キャンプ体験記〜PART2
02/3/23


  すっかり騙されきってしまった。。こうなったら今の俺には飯しか楽しみが無い。幸い肉はたっぷりと買ってきているようである。 とことん食べてやろうではないか!

俺:「おい!バーベキューしようぜ!バーベキュー!」

  ヨッシャ!と言う事で、飯の支度を始める。やはりメインは肉である。。A達が車のトランクから肉を出してもってきた。。

・・・・なんだ?この言い様の無い違和感は。。何かオカシイ。。。頭の中を整理してみる。俺達はこれから肉を食う。これは良い事 である。その為に肉も沢山買っておいた。。これも良い事である。その肉は車のトランクに入れてきた。これも当たり前である。 車で来ているのだから。。しかし、、しかしだ。。なぜ真夏の炎天下1日止めておいた車のトランクから、肉がスーパー の袋に入ったまま出てくるのだ?

俺:「ちょ、ちょっと待て!おい!なんでスーパーの袋のまま肉が入ってるの?」

A:「そりゃ、スーパーで買ったからに決まってるべ」


  そんな事じゃない。。俺が言いたいのはそんな事では無い。普通の人間ならば生の肉を室温60度にもなる真夏の車のトランクの 中に10時間以上も放置するなんてマネ、できるわけがない。

俺:「ちっげーよ!お前!そんな事じゃなくてよ。普通クーラーボックスとか発砲スチロールの箱とかに氷と一緒に詰めてくるだろ! お前どう考えても腐ってるぞ。おい!」

友人達:「大丈夫だろ。冷凍の肉そのまま入れてきたから」


  ・・・もう。バカバカバカバカ!俺の友達バカばっか!(涙)真夏の炎天下の車のトランクに10時間以上も放置しておいて、凍った肉だったから 大丈夫とは、いったいどういう了見か?焼け石に水どころのお話ではない。

俺:「それ絶対腐ってるって!開けるな!な!?ふもとのコンビニまで車で行って何か買ってこようぜ?」

友人達:「大丈夫だって!心配性だなー」

俺:「おい!!だから開けるなって!!!!」






ゴッフ!





・・・蝕・・・それは蝕・・・逃れられない苦しみ。。それは宴だった。。。当時の状況を思いだし、現在マサ君はこう語る。

『この世の物とは思えない臭いでした。。。』

  後にも先にも俺はこの時以上の強力な臭いと言うものを嗅いだ時は無い。犬のウンコを鼻先10センチくらいに持ってきた 時の臭いの方がまだマシと言うものであろう。そもそも色が赤からどどめ色に変色してしまっている。「なんの肉なのだ?いったい?」 と言う風貌である。いや、これはもう肉では無い。物体Xである。

友人C:「あ、でも真ん中の方、大丈夫そうだぜ。やっぱ凍ってたからかな?」

友人A、B:「あ、本当だ!」


  ・・・こ、こいつら、、このごに及んで食う気でいやがる!い、いったい、、彼等の感覚って。。。俺には一生理解できない 感覚であろう。。いや、あまり理解したくも無いし。

俺:「ちがーう!!どう考えても違う!周りが凄過ぎるから、真ん中の凄さがわからないだけだってば!」

友人一同:「まあまあ、とにかく焼いてみようぜ。焼けば殺菌されるって!」

俺:「お、俺は絶対食わねーぞ・・・」


  友人達は平気で物体Xを焼き始めてしまった。もう臭いなどわからない。鼻がバカになってしまっているのだ。そして奴等は物体Xを 一切れづつ食う。。。

友人一同「うーん。。。。」

  そう唸り声を上げ、奴等の動きは止まった。いや、正確に言えば、友人Cだけは3切れほど食ったのを俺は見逃していない。

友人一同:「やっぱ、、車でコンビニまで下りてくか。。。」

  当然である。なぜ奴等はここまでしないと気付かないのであろうか?てか普通肉をそのまま入れてこないだろ。友人選びを間違えている ような気がしてならない、今日この頃である。俺達は車に乗りこみ山のふもとのコンビニまで向かった。なぜキャンプに来てまでコンビニ弁当 を買いに行くのか?俺達は。。やるせない悲しさである。

友人一同:「なんで腐ったんだろ?おっかしーな。むかつく」

  おかしいのはお前等の頭だ!それで腐っていない方が恐怖である。むしろおまえ等の頭も腐っておるぞ。。とにもかくにも俺達は コンビニの弁当を購入し、コテージで弁当を食ったのであった。そう。俺達はコンビニ弁当を食いにキャンプまで来たのである。

その日の夜。。友人Cに異変が起こった。。。

友人C:「痛え。。なんでこんな腹痛えんだ?」

友人A、B:「なんか思い当たる節ないのか?」

友人C:「わかんねえ。。原因不明。。いってええ。。」


・・・・・・・・・・・

思い当たる節有り過ぎ。これ以上無いくらいに原因はわかっていると思うのだが。。

俺:「あんな肉食ったからだろーが。。」

  どうやら認めたくないらしい。あんな少量なら大丈夫なはずとの事である。なんと言う頑固な奴等であろうか。 それならば現状をどう説明できると言うのか。ちょっぴり飽きれてしまう。  ふと、友人Aがおかしな事を言い出した。

友人A:「昔ばあちゃんから聞いたんだけどよ、チョット痛んだ物を食った時とかの軽い腹痛には牛乳飲むのが良いらしいぞ。 牛乳には殺菌作用があるんだってよ。」

  おばあちゃんの知恵袋と言う奴か。。。しかし、、、

どう考えても間違っていると思うぞ。その知恵袋は。。

 牛乳を飲んだだけでも腹痛を起こす人間もいると言うのに。。そもそもあのファンキーな肉もとい物体Xチョット痛んだ物 の一言でかたずけてしまって良い物かどうか。。?そもそもAよ。お前のバアちゃんはお前が生まれる前に亡くなったと言っていなかったか? どこで仕入れたんだ、その知恵袋は?俺は必死で止めたのだが、、友人Cの

「どうせもう痛いんだから、やってみる価値はある」

と言う鶴の一声でそれは実行された。
そんな事に価値など無い。しかし、本人が言うのだから本人の意思を尊重せねばなるまい。 Cは牛乳のガブ飲みを始めた。。。








1人山を下りた



続く


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