大人獄寺と中学雲雀さんのパラレル

 

 白と黒の羅列

 

 

 形の良い指が、滑らかに、時に激しく鍵盤に触れる。奏でられる音は、まるでその容姿のように、秘められた熱情のように僕の鼓膜を揺らす。
 借り物のアップライトピアノにまっすぐに向き合う姿は嫌いじゃない。その響きだって、グランドピアノほどではないけど悪くはないのに。
「先生」
 袖を引いて邪魔をした。
「最後まで待てよ」
「この曲、長いでしょ」
 短く整えられた爪が頬に触れる。

 別に、やきもちとかじゃないからね。

 

 

 


人様のパラレル設定を借りてみた、よ!
年齢差たまらんです