大人獄ヒバ+中学獄ヒバ
ひばひばのようなもの
緊張で全身が固まっている。眼球も、僕の動きを見逃すまいと警戒して、瞬きの回数すら少ない。
圧倒的な力の差など意識したこともないだろうに、悪寒に身を震わせているようだ。
顎を、ついと指先で撫でてやれば大袈裟に身をすくませる。武器を咄嗟に出さなかったのは正解だ。そんなもの、僕に対してはなんの意味もない。
小鳥を慈しむように、膝の上の重みを撫でた。まだ長い前髪を払って、二度三度。
彼なら、こうしていればいつしか緊張を解き眠ってしまうのに。
まだ、この頃の僕は飛び方も幼稚な小鳥にすぎない故に、敵とそうでないものの区別がつかないのだろう。
「かわいいね」
二匹の犬が顔色を白黒させてこちらを見ているのも愉快だった。
ひばひば膝枕と見学はやはや。
大人雲雀さんの最強ぷりぱねぇっす。