大人獄寺×中学雲雀 年の差パラレル
泡と手
「相変わらず、意味わかんない」
濡れた肌が触れあう感覚はなんとも言えなくて。それ以上に、太股から腰骨、下腹部、胸へと何度も撫でる手が厭わしかった。
「意味とか、考えるもんじゃねぇよ」
人を膝に乗せたまま平然としている、この男のすることはとにかく理解し難かった。それを言うとまだまだ子供だと馬鹿にされるけれど、大人が何をしているかなんてそもそも知る機会がなかったので、彼の言うことの真偽は計れなかった。
「…っん」
じわりと一点から、広がる違和感。くすぐったいような、むず痒いような、まだ耐えられるけれど身を捩りたくなるような、感覚。
「ね、そこ…やだ」
つんと胸の先を指先で摘ままれて、親指と人差し指で擦られる。やけに、念入りに。
「綺麗にしてやってるんだろ」
ボディソープで滑るからだろうか、何度も同じことをされて。嫌だと言ってるのにやんわりと受け流された。
「自分で、できるのに」
洗わせろと言われて誰が全身を撫で回されると思うものか。それを、この男はやけに楽しげに、いやそれはいつもだけれど。
「させろよ。俺が、したい」
「ん…っ」
臍の中まで、丁寧に。
ふわふわと落ち着かないのは、気のせいだと思っていたかった。
はんざ…