスンって、
    うわぁ〜もってくれ〜!みたいな、完走はしてぇし、
    でもまあ…いい体験ですけどね(笑)」


ハリー「どうですか?これからは、もし機会があったらまた何かに出てみるとか?」

織田 「いや〜〜やりたいっすけどねぇ…」


 織田さんにとっての車とは…?

ハリー「番組恒例の質問があるんですけども…織田裕二さんにとって、車って何でしょうか?」

織田 「車って何って言われると…大人への第一歩。
    なんか18で免許とって、その頃ってまだ電車やバス使ったりして、
    親の家に住んでって感じだったのが、一気に一人暮らしして、
    しかも24時間好きな時間に…終電とか気にしなくてもいいわけですよ、始発とか。
    出れてしかも遠くへ行けて、仲間を呼んだり、

    好きな人
と乗ってたりとか(ピクッ…!好きな女性(ひと)?)、部屋ができたような感じ?
    なんか、だからあの頃は、大人への第一歩みたいな感じがすごいしましたね。

    自由というか、もちろんルールがちゃんとあって、それさえ守ってれば、
    非常にものすごいモノをくれる。 今まあ、移動手段だったり、まあ気分転換だったり、
    当たり前のように乗っちゃってるけど、最初18の時って
    そんな感じだったんじゃないかなぁって?」


ハリー「そういう気持ちって今でも思い出したりすることって…?」

織田 「あ〜…ありますね。とにかくでも、どうのこうのって言うより、
    好きですけどね(笑)とにかくまあ、
車は大好きですね(笑)
    (車になりたい…/爆)


 『Love Love Love』はどんな歌?

ハリー「さて、これは先ほどおかけしました『そんなもんだろう』のカップリング曲になりますけども、
     これは織田さん作詞ということ なんですが、この…なんていうんですか、
     ちょっとロマンティックなタイトルになってますけども…。」

織田 「はっはっはっは…(笑) あのね、全然ロマンティックな曲じゃないですよ。
    かえってね〜
コワイ歌ですねぇ、ある意味。
    ん〜サスペンスかもしれませんね、スリルと(笑)」


ハリー「また今度は普通の車のお話も。 今回はラリーがメインで聞いてきたわけで、
     次は普段のお好きな車なんかもね、伺っていきたいと。
     ぜひまた遊びに来て頂ければありがたいと思います。
     このナンバー『Love Love Love』を聴きながらお別れしたいと思います。
     織田裕二さん、ありがとうございます。」

織田 「ども、ありぁしたっ。また。」

『Love Love Love』 が流れる




自分の好きなことを、楽しそうに一生懸命しゃべる織田さんでした♪
好きな話は止まらないのね〜〜(笑)

しかし、『Love Love Love』ってサスペンスソングなのか!?(^^;;