スポーツドライビング、それはどれだけ人を惹きつけるのでしょう。心地よくもあり、ときとして厳しくもある加減速G、湧き上がるエンジンの鼓動、クルマとの一体感、操る喜び。それだけではありません。運転以外にも、車の整備やチューニングを施すことで、ドライバーとクルマの総合力をバランス良く高める必要があります。人によっては機械、電気、化学等の知識を使ってモノ作りをする場合もあるでしょう。これほどクリエイティブなスポーツは他にあるでしょうか？

「虎の威を借りて何がうれしいのか」と嘲笑する人がなかにはいます。しかしそれは正しくありません。もちろん「虎の威を借りている」ことを忘れてはいけないことは確かですが、人間は道具を使用することによってその能力を高めてきた動物です。道具のよりよい使い方の習得−クルマのドライビングを極める−をどうして否定できるでしょうか。「虎の威を借りる」のにもそれなりの技術が必要なのです。

自動車の運転の法則は力学的な観点から導き出せるでしょう。しかしながら、これらの法則は複雑に組み合わさり、難解なものであると言って良いでしょう。これらスポーツドライビングに関する法則を少しでも学習・理解できるように願ってこのサイトを公開しました。ページ中では管理者の趣味を垣間見ることができるでしょうが、そこはどうか笑って許してやってください。

このサイトは「スポーツドライビングのコツを出来る限り簡潔にまとめてみよう」という趣旨で作成されています。このため、モータースポーツにある程度慣れている人(タイムが伸び悩んでいる人)を対象としています。したがってさらに詳しい情報をお望みの方は他の素晴らしいサイトや文献を参照してください。特にこれからモータースポーツをはじめようと思っていらっしゃる方は、まずドライビングポジションやヒール&トゥー、スポーツ走行に必要な道具等、本サイトには掲載されていない基本的な情報を参照していただきますようお願いいたします。
本サイトの情報は作者がサーキット走行を通して実感したり、文献などを調べたりしたものがほとんどです。したがって間違っている可能性は十分にあります。間違いを発見された場合は是非修正をよろしくお願いします。

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