森は確かに二酸化炭素を吸収しているように見えます。
しかし、森には植物だけではなく動物や微生物たちもいるのです。
光合成で蓄えられた養分はどうなるでしょう。
さきほど述べたとおり、動物などに食べられるとその動物たちに使われます。
そして、最後にはその動植物の死骸を食べる微生物たちに使われます。
実は、その蓄えられた養分(エネルギー)が使われる過程で二酸化炭素が排出されているのです。
というのも、
細胞は酸素と水と糖分から、二酸化炭素と水を排出しエネルギーを得ているからです。
太陽から植物が吸収するエネルギーと
生物全体がつかうエネルギーとが同じ量ならば、
二酸化炭素は吸収された量だけ排出されているでしょう。
つまり、安定した森は二酸化炭素を吸収も排出もしないのです。
では、森林が減少するとどうなるでしょうか。
まず、減少した分、光合成により太陽から吸収するエネルギーは少なくなります。
森が少なくなればその森に住む生物の数も少なくなります。
生物が少なくなれば使われるエネルギーも少なくなるので、二酸化炭素の排出量も少なくなります。
トータルすれば、
減少した分の森林が一時的に蓄えていたエネルギーだけ、二酸化炭素が排出されたということになります。
つまり、森林が減少すれば、その分だけ二酸化炭素は排出され、
また、森林が増加すると二酸化炭素がその分だけ吸収されるわけです。
現在の森はどうでしょう。
世界の森林は明らかに減少しています。
現在の森は二酸化炭素を排出しているとも言えるのです。