旧 1- 8 か゛きた゛いしょーのよーな□なまえなのて゛、□いつの□まにか 新 1- 8 か゛きた゛いしょーのよーな□なまえなのて゛、□いつのまにか 「いつのまにか」は、一語と考えていいようです。 旧 1-11 「と゛ーか゛ん」を□えに□えか゛いたよーな□かおを□して□いる 新 1-11 「と゛ーか゛ん」を□えに□かいたよーな□かおを□して□いる。 「描く」をどう読むか(「かく」か「えがく」か)は、前後の関係その他によっても 違ってくると思いますが、「絵に描いたような」というときは、 慣用的に「えにかいたような」と言うように思います。 旧 1-14 たへ゛りゃ□うまいのに、□なんた゛かんた゛□こねくりまわして、 新 1-14 たへ゛りゃ□うまいのに、□なんた゛□かんた゛□こねくりまわして、 「なんだかんだ」の「なんだ」のほうはともかくとして、「かんだ」に単独で置いておけるだけの自立性があるかどうか、いささか疑問ですが、もともとは「何だ彼だ」で、「なんでもかでも」なども「何でも彼でも」、「なにもかも」も「何も彼も」というちゃんと意味のあることばだったようです。それで、いまのところこういった語は切って書きます。 旧 5- 8 ぎょーさ゛□ひとさら(いいとこ□C3こくらいしか□のっかってねえ     5- 9 やつた゛)に□C2せんえんか゛とこも□た゛して、□〈Gさすか゛に 新 5- 8 ぎょーさ゛□ひとさら(いい□とこ□C3こくらいしか□のっかって 5- 9 ねえ□やつた゛)に□C2せんえんか゛□とこも□た゛して、 話し言葉で省略された部分のある言葉はやっかいですね。 「いいとこ」は本来は「いいところ」、「2千円がとこも」は「2千円がところも」、 「のっかってねえ」は「のっかっていない」、というかたちですので、本来のかたちと 同様に考えて切ります。 旧 5-11 きいたふーな□くち□たたいて、□その□し゛つ、□C3ちょーめの 新 5-11 ちか゛いますわねえL〉なんて、□きいた□ふーな□くち□たたいて、 5-12 そのし゛つ、□C3ちょーめの□こき゛たない 「聞いた風な」の「ふう」は形式名詞なので切ります。 「そのじつ」は、一語と考えていいと思います。 旧 6- 2 た゛した。□□「さいわい□なるかな、□なんし゛の□なわ 新 6- 3 た゛した。□□「さいわいなるかな、□なんし゛の□なわ 「なる」はちょっとむずかしい。 「立派になる」とかいったときの「なる」と違って、この場合の「なる」は文語的な言い回しですが、もとのかたちは「さいわいなり」で、この「なり」は助詞です。 旧 6-10 ほんしゃひ゛るの□ちかに□こき゛れいな□ちゅーか□りょーりやか゛ 新 6-10 しょりを□うけおって□いる□かいしゃの□ことた゛)□ほんしゃ 6-11 ひ゛るの□ちかに□こき゛れいな□ちゅーか□りょーりやか゛□あった 「本社ビル」は、日本語と外来語がミックスされた「混種語」で、 こういったっ場合は、外来語の部分が2拍でも切って書くことになっています。 すべての2拍の外来語の含まれる「混種語」を切るか、というと、そういうわけでもなくて、 「営業マン」とか「感謝デー」などは続けて書くのですが、そのあたりは語同士の結びつきの 強さにもよるのでしょうか? 旧 6-13 あるから、□それを□ちゅーこ゛くこ゛□よみ□した 新 6-14 あるから、□それを□ちゅーこ゛くこ゛よみ□した 「中国語読み」は一続きにしていいでしょう。 旧 6-14 つもりなのた゛ろーか゛、□「てんWWそらの□てんWW」わ、 新 6-15 つもりなのた゛ろーか゛、□「てんWWてんこ゛くの□てんWW_わ、 点訳者挿入符内に入れる説明は、あんがい難しくて、どういうふうにするのが いちばんいい、とも言えないのですが、意味を説明するのがいいときもあるし、こういう漢字が使われているよ、という言い方をしたほうがいいときもあると思います。 今回の場合は、「てん」というごく簡単な語の説明なので「そら」と言えば、ああ、青空とかの空のことで、つまりは「天」のことなんだな、とわかってはもらえそうな気がします。 しかし、なにせ、かなで「そら」「てん」と書いてあるわけですから、人によっては(とくに漢字の知識のないひとには)「そら」と「てん」との関係をすぐにつかんでもらえるかどうか、という心配も多少あります。 そこで、できたら誰が読んでも、「ああ、あの天のことか」とわかることばで説明したいと思います。 「てんごく」なら、まあ、たいていのひとには意味が通じると思いますが、これが最良の説明というわけではなく、ほかにもいろいろ言い方があると思います。