キャンプ体験記〜PART3(最終話)
02/4/30


  腹痛を起こし、苦しみだした友人C。俺達はボロボロの車でガタガタと山道を下り、ふもとの病院へCを連れて行った。診断結果は もちろん食あたり。まあ、そんなのわかりきっていた事だ。腐った肉を食って苦しみだしたのだから。これで腸捻転だとか盲腸とかだったり したら、それはそれである意味ネタなのだが、その辺はなんのひねりも無かった。なんの薬だか良くわからないが、注射を打って、腹の薬を 貰ってコテージに帰った。

  その3時間後には俺達と酒をのむCの姿が・・・

  あの時は何も考えなかったが、、今考えると。。。何?こいつ(C)って?むう。。。鉄の胃腸と言うべきなのか、、どうか・・・? いや、腹痛を起こし病院にまで行ったくらいだから、一応は普通の範疇に入る胃腸だと言う事にしておく。。

  しばらく酒を飲んで騒いでいた俺達だったが、深夜の2時頃だっただろうか?隣のコテージから何やら怪しげな声が聞こえてきた。。うめき声と言うかなんと言うか。。ごめんなさい。 僕、今嘘つきました。正直に言います。隣のコテージから、、あえぎ声が聞こえてきました。。女の。。。コテージ同士はかなり離れている。。相当大きな声 のようだ。。

  信じられない事かもしれないが、深夜のキャンプ場のコテージからあえぎ声が聞こえて来たのである。俺達4人は耳を疑った。。はて??ここはちょっと冷静に考えてみよう。ここは家族連れが非常に 多いキャンプ場。。てことは、、子供が寝静まった後のパパとママ?いやいや、んなバカな!この狭いコテージで子供がいるのに、そんなにスリリングな事をするパパとママがいるとは考えにくい。 いつ子供が起きるかわからんし。。えーと、、、隣の人達はどんな人達だったか考えてみよう。。たしか、、こっち隣は、、、大学のサークル仲間らしきご一行。。男4人にキレイ目の姉ちゃんが1人。。。


  ・・・・・・・・・あ・・


  俺達は無言だった。。。俺達は一言も発せず貼りついていた。。窓に。隣のコテージの窓の向こうに目を凝らす。。。・・・ごめん。僕にはこれ以上書けません。だって僕はあんな 酒池肉林の現場を生で見たのは初めてです。僕こう言うのって、てっきりビデオのブラウン管の中だけの話かと思っていました。これだけでもキャンプに来た価値があるってもんです。

  なぜか窓に貼りつきっぱなしの俺達だったが、ついに予期せぬ出来事が起きてしまう。。。一瞬女がこっちを見たのである。慌てて床にへばりつく俺達、男4人。。なんとも滑稽な光景だ。 ってか、、とっても情けない。。いったい俺達はなんの為にここに来たのか。。

「み、見られたか?」

「見られてない大丈夫大丈夫!見つかってない!」

・・・・・・・・・

俺:「あー、、、」

俺:「たぶん、、、見つかったわ。。」

「はあ?なんで?マジで??」

俺:「うん。しっかりと目が合っちゃった。。」


  てか、そもそも見られていないはずがないのだ。なぜなら俺達は真っ暗なキャンプ場でコテージには電気をつけたまま窓に貼りついていたのだから。大パニックの俺達。パニックになりすぎて腹痛が再発している友人C。 俺達の緊急会議が始まった。会議の末に出した結論は。。どうって事ねーよ。こんなとこでやってる奴等が悪いんじゃん!であった。半ば強引な開き直りであるが、そうなのだ。こんなとこでいたしている奴等が悪いのだ。 俺達の頭の中はすでに覗き行為は悪い事と言った事はトリップしている。満場一致で俺達は何も悪くないので堂々としていれば良いと言う結論で会議は幕を下ろした。。はずだったのだが。。。

  まだ誰もが寝静まっている早朝に車に乗りこむ俺達の姿があった事は言うまでも無い。

  友人Aのボロボロの車に乗りこみ山道を帰る俺達。後は普通に帰ってこのキャンプも終了だったのだが、、遠足は家に着くまでが遠足。帰り道で何が起こるかはわからないものである。しかし、、まさかこんなことが。。実際に??

  友人の車はシビックである。シビックと言えば良く走り屋が使用している車。当然足回りも固ければ車高も低い。元々がこんな山の荒れた道には適していない車なのだ。当然のようにガタゴトガタゴト凄い音だ。。ケツが痛くてたまらなかったのだが、 突然、、、



ドッコーン!



  縦揺れの物凄い衝撃と轟音が鳴り響いた。ケツにしみる。だが、Aは気にとめる様子もなく運転している。。

「おい!お前なんか今のは凄かったぞ!?大丈夫か?」

友人A:「あー。石か木の根っこが裏に当たったんだろ。車高低いから。」

「いや、でも凄い音だったじゃん。ちょっと停めろよ。」

友人A:「いーよ。別に。オンボロだし。多少ぶっ壊れても。」

「おい!でも車の音もなんだか変だぞ!ってかうるさすぎるぞ!停めろって!」

友人A:「えー。。。めんどくせーな。。。」


  ぬう。。。なんと言う車に愛着心の無い奴。。まあ、、ボディの削れた部分にガムテープを貼って補修してある車だから当然と言えば当然なのかもしれないが。しかし、俺達があんまりうるさく言うものだから、 友人Aは渋々車を停めた。。。そこで俺達が見た物は!!

・・・・・・ひっかかってたの・・・・・・

木の根っこにね・・・・・ひっかかってたの・・・・・

嘘みたいな話なんだけどね・・・本当に引っかかってたの・・・・



これが・・・




  そ、、そんなバカな。。木の根っこにひっかかってマフラーが。。。折れた?・・・いや、、この状態を折れたなんて言っては、、本当にマフラーを折ってる(切ってる)暴走族が可哀想だ。認めよう。。 これは。。マフラーがねこそぎ取れてる。。車走ってたらマフラー取れちゃったよ!なんか車のマフラー一式が木の根っこにひっかかってるよ。

  取れたマフラーをトランクにしまう俺達。なぜ今まで走ってた車のトランクにその車のマフラーをしまってるんだろう?ありえな過ぎる。てか、これからどうやって帰るのだ?と思っていたのだが、何事も 無かったかのように車を走らせようとする友人A。え?ちょっと待て、、マフラーを切ってるだけで、暴走族はあんな凄い音がするんだぞ?このはマフラー自体が無いのに。。ってか、マフラーって排気ガスを 外に出すための筒なんだから、、、それが無いと、、、室内に排気ガス入ったりしないのか??室内に排気ガスを充満させるって思いっきり自殺の手法なんだけど。。。

  しかし、友人Aの「大丈夫だろ」の一言で俺達は帰路に急いだ。。本当なら降りたかったのだが、友人Aが車を停めてくれないので降りることもできないのだ。ある意味拉致である。 当たり前の事なのだが、物凄い音。暴走族も真っ青だ。しかし室内に排気ガスは入っていないようである。男4人で無理心中にならないで良かった。 などと訳のわからない事を考えながらも車は順調に進んだ。山梨を超え神奈川を渡り、、そして埼玉県内!もうすぐお家だ!「なんて訳のわからんキャンプだったんだ!」と考えつつも安息をむかえる俺達であったが、、、



ピピピピピー!「とまりなさーい!」



あ・・・

お巡りさん:「なんだお前等ー。すげー音させてるなー。マフラー切ってるんだろ?」

俺達:「いえ、そんな。。暴走族じゃあるまいし、マフラーなんて切らないですよお。」

お巡りさん:「とにかくちょっと見せなさい!ん?んんん??マフラーねーぞ!?」

俺達:「え?・・・えへへへ。。。ちょ、ちょっと落としちゃって。。」


  説明しながらトランクからマフラーを取り出すあの恥ずかしさは今でも忘れられない。。




友人A、道路交通法違反(車両整備不良)




  最後の最後まで締まらなすぎるキャンプであった。。。


おしまい


結局友人Aのシビックはその後廃車にしたそーです。


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