

          旧     2-14   ５､ ６こ゛ーて゛□ほ゜しゃってる□もんね。□□みきりか゛

          新     2-14   ５､ ６こ゛ーて゛□ほ゜しゃってるもんね。□□みきりか゛

この「もの」は終助詞の「もの｣だろうと思います。

「ぽしゃってる物」ではなくて、「ぽっしゃってんだもん」という感じでしょうか。

                        

          旧     3- 2   もりかわ□ゆーこ・□４２さい。□□すっこ゛く□すてきな□ひと。

          新     3- 2   もりかわ□ゆーこ□□４２さい。□□すっこ゛く□すてきな□ひと。

 こういったときの書き方はいろいろあると思います。

森川優子さんと４２歳の関係が絶対に言い換えではないとも言えない気がしますし、こういうところでそのまま中点を使っているグループもきっとたくさんあるだろうと思います。

「みずほ」に限っていえば、中点の使える範囲をあまり拡大解釈しないようにと思っています。

つまり、並列と、かなりはっきりした言い換えにかぎって中点を使う。

この「森川優子・４２歳」の中点の前後は、言い換えているともいえないように思います。

それで、中点を取ってみます。

そのあとを何マスあけるかも、異論の出るところかと思いますが、モリカワで１マスあけ、つぎにユーコ、そのあとも１マスにしてしまうと、モリカワ、ユーコ、４２サイがそれぞれ等間隔にあいてしまうので、名前とその年齢という２つの要素のあいだにちょっと区切りを設けたい、という気がします。

そこで、４２サイの前を２マスにしたいと思います。

      

          旧     3- 9   えっせいすと・□こし゛ま□よーいちろー・□５２さい、□ってな

          新     3- 9   えっせいすと・□こし゛ま□よーいちろー□□５２さい、□ってな

ここも、森川さんのときと同様に書きます。 

                       

          旧     3-10   もんて゛、□むすめか゛□いうのも□なんた゛けと゛、□ちょっと

                 3-11   みわ□まあまあかな。

                        

          新     3-10   もんて゛、□むすめか゛□いうのも□なんた゛けと゛、□ちょっとみわ

                 3-11   まあまあかな。

 「ちょっと見」はどうしましょう？

たぶん「ちょっと見たところ」という言葉がつまってこういう形になったのだと思いますが、こういう省略形は点訳では案外面倒ですね。

話し言葉、会話文というのは、普通に書かれた文章よりも難しいかもしれません。               「ミワ」だけ離して置いておくのも不安ですので、続けたいと思うのですが、どうでしょう？     

                        

          旧     3-13   □□８．□うちの□ははおやか゛□しんた゛のか゛□１９９４

                 3-14   １０□２７て゛、□もー□８ねん□たったしね。□□わたしと

          新     3-13   □□８．□うちの□ははおやか゛□しんた゛のか゛□１９９４ねん

                 3-14   １０か゛つ□２７にちて゛、□もー□８ねん□たったしね。

 この文章は話し言葉で書かれているので、実際にはたぶん「１９９４・１０・２７」と数字を羅列してしゃべっているのではないと思います。

だから「ねん、がつ、にち」と入れてしまってもかまわないのではないでしょうか？

もっとも、小説などでこういうふうに書かれていたら、原本どおりにするかどうか、難しいところかもしれません。作者が数字を並べたのですから、点訳でもその通り書くのがいいかもしれません。しかし、実用的なものなら、わかりやすく「ネン、ガツ、ニチ」を入れたほうが間違いが生じないとも言えそうです。                       

         

　　　　  旧     4- 5   ちりょく・□ろーりょく□・□えんき゛りょくを□ひつよーと

          新     4- 5   ちりょく・□ろーりょく・□えんき゛りょくを□ひつよーと

 「ローリョク」のあとすぐに中点。

                       

          旧     4- 7   ３かけ゛つくらいた゛ったかなあ。□□は゛しょわ□とーきょー・

          新     4- 7   ３かけ゛つくらいた゛ったかなあ。□□は゛しょわ□とーきょー

「東京・新橋」の中点も上記のような理由で、「みずほ」ではいまのところ使っていません。

厳密な言いかえとも言えないし、もちろん並列でもないので、こういった書き方のときは中点無しにし、たとえば、「北の都・札幌」のようなとき、「北の都である札幌」というふうに言い換えられるときは中点を使います。「東京である新橋」とは言えないから中点は無し、と考えていいと思います。   

でも、「東京・新橋」のような中点を使うことにしている点訳者はいっぱいいると思います。                 

          旧     4-14   ９し゛□４５ふん。□□また゛□はやい、□もすこし□ねて

                 4-15   られるなあ、□って□おもったけと゛、□て゛も、□まてよ？

          新     4-15   ねてられるなあ、□って□おもったけと゛、□て゛も、□まてよ？

 「寝てられる」は続けます。

「寝て」とテが入っている語は切ることが多いのですが、テのあとに自立していない語がきたら、やはり続けます。「寝てられる」の「られる」、「寝てます」の「ます」、「寝てなさい」の「なさい」、「寝てたら」の「たら」などは「寝ていられる」「寝ています」「寝ていなさい」「寝ていたら」という言葉から「い」が抜けた形です。こうっった「い抜け」の語は自立語とはみなさないので前の語に続けます。

い抜けで切るのは「ない」がついたときです。「寝てない」なら「ネテ■ナイ」になります。てびきの主張はこの「ない」は「いない」の「い」が抜けたものではない、ということのようです。

                     

          旧     4-18   こ゛こ゛の□は゛んく゛みじゃ□ないのかっ？□とけい

          新     4-18   これって、□こ゛こ゛の□は゛んく゛みじゃ□ないのかっ？□□とけい

「ないのかっ？」でいったん文章が切れていると思います。だから２マス。