惰眠

 

 

 ぼんやりと寝顔を見つめる。気持ち良さそうに寝ている姿になんとなくムカついて、形の良い鼻を摘まんでやった。
「ん…」
 眉間に皺が寄る。けれど、まだ起きない。手を離せば、元のように寝息を立てて熟睡だ。これくらいじゃ効果がないんだろうか。
「ねぇ」
 その瞳を覗きたくなって、足を絡める。肉の柔らかいところを狙って、足の第一指と第二指で思いきりつねってやった。
「い…ってぇ!」
 ようやく見れたけど、涙に滲んでいたので舐め取ってやった。
 眼球は、飴玉のようには甘くないね。

 

 

 


足の指でつねる雲雀さんを書きたかっただけなんだが、はたして萌えに走りすぎたわけで。