キャンプ体験記〜プロローグ
02/3/21


  あれは俺が大学3年生の時だったろうか?友人Aから突然の電話。。トゥルルルル・・・

俺:「ハイ、もしもし」

A:「あ、マサ?俺だよ。Aだよ。久し振り。。電話すんのも半年ぶりくらいだな。」


  友人Aとは、小学校1年生から中学3年生までの間、9年間も同じクラスだったと言う、切りたくても切れない恐怖の腐れ縁の仲である。 そもそも9年間連続で同じクラスだったなんて話、他では聞いた事がない。恐ろしいほどに強力な腐れ縁である。いわゆる幼馴染と言う奴だ。

俺:「おお!Aか!どうしたんよ?突然?」

A:「そうそう。8月にさ、BとCも一緒にキャンプ行こうぜ!」


  ほう・・・夏休みにキャンプに行こうとのお誘いか。。しかし、俺は今までキャンプの経験が無い。どうも勝手がわからない。。。

俺:「フ―ン。。キャンプか。。どういうの?テントとか自分等で張ったりすんの?」

A:「違う。コテージ。2泊5000円でOKだぜ。どうよ?」

俺:「フ―ン。。。安いな。。」


  古くから仲の良い友人である。お互いの進路が別々に分かれて随分と長い時が経った今でも、親しく、、時折このように遊びのお誘い をしてくれる。ちなみにBとCも中学時代の友人である。長い付き合いの友人は、大切にしするべきであるぞ。当然のように俺は答えた。

俺:「断る!

A:「・・・ハイ?」


  当然である。友人を大切にする事とこの問題は別問題である。なぜこの歳になって、大の男が4人固まり、狭いコテージの中で、組んつほぐれつしながら 眠らなければならないのか?下手すれば非常に危険な状態である。しかし、次の瞬間、Aの口から思いがけない返答が帰って来た。

A:「そのキャンプ地よ、レジャーランドの中にあってさ、水着の女の子いっぱいいるぜ!」

俺:「な、何にににににに??」


  なんと言う事だ!彼は男のむさ苦しい寝床では無く、ハーレムを用意して俺を待っていると言うのか?しかし、キャンプ地に水着の女の子がたくさんいると言うのはどう言う事か? そんな話聞いた事も無い。そもそもレジャーランドって何なのだ?水着の女の子が沢山いると言うところから推測するに、大プール遊園地みたいな物であろうか? 「まさか、そんなパラダイスが存在するとは、、、いやしかし、、、これは楽しみである。

俺:「是非!お供させていただきますー♪」

A:「よし。決まりな!ナンパして楽しんじゃおーぜ!」

俺:「それは当たり前でございます。」


  出発日当日、深夜の1時過ぎ。4人のむさい男達は集合した。友人Aのボロいシビックに次々に乗りこむ。バーベキュー用の肉はすでにたっぷりと 購入済みと言う事だ。。うむ。用意の良い事だ。女の子達との楽しい食事風景を妄想してしまう。妄想しだすと、歯止めがきかなくなるので 止めておこう。
  ・・・しかし本当にボロい車だ。いったいどうやって乗れば、ここまでボロくなるのだろうか?・・・いや、しかしそんな事はこの際どう でも良い。辿りつけさえすれば良いのだ。俺達はこれからパラダイスに向かうのだから。

  出発してから10時間後、途中河口湖でのバス釣りや富士急ハイランドなどの寄り道を挟みつつも俺達は目的地に到着した。

A:「おう。この辺がキャンプ地だぞ。」

  なるほど、コテージがたくさんある。。しかし、、、あまりにも険しい山道。。周りを見渡せば、木、木、木、木、、完全に森の中である。 むう。。レジャーランドなるものは、こんな山奥にあるのか。。。レジャーランド恐るべしである。

A:「おう!ここだ!ここだ!このコテージだ!」

  ついに俺達は到着した。車から降りた俺は周りを見渡す。。
家族連れ、家族連れ、家族連れ、家族連れ、、って言うか、家族連れしかいないのだが。。たまに見かけるサークル仲間 らしき若い男女の一行が、新鮮に見えてしまうくらいである。。。

俺:「よー。。水着の女の子は?」

友人一同:「は?こんな山の中にいるわけ無いじゃん!」

俺:「いや、でもAが、レジャーランドの中だから水着の女の子がイッパイいるってよー。」

A:「ん?それ、。こうでも言わないとお前来ないからなー」


・・・・・・・・・・・

 ・・・ あ、そうでしたか。。真っ赤な嘘でしたか。。。A君。。覚えておくと良い。。友情ってなー。。簡単に壊れるものなのよ。友情ってのは とても儚いつながりなの。。。

とにかく今の俺にただ1つ言える事は、、



昨日の夜からズボンの下に履いている海パンとサポーターのおかげで、股座が妙に痒くなっていると言う逃れ様の無い事実だけであった。



俺の気合が全て水泡と化した。。厳しい現実である。

そして、これはこれから起こる恐ろしい出来事の始まりでしかなかったのである。



続く


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