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「みずほ流」点訳入門教室

「みずほ流」点訳入門教室掲示板過去ログ



[0001] ●準備(各自、ご用意ください)   えむ
1.テキストは、『点訳のてびき』第3版(編集・発行:全国視覚障害者情報提供施設協会、2002年3月第1刷)を使います。
各地のライトハウス、点字図書館などで販売しています。
定価1000円+消費税、送料は別。

2.点訳ソフト「T-エディタ」(フリーソフト)のダウンロード。
http://www6.ocn.ne.jp/~t-editor/
2002/08/02(Fri) 23:13

[0002] T−エディタ   ten
T−エディタは、初めての人向きに、必要なものが全部入っているセットが用意されていると思いますので、それをダウンロードすると良いと思います。
ただ、私が最初のバージョンをパソコンに入れたときは、画面上に点字フォントを表示する為に、外字エディタに点字フォントを
入れる必要がありました。
今は、どのようになっているかわかりません。
たぶん、Tエディタのセットの中に、点字フォントも入っていて、それを外字登録するのではないか、と思いますが、
どなたか確実なことをご存知の方、教えてください。

T−エディタは、従来の点訳ソフトと、入力法等に、大きな違いはありません。
セットアップが完了して、アイコンができ、それをクリックすれば、点字編集画面が出てきます。
そこで、決めなくてはならないのが、どういう方法で点字を打っていくか、なのですが、点字が6つの点で構成されている以上、
6点を6つのキーに置き換える、6点入力が最も合理的といえます。しかし、キーボードによっては、6点の同時入力ができないものもありますし、ローマ字入力も可能ですので、
自分でどちらかを選んで、ツールバーの「その他・環境設定」で、入力方法を選ぶことになります。
2002/08/03(Sat) 20:08

[0003] ローマ字入力   オリーブ
ローマ字入力が中心ということで、正直困った!と。
点訳はもちろん6点、そして今こうして書き込みをしているパソコンも
時代遅れと言われながらも日本語で入力している身ですから。
まあ、困ったと頭を抱えてばかりもいられないと、T−エディタの
ヘルプに助けを求めたら、「ローマ字変換対比表」なるものを発見。
出力文字、6点表示、キー入力と表示されていて、例えば
波線  [36][36]  @_ といった具合に。
それで面白半分に遊んでみました。6点だけを使うのと違って、点訳に
使用される特殊な記号の入力文字を覚えるのは大変そう。それに、
ローマ字入力では点字の形が覚えられないのは、ちょっと残念。
点訳を習い始めて、はじめてエレベーターにあった点字が読めた時は、
本当にうれしかったから!
2002/08/06(Tue) 17:27

[0004] 準備はいかがですか?   えむ
「みずほ」のメンバーは、実はローマ字入力は初めてなんです。
点字が初めてという方には、ローマ字入力はとっつきやすいように思われるかもしれませんが、それは、始めのほんの少しのところで、あとのことを考えると、6点入力の方が多分簡単だろうと思います。
ひとつには、使うキーの数が圧倒的に少ないからです。
基本的には、点を打つ6つのキーと、スペースキー、改行キー、文字を消すためのデリート及びバックスペースキー、それだけで済んでしまいます。
あとは、ファンクションなどの機能キーがありますが、それは、ローマ字入力でも同じことです。
もうひとつは、tenさんやオリーブさんのおっしゃるように、実際の点字というものが、6点で構成されている以上、パソコンの画面上に表れる墨字(触読のための点字に対して、視覚で読むための文字をスミジと呼びます。別に、墨で書いてなくても)は、実はまったくの虚像であるわけです。
読み手にとってどういう書き方が読みやすいか、というようなことを考えるには、どうしても、実際の点字の形を知っておく必要があります。
キーボードなどの関係で6点同時入力ができず、ローマ字で入力する場合でも、いずれどこかの時点で、必ず、点字の形を頭に入れていただきたいと思います。
T-エディタの画面上には、最下段に点字が表記されますから、それで覚えてくださればいいですね。
記号類も、6点で覚えてしまえば簡単ですが、ローマ字入力の場合は、オリーブさんの方法(ヘルプで対照表を見る)か、あるいは、「入力」を選んでからその中の「記号」を選んで、出てきた記号表の中から必要なものをクリックする方法とがあります。
まあ、その辺の詳しいことは、また後日。

さて、T-エディタのダウンロード・インストールは完了しましたか?
編集画面が表示されましたか?
そこまでのところで、何か問題点・疑問点がありましたら、遠慮なくどうぞ。
2002/08/14(Wed) 17:33

[0005] 長くなりましたが・・・   ten
6点での点字入力にすっかり慣れてしまっていると、どうしてもそれ以外の入力方法に否定的になります。
点字というものの構造上、6点入力がいちばん理にかなっている、とはいえるのですが(でなければ、そもそもそういう入力法の点訳ソフトが開発されることもなかったでしょう)、しかし、ここでは、6点式以外の入力法(主にローマ字)を肯定的に考えてみたいと思います。

点訳、という作業を何年も続けると、なんというか、職人意識、みたいなものが生まれて、6点で打たなきゃだめ、とか、点字が読めない点訳者はだめ、とか、つい頑なに思い込んでしまったりするのですが、でも、読み手にとっては、出来上がった点訳物がすべてですから、その過程はさほど重要ではない、と言って良いと思います。
ですから、6点入力が便利ですよ、ということをちらつかせつつ(?)も、ローマ字入力についても、勉強してみたいと思います。

と、いうわけで、
ちょっと、ローマ字で打ってみました。
その印象をランダムにあげていきます。

まず、数字を打つと、勝手に数符がついてきてくれるのは嬉しい
(数符については、またあとで)。
こういった記号はソフトがちゃんと「あ、数字だから数符をつけなくちゃ」って、覚えていてくれるんですね。

えむさんやオリーブさんが書いていた、点字独特の記号の入力方法ですが、いくつかやり方がある中で、多少は点字の形を覚えるのにも役に立つかな?と思ったのが、「簡易6点入力」というものです。
ツールバーの「入力→簡易6点」、もしくはAlt+F2で、左の中段あたりに、6つの枠がでてきます。その枠の必要なところにチェックを入れて、「OK」すると、カーソルのある位置に、その点が表示されます。
例えば、「小見出し符」は、6の点で1マス、5・6の点で1マスの2マスの記号ですから、まず6番目の枠にチェックしてOK、次に5と6の枠にチェックを入れてOK,これで、小見出し符が打てました。
つまり、紙に点筆で点字を打つ、という作業を画面上でやるわけです。
少々まどろっこしいですが、点字の一覧表などを見ながら、この作業をするうちに、点字記号の形が多少は理解できそうにも思います。
もちろん、「入力→記号」の方が手っ取りばやいのですが、たぶん、のちのち、「点字の形を覚えていないとちょっと困る」という局面に出くわすと思いますので、この方法も頭に入れておかれるといいと思います。

普通にワープロで文章を打つ場合、ローマ字で入力して漢字なりカタカナなりに変換しますよね?
でも、点訳の場合、この「変換」という作業は必要ないわけです(一般的に「点字」という場合、漢字やカタカナに相当するものは無いのです。漢字の点字については、どこかで出てくるかもしれませんが、ふつう「点字」といったら「仮名点字」のことだと思ってください)。
ふだんローマ字入力に慣れていればいるほど、つい変換しようとしてスペースキーを押してしまいそうになるのではなか、と思うのですが(私は、いくらかそんな感じになりました)、ローマ字で点訳されているかたは、そのあたりに不便を感じていないのでしょうか?
また、長音や助詞の「は」や「へ」の扱いの違い(このへんのことものちほど)も、点訳のときと普通の文章入力のときとで、簡単に切り替えられるものなのかどうか、ぜひお聞きしてみたいものです。

我が家のパソコンは6点同時入力ができませんので、点訳のときは、外付けのキーボードを使っているのですが、たまに面倒になって、外付けを使わず、ローマ字入力を選んで、ときどき6点入力に切り替えて、打てる範囲の記号を打ったりします。
ローマ字入力のために、記号用に配分されているキー(ローマ字変換対応表にあるやつですね)を覚える意欲はなかなか起こりません。
6点入力って、ほんとに楽なんです(と、宣伝しちゃいます)。
どっちもできるようになると便利かな、とは思うのですが・・・

ツールバーの「その他→環境設定→編集」の「入力切替」のところにチェックを入れておくと、F10キーで、「6点・ローマ字・英数」を切り替えられます。
絶対に6点、とか、かならずローマ字、とか決めてしまわないでも、自分のキーボードのくせ(?)に応じて、臨機応変にやっていく、という方法もあり、かもしれません。

長くなりましたが、突き詰めていえば、「慣れ」の問題なのでしょう。
ローマ字で点訳作業をしていらっしゃる方のご意見がいただきたいですね。
少し先走ったことを書いたかもしれません。
私たちもゆっくり勉強していくことにします。

2002/08/16(Fri) 17:30

[0006] 『点訳のてびき』にそって   えむ
『点訳のてびき』はお手元にありますか?
一気に読破しようなんて思わないでくださいね。
少しずつ、実際に打ってみながら進めていけばいいと思います。

第1章は、「点字・点訳の基礎知識」という名の通り、ほんとの基礎知識ですから、よーくお読みください。
実際に打つことに気がはやるあまり、ここをとばしてしまう方があるのですが、これらの基礎的なことを知らずに「点訳」をしようとすると、とんでもなく的外れなことになったり、役に立たない点訳になったり、読者に迷惑をかけたりします。
ある程度、点字・点訳に対する全般的な視野がないと、「あいうえお」が打てるだけでは、点訳者とは言えないと思います。
この中で言われている、墨字と違って点字が仮名文字体系である、ということが、点訳者にとっても読者にとってもどんなに大変なことかは、そのうちイヤというほど思い知らされることと思います。
楽しみにしていてください(?)。

第2章「語の書き表し方」の「仮名遣い」(p.11〜20)ですが、6点入力をするには、点字の形をここで覚えることになります。
覚える、といっても、50音を丸暗記する必要はありません。
日本語の仮名を表す点字は、母音と子音の組み合わせでできているので、5つの母音と各行に付加される子音部分を知っていれば、全部打ててしまいます。
それも、もちろん始めは表を見ながらでいいわけです。
いろいろな言葉を打ってみているうちに、よく出てくる字からついつい覚えてしまいます。

6点入力(入力→6点)で、どの点をどのキーで打つかは、いくつかのパターンから選べます(その他→環境設定→6点)。
まったくの点字初心者であれば、左手でF(1の点)・D(2の点)・S(3の点)、右手でJ(4の点)・K(5の点)・L(6の点)という、パーキンス1方式で覚えるのがいいでしょうか。

ローマ字入力の場合は、普通に入力すればいいのですが、点字の形はなるべく覚えてくださるといいですね。
直接パソコンで始める方は、凸面(『てびき』巻頭の黄色いページ)で覚えるといいと思います。

点字の仮名遣いは、墨字と違うところがあるので、要注意です。
助詞の「は」「へ」、仮名で書いたとき「う」で書き表す長音が、墨字と違います。
これは、墨字の表記よりも、日本語の発音に忠実な表記です。
幼少時より耳からの音だけで言葉を覚えた人にとっては、この方が自然でしょう。
小学校の始めの頃、国語の時間に「は」や「へ」の使い方をずいぶん間違えたような気がします。
それは、墨字表記が発音通りではないからなんですね。
ただ、その後の学校教育の中で、私たちはその不自然な表記にすっかり慣れてしまったので、しばらくは頭の切り替えが大変です。
特に、tenさんもおっしゃるように、ローマ字で普段ワープロなどを打ち慣れている方は、きっととても間違いやすいだろうと思います。
入力方法が変われば、そこで頭を切り替えやすいのですが。

さて、この段階では、なるべくたくさんの言葉を打ってみることをお勧めします。
『てびき』に載っている例でもかまいませんし、他の言葉でもご自由にどうぞ。
ただ、文章になると、また別の約束ごとが入ってきますので、それはまた後日。
2002/08/17(Sat) 14:05

[0007] Re[0001]: ●準備(各自、ご用意ください)   yoko
最近ちょっとしたことから、点字を学ぶことになりましてここの入門講座をと思いました。ガ、私はマッキントッシュを使っているので 点訳ソフト「T-エディタ」(フリーソフト)をダウンロードする事ができません。あきらめなくてはいけませんか?
2002/08/18(Sun) 15:56

[0008] Macintoshでの点訳   ムーミン
yokoさん、はじめまして。

当方にMac使用者がいないので、詳しいことはわからないのですが、Macで点訳をする方法も存在はするようです。
そもそも、日本の点訳ソフトはDOS上で動くものから、Windows対応に移行してきているようなので、圧倒的にWin用ソフトが多いんですけどね。

で、Macで点訳をする方法ですが、二通りありそうです。
まずひとつは、点字と同じ形式(カナと記号のみで、分かち書きをした状態)のテキストファイルを作成し、「MacIROFF」(フリーソフト)で、点字データに変換する方法です。
この方法だと、最終的な修正が難しいのではないかな?という気がします(使ってみたことがないので、あくまでも、そんな気がするだけです)
最終の修正をWin使用者に依頼すれば済むことですが。
 (尚、せっかくテキストファイルを作るのであれば、原文そのままの漢字かな混じり文で作成すれば、カナ点字にも漢点字にも拡大文字にも音声にも使用でき、需要が多い、という意見もあるようです)

もうひとつは、ちょっとアクロバティックな技のような気もしますが、エミュレーターを使用する方法です。
「Virtual PC」「Soft windows」「Real PC」などで、Mac上に仮想Windowsを立ち上げてしまえば、Win用の点訳ソフトも使えるそうです。
ただし、エミュレーターの価格が高そうなのと、それ以外にもWin用のキーボードでないと使用できない、等の欠点があるようです。

結局、確かなことは分からなくてすみません。
ソフトの操作方法はさておき、点訳の基本については、これからも参加していただけると嬉しいです。

***参考***
「MacIROFF」についての説明は http://www2d.biglobe.ne.jp/~tenyaku/ 内の
http://www2d.biglobe.ne.jp/~tenyaku/MAC.HTM
「MacIROFF」のダウンロードは
http://www.vector.co.jp/soft/mac/personal/se034261.html
2002/08/18(Sun) 21:18

[0009] やっぱり6点入力にしようかな。。   momonoji
こんにちは。
手引書が手元に届いてから始めよう始めようと思いつつ
お盆が過ぎてしまいました。

と、いうわけで今日から頑張って
点字をマスターしていきたいと思うのでよろしくお願いします!!

当初ローマ字入力の方が簡単そうなので、
ローマ字入力にしようと思っていたのですが
それだと読者の立場になって分をチェックしにくいですよね。
点字も覚えないだろうし。。。

とりあえず6点入力でトライしてみようかなと
考え直しました。
よろしくご指導のほどお願い致します。
2002/08/22(Thu) 11:44

[0010] 早速   momonoji
さっそくですが、Tエディタの6点入力は凸面から見た点字を
入力していったので構わないんですよね?

とすると、私は特に凹面の点字を覚える必要はこの先無いと
考えて良いのでしょうか?
2002/08/22(Thu) 11:53

[0011] 取り急ぎお返事   オリーブ
momonojiさん、6点入力にされたんですね。
凸面から見た字を入力していって結構でございます。凸面は「読む方」、
いいですね、いいですね。点字の形も覚えられるし、大賛成。

あぁ、なるほど、凸面で覚えていけば、凹面の字の形を覚えなくてもいいんですね。
自然に覚えてしまうということはないのかな?
手で点字を打っていた時は、「打つ方」「読む方」と字を頭の中で
ひっくり返して、こんがらがって、分からなくなってと苦労?しました。
ひっくり返しになっている字が結構あって、「シ」と「ト」とか「オ」と「ラ」とか
「コ」と「タ」とか、で、これを打ち間違えたり、読み間違えたり。
「オリーブ、飛んで跳ねる」の「ト」を「シ」に間違えると、キャァ〜、怖いということに。
1度、てびきで点字の形を見てみてください。
おッと、わけのわからないことを・・・。
失礼しました。
2002/08/22(Thu) 14:15

[0012] 凸面   えむ
晴眼者が点字を覚える場合、先ず、凹凸どちらで覚えるかは、いろいろなのですが、従来は、紙に手で打つ、ということが基本だったので、そのためには、凹面の形を覚える必要があったのです。
尤も、始めの1年間くらいは、凸面から読む練習ばかりで、その後、ようやく打たせてもらった、という講習会の話も聞きました。
それから、打つときは凹面からだけれど、それを自分で読み返すときは必ず凸面から、と厳しく指導される場合もあるようです。
でも、いちばん多いのは、先ずは凹面で覚えて打ち、そのうち凸面からも読めるようになりなさい、という指導だったと思います。
この、頭の中で切り替える時期、というのがなかなか難しくて、最適の(楽に切り替えられる)時期は人によっても異なるようです。
私は、2年ほど経った頃、凸で読む努力を始めたように記憶していますが、その途端に、打つ方もあやしくなって、逆字ばっかり打っていました。
読む方もいまだに混乱していて、他の人が打ったのを読んでいるときなど、かなり気をたしかに持っていないと、あれ? さっき鍋に入れたのは「ミソ」だったっけ? 「モチ」だったっけ? と、非常に不安になります。
結果はずいぶん違った料理ができますからね。

その点、最初からパソコンでなさる方は、裏から作業する必要がなく、触読する人と同じ凸面だけでいいわけですから、羨ましいです。
凸面の場合は、進み方はもちろん左から右です。(紙に手で打つときは、裏からの作業になるので、右から左です。体験教室などで、子どもたちに点字を打ってもらうとき、打つのは、字の左右と進む方向が、読むのと逆になりまーす、と説明しても、実際打つ段になると、必ず2〜3人は、左から打ってしまう子がいます。字を右から書くなんてことは普段ないからですね)

この頃は、いろんなところに点字表記が増えました。
ビールやお酒の缶、シャンプーやリンスの容器、郵便ポスト(でも、肝心の収集時刻が抜けていたりすることもありますが)、公共施設の階段の手すり、銀行のATM、バス停、公衆電話などなど・・・。
東京の山手線の電車のドアにも、何両目の何番目のドアだという表示がついているのがあります。
凸面で点字を覚えていれば、みーんなすんなり読めますね。
ある程度覚えたら、ためしに読んでみてください。
2002/08/23(Fri) 20:56

[0013] 凸面・凹面   ten
初めて点訳講座(手打ち)を受けたとき、どういう理由でかはわかりませんが、あまり凸面で読むことを強制されなかったような気がします。
おかげで、というか、たんに私が怠け者だったせいで、私は長いこと凹面でしか点字を読むことができませんでした。

パソコン点訳で、もっとも一般的な入力方法である「パーキンスF」方式では、Fキーが1の点で、以下同様にD-2、S-3、J-4、K-5、L-6という配列ですから、FとJを頭にしてそのままキーを縦に並べると、点字の凸面の1から6の点をイメージしやすいようにできています。
ところが、私は読めるのは凹面だけにもかかわらず、パソコンの入力方法として教えられたのが、パーキンスF方式でしたから、最初はそれぞれのキーを担当する指が打っている点が、何番なのか、ちっとも思い浮かべることができませんでした。
まどろっこしい言い方をしてすみません。
パーキンスF式の入力方法では、
F(1の点)が左手の人差し指、D(2の点)が中指、S(3の点)が薬指、J(4の点)が右手の人差し指、K(5の点)が中指、L(6の点)が薬指、というふうに固定されているので(いや、別にほかの指で打ってもかまわないと思いますが、必要なキーを同時に押す為には、この指位置が合理的だと思います)、凹面しか読めなかった私には、なかなか指と点を関連づけるのが難しかったのです(いまでも、ぼんやり打っていると凹凸を間違える。お味噌のかわりにおもちをお鍋にいれることはよくあります)。

慣れ、というのでしょうか?
いつのまにか、凸面でも、すらすらとはいきませんが、なんとか読めるようになりました。

点字は凸面を読むものですから、晴眼者も、凸面を読めればよいと思います。
でも、ある視覚障害者の方が、せっかく両方見えるんだから、
両方覚えるのもいいんじゃない?って言ってました。

まだはじめたばかりですから、あれこれ欲張ることはないので、
凸面を覚える、で充分だと思います。
そのうち、ちょっとゆとりが出てきたら、凹面も読んでみてください。
何かの役にたつ、ということはないかもしれませんが、けっこう楽しいと思いますよ。
2002/08/23(Fri) 22:31

[0015] いらっしゃいませ ユキ ̄(=∵=) ̄さま   オリーブ
Windows2000へのT-エディタのインストールについて、ありがとうございました。
お体に負担がかからない程度に点訳のお勉強、一緒にしていきましょう。
楽しみにしています。
2002/08/26(Mon) 14:58

[0016] ちょこちょこ   momonoji
こんにちわ。1周年おめでとうございます!!

とりあえず乙面だけ覚えようと、ちょこちょこ試し打ちしています。
でも単語ばっかり打ってても楽しくないですよね〜。
しかたながないからてびきに出てる例文を打ちこんで、
文節の区切りとかチェックしたりしてます。
しかししかし、ネタがつきてきてしまいました。。。

墨字文を点字文に直していくような問題集があればもっと楽しく打ちこんで、ついでに点字も覚えられるのにな。
と思う今日この頃。

みずほ点訳会の皆さんは、どのように点字に慣れていかれた
のですか? やっぱり会の中に、練習文みたいなものが
あったりするのですか?
2002/08/27(Tue) 11:08

[0017] 問題集   ten
点訳の問題集、というのは、あります。
今春の「てびき」の改定にともなって、
問題集も新しいのが出ています。
編集・発行は「特定非営利活動法人 全国視覚障害者情報提供施設協会」(うー、長い!!)となっています。
日本点字図書館や、その他視覚障害者関係の福祉施設(ライトハウスなど)で、購入できると思います。
私たちは、買わないで、コピーをいただいちゃったんですけど。
どなたかもっていらっしゃったら、コピーさせていただく、
というテもあります。
そんなに分厚いものではありません。

問題集は2冊あって、1が「語の書き表しかた・分かち書き」、
2が「記号類の使い方・書き方の形式」となっています。
この問題集の「解答編」は、別にあって、点字になっています。
あたりまえと言えばあたりまえですけど、
墨字で書かれた「解答編」というものはないわけですね。
点字の「解答編」も、解答の例が載っているだけで、
「絶対にこれ以外の表記はない」と言っているわけではありません。

点訳問題集が、点訳を勉強していく中で、必要不可欠なものかどうかは、なんとも言えません。
ないよりはあったほうが、それはもちろんいいと思いますが。

問題集を打たれて勉強するのもいいと思いますし、
新聞の記事でも、雑誌の文章でも、
手当たり次第に打ってみる、というのも、
実践的で、それなりに勉強になると思います。

文章を打つとなると、それが正しく打てているかどうか、
誰かに見てもらいたいですよね。
実際に打たれたものについて、この「入門教室」で
どんなふうに扱ったらいいか、(どろなわですみませんが)
話し合って見ますね。

他の方もご意見よろしく。

2002/08/27(Tue) 12:46

[0018] 新聞!   momonoji
そういえば思い出しました!
パソコンに興味を持ち始めたころ、どうしてもブラインドタッチがしたくて、
せっせと新聞の社説をみながら打ちこんでいたことを!

なぁ〜るほど、今回もその手でいってみようと思います。
2002/08/28(Wed) 16:00

[0019] 拗音   えむ
6点入力をなさる方には、どうしても今すぐ必要なこととして、ローマ字入力なさる方にも、是非知っておいていただきたいこととして、拗音の話をちょっとします。

「きゃ」「しゅ」「ひょ」など、拗音は、墨字と点字では、表記がずいぶん違います。
点字では、字の大きさが変えられないので、墨字のように小さい字が表記できないからなのですが、それだけではなく、考え方がちょっと違うのです。
「音」という観点から見た場合、なるほど、こういう考え方もあるのか、と、私は当初、いたく感激(?)したものです。
私たちは子どもの頃から、「キャ」という音は「き」に小さく「や」を添えて発音する、と思い込んでいるのですが、必ずしもそうではないんですね。
それは実は、文字に書く場合の約束ごとだったのです。
音としては、むしろローマ字表記の「KYA」が近いのかもしれません。
まっすぐな音である「直音」に対して、「拗音」という名のとおり、ねじれた音、ということであり、「Y」の音が入っている、とも言えます。
点字の表記は、その考え方をとっているのですね。
そこで点字では、まず始めのマスに、4の点を打ちます。
これは、次のマスにある字がねじれますよ、すなわち、拗音ですよ、という宣言であるわけですが、実は、4の点というのは、「Y」の音を表していたりもするのです。
50音の「や行」にこれが使われていますね。
「や」は母音部分の「あ」を下まで下げたものを、「ゆ」は「う」を下げたものを、「よ」は「お」を下げたものを、それぞれ4の点と組み合わせた形です。
つまり、4の点は「Y」の音なのです。
(但し、これは日本語における「音」の上での話で、アルファベットの「Y」とは何の関係もありません)
「キャ」を打つときは、4の点を打ったあとのマスに「カ」を打ちます。
4の点が「Y」の気分なので、あとは残りの「KA」を打てば、「KYA」が完成するわけです。
墨字表記に慣れた目には、どうして「キャ」が4の点に「カ」なのか、「ト」がねじれると何故「チョ」になるのか、すんなりとは納得しにくいのですが、「Y」の存在を考えると、わかりやすいかと思います。

普段そんなこと考えてもみずに、頭から信じ込んでいることって、案外多いのですが、別の角度から見ると、違う景色が見えてビックリ、ということが、点字を学ぶ中でときどきありますね。
たかが「キャ」ですが、ちょっとした新世界の発見です。
2002/08/28(Wed) 19:00

[0020] 拗音のこと   ten
えむさんが拗音のことを書いてくださったので、
私の経験をちょっと書いてみますね。
墨字の拗音は、「キャ・キュ・キョ」「シャ・シュ・ショ」
・・・という表記ですので、どうしても「キ」「シ」という
文字が頭にあって、点字で「カ」に、拗音を表す4の点を前置して「キャ」、というのは、なかなかイメージしにくいです。
で、私は、最初、拗音を打つときは、ひたすら
「カクコ」「サスソ」「タツト」・・・と唱えていました。
そのうち、「キャ・キュ・キョ」と「カ・ク・コ」が、
それぞれア・ウ・オが母音である、ということで関連付けが
できるようになりました。

拗音でも、濁音でも、それを表す符号を前置する、というのは、
点字独特の表記ですね。
あらかじめ、次の音は、濁音になりますよ、拗音になりますよ、
と予告する、というのは、なかなか合理的かもしれません。

ハヒフヘホは、そういう意味では、ちょっと面白い。
濁音符(5の点)をつけて、バビブベボ、
半濁音符(6の点)をつけて、パピプペポ
拗音符(4の点)をつけて、ヒャ・ヒュ・ヒョ
濁音符・拗音符を両方つけて、ビャ・ビュ・ビョ
拗音符と半濁音符を両方つけて、ピャ・ピュ・ピョ
「ハ行」のヴァリエーションをおぼえちゃうと、怖いもの無しかも?
2002/08/29(Thu) 07:37

[0021] 書き分け   momonoji
こんにちはー。
早速新聞の社説を題材に、打ちこみの練習を始めました。
そこで以下のように、書き分けで てこずっております。
ご指導頂けないでしょうか?


・同盟関係をより実効あるものにしていかなければならない。

 どーめい かんけいを より じっこう ある ものに して いかなければ なら ない。
 どーめい かんけいを よりじっこう ある ものに して いかなければ ならない。


・米同時多発テロ

 べい どーじ たはつてろ


・ホームヘルパー

 ほーむ へるぱー


・手を尽くさねばならない。

 てを つくさねば なら ない。
 てをつくさねば ならない。


・約6百人の

 やく6ぴゃくにんの
 やく 6ぴゃくにんの

※副詞と動詞の間は空けるのですか?
2002/08/29(Thu) 22:35

[0022] 分かち書きのこと   えむ
お尋ねの件、以下のようになるかと思います。

 どーめい かんけいを より じっこう ある ものに して いかなければ ならない。

 べい どーじ たはつ てろ

 ほーむ へるぱー

 てを つくさねば ならない。

 やく 600にんの

<解説>

・「より」は副詞で、自立語です。「実効」は名詞で、やはり自立語です。だから離します。
・「ならない」の「ない」は否定の助動詞で、付属語なので前に続けます。「ず」や「ぬ」に置き換えられる「ない」は助動詞です。
・「同時多発テロ」は「同時におきた、多発テロ」なのではなく「同時多発した、テロ」ではないかと思います。「多発」と「テロ」の結びつきはあまり強くないでしょう。
それから、『点訳のてびき』p45-46の「混種語」にあたります。漢語と外来語がくっついているので、テロは2拍ですが、切ったほうがいいでしょう。
・「ホームヘルパー」は「ホーム」も「ヘルパー」も意味のまとまりがあり、3拍以上なので、切ります。
・「手を尽くす」は「尽くす」が動詞ですから、切ります。
・「約」は副詞でしょうか。接頭語という考え方もあるかもしれませんが、それでも、「意味の理解を助ける場合には発音上の切れ目を考慮して」切る、と『てびき』は言っています(p42)。
・「6百」は普通に4桁までの数字として「600」と打っていいでしょう。

副詞も動詞もそれぞれ自立語なので続けて打つことはまずありません。


どんどん先へすすんでいらっしゃるので、説明がちっとも追いついていけなくて申し訳ありませんが、前後しながらでも、お付き合いください。

2002/08/29(Thu) 23:51

[0023] 「は」・「へ」・長音   ten
基本的に、墨字を点字にするときの仮名遣いは、
現代仮名遣いで、ということになっています。
日本点字表記法にも、「点字の基本的な仮名遣いも、
現代仮名遣いにほぼ対応している」と書かれています。
「みずほ点訳」という言葉はそのまま「ミズホ■テンヤク」となります(■は1マスあける、という意味です)。
しかし、実際には、山のように例外があります。
「ほぼ対応している」の「ほぼ」という言葉は、その「例外」の
ことを言っているわけですね。
点字の仮名遣いを覚えるということは、つまり、その例外を覚えることだ、といってもいいくらいです。

大きなポイントは、表記法によると、つぎの2点です。
1.現代仮名遣いで、「は」「へ」と書き表している
助詞を、点字の基本的な仮名遣いでは、発音するとおり
「ワ」「エ」で書き表す。
2.ウ列とオ列の長音のうち、「現代仮名遣い」で「う」と書き表す長音部分を、点字の基本的な仮名遣いでは、長音符を
用いて書き表す。

1.の意味するところは、
「私は仕事へ行きます」という文章を点訳すると、
「ワタシワ■シゴトエ■イキマス」となる、ということです。
「ハハワ■ハワ■ワルク■ナイ」、これは表記法に出ている
例ですが、墨字では「母は歯は悪くない」という文章です。
これをこのまま点字に置き換えると、「ハハハ■ハハ■ワルク■ナイ」という、意味不明の文章になってしまいます。
耳で聞いた音どおりに、助詞の「は」や「へ」を
「ワ」「エ」と書き表すことは、表音文字である点字で、
意味を理解する為に必要なことなのでしょうね。

2.の長音は、
簡単にいえば、「お父さん」は「オトウサン」ではなく、
「オトーサン」と書きなさい、ということです。
これも、助詞の「は」や「へ」と同様に、耳で聞いたとおりに書き表す、ということからこういった表記になるのだと思います。
これは、ウ列の長音とオ列の長音に限ったことなので、
「お父さん」は「オトーサン」でも、「お母さん」は「オカーサン」とはならず、墨字のとおり「オカアサン」となり、
「お姉さん」は「オネーサン」ではなく、「オネエサン」、
「弟」は「オトウト」ではなく、「オトート」になります。
「お兄さん」は、「オニイサン」で、「妹」は「イモート」・・・
なんだか混乱してきちゃいますね。

長音の表し方は、今回のてびきの改定で、
外来語などの場合、原本の表記通りでよい、ということになりました。
原本に「ニュウヨーク」と書いてあれば、
発音が「ニューヨーク」であっても、点字でも「ニュウヨーク」と書いていい、ということですね。

しかし、日本語に関しては、ウ列・オ列の長音は、
長音符を使うことになります。

「点字の勉強は、週末、福祉センターへ行って、一生懸命やっています」を点訳すると、
「テンジノ■ベンキョーワ、■シューマツ、■フクシ■
センターエ■イッテ、■イッショー■ケンメイ■ヤッテ■
イマス」となります。

最初、長音や「ワ」「エ」には少し苦労するかもしれません。
がんばって、たくさん打って、慣れてしまいましょう。




2002/08/30(Fri) 19:26

[0024] 濁音や拗音   えむ
ちょっと話が戻りますが、濁音や拗音を表す点を前置することについて。
墨字では、「か」を書いたあとに濁点を付けるのに、点字ではなぜ前に置くかというと、指で読むというのは、目で読むのに較べて、一度に読める範囲が非常に小さいのです。
目だって、指と同じくらい紙にくっつけたら、同じくらいの範囲しか捉えられないでしょうね。
そうすると、はじめに「か」と打ってあると、「か」と読んでしまうわけです。
次に濁点があると、一旦「か」と入力されたものを、あ、違った、「が」だ、と訂正しなければなりません。
いちいちそれをやっているのは、ちょっと大変な作業ですね。
だから、最初に濁音だとわかった方がいいのです。
濁点だけでは文字入力は完了していませんから、何が濁るのかな? と、期待して次へいけるのでしょう。
点字では、そういうわけで、前置記号が多いのです。

50音(清音)、濁音、半濁音、促音(小さい「っ」)、長音、拗音、拗(半)濁音、特殊音の打ち方がだいたいつかめたら、練習問題1を打ってみましょう。
墨字の行頭は1字分落ちていますね。
点字では2マス下げて、3マス目から打ち始めてください。
墨字が改行せずに続いているところは、点字では次の行へ移っても行頭をあける必要はありません。
練習問題1のように、単語が並列的に並んでいる場合、言葉と言葉の間は2マスあけてください。
行末ぎりぎりまで打って、2マス、あるいは1マスもあかなくても、次の行頭は1マス目から打ってください。
点字では、行が変わったということは必要なマスあけがされた、とみなされます。

    −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
  練習問題 1
 烏  たぬき  スカンク  ハイエナ  くろさい  蛍  猪  マントヒヒ  山猫  カメレオン
 もぐら  ザリガニ  ミドリガメ  みずくらげ  ガラガラヘビ  パンダ  ペンギン
 ラッコ  ほっけ  モルモット  おっとせい
 カンガルー  マングース  チンパンジー  ビーバー
 鯱  肺魚  ジャッカル  ピューマ
 シェパード  ウォンバット  フェレット  ディンゴ
    −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

パソコンで打つと、ひとつづきに打つ言葉は、行末に入り切れなければ自動的に次の行に移ってくれます。
手打ちの場合には、これを自分で考えて(数えて)やらないといけなかったので、慣れるまで大変でした。
点字では、言葉と言葉の間にマスをあける「分かち書き」をするので(それについてはあとで出てきます)、ひとつづきに打つべきものは行をまたいで打ってはいけないのです。
どこが切れ目かわからなくなっちゃいますからね。
2002/08/30(Fri) 20:59

[0025] 長音   えむ
拗音のところで言ったように、点字は墨字より「音」に忠実な表記になっています。
「おとうさん」の「う」の部分は、実は「う」と発音するわけではなく、「と」が伸びているんですね。
そういう場合には「う」と書こう、というのが墨字の取り決めです。
点字では、こういう「う」については、音に忠実に長音符で表します。
『てびき』(p13-14)では、ア列の長音、イ列の長音・・・というふうに説明してありますが、ちょっと複雑です。
耳から入った音を点字で表す必要のある視覚障害者には適切な説明ですが、墨字表記をよく知っている晴眼者には、「仮名で書いたときに『う』で書き表す長音の場合に、点字では長音符を使う」と思っていただくのが簡単だと思います。
それだけのことなので、ご心配なく。
ただ、実際には、そういう表記に慣れるまでには少し打ってみる必要があるでしょう。

tenさんの説明のように、助詞の「は」「へ」も音に忠実に「ワ」「エ」と打つんですが、片方では、「を」は「ヲ」を使うし、「言う」は発音とは違って、現代仮名遣い通り「イウ」と書きます。
耳から入る音に忠実に、という原則と、現代仮名遣い通り、という原則とが、あちこちでせめぎあっています。
どの場合にどちらの原則が優位に立つかは、これから少しずつ出会いながら慣れていくことになるでしょう。
ローマ字入力の方は、特にご注意ください。

では、長音の表記と助詞の「は」などに気をつけて、練習問題2をどうぞ。(■は、マスをあけるところです。読点は5と6の点で、そのあと1マスあけます。句点は2、5、6の点です。墨字で改行してあるところは、点字でも改行し、3マス目から打ちます)
    −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
  練習問題 2
 夏休みも■もう■終わりですが■まだまだ■暑さが■続きそうです。
 年々■暑さが■身に■こたえるような■気が■します。
 年齢の■せいばかりでは■ないかも■しれません。
 地球■温暖化の■影響でしょうか。
 ヨハネスブルグの■環境■サミットで■世界の■国々の■代表が■協議■して■います。
 利害の■対立も■報道■されて■いますが、■有効な■調整が■なされる■ことを■期待■します。
 私たちは■日常■生活の■中で■可能な■ことを■少しずつでも■気長に■やって■いくしか■ないのでしょうね。
 でも、■電力■消費を■減らそうと■言いながら■クーラーの■スイッチが■容易には■切れません。
 せめて■今日は■掃除機を■かけるのは■やめよう、■と■いうのは■ちょっと■ちがったかな。
    −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
2002/08/30(Fri) 21:00

[0026] 無念!   momonoji
またまた忙しくなってしまいました。
9月の下旬までお休みします。
それまでにはかなりこの教室も充実してしまうのでしょうね。。
せめて点字だけは忘れないように、エレベーターや、駅などにある点字を
できるだけ読むように勤めたいと思います。
2002/09/02(Mon) 18:35

[0027] 打てました?   ten
この「入門教室」をお読みくださっているみなさん、
練習1、練習2、いかがでしたか?
こんなの簡単、という方もいらっしゃるでしょうし、
一文字一文字、点字一覧表を見て、ゆっくり打たれているかたもいらっしゃることでしょう。
でも、「文字を打つ」ということに限って言えば、
手打ちであれ、パソコンであれ、慣れの問題なので、
すぐに手が覚えてくれます。
とくにパソコンでは、画面を墨字にしておけば、
打った文字が正しいかどうか、墨字で確認できますし、
点字でも確認したければ、F2キーで、
画面を点字に切り替えるか、画面下の点字の表示を見れば
確認できます。
むしろ、気にかけるべきと思うのは、
たとえば、練習1でいえば、最初の語は、「鳥(とり)」ではなく、「烏(からす)」であるとか、そういったちょっとしたことに注意を向ける、ということであろうと思います。
仮名文字体系の点字では、漢字をきちんと読む、ということが
とても大事なので、このあたりは要注意。

練習2は、分かち書きされた文章を打つのですが、
普通の文章は、こんなふうに分かち書きされているわけではありませんので(あたりまえだ)、「へ」や「は」などの仮名遣いとともに、文章を区切って書く、分かち書き(マスあけ)という
点訳における最大難関(?)について、注意を向けて見てください。
点訳における苦労、というのは、実にそのほとんどが、この分かち書きに由来するものだといってもいいくらいです。
どんなところで、言葉を区切っているか、よく見てみてくださいね。

分かち書きについては、たくさん時間をかけてやってゆきたいと思っています。



2002/09/02(Mon) 19:42

[0028] 仮名遣い   えむ
momonojiさん、しばらくのお休み残念ですが、このページはこんな感じで続く予定なので、お時間ができ次第、また始めてください。
お待ちしてます。

さて、仮名遣いのことをちょっと。
点訳は、墨字で書いてあることをそのまま点字になおせばいいのだから、簡単! と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
でも、点字は仮名だけですし、墨字は漢字にルビが付いていることは少ないので、漢字をどう読むかはもちろん、仮名書きするとどう書くのか、ということがわからないと点字で打てません。
「地面」「地震」など「地」のつく言葉は、「地」の読みが本来「ち」であるのに、どうして「じめん」「じしん」なのだろうか? とか、「神通力」は、「じんつうりき」か「じんづうりき」か、はたまた「じんずうりき」か? とか、墨字の仮名遣いというのも、結構厄介なものです。
たいていの言葉は、辞書をひけばわかりますが、中にはわからないものもあります。

tenさんの説明にあったように、外来語の仮名遣いは原本通り、ということになっています。
「カルシウム」と書いてあればそのとおり、「カルシューム」と書いてあってもそのとおり。
「原本どおり」というのも、点訳の大事な原則のひとつです。
だから簡単といえば簡単なのですが、外来語がすべてカタカナで書かれているかというと、そうでない場合もあるんです。
『てびき』にも「老酒」「白頭」の例が出ていますね。
あまり古くない時代に中国・朝鮮などから入ってきた言葉(古い時代に入ってきた「漢語」は普通外来語に含めません)や固有名詞です。
「焼売」「餃子」なども、普段外来語だなんて意識せずに使っていたりしますが、さてどう表記するのかとなると、迷ってしまいます。
「シュウマイ」なのか「シューマイ」なのか、「ギョウザ」か「ギョーザ」か・・・?
ルビがふってあればいいんですけどね。
2002/09/02(Mon) 22:45

[0029] 漢字を読むこと   ten
えむさんの仮名遣いについてのお話がありましたので、
「みずほ点訳」で過去に話題になった言葉について、
ちょっと書いてみますね。

「固執」・・・みなさんはこれをどう読まれるでしょう?
「こしつ」?「こしゅう」?
私はずっと、「こしゅう」と読んでいました。
ところが、新明解国語辞典第5版によると、
「こしゅう」は、「こしつ」の老人語となっています。
大辞林では、「こしつ」は「こしゅう」の慣用読み、としながらも、どちらかいえば「こしつ」を主にとっています。

また、「連中」っていう言葉、どう読みますか?
今は「れんちゅう」って読む人が多いでしょうか。
広辞苑第1版では、「れんじゅう」を主にとっています。
ところが、またもや新明解国語辞典では、
「れんじゅう」は「れんちゅう」の老人語、となっているのです。

言葉はどんどん変化します。
使う人の年代によっても、漢字の読み方に少しずつ違いがあって、そのどちらがまちがいともいえない、
という語も多いのです。
本来誤用であったものが、修正されずに流布していった結果、
正しい読み方を駆逐してしまう、ということもあるかもしれません。

いずれにしても、点訳のさいには、読み方を決めなくてはなりません。
点訳する本が、時代劇なら「れんじゅう」の方がいいかもしれないし、現代ものなら「れんちゅう」がいいかもしれません。

また、同じ漢字でも、読み方が違うことで、微妙にニュアンスが
変わることもあります。
「その間」は、「そのかん」「そのあいだ」では、
いくらか意味合いがちがいます。
「その後」を「そのご」「そののち」「そのあと」のどれで
読むかで、やはりちょっと印象が変わります。
「経緯」を「けいい」と読むか「いきさつ」と読むかでも、
何か違いが出てきそうな気がします。
「年中」は「ねんじゅう」と「ねんちゅう」とでは、
あきらかに違う意味です。
「14年末」を「14ねんすえ」と「14ねんまつ」では、
やっぱりどこか違いがありそうです。
文章の前後関係・文脈で読み取って、どう読むか、
決めなくてはなりません。

辞書を調べても、こういったことは教えてくれません。
晴眼者は、漢字を「音」として読んでいるというより、
意味として捉えているので、その「音」がどうであるか、
ふだんあまり考えていません(漢字の読みのテストでも受けるときは別ですが)。
ふつうはそれで充分なので、点訳も、ただ墨字を点字に置き換えればいいだけだろう、と思ってしまうのですが(実は私もそうでした)、やってみると、なかなかそう簡単にはいきません。
厄介な語に限って、ルビがついていないことが多かったりしますね。

ね、点訳って奥が深いでしょ?
「みずほ」では、もっぱら「ボケ防止」と称して、
せっせと頭を悩ませることにしています。






2002/09/03(Tue) 08:34

[0030] 失敗も楽しい?   オリーブ
momonojoさん、とても残念です。お時間ができましたら、また是非、一緒にお勉強しましょう。
お忙しいかもしれませんが、時々はこの教室、覗いてくださいね。
エムさん、tenさんのように、難しい話はできませんので、わたしは、失敗談を。
少し話しが戻ってしまいますが、点訳を始めてから、パソコンを始めました。
そしてメールを書き始めて、「こんにちは」が「こんにちわ」、「こんばんは」が「こんばんわ」、
「デパートへ」が「デパートえ」、そして「しましょうね」が「しましょーね」に。
「え」「は」「う」「-」が入り乱れて、混乱して、切り替えができない。
いまだに日本語入力をしているので、「トーキョー」と打って、変換しても、「東京」に変換してくれない。
そして、はっと気が付き、あら、まあです。
きっと、皆さんも最初は混乱すると思いますが、これも慣れでしょう。
この頃やっと、まともになってきましたから。
(・・?) エッ、遅すぎるって! 失礼しました。

漢字の読みでも失敗は、たくさんあります。
間違っているのに、その読みが正しいと思い込んでいて、恥ずかしげもなく、堂々と点字で打って、
指摘されるまで全く気が付かないなんてこと。だから点訳を始めてから辞書はお友だち。
でも、失敗も味があって?楽しいですよ。
2002/09/03(Tue) 10:58

[0031] 数字(『てびき』p20〜)   えむ
数字を打つときは、始めに、これから数字です! という宣言をします。
その印を数符といいます。
数符がないと、仮名として読まれます。
「34歳」と打つつもりでうっかり数符を忘れると、さてなんて読まれるでしょう?
ローマ字入力だと、数字のキーを押しただけで、数符付きの数字が現れますが、6点入力では自力で付けなければなりません。
ひとつの数符に率いられるのは、ひとつの数です。
ですから、1の前にも、9999の前にも、それぞれ数符はひとつだけ付きます。
4桁までは、原則としてそうやって打ちます。
ただ、例外的に、千の位で終わり、あとの端数がない数は、000の代わりに仮名で「セン」と打つことが多いのです。
その方が読みやすいからですね。

それ以上の大きな数は、途中に「マン」とか「オク」とか、仮名で入れ、そこで1マスあけて、もう1度数符を入れ直してその下の位を打ちます。
数符5マン■数符6789 という具合です。
目で読んでも、数字が10も20も並んでいたら、下から、一、十、百、千、万、十万・・・と勘定していかないと最初の桁が決められませんね。
点字でも同じことで、ひと続きの数字の最後まで触ってみてから順に帰ってこないと、最初の桁がわからない。
指で読む場合、目で見るより全体像が捉えにくいので、大変読みにくくなります。
最初に「5マン」と言ってくれればずいぶん楽ですよね。
但し、点字でも、たとえば決算書だとか統計資料だとか、数字がたくさん並んでいるようなものについては、墨字のように、位取り点を入れる方法で打ちます。(『てびき』p22)

単位や助数詞などの数字に続く仮名は、続けて打ちます。
数字は、1、2、4、5の上の4つの点だけを使っているので、次に3や6の点が含まれる字がくれば、ああ仮名だな、とわかるんですね。
ところが、仮名でも、ア行とラ行の字は3、6の点が含まれません。
これでは、数字の続きだと思ってしまいます。
数符の効力は、仮名が入ったりマスがあいていたりすると、そこで自動的に切れますが、数字として読める字が続いている限り、どこまでも効いてしまいますからね。
そこで、苦肉の策として、この場合だけ、ツナギ符というものを間に挟みます。
ほんとは続けて打ちたいんだけど、そうするとちょっと具合が悪くてね、というような意味合いです。
ハイフンのようなものでしょう。
これも、ローマ字入力の場合には、勝手に付いてきます。
賢いソフトですね。
ところがひとつだけ、勝手にやってくれないことがあります。
これは非常に特殊な例で、『てびき』旧版では「5割り入り」という例が出ていました。(今の版にはありません)
理屈の上では、この言葉はツナギ符が必要な言葉なんですが、そんなものが実際に使われることはないだろう、と皆が思っていたのです。
ところがある日、新聞に「イチロー、4割入り!?」という見出しが踊ってしまったんだそうです。

さて、なぜこれにツナギ符が必要なのか?
数字のあとにきているのは「ワ」であって、ア行でもラ行でもありません。
「ワ」は3の点なので、数字と間違われることはなさそうです。
実は、3の点は、数字モードにおける位取り点なのです。
位取り点は、次に必ず3桁の数字が続きます。
ですから、数字モードになっているときに3の点があっても、そのあとに数字に読まれそうな、ア・ラ行の字が3文字だけ続く、という希有な場合を除いては、位取り点だと思われることはないのです。
そして、その希有な例が、「4割り入り」「5割り入り」なんですね。
このレアケースについては、T-エディタは、自動的な処理をしてくれませんので、ご注意ください。
一生に1度出会えるかどうかの言葉だとは思いますが・・・。

小数点は2の点です。
これは数字モードの中の記号なので、数符の効力はその先まで続きます。
分数は読んだとおりに打ちます。
「数符3ブンノ■数符1」という具合です。

さて、それでは、練習問題3を打ってみませんか。
6点入力の場合は、ツナギ符はご自分で必要と思われるところに入れてください。
ここからは、文に番号を付けますので、それも打ってください。
行頭2マス下げて番号を打ち、そのすぐあとにピリオドを打ちます。
ピリオドは、日本文の句点と同じ記号ですが、句点は、そのあと2マスあけて次の文が始まるのに対し、ピリオドは1マスあけで次にいきます。
なお、マスをあけるところは■で示しましたが、数字の中で必要なマスあけは、ご自分で入れてください。
ここは数字の練習ではありますが、助詞の「は」や長音にも気をつけて打ってみてくださいね。

      −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
  練習問題 3
 1.■6点■点字は、■1825年に■ルイ■ブライユに■よって■考案■された。■■日本では■1890年、■日本語を■表せるように■翻案■された。
 2.■今年は■9月■15、■16日と、■22、■23日が■2週■続けて■連休だ。■■土曜日も■入れれば■3連休が■2回■続く■ことに■なる。
 3.■コンサートは■6時■15分■開演なので■私たちは■その■1時間■40分■前に■行って、■10列目の■席を■7人分■確保■した。
 4.■アルファベットは■26文字。■■仮名は■50音と■いうけれど、■実際には■48文字です。■■今■普通に■使って■いるのは■46文字ですね。
 5.■近鉄■バッファローズの■タフィ■ローズ■選手の■2001年度の■成績は、■打率■3割■2分■7厘、■55本塁打、■131打点、■9盗塁。■■ホームランは■日本で■1位■タイの■記録だそうです。
 6.■長崎の■出島は■面積■およそ■130アールの■扇形。■■1634年、■ポルトガル■商人を■居留■させる■ために■埋め立てた■人工の■島で■ある。
 7.■寛永■14年、■肥前■島原と■肥後■天草の■農民が■切支丹■信者と■結んで■反乱を■起こした。■■16歳の■少年を■頭と■した■約■37000人の■抵抗に、■12万余の■幕府の■大軍は■4カ月も■苦戦を■強いられた。 
 8.■外国■小説を■読むと、■ヤード■ポンド法で■躓く。■■6フィート■4インチの■男、■3ポンド■8オンスの■肉、■5300エーカーの■土地、■100ブッシェルの■小麦などと■言われても、■見当が■つかない。■■1インチは■1/12フィート、■1オンスは1/16ポンド、■1エーカーは■4840平方ヤードだそうだ。■■ああ、■イギリスの■少年■少女たち、■頑張れ。
 9.■太陽の■表面■温度は■約■5800度、■コロナの■温度■約■100万度。■■半径は■696,000キロメートルで■地球の■109倍。■■平均■密度■1.41。■■地球からの■平均■距離■14960万キロメートル。
 10.■なぞなぞです。■■300円■持って■買い物に■行き、■50円の■お菓子■1個と■130円の■ジュース■1本を■買いました。■■おつりは■いくらだったでしょう。
      −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
2002/09/05(Thu) 22:41

[0032] つなぎ符が要るとき・要らないとき   ten
Tエディタにかぎらず、パソコンで点訳するとき、
数符をつけないで数字を打つと、その文字を数字とは認識してくれませんので、画面上に数字を表示してくれません。
「私は34歳です」と書こうとしたのに、
「34」の前に数符をつけ忘れると、
(えむさんのクイズの答えですが)
「私はうるさいです」となってしまいます。
パソコン点訳のありがたいところは、そういったことを
すぐに墨字で確認できるので、「34歳」と「うるさい」の間違いが、修正されることなく、点訳書が出来上がってしまうことは
まずありえません。
でも、手で打っていたときは、点字しか見ることができませんから、校正に気を抜いていると、つい数符がついていないことを
見逃してしまったりしていました。
読まれた方は、唐突に「うるさいひと」が登場して、とまどったことでしょう。
ほんとうに、パソコンで点訳ができるようになって、良かったですね。

そういうわけですので、パソコン画面上では、
数字かそうでないか、の見分け方が容易になりました。
でも、ここにちょっと落とし穴があるんです。

えむさんのご説明では、
単位や助数詞などの仮名は、数字に続けて打つけれど、
その仮名が「アイウルラエレリオロ」のときは、続けてしまうと、数字として読まれてしまうので、つなぎ符をつけて、
ほんとは続けて打ちたいんだけど、という気持をこめて(?)
例えば、「数符3つなぎ符ルイダ(3累打)」のように
打つ、ということでした。

では、例えば「100両」なんていうときは、どうでしょう?
「100」のあと、墨字では「リョウ」ですので、
「り」は数字の「8」だから、じゃあ、つなぎ符がいるんだな、
と思ってしまう場合があんがい多いんです。
でも、よく考えてみてください。
拗音のところで、拗音を表す時は、あらかじめ、次の音は拗音になるよ、ということを知らせる符号を前置する、という説明がありましたよね。
つまり点字では「100」のあとにくるのは、「り」ではなくて、拗音符の4の点です(点字の「リョ」には、「リ」という文字は使いませんしね)。
こういった場合、4の点を数字に読み間違えることはありませんので、つなぎ符は要らないのです。
しかし、画面上ではつなぎ符をつけてもつけなくても
「リョー」は「リョー」として表示されますから、
その間違いに気付きづらいのです。
「34歳」が「うるさい」になってしまったら、誰でも気付きますけれど、「100リョー」が「100_リョー」と表示されていると、ついそれで納得してしまいます。
画面上の墨字は、点字そのものを表しているわけではなく、
あくまでも晴眼者が点訳するさいの、便宜的なものだ、ということをわかっていないと、こういった間違いに陥ります。

中には、数字を書いて、単位や数詞が続くときには、
なんでもつなぎ符を入れてしまう人もいます。
墨字画面上では、そんなにおかしな表示には見えませんからね。

「三方一両損」
「一流大学に落ちて二浪した」
「2000立米の体積と50アールの広さ」
「10万両の儲けとは、お主もワルよのう」
「そのうちの3割は、お代官様のものでございますよ」 
さて、つなぎ符が必要な数字はどれとどれ?

えむさんからの練習問題の数字も、どこにつなぎ符が必要で、どこに必要ないか、できれば墨字だけでなく、点字も見ながらやってみてくださいね。





2002/09/06(Fri) 09:26

[0033] およその数   ten
数字の練習問題、いかがだったでしょう?
つなぎ符の必要なところさえ注意すれば、
あとはそのまま数字を書いていけばいいので、
そんなに難しくはないですね。
前回も書きましたけど、パソコンの点字画面上で
「4オンス」の「4」と「オンス」の間に入れるべきつなぎ符を忘れると、
「49ンス」、「7厘」だと「78ン」という妙な表記になって現れますので、
こういった間違いは、たいてい気付くことができます。

気をつけたいのは、画面上では、いっけん正しいように見える表記、というやつです。
てびきP22に、およその数の書き方が載っています。
「二、三日」とか、「七、八千人」とか、おおざっぱに数をいうとき、点字では、原本どおりに読点を使って、次を1マス空けて、ということはしません。
これは、点字表記の原則のひとつである「耳で聞こえるように表記する」ことに由来するのだと思うのですが、
私たちが「二、三日」というとき、間に読点があっても、
「にさんにち」というふうに続けて発音していますよね?
点字でこれを表記するときには、その音とリズムのとおり、
「2」と「3」を続けて書いてしまいます。
と言って、「数符23」と書いてしまったら、それは「二十三」のことになってしまいますから、こういった場合、「2」と「3」それぞれに数符をつける、ということをやります。
点訳ソフトはとても偉くて、「数符2数符3」と入力すると、
ちゃんと「2、3ニチ」と表示してくれます。
二つの数字の間には、空白マスがないのがおよその数の書き方です。

しかし、ここにまた落とし穴がひとつ。
およその数である「二、三日」を、
読点があるから、読点を打って、そのあと1マスあけて、という書き方をした場合、
「数符2読点■数符3ニチ」と表示されますから、
一見おかしくは見えません。
しかし、これは、「およその数」の表記の仕方ではなく、
「2」と「3」を別々に書く際の表記です。
つまり「2、■3ニチ」は「2日」および「3日」ということになってしまうのです。
「九月には二、三日旅行するよ」と
「九月の二、三日は旅行するよ」では(文脈にもよりますが)、
かなり意味が違います。
およその数の書き方をするのは、前者のほうですね。
もっとも、後者の場合の「二、三日」は、「ふつか、みっか」と
いうのが普通でしょうが、そういう場合の数字(和語読みの数字)の場合の表記の仕方には、また別のルールがありますので、
それはまた後で取り上げたいと思います。

およその数の書き方は、重ねて書きたい数字をマスあけせずに、
それぞれに数符をつけて、続けて書きます。
どんなに大きな数字でも、それは同じです。
「七、八万」は「数符7数符8マン」
「5、600」は「数符5数符600」
「6,7千」は「数符6数符7セン」です。

ここで注意したいのは、重ねるべき数字の上の位をどうするか、
ということです。
「二百五、六十」は、重ねるのは「五、六十」のところです。
こういったときは、まず「数符2ヒャク」と、
百の位のところを仮名で書いて、そのあと1マスあけます。
そして「数符5数符60」とします。
つまり「数符2ヒャク■数符5数符60」ということですね。
三千七、八百万円 →3ゼン■7、800マンエン
一億五、六千万人→1_オク■5、6センマンニン 
(「1億」の場合、「1」のあとに「オ」がきますので、
つなぎ符が必要です)
三百四、五十名→3ビャク■4、50メイ、等々

およその数は、よく出てきます。
原本に読点が入ることが多いので、
間違えやすいのですが、
重ねる数字の部分には、マスあけはない、と覚えてくださいね。






2002/09/07(Sat) 17:28

[0034] 二百五、六十   えむ
「およその数で数が重なる場合」の打ち方、墨字とちょっと違いますが、わかっていただけましたか?
「二、三日」とか「十七、八の娘」とかいうのは、読点を付けない分、むしろ墨字より簡単ですが、「三千五、六百」などは、重なる部分の上の位を仮名書きしたりして、ずいぶん面倒くさいことをするなあ、という感じがしますか?
点字の表記として、音に忠実に、しかも、別の意味になってしまわないようにすると、こういうことになるんですね。
「二百五、六十」という数字でみてみましょう。
発音は「にひゃくごろくじゅう」です。
意味は、250か260か、なんかそのくらい、ということです。
意味を伝えようとして、250と打ってしまうと、発音と違ってしまいますね。
でも、発音どおり「にひゃくご」と伝えるためには、数字は205となってしまって、意味が違います。
「ごろくじゅう」の部分の表記を生かして、その上に「にひゃく」を付け足そうと「数符200数符5数符60」としても、意味がヘンです。
そこで、「数符2ヒャク」を付け足すことになったんだろうと思います。
「200」と「2ヒャク」は、意味が違うんです。
「200」は、201ではなくて、202でもなくて、まさに、一の位まで決定済みの200なのです。
「2ヒャク」は、百の束が2個ある、ということです。
細かいことは未定なのですね。
というわけで、「ヒャク」と打つのですが、仮名書きすると、もう1度数字モードに戻すためには、また数符を付けなくてはなりません。
墨字の表記も、実は部分的に見ると、「二百五」となっていて、まるで205みたいですね。
でも、私たちはそう思わない。
それは多分、次の「六十」まで視野に入っているからでしょう。
その辺が、点字と墨字の事情の違いだと思います。
2002/09/08(Sun) 23:35

[0035] 練習問題が独立しました   管理人
これまでの練習問題を1箇所にまとめました。
順次追加していきます。
この練習問題を打ってみた、という方で、もし、添削をご希望の方がいらっしゃいましたら、点字ファイルを添付してこのページへ投稿してくだされば、見せていただきます。
現在、添付できるファイル形式は「.bse」(T-エディタやBASEのデータ形式)と「.txt」(テキスト形式)のみです。
つきましては、皆さんへの説明の折に、それを具体例として利用させていただくことがあるかもしれませんが、ご了承いただけるとありがたいです。
2002/09/09(Mon) 00:10

[0036] 教えてください   amachake
[およその数」、なるほどでした。
ところで、「数の書き方」
てびきP20、1の[備考]
1000[セン 数符1セン]とありますが、どう使い分けをしたらいいのでしょうか。
また、P21、5
何十[ナンジュー]とありますが、[備考]には[ナン数符10]と。
こちらについても、教えてください。お願いします。
 
2002/09/09(Mon) 11:07

[0037] 1000と何十   えむ
1000を「セン」と打つか「数符1セン」と打つかは、あまり難しく考えなくてもいいように思います。
「セン」と打ちたくないとき、というのが、あることはありますね。
ひとつは、「1000万」「1000億」などの場合。
これは多分「1センマン」「1センオク」の方が一般的でしょう。
それから、たとえば、「極北の雪原1000キロの旅」とか「残された1000余人の運命や如何に!」というような、かなり力の入った言い回しの場合。
「セン」でもいいのだけれど、ちょっと軽くなっちゃうかな、という感じもします。
さらに、数字だということをはっきりさせたい場合。
「千人」なのか「専任」なのか、あるいは「仙人」なのか、しばらく読んでいけばわかるけれど、できればすぐにわかった方がいい、ということもあります。
もちろん、「1」が付いただけでは、たいしてわかりやすくはならない、ということもあります。
大勢いる中の「一仙人」かもしれませんからね。
そんなことを勘案して、こりゃ「数符1セン」の方がいいな、と感じたときは、そうしてください。
無論、人の感じ方はさまざまですから、「たったひとつの正解」があるようなことではないと思います。

「何十」についても、「ナンジュー」と打っても「ナン数符10」と打ってもいいのですが、『てびき』は一応「ナンジュー」を原則というか、主たる表記としています。
つまり、理屈からいえば、この「十」は10か11かということを問題にしているのではなく、10の束がどれだけ、という、位のこと、あるいは桁のことをいっているので、仮名書きがいいだろう、というのでしょう。
「百」や「千」も、こういう意味で使われるときは仮名書きですから。
ただ、「ナンジュー」という場合、「何重」という漢字変換もできてしまうので、その混乱を嫌って、従来、「ナンジュー」と「ナン数符10」の書き分けが一部で行われてきました。
その方が読みやすければ、それでもいいですよ、というのが『てびき』の立場なのでしょう。
「みずほ」では、ある読者の「数字だということがサッとわかっていい」という意見を根拠に、原則として「ナン数符10」と表記しています。
もちろん、仮名書きがいい、という方もたくさんいらっしゃると思いますが、みなさんにアンケートをとるわけにもいかなかったので。
2002/09/10(Tue) 23:01

[0038] 数字(てびきP24〜)   ten
人口が1億3千万人とか、お金が1万4千円とか、
身長・体重が180センチ・75キロ、
テストの結果が300人中48番とかいったように、
はっきり数量・順序とわかる言葉は、
数符を用いて数字で書き表せばいいので、
考え方は、基本的に墨字と同じです(およその数などの
例外だけ、きちんと押さえておけば)。

でも、墨字の表記では数字を使っているけれど、
数量的・順序的な意味が薄れてしまっていて、
ふだん数字であると意識して使っていない語が数多くあります。
そういったものは、点字では数字を使わない場合が多いのです。
その例は、てびきのP24に出ています。
どういった言葉が、数量的な意味が薄れている、と考えるか、
墨字で数字を見てしまうと、ちょっとわからなくなってしまいますね。
判断のひとつの目安として、
それが数えられれば、数字を使う、数えられないものであれば仮名、というのがあります。
「青二才」とは言っても、「青一才」とか「青三才」とは言いませんよね?
「一般的」も「二般的」「三般的」というように数えることはありません。
「四角い」はどうでしょう?
「三角」は、点字では「3カク」と数字を使うので、
「四角い」も数字を使えそうな気もしますね。
でも、「四角い」という言い方は形容詞としてありますが、
「三角」「五角」があるからといって、
「三角い」といったり「五角い」と言ったりはしません。
「三角形」「四角形」「五角形」なら数字ですが、
「四角い」は、それとは別の系統の言葉なんですね。
だから仮名です。

点字の数字表記の考え方は、墨字でどう書かれているか、
というより、むしろ、その語に数量的・順序的な意味があるか、です。
だから、てびきP24にあるように、
墨字で数字で書かれていても、点字では仮名にしなければならなかったり、
逆に墨字では仮名になっているのに、点字では数字を使わなくてはならなかったりします。
「数えられる場合は、数字」という判断の目安が、
数字を含むすべての語にあてはまるわけではありませんが、
それでも、
「一番になった」なら、「二番になった」も「八番になった」もあるから数字だろう、とか、
「一番大きい」は「二番大きい」とか「十番大きい」とは言わないから、
どうやら仮名らしい、という推測はつきそうです。
「一番」の考え方として、「もっとも」に置き換えられれば仮名、というのが
点訳者の中では一つの目安となっています。
「一番偉い」は「もっとも偉い」に置き換えられるので、仮名、
「試験で一番になった」は「試験でもっともになった」はヘンなので、数字、
というわけなのですが、それでも迷う表現に出会うことは再々です。
だから、目安は、あくまでも目安で、絶対確実な方法、というのは、・・・・ないですね(ありゃりゃ)。

てびきP26にあるように、地名・人名など固有名詞に使われている数字も、仮名書きが原則です。
ほとんどの場合、常識的に判断すれば、おおむね大丈夫ですが、
やっぱり、固有名詞の表記にも例外はたくさんあります。
その点については、また後ほど。

「三重県四日市市の3丁目3番地に住んでいる、田中六郎さんは、6人兄弟の一番下」」
「お城の二の丸・三の丸が、敵軍の一斉攻撃で、一瞬のうちに
一部を残して壊滅した」
「会議の資料のコピーは、一部を第二課の課長に、三部は一般職の社員に配布」
「一杯、二杯、と飲むうちに、お腹が一杯になってしまったって?食事を一番大切に考えないで、お酒一辺倒だと、
この五人の中で一番目に病気になるよ」
どれが数字で、どれが仮名か、考えてみてくださいね。

2002/09/11(Wed) 07:09

[0039] 和語の数字(てびきP25〜)   ten
和語・漢語(漢字音)という言葉は、「てびき」の中によく出てきます。
ごく簡単に言ってしまえば、
訓読みの漢字は和語、音読みの漢字は漢語です
(ほんとうは、もっと複雑なものらしいんですが、
ここでは便宜的にそういうことにしておきます)。
ふだん、言葉をいちいち和語だ、漢語だ、と意識して使うことはありませんので、
「てびき」で突然和語・漢語、と言われても戸惑ってしまいますよね。
しかし、点訳上では、和語と漢語では、
さまざまに表記の仕方が違うので、これを無視して通るわけにはいきません。

数字の表記では、大雑把にいえば、
和語は仮名で書き、漢語は数字で書きます。
「ひとつ、ふたつ、みつ、よつ・・・」もしくは、
「ひい、ふう、み、よ・・・・」と数えるのが和語。
「いち、に、さん、し(よん)・・・」と数えるのが漢語(漢字音)です。

「一つ、ニつ」と書いてあった場合、
晴眼者は、「一」と、そのあとの「つ」を両方いっぺんに見て取りますから、
ああ、これは「いちつ」と読むのではなく「ひとつ」と読むのだ、とわかります。
「一」のあと、「つ」があったら、和語読みすることを、私たちは経験的に知っているので、
「いちつ」と読み間違えることはないのです(たぶん)。
考えてみると、これはすごいことで、
私たちは、「一」のあとに「日」がついていたら、「いちにち」、
文脈によっては「ついたち」、
「つ」がついていたら「ひとつ」と、瞬時に読み分けています。
いくつかの文字を同時に認識できると、経験的にこういったことも可能になるらしいですね。
しかし、点字では、まず数符があって、読んでいる人は、
「次は数字だな」という情報を受け取る。
それから「1」がきて、「あ、数字の1(いち)だ」とわかる。
ところが、そのあとに「つ」がきてしまうと、
せっかく「数符1(いち)」まで読んだのに、どうやらそういうふうには読まないらしい、ということになって、混乱をきたします(と想像します)。
ですから、原本に「一つ」「二つ」と書いてあっても、
「数符1つ」より「ひとつ」と仮名で表記されていたほうが、
はっきり意味をとらえることができるのではないでしょうか(と想像します)。
「一つ」「ニつ」は、和語読みで、「ひとつ」「ふたつ」なので、点字では仮名で「ヒトツ」「フタツ」と書き表します。
ここでも、点訳が、すべてを原本どおりに写すものではない、
ということがわかります。

「一日」を「いちにち」と読めば、「いち」は漢語読みですから
数字です。
「ついたち」と読んだ場合は和語ですので、「ツイタチ」と、
仮名にします。
「一品」を「いっぴん」と読んだ時は「数符1ピン」、
「ひとしな」だったら仮名で「ヒトシナ」。

気をつけたいのは、「4」と「7」です。
「9月4日」は「9ガツ■ヨッカ」と仮名表記になりますが、
「9月24日」だと「9ガツ■24カ」と数字になります。
同じ「よっか」なのに、どうしてこういうことが起きるかというと、「4日」が和語の系列だからです。
つまり、「ついたち」「ふつか」「みっか」「よっか」「いつか」、と和語読みが続いていく中での「よっか」です。
これに対して「24日」は、「21日」「22日」「23日」「24日」と、漢語読みの数字が続いていくなかに含まれる「にじゅうよっか」なのです。
和語読みと漢語読みの音が一致しているので戸惑いますが、
「4日」と「14日」「24日」は、異なる系列の数字なのですね。
「7」も同様に、
たとえば、「七色の虹」なんていうときは、
「ひといろ(一色)」「ふたいろ(ニ色)」「みいろ(三色)」・・・と続いていく、和語系列の数字なので、仮名で「ナナイロ」と書きます。
しかし、「7階建てのビル」を「ななかいだて」と読んだとしても、それは、「1階」「2階」「3階」・・・と続く漢語系列の数字なので、「数符7カイ」と書くわけです。

和語と漢語は、けっこう複雑です。
ふだん意識して使っていないだけに、
墨字で数字が使われていると、
それが和語か漢語か、考えないでそのまま数字にしてしまったりします。
そのうえ、語によっては、和語でも漢語でもとくに支障をきたさないように
思えることも多いのです。
「マンションが二棟」は「マンションガ■フタムネ」でしょうか?
それとも「マンションガ■2トー」?
「一部屋」「二部屋」は「ヒトヘヤ」「フタヘヤ」が普通でしょうが、「三部屋」「四部屋」・・・となると、「みへや」「よへや」と読む人より、「3(さん)へや」「4(よん)へや」と読む人が多くなるかもしれません
(どちらが正しいか、という問題はここでは考えません)。
「二重まぶた」を「2ジュー■マブタ」と読む人はさすがにいないと思いますが、
「二重カギ」だったら、「フタエカギ」と「2ジューカギ」、両方ありそうです。
こういった読み方の違いは、かなりの部分、年齢的なものが関係しているようです。
漢語音で読む傾向にあるのは、若い世代、
和語音で読むのは比較的年配者に多いように思うのですが、
どうでしょうね。
「一人、二人、三人、四人・・・」などは、
途中からはっきりと、和語と漢語に分かれてしまっています。
「ひとり、ふたり」と和語がきて、
次からは「サンニン、ヨニン・・・」と漢語で読んでいます。
もともとは、「三人、四人・・・」も「みたり、よたり・・・」と和語で言っていたんですが、
いまではもうこういう言い方をして、人数を数えるひとにはお目にかからなくなりました。
私の祖母などは、「・・・みったり、よったり・・・」なんて言いながら数えてたりしましたけど。

閑話休題。
いずれにしても、和語・漢語を頭において、文脈・前後関係・読みやすさ・わかりやすさを
考慮しながら、どう読むか、適切なほうを選びます(それがなかなかたいへんなんですが・・・)。
原本に数字が書いてあっても、
点字ではすべてを数字で表記する訳ではない、
ここがポイント。

練習問題。
数字を含む語のうち、どれが数字で、どれが仮名か、また、どれが和語で、どれが漢語か考えてやってみてください。つなぎ符の必要なところにも気をつけて。

1.一昔■前までは、■100円も■あれば、■一食分の■食事くらいは■十分に■まかなえた。■■今は■五百円玉■一つでは、■なかなか■お腹は■一杯に■ならない。
2.三軒■先の■お宅は、■五つの■男の子が■一番■上で、■その■下に■四才、■三才の■女の子が■二人、■一番■下は、■二卵生■双生児の■男の子だって。■■三男■二女の■全部で■五人。
3.マンションは■二部屋が■洋室で、■一部屋が■和室の■四畳半、■リビングは■十畳ほどだから、■二人と■猫■一匹が■住むには、■まあまあの■広さかな。
4.十月■四日は、■母の■五十歳の■誕生日だから、■花を■一束■買って、■三ツ星■レストランにでも■食事に■行こう。■■料理■五品の■コースは■多すぎるかな?
5.「一面の■菜の花が■美しい」なんて、■四十男に■しては■詩人の■一面も■あるのね。

2002/09/12(Thu) 21:19

[0040] 余談   ten
数字の入った語について、ちょっと面白い記述を見つけましたので、書いてみます(高島俊男「お言葉ですが・・・5」から。勝手に引用してすみません)。

「(前略)たとえば右の「三吉」は「さんきち」だろうが、同じ「三」でも、三郎は「さぶ」、清三郎は「ざぶ」、清三は「ざう(ぞう)」、髪結新三は「ざ」だ。三千代は「み」だろうが・・・(後略)」

ほんと、どうして漢字の組み合わせをみただけで、私たちは「三吉」も「三郎」も「清三郎」も「清三」もちゃんと読めちゃうんでしょうね?

点字の数字の表し方には直接関係ありませんけど、
日本語って面白い、と思うと、点訳も楽しくなりますね。
ちなみに、上記の名前の数字は、人の名前ですから、みんな仮名です、もちろん。

2002/09/13(Fri) 12:25

[0041] 墨字にだまされないで   えむ
点字表記は原本どおり、という原則があります、と言ったばかりなのに、数字については墨字表記にかかわらず、意味を考えてください、という話が出てきましたね。
そうです、矛盾と言えば矛盾なんですが、数字の表記では、tenさんの言うように、墨字の書き方に惑わされては(?)いけないんです。
たとえば墨字では、回数を言うとき「一度」という書き方も「1度」という書き方もあり、「いちど」もあります。
「いちど」と書いてあったりすると、仮名で打つのかなあ、と思いがちですし、「1度」と「いちど」は表記を変えないといけないような気がしてしまうのですが、実はみんな、「数符1ド」なのです。
「もういちど」「今一度」などでも、「モー■数符1ド」「イマ■数符1ド」と打ちます。
ところが、「一度に」とか「いちどに」とかいう場合には、同時に、というような意味の副詞なので、「イチドニ」と仮名書きします。
「数符4カク」と「シカクイ」の関係と一緒です。

数字の表記って、ほんとに曲者ですね。
どう表記したらいいかわからない、数字かもしれないけど仮名かもしれない、と迷うケースはたくさんあります。
多分、相当点訳歴の長い方でも、あれこれ悩んでいらっしゃるのではないかと思います。
ですからそれは、いろいろなものを打って、さまざまな例に出くわしていく中で、たっぷり悩んでくださればいいのです。
今は、数字的な意味がはっきりあって、漢字音で読むときは数字で打ち、数字的意味が薄れた言葉や、和語読みの場合は仮名で打つ、ということさえ頭に入れておいてくださればいいと思います。
だいたいのところは、了解していただけたでしょうか?
2002/09/14(Sat) 18:45

[0042] アルファベット(『てびき』p27〜31)   えむ
日本文の中に出てくるアルファベットも、数字と同じように、ここからアルファベットになりますよ、という記号をつけることによってモードを変えて表します。(全体が外国語のときは、モードを変える記号は不要です)

6点入力の場合は、自力で記号を付けてください。
モードを変える記号は2種類あって、ひとつは、アルファベットを字として書く場合に使う「外字符」。
もうひとつは、言葉として書く場合に使う「外国語引用符」です。
外字符は前置記号、外国語引用符(略して外引符)は囲み記号です。
ローマ字入力のときは、ファンクション10で英数モードにして打つと、外字符は自動的に付いてきます。
けれども、外引符は自分で付けないとなりません。
「入力」をクリックし、さらに「記号」をクリックすると、記号の一覧表が出てきますから、その中から外国語引用符を選んでください。
これらの記号のあと、あるいは間に、アルファベットを打っていくわけですね。
でもそうすると、外引符と外字符がだぶってしまうので、外字符の方を手動で消します。

AからZまでの点字を、AからJ、KからT、UからZ、というふうに見ていただければ、その法則性がおわかりになるでしょうか。
整然とした並びをひとりで乱しているのが、Wですね。
Wを無視して考えれば、全てがうまくいくのに・・・。
実は、ルイ・ブライユがフランスで点字を考えていた頃のフランス語には、Wという字はなかったんだそうです。
フランス文学をやっていた友だちに、「昔のフランス語ってWがなかったんだって?」と聞いたら、「そうよ、手で書いたら、WもMも一緒じゃない」と、いとも簡単に言われてしまいましたが、ほんとにそんなことなんでしょうかねえ?
いずれにしても、のちになって新たにWを加えたので、まさに取って付けたようになっているんですね。

アルファベットと数字の並びについても、お気付きですね。
アルファベットも数字も、輸入したものをそのまま使っているので、外国でも一緒です。
仮名は、日本特有の字なので、それを表すためには、ひとひねりもふたひねりも苦労があったようです。
日本の点字では、何もことわりがなければ仮名である、ということになっていますから、それ以外のモードにするには、記号が要るわけですね。

アルファベットを字として書く、という意味は、たとえば、「少女A」「三角形ABC」「AB型」などという場合、あるいは、「Yシャツ」「T字路」「Uターン」など字の形を問題にしている場合、「YMCA」「PTA」「ODA」などの略称の場合です。
それに対して、言葉として書く、というのは、単語であれ文であれ、意味を持つ言葉であればいいのです。
ですから、記号の名前は「外国語引用符」となっていますが、実はアルファベット表記の日本語でもいいわけです。
そして、「2年I組」は外字符で打ちますが、「Iという英語に相当する日本語は、我、私、僕、俺、おいら、儂、手前、小生、拙者・・・いろいろある」というときの「I」は単語ですから外引符で打ちます。

大文字を表すにはその字の直前に大文字符を打ちます。
ひと続きになっている字をすべて大文字にするには二重大文字符(大文字符を二つ続ける)を前置します。
マスあけがあれば、二重大文字符の効力は消滅します。
これは、外字符の場合も外引符の場合も同じです。

外字符自体も、マスあけによって効力が切れます。
仮名には前置記号がありませんから、アルファベットから仮名に戻るときは、原則として1マスあけて、外字符の効力を切ってやります。
外引符の場合は囲み記号なので、開き記号から閉じ記号までが外国語だとわかり、その中にマスあけがあっても効力が切れることはありません。(外引符の中は、原語の区切りどおりにマスをあけます)
でも、閉じ記号は仮名の「ん」と同じですから、誤読の可能性を避けるために、仮名に戻るときは、やはり1マスあけます。
但し、本来ひと続きで書くべき1語、たとえば、「B組」「O嬢」「Academy賞」などは、切ってしまうと意味が取りにくくなるので、ツナギ符を挟みます。
数字のあとのア・ラ行の仮名と同じ扱いですね。
数字はア・ラ行以外の仮名とは区別がつくので、ツナギ符を使う場面は少なかったのですが、アルファベットは、みんな仮名と同じ形なので、マスあけせずに仮名を続ける場合は必ずツナギ符が必要です。

それでは、練習問題を打ってみませんか。
例によって、■はマスあけの印ですが、アルファベットであるがゆえにあとの仮名との間に必要になってくるマスあけと、外引符内のマスあけについては■をつけませんので、ご自分で必要と思われるところに入れてください。
      −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
  練習問題 7
 1.■IT■革命
 2.■1970年の■EXPO
 3.■GDPに■占める■原油■輸入の■比率
 4.■M■選手は、■身長■184cm、■体重■76kg。
 5.■水■400ccに■砂糖■50gを■加えて■煮立たせる。
 6.■Micronesiaと■Polynesiaと■Melanesiaの■位置■関係が■よく■わからない。
 7.■試合■終了を■意味■する■game setと■いう■言葉は、■和製■英語らしい。
 8.■CATVと■いうのは、■cable televisionの■略です。
 9.■N市の■市民■オーケストラが■F■先生の■指揮で、■Alhambraの■思い出、■O Mio Babbino Caroなど■13曲を■演奏■するそうです。
 10.■当社は、■New Yorkと■Hong kong、■国内では■Tokyoと■Osakaに■店が■あり、■2、3年の■うちに■Singaporeと■Los Angelesにも■出店■する■予定です。
      −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
2002/09/24(Tue) 21:51

[0043] ふっかつ!!   momonoji
お久しぶりです。復活させていただきます!
遅れを取り戻そうと、過去ログを見てたら、

*******************************************************************
[0035] 練習問題が独立しました   管理人 - 2002/09/09(Mon) 00:10             
 

これまでの練習問題を1箇所にまとめました
********************************************************************
という書き込みがありました。 が、どこにあるのか見つけられません。教えてもらえませんか?


2002/09/26(Thu) 21:12

[0044] ▲練習問題   管理人
momonojiさん、おかえりなさい!

すみません。やっぱり、分かりにくいですね・・・
えっと、書き込みフォーム(というのでしょうか?)の上に
▲HOME  ▼過去ログ  ▼ワード検索  ▲練習問題
とならんでますので見てやってください。

一応、アドレスも載せときます。
http://www7.plala.or.jp/mizuhotennyaku/kyohshitsu/monndai.html
2002/09/26(Thu) 22:02

[0045] 大文字符   ten
待ってました、momonojiさん。
ゆっくり、のんびり、がんばってくださいね。

アルファベットの大文字を表すときに用いる大文字符。
晴眼者には「A」と「a」の違いは明白ですから、
同じ言葉でも、大文字で書いてあるか、小文字で書いてあるかで、ずいぶんと印象が違います。
でも、点字では、大文字で表したい文字の前に大文字符が前置されるだけで、「A」も「a」も、1の点であることにはかわりありません。
このことで、以前興味深い経験をしました。

電機メーカーの「SONY」、この会社の社名のロゴは全部大文字です。
「TOSHIBA」、「SHARP」も大文字で、電気メーカーの社名は全部を大文字にするのが多いな、と思ったのですが、
やはり例外もあって、「National」は、大文字は頭文字だけです。
さて、これらを点字にするさい、
ある視覚障害者は、大文字符をつけても、
記号が増えるだけで、点字そのものは変わらないのだから、
いちいち大文字符をつけなくてもいい、と言いました。
全部が大文字だったりすると、二重大文字符ということになりますから、わずらわしいというのです。
また、あるひとは、たとえ点字では変わらなくても、
実際の各メーカーがどんな形のロゴを社名に使っているか、
想像する手がかりになるので、やはり大文字符をつけてほしい、
と言いました。

私たちが、墨字の文章を読んでいて、あまり重要な意味があるとも思えない記号がやたらと出てきたら、ちょっと面倒になりますよね。
記号が増えることを嫌う点字ユーザーがいても不思議ではありません。
だから、大文字符は要らない、という人の気持もわかるのですが、特定の人からの依頼があって、「大文字符はつけなくてもいい」とでも言われないかぎり、やはり原本が大文字で書かれていたら、その文字には大文字符をつけるべきだと思います。

こんなとき、さまざまな前置記号を駆使して
異なる体系の文字や、異なる形の文字を区別しなければならない点字を、読みこなすことの難しさ、たいへんさ、が、
ほんの少し、理解できるような気がします。
なにしろ、空白マスを含めて64通りしかない点の組み合わせで、仮名・数字・アルファベット・その他の記号を網羅しようというのですから。
前置記号がなければ、1の点は仮名の「あ」、数符がついていれば「1」、外字符、または外国語引用符が使われていれば、「a」で、さらに大文字符があれば、「A」・・・これを
瞬時に読み分ける技術というのは、たいしたものだと思いますね
(熟練の点字ユーザーにとっては、どうということもないのかもしれませんが)。
機械的に原本を点字に置き換えるのではなく、
ちょっと、そんなことも考えて点訳してみると、
見慣れない前置記号にも親しみが湧くと思います(湧くといいな)。






2002/09/26(Thu) 23:20

[0046] 添削してもらえますか?   momonoji
早速練習問題をやってみました。
よろしくお願いします。
1033125445.bse

2002/09/27(Fri) 20:17

[0047] つづけて。。   momonoji
よろしくお願いします。
1033125472.bse

2002/09/27(Fri) 20:17

[0048] 1〜3まで   えむ
momonojiさん、早速の練習問題、見せていただきました。

<練習問題1>
単語を羅列する場合には、語の間は2マスずつあけていただいた方がいいですね。
マスをあけることについてはあとでお話しますが、内部にマスあけを含む言葉が並ぶと、どこが単語の切れ目なのかわからなくなってしまうので、内部の切れ目と外部の切れ目を区別するためです。

<練習問題2>
長音、助詞の「は」、どちらも完璧でした。
墨字表記に慣れていると、ついつい「う」とか「は」とか打ってしまうことが多いのですが。
「もう」「続きそうです」「こたえるような」「地球」「影響でしょうか」「環境」「代表」「協議」「報道」「有効」「調整」「日常」「可能な」「ないのでしょうね」「消費」「減らそうと」「クーラー」「容易には」「今日」「掃除機」「やめよう」の、23個の「う」と2個のカタカナの長音符に、計25個の長音符が使われます。
助詞の「は」は5カ所ですね。
この仮名遣いに慣れたら、今度は日常生活でお気をつけください。
私は、役所や銀行で書類に仮名をふるとき、何度間違えたことか!

<練習問題3>
 2.「9月15、16日と、22、23日が連休だ」というとき、15日だったか16日だったか忘れちゃったんだけど、という意味ではなくて、15日と16日の両日、ということなので、点字でおよその数を打つときの「数符15数符6」という表記はできません。
およその数ではないからですね。
この場合は「数符15、■数符16ニチト、」と打ちます。
「来月の15、6日頃行くつもりです」とか「その男が訪ねてきたのは、多分先月の15、6日あたりだったと思うんですが・・・」というような、いい加減な予定、あやふやな記憶の場合は、「数符15数符6」です。
その場合には、「数符15数符16」ではないんです。
ここでは、発音どおり、という原則が効いているのです。
発音するとき、私たちは、多分「じゅうごじゅうろく」ではなく、「じゅうごろく」と言ってますよね。
 7.この場合の「頭」は「カシラ」でしょう。この字は、訓読みが「あたま」「かしら」「こうべ」「かみ」「かぶり」など、音読みが「とう」「ず」といろいろあって、読み分けが厄介ですね。
 「7000人」は、「数符7センニン」でいいでしょう。
こういう場合は、分量を表す数字で、端数がないので、「000」とは打たず、仮名で「セン」です。
 8.「1/12」「1/16」は「数符12ブンノ■数符1」「数符16ブンノ■数符1」と打ちます。
ひとつの分数の中なのに、マスあけも必要ですね。
もし過分数であれば、「数符3ト■数符8ブンノ■数符5」などと打ちます。
これも読み下したとおりですね。
尤も、数学の計算式などでは、こんなまどろっこしいことはしていられないので、別の書き方があります。
でも、普通の文章の中では、このような発音どおりの表記になります。

以上、とりあえず<練習問題3>まで、いくつかのポイントについて述べましたが、あとの細かい点は、添付ファイルで。
1033294447.txt

2002/09/29(Sun) 19:14

[0049] 4〜6   ten
練習問題の4と5は、注意したいところだけ書いておきます。

練習問題4
「三方一両損」

三方・・・3ポー
一両損・・・1リョーゾン
数字のあと、拗音符の4の点がきますので、つなぎ符は要りません。

「一流大学に落ちて二浪した」
一流、二流は、数字で書きます。つなぎ符は無し、理由はもうお分かりですね。
二浪は、「2つなぎ符ロー」、三浪も四浪もありますから、数字。

「2000立米の体積と50アールの広さ」
2000立米・・・2センリューベイ
50アールには、つなぎ符が必要です。

「10万両の儲けとは、お主もワルよのう」
「そのうちの3割は、お代官様のものでございますよ」
この場合の「3割」の「ワ」は、位取り点に間違えられることはありませんからつなぎ符は要りませんね。

  練習問題 5

「三重県四日市市の3丁目3番地に住んでいる、田中六郎さんは、6人兄弟の一番下」

ミエケン■ヨッカイチシは、仮名でいいですね。
でも、「3チョーメ■3バンチ」は「4丁目」「5丁目」も「1番地」も「2番地」もあるので、数えられるわけですから、数字で書きます。
「六郎」さんは、もちろん仮名。人名を数字で書くことは、たぶん特殊な場合を除いてないと思います。てびきに「ルイ■14世」の例が載っていますが、「14世」って、名前なんでしょうか?
いずれにしても、このへんのことは常識的に考えれば大丈夫です。
「一番下」は、「イチバン■シタ」、「もっとも下」と言い換えられるので、仮名で書きます。

「お城の二の丸・三の丸が、敵軍の一斉攻撃で、一瞬のうちに一部を残して壊滅した」

「二の丸・三の丸」は数字です。助詞の「の」が入っていますが、一語と解釈して「2ノマル」「3ノマル」と続けて書きます。
「一斉」「一瞬」「一部」は仮名です。
しかし、次の「一部」はちょっと違います。

「会議の資料のコピーは、一部を第二課の課長に、三部は一般職の社員に配布」

この場合の「一部」は、たくさんのコピーがあって、そのうちのひとつ、という意味です。
この場合は、「一部」も「二部」も「五十部」もありるわけですから、数字で書きます。
前の問題の「一部を残して」の「一部」は、数的な意味ではなく、部分を表しているので、仮名になります。

「一杯、二杯、と飲むうちに、お腹が一杯になってしまったって? 食事を一番大切に考えないで、お酒一辺倒だと、この五人の中で一番目に病気になるよ」

この場合、最初の「一杯」は、一杯、二杯、三杯、と数える場合の「一杯」です。だから数字で書きますが、あとの方は、たくさん、やまもり、満杯、といった意味ですから仮名になります。
「一番」も最初の方は、「もっとも」大切に考える、ということですから、仮名、あとの方は、5人の中での「一番目」という意味で、二番目も三番目あるわけですから、数字になります。


  練習問題 6
「一昔」は「ヒトムカシ」と「一」を和語読みしていることばですので、仮名。
「一食分」の「一」は漢語で、音は「イッショクブン」ですが、こういった場合、数字の1のあとに、促音(小さいツ)はつけません。「数符1ショクブン」と書けばいいのです。
「1本」「1回」なども、音は「イッポン」「イッカイ」と、
促音が入っていますが、書き方は「1ポン」「1カイ」です。

「二卵生双生児」は、「数符2つなぎ符ランセイ■ソーセージ」

「一部屋」「二部屋」はやはり、「ヒトヘヤ」「フタヘヤ」でしょうね。
いや、私は「1(いち)ヘヤ」「2(に)ヘヤ」と読む、というひともいるかもしれませんが、
このあたりは、まだ和語読みが生きている部分だと思います。
五部屋、六部屋・・・になったら、どうしたものでしょう。
「イツヘヤ」「ムヘヤ」・・・は、やはりちょっと現代では使いませんねえ・・・。

「一束」は「ヒトタバ」、「三ツ星」は「ミツボシ」、これはいいですね。
「五品」はどう読むでしょう?
「イツシナ」は、ちょっとわかりづらいですか?
「ヒトシナ」「フタシナ」「ミシナ」「ヨシナ」ときて、「イツシナ」だったら、
わかってもらえそうですが、やはり単独なら数字を入れて「5シナ」あたりが妥当ですね。
「5ヒン」も間違いではないですが、料理の品数(しなかず)ですし、「シナ」という語を入れたいと思います。

「一面の菜の花」などの「あたり一面」という場合は、仮名ですが、様々な面のうちのひとつ、という意味のときは、数字で書きます。
だから、「詩人の一面」は「シジンノ■1メン」。
「彼の性格の良い一面」だとか、「そういう一面があるとは知らなかった」とかいう場合の「一面」ですね。

1033307275.txt

2002/09/29(Sun) 22:47

[0050] 間違い   ten
すみません!!
前回の0049の添付ファイルは開けません。
間違えました。
管理人さん、削除してください。
もうしわけありません。
添付、どうすれば、いいんですか?
2002/09/29(Sun) 22:51

[0051] 添付のしかた   管理人
どこのドライブのなんていうフォルダの中のなんていうファイル、という指定をしてやらないといけない(たぶん)のですが、
(例えばこんな感じです C:\My Documents\あいうえお\かきくけこ.txt)
そんなことを手動で打ち込むのは大変なので、[参照...]というところからファイルを選択すればいいと思います。
ようはメールに添付するときと同じです。

これで、添付できないでしょうか?

添付されたファイルは「1970年1月1日0:00:00からの通算秒数.拡張子」という名前になるのだそうです。
2002/09/29(Sun) 23:22

[0052] これで、いいかな?   ten
お騒がせしました。
参照から持ってくると、よけいなものが
いっぱいつくので、ちょっと不安になったものですから・・・
これでいいかな?
練習問題6のもう少しくわしい添削内容です。
お気づきの点、ここは違うんじゃないか、という点がありましたら、ご指摘くださいね。
1033341232.txt

2002/09/30(Mon) 08:13

[0053]    えむ
momonojiさん、練習問題7について、ポイントだけ書きます。

 <練習問題7>
 4.の「M選手」のMの前、9.の「N市」「F先生」の前には、大文字符はひとつでいいですね。
アルファベットが1文字しかないからです。
確かに、ひと続きのアルファベット全部を大文字にするときつけるのが二重大文字符ですから、全部がたまたま1文字であった、と言えば言えるのですが、大文字符ひとつで足りるので、敢えてふたつ付ける必要はありません。
Mと選手の間、Fと先生の間にはツナギ符は入れず、マスあけです。
ツナギ符が必要なのは、切るわけにいかない言葉の場合で、「選手」「先生」という言葉は、それだけ独りで置いてあっても意味が通じますから、ここは切るだけでいいのです。
それに対して「N市」の「市」は、独りで置くにはちょっと短すぎるので、Nのあとにはツナギ符が必要なんですね。(この辺のことについては、また後日詳しく)
 6.や10.の「Micronesia」「New York」などの地名、7.の「game set」、8.の「cable television」、9.の「Alhambra」や「O Mio Babbino Caro」は、イニシャルや字の名前ではなく、言葉です。
よって、外字符ではなく、外国語引用符を使わなければなりません。

ちょっと面倒でしたか?
少し慣れれば大丈夫です。
アルファベットは、漢字などと違って、点訳者が読みで悩むことはまずありませんから、その分、気が楽ですね。
詳細は、添付ファイルで。
1033389779.txt

2002/09/30(Mon) 21:42

[0054] ツナギ符   momonoji
ツナギ符のつけ方は難しいですね。
それに、50音は比較的簡単に覚えましたが、アルファベットは
表を見ながらでないとナカナカ。。。

たったこれだけの問題数でさえ文を抜かしてしまったなんてとっても恥ずかしいです。
実際点訳をするようになったらこんな単純ミスは少ないでしょうけれど、読み合わせ作業はさぞかし大変なんでしょうね。。

早く物語を点訳できるような技術を手に入れたいものです。
2002/10/01(Tue) 16:46

[0055] ローマ数字(『てびき』p27)   えむ
『てびき』では、ローマ数字の書き方を、数字の項目に入れています。
数字なので当然ですが、実は、点字での打ち方を説明するには、アルファベットをやってからの方が簡単です。
ローマ数字の1ならアルファベット大文字の「I」、2なら「I」をふたつ続ければいい、5なら大文字の「V」でいいわけです。
17なら、「外字符二重大文字符XVII」です。
これでおしまいです。

実際には、ローマ数字の使用頻度はそう高くありません。
墨字でも、やたらに出てくるものではありませんが、点字では、普通のアラビア数字で間に合うところはそれに変えてしまうことがしばしばありますから、墨字以上に稀にしか使いません。
たとえば、「まちおこしシンポジウム・パートII」というような場合、必ずしも「II」である必要はなく、どちらかというと目で見たときのかっこよさを狙った感もありますね。(そもそも、「第2部」と言えばいい、という説もありますが、それはさておき・・・)
これは、「パート2」の方が、数字だということがすぐにわかって読みやすいだろうと思います。
どうしてもローマ数字でなければいけない場合も、もちろんあります。
大きな見出しから小さな見出しまで何種類もあって、段階によってI II III・・・、123・・・、ABC・・・、abc・・・、あいう・・・、アイウ・・・、といろんな記号を付け分けてあるようなときですね。
こんなときに勝手にTを1に変えたりしたら大変です。
どんな場合にどういうことを優先するのがいいのか・・・、読みやすい点訳物を作るには、機械的にはいかないこともありますね。
2002/10/01(Tue) 21:17

[0056] 分かち書き(『てびき』p32〜)   えむ
もうすでにおわかりのことと思いますが、仮名点字は続けて打つと意味がわかりにくいので、「分かち書き」をします。
いままでの練習問題では、マスをあけるところを■で表してきました。
そのうちの、文節ごとに切っていくことを「分かち書き」といいます。(複合語の内部でマスをあけることは「切れ続き」と言って、あとで出てきます)
文節で切る、というのは、大雑把に言えばかなり簡単なことで、付属語と言われる助詞・助動詞は、前の自立語(動詞・形容詞・形容動詞・名詞・代名詞・連体詞・副詞・接続詞・感動詞)に続ける、それ以外は切る、ということです。
つまり、ずらずらと続けて打ってあったらわかりにくいので、なるべく短く切りたい。但し、単独で置いても意味がわかる言葉はいいけれど、意味がわからなくなりそうなものは、独りでは置けないので、前にくっつけてやる、というわけです。

文節とか品詞とかいう言葉を聞いただけでアレルギー反応を起こす、という方がよくいらっしゃいます。
そういう方は、ご自分なりの方法で理解してくださればいいのです。
点字の表記が一応文法にのっとって定められている以上、説明する側としては文法的な説明を避けて通るわけにはいかないのですが、それは聞き流して、ああ、こーんな感じなんだ、と体得してくだされば、それで充分です。
もちろん、文法的に納得できなければ前へは進めない、という方もいらっしゃるでしょう。
満足な説明ができないかもしれませんが、不審な点はどんどんご質問いただければ、どなたか詳しい方が教えてくださるかもしれません。

それでは、早速ですが、練習問題をどうぞ。
もう、■の印は付けませんから、文節の切れ目を考えて打ってみてください。
まだ詳しい説明をしていないので、迷われる点も多少あるでしょうが、今はだいたいの切り方がおわかりになればいいと思います。
      −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
  練習問題 8
 1.私はよほどの大雨や体調の悪い日以外は毎朝6時に起きて犬と散歩に出かける。
 2.散歩に行くと近所の犬や猫やあるいは鴉や雀にあちこちで出会う。
 3.私の目にも犬と猫と鴉と雀の区別はつくし右隣の家のポメラニアンと向かいの家の柴犬の違いはわかるが、隣の犬とさらに2軒向こうのポメラニアンの区別はつかない。
 4.毛色も大きさも鳴き声もそっくりな2匹は実は親子なんだそうで、見分けられなくて当然のような気もするが、うちの犬にはちゃんと区別がつくらしいのだ。
 5.まあよく考えれば私にだって隣の奥さんと娘さんの区別はつくのだから、それほど不思議に思わなくてもいいのかもしれないとは思うのだが。
 6.犬や猫はそれでも形や色や大きさが違ったりいつもいる場所がだいたい一定だったりでおおよその見当はつくのだが、鴉や雀はさっぱりわからない。
 7.散歩に出かける直前に庭に3羽の雀が来たのを見たが、家の反対側にある玄関を出た途端に出会った2羽がさっきの3羽のうちの2羽なのかどうか。
 8.鴉は自分あるいは自分の仲間に危害を加えた人間を覚えて後日攻撃をしかけると言われるが、それははっきり人間ひとりずつの識別ができるという意味であり、これは大変な能力だ。
 9.いわゆる文明と引き換えに、人間は他の生物が持つさまざまな感覚のかなりの部分を失ったのだろうが、それは少しつまらないような気もする。
 10.鴉の1羽ずつを、あれは昨日の喧嘩で敗けたヤツだとか、コンビニの裏でゴミを見張ってたヤツだとか、この2羽は去年生まれた子とその彼女だとか見分けられ、庭にくる雀に500メートル先の公園で会ってもそれとわかって挨拶できれば、それはそれで結構楽しいのではなかろうか。
      −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
2002/10/02(Wed) 19:21

[0057] 分かち書きの話   ten
この「入門教室」も、いよいよ「分かち書き」に入ってきました。
点訳を、難しいものにも、興味深いものにもしている「分かち書き」について、ちょっと雑談を書いてみます。

点訳を勉強していくさい、まず覚えるのは、今までお話ししてきましたように、点字独特の「仮名遣い」です。
原本の墨字をそのまま点字に置き換える、というだけでは、「点訳」にはならないことは、もうお分かりのことと思います。
その「仮名遣い」の次に覚えていかなくてはならないのが「分かち書き」と呼ばれる、点訳特有の文章の書き方です。

日本語の文章は、仮名・漢字・カタカナなど、一見して形の違いがわかる文字が交じり合っているので、ずらずらと続けて書いてもちゃんと意味をつかんで読んでいくことができます。
しかし、英語のアルファベットのように、1種類の文字だけしか使わない文章というのは、個々の単語を続けて書いてしまったら、何が何だかわからなくなってしまいます。
そういうわけで、英語を書くときは、必ず単語ごとに区切って書くわけですが、同じことは、漢字もカタカナも使えない仮名文字体系の点字にもいえます。
ひらがなだけが区切れのないまま続いている文章というのは、実に読みにくいものです。
英語のように単語の集積で成り立っている言語は、原本が最初から単語ごとに区切られているからいいのですが(このことが英語の点訳が簡単であることを示すものではないでしょうが)、助詞・助動詞など、単独では用いられない語(自立語ではない語)で、自立語と自立語のあいだを接着して表現される日本語のような言語(膠着語というそうです)は、区切って書くこと自体、けっこう面倒なのです。

小学生の点字教室などを開くときに、なぜ点訳で分かち書きが必要か、ということを説明するために、ときどき利用してきた文がありますので、ちょっと書いてみますね(「なぎなた読みの部屋」から引用させていただきます)。

1.「きょうじゅうにたべましょう」
2.「いまいちえんがないんです」
3.「とうきょうといしかい」

さて、以上のみっつの文章の意味、わかりますか?
1の文章は、「今日中に食べましょう」と読まれましたか? でも、切り方によっては、「教授ウニ食べましょう」でも、読めちゃうんですね。
2.「今1円がないんです」と「いまいち縁がないんです」
3.「東京都医師会」と「東京砥石会」

ね、切る場所がわからないと、思いもかけない読み方もありうる訳です。
漢字が入っていたら、「東京都医師会」を他の意味に読むなんてこと、考えもしませんよね。
日本語が、意味を伝えるのに、どれほど漢字に頼っているか、よくわかります。

その漢字を、点訳では使えませんから、意味やリズムを考慮して文章を区切っていくことは、点字を読みやすいものにするためには必要不可欠なことです。
しかし、先ほども書きましたように、個別の単語で成り立っているわけではない日本語を、適切な場所で区切る、というのは、けっこう難しいもので、そのルールもどうしてもある程度複雑にならざるを得ません。
また、区切る場所についての考え方もさまざまで、点訳者・点訳グループごとに、少しずつ違っていたりもします。
覚えるのにちょっと苦労するかもしれませんが、「分かち書き」の基本を覚えるということは、ほとんど「点訳を覚える」と同義といってもいいくらいですから、じっくり取り組んで、自分のものにしていってくださいね。

2002/10/03(Thu) 09:15

[0058] いよいよですね   オリーブ
いよいよ「分かち書き」。
分かち書きと言えば、忘れもしない「あの女の子はあの男の子だ」という文章。
文章といえるほど長いものではありませんが、切りようによって、ここにもいろいろな意味が
隠れています。
これを分かち書きしてくださいと言われ、点字になおし、いそいそと先生のところに持って行ったら、
「ははあ、まるで不倫ですね」と、笑われてしまいました。
日本語っておもしろい。

助詞に助動詞、名詞に動詞、形容詞に形容動詞・・・、品詞など過去の忘れ去られた
ものでして、最初はすっごく抵抗がありましたが、今では怖いもの知らずというか、
品詞よりも自分の感を大切にというのが、オリーブのモットーでございます。
ですから、皆さんも気楽に気楽に。
でも、やっぱり辞書とはお友だち。

「分かち書き」、悩んでください。
でも、おもしろいことに出会えたり、発見したり、言葉の意味や由来がわかったりしてね。
さあ、練習問題、問いてくださいね。

2002/10/03(Thu) 23:00

[0059] いろいろな分かち書き   えむ
分かち書きは、平仮名ばかりで書かれている子どもの本などでおなじみですね。
ただ、子どもの本はすでに分かち書きがされているので点訳が簡単だろう、と思って、最初に手掛ける方が多いのですが、思わぬ苦労もあるのです。
それは、概ね同じように文節で分けるのですが、細かいところで少しずつルールが違うからです。
つい原本の分かち書きに引っ張られてしまうと、点字の分かち書きのルールとは違ってしまいます。
図書館でコンピュータによって本を検索したりするときも、書名をカタカナで入力したりします。
検索システムの種類にもよるようですが、たとえば、助詞の「の」や「と」の前はスペースをあけてください、という場合もあります。
それは、キーワードで検索できるようにしてあるからなんだそうです。
たとえば『吾輩は猫である』という書名の「猫」しか思い出せないとき、「猫で」でないとヒットしないのでは探しにくいですね。
だから、「猫」だけで出てくるようになっているんです。
それぞれの分野の必要に合わせて、世の中に、分かち書きの方法はいろいろあるのですね。
点字の分かち書きは、その中のひとつです。
点字の場合は、原則として、自立語は独立させ、付属語である助詞・助動詞は前の自立語にくっつけます。
分かち書きの原則は、それで言い尽くされているはずなので、そんなに複雑なことはないのですが、その中で間違えやすい点、迷いやすいところを、これから少しずつ詳しく見ていきましょう。
2002/10/04(Fri) 18:41

[0060] 形式名詞その他の分かち書き・てびきP33〜   ten
分かち書きの基本は、文節ごとに切る、自立語に付属語をつけて切る、逆に言えば、付属語だけでは書かない、ということです。
では、付属語とはなんぞや、というと、てびきのP33に書いてある、助詞・助動詞がその代表的なものです。
付属語は、いくつ重なっても、読点などで区切られないかぎり、全部続けて書きます。
「そうではあるらしいみたいなのですけれども」なんていう妙な文も、切るのは「ソーデワ」のあとだけ。
「アルラシイミタイナノデスケレドモ」は「アル」は自立語ですけれど、そのあとの「ラシイ」「ミタイ」「ナノデスケレドモ」は付属語の助動詞なので、切れないわけですね。
あまり長く助動詞が続いたりすると、時には行末が大きくあいてしまうことがあって、点訳者によっては、助動詞も適宜切って、行末を埋めている人もいますが、付属語は続ける、というのが、分かち書きのルールなので、やはりきちんと続けたほうがいいと思います。

続けるべき付属語の前が数字である場合、仮名遣いのところでもお話しましたように、その付属語がア行・ラ行の語だと、数字に読み間違えられてしまいます。
てびきP33にあるように、そういった場合は、つなぎ符を使います。
これは、簡単ですね。間違えても、Tエディタが教えてくれますし・・・と、あんまり文明の利器に頼らないで、自分で確認してくださいね。

付属語の前がアルファベットだったら、前を切って書きます。それが、外字符が前置された語であっても、外引符で囲まれた文であっても、同じです。
もう一つ、てびきP34にあるように、アルファベットと仮名が組み合わさって形容動詞のように使われている場合も、やはりアルファベットと仮名の間は切って書きます。
「とてもfriendlyな人だ」
「よく考えられたcontentsだね」
こういった場合も、「な」「だね」の前は1マス、ということです。
アルファベットのあとに仮名がきたら、全部1マスあけ?と思われるかもしれませんが、さにあらず、
てびきP30に、つなぎ符を使う場合の例が載っていますから、じっくり読み比べてくださいね。

さて、自立語と言っても、はっきりした意味があるものとは限りません。
形式名詞といって、実質的な意味が薄れた名詞、というのがあります。
これは非常に使用頻度が高い。しょっちゅう出てきます。
とくに、「こと」「もの」などは、それを使わないで話すのは不可能だろうと思われるくらいです。
「あんたのこと、よく知ってるわ」
「そんなものだよ、人生は」
「そんなふうに言わなくたって」
「そういうわけでしてね」
・・・・この中の、「こと」「もの」「ふう」「わけ」はみな、形式名詞です。
よくこんな言いかたしますよね。
実際には、これらの語が指し示す明確な対象というのがはっきりあるわけではないのですが(「そんなものだよ、人生は」って言われたって、どんなものなのか、誰もはっきりとは知らないんですよね)、日本語では、こういう言い回しが頻繁に使われます。
これらは、みな自立語、普通の名詞と同様に扱います。

しかし、中には、同じ形をしていて、品詞の種類が違うものもありますので、要注意です。
「このあたりに、コンビニはないかな?」の「アタリ」は形式名詞ですが、「一人あたり300円」の「アタリ」は接尾語です。
「とっても素敵なことね」の「コト」は形式名詞ですが、「まあ、なんて素敵だこと」の「コト」は終助詞です。
接尾語も終助詞も付属語ですので、前に続けます。
じつは、この終助詞の「コト」「モノ」というのは、けっこう混乱のもとなんです。
だいたい文章の前後関係でわかるのですが、ときには、形式名詞でも終助詞でもいいように思えるときもあるので、よく迷います。
「素敵なこと」というだけでは、それが終助詞か形式名詞か、判断材料が少なすぎます。
「素敵な事だ」と言っているのか、「まあ、すてきなこと!」と、感嘆してるのか、わかりません。
その他の形式名詞も、他の品詞と同じ形のものがありますから、気をつけてくださいね。

では、練習問題9です。
1.僕は中学生なのだけれど、去年あたりから背丈ばかり伸びて、いまは175センチくらいにまで伸びちゃった。
2.おばあちゃんなんかは、身長145センチで、しかもこのごろはどうも縮んできているようなので、僕が立ったままで話していると、首が疲れるから、座ってちょうだいなんて言われちゃう。
3.お母さんは、僕の靴が玄関に並んでいるところを見ると、「ボートが2艘並んでいるみたい」だって。そんなふうにいわれるのは、ちょっと心外だけれど、僕の靴のサイズって、27センチだものな、イアン・ソープほどじゃないけど、仕方ないことかもしれないね。
4.でも、僕の友だちあたりでも、サイズ30センチなんていう、Bigな足のやつがいる。そのあたりのお店じゃ、もう靴が見つからないから、舶来品のお店で、高いものを買うことになるらしい。SFに出てくる、大足の巨人みたいなものだね。
5.僕もそんなふうになったら、たいへんだから、このあたりで、足が大きくなるのは、止まって欲しいところだ。でも、隣のおばさんときたら、僕を見て「まあ、将来が楽しみですこと」だってさ。足が大きいと、将来がどんなふうに楽しみなのだろうか?







2002/10/04(Fri) 21:15

[0061] とうとう分かち書き   momonoji
分かち書きはほんと混乱しますね。

中学生の頃、文節わけを始めて教わったときも大変だった記憶がありますが、
まさか今ごろになってこんなことに悪戦苦闘するようになろうとは思ってもいませんでした。

最初はきちんと文法的に理解して、その後は慣れで、ほぼ感覚的に分けることができるようになるようですが、
数をこなさないといけない類の話なんでしょうね。。

あれ?これさっきも出てきたけど、分けたっけ?続けたっけ?
と、しょっちゅう考え込みます。
てびきのP33の「おもな助詞・おもな助動詞」というところが
頼みの綱です。

みなさんはご自分なりに、よくひっかかる助詞などをノートにまとめていたりするのですか?
それとも毎回調べたほうが、早く身につくものなのですかねぇ?

私なりに練習問題8と9をやってみました。
特に9は、話言葉(?)なので、むずかしいかったです!
1033910069.bse

2002/10/06(Sun) 22:14

[0062]    えむ
momonojiさん、練習問題8を拝見しました。
分かち書きは、かなりの部分は「慣れ」です。
ノートにまとめる、何度も調べる、人によってやり方はいろいろだと思いますが、私はとりたてて何かした、という記憶はありません。
いろいろな文章を打ってみて、頻繁に出てくるものから順に、自分の中で自然とリズムみたいなものができてしまったように思います。
これでは、ちっとも参考になりませんね。
ひとつ言えるのは、億劫がらずに辞書を引くことです。
そして、こういうわけでこうなんだ、と自分なりに納得することです。
答えだけを覚えても、次に応用がききません。
こういう必要があるからこういうルールがあるんだ、ということが少しわかると、別の言葉に出会っても、多少自分で考えることができます。
急ぐことはありませんから、ご自分でひとつひとつ、なーるほど! と思いつつ進めてください。

細かいことを説明せずに、おおよそのところ自立語と付属語を見分けてくだされば、と思っていたのですが、ほとんど間違いがなかったので、ここでどう解説したものかと困ってしまうくらいです。

7.「2羽なのかどうか」の「どう」は副詞なので前を切ります。
9.「失ったのだろうが」の「だろう」は助動詞なので前に続けます。
『てびき』にも書いてあるように、便宜的な見分け方として、「ね」を入れて言ってみておかしくなければ切れる、というのがあります。
「3羽のね、うちのね、2羽なのかね、どうかね」は、まあ、なくはないけれど、「感覚のね、かなりのね、部分をね、失ったのね、だろうがね」は、最後のところが不自然だろう、というわけです。

それから、分かち書きの話ではないのですが、この問題の中に、二通りの読み方が可能な言葉が入っています。
1.「私」−−正しくは「ワタクシ」である、と国語の時間に習った、という方もいらっしゃるでしょう。
これは、ケースバイケースだと思っています。
特にこの頃は「ワタクシ」と言う人が少なくなりましたので、たいていの場合、「ワタシ」でいいと思います。
但し、何か非常に正式な場所での発言であったり、肩に力の入った感じを表現するには、「ワタクシ」の方が相応しいこともありますね。
よく、漢字の読みは、その本の中で統一されていればいい、という言い方をしますが、「私」の場合には、その必要もないでしょう。
誰がどういう場面で言った言葉であるかによって、使い分けた方がいいとさえ思います。
2.「行く」−−「ユク」の方が古風な感じがしますね。
近頃は、「イク」の方が多用されます。
ですから、やはり内容によって読み分けるのがいいでしょう。
かなり趣味の問題だったりもしますが、「行く春の・・・」というような場合は、「ユク」と読みたいですね。
3.「家」−−「イエ」はhouse、「ウチ」はhome、とも言われますが、必ずしもそうとも言い切れません。
「家制度」「家意識」などというときは、建物のことを言っているわけではないけれど読みは「イエ」ですね。
それに、どちらの意味とも判断できないケースは山ほどあります。
「もう家に帰る時間だ」「家を出たらもっとしゃんとしなさい!」など、どう読むのがいいでしょうね。
書き手によっては、意図的に「家」と「うち」を書き分けている場合もあるので、全体の傾向を見て判断することも必要です。
3.「柴犬」−−私の手元にある辞書には「シバイヌ」で項目が立ててあります。
記事の中には「シバケン」の読みも入れてあるものが多いので、決して間違いではないと思いますが、NHKの資料によると、次のようになっています。
−−日本犬保存会によると、原則として和犬は「〜イヌ」、洋犬は「〜ケン」と呼んでいるが、「紀州犬」などの例外もある。代表的な呼称は、「〜イヌ」と呼ぶものは秋田犬、土佐犬、柴犬、「〜ケン」と呼ぶものは紀州犬、カラフト犬、北海道犬。
難しいですね。
7.「3羽」−−「3バ」より「3ワ」の方が音が柔らかくてきれいだと思いますし「1ワ」「2ワ」とくれば「3ワ」が自然ですが、「三羽烏」のときは「バ」ですね。
9.「他」−−たいていは「タ」でも「ホカ」でもいいのですが、もしどちらでもいいなら、仮名で読むことを考えた場合に、「タニ」「タノ」「タワ」と言うより「ホカニ」「ホカノ」「ホカワ」の方が意味がサッととりやすいかな、という気はします。
但し、慣用句などで、「タ」と読まないと格好がつかないような言葉もあります。
「他の追随を許さない」「どうせ我々はその他大勢だからね」というようなときですね。
9.「生物」−−「セイブツ」が一般的でしょうか。「イキモノ」と読む場合は「生き物」と「き」を送りますね。
けれども、送り仮名というのは時代や書き手によっていろいろなので、絶対とは言えません。
文脈によっては「生物」を「イキモノ」と呼んだ方がいい場合もあるかもしれません。
「ナマモノ」は意味が違うので、1語だけ唐突に出てくる場合を除けば、わかりますよね。
10.「昨日」−−「サクジツ」だと改まって硬い感じ、「キノー」だとくだけた感じですね。
その場に合ったように読み分けます。
もちろん「昨日の敵は今日の友」とか「昨日今日出てきた話じゃないんだ」というときは、「キノー」ですね。

たいていの場合、みなさん無意識のうちに読み分けていらっしゃるのです。
ただ、日常生活の中で、声に出して読むことは少ないし、漢字というのはなんとも便利な表意文字なので、直接意味がわかってしまうため、音にする過程を省く癖がついてしまっているんですね。
ときどき声に出して読んでみると、案外迷うこともあって面白いですよ。
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2002/10/07(Mon) 18:38

[0063]    ten
momonojiさんの練習9もたいへんよく出来ていたと思います。
話し言葉は確かに面倒なことが多いですね。
外国語のことはよくわかりませんけれど、話し言葉と書き言葉が
これだけ違う言語もあまりないかもしれません。
「言われちゃう」などは、ほんとうは、「言われてしまう」ということですが、「言われちゃう」なら一続きで、「言われてしまう」だと「イワレテ■シマウ」というように切ることになります。
話し言葉には、本来の言い方を省略した形が入り込んでいるので、本来切るべきところで切りづらくなっている場合が多いんですね。
しかし、これらも、切って不自然でないように切ればいいわけですから、慣れれば大丈夫。

練習問題9のポイントをいくつか書きます。
「立ったままで」の「まま」は、漢字では「儘」と書き、形式名詞ですから、ほとんどの場合切っていいのですが、前の語について一語化しているのもがいくつかあって、それらは続けて書きます。
「このまま」「そのまま」「わがまま」「ありのまま」「ほしいまま」が続ける例です。
「あのまま」は切るので、注意して。

「27せんちだものな」の「もの」、「楽しみですこと」の「こと」は終助詞です。
 「そんなの、知らないもの」とか「君は、嫌いだものな」「うれしゅうございますこと」「驚きましたこと」なんていうときの「もの」「こと」ですが、終助詞の「こと」ってちょっと気取った言い回しの女性言葉に多く使われてるような気がします。
今、こういう言い方をする人はあまりいませんね。

Bigは英語の単語ですので、外引符で囲みます。そのあとの「な」はBigについて形容動詞的に使われているわけですが、こういった場合、外引符の閉じ記号のあとは一マスあけます。
SFの方は、略語なので外字符、大文字が2文字なので、二重大文字符を使います。
この場合も、アルファベットのあとは一マスあけです。

その他、問題の中の「あたり」「ところ」「ふう」なども形式名詞ですね。

点字を習い始めたころ、人から聞いたこと、教えてもらったことをノートにまとめようとしたような記憶があるのですが、結局かなり早い時点で挫折しました。
覚えることがありすぎて、とてもまとまらなかったのだと思うのですが、それよりも、やはり実践あるのみ、覚えては忘れ、忘れては覚えるの繰り返しで、しだいにわかってきたような気がします。
ルールを覚えることも大事なのですが、実際にいろいろ点訳してみて、たくさんの言葉に出会うことで、切ったり続けたりする方向性みたいなものが見えてくるように思います。
抽象的であまり役にたちませんね。
未だに迷うことばかりのなかでやっています。
たいていの点訳者はそうなんじゃないでしょうか?
だから、点訳って飽きないんですよね、きっと。


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2002/10/07(Mon) 23:42

[0064] 「犬」   ten
「犬」の読み方について、ちょっと書きます。
小学館の週刊「日本の天然記念物」の「日本犬」という本に書いてあるのですが、
「犬」を「ケン」と読んでいるのは、甲斐犬、紀州犬、土佐犬、北海道犬、
「イヌ」と読んでいるのは、秋田犬、越の犬、柴犬となっています。
ところが、です。巻末に日本犬に関係した団体が載っているのですけれど、「土佐犬登録保存会」のところのルビが「トサイヌ」になっているんです。
で、中身をよく読んでみたところ、どうも「トサケン」と「トサイヌ」は違うものらしい。
「トサイヌ」と読むと、土佐闘犬、あの、怖い顔した戦う犬ですね、あのことを言うらしい。
でもって、天然記念物の「土佐犬」は、正式には「トサケン」というらしいのですが、やはり闘犬の方とごっちゃにされてしまうので、「四国犬(しこくけん)」と呼ぶ場合が多いそうです。
柴犬なら「シバイヌ」でも「シバケン」でも、犬種が違うってことはありませんけれど、「土佐犬」は読み方で犬種が違ってしまうらしい。
このあたりのこと、詳しい方にお聞きしてみたいですが、そういうわけですので、「犬」といえど、うかつには読めない、ということのようですね。
2002/10/08(Tue) 00:27

[0065] ちょっと一服、おしゃべりを   オリーブ
「分かち書き」、やはり慣れでしょう。
最初はノートにまとめようとしましたが、すくに挫折。あまりに色々な言葉が出てくるので、
上手くまとめられなくなってしまいました。
間違えることを恥ずかしいと思わない、疑問点については何度も質問する、
これがオリーブのモットーです。
まあ何度も何度も質問される方は、たまったものじゃないかもしれませんが、
そんなことはお構いなしです。

ところで「問題8」の内容おもしろかったです。
そして(8)は「やっちゃった」と。「人間を覚えて後日・・・」は
「覚えていて」と書いてあると思い込んでいました。そう思い込み。
こういうお間違いはお手の物です。

新聞や本をただ読むだけの時は、一字一句確認しながら読むわけではなく、
内容がわかればいいわけで、それは漢字の読みについても同じですよね、
読めなくても字形である程度意味は理解できるわけだから。点訳となると、
そういうわけには行かないんですね。(・・?まあ大変です。

でも、自分の読みやすいスタイルみたいなものがあるのでしょうか、
点訳していても、この人のものは点訳しやすいとか、なんだか少しも前に進まないとか
あって・・・、これって相性?

二通りの読み方についても悩まされます。問題に出ていたものの他にも例えば「間」。
「かん」「あいだ」それから「ま」とも読みます。
その文章にピッタリくる、雰囲気にあった読み方をしなければならないわけで、
おかしな読み方をすると、間が抜けたものになってしまいます。

悩みが尽きない点訳作業。けれど、おもろい点訳作業。
間違えることを怖がらず、楽しみながらやっていきましょう。
そう楽しみながら、それが一番(この「一番」もなかなかやっかいで・・・)
2002/10/08(Tue) 12:05

[0066] 補助動詞(『てびき』p36)   えむ
形式名詞が、名詞としての意味は薄れたものの、形の上では名詞なので自立語として扱う、というのと同様に、補助動詞と言われるものも、動詞としての意味は薄れているけれども、形の上では動詞で自立語です。
副詞句を作ったり、文の中の主たる動詞にくっついて、意味を添えたり限定したりします。
「ポチが靴をくわえる」というのと「ポチが靴をくわえてくる」「ポチが靴をくわえていく」「ポチが靴をくわえている」「ポチが靴をくわえてみる」「ポチが靴をくわえてしまう」などを較べてみると、「くわえる」という動作をすることは確かなのだけれど、どんなふうにくわえるのかとか、その動作の方向性などが言い添えられていることがわかります。
この場合の「くる」「いく」「いる」「みる」「しまう」などが補助動詞です。
私たちは普段なにげなく使っているので、「持っていく」「食べている」「買ってくる」など、ひとつの言葉のように思っていたりするのですが、実は文法的に言えば、動詞(持ち)+助詞(て)+補助動詞(いく)なのですね。
点字では助詞は前にくっつくので、「モッテ■イク」ということになります。
形式名詞と同様、補助動詞も、これを使わずに話したり文を書いたりするのはとても大変です。
言いたいことがちっとも言えないんですよ。
それだけ多用されているということですね。

「補助動詞は切る」というのと混同しやすいのが、あとで出てくる「複合動詞は続ける」というルールです。
たとえば「滅びゆく」というのは「滅ぶ」という動詞と「ゆく」という動詞がくっついた複合動詞です。
「滅んでゆく」(もとの形は「滅びてゆく」)は動詞+助詞+補助動詞です。
違いはおわかりですか。
「て」や「で」という助詞を挟んでいたら、概ね複合動詞ではないと思ってくださってそれほど間違いではないと思います。
(ちょっと例外があるかもしれませんが)

では、練習問題をどうぞ。
補助動詞だけでなく、形式名詞や助詞・助動詞、仮名遣いにも気をつけて打ってみてください。

      −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
  練習問題 10
 1.押し入れを片付けていたら、古い手紙の束が出てきた。そんなものを読んでいると日が暮れてしまうと知ってはいるけれど、放っておくことはできない。読んでいくうちに、記憶の底に埋もれていた過去の映像がみるみる鮮明な色を帯びてきたり、逆に、どう考えてみてもそんなことがあったという記憶はない、あるいは、自分が覚えている事の顛末はこうではなかった、と思うことも出てくる。
 2.人間の記憶というのは怪しいもので、長い年月の間にすっかり消えてしまったもの、妙に生々しく残っているもの、自分に都合のいいように変わってしまったものなどが混然となっていて、その集合体を自分の確かな記憶だと信じている。それは場合によっては相当怖いことである。
 3.たとえば、ご主人は先月5日の午前2時すぎに帰ってきましたね、と弁護士にきかれたとする。確かに先月の前半は帰りの遅い日が続いていて、そういえば夜中にトイレに起きていった折に、帰ってきたばかりの主人とばったり会ったことがあるような気はする。よく思い出してみればあれは息子の遠足の前の晩で、朝早く起きて弁当を作ってやらなきゃと思っていた日ですから、確かに5日です、間違いありません、と証言をする。
 4.ところが実は、それは大変な思い違いであって、日にちが違うとかいう問題ですらなく、そもそも単なる夢であったということもありうるのである。後日、他の証拠によってそんな事実はなかったとわかり、奥さん、でたらめを言ってかばってもご主人のためにはなりませんよ、と言われてしまう。あなたの偽証により裁判官の心証はきわめて悪化。さてご主人の運命はどうなっていくのか。
 5.あるいは、8年前の10月14日にあなたは30歳くらいの男性に道を教えてあげましたか、と刑事にきかれたとする。だがそれがよほど変な男であったとか、特別いい男であったとか、行き先がとんでもなく変わっていたとかいうのでない限り、大して珍しくもないようなことについて、いちいち覚えているわけがない。でも、それによってしかあなたのアリバイが証明できないのだとすると、これはおおごとである。窮地を救ってくれるような記憶力がほしいものだ。
      −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
2002/10/09(Wed) 19:00

[0067] テ切れ・ク切れ   ten
助詞の「て」、「やってきた」とか「見てみたい」とか「聞いてやる」とかの「て」 −−点訳するとき、この「て」がきたら後ろを切る確率が高いんです。
また、「美しくなる」「わからなくなった」「面白くない」など形容詞の連用形、「うつくしく」とか「わからなく」とか「おもしろく」のように、「く」がきた場合も、そのあとを切ることが多いんです。
だから、市販の点訳の説明書などでは、「テ切れ」「ク切れ」と覚えなさい、なんて書いているものもあります。
この覚え方は、いっけんわかりやすくて、覚えやすいので、これから分かち書きを勉強していく入口にいる者にとっては、飛びつきたくなるような判断の仕方です。
しかし、わかりやすい覚え方、というのは、だいたいにおいて、その背後にある無数の例外を、無視するか、四捨五入するかして、無理矢理簡素化したものが多いので、これを鵜呑みにすると必ずあとでつまづきます。

「て」がきたら切る、といっても、「て」のあとに、別の付属語がくることもあるし、「て」が入って一語化している語だってあるかもしれません。
てびきのP47に「打って出る」「見て取る」など「て」の入った複合動詞の例が載っているのですけれど、てびきではこういった語も「て」で切ってよい、となっています。
しかし、複合動詞は続ける、という原則どおりにすると、「て」があっても、こういった語は切れなくなります。
「ク切れ」についても同様のことが言えます。
「やさしくて、ちょっとバカ」なら、「く」のあとさらに助詞の「て」がありますから、まさか「て」だけにするわけにもいかないのは、わかりますよね。
「いくら美しくたってねえ・・・」も、「く」のあと切るわけにはいきません。

だから、切る切らないの判断目安として「テ切れ」「ク切れ」を使いこなそうと思ったら、それがあてはまる条件もいっしょに覚えなくてはなりません。
動詞+「て」+補助動詞(または、他の自立語)のときの「て」、形容詞の連用形+自立語の場合の「く」、というように覚えていてこその「テ切れ」「ク切れ」です。
しかも、それでもまだ例外はつきまとうわけで、あとで出てきますが「なくなる」なんていう言葉は、「く」で切る場合と切らない場合があるし、なかなか一筋縄ではいきません。

しかし、それでも「テ切れ」「ク切れ」というのは、覚えておいて損はないと思います。
もし『初めてでも簡単! 1週間で覚える点訳』なんて本があって(そんなものがあるとも思えませんが)、点訳のルールを集約して細かいところを切り落とし、「こういうふうに覚えなさい」なんて書いてあっても、全面的には信用しないで、でも、一応頭の隅に入れておいて、そこから漏れる例外にも思いを馳せつつ、役立てていくといいと思います。
どんなものでも、覚えるのに近道ってないんですよね。

2002/10/10(Thu) 15:34

[0068] この練習問題って。。   momonoji
こんにちは。練習問題10やってみました。
みてくださると、うれしいです。

ところで、これらの練習問題って、どこかに載っている文なのですか?
ご主人の運命が気になるんですけど。。
1034247747.bse

2002/10/10(Thu) 20:02

[0069] こそあど(てびきP36〜)   ten
小学校の国語の時間に「こそあど言葉」って習いませんでしたか?
「こう・そう・ああ・どう」「この・その・あの・どの」「こんな・そんな・あんな・どんな」というふうに語頭が「こそあど」で共通している、「指示する言葉」のことですね。
てびきでは、副詞「こう・そう・ああ・どう」と、連体詞「この・その・あの・どの」について書いてありますが、このふたつは、うしろに付属語を伴わないで使われることが多いものです。
「私はこう思う」「そのことは内密に」「どう言えばいいの?」「ああいった場合はね」等々。
しかし、ほかの「こそあど言葉」でも、おおむね自立語と考えて、うしろに付属語がくれば続けて、自立語であれば切って書きます。
副詞だから、連体詞だから、というように考えるより、「こそあど言葉」は基本的に自立語と考えて、自立語のルールに従って点訳すればいいと思います。

副詞・連体詞以外の「こそあど」はほとんど代名詞で、「これ・それ・あれ・どれ」「どちら・そちら・あちら・どちら」「こっち・そっち・あっち・どっち」「こいつ・そいつ・あいつ・どいつ」「ここ・そこ・あそこ・どこ」等。その他に形容動詞の「こんな・そんな・あんな・どんな」というのがあります。
こういった語も、自立語です。

とはいうものの、「こそあど」の副詞・連体詞に関しては、非常に例外が多い。例外というか、要するに一語化していて切らない、というものがとても多いのです。

てびきP37に「切らない例」が出ていますね。
「この世」「あの世」は一語として使われますが、「その世」「どの世」というふうにはあまり使いません。「その世」であるとか「どの世」とかいった言葉は、まず前提として「世」についてなんらかの説明があって、その説明の中で言及されている「その、世」であったり、どういう世界、どんな世の中なのか知らない場合の「どの、世」なのですが、それに対して、「この世」は、とくに説明がなくても、「今の世界」、「現世」、というはっきりした意味があるのは誰でも知っています。
「あの世」も同様に、なんの脈絡もなく出てきても、みんな「死後の世界」だってわかるくらい一語になっているわけです。
では「この世の中」なんていうときは、どうでしょうね?
「この」が「世の中」にかかるとしたら、「コノ■ヨノナカ」(「世の中」も一語として続ける言葉です)、「この世」の「中」といっているのであれば「コノヨノ■ナカ」になりますが、うーん、これは文脈で考えるしかないですね。

この他、「この際」は続けるけれど、「その際」「あの際」は切るとか、「この分」は続けて「その分」「あの分」は切る、といったようなものがあります。
どうしてこうなるのか、という説明はなかなか難しいのですが、切るときには「その」や「あの」が指し示すものが比較的具体的にあるんですね。
「とても経済的に困っていたことがあって、その際に、友人に助けてもらった。その分、お返しをしないと、と考えているよ」といったときの、「その際」は「経済的に困っていた際」なのであり、「その分」は「助けてもらった分」なのです。
しかし、普通私たちが「この際」と使う場合、「この際、はっきり言っておく」などというときは、「ちょうどいい機会だから」みたいなニュアンスで使っているのではないでしょうか?
「この分では雨になりそうだなあ」の「この分」は「今の感じでは」「現在の様子では」といった感じでしょうか?
ちょっと難しいのですが、私たちは日常の会話の中で、こういった微妙な言い回しを、案外苦もせずに使い分けているものです。
それもたいてい無意識に使い分けているので、いざ点訳なんてことになると、そのときになって初めて、それぞれの語の持っている雰囲気の違いみたいなものに気付いたりします。

同じかたちで、続ける場合と切る場合がある語も多いので、注意します。
「見栄っ張りでそのうえ乱暴者」「そのうえにある本を取ってくれない?」
この2つの文では、前者の「そのうえ」が続ける例です。「さらに」とか「それに加えて」といった意味で使われる場合です。
後者は「ソノ■ウエ」。単純に「何かの上である」、という「場所」を指し示しているわけですね。

「そのうちご挨拶に伺おうとは思っているのですが」「そのうちの何人が本当のことを知っているんだ?」
前者は、「いずれ」「近日」という意味。後者は、何人か人がいて、「ソノ■ウチ」の誰か、という意味です。

こういった語を見分けるのに大切なのは、やはり文脈をつかむ、ということだと思います。
前後関係、修飾関係をつかみ取って、「こそあど言葉」が指し示す方向を見極める、ということですね。

では、練習問題11です。

1.どこのコンビニでのことだったか。何人もの中学生が、店の駐車場のあっちこっちにグループを作ってたむろしていた。
2.どのグループも人数はせいぜい3、4人で、全部で3グループ。そのうちの1グループには、女の子もいる。どうやら酒の回し飲みをしているようだ。タバコを吸っている子もいる。
3.もう夜中の12時を過ぎている。こんな時間に中学生が、と考えるのは、認識不足というものである。いまやコンビニの駐車場は、中学生の社交場と化している。どこへも行く場所がなく、それほどお金を持っているわけでもない、そのうえ家にいて親と顔を突き合わせているのも願い下げだとなれば、24時間営業のコンビニ駐車場くらいしか、友人と集まる場所がないのかもしれない。
4.大人としては、こういう場合、やはり「君たち、こんなところにいないで、早く家へ帰りなさい」くらいは言ってやるべきであろう。しかし、どの大人も「そんなことを言おうものなら、どんな目にあわされるかしれたものじゃない」と思っている。「この際、若い連中にはがつんと言ってやらねば」とはわかっていても、それを行動に移す大人はあまり、いや、ほとんどいない。「どうして、自分がそんなおせっかいをやかなければならないんだ?」というのが案外ホンネかもしれない。
5.そんなこんなで、誰からも注意してもらえない、迷惑そうな視線は向けられても、心から心配してはもらえない、そんな子供たちがあちこちで、真夜中、なんとなくコンビニに群がっている。
6.親は、そんな時間帯に、いったいどうしているのだろう? 自分たちも夜中にどこかへ出かけているから、子供もどこで何をしていてもかまわない、それが自主性の尊重だとでも思っているのだろうか?




2002/10/11(Fri) 19:14

[0070] 10   えむ
momonojiさん、早速練習問題を打ってくださってありがとうございます。
例によって、間違いが少なくて、しかも、肝心の補助動詞に関しては完璧でした。
ですが、一応ここでいくつか書いておきますね。
これだけですので、別ファイルは添付しません。

 1.「放っておく」−−正式な、そして一般的な読みは、「ほうっておく」でしょう。
それが短くなったものとして「ほっておく」もあると思いますが、どちらかというと、しゃべり言葉でしょうか。この場合は会話文ではないので、「ホーッテ■オク」の方がいいかもしれません。
 1.「思うことも」−−「思う」は確かに言い方によっては「おもー」と聞こえますね。
ですが、これは『てびき』p13〜14の、動詞の語尾の「う」は「ウ」と書く、というのに当てはまります。
仮名遣いのところでちゃんと説明せずに、申し訳ありませんでした。
「食う」「吸う」「縫う」「結う」「狂う」「揃う」「拾う」「奮う」など、場合によっては長音に聞こえることもあるのですが、ワ行五段活用の終止・連体形ですから「う」なんですね。
ここでは、そちらの原則が優先して、「クウ」「スウ」「ヌウ」などと打ちます。
ところが、紛らわしいことに、「う音便」になっている場合は長音で打つんです。
「食うて」「吸うた」「狂うとった」は、もともとは「食いて」「吸いた」「狂いておった」が音便で「う」に変わったものですね。
こういう場合は長音符で表します。
ですから「思うのですが」「思うようにならない」「思うところあって」などは「ウ」ですが、「思うてもみなんだ」「思うとったに」「思うたからには」などは長音符です。
現在ではこれは「思ってもみなかった」のように促音便になっているので、そう言い換えられるかどうかやってみればわかります。
 3.「2時すぎに」−−「すぎ」は造語要素といわれるもので、前に続きます。
「2時過ぎる」なら「過ぎる」は動詞ですから切れるんですが。
 5.「8年前の」−−この場合の「前」は切ります。
「10分前」「3日前」「100年前」「少し前」「しばらく前」「ずっと前」「入学前」「結婚前」「開店前」「夜明け前」・・・こういう時間的な「前」は切るのですが、それに対して、「駅前」「皇居前」「市役所前」「第1中学校前」など場所的な「前」は続けることになっています。
 5.「14日」−−この読みは「じゅうよっか」です。
「じゅうよんにち」ではないんです。
ですから、発音どおりがモットーの点字では「数符14カ」と打ちます。
日付の表記は厄介ですね。
「ついたち」〜「とおか」と「はつか」は和語読みなので仮名書き、「14日」と「24日」が数字に「カ」、あとは数字に「ニチ」です。
「よっか」は「みっか」「よっか」「いつか」という和語読みの系列に入っているので仮名書き、「14日」は「13日」「14日」「15日」という漢字音の系列に入っているので数字で表記するわけです。
でも、「にち」と発音するわけではない「14日」「24日」については、「ニチ」と打つわけにもいかない、といったところですね。
点字表記が厄介なのではなく、日本語の読みが厄介なのです。
外国人が日本語を学ぶとき、この複雑さにびっくり、というか、呆れてしまうそうです。
 5.「ほしいものだ」−−「もの」は形式名詞ですね。ですから「ホシイ■モノダ」となります。

念のため、1〜5に出てきた補助動詞を書き出しておきます。
 1.(片付けて)いた、(出て)きた、(読んで)いる、(暮れて)しまう、(知っては)いる、(放って)おく、(読んで)いく、(埋もれて)いた、(帯びて)きた、(考えて)みて、(覚えて)いる、(出て)くる
 2.(消えて)しまった、(残って)いる、(変わって)しまった、(なって)いて、(信じて)いる、(場合に)よって、(ことで)ある
 3.(帰って)きました、(続いて)いて、(起きて)いった、(帰って)きた、(思い出して)みれば、(作って)やらなきゃ、(思って)いた
 4.(思い違いで)あって、(夢で)あった、(ありうるので)ある、(証拠に)よって、(言われて)しまう、(偽証に)より、(なって)いく
 5.(教えて)あげました、(男で)あった、(男で)あった、(変わって)いた、(ことに)ついて、(覚えて)いる、(それに)よって、(おおごとで)ある、(救って)くれる

これらは自立語なので、前を切るわけです。

さて、件の「ご主人」の運命ですが、私もいささか気になります。
どなたか続きを書いていただけるとありがたいですね。
2002/10/12(Sat) 00:23

[0071] 「このかん」   えむ
『てびき』の備考にあるような、「1語になっている場合は続けて書く」というのが面倒ですね。
例に出ている、接続詞としての「そうして」、何故という意味の「どうして」、やがてという意味の「そのうち」、「そのまま」など、結構よく出てきます。
「我が師」は切って「我が家」を続けるのはなぜか、という疑問にすっきりとは答えられません。
「1語になっている」度合いが違うんでしょう。
それを判断するときの目安に、辞書の見出し語になっているかどうか、というのがあります。
尤も、辞書によっても収録語彙や考え方に差がありますから、いつも頼りになる目安、というわけではありませんが。

まだ点訳を始めたばかりの頃、「コノ■カンノ■グンタイノ■ウゴキヲ」と打ったことがあります。
読者から、「このかんの」は切らないでしょう、とお叱りをいただきました。
これを「このあいだの」と読むと、「先日の」という意味であれば続けます。
何かと何かの間、という意味なら切ります。
そして、「このかんの」と読めば続けるんです。
でもね、実は私が打ったのは「この漢の軍隊の」という文章だったんです。井上靖の『楼蘭』だったでしょうか。
よく知っている読者で、しかもそう指摘してくださったので、「それは誤解というもんです」と言い訳できましたが、そうでなければ軍隊も点訳者も誤解されたままですね。
その辺が、漢字仮名混じり文を仮名点字にしてしまう無理、とでも言いましょうか。
それがあったおかげで、以来、「この間」は続ける、というのは忘れません。
2002/10/13(Sun) 18:58

[0072] ものものものもの   momonoji
「27せんちだものな」の「もの」は終助詞で、
「ほしいものだ」の「もの」は形式名詞なんですね。
むずかしい!区別つきませんねぇ。。

練習問題11をやりました。ご指導よろしくお願い致します。
1034587157.bse

2002/10/14(Mon) 18:19

[0073] 11   ten
形式名詞・終助詞・接尾語・・・実は私もちんぷんかんぷんです。
なんてこと言うと、それでよく「点訳教室」に説明らしきことを書き込んでるね、っていわれちゃいそうですが、ちょっと言い訳をさせていただければ、点訳者のほとんどは、ふつう、言語の専門家でも、国語の先生でもないわけですよね。
どこにでもいるふつうのオバサンがやっていたりする。
そういう人たちが、みんな日本語の文法に精通しているか、といったら、もちろんそんなことはないわけでして、たいていは、「てびき」や講習会で基本的なことを覚えて、あとはもうひたすら経験的に覚えていっているんだと思います。
一応、「点訳教室」という看板を掲げているし、文法用語を使わないとなかなか説明しにくいこともあるので、名詞だ、動詞だ、接尾語だ、って言ってますけど、実際の点訳活動では、そんなにかまえて考えることはないんです。
「もの」も、やっているうちに、なんとなくわかってきます。で、そのとき、別に形式名詞・終助詞という区分けで覚える必要は、必ずしもなくて、こういう感じ・雰囲気の「もの」は切る、って自分でわかれば良いんじゃないか、と思います。
なんだか、真面目に点訳に取り組んでいる人に顰蹙を買いそうなことを言っちゃいましたが、気楽に、気長にやる、がいちばんだと、私は思ってます。

練習問題11も、たいへんよくできていました。
気がついたところを書き出してみます。

    旧     1- 5   あっちこっちに□く゛るーふ゜を□つくって□たむろ□して□いた。
    新     1- 5   あっち□こっちに□く゛るーふ゜を□つくって□たむろ□して□いた。
「あっちこっち」は「アッチ■コッチ」。「あちこち」になると、続けるんですが、これは拍数とか自立性なんかに関係していて(あとで出てくると思います)、「あっちこっち」とか「あちらこちら」は切るんですね。
                        
     旧     1-13   かんか゛えるのわ、□にんしき□ふ゛そくと□いう□ものて゛□ある。
     新     1-13   かんか゛えるのわ、□にんしきふ゛そくと□いう□ものて゛□ある。
「認識(にんしき)」という語に「不足(ふそく)」という語がつくと、「不足」の方は、濁って「ニンシキブソク」と発音されますね。これは、連濁といって、本来濁らない言葉が、前の語に続いたときに限って濁って発音されることをいいます。こういう場合は、点訳では無条件で続けます。
「株式会社」なんていうのが、よく例にでてきます。「会社」は、単独では「ガイシャ」と読むことはありませんが、「株式」という語に続くことによって濁る。「関連会社」とか「有限会社」とかいった場合もおなじです。
「放蕩三昧(ほうとうざんまい)」「応援合戦(おうえんがっせん)」「小春日和(こはるびより」「兄弟喧嘩(きょうだいげんか)」といった、もし、濁らなければ切るような語でも、連濁することによって続けることになります。あまり意識して使いませんが、「春霞(はるがすみ)」「花火(はなび)」「長良川(ながらがわ)」などの「霞(がすみ)」「火(び)」「川(がわ)」なんていうのも、連濁なんですね。単独で、「火」を「び」って読むことないでしょう?
「たまり醤油」って書いてあったら、どう読みますか?
私は「しょうゆ」が連濁して「タマリジョーユ」に違いないと思っていたんですが、ある料理の本で、「たまりしょうゆ」って書いてあって、だとしたら「タマリ■ショーユ」かなあ、なんて考えてしまいました。
こういうものが、外国人が、日本語の複雑さにあきれるに所以なのかもしれません。
  
      旧     1-15   しゃこーは゛と□かして□いる。□□゛
      新     1-15   しゃこーじょーと□かして□いる。□□
  「社交場」・・・なんて読むでしょうね?
わたしは「シャコージョー」だと思っていたんですが、「シャコーバ」もありそうですね。
どなたか教えて下さい。
                                 
      旧     2-16   もらえない、□めいわく□そーな□しせんわ□むけられても、
      新     2-17   もらえない、□めいわくそーな□しせんわ□むけられても、
「そうな」は助動詞なので、前の語に続けます。

「どうして、自分がそんなおせっかいをやかなければならないんだ?」
「親は、そんな時間帯に、いったいどうしているのだろう?」
このふたつの「どうして」の使い分けはいいですね。
前者は「なぜ」という意味で、この場合は続けます。
後者は「どのようにして」「どんなふうに」といった意味で、「昨日の日曜日は、どうして過ごしていたの?」だったら、「どんなふうにしていたの?」の意味ですので、「ドー■シテ」と切ります。
「どうしてここへ来たの?」はどっちでしょう?
「どういう手段で」という意味で、車で来たのか、飛行機で来たのか、ヒッチハイクで来たのか?ということをたずねているのか、「なぜ」「どういう理由で」ここに来たのか、とたずねているのか、これだけではわかりませんね。相手が「宇宙船で来たよ」って答えたら「ドー■シテ」ですけど、「だって自分の家だもん」って答えたら「ドーシテ」なんですけど。やっぱり文脈かな。
2002/10/14(Mon) 22:53

[0074] 「にして」「をして」「ずして」など(『てびき』p38)   えむ
「して」というのは、「もの」や「こと」と同様、ちょっと厄介です。
字面は同じでも、動詞だったり助詞だったりするからです。
動詞の「する」の連用形「し」に助詞の「て」が付いた「して」は自立語ですから切ります。
「明日にしてもいい?」「だめ、今して!」「そんな怖い顔して・・・」「1時間してできてなかったら承知しないからね」というような「して」は、動詞です。
それに対して、助詞の「して」は付属語ですから続けます。
この助詞の「して」は、主にちょっと古風な言い回しのときに使います。
「寡聞にして存じ上げません」「あの彼をして非を認めるに至らしめたとは」「日光を見ずして結構と言うなかれ」のようなとき、あるいは古風ではないですが「みんなして応援してるよ」というようなときの「して」ですね。
「天高くして馬肥ゆる」というのと、「看板の位置、もう少し高くしてください」というのとでは、「高くして」の意味が違います。
但し、いつもこんなにわかりやすいとも限りませんのでお気をつけください。

「として」は、ほとんどの場合切ります。
顕著な例外は、「おもに」という意味の「主として」だけと考えてくださってもいいかもしれません。
人によって多少続ける方に含める言葉が多くなったりもします。
それは、その人の言葉の捉え方、こだわりなどによっても違ってきます。
点字のルールは、ひとつひとつの言葉について扱いを決めているわけではないので、決まっているルールを、どう具体的な言葉に当てはめるかは、点訳者に任されている部分も多少はあるのです。

さて、練習問題です。

      −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
  練習問題 12
 1.今般の大雨により各地で被害甚大と聞くが、幸いにしてこの地域では、数十年ぶりの規模と言われる河川の増水にもかかわらず、ここの堤がよく耐えて人々と田畑とを守った。
 2.こうして堤に立ち、ゆったりとした流れを見ていると、いかにも穏やかにして豊かな風景に思えるのだが、水はひとたび狂うと、人間の作った柔な構築物などひとひねりにしてしまう力を持っている。
 3.およそ百年ほど前、この地に生を受け、若くして実業界に名を遂げたある人物が、私財をなげうってこの堤を築かせたものだと伝えられている。
 4.現代に較べて、かつてはそうした話が各地にあった。もちろん滅多にないことであるからして、美談として語り継がれている。しかし少数といえどもそういうことがあったというのは、単に公共事業が頼むに足りなかったからなのか。それとも、財をなした人物の男気の問題だろうか。
 5.この治水事業は、大富豪と言われた彼にしてはじめてなし得た事業であったが、幾多の困難を乗り越え、彼をしてそれをなさしめた確固たる意志は一体那辺より生じたものであろうか。
 6.彼がいまだ幼くしてこの村に暮らしていた頃、ある年、台風による暴風雨でこの川が氾濫、村は一瞬にしてほぼ全域が水没したという。その際彼の家では、母親と乳飲み子であった妹とが命を落としている。
 7.もちろん、彼の家ばかりではない。村の半数の家が犠牲者を出し、家屋や田畑に大きな被害を出さなかった家は一軒としてなかったという。不幸にして、それは、この川のほとりの村に何百年にわたって繰り返されてきた歴史であった。
 8.この繰り返しを何とか終わりにしたい、というのが彼の悲願であった。しかし、いかに資金があるとはいえ、周囲の協力を得ずしてそんな大工事ができるはずもない。当初は、労多くして先の見えない計画に役所も村人も決して協力的とは言えなかったという。
 9.粘り強い説得と、当時、期せずしてこの地を襲った中程度の大雨の脅威によって、ようやくにして着工にこぎつけたのだが、技術的な問題もあり、完成までには三十年近い時日を要している。彼は、工事半ばにしてこの世を去ることになるが、その後この地に大洪水の被害の記録はない。
 10.だが脅威は自然界からのみやってくるわけではない。長期間の平穏が人々をして災害の恐ろしさに鈍感ならしむるということもある。先人の努力に守られている事実さえもが、えてして忘れられてゆく。そうして慢心が次なる悲劇を生むかもしれないのだ。
      −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
2002/10/15(Tue) 22:25

[0075] こーしてそーして   momonoji
練習問題12をやりました。
「にして」も難しいけど、読みの難しい漢字が多いですね。
試されてる??と思いながら点訳しました。
あってますかねぇ。。。

加えて「こそあど」にも苦しみました。
一度ちゃんと自分なりに整理しておかないと。
1034764010.bse

2002/10/16(Wed) 19:26

[0076] どうしても   amachake
いつも興味深い問題をありがとうございます。
練習10のご主人様のその後、とても気になります。
ところでご質問です。
「どうしても私にはできない」という時の「どうしても」ですが、
「絶対に私にはできない」という意味にとると「ドーシテモ」と続くように思いますし、
「どうやっても私にはできない」という意味にとると「ドー■シテモ」と切りたいようにも
思います。
辞書には「どうしても」は副詞とありました、それなら、どちらの意味であっても続くのでしょうか?
こう書いているうちにも、ますますこんがらがってきました。
お答えお待ちしています。
2002/10/17(Thu) 12:13

[0077] 12   えむ
momonojiさん、練習問題12を拝見しました。
アッという間に、ほとんど間違いなく打ってくださるので、びっくりしてしまいます。
問題文は、「して」を盛り込もうとすると、言い回しが中途半端に古臭くなって、なんだか文章がこなれず、ずいぶん打ちにくかったと思います。
申し訳ありません。
練習問題は、本来、正解がはっきりしている文例を選んで練習していただくのがいいとは思うのですが、今回、どちらもありうるだろう、と思われる箇所を敢えて入れてしまいました。
先にも書きましたように、点訳の約束ごとは、基本的な部分では、こうでなければならない、とキチンと決まっているのですが、基本を越える部分とか、あるいは細かい点では、解釈・考え方によって多少表記が変わってくる部分もあるのです。
たとえば、同一の英書を別の人が翻訳すると、相当違った訳文になりますよね。
それと較べればずっと差は小さいと思いますが、点訳でも、点訳者による違いはあるのが普通です。
もちろんそれは、いい加減でいい、ということでは決してなく、むしろ、自分はこう解釈するからこう表記する、という点訳者の主張がなければならない、ということです。
・・・なんて言うと、大それたことのように聞こえるかもしれませんが、そうではなくて、こう書いた方が意味がとりやすいかな、とか、切ったらわかりにくくなりそう、とか、『てびき』に出ていたあの文例の仲間だと思う、とか、そういうことを自分なりにちょっと考えて、理由付けをしながら切ったり続けたりしてくださるといいと思います。

練習問題12で、いくつか気づいたことを挙げますと、
 3.「築かせた」−−「キズカセタ」ですね。
「キヅカセタ」だと、「気付かせた」になってしまいます。
 4.「そうした」−−「ソー■シタ」と打ちます。
この「シタ」が動詞かどうか、なかなかわかりにくいし説明しにくいのですが、「そういう」「そういった」と同じような意味ですよね。
「怖い顔した閻魔様」というときの「した」と仲間でしょうか。
「ああした場所はもうこりごりだ」「こうした問題にどう対処するか」「どうしたわけか」など、この手の言葉は「アア■シタ」「コー■シタ」「ドー■シタ」と打ちます。
 4.「語り継がれて」−−これはまだちゃんと説明していないことなのですが、複合動詞なのでひと続きに打ちます。
 7.「一軒としてなかった」−−これは、品詞としては助詞の「して」と考えていいと思うのですが、『てびき』は「として」はほぼ全部を切る、と言っているので、一応これも切ることにします。
ただ、「何ひとつとして」「誰一人として」「一日として思い出さぬ日はない」などの「して」は、以前は助詞だということで前に続けていたので、続けたら間違い、というものではないと思います。
「として」は、「にして」「をして」「ずして」以上に助詞か動詞かの区別がつきにくいので、とりあえずほぼみんな切ることにしましょう、ということなのだと思います。
 9.「その後」−−「そのあと」「そのご」「そののち」と幾通りにも読める言葉ですね。
どれでなければならない、ということもないかもしれません。
ちょっとした文章の調子・雰囲気で、どちらかと言えばこれの方が落ち着くかなあ、というくらいの差はあるでしょうか。
実は私も、ここは「そののち」がいちばんしっくりするような気にはなっていたのですが、その辺は人によって違うでしょう。
ただ、「そのご」と読んだ場合はひと続き、「そのあと」「そののち」と読むと「ソノ■アト」「ソノ■ノチ」と切ります。
 10.「そうして」−−「そして」という接続詞の代わりとしての「そうして」はひと続き、「そのようにして」という意味なら「ソー■シテ」と切るんでしたよね。
この場合は、どういう意味でしょう?
私は、どちらにもとれる、と思っています。
どちらがアタリとかハズレとかいうことはありません。
接続詞だと捉えた方は続けて打ってくださればいいし、「そのようにして」という意味だと思う方は切ってくださればいいのです。

念のために、「して」「した」を拾い出してみます。
 1.「幸いにして」−−助詞なので続けます。
 2.「こうして」−−副詞+動詞と考えて切ります。「そうして」には接続詞の「そして」の代わりのとき、という例外がありましたが、「こうして」「ああして」は全部切ることになります。
   「ゆったりとした」−−「した」に独立の意味があるので、切ります。
   「穏やかにして」−−助詞なので続けます。
   「ひとひねりにしてしまう」−−独立の意味があるので切ります。
 3.「若くして」−−助詞なので続けます。
 4.「そうした」−−前述
   「あるからして」−−あまり意味はなく、語調を整えるような役割をしている助詞です。
   「美談として」−−「として」なので切ります。
 5.「彼にして」−−助詞なので続けます。
   「彼をして」−−同
 6.「幼くして」−−同
   「暮らして」−−動詞「暮らす」の連用形+助詞の「て」なので切れません。
   「一瞬にして」−−助詞なので続けます。
   「水没した」−−「した」は動詞なので切ります。
   「落として」−−動詞「落とす」+助詞「て」なので続けます。
 7.「一軒として」−−前述
   「不幸にして」−−「幸いにして」と同じです。
 8.「得ずして」−−助詞なので続けます。
   「多くして」−−同
   「決して」−−副詞の一部なので、切れません。
 9.「期せずして」−−助詞なので続けます。
   「ようやくにして」−−同
   「要して」−−動詞の一部+助詞の「て」
   「半ばにして」−−助詞なので続けます。
 10.「人々をして」−−同
    「えてして」−−副詞の一部なので切れません。
    「そうして」−−前述
1034861180.txt

2002/10/17(Thu) 22:26

[0078] 「どうしても」   えむ
amachakeさん、お尋ねは「どうしても」ですが、その前にまず、「どうして」のこと。
「どうして」について、『てびき』は、「どうやって」という意味のときは切り、「何故」という意味の場合と、「なかなかどうして」という用法の場合は、一語になっているので続ける、と言っていますね。
「どうやって」の場合は、副詞の「どう」+動詞の「する」+助詞の「て」だから、自立語である動詞の前で切れる。
それに対して、「何故」などの「どうして」は、品詞で言えばひとまとまりの副詞だから切れない、という解釈だろうと思います。
ところが辞書を見てみると、「どうして」は、「どうやって」の意味の場合も含めて、副詞だと言っています。
その説をとるなら、「どうやって」の意味であっても切れませんね。
ですが、私たちは文法の専門家ではないので、このことについて判断をくだす力もなく、なにはともあれ、『てびき』を拠り所にして勉強してきましたので、「どうやって」の意味の「どうして」は切ることにしてきました。

さて、問題の「どうしても」ですが、これについては『てびき』は言及していません。
で、これまでどうしていたかというと、点訳者の間で広く使われている『点字表記辞典』の意見に従って、「絶対」という意味の「どうしても」は続け、「どのようにやっても」という意味の場合は切っていました。
それは、「どうして」についての『てびき』の方針の準用と言っていいでしょう。
でも、やはり辞書は「どうしても」全体を副詞と言っていますので、意見は違っていました。
ところがここへきて、『表記辞典』は改訂に伴って、「絶対」の意味の「どうしても」も切る、ということにしたようですね。
その変更の理由は勝手に推測するしかないのですが、私は、多分、切るものと続けるものの境がはっきりしなかったからだと思っています。
amachakeさんが迷っていらっしゃるように、「どうしても私にはできない」というとき、どちらにもとれます。
どちらにもとれるケースが非常に多い言葉だと思います。
それでは、みんなを悩ませるだけで、表記を分けている意味がなくなってしまうので、いっそのことみんな切ってしまおう、ということになったのではないかと思っているのですが、邪推でしょうか?
いっそのことみんな続けてしまおう、と思ってくださったら、辞書の分類とも合致してメデタシメデタシだったのです。
でも、点字表記の大方針として、わかりにくくならない限り、なるべく短く切っておこう、というのがあります。
その原則に照らせば、「ドー■シテモ」と打って、特に意味がとりにくくなるのでなければ、切った方がいいわけですね。
「絶対」という意味の「どうしても」と「どうやっても」という意味の「どうしても」を、書き分ける必要は必ずしもないのではないか、という気に私はちょっとなっています。

点字表記は、いろいろな原則によっています。
発音どおりという原則、現代仮名遣いどおりという原則、原本どおりという原則、品詞分類を基準にするという原則・・・。
それらはときどきぶつかり合ったりします。
その際、勝敗を決するのは何か、というと、「読みやすさ」「意味のとりやすさ」という、最も基本的な必要性なのですね。
それによって、局面に応じて種々の原則が取捨選択されるということでしょうか。
なんだか周りを、ぐるぐる回っているばかりで、お尋ねに対して的確なことが言えなくて申し訳ありません。
2002/10/19(Sat) 01:07

[0079] 「なさい・なさる」(『てびき』p38〜39)   えむ
「なさい」は「なさる」の命令形ですが、これらも切るものと続けるものがあります。
これもまた、わかりにくいところかもしれませんね。

まず、切る場合です。
動詞の「為す」の尊敬語「なさる」は、自立語ですから前を切ります。
「早くなさい」「ご自分でなさい」「何になさいますか?」「どうかなさいましたか?」「ごゆるりとなさいませ」「そうなさるのがよろしいでしょう」「明日になされば?」・・・。
これに対して、何を「なさる」か、ということが「なさる」と複合したような格好で明示されている場合があります。
その中で、前が安定した形であれば「なさる」との間を切ってもわかりにくくはならないだろう、ということで切ります。
安定した形というのは、語尾変化のない名詞やそれに準ずるものです。
たとえば「興奮なさる」「結婚なさる」「ご出発なさいました」などの名詞、それから「お聞きなさい」「お答えなさいます」「お尋ねなさる」など、動詞の頭に「お」がついたことで名詞化したものです。
名詞はもちろん語尾変化しませんし、「お聞き」も「お聞か」になったり「お聞け」になったりはしない、ということでしょうか。

次に、続ける場合です。
「お聞き」が安定しているのに対し、「聞きなさい」というのは、動詞のままの「聞き」なので、「聞かない」「聞く」「聞けば」というふうに活用してしまう、不安定な存在なのです。
その場合は、「キキ」だけ取り出して独りで置いておくことに不安があるので、「キキナサイ」と続けよう、ということでしょう。
この辺は、最近ルールに変更のあった箇所なので、私たちも目下混乱中です。
さらに、『てびき』に「立ってなさい」「見てなさい」の例がありますが、「立っていなさい」「見ていなさい」の「い」の省略である場合、これも続けます。
ぞんざいに言ったとき、「立ってな!」「見てな!」になるような使い方ですね。
最初の、独立の動詞「なさい」だから切る、というところにも、「立ってなさい」「見てなさい」という例があるのですが、これは「立ってしなさい」「見てやりなさい」という意味です。
この場合は切るんですね。
どちらであるかは文脈で判断してください。

ということで、練習問題です。

      −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
  練習問題 13
 1.文蔵が玄関を入るか入らないうちに、奥から、お帰りなさいまし、と女房がころがるように出てきた。そういうときは、何やら聞かせたい話があってうずうずしているのだ。
 2.昨日ね、坂の上のお屋敷に泥棒が入ったんだそうですよ、と女房は早速報告を始めた。いつもなら、すぐに夕飯になさいますか、とかなんとか一言あって然るべきところだが、今日はそれさえない。
 3.それがね、変なんですよ。奥様は昨日はどこぞのお屋敷のお茶会だとかでお出かけなさって、旦那様はいつものように書斎でお仕事なさっていらしたそうですよ。ご隠居様も離れにいらしたのに、どなたも気がつきなさらなかったんだそうです。
 4.書生さんたちや女中や下男ももちろんお屋敷のあっちこっちにいたはずなのに、だあれも怪しい人影のひとつも見なさらず、物音も聞きなさらなかったとか。奥様が夕刻お帰りになって、奥のお部屋においでなさったら、そこに置いてあったはずの大きな長火鉢がね、そっくり消えていたんですって。
 5.文蔵は何か口を挟もうとしたが、女房は、お待ちなさい、あなたは何にも知らないのだから黙って聞いてなさい、とばかりに、手で制して、報告を続ける。
 6.そのお部屋はね、長い廊下の一番奥で、その手前には奥様や旦那様のご寝所、居間なんかのお座敷が並んでるんですけどね、廊下の庭に面した側のガラス戸には全部鍵をかけていなすったし、奥のお部屋の窓にも内側からちゃんと鍵がかかっていたそうですよ。
 7.どこも壊されたり荒らされたりしていないし、他には何も盗られなすったものはなくて、ただ長火鉢だけがきれいさっぱり消えてしまったんですって。不思議でしょう。いくら立派な長火鉢だったにしても、考えてもご覧なさい、所詮長火鉢ですよ。だから余計気味が悪いと、奥様もご心配なすって。
 8.夜中ならともかくも、昼日中にそんな大きなものを運び出すなんて、普通じゃできませんよ。それでね、はじめは誰か家の中の者の仕業じゃあないかってね、旦那様も奥様もお思いで、あれこれ調べなすったらしいけれど、結局わからなくて、今日になって警察に通報なすったんですって。それでもう大変な噂で。
 9.長火鉢を盗み出すどんな必要が誰にあったというのだろう。文蔵は、坂の上の屋敷の派手好みの奥方と、一度か二度しか見かけたことのない影の薄い主の顔とを思い浮かべようとした。が、主の顔は鮮明な像を結ばずに霧散した。
 10.長火鉢には何か大変な謎が秘められているのかもしれない。文蔵の好奇心もぐいっと頭をもたげてきた。話の続きは飯のあとにしなさい、とも言いそびれ、お風呂になさいますか、という話もなく、玄関に立ったまま女房の話はさらに続いた。
      −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

お詫び
先日、「12」の書き込み中、練習問題12の「して」を抜き出してみたところで、「美談として」は続けます、などと書いてしまいました。
すみませんでした、真っ赤なウソです。
あとから慌てて書き直しましたが、その前に見てしまわれて悩まれた方、とんでもない間違いですので、どうぞお許しください。
「として」は基本的に切ります。
2002/10/21(Mon) 00:14

[0080] 挨拶   ten
「なさい」「なさる」はなんだか混沌としていますねえ。
ここまで使い分ける必要があるのか、たとえば点字ユーザーの方が読んで、こういう区分けがより読みやすいものであるのか、
ちょっと疑問にも思いますが、ルールはルールですから、
とりあえず納得することにして、ひとつ疑問点。

えむさんのご説明にありました、挨拶のときの「お帰りなさい」「お休みなさい」も切る、という点についてですが、
「てびき」のルールを適用すれば、切るということにしていいのだと思いますが、表記辞典では、挨拶にかぎり「オカエリナサイ」「オヤスミナサイ」「ゴメンナサイ」を続けていい、という方針をとっていますね。
とすると、挨拶のように慣用化されて一語になっていると解釈できる場合、続けるという点訳方針も許される、と考えていいでしょうか?
「遅くならないうちにお帰りなさいね」の「オカエリナサイ」と、
「お帰りなさい、ずいぶん遅かったのね」の「オカエリナサイ」だと、もともとは同じ使い方から派生したものなのだと思いますが、いまではかなり雰囲気が違うので、使い分けるほうがいいこともありそうに思いますが、いかがでしょうか?
挨拶の語の一部としての「なさい」について、てびきが言及していないところをみると、てびきとしては、点訳者が判断してね、と、ゲタを預けちゃってるのかもしれないんですが・・・
(あんまり預けられてもね)
2002/10/21(Mon) 09:19

[0081] お帰りなさい   えむ
「お帰りなさい」「おやすみなさい」「ごめんなさい」などの挨拶語については、そうですね、確かに『表記辞典』は続けると言ってますね。
その辺を確認せずに書いてしまいました、すみません。
『てびき』の改訂の過程で、挨拶語といえども切る、という話は出ていたようなのですが、結果としてそれが明記されなかった、さらに『表記辞典』が挨拶語は続けると言っているということは、続けようという意見がかなりある、ということなのでしょう。
私たちも今まで続けていたわけですから、続けることに違和感はありません。
「みずほ」としては、続ける方向で考えてもいいですね。
ただ、書き分けるためには、その範囲がはっきりしていないと迷ってしまいます。
「もう遅いから急いでおやすみなさい」というときと、「明日早いからもう寝るね、おやすみなさーい」というときとは、違いがよくわかるのですが、「さあ、歯を磨いて、おやすみなさい」とか、もう少しわかりにくい例もあるだろうとは思います。
でも、どう決めても、境界線のあたりではいずれ迷うことが出てきますからね。
辞書によっても見解が少しずつ違います。
『大辞林』は、「おやすみなさい」「ごめんなさい」を連語、「お帰りなさい」を感動詞としています。
『三省堂国語辞典』は「ごめんなさい」を感動詞だと言っています。
先日聞いた話では、謝る場合の「ごめんなさい」は感動詞だから続けるけれど、「ちょいとごめんなさいよ」というときは切る、ということでした。
なるほど、とは思うのですが、実際の場面では、必ずしもすっきり弁別できるわけでもなかったり・・・。

初めて点訳をなさる方は、この辺に関しては両方の意見があるらしい、と思ってください。
そんないい加減な・・・とお思いかもしれませんが、そういう点は少なからずあります。
いろんな意見がある、ということをご承知の上で、この点字図書館はどう決めている、この点訳グループはどうしている、あるいは、まったく個人でなさるおつもりでしたら、ご自分でお決めになればいいのです。
ただ、点訳を少しでもやっていこうとお思いなら、まったくの個人というのは、お勧めできません。
何十年やっていても、間違えるときは間違えるもので、それをチェックする他人の目がやはり必要だと思います。
迷ったときに相談する仲間もいた方がいいでしょう。
そういうわけで、形はどうあれ、どこかのグループに所属することをお勧めします。
詳細は、そのグループの方法でおやりください。
「みずほ」としては、この点については従来どおり、『表記辞典』どおり、ということにしていいでしょうか。

とりあえず、先日の「なさい・なさる」の書き込み中、「お帰りなさい」「おやすみなさい」についての部分は、削除しておきます。
2002/10/22(Tue) 21:04

[0083] 練習問題13   momonoji
今回は、そろそろ切りたいのに切らせてもらえず、
長く続けなければならない文節が多いですね。
そのうち、あってるのか間違ってるのかごっちゃになってきて
しまいました。

練習13添削お願いします。
1035458522.bse

2002/10/24(Thu) 20:22

[0084] ない(てびきP39〜)   ten
「ない」という語は、大雑把にいえば、何かを否定するときとか、打ち消すときに使われますね。
関係ない、冗談じゃない、面白くない、わからない、聞いてない、などは、それぞれ文法的には違う要素で成り立っているのですが、何かを打ち消していることにかわりはありません。
しかし、その品詞の違いによって、切り方も変わってきます。

「関係ない」の「ない」は形容詞で、この場合、前の語との間は切って書きます。
覚え方としては、「関係」と「ない」のあいだに「が」とか「も」といった、助詞が入っても意味が通ればおおむね切っていいことになっています。
関係ない・・・関係がない、関係もない
問題ない・・・問題がない、問題もない
異存ない・・・異存がない、異存もない
間違いない・・・間違いがない、間違いもない
といったような場合で、これは比較的わかりやすいですね。
「ない」の前の語が自立していて、「ない」との間にいくらか距離がある、一語化していない、という考え方もできるかもしれません。

「冗談ではない」「そうでもない」などの「ない」も形容詞で、「冗談」や「そう」といった自立語に「では」「でも」(助動詞+助詞)といった付属語がついて、「ない」の前でいったん切れている語です。
「冗談じゃない」「そうじゃない」など、話し言葉などで少し形が変わっても、考え方は同じです。

助詞「て」「で」に続く「ない」も、切る「ない」です(P40)。
「そんな話、聞いてないよ」「だってまだ話してないもん」「ここへ来てない人には知らせてないの?」「休んでない連中にしか言ってないよ」
この中の、「聞いてない」「話してない」「来てない」「知らせてない」「休んでない」「言ってない」はそれぞれ「ない」の前で切ることになっています。
これは、新しいてびきに移行するさい、いささか物議をかもした新しいルールで、以前は、「言ってない」は「言っていない」の「い」の抜けた形であり、肯定形の「言ってます」を「イッテ■マス」というふうには切れない以上(「マス」だけにするわけにはいきませんから)、否定の形の「言ってない」も切ることはできない、という考え方でした。
しかし、以前「テ切れ」のところでも書きましたが、どういう形であれ、「テ」がきたら、さらに付属語が続くとき以外は、おおかた切ってしまおう、というのが、現在のてびきの考え方です。
「言ってない」の「ない」を「いない」の「い」が省略された形とは捉えずに、「ない」は自立語である、という解釈をしたのですね。
ですから、イ抜け言葉であっても、テのあとにナイが続いたときは、切る、と覚えてください。
これは、「ない」に限ったルールなので、「見てます」「見てません」「見てたとは」「見てようとも」など、ほかのイ抜けの形は切ることはできません。「なさる」の説明のところでえむさんも書いていますが、「イ」の省略された「マス」「マセン」「タトワ」「ヨートモ」も、単独では、置いておくことはできないんですね。

もうひとつの切る「ない」は、形容詞を否定する「ない」です。
形容詞の連用形は「美しく」「面白く」「楽しく」「悲しく」など、語幹に「く」がつくのですが、そこに「ない」続けば切ります。
「ウツクシク■ナイ」「オモシロク■ナイ」「タノシク■ナイ」「カナシク■ナイ」ということです。
形容詞の「〜く」という形のあとは「ない」に限らず、基本的に切ります(ク切れというやつですね)。
しかし、二つの例外があって、死ぬという意味の「亡くなる」と、なにか具体的なものが失われる、というときの「なくなる」は続けます。
「亡くなる」のほうは、死ぬことを意味する以外の使い方は(たぶん)ないので、問題ありませんが、「なくなる」のほうは、ちょっと複雑かもしれません。
「元気がなくなった」は「ゲンキガ■ナクナッタ」
「元気でなくなった」は「ゲンキデ■ナク■ナッタ」
この違い、わかりますか?
結局同じことを言っているのですが(微妙に違う、という意見もありそう)、前者は、「元気」というものが無くなった、失われてしまった、という意味。
後者は、「元気な状態ではなく」なった、という状況の変化を言っている、という違いがあります。
「美しさがなくなった」は「ウツクシサガ■ナクナッタ」
「美しくなくなった」は「ウツクシク■ナク■ナッタ」
ちょっとしたニュアンスの違いなのですが(文法的にはかなり違うと思います)、どちらの用法か、はっきりしない場合も多いので、あれこれ考えてみて、適当と思う切り方を点訳者が決めていいことも、けっこうあるのではないかと思います。

次は、続ける「ない」です。
動詞の未然形につく助動詞の「ない」、というとなにやら難しく聞こえますが、
動詞を打ち消す「ない」のことだと思えばいいと思います。
見ない、見えない、見せない、見せられない、見られない・・・どういう形であれ、「ない」の前は自立したものとはいえません。「み」「みえ」「みせ」「みせられ」「みられ」だけで切るのは、不自然ですよね。
この「ない」は比較的わかりやすいと思います。
「病気で学校へ行けないのだが、友だちに会えないし、自由には動けないし、勉強も充分に覚えられない。外のようすもよく見えないし、食欲もわかない。いつ治るか、見当もつかないのだから、まったく冴えない話だ」
この中の「行けない」「会えない」「動けない」「覚えられない」「見えない」「わかない」「つかない」「冴えない」が動詞+助動詞の「ない」がついた形ですが、最後の「冴えない」は、連語として辞書の見出し語になっている場合もあるかもしれません。
「ない」の部分を「ず」とか「ぬ」に置き換え不自然でなければ助動詞の「ない」と考えていいと思います。
「行けない」は「行けず・行けぬ」、「覚えられない」は「覚えられず・覚えられぬ」等という具合です。

もうひとつの続ける「ない」は、もう一語になっていて、切らないほうがわかりやすい場合です。
「みっともない」、「とんでもない」、「情けない」、「こころない」等々、辞書では形容詞として扱っている場合が多いようです。
「みっともない」は、もともと「見とうもない」、つまり「見たくもない」という語であったのが、しだいに一語化・形容詞化した言葉だということです。
こういった語には、つい切ってしまいそうになるものが多いのです。
「所在ない」、「如才ない」、「心許ない」、「せわしない」、「頼りない」等々、辞書を引いてみて、見出し語で、形容詞として扱われていたら、おおむね続けていいと思います。
もともとは、それぞれ違った成分・品詞の語だったのかもしれませんが、今ではもう「ない」を切り離して考える必要もない、ということなのでしょう。

では、練習問題14です。

1.最近の忘れっぽさといったら、ありゃしない。メガネが見つからないので、部屋中くまなく探し回って、ない、ない、と大騒ぎしていたら、自分の頭の上にひっかかっていたのだから、みっともないことこのうえない。
2.複数の仕事を片付けなくてはならないときなど、ひとつをやり終わらないうちに、あとのいくつかのことは、すっかり影も形もなくなって、おや、私はなんだってまた、座敷で雑巾なんか手にしているのだろうと、まことに所在なく、あれこれ記憶を手繰ってみると(といっても、ほんの2、3分のあいだの記憶にすぎないのだ)、そういえば私は、廊下の雑巾がけをしなければ、と思いながら、そうそう、座敷のカーテンを冬用のものに替えないとならない、なんて思ったとたんに、雑巾のほうは、あっけなく忘れ去って、では、カーテンを滞りなくつけ替えたかというと、こちらのほうも、座敷に入るか入らないかに、蛍光灯が切れていることを思い出し、ああ、取り替えなくてはいけなかったんだ、と思ったとたんに、カーテンはとんでもなくはるか彼方に飛び去ってしまった、というわけだ。
3.雑巾がけがなんの問題もなく遂行されるか否かは、私の家事へのやる気ではなく、ひとえに記憶力にかかっている、といっても過言ではない。いまのところ、最終的には、なぜ雑巾を持っているのか、思い出せなかったことはないので、廊下も無事、ほこりまみれにならなくてすんでいる。しかし、いつか、雑巾を手にしたまま、途方にくれる日が来ないとも限らない。
4.まことに心許ない我が記憶力ではあるけれども、こんなにはやくボケがはじまるのではかなわないから、なんとかこれ以上悪くならないよう、日々頭を使わなくては、とは思うのだが、脳細胞の消滅は途方もない速さで進んでいるに違いない。
5.「お母さん、お弁当、作らなかったの?」「え? 今日から中間試験じゃなかったっけ? 午前中しか学校、ないでしょ?」「バカ言わないでよ。試験は来週から」「ちゃんと言わないあんたがわるいんでしょ」「なに、しようもないこと言ってんの。カレンダーに書き込んだの、お母さんじゃないの」「あら、ほんとだ。書いたことを忘れるんじゃ、覚えてられないのも当然だ」「コンビニでお弁当買うしかないなあ。ほんとに頼りないんだから」・・・こんな会話が珍しくもなくなった昨今の我が家である。

2002/10/25(Fri) 13:22

[0085] 練習問題14   momonoji
「なくなる」って本当に難しいですね。
初めに説明を読んだときは、スンナリ理解したつもりで
練習問題をやってみたのですが、「珍しくもなくなった」のは、
珍しい状態ではなくなったのか?珍しさ自体がなくなったのか?
サテハテどっちでも。。。。

練習問題14の添削もお願いできますか?
1035548656.bse

2002/10/25(Fri) 21:24

[0086] 13   えむ
momonojiさん、練習問題13を見せていただきました。
だんだんややこしい領域に入ってきましたし、前に出てきた、形式名詞だとか補助動詞だとか「こそあど」だとか、いろんなことに気をつけなければならないので、大変ですよね。
にもかかわらず、相変わらず間違いが少なくて、驚いています。

問題文の言い回しに多少無理があったり、まだ説明の済んでいない要素が入ってきてしまったり、こちらの不手際もあります。
どうぞご容赦ください。

「なさい」以外のいくつかのことについて書いておきます。
 3.「気がつく」は「つく」が動詞なので、「キガ■ツク」と切ります。ですから、「気がつきなさらなかったんだそうです」は「キガ■ツキナサラナカッタンダソーデス」と打ちます。確かに、途中で切りたくなるほど長いですね。
 4.「あっちこっちに」は「アッチ■コッチニ」と切ります。「あちらこちらに」も切って、「あちこちに」だと続けるのですが、それは、長さの問題だと思ってください。このあと、複合語のところで詳しく触れることになると思います。
 「はず」は形式名詞ですね。「イタ■ハズナノニ」「アッタ■ハズノ」などと切ります。
 5.「何にも」の読みは多分「ナンニモ」です。「何も」は「ナニモ」でしょう。
 6.「面した」は、「面す」という動詞の連用形+助動詞の「た」ですから切れません。
 7.「長火鉢だったにしても」というときの「して」は、なかなか独立の動詞とは思いにくいのですが、古風な言い方の「名優にして名演出家」とか「今にして思えば」というのとも違いますね。『てびき』p38の備考1、「して」が助詞であるかどうかの判断が難しい場合、というのに当たるでしょうか。そういうときは切って書いてよい、と言っています。『てびき』が「〜してよい」というときは「それがお勧め」という意味ですから、これは切ることにしましょう。
 8.「運び出すなんて」の「運び出す」は、まだちゃんと説明していないのですが、複合動詞なので続けて書きます。さらに「なんて」は助詞なので続けます。
 9.「盗み出す」も同様です。
   「一度か二度しか」は数字的な意味がしっかりあるので、数字で書きます。
 10.「思い浮かべようと」も複合動詞です。
    「立ったまま」の「まま」は形式名詞なので切ります。

念のために、「なさる」を拾い出してみますと、
 1.「おかえりなさいまし」−−先日書いたように、私たちはとりあえず続けることにします。
 2.「夕飯になさいますか」−−独立の「なさる」ですね。
 3.「お出かけなさって」「お仕事なさって」−−前が「お出かけ」「お仕事」という安定型なので、切ります。
   「気がつきなさらなかった」−−「つき」は、動詞の「つく」の活用形ですから安定せず、「なさる」は続きます。
 4.「見なさらず」「聞きなさらなかった」−−これも活用形に続く「なさる」ですね。
   「おいでなさった」−−「おいで」は名詞で、安定型です。
 5.「お待ちなさい」−−「お待ち」も同様。
   「聞いてなさい」−−「聞いていなさい」の「い」の省略なので、続けます。
 6.「かけていなすった」−−これは「い」が省略されていないので、「カケテ■イナスッタ」となります。
 7.「盗られなすった」−−「盗られ」は活用形ですから、続けます。
   「ご覧なさい」「ご心配なすっって」−−「ご覧」「ご心配」は安定しています。
 8.「調べなすった」−−「調べ」は安定していませんね。
   「通報なすった」−−「通報」は名詞ですから安定しています。
 10.「あとにしなさい」−−「し」は「する」の活用形ですから、続きます。「アトニ■シナサイ」です。
   「お風呂になさいますか」−−独立した「なさる」です。
1035559958.txt

2002/10/26(Sat) 00:32

[0087] 14   ten
momonojiさん、早いですねえ。
早い上に正確なので、こちらがびっくり。添削させていただくのが少し物足りないくらいです。
気がついた点について書いてみますね。

前回、エムさんの説明にもありましたように、複合している語については、後ほど出てきます。「さがしまわる」「やりおわらない」は複合語ですので、いまのところ、複合動詞は続けると覚えてくださればいいと思います。
複合している語の解釈はなかなか難しいのですが、動詞・形容詞に関してはおおむね続けていいと思います。
                       
   旧   とほーにくれる
   新   とほーに□くれる
「途方に暮れる」は、慣用句で一語のように使いますが、点訳上は「トホーニ■クレル」と、切って書きます。続けるほどにはまだ「途方に」と「暮れる」のくっつき具合が薄い、ということなのかもしれません。辞書でも「途方」までしか見出し語にしていないようです。
                        
 「ほんとに□たよりないんた゛から□□‥‥‥□こんな」
原本に「・・・」と点線が打ってあるとき、点訳では2の点を3マス分打ちます。
仮名でいうと、促音符(小さいツ)ですが、三つならべることで、点線を表します。
Tエディタは、ひとつ打つと「っ」と表示されますが、三つ打つことで、点線として表示してくれます。場合によっては、3マス以上使うこともありますが、そういう場合は稀で、点訳での点線は、原本の点線の長さにかかわらず、3マス、と覚えておかれるといいと思います。

「あれこれ記憶を手繰ってみると(といっても、ほんの2、3分のあいだの記憶にすぎないのだ)」
点訳でのカッコの扱いについては、てびきの「記号」のところに書いてありますので、いずれ触れる機会もあると思います。
おおむね前の語の説明になっているときは、カッコを前の語に続け、挿入になっているときは、前の語とのあいだを1マスあけます。
でも、それが説明なのか、挿入なのか、よくわからない、どちらともとれる、ということは多々あります。
この練習問題では、私は挿入文のつもりで書いたのですが、読み直してみると、手繰った記憶についての説明とも読めます。書いた当人がわからなくなってしまいます。
こういった場合は、点訳者が判断して良いと思いますが、やはり、周囲の意見を聞いてみて決めると良いと思います。

この他の具体的な添削結果は添付ファイルを見ていただくことにして、この中で使われている「ない」を書き出してみました(完全に独立した「ない」は除いてあります)

1.
「見つからない」、「くまなく」、「みっともない」
以上の三つは続けます。「くまなく」は副詞となっていました。

「このうえない」・・・コノウエ■ナイ  
この場合の「このうえ」は、何か具体的なものの上ではなく(机の上とか、棚の上とかではなく)、「それにもまして」「これ以上」といった意味で使われていますので一語として続けるのですが、「ナイ」の方は形容詞で、こちらは切るんですね。

「ありゃしない」・・・アリャ■シナイ

2.
「やり終わらない」、「すぎないのだ」、「しなければ」、「所在なく」、「あっけなく」、「入らないか」、「とんでもなく」
以上は続けます。

「ない」の部分は続いても、ほかのところの切り方に注意が必要だったり、切り方に迷うところもあります。
「片付けなくてはならない」・・・カタヅケナクテワ■ナラナイ
「影も形もなくなって」・・・この「なくなる」は、私自身は続けるほうの「なくなる」のつもりで書いたのですが、「カゲモ■カタチモ■ナク■ナル」もおかしくないようにも思います。
みなさんはどう思われますか?
「替えないとならない」・・・カエナイト■ナラナイ
「滞りなく」・・・トドコオリ■ナク
「取り替えなくてはいけなかったんだ」・・・トリカエナクテワ■イケナカッタンダ

3.
「問題もなく」・・・モンダイモ■ナク
「過言ではない」・・・カゴンデワ■ナイ
この二つは、助詞が入っていますし、切れる、というのはわかりやすいと思います。
「思い出せなかったことはないので」・・・オモイダセナカッタ■コトワ■ナイノデ
「ほこりまみれにならなくて」・・・ホコリマミレニ■ナラナクテ
「来ないとも限らない」・・・コナイトモ■カギラナイ
4.
「心許ない」、「かなわない」、「使わなくては」
この三つは続けていいですね。
「悪くならないよう」・・・ワルク■ナラナイヨー
「途方もない」・・・トホーモ■ナイ
「違いない」・・・チガイ■ナイ

5.
話し言葉は、省略されていたり、語尾が文章とは違うことが多いので、ちょっと戸惑いますが、考え方は普通の文章と同じです。
「作らなかったの?」、「言わない」、「覚えてられないのも」、「言わないでよ」
この四つは続けます。
「覚えてられないのも」は「覚えていられないのも」の「い」の抜けた形で、「い」抜けでない場合は、「オボエテ■イラレナイノモ」となります。

「中間試験じゃなかったっけ」・・・チューカン■シケンジャ■ナカッタッケ
「しようもない」・・・シヨーモ■ナイ
「しようもない」は漢字では「仕様もない」で、この場合は切りますが、「しょうもない」「しょうがない」というようなときは、「ショーモナイ」「ショウーガナイ」と切らずに書きます。
話し言葉などでは、こういう場合が多いですね。
「お母さんじゃないの」・・・オカアサンジャ■ナイノ
「買うしかないなあ」・・・カウシカ■ナイナア
「頼りないんだから」・・・タヨリナインダカラ
「珍しくもなくなった」・・・メズラシクモ■ナク■ナッタ

以上のようになると思いますが、ここは違うんじゃない?という点、ここがわかんないんだけど、という点、指摘してくださいね。
ちなみに今の、「違うんじゃない?」は「チガウンジャ■ナイ?」、「わかんないんだけど」は続けます。
 
2002/10/27(Sun) 20:50

[0088] 添削結果、忘れました。   ten
すみません!
詳しい添削内容は、なんて書いておきながら、
添削結果を添付するのを忘れました。
momonojiさん、申し訳ありません。
毎度のことで、この「教室」を読んでくださっている他の方々も
もう慣れて(?)いらっしゃったことと思いますが、
点訳者がみな、このようなおっちょこちょいではありませんので
誤解なさいませんように。
1035766822.txt

2002/10/28(Mon) 10:00

[0089] 複合語について概観(『てびき』p41〜)   えむ
ここまで、文節で切る−−「分かち書き」についてやってきました。
いかがでしたか?
大雑把に見ればだいたいこんな感じだな、ということをつかんでいただければいいと思います。
細かい話もしましたが、それを一度に全部覚えてくださいなんて、とても言えません。
私自身、まだまだ迷ったり、間違ったり、混乱したり、始終ドタバタしています。
実際に打っているときに、ああそう言えばこんなことに関するルールが何かあったな、と思い出して、『てびき』の該当するページを探せれば、それで充分です。
あとは、ゆっくり落ち着いて読めばいいわけですから。
ついでに、この「入門教室」の説明や練習問題の解説(と言えるかどうか?)も参考にしていただければ幸いです。
迷ったとき、手元にあって参考にできる用例は多ければ多いほどいいと思います。

さてここからは、複合語の「切れ続き」に入っていきます。
複合語というのは、複数の言葉がくっついてひとつの言葉になっているものですね。
品詞で言えばひとつの言葉なのだけれど、意味的には複数の要素でできていて、分割してもわかりにくくない言葉は、短く区切られていた方が読み取りに便利、というわけで、マスをあけます。
前にも書きましたが、指で読む場合、一度に読み取れる範囲が狭いので、まして漢字なしで書かれるので、「ニッチョーコッコーセイジョーカコーショー」とか「ジュードシンシンショーガイシャイリョーヒジュキューシャショー」などは一度に読むには長すぎるのです。

複合語にはいくつか種類があります。
何かと名詞がくっついて複合名詞になり、何かと動詞がくっついて複合動詞になり、何かと形容詞がくっついて複合形容詞になる、というふうです。
たとえば、看板(名)+娘(名)=看板娘、覗く(動)+窓(名)=覗き窓、嬉しい(形)+涙(名)=嬉し涙、これらは複合名詞です。
苔(名)+むす(動)=苔むす、掻く(動)+集める(動)=掻き集める、若い(形)+過ぎる(動)=若すぎる、これらは複合動詞。
息(名)+苦しい(形)=息苦しい、動く(動)+やすい(形)=動きやすい、甘い(形)+酸っぱい(形)=甘酸っぱい、これらは複合形容詞。
他にもありますが、種類が多いのは何といっても複合名詞・複合動詞でしょうか。

『てびき』の記述とはちょっと順序が入れ替わりますが、まず簡単なところから大雑把に言ってしまいます。

「複合形容詞は続けて書く」(『てびき』p49)
これは、ほとんど例外なしと思っていただいていいでしょう。
酒臭い、心やさしい、力強い、忘れ難い、暮らしやすい、歩き回りにくい・・・。

「複合動詞は原則として続けて書く」(『てびき』p47)
鞭打つ、夢見る、振り向く、繰り返す、作り出す、掘り進む、行き当たる、読み通す、眠りこける、話し終わる、わきあがり始める、さまよい歩き続ける・・・。
これには例外があります。
「する」という動詞があとにつく場合です。
これについてはあとで触れます。

そして、複合名詞です。
これが一番厄介かもしれません。
さっきの、「ニッチョーコッコーセイジョーカコーショー」や「ジュードシンシンショーガイシャイリョーヒジュキューシャショー」はこの仲間です。
これを「ニッチョー■コッコー■セイジョーカ■コーショー」と打つ、というのはなんとなくおわかりになると思いますが、もう少しわかりにくい例もありますので、おいおい詳しく見ていきたいと思います。

複合語と言っていいのかどうかよくわからないのですが、接頭語・接尾語・造語要素などが付いた言葉(『てびき』p41〜43)は原則として続けます。

接続詞句・副詞句(同p49)、それに、短い語からなる慣用句(同p49〜50)などは、切るものもあれば続けるものもあります。

すごく大雑把に複合語についての目次みたいなことを言いましたが、ついでですから、今までに触れた範囲のことで、練習問題をやってみませんか?

      −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
  練習問題 15
 1.パソコンというものが世間にほどほど行き渡って、パソコンでの点訳が広く行われ始めてまだ10年くらいにしかならないが、今や多くの点訳者が点訳はこうやってやるものだと思い込んでしまっている。確かにパソコンはこのうえなく便利で使いやすい。
 2.どういうところがどのくらい便利かというと、点訳者側から申し上げれば、まず修正が非常にしやすい。手打ちの頃は、一度打ってしまった点を読者の指に触れないように消そうと思うと、ちょっと熟練が必要だった。
 3.それでも1点や2点なら、水で7倍くらいに薄めた糊をほんの少し塗り付けて、紙が柔らかくなったところで点を押しつぶし、平らな状態で糊が固まるようにすればどうにかなった。
 4.が、たとえば一字抜かしてしまったとか、マスをあけるのを忘れたとか、この言葉は濁るのかと思ったら濁らないんだって、というようなとき、マスをずらすのは非常にやりにくい。結局、その一文字のために1枚打ち直すことはしばしばだった。
 5.紙の裏表を間違いなく打ち終えるのはなかなか難しい。打ち直したつもりでまた別のところを間違える。悪魔に魅入られたように必ず同じところで間違えを繰り返し、その連鎖から抜け出られなくなったりもする。
 6.マスがずれることによって行がずれこむことがある。そうすると、あとは段落があろうが章が変わろうが、ページ替えの箇所があるまではずっとずれが吸収できない。そのうえ下手をすると48ページにおさまっていた前の章が49ページの1行目まで入り込んでしまうかもしれない。こうなったらページ替えの区切りがあっても何の役にも立たない。紙の表と裏がどこまでもずれ続けていく。
 7.手打ちのときには、読みのわからない言葉やちょっと自信のない言葉に出くわしたら、そのあとを打ち続けるわけにはいかなかった。その言葉に何マス使うかわからないうちは、次を打ち始められないのである。
 8.手近な辞書には出ていないような専門的な言葉や地名、人名その他、図書館に通ってすっかり調べきるまで何日もそのまま置いておかなければならなかった。だからまずその本を最後まで読み通し、調べるべきことは下調べをして、その上で打ち始めるようにと言われていた。
 9.その点パソコンならいくらでもどうにでもなる。プリンターにかける前ならどんなに大幅に書き換えてもOKだ。そう思うと気持ちもとても楽だから、どんどん打ち進める。堅苦しい気分が吹き飛んでしまった。おまけに検索もできるから、この言葉、前に出てきたときなんて打ったっけ、というのも簡単に探し出せる。
 10.そのかわり、点訳に臨む姿勢というか心構えがどうしても安易に流れやすい。緊張感がなくなる。とりあえずこういうふうに打っておこう、そのうちちゃんと調べよう、この次図書館に行ったときに、と思いながら、すっかり忘れてしまうこともままある。他人のことだと、どうしてそんなこと、と思うかもしれないが、パソコンに慣れ親しんでくるほどそういうのがとても危ない。
      −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
2002/10/30(Wed) 23:21

[0090] 練習問題15   momonoji
いろいろな約束事を頭に積めていくと、
過去に習ったことはおもしろいくらいに押出されてしまいます。
検索してはみるのですが、微妙に表現が違ってたりすると
判断に苦しみますね。 特にこそあどですが。。。

今回のお話の後半はちょっとどきどきしました。
まさに今の私のことを指しているなぁと。。
手打ちをされていたことのある方からみると、
小さな辞書片手にパソコンでちゃっちゃと点訳して
人様に添削してもらってるなんて、「なんて良いご身分なんでしょ」
なんて、おもわれるんでしょうね。。

ところで皆さんは普段、広辞苑クラスの辞書を手元におかれているのですか?
複合動詞は大きな辞書には載ってるものですか?
私の辞書にはそういう記号はないのですが。
小さい辞書だからですかねェ?

〜続ける ずれ続ける
〜進む  打ち進む
〜きる  調べきる
〜通す  読み通す
〜始める 打ち始める

これらは私から見ると、複合動詞の臭いがぷんぷんするようにかんじられるのですが、
いかがなもんでしょうか?
1036067561.bse

2002/10/31(Thu) 21:32

[0091] ちょっと雑談   ten
最近読んだ本にこんなことが書いてありました。
(北村薫著『詩歌の待ち伏せ』上より)

著者の北村薫さんは、ある本の中で次のような川柳を見つけます。
「親類の子も大学を落ちてくれ」
これを読んで北村さんは、「なんて嫌な句だろう」と思います。
自分の子が大学受験に失敗したから、親類の子も落ちてしまえ、落ちてくれよ、というふうに受け取ったわけですね。
ところが、その句の解説には次のように書いある。
<この「くれ」は命令・願望ではない。連用止めである>
つまり、この句は「落ちて欲しい」と願っているのではなく、「親類の子」も「落ちてくれた」と言っているわけです。
ふたりして大学受験に失敗しちゃったんだけど、おかげで、ほんの少し落っこちた残念さが薄れた、とかそういう微妙なニュアンスの句だったわけです。
北村さんは、それに気がつかなかった自分をとても口惜しい、と書いているのですけれど、私は、面白いなあ、と思いました。
何が面白いのか、うまく言えないのですけれど、もちろん、北村さんの誤解が面白いのではなく、そういう解釈もできてしまう日本語の妙、というか、「落ちてくれた」というのでなければ、微妙な感情をうまく表した川柳にはなりえない、そういう面白さを感じたのですけれど、こういったあたりが日本語の難しさであるのかもしれません。
私も最初「落ちて欲しい」のほうだと思いましたから。
脈絡もなく雑談を書きましたけど、強引に点訳の話にもっていくと、命令・願望であれ、連用止めであれ、「オチテ■クレ」と切りますから、どう解釈されるかは、墨字同様読んだ人しだい、というところでしょうか。
2002/11/01(Fri) 23:34

[0092] 15   えむ
momonojiさん、練習問題15、素早く打ってくださったのに、見せていただく方が時間がかかってしまって、申し訳ありません。

momonojiさんがおっしゃった、
ずれ続ける、打ち進む、調べきる、読み通す、打ち始める
これらは、まさに複合動詞です。
但し、辞書には見出し語としては出ていないと思います。
それは、辞書の規模の問題ではなくて、多分どの辞書にも出ていないでしょう。
〜続ける、〜進む、〜きる、〜通す、〜抜く、〜あう、〜始める、〜終わる・・・などは、非常に多くの動詞にくっついて複合動詞を作ります。
「続ける」にしても、愛し続ける、遊び続ける、歩き続ける、生き続ける、居直り続ける、祈り続ける、歌い続ける、打ち続ける、恨み続ける、描き続ける、選び続ける、演じ続ける、追い続ける、遅れ続ける、踊り続ける・・・きりもありませんね。
これらを全部収録したら、辞書はパンクしてしまいます。
ですから、辞書は複合する前の基本的な形(愛す、遊ぶ・・・)で載せています。
そういうわけで、複合動詞については、辞書にあるかどうかでは判断できないのです。
もちろん、全然載せていないわけではなく、たとえば「流れ」だと、大辞林(初版 1988)は「流れ歩く」「流れ込む」「流れ出す」「流れ着く」「流れ出る」「流れ渡る」を見出し語にしています。
広辞苑(初版 昭和30)は「流れ込む」「流れ行く」「流れ寄る」、名詞形で「流れ歩き」「流れ落とし」「流れ渡り」を載せています。
三省堂国語辞典(第4版 1992)、これは小さい辞書ですが、「流れ歩く」「流れ込む」「流れ着く」を載せています。
私の手元にあるのはこの3冊です。
まあ、この例で見る限り、大きい辞書の方が多いと言えますが、他の言葉では必ずしもそうとも言えません。
辞書にも個性があるし、もちろん時代にもよって、収録される言葉は相当違うようですね。
どの辞書がいいか、というのはすごく難しいですね。
品詞がちゃんと書いてある辞書は便利です。
用例が多い辞書もとても助かります。
新潮国語辞典は和語を平仮名で、漢語をカタカナで表記してくれているそうです。
何を点訳するかによっても、どの辞書が便利かが違います。
やや古い時代のものを点訳しているときには、広辞苑初版はとても役立ちましたが、現代の若い作家の文章には、不向きかもしれません。
といって、個人で何冊もの辞書を持つのは大変です。
7冊の辞書を駆使して点訳なさっていらっしゃる方の話しもありましたが、みんながそうする必要はないと思います。
私の場合も、点訳のために用意した辞書ではありません。
ひとつもないと不便かもしれませんが、大きい辞書や複数の辞書が是非必要、ということもないでしょう。
みなさん、辞書はどうしていらっしゃいますか?

さて、練習問題ですが、複合形容詞、複合動詞を抜き出してみます。

複合形容詞
 1.「使いやすい」
 2.「しやすい」
 4.「やりにくい」
 9.「堅苦しい」
 10.「流れやすい」
複合動詞
 1.「行き渡って」「行われ初めて」「思い込んで」
 2.「申し上げれば」
 3.「塗り付けて」「押しつぶし」
 4.「打ち直す」
 5.「打ち終える」「打ち直した」「くり返し」「抜け出られ」
 6.「ずれこむ」「入り込んで」「ずれ続けて」
 7.「出くわしたら」「打ち続ける」「打ち始められ」
 8.「調べきる」「読み通し」「打ち始める」
 9.「書き換えて」「打ち進める」「吹き飛んで」「探し出せる」
 10.「なくなる」「慣れ親しんで」
というわけで、以上は続けます。

ついでに、「こそあど」についてもちょっと見ておきます。
 1.「こうやって」−−「コー■ヤッテ」
 2.「どういう」−−「ドー■イウ」
   「どのくらい」−−「ドノクライ」 この場合の「くらい」が自立語ではないので続けます。 
 3.「それでも」−−「ソレデモ」 「で」「も」もこの場合助詞です。
   「どうにか」−−「ドーニカ」 この「に」「か」も助詞です。
 4.「この言葉は」−−「コノ■コトバワ」
   「その一文字のために」−−「ソノ■ヒトモジノ■タメニ」 「こそあど」のことではありませんが、「一文字」を何と読むかも、あるいは人によるでしょうか?  「いちもじ」と読むなら「数1モジ」と打つのですが、私は「二文字」までは和語読みかなあと思っています。「三文字」になると悩むところです。
 5.「その連鎖から」−−「ソノ■レンサカラ」
 6.「そうすると」−−「ソー■スルト」
   「そのうえ」−−「ソノウエ」 「うえ」は自立語ですが、この場合は全体で「さらに」という意味の副詞あるいは接続詞なので、続けます。
   「こうなったら」−−「コー■ナッタラ」
   「どこまでも」−−「ドコマデモ」
 7.「そのあとを」−−「ソノ■アトヲ」
   「その言葉に」−−「ソノ■コトバニ」
 8.「その他」−−「ソノタ」もしくは「ソノ■ホカ」
   「そのまま」−−「ソノママ」 
   「そのうえで」−−「ソノ■ウエデ」
 9.「その点」−−「ソノ■テン」
   「どうにでも」−−「「ドーニデモ」
   「どんなに」−−「ドンナニ」 
   「そう思うと」−−「ソー■オモウト」
   「この言葉」−−「コノ■コトバ」
 10.「そのかわり」−−「ソノ■カワリ」
   「どうしても」−−「ドー■シテモ」
   「こういうふうに」−−「コー■イウ■フーニ」
   「そのうち」−−「ソノウチ」 「うち」は本来自立語ですが、この場合は「近日中に」とか「しばらくしたら」という意味の副詞なので続けます。
   「この次」−−「コノ■ツギ」
   「どうして」−−「ドーシテ」 「なぜ」という意味の副詞なので続けます。
   「そんなこと」−−「ソンナ■コト」
   「そういうのが」−−「ソー■イウノガ」
落としたものがあるかもしれませんが、だいたいこんなところです。
要は、次にくるのが自立語なら切るし、付属語なら続けるというのが原則で、一部例外として、1語として認知されているものは続ける、ということです。

いろいろややこしいことはありますが、あまり神経質にならずに、どんどん打っていかれるのがいいと思います。
1036233799.txt

2002/11/02(Sat) 19:43

[0093] 接頭語・接尾語・造語要素(P41〜)   ten
複合語についての俯瞰的な説明は、えむさんが書いてくださいましたので、ここからは、さまざまな複合語の形と、その切れ続きについて書いていきたいと思います。
まず、接頭語・接尾語・造語要素を含む複合語の切れ続きです。
では、接尾語・接頭語・造語要素とは何か?という疑問は当然出てきますよね。
ふだん、あんまりこういったことについて、考えて生活していませんから。
でも、私たち、これらの言葉には本当にお世話になっているんです。接尾語も接頭語も使わない日本語の話し言葉なんて考えられません。
「おみかんとおりんご、お隣のご実家から送っていらしたのを、ご主人が届けて下さったから、あなた、お礼かたがたご挨拶に行ってきてくださいね。子供たちは、食べ放題だなんて言ってるけど、お返しは何がいいかしらねえ」
「おみかん」「おりんご」「お隣」「お礼」「お返し」の「お」は代表的な接頭語ですね。大辞林によると、「お(御)」は敬意を表す接頭語となっています。
「ご実家」「ご主人」「ご挨拶」も同じく、漢字では「御」と書く接頭語です。
「子供たち」の「たち」は接尾語。
「かたがた」「放題」は造語要素と言われるもの(らしい)です。

接頭語・接尾語は、まとめて接辞と呼ばれるもので、大辞林によると、「それだけでは単独に用いられることはなく、常に他の語に添加して用い、これになんらかの意味を付加する働きをもつもの」となっています。

「菓子」だけでは素っ気無いと思ったときには「お菓子」、
「真面目」だけでは、その真面目さが伝わらないと考えて「生真面目」、
味も香りもないまじりっけ無しの「水」だよ、という意味で「真水」、
泥酔しているわけではない、と言いたくて「ほろ酔い」、
ただの蛙じゃないぞ、というわけで「ど根性がえる」・・・あ、脱線しちゃった。
これらの、「お菓子」の「お」、「真水」の「真」、「生真面目」の「生」、「ほろ酔い」の「ほろ」、「ど根性」の「ど」が接頭語と言われるものです。

接尾語の方も、非常によく出てきます。
まだ書き終わっていないのは「書きかけ」、
完全に遅れているわけではないけれど「遅れがち」、
毎日じゃなくて「一日おき」、
お金だけではなく「財布ごと」、
汗びっしょりというほどではないけれど「汗ばむ」、
これらの「かけ」「がち」「おき」「ごと」「ばむ」が接尾語にあたるところです。

以上にあげた例は、いずれも続けて書きます。
接辞とその前後の語が不可分で、切るとかえってわかりづらくなる例です。

造語要素というのもまた、つかみどころのない言葉です。
私の感じでは、接尾語・接頭語とほとんど同じに考えていいと思うのですが(だからてびきで同じ扱いにしているんでしょうね)、ちょっとニュアンスが違います。
「ご挨拶かたがた」の「かたがた」
「千円ぽっきり」の「ぽっきり」
「一回こっきり」の「こっきり」
などが、造語要素と呼ばれるものらしいのですが、辞書にもよるのかもしれませんが、接尾語の中に含めてしまっている場合が多いようです。
はっきり分類できないのだけれど、語の意味にふくらみを持たせるためにくっつけて使われるものをひっくるめて造語要素と呼んでいるのではないか、と私は勝手に考えています。
接尾語と造語要素って、あんまり遠くない距離にありそうなんですが、どうでしょう?
あまり難しく考えずに、基本的には接辞・造語要素は続けると覚えていいと思います。
もっとも、ここにあげた「かたがた」「ぽっきり」「こっきり」は切る例なんですけど。

なんにでも例外がある、というのは、ここまで手引きを読んでこられた方は、すでにお気づきですね。
てびきによると、意味の理解を助ける場合は、接辞・造語要素を切って書いてよい、となっています。
私は、実際に発音してみて、一定の切れ目があれば、切って良いのではないか、と思っています。
「超現実的」の「超」、「元社長」の「元」、「満3周年」の「満」、「非人道的」の「非」等々、たいてい半拍か一拍くらい切って発音しますよね。
そういうときは、点訳でも、マスをあけたほうが、わかってもらいやすい、ということです。
でも、ときどき、続けるのも切るのも、どちらもありかな、っていう言葉も出てきます。
「非科学的」、みなさんは、どう発音されますか?
私は「ヒ■カガクテキ」だと思っていたんですが、一続きに「ヒカカガクテキ」でも、ちっともおかしくないんですよね。
そういう語は、どちらかに決めて、ひとつの点訳物の中では、切ったり続けたりのまちまちな表記にしない、ということが大切だと思います。

外来語の接辞も、考え方は同じなのですが、実際には、それが接辞であるのか、独立した単語であるのか、普通の日本語以上にわかりづらいことが多いのです。
この点については、私は理解不足ではっきりしたことが書けません。
てびきでは、理解の助けになる場合は切ってよい、となっています。
つまり、英語のもともとの意味にまで遡ってしまうと切れない語であっても、日本語的に考えて(拍数とか、語のリズムとか)、切れそうなときは切ってよい、ということだと思います。
てびきでは、外来語も日本語である、という考え方をとっていますので、英語の辞書に一語として載っていたとか、逆に見出し語として扱われていなかった、ということを根拠に、続けたり切ったりするのは、少し点訳表記から離れてしまうことになるかもしれません。
外来語には、和製英語も、いったいどこの国の言葉かわからないものもたくさんありますから、もし、辞書を切れ続きの根拠にすると、カバーしきれないことが多々出てくるのではないか、と思います。
ですから、「ウルトラセブン」の「ウルトラ」は、英語では接頭語ですけれど、日本語的に考えると、拍数も4拍ですし、そのあとの「セブン」が3拍ですから、切って良さそうかな、と、そういうふうに考えなさい、ということだと思います。
拍数による複合名詞の切り方は後で出てきます。
ここでは、外来語と言えど、日本語として考える、と覚えておけば良いと思います。

では、練習問題16です。
どれが接尾語で、どれが造語要素かといった分類より、語と語のくっつき具合、拍数、連濁などで切れ続きを考えたほうが良いかもしれません。

1.前々からいけ好かない素浪人だと思っていた。日がな一日おんぼろ長屋の薄暗い部屋に閉じこもっているものだから、隣の金棒引きのばあさんが、「薄っ気味悪いったら、ありゃしない、あれは、凶状持ちにちがいないよ」などど、聞こえよがしに、近所の女房たちと目引き袖引きやっていたのも無理はない。
2.なにしろ、このあたりは、市中のどんづまり、小汚い長屋が、そこに住んでいる人間たち同様、今にもぶっ倒れそうになりながら、ひん曲がって立っているようなところだ。つまりは、世間様の吹き溜まり。親切ごかしの似非人情家も、こんな貧乏たらしいところまでは来やしない。
3.ところがその素浪人、身なりは、どこぞの御大家の御曹司かというほどご立派で、見た目も歌舞伎役者張りの男前ときている。長屋のうら若い女どもがひっきりなしに、奴の長屋前あたりで、噂しあっているのだけれど、奴ときたら、昼間はめったに顔を出さず、たまに出てきたかと思えば、「迷惑千万なことだ」と一言、いけぞんざいに言い捨てて、愛想なんぞこれっぽっちもありゃしない。ところが、そんな素っ気なさがまた、奴の色悪ぶりに似合って、なまめかしくさえあるのだ、と娘たちは浮かれ気味である。
4.いつの晩だったか、寝入り端、外でなにやら大騒ぎをしている様子に目が覚めた。この長屋に住んで、うどんの屋台を引いている年寄りが、ここへ帰る道すがら、辻斬りにやられたという。じいさん、血みどろで転げまわったあげくに、どうやら自分を切った相手に、手当たり次第にどんぶりをぶん投げたらしい。あたりはどんぶりの破片だらけだったそうだ。結局、喉を掻き切られてあの世行きとなってしまったというのも、惨めたらしい最期である。
5.「ほんとにお気の毒様なことだねえ。素っかたぎの年寄りだってのに」と、裏長屋の女房が言うのへ、「金目当てじゃあねえな。わしらのような貧乏人を殺したところで、一銭にもなりゃしない」と、三軒先のなまぐさ坊主が、わけ知り顔に答えている。身寄りのないじいさんだから、行きがかり上、長屋ぐるみでの葬式と相なった。弔いかたがた集まった長屋の連中の中には、涙ぐんでいる者もいる。
6.そのとき、ふと浪人者の家の戸口の前に、鈍く光るものを見つけた。いぶかしく思って拾い上げてみると、小さな瀬戸物の破片である。・・・どんぶりの破片? うそ寒いものが背筋を這った。気がつくと、殺気だった目つきの浪人が、開きかけの戸の向うからこちらを見つめ返していた。

2002/11/05(Tue) 15:05

[0094] 練習問題16   momonoji
こんにちわ〜。
今回は時代劇チックですね。
即興で作られるんですか?
常に本に関わる生活をされると、創造力も文章力も逞しくなるんですね。

練習問題16添削お願い致します。
1036575331.bse

2002/11/06(Wed) 18:35

[0095] 16   ten
momonojiさん、さっそくのご解答、ありがとうございます。
全体的な校正内容は、添付ファイルで見ていただくことにして、
練習問題の中から接辞を書き出してみます。
接辞の中に、造語要素といわれるものも含めてあります(私にはあまり区別がつかないので)。
「切る」と書いていないものは、とくに断っていなくても、続けてよいと思われるものです。

1.いけ好かない 素浪人  薄暗い 薄っ気味悪い・・・「いけ」「素」「薄」が接頭語です。
「いけしゃあしゃあ」「いけずうずうしい」「素顔」「素肌」「薄汚い」「薄明かり」等々、といった形で使いますね。
聞こえよがし・・・「がし」の部分が接尾語です。「これ見よがし」なんていいますね。
女房たち・・・「たち」が接尾語。
金棒引き・凶状持ち・・・この「引き」や「持ち」を接辞の中に入れていいかどうかわかりません。造語要素的なものなのかもしれませんが、いずれにしてもおおむね続けていいとおもいます。
  
2.どんづまり 小汚い ぶっ倒れそう ひん曲がって 似非人情家・・・いずれも接頭語がついた語です。
「どんづまり」の「どん」はもとは意味を強めるときに用いる「ど」であったものが、話し言葉の中で、「どん」になってしまったのかもしれません。「ぶっ倒れ」の「ぶっ」や「ひん曲がる」の「ひん」なども、口語のなかで変化してきたものなのでしょうね。
「小汚い」は「小」が接頭語ですが、「小汚い」の読みは、最近は「コキタナイ」と言うみたいですね。でも、この文章の書き手としては、「コギタナイ」と読んでいただきたいと思っています。
「コキタナイ」ってほんとに「小汚い」感じがして、好きになれない言い方です。余談。
「似非(えせ)」も和語の接頭語で、似ているけどにせものだ、とか、それらしい雰囲気だがどこかうさんくさい、といったような意味ですね。
 「似非紳士」「似非文化人」など。
 世間様 親切ごかし 貧乏たらしい ・・・「様」「ごかし」「たらしい」が接尾語。
「様」は「お父様」「小母様」などのほか、「お得意様」「ご苦労様」などのようにも使われますね。
「様」や「さん」「君」「殿」「氏」などは、人名等につく接尾語ですが、個人名につく場合とその他の場合とで、切り方が異なります。
個人名のときは、「人名を浮き立たせるために区切って書く」とてびきにあります(P54).
「ハトヤマ■ユキオ■サン」「ベッカム■サマ」「ハリー■ポッター■クン」「マエダ■トシイエ■ドノ」「ブッシュ■シ」という具合ですね。
「熊のプーさん」や「サザエさん」も個人名とみなし(確かに個人名には違いありません)、「プー■サン」「サザエ■サン」と書くことになっています。童話や漫画のタイトルと考えると、切るのにいささか抵抗がありますが、そこまで考えていると収拾がつかなくなるので、個人名につく接尾語は切る、ということでまとまったのでしょう。
しかし「ちゃん」は、「ちゃん」も含めて愛称と考え、名前に続けます。
「マッチャン、ハマチャン」「ケイコチャン」「マユミチャン」など。
これらの語が普通名詞や氏族名につく場合は続けることになっています。
「ハイシャサン」「シャチョーサン」「オツボネサマ」「「オワリノ■オダシ(尾張の織田氏)」など。

「ごかし」は「おためごかし」なんていう言い方があります。
「たらしい」は大辞林によると、形容詞を派生する接尾語となっています。
「憎たらしい」「未練たらしい」等々。
  
3.御大家 御曹司 ご立派 うら若い いけぞんざい ・・・「御(ご・おん)」「うら」「いけ」が接頭語。
歌舞伎役者張り 男前 女ども 迷惑千万 これっぽっち 色悪ぶり なまめかしく 浮かれ気味・・・「張り」「前」「ども」「千万」「ぽっち」「ぶり」「めかしい」「気味」が接尾語です。
「イチロー張りの好打者」「一人前」「笑止千万」「百円ぽっち」「二枚目ぶり」「古めかしい」「風邪気味」等々といった使い方をすると思います。
このなかで、「千万」は漢語2字の接尾語なので、「メイワク■センバン」「ショーシ■センバン」と切って書きます。
しかし、同じ漢語2字の語であっても「気味」は「ウカレギミ」「カゼギミ」と連濁していますので、続けて書くことになります。

4. 大騒ぎ ぶん投げた ・・・「大」「ぶん」が接頭語です。
「大」は良く使いますね。「大雨」「大いばり」「大御所」等々。
「ぶん」は「ぶんどる」「ぶんなぐる」など。
寝入り端 道すがら 血みどろ 手当たり次第 破片だらけ あの世行き 惨めたらしい ・・・「端」「すがら」「みどろ」「次第」「だらけ」「行き」「たらしい」が接尾語です。
「代わり端」「旅すがら」「汗みどろ」「本人次第」「ごみだらけ」「東京行き列車」「長ったらしい」など。
この中で、「次第」は漢語2字の接尾語ですので、「テアタリ■シダイ」「ホンニン■シダイ」と切ります。

5.素っかたぎ 相なった ・・・「素」は前出。「相」もよく使われる接頭語です。
「相すまない」「相部屋」「相争う」など。
お気の毒様 わしら わけ知り顔 行きがかり上 長屋ぐるみ ・・・「様」は前出。「ら」「顔」「上」「ぐるみ」が接尾語。
「おまえら」「得意顔」「一身上」「家族ぐるみ」など。
 弔いかたがた ・・・「トムライ■カタガタ」と切って書きます。
 涙ぐんで・・・「ぐむ」が接尾語。
「ぐむ」を使う語の例、何かありませんかねえ・・・「涙ぐむ」意外にはちょっと思いつきません。

6.うそ寒い ・・・うそが接頭語。「うそ甘い」(最近はあまり使わない言葉でしょうか?)など。
殺気だった 開きかけ・・・「だった(立つ」)、「かけ」が接尾語。
「浮き足立つ」「食べかけ」など。

以上のように接辞はとてもたくさんの形があるし、別の語についていろいろな品詞を形成するので、非常につかみどころがありません。
ある点訳関係の資料では、「接辞は品詞でも単語でもない」、と書いてあります。
それじゃなんなんだ?と思いますけど、用例を見て、だいたいこんな感じの言葉かな、とおよその雰囲気がつかめていただけたでしょうか?
いろいろ点訳してみて、さまざまな接辞に出会うといいと思います。

momonojiさん、たいへんよく出来ていました。
練習問題は行き当たりばったりに書いていますので、おかしなところがあったら、どんどんご指摘くださいね。
1036635163.txt

2002/11/07(Thu) 11:12

[0096] 〜ぐむ   えむ
余談です。
「涙ぐむ」の他に接尾語「〜ぐむ」の例はないものかと考えていたら、「早春譜」の歌詞の中の「角ぐむ」という言葉を思い出しました。
植物の芽が角のように突き出してくる気配を言うのでしょう。
でも、何が角ぐむんだったか、思い出せません。
葦かなんかでしたっけ?

そういえば、「芽ぐむ」という言葉もありますね。
「角ぐむ」と同じような意味で、もう少し直接的、あるいはもう少し広範に使うのでしょうか。

それと、もうひとつ思い出したのが、カール・ブッセの詩、「山のあなた」(上田敏訳)に出てくる「涙さしぐみ帰りきぬ」というのでした。
昔々、言葉の意味など知りもせずに読みましたが、今あらためて辞書をひいてみると、「さしぐむ」(広辞苑では「さしくむ」)は「涙が湧いてくること」で、要するに「涙ぐむ」と同じことのようです。
そしたら、「涙さしぐみ」というのは、「馬から落馬する」ようなもので、ちょっと余分のような気もしますね。
漢字で「差し含む」と書くというのも初めて知りました。

いずれにしても、若い人たちにとっては「死語」の世界ですね。
こういう情緒のある言葉がだんだん消えていきます。
必要でなくなったから消えていくのでしょうか?
2002/11/08(Fri) 23:53

[0097] 複合名詞(『てびき』p44〜47)   えむ
ちょっとウカウカ、モタモタしていたら、あっという間に1週間経ってしまいました。
お待たせして申し訳ありません。

さて、複合名詞の切れ続きのキーワードは、意味のまとまりと拍数です。
拍数というのは、普段あまり聞き慣れないかもしれませんが、日本語という言語の中ではわりあいはっきりした概念です。
「パン」は2拍、「ご飯」は3拍、「ざるそば」は4拍、「いなりずし」は5拍です。
手を叩くようにして数えた音の数、ということで、字数とは違います。
拗音も長音も促音も1拍に数えますから、たとえば「チョコレート」や「ソーセージ」は5拍、「スパゲッティー」は6拍です。

複合名詞については、意味のまとまりのある、3拍以上の部品はひとりで置いていいことにしよう、というのが大雑把な原則です。
意味のまとまりと拍数の両方の条件が満足されれば、概ね切っていいのです。
「キツネ■ウドン」「カレー■ライス」「クリーム■コロッケ」「ヤキザカナ■テイショク」「ミラノフー■ハンバーグ■ステーキ」・・・。

意味のまとまりのない言葉は、どんなに長くてもひとりで置いておけません。
「学部長選」などという場合、「学部」は意味のまとまりがありますが、「長選」には意味のまとまりがありませんから、そこで切るわけにはいきません。
意味のまとまりは「学部長」と「選」ですね。
「選挙」なら3拍で条件を満たしますが、「選」だけでは2拍なのでひとりで放置できず、結局全部続けることになります。

また、「海水浴場」などは、「海水」という言葉も「浴場」という言葉もあるのですが、それとそれを繋ぎ合わせると、まるで海水の入ったお風呂みたいで、ちょっと誤解を招きそうですから、切りません。
ただ、「海水入りの浴場」ではなくて、「海水浴をする場所」だ、という論法でいくと、「点字用紙」は点字用の紙、「会計課長」は会計課の長、ということだから切れない、という考えも成り立ちます。
けれども、多少の無理はあっても「点字を打つ用紙」「会計の仕事をしている課長」という解釈もできるものについては、触読に便利なように、短く切ることになっています。
つまり、そう表記して誤解が生じなければ、指での読み取りやすさを優先しよう、ということです。

但し、連濁をしているものは切りません。
前にもtenさんが触れたように、「株式会社」を「カブシキ」と「ガイシャ」に分けるのはまずいですね。
単独で「ガイシャ」とは言わないからです。
前に続いてこそ濁るわけですから。
漢字を見ている者にとっては、濁るかどうかはそれほど大きな問題ではありません。
漢字が意味を伝えてくれるからです。
けれども、仮名で読む場合は、全く別の言葉に聞こえたりします。
その辺が違うのですね。

では、拍数が3拍に満たないものについては、全部続けるかというと、そうとも言えないんです。
ここで登場するのが、和語、漢語という概念です。
和語というのは、昔から日本にある言葉、大和言葉ですね。
それに対して、漢語というのは、古い時代に漢字と一緒に中国から入ってきた言葉や、後に、それを真似て日本で作られた漢字音を使った言葉です。
私たちは日常、和語か漢語かを意識して使っていたりはしないので、区別せよと言われると戸惑ってしまいますが、概ね、漢字の訓読みが使われているのが和語、音読みが使われているのが漢語と思っていいようです。
「幸福」「生物」「祈祷」などは漢語、「幸せ」「生き物」「祈り」などは和語ですね。
「村長」も「そんちょう」と読めば漢語、「むらおさ」と読めば和語です。
そして、2字漢語は自立性が高いので、2拍であっても切る、ということになっています。(『てびき』p45)
「馬耳東風」「意味深長」「時々刻々」「打者一巡」「次期大統領」「融通無碍」「集合場所」「交通事故」・・・。
それに対して、2字の漢字で書かれていても、和語であれば続けます。
「河豚茶漬け」「牡蛎油」「雲丹ちらし」「烏賊そうめん」「味付け海苔」・・・。

そのほか、2拍や1拍で、たとえ漢字1字でも、あるいは和語でも、「自立性が強く、意味の理解を助ける場合」は切った方がいいのです。
けれども、その辺になると人によって多少意見のわかれるところでしょうか。
『てびき』p45には、「要問い合わせ」「年平均」「県体育館」「のり養殖場」などの例が出ていますが、これらは比較的万人が賛成しやすい、はっきりした例です。
なるほど、このくらいの自立性だと切るんだな、と思って、他の言葉にも準用してください。

複合動詞・複合形容詞は続ける、というのを前にやりましたが、それらが名詞形になったもの、形容詞の語幹を含むものもひと続きで表記します。(『てびき』p44)
「使いまわす」の名詞形「使いまわし」、「暮らしやすい」の名詞形「暮らしやすさ」など、もとの言葉を続けているのに、ちょっと語尾が変わって名詞形になったからといって切るのもおかしい、ということでしょうか。

それとは違って、動詞の名詞形が何かと複合してできた複合名詞があります。
「入学祝い」「挨拶回り」「空缶拾い」「宝探し」「くたびれもうけ」などです。
「入学祝う」という複合動詞があるわけではないので、今出てきた、複合動詞が名詞化したものとは違います。
「入学」と、「祝う」の名詞形「祝い」がくっついたものですね。
これは、意味のまとまりと3拍以上という条件を満たしていれば、概ね切ります。
順序が逆の場合も、要件を満たせば切ります。
「回り舞台」「流しそうめん」「話し言葉」「茶飲み友だち」などです。
これらの場合でも、連濁したものは続けます。
「ケーキ作り」「香典返し」「千枚通し」「遊び心」「弾み車」・・・。

「漢字1字ずつが対等な関係で並んでいる言葉」(p46〜47)は、扱いが別れます。
「朝晩」なら続け、「朝昼晩」なら「アサ■ヒル■バン」と切ります。
その書き分けについて明確な基準は申し上げにくいのですが、熟語として存在すれば続ける、1字ずつの独立性が高ければバラバラにする、二つずつの組にできるものはする、という感じでしょうか。
「都道府県」は、「府県」はともかく「都道」という言葉に一般性はないからペアにはできないけれど、「東西南北」は、「東西」「南北」だけで使うこともよくあるので、そういうペアにしていいだろう、ということです。

それから、外来語(この中にはいわゆる漢語は含めません)とそれ以外の言葉(和語・漢語)とがくっついた言葉で、外来語部分が2拍、という言葉は、切ってわかりやすければ切ります。
p46の「プロ野球」「メモ用紙」「ビル管理人」などがそうですね。

一度にいろいろ出てきましたね。
似ている言葉でも、どのルールが適用される言葉かによって、扱いが変わってきます。
「屋根屋」「瓦屋」「瓦職人」「屋根職人」「屋根葺き職人」・・・それぞれどういう表記になるかおわかりですか?
混乱しそうですが、とにかく目的は、指で読みやすく、意味が取りやすい、ということですから、その方向でお考えください。
試しに練習問題を。

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  練習問題 17
 1.その年、僕らは出会った。僕が中部地方の小さな地方都市の高等学校を出て東京の大学に入り、初めての一人暮らしにもようやく慣れ始めた頃だった。人生目標、将来設計など、まだ未確定だった。自分自身でも、しばらくは自分探しの時間だと、思い定めていた。だから、下宿と大学の往復だけではものたりない気がした。とにかく、社会勉強、実地体験が必要だと思っていた。それに、実家からの仕送りは充分とは言えず、生活費稼ぎの必要もあった。
 2.当時、街ははげしく変わっていた。地下鉄工事、高速道路建設、第1次マンションブーム、ビル建設、そういう落ち着きのない、しかしある意味では、ゆたかな生活への希望に満ちた、右肩上がりの時代だった。首都圏への人口集中は留まるところを知らなかった。都市郊外の丘陵地の雑木林は次々に大規模な公団住宅に姿を変えつつあった。
 3.その中のひとつの建設現場に臨時雇いの口を見つけたとき、それがその後の僕の人生を方向付ける出来事の第1幕目になろうとは、もちろん僕自身、予想だにしないことであった。今となっては、単なる偶然と片付けるには、些か躊躇いさえ感ずるほどだが、しかし、世の中というのは、そういうものなのだろう。僕は運命論者ではない、と思う。
 4.ある日、その男は僕の隣に座って休憩時間を過ごしていた。痩せぎすの年齢不詳の男だった。長めの髪の毛に艶はなく、周りの者たちがうまそうに紙巻き煙草をふかす中、煙草を取り出すでもなく、他の者たちと言葉を交わすでもなく、彼は終始深い沈黙の底にいた。もの思いにふけるというのでもなく、特に人間嫌いというわけでもなさそうであったが、何か異質な雰囲気を漂わせていた。たとえば、外国暮らしが長かったり、軽度の聴覚障害があったりすると、こんな感じかもしれない、と僕は勝手に想像力をはたらかせた。
 5.それから2カ月ばかりたった頃、大型台風が関東地方を襲った。何十年ぶりかという大雨に見舞われ、木を伐られて丸坊主にされていた丘陵地は、土留め工事の不備もあって、あちらこちらで見るも無残に土砂崩れを起こした。
 6.そして台風が通り過ぎたあくる日、流れ出した土砂の中から、白骨死体の一部が見つかったと各紙が報じた。ただちに警察の現場検証が行われ、建設会社の仕事は一時中断された。現場検証といったって、なにしろ情け容赦のない樹木伐採に加えて土砂崩れなのだから、地面自体が原形をとどめていないわけで、そんなところを調べたってわかることなどありはしまい、と僕は下宿の3畳間にひっくり返って薄汚い天井を仰ぎながら思った。
 7.再び工事が始まったのは、4日後のことである。現場は白骨死体の話でもちきりだった。新聞報道によれば、詳しい鑑識結果はまだ出ていないものの、死者は成人女性で、おおよそのところ、死後6、7年は経っているだろうということだった。当時の行方不明者の捜索願いなどから身元調べが進められているらしかったが、一月経っても、二月経っても、身元判明の噂は聞かなかった。
 8.そんな中で僕は、そういえば台風以来あの男の姿を見ていないことに思い当たった。他の者に聞いてみたが、誰一人として知っている者はいなかった。それどころか、男がいないことに気付いている者さえいなかった。果ては、そういう男が以前この現場にいたことすら知らない者もいた。
 9.こういう現場は人の入れ代わりが激しい。毎日のように顔ぶれが変わる。目立たない者は、誰の記憶にも残らなくて当然なのかもしれない。現場監督も、作業員ひとりひとりの顔など知らない。名前と番号で書類に載っているだけである。あの男と僕とは顔見知りではあったが、そういえば話などしたこともなかったし、彼が何という名前かも、僕は知らなかった。
 10.記憶違いでなければ、それから8年ほどして、いや、米大統領選の予備選挙の頃だったから、正確には8年10カ月だ、当時僕はある法律事務所で事務の仕事をしていた。司法試験を受け続けてはいたが、まだ受かっていなかった。そんなとき、もうすっかり記憶の底に埋もれていた、後に造成地女子大生殺し事件と呼ばれることになる、あの白骨死体事件と、そして例の沈黙男とを無理矢理思い出させるようなことが起こってくるのである。
      −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
2002/11/13(Wed) 22:20

[0098] 複合動詞・複合形容詞(P47〜49)   ten
切れ続きを考える上で、その語を構成する部品それぞれの拍数や自立性などが問題になる複合名詞と違って、複合動詞や複合形容詞は、長さや拍数にかかわらず続ける場合が多いので、ちょっと気が楽です。
えむさんが、複合語についてまとめて説明されていたように、「笑いさざめく」「怒り狂う」「嘆き悲しむ」「光り輝く」「照らし合わせる」、「面白おかしい」「心憎い」「末恐ろしい」などなど、ときにはかなり長くなりますが、こういった語はおおむね続けていいのです。
切れ続きよりもむしろ、何をもって複合動詞・複合形容詞というか、のほうが問題かもしれません。
P48のコラムにもあるとおり、何と何が複合しているか、文脈で判断しなければならないことが多いのです。

点訳では文章の前後関係、語と語との修飾・非修飾関係、文脈等がわからなければ、切るか続けるか、決定できないことが多々あります。
「習い覚えたこの技術」の「習い覚える」は複合動詞と解してよさそうですが、
「師匠に習い覚えたこの技術」はどうでしょう?「師匠に習い」でいったん切れて、その結果「覚えた」ということかもしれません。

文章の書き手がその語を複合語として使っているのか、それぞれ独立した語として使っているのか、判断に悩むこともあります。
「あまりの出来事に、彼女はうろたえ騒いだ」
彼女は「うろたえ」て、その後「騒いだ」のでしょうか?
それなら「ウロタエ■サワイダ」と切っていいでしょう。
しかし、書き手は、彼女の「うろたえる」と「騒ぐ」という行動が両方同時のものだった、と言いたいのかもしれません。すると、「うろたえ騒ぐ」は複合動詞です。

「牛乳1カップに砂糖50グラムを加え混ぜる」の「加え混ぜる」は複合語と考えていいでしょうか?
もしかしたら「加えて」その後「混ぜる」のかもしれません。
余談ですが、最近料理の本を点訳していて、複合動詞であろうと判断した語は、ほかに「ふるいあわせる」「ねりまぜる」「ひやしかためる」「いためあわせる」「ときまぜる」などがありました。
しかし、これらがほんとうに複合動詞なのかどうかは、書いた人にしかわかりません。
前にえむさんも書いていたように、複合語は代表的なもの以外、ほとんど辞書には載っていないからです。
書き手が、これは複合語として書いた、と主張すれば、それはすべて複合語であるとさえ言えるかもしれません。
文脈を読み取り、不自然でない点訳をすることが大事です。

次は切る複合動詞です。
名詞・副詞に「する」がついている場合はおおむね切ります。
「勉強する」「旅行する」「点訳する」「心配する」「楽する」「プレイする」「お手伝いする」などが、名詞に「する」がついたもの。
「フラフラする」「ドキドキする」「がっかりする」」「ゆっくりする」「おどろおどろする」などが、副詞に「する」がついたものです。
副詞+「する」は従来から切っていましたが、名詞+「する」は、今春のてびきの改定で、新しく切ることになりました。
「する」を続けるから切るに変わったことで、ずいぶん点訳が楽になりました。
なにしろ、日本語は「する」のつく言葉ばかりですので、これらを語の種類によって、切ったり続けたりいろいろ使い分けなくてはならなかったのは、けっこうエネルギーを必要としました。
ですから、今から点訳を始めるかたは、ちょうどいい時期を選んだ、とも言えますが、ベテランの点訳者の中には、「する」について考える必要がなくなって、つまらなくなった、という声も多いようです。
確かに「する」の切れ続きを考えることは、言葉についての様々なことを考える機会でもあったわけですが、しかし、そこに費やされる時間と労力を考えると、やはり「する」を切ることになったのは、点訳者の負担を軽くする、という意味では良かったのだと考えたいと思います。

「する」はサ変動詞なので、「さしすせそ」で活用しますが(「そ」は無いですね)、どのような形でも、切ることにはかわりありません。これはどういうことかというと、具体的には、以下のようになるということです。
学習する、学習させる、学習される、学習し、学習して、学習しなさい、学習しなければ、学習せよ、学習せねば、というように活用するいずれの場合も、「学習」のあとを切ればいいのです。

しかし、「する」がついても切らない、というか、続けざるをえない言葉もたくさんあります。
「する」を続けるのは、原則として、漢字一字で、漢字と「する」が不可分の場合です。
愛する、訳する、略する、関する、適する、反する、抗する、効する、案ずる、応ずる、軽んずる、疎んずる、失する、接するなどなど、漢語(音読み)の一字の漢字に「する」がついた場合続けることが多いようです。
同時に「ずる」と連濁していたり、「する」の前が促音や「ん」になる、いわゆる音韻変化によって、切れなくなる語もたくさんあります。
ある資料によると、和語(訓読み)の漢字一字に「する」がついて続ける例は、与する、閲する、嘉する、くらいしかないそうです。

漢字一字に「する」がついた語で、切ると判断する目安は、漢字と「する」のあいだに「を」という助詞を入れて、意味が通るかどうかです。
「愛する」は「愛をする」とはあまり言いませんので、続けますが、「恋する」は「恋をする」と言いますので、切って書く、ということです。
損する→損をする、得する→得をする、楽する→楽をする、というように言えるものですね。

もうひとつ、てびきで「切った方がいい」と言っているのは、内部に助詞「て」を含む複合動詞です。
例に出ているように、「見て取る」「打って出る」「してやられる」「取って返す」などは、
それぞれ「ミテ■トル」「ウッテ■デル」「シテ■ヤラレル」「トッテ■カエス」と書くのをオススメします、と言っているのですが、いまのところ「みずほ点訳」では、この表記を採用していません。
「彼は味方が劣勢と見て、逃避行の途中で取って返した」」と、
「借りていた本を棚から取って返した」では、ずいぶん意味が違いますよね。
後者の場合は複合動詞ではありません。
「見て取る」も、複合動詞のときは、看破する、様子をつかみとる、というような意味ですが、複合していなければ、たんに何かを「見て」、手に「取った」という意味です。
しかし、てびきは、それがどちらの意味か、読む人の判断にまかせなさい、ここでは「テ切れ」の原則に従いましょう、という方針です。
しかし、どうもこれらの言葉を切るのは、しっくりきません。
複合語を前後の文脈でとらえることをてびきもオススメしているのだし、複合動詞を続ける、という原則に則れば、すくなくとも辞書の見出し語になっている「て」を含む複合動詞は、続けてもいいのではないか、と思います。
この点は、ほかの点訳者・点訳グループとは違っていると思いますので、どの方法を選択するか、それぞれで考えると良いと思います。
しかし、てびきP47の例の中の「ヤッテクル」は切っていいと思います。切る・切らないで意味が異なってしまう可能性が少なければ、「テ」で切るという原則に従うことにしています。切らない語は、ごく少数です。他にこういった複合動詞がありましたら、教えてください。

複合動詞・複合形容詞は、続けるのが原則です。
しかし、「する」が名詞や副詞についた場合には、いくつかの例外を除いて切ることになりますので、
「する」は切る、と覚えてしまっていいと思います。
さて、そういうわけで、練習問題です。
会話のカギカッコの閉じのあとは、2マスあけにしてください。

1.彼は、自分で犯人を探し出してやる、などと、最初の事件以来言い続けているようだが、この街の住人を震え上がらせている連続殺人犯が、そう簡単に見つけ出せるものなら苦労はない。犯人に与するつもりは毛頭ないが、それにしてもこの殺人鬼は、いささか頭が切れすぎるようだ。犯人に翻弄されつづけている警察の幹部は、勝ち誇る奴の犯行声明文に、怒り狂っているらしい。
2.彼が、すでに何人か、犯人らしき人物を絞り込んでいるのは知っている。姿なき殺人鬼の影に恐れおののく50万の市民の中に、犯人はそ知らぬ顔で紛れ込んでいるのだ。過去の類似した犯罪データと重ね合わせたり、心理学の専門家を訪ね歩いたりして、彼なりの犯人像をしだいに作り上げているらしい。果たして犯人を追い詰めることができるのか、結局取り逃すことになるのか、先の読みにくい事件ではあるのだが、彼がなにゆえこの事件に限って、これほどまでに打ち込んでいるのか、というと、そこにはいわく言いがたい理由がある。
3.子供のころ、忘れ去ることの出来ぬ忌まわしい事件が彼を襲った。重苦しいほどに暑い夏の夜、ベランダの揺り椅子でうとうとしながら涼んでいた父親が、何者かにナイフでめった刺しされたのである。幼い彼は、母の泣き叫ぶ声を聞きつけた隣の住人が、息せき切って駆けつけてくるまで、腹にナイフをつきたてたままもだえ苦しむ父親を目の前にして、呆然と立ちすくんでいるしかなかった。結局、父親は、医師の懸命の手当ても効を奏さず、最期まで苦しみつづけて、この世を去った。母親は悲しみに打ちのめされたように、生涯泣き暮らし、かつての娘々した面影は消え失せたまま、数年前他界した。その犯人は、近隣の街で、何件もの犯行を重ね、遊びまわるようにして人殺しを繰り返し、あちこちを渡り歩いた。そして、ある日を境に、忽然と消え去った。文字通り、掻き消えたのである。
4.「で、犯人は、さらに殺人を犯し続けると思うかね?」と私は聞いた。彼は、私を見つめ返して言った。「奴は、頭はいいが、無視されるのには耐えられないタイプだ。他人の命は軽んずるが、自分自身は自意識で膨れ上がっていて、なによりも人から注目されていないと、逆上するような人間だ。だから必ず、自分の存在を誇示し、人々が自分を記憶の底に葬り去ることがないように、再び殺人を犯すだろう」「では、犯人は、自分の自尊心を満足させるために、永久に殺しつづけなければならない、というわけだ」「殺人鬼の心の内など、余人には計り知れないものさ」 彼は素っ気なく言った。
5.「君のお父さんを殺した犯人が、突然犯行を中止したのには、何か我々が想像しえないわけでもあるのだろうか?」 私は、重ねて問い質した。彼は、少しのあいだ言い淀んだ。犯人に関することで、いままで突き止めたことをすべて私に話していいかどうか、決めかねているようすである。彼の逡巡には理由があることを、私は知っている。彼の絞り込んだ犯人像が、さまざまな点で私と合致するのだ。彼は、それを単なる偶然だと一笑に付した。しかし、ほんとうは、私を疑いはじめていることに、私は気付いている。
6.30年前、彼の父親をはじめ、5人もの人間を殺害し、警察の捜査の手が自分に達する前に、姿を消した犯人こそ、この私なのだ。30年間、街の雑踏に紛れ込んで隠れ潜んできたが、今ごろになって、殺人鬼の血が騒ぎ出したというわけだ。あの夜、なんとなくその場を立ち去りがたかった私は、物陰に潜み、面白半分で成り行きを見守っていた。そして、まだ幼い少年だった彼が、取り乱す母親の傍らで、茫然自失しているのを見た。
7.「ひょっとしたら、ぼくの父を殺した犯人は、今回の連続殺人鬼と同一人物かもしれない」 心の奥深いところまで見透かすような目が、私を圧した。「まだ君には打ち明けていなかったが、僕はあの夜、犯人の顔を見ているんだ。ほんの一瞬にすぎないし、今では記憶もあいまいで、当時も誰にも信じてもらえなかったが、あの青みがかったきらきらするプラチナの眼は忘れがたい」 彼は、臆する気配も無く、付け加えた。「君の眼にそっくりだった」 
2002/11/19(Tue) 08:02

[0099] 小休止   ten
この『入門教室』も、点訳の、もっとも点訳らしいところになってきました。
このへんでちょっと一息、雑談を書いてみます。

これから点訳を始めようと思っているみなさん。
もし、自由に点訳していいよ、って言われたら、どんなものをやってみたいですか?
自分の好きな作家の本を、自分も楽しみながら点訳したい・・・いいですね。点訳を始める動機としては、これがいちばん多いのではないかと思います。

多くの点訳者はたいていどこかのグループに所属していますから、グループの方針によっては、それほど勝手気ままに原本を選ぶことはできないかもしれませんし、必要とされる点訳物が、いつも自分の好みと合致するとは限りません。
ときには、とっても大事なものだけれど、面白くもなんともない(電気洗濯機取り扱い説明書とか、成人病検診のご案内とか)なんてものを点訳することもあるし、自分にはまったく興味の持てない内容の本の点訳依頼がくることもあるかもしれません。
面白いとか、興味があるとかいったこととは関係なく、活字情報は身の回りにあふれていますから、それらをできるだけ点字情報に変換して、点字ユーザーに提供することは、大切なことだと思います。

とはいうものの、点訳がいつも義務感や奉仕精神だけで行なわれるとしたら、ちょっと疲れます。点訳者も少しは楽しみたいですよね。
もし、点訳する本を自由選択できる、という幸運な立場にいるならば、できるだけ「自分の好きなもの」を選ぶことをオススメします。
え?そんなのあたりまえ?
ところがそうでもないんですよ。
本を選ぶ段階から点訳・校正・完成まで、完全に一人でやっているのならともかく、たいていは、校正段階で自分以外のひとが見ることになります(点訳者校正のみはオススメしません。必ず別の人の目が必要だと思います)から、ものずごくイヤラシイ本や不真面目な本は選びにくいでしようし、せっかく点訳という福祉の世界に入ったのだから、というので、ちょっと堅い、真面目で、いかにも人の役に立ちそうな本を選ぶ人が多いんです。
あわてて言っておくと、そういった本が悪い、と言っているわけではありません。
「人生如何に生きるべきか」とか「私はこんなふうに苦難を乗り越えた」という内容の本も、もちろんとっても必要です。そして、自分が、そういう本を心から読みたい、と思うのなら、それを点訳することは、とてもいいと思います。

しかし、自分は実はスパイ小説が好きなのだけれど、初めての点訳にそういうものを選ぶのは、なんだか抵抗があって、とお考えなら、ぜひぜひその考えは捨てて、スパイ小説を点訳してください。
推理小説がお好きなら推理小説、恋愛ものが好きなら恋愛小説、愉快な本が好きなら爆笑エッセイ、ポルノが好きなら、どうぞそのテの小説を点訳してください。

点訳でいちばん大事なことは、とどのつまり「続けること」だと私は思っています。
点訳の講習会や通信教育などを終えて、さあ今から点訳活動を始めるぞ、というとき、自分が読んでつまらない本を選んだら、それだけで、やる気が失せる可能性があります。
どんな本を選んでも、はじめは(いえ、何年やっても)、苦労します。推理小説だから難しくて、子供向きの童話だから簡単だ、ということも、あまりありません。童話には童話なりの難しさもあります。
初めて本を一冊点訳するのに、時間がかかるのはあたりまえです。
何回も読み返し、修正し、校正者の指摘によってまた読み直し、という作業を、ダレずに飽きずに続けて行くためには、自分にとって面白い本を選ぶ、ということがとても大事だと思います。
そのうち、さまざまなものを、時には、面倒だな、とか、わけがわかんないなあ、とか、こういうものは自分の好みではないなあ、とか思いながら点訳する日がやってきます。
最初のうちに、自分の好きなもので、点訳の要領や、自分なりのやり方をある程度つかんでおくと、そういうときになって、とても楽だと思います。
人間というのは、どんなに義務感や奉仕精神にあふれていても、自分が楽しめないことは、なかなか続けていけないものなのではないか、というのが私の考えです。

さて、少し別の話になりますが、福島智さんという方の書いた本のことを、ちょっとご紹介します。
福島智さんは、全盲ろうという重複障害をもっていて、日本で最初に大学まで進まれた方なのですが、彼が視覚障害のうえに、聴覚障害という重いハンデを負うことになったとき、友人などのまわりの人々が、彼を励まそうとして、様々な本を紹介してくれます。しかし、彼はこれらの本を読んでもちっとも元気が湧いてきません。

「・・・そうした本の多くは、<見えなくなったけど、僕はがんばったのだ!> <重い障害を克服して、私は人生を切り開いたのよ>といったような、正しく美しい内容のものだった。実体験の重みがあり、感動的でもあるのだが、落ち込んでいる私にしてみれば、こうした本を読んで少しも元気がでないのである。
そんなあるとき、大藪春彦の『蘇える金狼』を読んだ。(中略)主人公は冷酷であり、自らの目標のために殺人も辞さない。しかし、私にとって、この本は、あの苦しかった時期に、どんななぐさめよりも生きる気力を与えてくれた」(福島智著『渡辺荘の宇宙人』より)

どんな本が、誰のために、どういうふうに役に立つかは、わかりません(まったく役に立たない本だってあっていいでしょうし)。
だからあまり難しいことを考えずに、「これ、けっこう面白いから、点訳してみたよ」というくらいのつもりで、点訳を開始すると案外スムーズにやっていけるのではないかと思います。
そして、依頼を受けて点訳するときになったら、それまで好きな本を点訳することで蓄えた力を、そこで大いに発揮してくださいね。
2002/11/22(Fri) 20:15

[0100] 接続詞句・副詞句・短い語からなる慣用句(『てびき』p49)   えむ
実を言うと、この辺は、うまく説明できません。
無責任なようですが、「意味のまとまり」「発音上の切れ目」などを総合的に判断して、続けたり切ったりしてください、ということしか言えないのです。
こんな曖昧な基準ですから、どうしても人によって多少の判断の違いは出てきます。
たとえば、「遊ぶ金欲しさ」「怖いものみたさ」「弱い者いじめ」など、切ってしまうと言葉の一体感が失われてわかりにくくなる、という意見もあります。
けれども、ひと続きにすることで得られる言葉の一体感と、切ったときの触読の容易さと、どちらをとるか、といったときに、誤解を生ずる可能性があるなら前者をとらなければならないけれど、誤解されるほどのことはないというのなら、「アソブ■カネ■ホシサ」「コワイ■モノ■ミタサ」「ヨワイ■モノ■イジメ」と短く切った方がいいだろう、というのが、現在の『てびき』の考え方のようです。
『てびき』にはいくつかの例が出ていますが、それを見ていただければ、だいたいは、ああ、なるほど、こんな感じで切るんだな、と納得できるかと思います。
『てびき』に出ている例に、あともう少し付け加えますから、それらを参考にしてください。
なお、言葉が前の言葉に続くことによって濁る「連濁」の場合は続ける、ということについては、すでに何度か触れましたので、ご了解いただいていると思います。

●接続詞句・副詞句(文法的分類がよくわかっていないので、違うものも混じっているかもしれません。悪しからず)
豈はからんや −− アニ■ハカランヤ
うんともすんとも −− ウントモ■スントモ
多かれ少なかれ −− オオカレ■スクナカレ
遅かれ早かれ −− オソカレ■ハヤカレ
かくなる上は −− カクナル■ウエワ
かといって −− カト■イッテ
これやこの −− コレヤ■コノ
さすれば −− サスレバ
さはさりながら −− サワ■サリナガラ
さにあらず −− サニ■アラズ
さもありなん −− サモ■アリナン
さればこそ −− サレバコソ
しかしながら −− シカシナガラ
しかる間 −− シカル■アイダ
しかるが故に −− シカルガ■ユエニ
してみると −− シテミルト
そうはいうものの −− ソーワ■イウ■モノノ
それにつけても −− ソレニ■ツケテモ
それはさておき −− ソレワ■サテオキ
それもそのはず −− ソレモ■ソノ■ハズ
だからといって −− ダカラト■イッテ
とはいうものの −− トワ■イウ■モノノ
何とかかんとか −− ナントカ■カントカ
何としても −− ナント■シテモ
何にせよ −− ナンニ■セヨ
念のため −− ネンノ■タメ
のみならず −− ノミナラズ
ひょっとしたら −− ヒョット■シタラ
まずもって −− マズモッテ
まったくもって −− マッタクモッテ
万が一 −− マンガイチ
もしかすると −− モシカ■スルト
ややあって −− ヤヤ■アッテ
ややもすれば −− ヤヤモ■スレバ
より一層 −− ヨリ■イッソー
れいによって −− レイニ■ヨッテ

●短い語からなる慣用句
虻蜂とらず −− アブハチ■トラズ
井の中の蛙 −− イノ■ナカノ■カワズ
間髪を入れず −− カン■ハツヲ■イレズ
木で鼻をくくる −− キデ■ハナヲ■ククル
木に竹を継ぐ −− キニ■タケヲ■ツグ
草の根わけても −− クサノ■ネ■ワケテモ
怖いもの知らず −− コワイ■モノ■シラズ
塞翁が馬 −− サイオーガ■ウマ
差しつ差されつ −− サシツ■ササレツ
関の山 −− セキノヤマ
その場限り −− ソノバ■カギリ
それ見たことか −− ソレ■ミタ■コトカ
つかず離れず −− ツカズ■ハナレズ
寝た子を起こす −− ネタ■コヲ■オコス
根も葉もない −− ネモ■ハモ■ナイ
蜂の頭 −− ハチノ■アタマ
歯に衣着せぬ −− ハニ■キヌ■キセヌ
忙中閑あり −− ボーチュー■カン■アリ
耳にたこ −− ミミニ■タコ
見も知らぬ −− ミモシラヌ
見る影もない −− ミル■カゲモ■ナイ
目にもの見せる −− メニ■モノ■ミセル
目の敵 −− メノカタキ
目引き袖引き −− メヒキ■ソデヒキ
元の木阿弥 −− モトノ■モクアミ
元も子もない −− モトモ■コモ■ナイ
安物買いの銭失い −− ヤスモノカイノ■ゼニウシナイ
よくしたもので −− ヨク■シタ■モノデ

ろくな説明もせずに、練習問題もないものですが、ここでは、この言葉はどう打ったら伝わりそうかなあ、いままで出てきた他の言葉の切れ続きとあまり矛盾しないようにするにはどうしたらいいかな、と考えながらやってみてください。
それが当たっているかどうかということに一喜一憂なさらずに、考える過程を楽しんでいただけたら、と思います。
そして、結果的に類例を増やせればいい、というおつもりでどうぞ。

      −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
  練習問題 19
 1.振り返るまでもなく、追っ手がすぐ後ろに迫っているのはわかっていた。何が何でも逃げのびなければならない。それでいて、脚はまるで自分の脚ではないように、思い通りに動かない。どうしたわけか、地面を蹴る力が全然ない。むしろ、地面に粘り着いている感じで、引きはがすのにいちいち力が要る。このままでは、あっという間に追いつかれる。
 2.息が苦しい。酸素が肺にまで入ってこない。空気を吸おうとするのに、肺はすでに一杯で、新しい空気の入る余地がない。もしかすると、一度息を吐けばいいのかもしれない、と頭では思うのだが、いかんせん、そんな余裕はないのだ。息を吐いている2、3秒の間に酸欠で倒れてしまうに違いない。
 3.それにしても、方角がわからない。さっきから同じところをぐるぐる回っているのではないか、という疑念が沸き上がってきて、頭の中がその考えで一杯になってしまう。自分がどこに向かって走っているのか、皆目見当がつかなくなっている。何はともあれ奴等の手から逃げなければならない。さもないと、生きて帰ることは望めないだろう。それだけはわかる。
 4.それはそうと、何故この街には人がいないのだろう。さっきから住宅街と思われる地域に入り込んでいるのだが、人っ子一人見かけない。まるで廃墟のような街だ。人影さえ見えれば何とか助けを求めることができるかもしれないのに、まわり中がシンと静まり返っている。こともあろうに、人間どころか犬1匹見当たらない。それはおかしい。どう考えても不自然極まりない。
 5.かてて加えて、日の光が眩しい。目を細めてもなお、周りの景色がやけに白っぽい。とても上空など見上げられないほど陽射しが強い。にもかかわらず、物の影というものがない。陰影を失って、気味の悪いほど平板に見える。影のない世界は、奥行きをもたない。実体のない虚像のようだ。
 6.そこで、はたと考えた。ひょっとするとこれは夢なのかもしれない。単なる夢の断片なのかもしれない。そう、それはとても魅力的な考えだ。だとすれば、この絶体絶命の状況から脱出できるかもしれない。一瞬にして、自分の部屋のいつもの柔らかい毛布の中で、充分な睡眠のあとの満ち足りた目覚めに移行していく、あの甘美な感覚が現れるのかもしれない。
 7.そういう覚醒、そういう劇的な場面転換を切に願っている自分が、はっきりと自覚できる。しかしながら、祈るような思いでその瞬間を待っても、あいも変わらず、脚は重くへばりつき、息絶えだえの状態だし、街は真っ白で誰もいない。状況はちっとも変わらない。いや、むしろ背後に迫る足音がますますもって近づいたような気がする。
 8.そうこうするうちに、下り坂にさしかかったようだ。脚の粘着性は相変わらずなのだが、脚を地面から離してから次につくまでの時間が心なしか短くなった。その部分にだけ加速度がつく。それかあらぬか、呼吸はさらに乱れ、もはや手足にも脳にも酸素は供給されず、どこもかしこも感覚がなくなってきた。
 9.流れ落ちる汗が目に入ると、視界は白い1枚の板のようになってしまった。今となってはほとんど勘だけに頼って走り続けるしかない。汗を拭う余裕もない。もうだめだ。にっちもさっちもいかない。万事休す。
 10.突然、脚がつくべき場所を失った。当然のことながら体は支えをなくし、有無を言わせぬ急激な落下が始まった。何がどうなっているのか、考えてもわかるわけがない。ただひたすら落ちてゆく。もう、どうにでもなれ。どっちみち、これ以上どうにもなりようがないではないか。意識がだんだんに薄れてゆく。そして、白かった世界がみるみるうちに暗くなっていった。
      −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
2002/11/25(Mon) 23:35

[0101] 繰り返し言葉・動植物名など(P50〜)   ten
てびきP50から52にかけてに出てくる語の切れ続きについても、てびきの言うとおりで、ことさら付け加えることはあまりありません。
なんだか無責任ですが、このあたりまでくると、いままでこの『入門教室』でおりにふれてお話してきたことがらから、だいたい切れ続きの目安がつく場合が多いと思います。

数字のあとにつく「以下」とか「弱」とか「増」とかいった2拍以下の語は、てびきでは「意味の理解を助ける場合には発音上の切れ目を考慮して区切ってよい」となっています。
拍数に関係なく、これらの語は続けると非常に意味がとりにくくなることが多いと思います。
「10ニンゲンダカラ■ゼンブデ■30ニン」が「10人減だから」とは、なかなかわかりません。
やはり「10ニン■ゲン」と書いたほうがまだしもわかってもらえそうです。
切り離してその語だけ際立たせたほうが、理解の助けにはなる語は2拍でも切る場合があるということですね。
「10パーセント増し」「3ミリ幅」「1センチ角」など、発音上ひと続きの方がすんなり読めると判断される場合の2拍語は、複合名詞のルールどおり、続けて良い思います。

繰り返し言葉は、繰り返すことで一語となっている場合は続けます。
「いやいやをする」とか「いろいろある」「夜な夜な現れる」などのように使われる場合です。
「ナカナカ■スゴイ」「モシモシ■オタズネ■シマス」「ウチウチデ■キメマショー」「オノオノ■ジュンビ■シテ」「ウツウツト■シテ■タノシメナイ」「ソーソー、■オモイダシタワ」などなど。

しかし、「雨雨降れ降れ」の場合は、「アメアメ」とか「フレフレ」という語があるわけではありませでんので、2拍でも、それぞれ切って「アメ■アメ■フレ■フレ」と書きます。
「イタ■イタ、■ミツケタヨ」「アソビニ■イケ■イケ(行け行け)ッテ■イウカラ」「テガミヲ■カキ■カキ(書き書き)■タメイキ■ツイテ」などなど。

繰り返し言葉は2拍でも3拍以上でも、そのひとつひとつが意味のまとまりのある語であれば、切ることになっています。
「知らず知らず」は「知らず」という語に意味がある、「別れ別れ」「思い思い」も「別れ」や「思い」に意味があるので、切りなさい、ということです。
ほんとうは、「知らず知らず」「別れ別れ」「思い思い」というように、一続きで書いてこその語であろうと思います。
しかし、点字の触読で意味がつかめるのは、個人差もあるでしょうが、だいたい7文字前後まで、といいますから、濁点も含んでの「シラズシラズ」を読みとるのは、やはりたいへんという判断で、意味のまとまりごとに極力切ることになったのだと思います。

このあたりは、他の複合語に比べればわりあい簡単なところだと思います。
同時に、つい間違えてしまいやすい部分でもあります。
「汗をかきかき」なんて、続けてしまいそうでしょ?
動詞の連用形の繰り返しというのは、「〜をしながら」という雰囲気を出すのによく使われます。
「話を聞き聞きメモをとった」「彼を待ち待ち仕事をしていた」「お茶を飲み飲みおしゃべりしましょ」「肩を揉み揉みパソコンに向っている」「好きな曲を歌い歌い手も叩いている」「愚痴をこぼしこぼし笑ってるじゃない」「間違え間違え、どうにか出来上がった」などなど。
こういった繰り返しは、みな切って書いていいと思います。

擬声語・擬態語は、拍数で切ったり続けたりします。
3拍なら切って、2拍なら続けます。
「ドキドキする」は「ドキドキ■スル」
「ドキンドキンする」なら「ドキン■ドキン■スル」
2拍の語が4回繰り返されたら、二つに分け、3回のときは一続きにします。
「ガラガラガラガラ音をたてないでよ」・・・「ガラガラ■ガラガラ■オトヲ■タテナイデヨ」
「ガラガラガラとうがいした」・・・「ガラガラガラト■ウガイ■シタ」
てびきの用例になっている「グデン■グデン」や「ウツラ■ウツラ」などは、どう考えても、「グデン」や「ウツラ」だけで使うことはない、繰り返してはじめて一語になるような語だと思うのですが、これも、なるべく短くという方針に添って、切ることになったようです。

次は、動植物名等の切れ続きです。
これはちょっとやっかいかもしれません。
基本的には複合名詞の切り方と考え方は同じです。3拍以上の意味のまとまりごとに切って書く、ということですね。
しかし、以前は、これらの語はみなひと続きで書いていました。
意味のまとまり、といっても、ものの名前として使われているわけですから、いわば固有名詞で、それを切って書くのはおかしい、ということだったのです。
だから、「リュウグウノオトヒメノモトユイノキリハズシ」も、みな続けるか、あまり意味がつかみにくいようなら、適宜つなぎ符を挟んで書いていました。
しかし、今春の改定で、これらの言葉も他の複合名詞と同様に扱うことになりました。

問題は、こういった専門用語の切れ続きは、素人にはわかりづらいことが多い、ということです。
てびきの用例の「カラス■ノエンドー」、私はてっきり「カラスノ■エンドー」だと思っていました。
私の知識不足といってしまえばそうなのですが、点訳者がみな動植物名の権威であるわけはないので、こういった誤解が多かれ少なかれ生じることは当然といえます。
もちろん、できるかぎり調べるのが点訳者の仕事ですが、いつもきちんと調べられるとはかぎりません。
確実に切れ続きがわかるとき以外は、全部続けてしまうほうが無難と言えます。間違う危険を犯すより、わかりづらいほうがまだマシということですね。
てびきでは、「区切ると意味の理解を損なうと思われる場合」は、つなぎ符を使うか、全部続けなさい、となっています。
意味を損なうというより、確実に切れ続きを伝えることが出来そうにないと判断した時は、不用意に切らないほうがよい、というのが私の考えです。

点字表記辞典によると、「小深山カタバミ」は「コ■ミヤマ■カタバミ」と切ることになっています。
この「コ(小)」は、「深山」だけにかかるのではなく、「ミヤマカタバミ」という語全体にかかっているので、「コ」を「ミヤマ」だけにくっつけるわけにはいかない、という考え方です。
こういった場合、もしも意味がわからなければ、「コミヤマカタバミ」と全部続けてしまったほうが、「コミヤマ■カタバミ」という不正確な切り方をするよりは良い、と言えます。
「シベリアン■ハスキー」とか「セイヨー■タンポポ(西洋たんぽぽ)」とかいった、素人にも切れ続きがわかるような名前の動植物ばかりではないのですから。

こういった語の用例を出すのはなかなか難しいので、ちょっと子供の図鑑を引っ張り出してみました。
スコッティッシュ■テリア、イングリッシュ■セッター、グレート■ピレネーズ、これらは犬の名前ですが、このくらいだと切れ続きは簡単ですね。
オールド■イングリッシュ■シープ■ドッグ、長いですが、切るところはこうなるでしょう。
ドワーフロップイヤー、これはウサギです。切り方はドワーフ■ロップ■イヤーでしょうか?
キマダラセセリ、これは蝶ですが、キマダラ■セセリ? それともキ■マダラ■セセリでしょうか?
黄色いまだらのセセリ蝶なら前者、黄色いマダラセセリなら後者、でも、そこまではっきりわかるひとが、そうたくさんいるとも思えません。
オオヤマカワゲラはオオヤマ■カワゲラなんでしょうねえ・・・それとも、ヤマカワゲラという種類のカワゲラがいて、それの大きいの、だとしたら「オオ」は「ヤマカワゲラ」全体にかかる接頭語ですから全部続けることになるでしょう。
アオアズマヤドリ、これは鳥です。「アズマヤドリ(鳥)」の前に2拍の「アオ」がついているので、全部続けていいですね?まさか「アズマ」+「ヤドリ(宿り)」で「アオ■アズマ■ヤドリ」ではありませんよね?
ひとくちに意味のまとまり、といっても、その「まとまり」がちっともわからないことが多々あります。ことに動植物名は日本語のものでもカタカナで書いてあることが多いので、意味をつかむ手がかりが少ないのです。
先入観や憶測で切れ続きを決めてしまわないほうが良いと思います。

上記のように、言葉が専門的になると、てびきの言うところの「意味のまとまり」というのがどんどんわかりづらくなります。
次に出てくる(P52)医学用語なども、正直なところ、何をもって意味のまとまりと考えるか、お医者さんでもなければ確実にはわかりません。
しかし、どの語がどこまでかかっているか、何が何を修飾しているか、あれこれ考えて点訳していくほかないと思います。
「流行性角結膜炎」・・・リューコーセイ■カクケツマクエン? 結膜炎と角膜炎を併発することらしいんですが・・・
「虹彩毛様体炎」・・・コーサイ■モーヨータイエン 毛様体の炎症だとすると、こうなるでしょうか?
「脳動脈硬化」・・・ノー■ドーミャク■コーカ? それともノードーミャク■コーカ?
「心内膜炎」・・・シンナイマクエン? シン■ナイマクエン?
だんだんわからなくなってきました。
ちっとも説明になっていなくてすみません。
「意味のまとまり」って、けっこうむずかしいこと、わかっていただけましたか?

練習問題20は次に書きます。

2002/11/30(Sat) 09:34

[0102] 練習問題20   ten
では、練習問題20です。
動植物名と医学用語の入った例文というのは、私の手にあまるので、ここでは繰り返し言葉の用例を書いてみます。
特定の品詞・用語の使い方の練習というより、できるだけいろいろな長文を点訳して、語の切れ続きに慣れてしまいましょう。

1.へえ、またまたあいつがやって来たって? それでまたずるずるべったり、家に居座るつもりだな。だいたいね、今まであいつのおかげでどれだけごたごたが起こったと思っているんだい?夜な夜なの遊郭通いでかみさんには逃げられる、花街の女郎にいれあげて、みるみる借金は大きくなる、子供はほったらかしで、長屋でビイビイ泣いてるってのに、たまに朝帰りしたかと思ったら、「ぐずぐずわめいていねえで、酒でも買ってきやがれ」なんぞと、子供を張り飛ばす始末だ。
2.あれは、いつだったっけ? そうそう、3月の初め、ようよう春の日差しが戻ってきたかというころだった。やつめ、借金のかたに、上の娘を女郎屋に売り飛ばそうと、娘には「綺麗なおべべが着られるところへ行こうな」なんぞとみえみえの嘘をついて、連れて行こうとしたんだよな。ところがこの娘が親に似ず賢い子で、「綺麗なおべべより妹達と一緒がいい」ときた。
3.やつは、年端も行かない下の娘たちをだましだまししながら、こそこそと上の娘に因果を含めて、どうにかこうにか女衒のところへ娘を連れていった。娘はもちろん戦々恐々、自分の身に何が起こったか、おおかた見当がつく年頃だから、女衒の顔を見てぶるぶる震えだした。見る見るうちに両の目に涙があふれて、ヒックヒックとしゃくりあげ始めた。
4.やつめ、女衒の手前、娘が納得ずくで来たと、汗をかきかき言いつのった。しかし女衒もだてに商売はしていない。「見ればこの娘、いいところ五つ六つのガキじゃあねえか。てめえの不始末をこんなガキに押し付けるたあ、いい根性だ」 やつはすっかり小さくなってぐずぐずと言い訳する。「で、でも、その、あっしだって、どうしようもなくて、泣く泣く・・・」「なにが、泣く泣くだ。おととい来やがれ。借金の始末はてめえ自身でなんとかするんだな」
5.そういうわけで、娘はすっかり喜んで、女衒に手を振り振り帰ってきたというわけだが、やつにしてみれば、借金のかたはつかずじまい、いつ借金取りが家に押しかけてくるか、生きた心地もしないということになってしまった。仕方がねえから、長屋の大家と俺たちとで、侃侃諤諤の言い合いの末、とにかく女郎屋に頼み込んで、借金はしばらく待ってもらう、奴は俺たちが責任をもって、ゆめゆめ夜逃げなどさせない、ということで決着がついたわけだ。
6.やつときたら、それをいいことに、昼間っから酒を飲んではグデングデン、上の娘が飲み屋に引き取りに行って、つっかえつっかえわびをいれては 父親を連れ帰っているって言うんだから、けなげなもんだ。まったくやつは、行った先行った先でことを起こしているというわけだ。おい、うちに金の無心にきたら、がたがた言う前に追い返せ。奴の言い訳にはもう飽き飽きしてるんだ。やつのかわりに娘がきたら、親父に知られないように、二文か三文包んでやんな。
2002/11/30(Sat) 09:35

[0103] うかうか   momonoji
うかうかしてたら、一ヶ月もお休みしてしまいました。
せっかくいろいろテキストを用意して頂いているのに
申し訳ないです。

かなり進んだんですね。
とりあえず練習問題17・18をやりました。
見てくださると嬉しいです。

今回はフィーリング重視で点訳してみました。
なんか生意気な発言ですね。。
ただ、複合語が多かったので、そうするしかなかったというのが
真実なんですが。。。

ではよろしくお願いします。

1039091215.bse

2002/12/05(Thu) 21:26

[0104] うかうか2   momonoji
添付って二つのファイルを同時にはできないんでしたっけ?
練習18を添付します。
よろしくお願いします。
1039091292.bse

2002/12/05(Thu) 21:28

[0105] 点訳原本   momonoji
tenさんの小休止の話題について。。。。

やっぱり自分の好き勝手で原本を選んできて点訳するっていうわけにはなかなかいかないんですね。
いま流行りのハリー・ポッターとか、ちょっと前に話題になった
冷静と情熱の間とか、今時の小説を点訳できたら楽しいだろうなと、思っていたのですが。。

いくら点訳ボランティアの方々が頑張っていらっしゃるとはいえ、実生活で必要となる実用的な説明書などの点訳物が充実しているわけではないんでしょうね。
それらを差し置いて、気楽な小説なんて。。

でも、やっぱり次はどうなるのかな〜なんて考えながら(今やってる練習問題なんかまさにそうですよね)点訳していくことに憧れてしまいます。
2002/12/06(Fri) 19:39

[0106] 点訳原本について   ten
所属するグループにもよりますが、
あらゆる点訳物が点訳者の自由選択、というところは
あまりないかもしれません。
自治体のパンフレット類の点訳だけでせいいっぱいとか、
実用書しか点訳しない、とか、いろいろな状況や
方針があると思います。
でも、「みずほ点訳」は、所属する公共施設が出しているものの点訳以外は、けっこう好きなものを自分で選んでやってますよ。
あんまり忙しいグループは別として、
自分の好きな本を点訳する時間は、たいていあると思います。

ただ、ハリー・ポッターとか、話題の本は、
すぐにどこかのグループが点訳します
(ハリー・ポッターの最新作はすでに点訳があります)。
人気作家の作品も、あっという間に点訳が出来上がります。
もちろん、点訳がひとつでなければならない、ということは
ありませんが、インターネットの時代ですから、
データがひとつでも、いろいろな人が読めるわけです。
そういう意味では、いろいろ守備範囲を広くしておいたほうが、ひとがやらないものを点訳できていいかもしれません
(私は、いつも「へんてこなものを点訳する」と言われます)。

気楽に小説、っていうの、いいと思います。
私も、だいたいそんな感じで、いつも自分の趣味で
本を選びます。
でも、一応「点訳ボランティア」なので、
依頼があって、自分の趣味じゃない本を点訳することになっても、ある程度対応できるほうがいい思います。
だからこそ、最初は、難易度はともかくとして、
自分が続けていけそうなものを選んだほうがいいかな、
というのが私の考えです。
続けていくうちに、なんというか、職人的に、
「よろず点訳可能」の腕前になると思います(私は
まだそこまでいってませんけど)。
今は、どんどん「好きな小説」、点訳してください。
2002/12/06(Fri) 23:13

[0107] 17   えむ
師走に入って、なにかと気忙しいですね。
momonojiさん、お忙しい中、練習問題に時間を割いていただいてありがとうございます。

練習問題17の主たる課題は複合名詞の切れ続きですが、今までやってきたことの積み重ねで、いろんな要素が錯綜してくるので厄介ですね。
フィーリング重視で切ったとおっしゃいましたが、フィーリングで切れるようになったということは、すごいことです。
それだけ身についてきたということでしょう。
いちいち品詞分類したり、語の成り立ちなどを考えなくても適切に切れるようになれば、それでいいわけです。

詳しくは添付ファイルをご覧ください。
1039185336.txt

2002/12/06(Fri) 23:35

[0108] 添付   管理人
遅くなりましたが、添付ファイルの件です。
私もよく分かってないんですが、二つ同時にはできなさそうですね。
お手数ですが、一個ずつ添付してくださいませ。

もし、同時に複数添付に成功した方がいらっしゃいましたら、やり方を教えてください!
2002/12/07(Sat) 00:33

[0109] 18   ten
練習問題18の添削例は、添付ファイルで見ていただくことにして
(といっても、momonojiさんの解答が優秀なので、あまり付け加えることもありません)
複合動詞・複合形容詞等を書き出してみます。
便宜的に、
複合動詞で続けるもの・・・(動)、
スルのついた複合動詞で切って書くもの・・・(スル切)
スルのついた複合動詞で続けて書くもの・・・(スル続)
複合形容詞・・・(形)
副詞にスルがついたもの・・・(副スル)
と、しました。一部、文章中と形を変えたところがあります(怒り狂って→怒り狂う)。
切るものは、切り方も書いてあります。
拾い落としもあると思いますが、だいたいこんな感じ、というのをつかんでください。

1.探し出す、言い続ける、震え上がらせる、見つけ出せる・・・(動)
  与する・・・(スル続)
  切れすぎる・・・(動)
  翻弄されつづける・・・(スル切、ホンロー■サレツヅケル)
  勝ち誇る 怒り狂う・・・(動)
2.絞り込む、恐れおののく、紛れ込む・・・(動)
  類似した・・・(スル切、ルイジ■シタ))
  重ね合わせる、訪ね歩く、作り上げる、追い詰める、取り逃す・・・(動)
  読みにくい・・・(形)
  打ち込む ・・・(動)
  言いがたい・・・(形)
3.忘れ去る・・・(動)
  重苦しい・・・(形)
  うとうとしながら・・・(副スル、ウトウト■シナガラ))
  めった刺しされた・・・(スル切、メッタザシ■サレタ)
  泣き叫ぶ、息せき切る、駆けつける、つきたてる、もだえ苦しむ、立ちすくむ・・・(動)
  奏さず・・・(スル続)
  苦しみつづける、打ちのめされる、泣き暮らす・・・(動)
  娘々した・・・(副スル、ムスメ■ムスメ■シタ)
  消え失せる、遊びまわる、渡り歩く、消え去る、掻き消える・・・(動)
4.犯し続ける、見つめ返す・・・(動)
  無視される・・・(スル切、ムシ■サレル))
  軽んずる・・・(スル続)
  膨れ上がる・・・(動)
  注目される、逆上する、誇示し・・・(スル切、チューモク■サレル、
ギャクジョー■スル、コジ■スル))
  葬り去る・・・(動)
  満足させる・・・(スル切、マンゾク■サセル)
  殺しつづけなければ ・・・(動)
  計り知れない・・・(形)
5.中止した、想像しえない・・・(スル切、チューシ■シタ、ソーゾー■シエナイ))
  問い質す、言い淀む・・・(動)
  関する・・・(スル続)
  突き止める、決めかねる、絞り込む・・・(動)
  合致する・・・(スル切、ガッチ■スル))
  付した・・・(スル続)
  疑いはじめる・・・(動)
6.殺害し・・・(スル切、サツガイ■シ))
  達する・・・(スル続)
  紛れ込む、隠れ潜む、騒ぎ出す・・・(動)
  立ち去りがたい・・・(形)
  見守る・・・(動)
  茫然自失して・・・(スル切、ボーゼン■ジシツ■シテ)
7.奥深い・・・(形)
  見透かす・・・(動)
  圧した・・・(スル続)
  打ち明ける・・・(動)
  きらきらする・・・(副スル、キラキラ■スル)
  忘れがたい・・・(形)
  臆する・・・(スル続)
  付け加える・・・(動)

以上のようになるでしょうか。
ふだん、複合語とは意識していないものも多いですね。
「隠れ潜む」などは、書き手としては、複合動詞のつもりで書きましたが、
文脈によっては、「カクレ■ヒソム」としたほうがいい場合もあると思います。
また、動詞+スルのかたちで、「スル」の変化によっての切ったり続けたり、というあたりが
ポイントだと思います。
 
1039256430.txt

2002/12/07(Sat) 19:20

[0110] 練習問題19   momonoji
今日は劇的な寒さですね。
もこもこに丸くなっております。

練習問題19を点訳してみました。
よろしくお願いします
1039398827.bse

2002/12/09(Mon) 10:53

[0111] 練習問題20   momonoji
練習問題20も丸まりながら点訳してみました。
みていただけると嬉しいです。
1039398871.bse

2002/12/09(Mon) 10:54

[0112] 19   えむ
ほんとうに寒いですね。
momonojiさん、練習問題見せていただきました。
相変わらず間違いが少なくて、感心してしまいます。
このあたりになると、説得力のある説明ができなくて申し訳ありません。

もしかしてこの辺が接続詞句、副詞句、慣用句かな、と思われるところを抜き出してみますね。

1.振り返るまでもなく−−フリカエルマデモ■ナク  「振り返る」が複合動詞で、それに「まで」と「も」という助詞がつくので、長くなりますね。
  何が何でも−−ナニガ■ナンデモ
  それでいて−−ソレデ■イテ
  どうしたわけか−−ドー■シタ■ワケカ
  あっという間に−−アット■イウ■マニ
2.もしかすると−−モシカ■スルト
  いかんせん−−イカン■セン  1語のようにも感じますが、もとをただせば「如何にせむ」ですから切ります。
3.それにしても−−ソレニ■シテモ
  何はともあれ−−ナニワ■トモアレ
  さもないと−−サモ■ナイト
4.人間どころか−−ニンゲンドコロカ
  こともあろうに−−コトモ■アローニ
  どう考えても−−ドー■カンガエテモ
5.かてて加えて−−カテテ■クワエテ
  にもかかわらず−−ニモ■カカワラズ
6.ひょっとすると−−ヒョット■スルト
  だとすれば−−ダト■スレバ
  一瞬にして−−イッシュンニシテ  これは、文語的表現の「にして」の使い方のところで出てきましたね。
7.しかしながら−−シカシナガラ
  あいも変わらず−−アイモ■カワラズ
  ますますもって−−マスマスモッテ
8.そうこうするうちに−−ソーコー■スル■ウチニ
  心なしか−−ココロナシカ
  それかあらぬか−−ソレカ■アラヌカ
  どこもかしこも−−ドコモ■カシコモ
9.今となっては−−イマト■ナッテワ
  にっちもさっちも−−ニッチモ■サッチモ
  万事休す−−バンジ■キュース
10.当然のことながら−−トーゼンノ■コトナガラ
  有無を言わせぬ−−ウムヲ■イワセヌ
  みるみるうちに−−ミルミル■ウチニ

そんなものでしょうか。
細かいところは添付ファイルでご覧ください。
1039621702.txt

2002/12/12(Thu) 00:48

[0113] 20   ten
練習問題20から繰り返しの言葉を書き出してみます。
切るものは切り方も書いておきましたが、でももうおわかりですね。

1.またまた 
  ずるずる
  ごたごた  
  夜な夜な 
  みるみる 
  ビイビイ 
  ぐずぐず
2.そうそう 
  ようよう 
  みえみえ
3.だましだまししながら(ダマシ■ダマシ■シナガラ)
  こそこそ 
  戦々恐々(センセン■キョーキョー)
  ぶるぶる 
  見る見る 
  ヒックヒック(ヒック■ヒック)
4.かきかき 
  ぐずぐず 
  泣く泣く
5.振り振り 
  侃侃諤諤(カンカン■ガクガク)
  ゆめゆめ
6.グデングデン(グデン■グデン)
  つっかえつっかえ(ツッカエ■ツッカエ)
  行った先行った先(イッタ■サキ■イッタ■サキ)
  がたがた 
  飽き飽き

添削結果は、添付ファイルでどうぞ。
1039745986.txt

2002/12/13(Fri) 11:19

[0114] 固有名詞(『てびき』p52〜57)   えむ
固有名詞も、基本的には他の言葉と同じように書き表します。
ただいくつか、固有名詞であるがゆえの留意点があります。

●人名(p52〜55)
名字と名前の間は1マスあけます。
続けて書くと、どこまでが名字かがわかりにくいからです。
「おおたかいちろう」「もりやたろう」「やまのいちえ」なども、漢字であれば、太田嘉一郎か大高一郎か、森弥太郎か守屋太郎か、山野市江か山ノ井千枝かで、概ね判断がつきますが、仮名ではわかりかねます。
尤も、漢字であっても判断できない例もあります。
岡安次郎、平松三郎、森政治・・・。
その場合、墨字であれば、判断せずにそのまま書いておけばいいのですが、点字ではそうはいきません。
名字と名前の間は区切らなければいけない、と決まっているので、何が何でも、どこまでが名字か決めなくてはなりません。
有名人なら、調べればたいていわかりますが、世の中、有名人ばかりではないところが悩みの種です。

人の名前というのは、必ずしも名字と名前(ファーストネーム)だけでできているわけではありませんが、それ以外のものも、これに準じます。
たとえば、源九郎義経はミナモトノ■クロー■ヨシツネ、大岡越前守忠相はオオオカ■エチゼンノカミ■タダスケ、木枯らし紋次郎はコガラシ■モンジローと打ちます。

カタカナの外国人名では、墨字では中点を使って姓と名を区切りますが、点字ではマスあけで区切りがわかるので、中点は要りません。
また、ミドルネームが入る場合も多いのですが、それも同様に、ジャン■ジャック■ルソー、ニキータ■セルゲエヴィッチ■フルシチョフというように打ちます。
父の名のあとに自分の名をつなげていく、アラビア語圏などの名前も、同様に切ります。

『てびき』にある、レオナルド・ダ=ビンチのような場合は、「=」のところを第1ツナギ符(3、6の点)で表します。
但し、原本にレオナルド・ダ・ビンチと書いてあったときは、「レオナルド■ダ■ビンチ」でもいいでしょう。
フランスのド=ゴール元大統領は、Charles Andre Joseph
Marie de Gaulleというんだそうですが、日本では、「ド=ゴール」「ド・ゴール」「ドゴール」といろいろな表記がされています。
『星の王子さま』で有名なサンテグジュペリは、本当はAntoine de Saint-Exuperyらしいのですが、日本での表記は「サンテグジュペリ」「サン=テグジュペリ」「サン・テグジュペリ」。
「テ」の音は、SaintのtとExuperyのEが合わさったものなので、「サン」で切るのはまずかろう、という気もしますが、そこまでは点訳者の守備範囲ではないでしょう。
基本的には原本どおりでいいと思います。

漢字で書く人名で、一番難しいのは読みです。
日本人名では、同じ漢字でも読みは千差万別です。
名字では比較的バリエーションは少ないのですが、それでも、東さんは「ひがし」だったり「あずま」だったりしますし、羽生さんは「はぶ」「はにゅう」、近田さんは「ちかだ」も「こんだ」もあります。
中日ドラゴンズの福留選手は「ふくどめ」ですが、オリックスの内野手は「ふくとめ」です。
「やまざき」と「やまさき」、「なかじま」と「なかしま」なども、固有名詞はどちらでもいいというわけにはいきません。
国境を越えて同じ字の名字もありますから、林さんが「はやし」なのか「リン」なのか、柳さんが「やなぎ」なのか「ユ」なのか、よく確かめないとなりません。
名前の方は、もう全然はかりしれません。
「明生」という名前を、「あきお」と読もうとして、待てよ、「はるお」もあるかもしれない、と思って調べたら、その人は「みつお」と読むんでした。
「一」という名前も、「はじめ」「はじむ」くらいは予測可能ですが、「おさむ」「すすむ」「ひとし」「まこと」「まさし」となると、ほんとに難しい。
皆さん、複数の読みのあるお名前には必ず振り仮名を!

また、人名などに限っては、旧仮名遣いなども概ねそのまま打ちます。
固有名詞は仮名遣いも含めて「固有」である、ということでしょう。
「かおり」「かをり」「かほり」はそれぞれ書き分けます。
「いずみ」「いづみ」も同様です。
ワ行の「ゑ」だけは、感嘆符と同じ形なので、ア行の「え」に代えることになっています。

さて、漢字表記の外国人名は、別の意味で難しいですね。
毛沢東は、日本では「もうたくとう」という日本読みで知られていましたが、今、子どもたちの教科書では「マオ・ツォトン」と書いてあったりします。
韓国・朝鮮の人名については、放送などでも「キム・デジュン」「キム・ジョンイル」と読むようになっています。
原本が仮名で書いてあれば問題ないのですが、漢字だと点訳者が読みを何とかしないとなりません。
どこまでを現地読みにするかも、難しい問題です。
現在ニュースなどに登場する人名はわかっても、諸葛孔明や玄奘三蔵を現地読みしても読み手に伝わりそうもありませんね。
伝わりそうもないときには、一般的な読みにしたり、括弧内に日本読みを書き足したり、方法を考えます。

『てびき』のp52の備考にあるように、「中国・朝鮮の人名のうち、漢字2字の短い姓名」で、一般的にひとかたまりで知られているものについては、続けていいことになっています。
李白、杜甫、韓愈などですね。
ただ、これはあくまでも中国・朝鮮の人名のことですから、西周、原敬、谷啓などの日本の人名には適用しないでください。

人名につく、敬称・官位・造語要素などは、3拍以上なら切り、2拍以下なら続けるのが原則です。
「小柴教授」「田中主任」「マギーおばさん」「島課長」「小泉首相」「マッカーサー元帥」「高円宮殿下」「小さん師匠」「鈴木議員」「土井党首」「アレクサンダー大王」「ロナウド選手」「S工場長」「某アナウンサー」などは切り、「信長公」「アショカ王」「ホメイニ師」「寂聴尼」「高橋兄(けい)」「伊東家」などは続けます。
ここまではわかりやすいのですが、「2拍以下でも自立性が強く、意味の理解を助ける場合には」切るので、単純に拍数だけでは決められません。
「知事」「記者」「技師」「助手」などは2拍ですが、自立性が強いので切ります。

それとは別に、人名に続く「さん」「様」「君」「殿」「氏(し・うじ)」は、切ります。
人名をはっきりと浮き出させるためです。
ですから、「板前さん」「車掌さん」「もぐらくん」「旦那様」「内親王様」「判事殿」などの、普通名詞のあとにつく「さん」「様」「君」「殿」「氏」は続けるのです。
マリア様・イエス様は固有名詞だから切るけれど、神様・仏様は普通名詞なので続くわけです。
また、「氏」でも、「藤原氏の全盛時代」「豊臣氏の滅亡」というように、一族を表す場合は続けます。
それから、島倉千代子を「お千代さん」と言い、月形半平太に「月さま、雨が・・・」と言うような場合の、愛称・短縮形などの「さん」「様」も続けます。
「ちゃん」は基本的に愛称的にしか使わないということで、幼稚園でフルネームのあとにつけるようなときでも、常に続けます。

「芥川龍之介著」「西条八十詩」「小野道風筆」「佐佐木信綱選」「石井桃子訳」「美空ひばり唄」など、人名のあとに別の自立性の高い短い言葉が続く場合、これも1マスあけます。
ただ、順序が逆の場合は、「ウタ■■ミソラ■ヒバリ」というように2マスあけます。
語順によって、言葉の結びつき具合は違ってきますから。

●地名(p55〜56)
地名も人名と同様、一番の問題は読みです。
充分な調査をお勧めします。
固有名詞部分はもちろん、それに続く普通名詞部分も、固有の読みが決まっていたりしますから、ご注意ください。
「〜町」「〜村」も、「ちょう」か「まち」か、「むら」か「そん」か、それぞれの自治体で決まっています。

打つときは、アイチケン■ナゴヤシ■ミズホク■ソーサクチョー■数符2チョーメ■数符27バンチ■数符3 というように、段階ごとに区切ります。(原本の書き方にもよって、番地は、数符2ノ■数符27ノ■数符3 でも、数符2..数符27..数符3 でも結構です)
三内丸山とか郡上八幡とか、段階内部に意味のまとまりが複数あれば、それも切ります。
この場合には、拍数の制約はないので、伊賀上野も岐阜羽島も那智勝浦も切ります。

東久留米とか南アルプスなどは、「東」「南」それ自体は固有名詞と言いにくい、ということで、一応普通名詞部分のような扱いになります。
つまり、意味のまとまりがあり、3拍以上あるので、「ヒガシ■クルメ」「ミナミ■アルプス」と切るわけです。
「西」や「北」は2拍なので、「西鹿児島」「北軽井沢」など、頭につく場合は続けます。
「市役所西」のように後ろにつく場合は、前の語が自立性と拍数の条件を満たしていれば切ります。

外国地名については、ウエスト■バージニア、リトル■トーキョーのように、3拍以上のまとまりがあれば切ります。
2拍以下の部分は他に続けます。
ただし、外国地名の意味は必ずしも誰にでもわかるわけではないので、はっきりわからないものについては、続けておいた方が安全です。
「ペレンチアンブサール」「キシュクンフェーレジハーザ」などの地名の切れ続きは、そこの言葉を知らない者にとっては判断が難しいのです。
これは、動植物名のところでtenさんが書いたことと同じです。

固有名詞に普通名詞がついた場合、その普通名詞部分が3拍以上なら切り、2拍以下なら続けるのが原則です。
固有名詞部分の拍数は関係ありません。
関東平野、紀伊半島、伊豆高原、ムー大陸は切り、遠州灘、ベーリング海、中禅寺湖、バリ島は続ける、ということです。

助詞の「の」を含む地名は、意味のまとまりがあれば、2拍以下でも切れます。
尾張国などの旧国名、勿来の関、那智の滝、音戸ノ瀬戸などです。
意味のまとまりがないものは切れませんし、もともとは切れる意味があったのかもしれないけれど、現在は一体のものとして認識されている地名も、切りません。
一関、三宮、高田馬場、潮ノ岬、丸ノ内、堀之内、鯛之浦、御茶ノ水、熊ノ湯、原ノ辻などです。

また、地名のあとに造語要素などがついて、拍数が変わった場合、意味がおかしくならなければ、3拍以上という基準で切ることになっています。
つまり、名古屋市、熊本県、仙台駅はひと続きだけれど、名古屋市内、熊本県民、仙台駅前なら「ナゴヤ■シナイ」「クマモト■ケンミン」「センダイ■エキマエ」と切ります。

●組織名・建造物名など(p56〜57)
普通の言葉とほぼ同様に切ります。
固有名詞部分については、拍数は関係ありません。
普通名詞部分については、3拍の意味のまとまりが目安ですが、2拍以下でも自立性の強いものは切ります。
須磨女子高等学校は「スマ■ジョシ■コートー■ガッコー」、仮に「基地問題を考える那覇市民の会」というのがあるとすれば「キチ■モンダイヲ■カンガエル■ナハ■シミンノ■カイ」と打ちます。
丸ノ内ビルは「マルノウチ■ビル」ですが、丸ビルは「マルビル」です。
「丸ノ内」の省略形の「丸」ですから、意味のまとまりがあるとは言えません。

以上、当たり前だと思える部分と、そんなこと言ったって、と感じる部分とがあると思います。
私たちも迷い続けていますので、なかなかすっきりと説明できなくて申し訳ありません。
2002/12/19(Thu) 23:29

[0115] 練習問題 21   えむ
 1.はがきの差出人は、村田リウとなっていた。心当たりがない。住所は、新城市大字曽根。これも知らないところだ。だいたい、新城市というのはどこだろう? 宛名は、東京都三鷹市下連雀2丁目、コーポ武蔵野203号、高橋美智子様、とある。間違いなく私だ。珍しい名前ではないが、これまでに私の知る限り、郵便が間違って届いたことはない。文面は、2カ月ほど前にこうちゃんが死んだ、美智子さんに渡してくれと言われていたものがあるから来てほしい、とそれだけだ。
 2.こうちゃんというのも誰だか思い当たらない。そう呼ばれそうな名前の知り合いを思い出してみる。南千住に住んでいた母の弟、永井康次叔父は母にこうちゃんと呼ばれていたが、20年も前に亡くなっている。子どもの頃、近所のさくら薬局という薬屋さんにこうちゃんという子がいたが、ほんとの名前は何だったか。中学の同級生に山本公一君というのがいた。演劇部には清水浩二先輩がいた。高2の担任は井上孝介先生だった。いずれにしても、死に際に何かを渡されるような知り合いではない。勤め先の前田課長の名前は確か耕一郎だ。でも、今日も生きていた。
 3.しばらく放っておいたのだが、やはり少々気になって落ち着かない。何週間か経ってから、ついにその住所にはがきを出すことにした。新城市は愛知県の東部にある東三河平野から設楽の山地に入っていくあたりにある町だそうだ。どう考えても、知り合いがいそうにない。大変申し訳ないけれど、記憶に曖昧なところがあって、お宅様のこともこうちゃんのことも、思い違いがあるといけないので、もう少し詳しいことを教えていただけないだろうか、と書いて投函した。
 4.それっきり、返事は来なかった。何かの間違いだったのだろう。村田リウさんというのも、きっと相当年配の人に違いない。もしかしたら、痴呆か何かがあるということも考えられる。これ以上、もう考えないことにしよう。私は毎日、中央線の電車で3駅、武蔵小金井駅前にあるKW設計事務所で仕事をして、結構忙しく暮らしている。余計なことであまり煩わされたくない。
 5.ところが半年ほどして、第2のはがきが来た。静岡県引佐郡にある、やすらぎの郷特別養護老人ホームというところからだった。当施設にご入所いただいておりました、村田リウ様が亡くなられました。謹んでお悔やみ申し上げます。つきましては、ご遺骨、ご遺品のお引き取りをお願いいたしたく、一度ご来所ください。
 6.そんな馬鹿な。なに寝ぼけたこと言ってんの。親戚でも知り合いでもないおばあさんの遺骨をなんで引き取らなきゃならないの? 驚いてカーッと腹が立ったが、しばらくして気が落ち着いてきた。多分、事務員さんのちょっとした手違いなのだろう。でもこの際、間違いはキチッと正しておかなければならない。ことのついでに、こうちゃんの謎が解けるかもしれない。
 7.地図を見ると、この住所は静岡県の一番西、浜名湖の北側で、例の愛知県新城市とは境を接している。三ケ日蜜柑とか三ケ日人という古人骨でも知られている三ケ日町のあるところだ。東海道線からは距離がありそうだが、東名高速道路からは近い。むろん、出かけていく義理は毛頭ない。電話ですぐに間違いがわかるだろう。はがきに書いてあった番号にかけてみた。女の声で、やすらぎの郷だと名乗った。はがきを貰ったが村田さんという人に心当たりがない、と言うと、途端に電話の声は険しくなった。困るんですよね、入所させたらあとはもう知らん顔なんて、となじる。人違いだと言っても、入所の際の契約書がどうとか、不足分の支払いがどうとか、キンキンまくしたてる。
 8.そもそも、これは何か、私にかかわりのあることなのだろうか? それとも、単なる間違いだろうか? あるいは、何か悪意のある陰謀なのだろうか? でも、どう考えても私は陰謀に巻き込まれるような重要人物ではない。陰謀というのは、KGBだとかリヒャルト・ゾルゲだとかジェームズ・ボンドだとかの世界の出来事だ。では、ただのいたずらか? だとしたら手がこんでいる。まったく腹が立つ。
 9.それから3カ月ほどの後、さんざっぱらすったもんだあった末、結局私は東名バスに乗って、その特養ホームを訪ねる羽目に陥る。5月のゴールデンウィークのときで、大井松田のあたりは延々と渋滞続きだった。富士山は雪を輝かせ、駿河湾は晩春の陽射しを穏やかに反射していたが、渋滞の中を行くバスの旅は決して快適とは言えなかった。
 10.となりの席のおばあさんは、三ケ日の次の豊橋北で降りて娘さんの家に行くのだと言った。明日から娘さん一家がアメリカのサウスカロライナ州の知人のところに遊びに行くのに、下の女の子が熱を出して、急遽おばあちゃんと留守番ということになったそうだ。そんな話を聞きながら、静岡県内を西へ進む。三ケ日から豊橋北まではこのJRバスで数分、その間にある宇利峠というのが愛知県境になっているらしい。さてこれから、私の旅はどういうことになるのか、なんとも心もとない。
      −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
2002/12/19(Thu) 23:30

[0116] お詫び   えむ
練習問題21に間違いがありましたので、お詫びします。
既に訂正しましたが、19日夜から20日夕方の間にご覧になった方を悩ませてしまったかもしれません。
1.の、村上さんの住所の一部が違っていました。
あれこれ書いたり消したりしているうちに、隣町の地名とごっちゃになってしまったんです。
すみませんでした。
2002/12/20(Fri) 23:50

[0117] 雑談です   ten
先日、ちょっと考えてしまうことがあったので
書いてみます。
えむさんが、「固有名詞」について書かれたところで、
固有名詞の場合は旧仮名遣いでも「かほり「かをり」などは
そのまま書く、となっていましたよね。
先日読んだ本に「億計王」「弘計王」というのが出てきまして、これは人名で、読み方は、前者が「おけのきみ」、後者が「をけのきみ」なんです。
現代仮名遣いでは「を」を助詞以外に使っちゃいけないって話も聞いたことがあるのですが、
それを無視して、これらは固有名詞だから、そのまま「オケ」「ヲケ」と書くべきだろう、と思いました。
ところが、最近は、点訳物を音声で聞いているひとも多く、音声では「おけ」も「をけ」も同じになってしまうわけです。
ふだんの点訳では、音声のことまではあんまり考えませんが、実際問題として「おけのきみ」「をけのきみ」という
「お」「を」だけの差でこのふたりの人物を区別してもらうのは、なんだか難しそうな気がしました。
漢字は違いますから、漢字がわかるとなんの問題もないんですけどね。
こういうとき、なんらかの説明を加えたほうがいいのか、
「お」「を」だけで区別がつくと判断して、何も言わないでおくか、ちょっと考えちゃいます。
ちなみに、この二人は、『日本書紀』に出てくる、
履中天皇の孫で、兄弟ということでした。
2002/12/21(Sat) 18:25

[0118] 方言(P57)   ten
説明している側にもよくわからないことばかり(すみません!)の「分かち書き」も、基本的な部分については終わりに近づいてきました。
最後は、方言・古文ですが、古文・漢文等については、
てびきの「参考資料」のところに、仮名遣いや分かち書きについて書かれていますので、ここでは主に方言について書きたいと思います。
正直なところ、古文・漢文は、私には荷が重いし、機会があれば、少し時間をかけて勉強すべき項目だと思います。

方言といっても、点訳のルールで、共通語と違うところはありません。
共通語に直して言ってみて、切るところを考えていけばいいとおもいます。
しかし、方言というのは、とても表現が豊かで、その土地でしか通用しない言葉も多いですから、切ろうにも言葉の意味そのものがわからない、ということもありますね。
普通の本では、それほど難しい地域色の濃い方言が出てくることはあまりないと思いますが、それでも、その土地その土地で、当たり前に使われているわけですから、書き手が地方の人だと、誰にでもわかるだろうと思って書いたら、実はそれは自分が住んでいるところでしか通じない方言だった、ということもあるわけです。

このホームページの「点訳雑感」のところにもいくつか例がでているのですが、名古屋のひとが当たり前に使っている言葉が、私のようなよその土地からきた人間には、聞きなれなかったり、用法が共通語と違っていたりして、方言というのはなかなか奥の深いものだと感じたりします。
できれば、そういう方言の魅力や面白さを台無しにしないような点訳をしたいものですね。

方言の用例、どうしたものでしょう。
推測でいい加減なことを書いて、その土地の人に叱られても困りますので、少しいろいろな本から抜き書きさせていただこうと思います。

「うらァ、こうして牢にはいっちょるけンどもが、志ァ万里を駈けちょる」
「武市半平太ちゅうようなまじめくさった人物には似つかわしゅうないことばじゃ。うわさに聞けば、あんたは近頃有名になっちょるげな」
(司馬遼太郎『竜馬がゆく』)
このふたつは、土佐(高知県)の言葉です。
高知の方が今もこんなふうに話されるかどうかわかりませんが、点訳では、以下のようになるかと思います。
「ウラア、■コー■シテ■ローニ■ハイッチョルケンドモガ、■ココロザシア■バンリヲ■カケチョル」
「タケチ■ハンペイタチューヨーナ■マジメクサッタ■ジンブツニワ■ニツカワシュー■ナイ■コトバジャ。■■ウワサニ■キケバ、■アンタワ■チカゴロ■ユーメイニ■ナッチョルゲナ」
「うらァ」や「志ァ」のような小さい「ァ」を表す方法は、点字にはありません。
点字の一覧表に出てくる拗音や特殊音以外は、その音に近い発音の点字で書きます(てびきP18)。
ほんとうははっきり「ア」と言っているわけではない、というニュアンスで小さく「ァ」と書かれていても、上記のふたつの場合は「ア」と書くか、「志ァ」の場合は、「ココロザシャア」と書いてしまってもいいかもしれません。

「早う帰りたいんは山々じゃったが、怪我の具合も良うならんでなぁ、あっちで知り合うた広島の者の家で療養さしてもろうたんじゃ。世話になったけん、ちいとでも礼せにゃあと鉄道工夫をしとった。きついがええ金になったで」
(岩井志麻子『ぼっけえきょうてい』)
これは岡山県の言葉だということです。
「ハヨー■カエリタインワ■ヤマヤマジャッタガ、■ゲガノ■グアイモ■ヨー■ナランデナア、■アッチデ■シリオータ■ヒロシマノ■モノノ■イエデ■リョーヨー■サシテ■モロータンジャ。■■セワニ■ナッタケン、■チイトデモ■レイ■セニャアト■テツドー■コーフヲ■シトッタ。■■キツイガ■エエ■カネニ■ナッタデ」
「早う(はよう)」や「合うた(おうた)」の漢字の部分は、本来の読み方をしているわけではありませんが、
方言の言い回しも伝えたいし、漢字を使うことで意味を伝えやすくなるメリットも捨てがたい、というわけでこういう書き方をする作家はたくさんいます。
こういった表記に惑わされないで、頭の中で共通語に直しながら、切れ続きを考えていくわけですが、漢字で意味がつかめてしまうと、どう発音するか、あまり考えなくなりがちですので、じっくり読んでみると良いと思います。
「良うなる」などは、共通語では「良くなる」ですから、形容詞の「く」は切るという原則と、ウ音便は長音で書くというルールを適用して、「ヨー■ナル」と書きます。

「こりゃあ、国語の授業の時でも、算数でも、いっつも絵っこばり描いでるじゃ。へだすけ、字もろぐに読めねし足し算も分がんねで」
(川上健一『雨鱒の川』)
これは、東北地方の言葉のようです。
「コリャア、■コクゴノ■ジュギョーノ■トキデモ、■サンスーデモ、■イッツモ■エッコバリ■カイデルジャ。■■ヘダスケ、■ジモ■ログニ■ヨメネシ■タシザンモ■ワガンネデ」
漢字無しで読んでどこまで意味がわかってもらえるか心配ですが、原本どおり点訳して、前後関係で理解してもらうしかありません。

語尾の変化や、同じ語でも発音が異なるいわゆる「訛り」などのほかに、方言には、その土地でしか通じない言葉、というものもありますので、できる限り調べて切るところを考えないと、とんでもないところで切ってしまうことにもなりかねません。
てびきの例にある名古屋弁の「やっとかめ」は「八十日目」、つまり、それくらい長いあいだ会わなかった、という意味で、「ひさしぶり」という挨拶に使われます。
私は最初のころどうしても「やっと」に「亀」がついたような言葉に聞こえて「亀がやっと、どうしたんだろう?」なんて思ったりしたものです。

北海道の年配の人は、なんとなく落ち着かない、しっくりこない、ということを「あずましくない」と言いますが、
「あずましく」はきっと形容詞で「アズマシク■ナイ」と書いていいだろうと思います。
というのも、その反対に、しっくりする、落ち着くというときには、「あずましい」と言うからです。

上記の文を引用した小説のタイトル『ぼっけいきょうてい』は、岡山弁で「非常に恐ろしい」、「とても怖い」という意味だそうで、小説中では、「きょうてい」を「怖てい」と書いていました。
点訳では「ボッケイ■キョーテイ」ということになるでしょうか。
しかし、ひらがなだけが「ぼっけいきょうてい」と並んでいたら、個々の語の意味がわからないかぎり、切ることもできません。
ちなみに同じ言葉を名古屋弁では「どえりゃあおそがい」というそうですが、名古屋の方、これでいいですか?
切り方は「ドエリャア■オソガイ」かな。

さて最後にこんな例をひとつ。
「東京からはいししからげな若えまっちゃがへるぐら、交番さぐにゃどげんしたもんかできかれどもまっかりへてがってしもたわい」
(清水義範『日本語必笑講座』)
どこの方言かわかります?
分かる方はきっといないと思います。
だって、同じ本に「この方言は架空のものです」って書いてありますから。
でも、ときにはこんな意地悪な本を点訳することにだってなるかもしれません。
筆者が架空だと言っているのですから、こちらも
それらしく読めそうなところで切ってしまうしかないですね。
正しい切り方は誰にも(たぶん筆者にも)わからないわけですから。

では、練習問題です。
方言の点訳の練習になるほど、いろいろな方言は出せませんでした。特色ある方言を使われる地方の方に、面白い問題を作っていただけるとうれしいですが・・・。

練習問題22

1.北海道弁というのは確かに存在するが、それほど長い歴史があるわけではない。もともと住んでいたアイヌの人々を別にすれば、今北海道に住んでいるのは、4、5代前に、明治期以降北海道以外の土地から入植したり流れてきたりした人々の子孫なので、先祖がもともとどこに住んでいたかによって、言葉に微妙な違いがある。ひとくちに北海道弁といっても、東北地方の影響を色濃く受けているところもあれば、
かなり標準語に近い言葉遣いのところもある。
2.私の父方の祖母の両親は岡山の産なので、祖母もあまり北海道弁を使わない。「わしもそうじゃろうと思うとったんじゃ」などど言うのだが、これがほんとうの岡山弁かどうか、私にはわからない。ただ、いわゆる北海道弁と言われるものでないことは確かだ。
3.不思議なことにその子供である父は、岡山弁らしき言葉をまったく話さない。わりあい正統(?)な北海道弁を使っている。「おれもそうだべと思ってたさ」などと言う。早くに家を出た関係で、両親の影響をあまり受けなかったのかもしれない。
4.かくいう私は、話そうと思えば北海道弁を話すことはできるが、長らく本州に住んでいるので、しだいに使わなくなってきている。昔はこてこての北海道弁であった。「したっけさ、あのひとがそんなこと言ったべさ、だからこっちも、何はんかくさいこと言ってんのって言ってやったさ。もう頭にくるっしょ!」という具合である。標準語に翻訳すると、「そうしたらね、あのひとがそんなこと言ったでしょ、だからこっちも、なに馬鹿なこと言ってんのって言ってやったの。もう頭にくるでしょ!」となる。
5.今住んでいるところは愛知県の三河地方である。三河弁は「だからそう言っただらあ。ひとの言うことを聞かんもんで、そういうことになるらあ。わかっとる?」というような言い回しになる。同じ愛知県内でも尾張弁はかなりニュアンスが違っていて、不正確を承知の上で書いてみると、「だからそう言ったがね、ひとの言うことを聞きゃあせんで、
そういうことになりゃあす。わかっとる?」とでもなるだろうか?
6.以前栃木県に住んでいたことがあるのだが、栃木弁というのも、実に個性的である。住んでいたアパートの大家さん(女性)は自分のことを「おれ」と言い、「ここに木でも植えっぺかと思ってるけんども、いいだんべかね? おれんとこからベランダが見えねえほうがよかっぺ?」などという言い方をしていた。
7.数ある方言の中でも、津軽弁と薩摩弁はことに難しいと言われる。薩摩弁は、江戸時代に、江戸からスパイが入り込んでも、言葉を真似しにくいように、また、他所の人間が聞いてもすぐには内容がわからないようにという理由で、人工的に、よりわかりづらい言語に変化させたというからすごいものである。
8.言葉をいろいろな方言に変換してくれるサイトで、同じ文章を津軽弁と薩摩弁に変換してみた。
「昔昔、あるトコに、じっちゃどばっちゃがおったんずや。 じっちゃだば、山へ芝刈りに、ばっちゃだば川へ洗濯に行ったんずや」(津軽)
「昔昔、あるとこいに、おじいさぁとおばあさぁがおりもした。おじいさぁは、山へ芝刈りに、おばあさぁは川へ洗濯に行きもした」(薩摩)
これに独特のイントネーションと間が加われば、他所の土地の人間にはもしかしたら、同じ内容を言っているとはわからないかもしれない。
2002/12/23(Mon) 21:25

[0119] 記号類の使い方   えむ
年があらたまりました。
昨年夏から始まったこの教室も、4カ月半で「語の書き表し方」「分かち書き」のおおよそのところを見てきました。
説明が下手で意味不明だったり、混乱していたり、不充分だったり、練習問題がヘンだったり、いろいろ至らない点はあると思います。
お気づきの点、ご不審の点、これはおかしいとか、こういうときはどうするの?とか、どんどんお寄せください。
但し、私たちでお答えできることは限られていますので、すぐに適切な回答は出てこないかもしれません。
それはそれで、みんなで悩むとか、先輩諸氏に教えていただくとか、あれこれ考えていきたいと思います。
これから「記号」のところに入っていきます。
今後ともよろしくおつきあいください。

点字の中でも、記号は使います。
ただ、その使用は、墨字の場合に較べると限られています。
点字の記号の歴史はあまり古くありません。
墨字の文章記号として一番一般的な、読点と句点にしても、点字の文章に普通に広く使われるようになったのは、ここ20年か30年のことだと思います。
それまでは、読点の代わりに1マスあけ、句点の代わりに2マスあけ、ということになっていたようです。
わりに最近まで、句点は使うけれど読点は使わない、というやり方は普通でした。
今でも、古くからの点字読者の中には、句読点があると読みにくい、とおっしゃる方が少なくありません。
ひとつには、点字はマスあけがあるので、読点をつけなくても墨字でズラズラ書くほどはわかりにくくない、ということがあります。
そしてやはり、視覚で捉えるのとは違って、一度に把握できる範囲が限られているので、句読点もいちいち触って読まなければならない、という煩わしさもあります。
けれども近年、点字で専門書を読んだり、受験したりする人が増え、読点の有無で微妙に意味が変わることや、墨字と点字を対応させる必要があることが問題になってきたようです。
そこで、句読点はもちろん、いろいろな記号が使われだしました。
参考書や試験問題など、墨字のものには実に多種多様な記号が使われています。
アンダーラインひとつとっても、1重あり、2重あり、波線あり、点線あり、果ては黒、青、赤、オレンジ・・・とカラフルで、それをひとつずつ区別しないと、意味が通じません。
その辺になると、点字の記号として定められているものだけでは対応できないので、別途方法を考えなくてはなりませんね。

現在は、多分どこの講習会でも、ひととおりの記号は勉強すると思います。
ただ、実際に点訳するときには、点訳物の種類や読者の希望などによって、どのくらいの記号を使うかを考えましょう。
不必要な記号は使わない方がいいのです。
とはいえ、何が必要で何が不必要かは、なかなか難しい問題ですが。

それから、墨字の記号というのは、使った者勝ち、なんでもあり、みたいなところがあるのですが、点字では種類も限られていますし、用途も決まっています。
たとえば、墨字の「〜」は、特に近頃、「あ〜ぁ」とか「ぎゃ〜」とかいう場合にも使ったりするのですが、「〜」に対応する点字記号は「3時〜5時」とか「京都〜大阪」など、範囲を表す場合にしか使いません。

小中学生の点字教室では必ずと言っていいくらい、ハートマークや音符マークはどうやって書くの? と聞かれます。
近頃の子どもたちは、そういうマークがないと思ったことを書けないのかもしれませんね。
残念ながら、今のところ点字にはそういうマークはありません。
さて、それでは、句読符から見ていきましょう。

  句読符(『てびき』p59〜63)
 句点・読点
句点・読点は、既に練習問題などで出てきていますので、おわかりと思います。
6点入力では、句点は2、5、6の点、読点は5、6の点です。
句点も読点も前に続け、読点のあとは必ず1マスあけ。
あけないと、外字符になってしまいます。
句点のあとは、基本的には2マスあけて次の文が始まります。
ローマ字入力では、そのままの記号を入れれば、勝手に次のマスあけまでしてくれます。
句点のあと2マスあけ、といっても、会話や説明・挿入などで句点のあとにすぐ閉じカギや閉じ括弧がくるときは、点字でも、すぐにカギや括弧を閉じてください。
句点のあと2マスあける、というルールより、閉じカギや閉じ括弧は中の言葉に続ける、というルールが優先するのです。

「だって、」と言いかけてやめた、というときのように、読点のすぐあとにカギや括弧の閉じがくるときは、読点を省きます。
他の記号と間違いやすいからです。

見出しや箇条書などの頭に、1.とか、A.とか、イ.とかいうものが付くことがあります。
この場合の「.」は、句点であると説明されることもあるのですが、そう言ってしまうより、英文記号のピリオドである、と考えた方がいいでしょう。
墨字の形はもちろん違いますし、点字の形は、句点もピリオドも2、5、6の点で同じですが、句点のあとは2マスあけ、ピリオドのあとは1マスあけです。

数字のところで触れたように、「二、三日」「35、6歳」のように読点を挟んだおよその数の場合、点字では「数符2数符3ニチ」「数符35数符6サイ」と打ち、数符を挟むので、読点で区切る必要はありません。

 疑問符・感嘆符
疑問符は、2、6の点、感嘆符は、2、3、5の点です。
文末にくるときは、句点と同様の使い方。
「あれ?と思った」「コラ!って怒られた」というように文中にくるときは、あとを1マスあけます。

「やった!!」「うっそー!?」なども、そのとおり記号を二つ並べます。
原本が縦書きの場合の1字分の「!?」は、左を先に打つそうです。

 中点
5の点です。
前に続け、あとは必ず1マスあけます。
あけないと、濁点になってしまいます。
墨字では、かなりいろいろな場面にこの記号を使いますが、点字では、使わなくていいときは使わない、というのが原則です。

点字でこれをよく使うのは、並列のときです。
「イラン・イラク戦争」「1・3・6班は教室掃除」というような場合です。
以前は、並列の場合も、1マスあるいは2マスあけで対応していましたが、「福島・白石蔵王・山形」などという場合、どこも1マスあけでは誤解のもとですし、たとえ中点の代わりに2マスあけても、行末にかかったときには何マスあけてあるのかわからないわけですから、やはり不確実性は残ります。
そんなわけで、並列の意味で原本に中点がある場合には、点字でも中点をつけることが一般的になったようです。

それから今回の改訂で、言い換えの場合にも使ってよい、ということになりました。
「候補者・山本太郎がご挨拶いたします」「バイオリニスト・レオニード・コーガンの略歴」というような場合です。
点字ではマスあけがあるので、これまでは「コーホシャ ヤマモト タロー」「バイオリニスト レオニード コーガン」としていてわかりにくいこともなかったと思うのですが、それでも「候補者」と「山本」と「太郎」が同じ関係で並ぶのは避けたい、というのもわかります。
もちろんこれは、原本に中点があったときのことです。
原本になければつけません。

上記以外の中点は、たいてい省きます。
「レオニード」と「コーガン」の間の中点は原則として使わないことは、固有名詞のところでお話しました。
「鈴木信之助教授」というような場合、墨字では固有名詞と役職名の間に中点をつけることが多いでしょう?
鈴木先生が教授なのか助教授なのか、知らない人にはわからないからです。
墨字には墨字の事情というものがあるのですね。
でも点字では、読みとマスあけによってはっきりわかるので、中点は要りません。(ということは、もし原本に中点がなければ、点訳者はそれを調べて適切な表記をしないといけないということです)

「五・一五事件」「三・三・七拍子」などの中点も、点字では要りませんね。
数字の間に数符が入るからです。

年月日や時刻や番号などを中点、読点、あるいはスラッシュなどを使って書くこともありますね。
これらも、たいていの場合、墨字表記にこだわる必要はありません。
『てびき』p62のコラムにあるように、点字でもいろいろな表記方法があるので、その場に一番合った形を選んでください。
つまり、普通の文章で、日本語としてすんなり読めることが重要なのか、あるいは、表などで、なるべくスペースを小さくすることが求められているのか、はたまた、表記の説明だったりして、墨字の形そのものが問題になっているのか。
それから、もし個人宛の点訳物であるなら、読者が初心者かベテランかによっても違ってくるでしょう。

「ホット・ドッグ」「アンシャン・レジーム」「インフォームド・コンセント」などは、点字ではマスあけだけでOKです。
「ラブ・レター」「ア・カペラ」など、ひと続きに書いてよいものに中点があるときは、中点もマスあけも要りません。

「し・あ・わ・せっ!」というような表記も墨字にはありますね。
この気分を伝えるのに、「シアワセッ!」では不充分なのかもしれません。
意見の分かれるところかもしれませんが、私は、中点までつけなくても、「シ■ア■ワ■セッ!」とマスをあけるだけでもいいかなあ、と思っています。
デザイン的な意味だけで「ふ・れ・あ・い・ひ・ろ・ば」などと書かれたものは、中点を省きます。
この辺は、ケースバイケースですね。

専門書などで、この中点は必要、と判断すれば、もちろん付けます。
要は、墨字の字面にとらわれずに、何を伝えなければいけないのか、その意味を考える、ということなのでしょう。
そういうところが、難しくて悩み多きところでもあり、同時に、頭の使いどころというか、点訳の面白いところでもあります。
多分、これは人間の仕事であり、自動点訳が苦手とする領域なんだと思います。
2003/01/05(Sun) 22:16

[0120] 練習問題 23   えむ
では、練習問題をどうぞ。
      −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
  練習問題 23
 1.飲み過ぎたわけでもないのに、頭がガンガン。水・木・金と続いた残業のせいかも。わぁ、働きすぎだぁ! それとも、風邪? よりによって、こんな日に! 今日は、特別な日なんだから!!
 2.今日の昼、見合い?をすることになってる。えっ? 違うよ、私じゃないよぉ。私はただの付き添い。いや、それだけでもないかナ? 仕掛け人、という説もあるけどネ。
 3.仕組んだのは、あゆみ・ひとみ・まい、それに私。この4人は、高校時代の親友。今は、それぞれ別々の仕事してんだけど、月2、3回は会ってる。
 4.あゆみは、インテリア・デザイナーの事務所で見習い・兼・雑用係みたいなことをしてるし、ひとみは、叔父さんがやってる画廊・アリスを手伝ってる。まいは、スイミング・スクールで幼児・学童相手に先生!してる。
 5.私? 私は、某零細出版社勤務。ベスト・ミステリー・クラブとかステップ・アップ・シリーズ囲碁・将棋なんて雑誌出したりしてる会社だけど、誰も知らないでしょ? 今まで出した雑誌、たいてい5、6号でポシャッてるもんね。見切りがはやいのが、つぶれないコツなんだって。
 6.それでね、今日の話だけど、見合いの片方は、あゆみのところの先生、デザイナー・森川優子・42歳。すっごくステキな人。独身なんだよ、あったりまえだけど。
 7.もう片っぽは、ナント!!うちのオヤジ。どうしてくれようっ!ってかんじなんだけど、どういう話の展開か、そういうことになっちゃってサ。一応、肩書的には、エッセイスト・小島洋一郎・52歳、ってなもんで、娘が言うのもナンだけど、ちょっと見はまあまあかナ。
 8.うちの母親が死んだのが1994・10・27で、もう8年経ったしね。私としても、そろそろオヤジの面倒見てくれる人がほしいワケ。でなきゃ、安心して自分の幸せを追求できないじゃない? 別に、そんなに手のかかる人じゃないんだけどネ。
 9.今日の作戦には、ずいぶん時間・知力・労力・演技力を必要としたんだ。準備期間は3カ月くらいだったかなぁ。場所は東京・新橋のチャイニーズ・レストラン。見合いだってことは、もちろん、当人たちには、ひ・み・つ。私の誕生日祝いという名目で、スペシャル・ランチとオヤジとを確保してある。
 10.さーて、起きるか!って時計見たら、9:45。まだ早い、もすこし寝てられるなぁ、って思ったけど、でも、待てよ? ちょっと待てよ?! なんかヘン! どっかに殺気感じてテレビつけてみる。ぎゃーっ!! これって、午後の番組じゃないのかっ? 時計止まってるぅっ。うちの中はシーン! オヤジ、私をさしおいてどこ行ったぁ!?
      −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
2003/01/05(Sun) 22:17

[0122] 練習問題21   momonoji
あけましておめでとうございます!!
年明け早々さっぶいですねぇ。

またしてもずいぶんと長い間怠けてしまいましたが、練習問題21を点訳してみました。
また添削していただけると嬉しいです。

今までの添削テキストや、過去ログから要所要所をコピーして
自分なりの辞書を作っているのですが、
結局分類しきれずにそのまま張りつけて、あとは検索で探すという原子的なことをやっております。
だったらこの掲示板上でワード検索したほうがいいですよね。。。と、最近気づいたmomonojiでした
1041855422.bse

2003/01/06(Mon) 21:17

[0123] 中点   momonoji
こんにちは。今回はちょっと質問です。

中点の説明の所で、

”「五・一五事件」「三・三・七拍子」などの中点も、点字では要りませんね。数字の間に数符が入るからです。”

という風に書かれていましたが、この通り入力すると「五、一五 ジケン」と表記されることになりますよね?
もし仮に、「2・3事件」というものがあったら、「二、三 ジケン」となってしまい、2,3件の事件というような、おおよその数を表す書き方とごっちゃになってしまったりはしないのでしょうか?

たまにはつっこんだ質問をしてみようと思っていた割には、ちょっと苦しい質問ですが、教えてくださると嬉しいです。
2003/01/07(Tue) 19:39

[0124] 「二・三事件」   えむ
質問、ありがとうございます。
質問がないと、そういうことに気付かずに、そのまま通り過ぎてしまいます。

2月3日に事件が起こるとして、「二・三事件」。
なるほど、語呂はよくないけれど、有り得なくはないですね。
その場合、点字では「数符2数符3■ジケン」と打ちます。
一方、事件が二つ三つある時は、「数符2数符3ジケン」でしょうね。
単位というか、助数詞は、前の数字に続けますから。
そういう意味では、墨字の方が区別がつきにくいんですね。
マスあけって便利、ということもあるわけです。
ですから、墨字で「二・三事件」と出てきたら、要注意です。(いままで気がつきませんでした!)
2003/01/08(Wed) 00:37

[0125] 21   えむ
momonojiさん、新年早々練習問題におつきあいくださって、ありがとうございます。

固有名詞の扱いについてはほとんど間違いがないので、取り立てて付け加えるほどのことはないと思いますが、念のため、既にご存じのことを、少しだけ。

●固有名詞の仮名遣いは、原則として原本どおりなので、「村田リウ」さんは、発音は「りゅー」かもしれないけれど「リウ」と打ちます。
●人名のあとの「さん」「様」「君」「氏」「殿」は切り、「ちゃん」は続けるので、1.タカハシ■ミチコ■サマ、ミチコ■サン、2.ヤマモト■コーイチ■クン、4.ムラタ■リウ■サンに対して、コーチャンは続けますね。
●普通名詞につく「さん」「様」などは続けます。2.クスリヤサン、3.オタクサマ、6.ジムインサン、10.ムスメサン。
●固有名詞のあとにつく普通名詞は、3拍以上なら切るので、2.サクラ■ヤッキョク、シミズ■コージ■センパイ、イノウエ■コースケ■センセイ、マエダ■カチョーは問題ないのですが、「叔父」は2拍でも自立性が強いということで、ナガイ■コージ■オジ、と切ります。4.「KW設計事務所」の「設計」は4拍あるので、「KW」のあとはマスあけ。ツナギ符は要りません。3.「東三河平野」、7.「三ケ日蜜柑」、10.「宇利峠」も、「平野」「蜜柑」「峠」が3拍なので切ります。それに対して、4.「中央線」、7.「浜名湖」「三ケ日人」「東海道線」、9.「富士山」「駿河湾」は普通名詞部分が2拍以下なのでひと続き。
●所番地は段階ごとに区切るので、シンシロシ■オオアザ■ソネ、トーキョート■ミタカシ■シモレンジャク■数符2チョーメ、ですね。
●地名の頭に含まれる方角は、普通名詞扱いで、3拍以上なら切るので、2.ミナミ■センジュ、3.ヒガシ■ミカワとなります。北千住、西三河ならひと続き。あとに付く場合は、10.トヨハシ■キタと、2拍でも切ります。
●地名の内部の意味のまとまりは切ります。4.ムサシ■コガネイ、9.オオイ■マツダ、10.サウス■カロライナ。
●4.「武蔵小金井駅」ならムサシ■コガネイエキですが、「前」がつくと拍数が変わるので、ムサシ■コガネイ■エキマエとなります。同様に、10.「静岡県内」もシズオカ■ケンナイ、「愛知県境」の場合も、アイチ■ケンザカイあるいはアイチ■ケンキョーと切っていいでしょう。切らない方が言葉の意味には忠実のような気はしますが、「県境」という言葉はあるし、切ると誤解を招く、とまでは言えませんから。
●「新城」「千住」「設楽」「引佐」などは、ご存じの方には当たり前の読みですが、初めて出会う方には読みにくい地名です。字自体が難しいわけではないだけに、油断は禁物ですね。

詳細は、添付ファイルで。
1041954123.txt

2003/01/08(Wed) 00:42

[0126] Re[0124]: 「二・三事件」   momonoji
そうか、数字の後にすぐ続けるか、一つ空けるかで、簡単に区別がつくんですね。ありがとうございます。

それにしても練習問題21は、文の抜けが多いですね。。おはずかしいです。。。
一応checkはしてるんですが、やっぱり一度プリントしてから確認しないと無理なんですかね。。。
2003/01/08(Wed) 22:11

[0127] 囲み記号(P63〜)   ten
「囲み記号」というのはその名の通り、囲むための記号ですので、必ず開き記号と閉じ記号がセットになっています。
カギ類、カッコ類、指示符類、外国語引用符、段落挿入符、点訳者挿入符など、種類や用途はいろいろですが、基本的な使い方のルールは共通しています。
てびきの「囲み記号」の説明のところには、必ず「内側は続け、外側は分かち書きの規則したがう」と書いてあるはずです。
つまり囲み記号の種類に関わらず、開き記号と直後の語句や記号類との間と、閉じ記号と直前の語句や記号類との間は続ける、ということです。
囲み記号の内側は続けるというのは、かなり優先順位の高いルールなので、開きの直後・閉じの直前は、常に、どんな文字・記号でもくっつくと覚えていいと思います。
そして、あとは普通に分かち書きをします。
しかし、外国語引用符のような例外もありますので、注意します。

まずカギ類です。
墨字の会話文で使われる「  」は、第1カギ(M〜M)を使います。
カギ類の中では一番多く使用されているものですね。
会話でなくても、墨字で「  」が使われていれば、点字でもほぼ第1カギを使えばいいと思います。

『  』は、二重カギ(フタエカギ)といいます。
これもおおむね、原本で『  』となっていれば、点字でも二重カギ([M〜MR)を使います。
『  』は、本や映画などのタイトルを囲むのに用いられることが多いものです。

第2カギ([G〜LR)はとても働き者です。
上記の「  」『  』以外のカギ、たとえば<  >、[  ]、【  】などが出てきたら、たいてい第2カギを使います。
墨字と違って、点字のカギはそれほどヴァリエーションがありませんので、「  」や『  』以外となると、それぞれのカギを使い分ける必要があるときには、できるだけ工夫して、それぞれのカギの区別がつくようにしますが、とりあえずカギの中に入っていることがわかれば良い、というくらいのときには、おおむね第2カギ、ということになります。

「ひとつの文の中に、カギで囲んだ語句が並列する場合、閉じと開きの間は1マスあける」とてびきにあります。これは、
<私が好きなものは、「りんご」「みかん」「栗」「いちご」というところかな。> 
いうようなときは、「りんご」「みかん」「栗」「いちご」のあいだで文章が切れているわけではないので、それぞれの間を1マスあけるだけで良い、ということです。
また、「ひとつの文の中に、カギ類で囲まれた文が並列するときは、その間を2マスあけてよい」となっています。
<彼女は、「りんごはダイエット向きね」「お正月といったらみかんだし」「栗はやっぱり栗きんとんかな」「いちごは女峰がおいしいのよ」などと際限なくしゃべり続けた。>
というような文章は、「彼女は、」から「しゃべり続けた。」まで一続きの文章ではあるのですが、カギで囲まれたひとつひとつの文も、語句の並列とは違い、一文ということができますので、それぞれの間を2マスあけにしたほうがいい、ということだと思います。

カギの閉じ記号のあとに句点がなくても、いったん文章が切れているような場合は、次の文との間を2マスあけます。
「ええ、ほんとうなのよ」彼女はうなずいた。→「エエ、■ホントーナノヨ」■■カノジョワ■ウナズイタ。

次はカッコ類です。
カッコといえば、(  )というやつですね。
通常このカッコは丸カッコと呼ばれます。
丸カッコには、ほぼ第1カッコ(W〜W)に使います。
カギ類と同様に、カッコ類も使い分けが必要なときは、まず(  )に第1カッコを使い、そのほかのカッコを二重カッコ([W〜WR)や第2カッコ(BW〜WQ)に対応させることが多いと思います。

前述のように、カッコを使うさいの分かち書きルールはカギ類とほぼ同じです。
カッコの開き記号と直後の語句・記号、閉じ記号と直前の語句・記号のあいだはマスあけをしません。
ただ、開き記号の前をあけるかどうかは、そのカッコの性質によって異なります。
カッコ内の語や文が、カッコの前の語の説明になっていれば続けますし、単なる挿入の場合は切って書きます。
でも、説明なのか挿入なのか、判然としないものも多々あります。
そういうときは、点訳者が判断してどちらかに決めるわけですが、どちらであっても、それほどわけがわからなくなるとかいったものではありませんので、あまり神経質に考えなくてもいいと思います。

外字符によって表されるアルファベットのあとの説明のカッコは続けますが、外引符の場合は、カッコの前は切って書きます。
これについては「外国語引用符」のところでも書きます。

カギ類でもカッコ類でも、気をつけるべきは、「誤読」ということです。
記号類は、続けて書くと誤読されたり、意味がわからなくなったりする場合が多いのです。

「犯人(男31歳)(指名手配中)」を、
「ハンニンWオトコ■31サイWWシメイ■テハイチューW」と書くのはよくありません。
オトコからテハイチューまでを同じカッコ内にいれるか、それぞれのあいだを1マスあけます。

「第1カギの閉じと開き」「第1カッコの閉じと開き」「第1カッコの閉じと点訳者挿入符の開き」「点訳者挿入符の閉じと第1カッコの開き」などの符号間は1マスあけしたほうがよい、ということになっています。

次は指示符類です(BM〜MQ)。
点字の指示符というのは、原本の傍点やアンダーライン、字体の変更などに対応させます。
傍点やアンダーラインは、書き手がその部分だけ他のところと区別したい、強調したいと思っているところに使われるわけですから、点訳でもその気分はなるべく伝えたいものです。
しかし、指示符類にかぎらず、記号類というのはあまり多用するととても煩雑になって読みづらくなります。
他の省略不可能な記号類は別ですが、指示符類は、つけなくても読むのに支障がないと判断して、省略してしまうことが多い記号です。
もちろん、傍点なりアンダーラインなりが非常に重要な意味を持つ場合、たとえば試験問題などで、
アンダーラインの語句の意味を述べよ、とか、
傍点について正しいと思われる解釈を選べ、とか、
そういうふうに書いてあったら、指示符は必要でしょう。
しかし、そういった場合以外では、指示符類は、内容に応じて省略してよい場合も多い、と考えていいと思います(点訳者が勝手気ままに省略していいわけではありませんので、校正者などとよく相談のうえ、判断してください)。

外国語引用符
すでに何度も出てきたように、外国語引用符(X〜P、以下、外引符)は、アルファベットの語句・文を囲むために用いる囲み記号です。
外引符の使い方のルールで、他のカギ・カッコ類と異なるのは、閉じ記号のあとに助詞・助動詞・カッコ類の開き記号がきたときには、1マスあける、ということです。
これはすでにお話しました。
「伊勢海老は、shrimpではなく、lobsterだよ」は、
「イセエビワ、■XshrimpP■デワ■ナク、■XlobsterP■ダヨ」
「彼女はとてもlady(淑女)とはいえないね」は、
「カノジョワ■トテモ■XladyP■WシュクジョWトワ■イエナイネ」となると思います。

つぎは、手引きでは発音記号符([〜R)となっています。
しかし、残念ながら私はこの記号を使う点訳を手がけたことがありません。
ですからこの項目について説明するのは不適格と言えます。
専門書などはまた別でしょうが、一般の本で、この種の記号類が多用されている場合は稀で、もし、これらの記号を使う局面に至ったときは、それなりに時間をかけてその使用法を勉強する必要があるのではないか、と思います。
よくご存知の方に、説明をお願いできれば幸いです。

と、逃げてしまったところで、次は点訳者挿入符(WW〜WW)です。
点訳者の間では「点訳者による注記」という意味で「点注(てんちゅう)」と呼ばれることもあります。
原本には書かれていないけれども、点訳するとどうしてもわかりづらくなってしまう記述や、誤解を生じそうな記述(同音異義語など)について、点訳者が説明を入れる場合に使います。
用法は説明のカッコと同じで、説明したい語の直後に使います。

「彼は黄海に航海に出て後悔した」なんていうときは、やはり「黄海」「航海」「後悔」のあとになんらかの説明が必要でしょう。たとえば、
「カレワ■コーカイWWキイロイ■ウミWWニ■コーカイWWウミヲ■ワタルWWニ■デテ■コーカイWWクヤムWW■シタ」なんて具合です(この説明が一番適切かどうかはわかりません)。
漢字を説明するのがいい場合もあるし、別のわかりやすい言い方に変えるのもいいかもしれません。

難しいのは、どこにどれだけの説明を入れるか、という判断のほうだと思います。
普通の小説やエッセイの場合なら、あまり点訳者挿入符は使いません。
多少わかりづらい語があっても、前後関係で予想のつく場合も多いですし、たいていの「わかりづらさ」は放っておくのが普通です。
点訳者挿入符はあくまでも、「点字であるがゆえにわかりづらい部分」の理解を手助けするためのものなので、読み手の知識の多寡に関わる「むずかしさ」に関して、点訳者が口出しするのは極力避けたほうがいいと思います。
しかし、一般図書ではなく、試験問題や説明書など、意味がわからないとどうにもならないものについては、もちろん適切な説明をつけます。
点訳を依頼してきたひとが、できるだけ説明をつけて欲しい、と言った場合も同様です。
説明は、客観的に、簡潔に書きます。
それは、ときにはとても難しいことなので、周りのひとの意見を聞くことをお勧めします。

段落挿入符(WW■〜■WW)
これは一見すると、点訳者挿入符と同じようですが、開きのあとと、閉じの前に空白マスがあります。
この空白マスを含めて3マスの記号なのです。
この記号だけ「カッコで囲む文や語句・記号類とカッコの内側は続ける」というルールが適用されないわけでありません。空白マスを含んだ3マスの開きや閉じに続けるのです。
だから、必ず空白マスがあるということを表さないといけません。
WW■〜■WWの閉じ記号の前で行替えになった場合、空白マスからあとだけを次行に持ってきてはいけないのです。
その前の一続きの語も一緒に行替えをします。
WW■アイチケンノ■チューシン■トシワ■ナゴヤシデス■WW
といったような場合、ナゴヤシデスまで前行に入っても、■WWの部分だけではなく、ナゴヤシデス■WWまでを次行に持ってくる、ということです。
段落挿入符は、本文の要約、前文、宣伝文句、お芝居のト書き、などに使われます。
タイトル類ではないけれど、主となる部分ともちょっとちがう文章だよ、ということを伝えるものですね。
段落挿入符の開き記号は、3マス目以外から書き出すことはできないので、書き出し位置が下げてある挿入文は、段落挿入符を使用しないか、書き出し位置を3マス目に変更するかします。

以上、非常に大雑把で頼りない説明になってしまいました。
こうやってまとめて説明しようとすると、いかにも難しげに見えますが、実際の点訳作業の中では、ほぼ原本どおりにやっていけばだいじょうぶです。
使用頻度の高い記号はすぐ覚えられますから、たまにしか出てこない記号を、そのつどてびきなどを活用し、ついでに先輩の点訳者も活用(?)し、使い方を覚えればいいのです。
めったにお目にかからない記号類まで、今、何が何でも覚えておかなくてはならない、ということはないと思います。
2003/01/11(Sat) 11:12

[0128] 練習問題24   ten
では、練習問題24です。

1.「そりゃあね、フランス料理が悪いとは言わないけどさ」と、あからさまな不満顔で<カンタン>のやつが言った。<カンタン>っていうのは、もちろんあだ名で、本名が<寛太>という、いまどき珍しいガキ大将のような名前なので、いつのまにか<カンタン>になってしまった。見た目もガキ大将がそのまま大人になったような、「童顔」を絵に描いたような顔をしている。
2.「フランス料理ってのはね、そのまま食べりゃうまいのに、なんだかんだこねくり回して、その、えーと、なんだ、ソースだ、ムースだ、ディップだって、もとがいったい何だったんだか、さっぱりわからなくして食うような料理だよな。俺はね、そういうわけのわからねえものじゃなくってさ、これは魚だ、これは肉だって、氏素性のはっきりわかるような食い物を食いたいわけよ。」
3.「<カンタン>は、要するに、簡単に素材がわかるようなものがいいと、言ってるわけだな」と、三嶋(こいつは、<カンタン>とは正反対の、銀縁眼鏡の優等生タイプだ)が言った。「しかし、<カンタン>のフランス料理に対する認識は、猫が日ごろ食べなれたキャット・フード以外のものを出されると、何を食べさせられるかわからない、と警戒して手を出さない、というのと同程度のものだな。要するに無知なるがゆえの恐怖感が、拒絶反応を引き起こしているというわけだ」 <カンタン>は目を剥いた。「俺は猫並みかよ。それに、猫ってのはあんがい頭がいいんだぜ。キャット・フードも、うまいやつなら、慣れてなくてもちゃんと食べる。」
4.「猫の話をしてんのかよ、おれたちは」<カヌマ>が半畳を入れた。<カヌマ>っていうのも、あだ名だ。こいつは、栃木県の鹿沼市の出身なのだ。鹿沼市といえば、版画家の川上澄生の出身地で、美大で版画を専攻していた俺は、何度か鹿沼の「川上澄生美術館」に足を運んだことがある。『南蛮船』は大好きな作品だ(おっと、閑話休題)。
5.「てことはだ、こちらの<カンタン>先生は、フランス料理なんぞという、素材を冒涜するような食い物ではなく、“こちらはお魚さまでございます”“あちらはお野菜さまでございます”というような明快至極なものを食いたい、とこうおっしゃるわけだな」と三嶋。「としたら、やっぱり中華か?」そう続けたのは、<カヌマ>だ。
6.「中華料理か、いいねえ」と俺は言った。「近所の<来来軒>じゃなくってさ、Hotel Pacific  Japanの<海楼閣>あたりで・・・」 すると、<カヌマ>が鼻の先で笑った。「<海楼閣>だあ??知らないやつは幸せだねえ。俺たちの財布の中身もかえりみずによく言ってくれるよ。<海楼閣>なんぞに行ったら、まあ、ラーメンの麺が二筋か三筋も食えりゃあおんのじだろうな」
7.「そんなに高えの?」と<カンタン>。「たまには『東京グルメガイド』でも読んで勉強しろよ」と<カヌマ>がせせら笑う。「ああいうところはだな、値段が高けりゃうまいもんだ、と信じて疑わない、味のわかんねえ金持ちが行くところさ。餃子一皿(いいとこ三個くらいしか乗っかってねえやつだ)に2千円がとこも出して、“さすがに一流ホテルのお味は違いますわねえ”なんて、きいたふうな口たたいて、その実、3丁目の小汚い<好々軒>の餃子を出されたって、まるっきり気がつかねえような連中が、ありがたがって食ってんのさ」
8.「俺は<好々軒>の餃子はうまいと思うぜ。300円で8個ってのは、安いしさ」と、<カンタン>が子供のような声を出した。「幸いなるかな、汝の名は貧乏人」と三嶋がまぜっかえした。「とにかく、俺たちは腹がへってるんだから、なんでもいいから食いに行こうぜ」と俺は言った。確か、NTT(これは、電話関係の某大会社ではなく、[日本トラベル・トラブル]という、旅行先でのトラブル処理を請け負っている会社のことだ)本社ビルの地下に小奇麗な中華料理屋があったことを思い出した。名前は「TienTien」。看板の横に「天天」と書いてあるから、それを中国語読みしたつもりなのだろうが、「天」は、ほんとうは「tian」で、「tien」という発音は中国語には無い。いい加減なもんだ。ま、うまけりゃなんだっていいんだけどね。
2003/01/11(Sat) 11:17

[0129] 練習問題22   momonoji
標準語なら簡単に切れる所を、方言だと元の意味に翻訳しながら切っていかなくてはいけないので難しいですね。
練習問題22を点訳しました。
よろしくお願いします。

ところで練習24のなかに「なんだかんだ」という語句がありますが、辞書で調べてみると<連語>となっていました。
連語は「ナンダ■カンダ」というように、切っても構わない語句なのでしょうか?
「いつのまにか」という語句も、「いつの間」というのが連語として辞書に載っていましたが、切っていもいいなら「イツノ■マニカ」と点訳できることになりますが。。
1042444441.bse

2003/01/13(Mon) 16:54

[0130] 22   ten
練習22、ありがとうございます。
ほとんど間違いらしい間違いもありませんので、
内容は添付ファイルで見ていただくことにして、
ご質問の件ですが、

「なんだかんだ」は、連語ということですね。
連語というのは、大辞林によると、「ふたつ以上の単語が連結し、ひとつの単語に等しい働きをもつもの」となっています。
例としては、「我が君」とか「もひとつ」などが載っているのですが、このうち、点訳では「我が君」は切るし、「もひとつ」は切らないんです。
ということは、連語であることが、続けたり切ったりの条件になるとは限らないのではないでしょうか?
やはり、「なんだかんだ」は「なんだ」の部分の自立性がかなり高いとか、リズム的にも切るほうがしっくりくるとか、
そういう要素もありそうな気がしますがどうでしょう?
慣用句でも切るもの切らないもの、いろいろですし、連語もそれぞれの語の自立性によって、切れ続きが違ってくるのではないかと思います。

「いつの間にか」は、もう一語であると言っても、みんなが納得してくれる範疇に入っているように思います。
その線引きは難しいですし、点訳者によっても少しずつ違っています。
「何もかも」はふつう「ナニモ■カモ」と切って書くのですが、もう一続きでもいいだろうと判断して、続けているところもあります。
「いつのまにか」は、ほとんどのひとが一続きにして支障はなかろう、と考えている、そういうあたりに位置することばなんですね、きっと。

点訳の見直し作業は、紙に打ち出すほうが、画面上校正より確実とは言えます。
でも、いつもすべてを打ち出していたら、紙代だって、手間だってたいへんですので、画面上で見直すことにも慣れたいですね。
どんなに詳細に見たつもりでも、点訳者本人の校正だけでは不十分ですので(どんなベテランでも)、別のひとによる校正も経て、最終的に間違いのより少ないものができればよいのではないかと思います。
あまり具体的な答えになりませんでした。
1042467060.txt

2003/01/13(Mon) 23:11

[0131] 説明書など。   momonoji
こんにちは。さっそくご説明ありがとうございます。
ついでといってはなんですが、もう一ついいですか?

以前、『点訳の仕事の種類には、もちろん小説や絵本といったものも多いが、電化製品の説明書の点訳を頼まれることもある。』
と、教えてもらった気がします。
晴眼者向けの説明書であれば、挿絵がふんだんに使われていると思いますが、この絵の処理はどうされるのですか?
気合で点字で表現するものなのでしょうか?
2003/01/14(Tue) 18:04

[0132] 練習問題23   momonoji
練習問題23を点訳しました。どうぞよろしくお願いします。
1042535729.bse

2003/01/14(Tue) 18:15

[0133]    ten
確かに何かの説明書というのは、挿絵・イラスト・図などが多いですね。
それをどこまで忠実に点訳するかは、点訳者・グループ、依頼者の希望などによって、かなり違いがあると思います。
今は、パソコンで点図ソフトを使ってある程度図もかけるようになりましたが、やはりあまり複雑なものは、読み取るのは無理ではないかと思います。
たいていは、原本の文章と、わかりづらいところには、説明を入れて、晴眼者が補助することも考えに入れて、点訳するのではないかと思います。

点図を専門に扱っているところもあるようですが、「みずほ」はなかなか図までは手が出せません。
図はたいてい省略して、必要に応じて言葉で説明します。
図を点で、わかりやすく描くのはとても難しいです。
パソコン点訳以前の手打ちの時代に、手作りで図を作るのを何回かやったことがありますが、どういう風にすればどれだけわかってもらえるか、ほとんど見当がつきませんでした。
点訳ソフトでも、きっとやみくもに作ればいいというものではなく、わかりやすい点図を作るには、それなりの熟練(と、センス)が必要であろうと思います。

図に限らず、楽譜や、難しい専門書・外国語の本などを手がけている点訳者の方々には頭が下がります。
でも、とりあえず、点訳ボランティアとしては、文章が打てればよいと思います。
頼りない説明ですみません。
2003/01/15(Wed) 22:21

[0134] 線類(てびきP70〜)   ten
ふつうの文章の中に使われる線類は、その大部分が棒線(―――)か点線(・・・)です。
この二つの線は、どちらも語の前後は1マスあけ、囲み記号の内側と後ろに句読符が来る場合は続けます。
「テンヤクノ■セツメイワ■ムズカシイナア■・・・」
「――■テンヤクノ■セツメイワ■ムズカシイノ■・・・?」
「テンヤクノ■セツメイガ■ムズカシイダッテ■・・・?■■ソーカナア■――」
「テンヤク■・・・■ソレワ■ムズカシイカモ■シレナイガ■――。」
「テンヤクネエ■――■ムズカシイ、■・・・■トモ■イエナイト■オモウガ■・・・」
他にこれといったルールはないので、それほど難しいものではないのですが、原本では棒線や点線の長さがまちまちになっていることが多いものです。
とても長く沈黙していたり、逡巡していたりすることをあらわすのに、
「・・・・・・・・・・・・」なんて、ただ長々と点線が続いていたりします。
てびきでは、「長い線と短い線を区別する必要があるときは、長さを増しても良い」となっていますが、点字を読む人に聞いたところによると、どうしても区別が必要なとき以外は、線類を長くするのはなるべく避けて欲しいということです。
やはり、わずらわしいというか、読みづらいのでしょうね。
棒線か点線か、わかれば良い、ということだと思います。
棒線は、2・5の点のマスがふたつ、点線は、2の点が3マスです。
ふつうはこれで充分で、原本にどんなに長く書いてあっても、マス数を増やす必要はない、と覚えていてよいと思います。
マス数を増やすべき場合、というのは稀だろうと思います。
それでも、増やすのは一応「可」ですが、減らすのは「不可」です。減らすと別の記号になったり、意味がわからなくなったりします。

原本で使われている=(イコール)は、棒線に置き換えることができますが、原本の内容によっては、「イコール」と仮名書きします。
てびきでは、「文脈によっては」と書かれていますが、棒線に置き換えられる場合と、「イコール」の場合では、やはり多少受け取るニュアンスが違う、ということだと思います。
「専業主婦=三食昼寝つきではない」と書いてあったら、「=」は「イコール」の方がいいような気がします。
でも、「ウィリアム・アイリッシュ=コーネル・ウールリッチ」なら棒線の方がいいかもしれません(ちなみにアイリッシュとウールリッチは同一人物です)が、こういったことは、点訳する人によっても、感じ方・捉え方が異なる部分だと思います。

次は、矢印類です。
原本に、→、←、←→が書かれていたら、点字でもおおむねその通り書きます。
電車の停車駅を順番に書いているときなどによく使われます。
用法は、前後を1マスあけにする、ということですが、もし、
「→名古屋→東京→」なんていうふうにカギに囲まれていたら、
「→■ナゴヤ■→■トーキョー■→」というふうにカギの内側は続けていいのだろうと思います。
矢印の前後に別の記号がくることはあまりないので、ハタと考えてしまいましたが、
基本的には棒線・点線と同様に考えて良いと思います。
これも、必要に応じて長さを変えてよいとなっていますが、原本での長さはどうあれ、無意味に長くしないほうが良いでしょう。

波線(〜)。
これは、えむさんも以前書いていましたが、点字では範囲を表す場合にのみ使います。
数量でも時間でも場所でも、
「40〜60個」「東京〜大阪」「2時〜3時」といった場合に、3・6の点を2マス続け、前後は空けないで書きます。
原本で、範囲以外のことを表すのに「〜」が用いられているとき、例えば、棒線や点線のような意味で使われている場合は、波線は使わず、適宜他の線類に変えます。

波線の前後は続けるのが原則ですが、行末に波線まで入るときは、そこまで入れてかまいません。
たとえば、「6時30分〜8時まで」というようなとき、「6ジ■30プン〜」までは行末に入るのだけれど、「8ジマデ」は入らない、というとき、波線のところで切って、次行に「8ジマデ」を入れるのは良いそうです。
行末に「〜」があることで、次行の最初には、範囲を表す語の後半がくるのだな、ということがわかるからだと思いますが、逆に、行頭に波線からの部分がくるのはよくありません。
「〜8ジマデ」を行頭に持ってきてはいけないんです。
前行に取り残された「6ジ■30プン」が何を意味するのかよくわからない、ということもあるのかもしれません。

範囲を表す語の後半部分がなくて、波線の終わりに助詞・助動詞がくるとき、つまり、
「団体割引は20人〜です」というようなときは、てびきにも書いてありますが、「20人〜です」を「20ニンカラデス」というように言い換えたほうがいいですね。
波線は範囲を表すという前提で使う記号なので、範囲とは関係ない語がくるのは避けたほうがいいということであろうと思います。誤読にもつながりそうですし。
Tエディタで波線を使って打ってみたのですが、画面上は一見おかしくもないので、こういったところは気をつけなくてはなりませんね。

範囲を表す波線は、小説などよりも、広報とか、何かの案内などによく出てきます。
「手芸教室の募集人員は15〜20人、開催時間は3時〜5時、託児受付は1歳〜5歳」なんて感じですね。
ときどき、およその数を表すのに、「〜」を使っている場合があります。
「ビーズは40〜50個ご用意ください」「3〜4人のグループで活動します」
およその数も、だいたいの範囲を表しているといえますので、そのまま波線を使って書いてもいいですし、およその数だということがはっきりしている場合は、「数符4数符50コ」「数符3数符4ニンノ」と書いてもいいと思います。

点訳で使われる線類はこれだけです。
原本で多様な形の線(〜〜〜、===、など)が使われていても、ほとんど棒線で対応するしかありません。
矢印や波線は決まったところにしか使えませんし、点線も原本が点線以外の線のときには使いにくいですね。
でも、点線・矢印・波線以外はみんな棒線、と考えれば使い方は単純ですので、他の(これから登場するものも含めて)記号類より、簡単に覚えられると思います。
     -------------------------------------------------
では、練習問題25です。

1.息子の学校カバンから1週間も前の学級通信がしわくちゃになって出てきた。――「保護者会と、授業参観のお知らせ」。・・・まったく、同じクラスのAさんから教えてもらったからいいようなものの、そうでなければ、何も知らずに返事も出さないでいたところだった。
2.「――保護者会は、水曜日〜金曜日までの三日間、ご都合のいい曜日と時間をお知らせください」か。えーと、水曜日は都合が悪いから、木曜日にしてもらおうかな?――いや、木曜日は<スーパー・アチャヤマ>の特売日だ、これははずせない――じゃ、金曜日、と。なにせ卵が1パック50〜60円で売られるのだから、なんとしても早めに行ってゲットしなくっちゃ。お一人様1パック限りだからなあ・・・、1回買ってまた戻ってもう1パック、なんてのはかわいいほうで、見ていると5回くらい卵売り場とレジの間を往復している剛の者もいるし、家族総動員で何回も往復、なんて一家もいる。あんなに卵ばっかりどうするんだろう・・・? ――――おっと、次は授業参観だ。
3.なになに・・・「授業は、火曜日(明日じゃないか!!)に、国語→歴史→数学→体育→英語の順で行います。ご都合の良い時間にご見学を――」か。体育の時間に見に行くと息子は嫌がる。なにせ筋金入りの運動音痴だ。親の因果が子に報い・・・じゃないけど、運動が苦手なのは親の遺伝――私も亭主も、運動会の日には雨が降りますように、と祈ったくちだ――なんだから、これは仕方がない。じゃあ、一番問題のなさそうな歴史にしようかな。
4.でも、うちの息子にとっては、歴史=戦国時代だから、ほかの時代のことはからっきしなので、戦国〜江戸時代以外の授業だったりしたら、悲惨な光景を目にする羽目になるかもしれない。家康――秀忠――家光――家綱・・・なんて江戸幕府の歴代将軍はすらすら言えるのに、『源氏物語』を書いたのが誰かも答えられないんだから、偏りがありすぎるというものだ。
5.じゃ、仕方がないから英語の授業でも見に行くかな。・・・そうそう、こないだの単語テストで、「meet」を「meat」と書いて、先生に「そんなにお腹がすいてたのか――?」って笑われたとか・・・。英語も期待できそうにないけど、数学よりはまし、ということで、「英語」にチェック、と。時間は5時限目だから、2時〜2時50分ね。帰りに<アチャヤマ>でジャガイモとニンジンと玉ねぎ――晩はカレーにするつもり――を買うことにしようっと。忘れないように、メモ、メモ・・・・。
2003/01/18(Sat) 09:24

[0135] 23   えむ
momonojiさん、お待たせしてすみません。
練習問題23を見せていただきました。
いつもながら、間違いはほんの僅かなので、ここでは一般的に、注意点を挙げておきます。

 1.「水・木・金」は並列関係を示す中点なので、点字でも中点をつけます。
けれども、墨字でも「水木金」というふうに書くこともあり、その場合は「スイ モク キン」と打つことになって、それで充分意味はとれるわけです。
ならば、わざわざ中点をつけるには及ばない、という意見もあると思います。
ですから、点訳物の種類などにもよって、その辺は使い分けていいでしょう。
たとえば市町村や団体のお知らせ・催し物案内でしたら、内容が伝わる、ということに主眼があり、簡潔であることが求められているでしょうから、敢えて中点をつけなくてもいいと思いますし、文学作品などで、作者の表現方法をできるだけ忠実に伝えたいときには、中点を省かない方がいいでしょう。
 「わあ、働きすぎだあ!」「それとも、風邪?」「よりによって、こんな日に!」はそれぞれ独立した文章だと考えられますから、これらの「!」「?」は句点に代わるものとして、あとを2マスあけます。
 2.「見合い?をする」という場合の「?」は明らかに文の途中ですから、あとは1マスあけます。
 「えっ? 違うよ」の場合、両方の解釈が可能かもしれませんね。
「えっ?」が独立の文だと考えればあとを2マスあけるし、「えっ、違うよ」と同じ感じだと思えば、1マスでいいでしょう。
点訳者の解釈次第です。
細かいことを言うなら、この練習問題では、「?」のあと墨字で1字分あけてあるところは文が切れている、という書き方をしています。
文中のときは、あけてありません。
そういう表記の法則を見つけられれば、ここは文が終わっているつもりなのかな、と当りをつけることができます。
けれども、文中でも1字分あける書き方もあるので、この本では、あるいはこの書き手は、どういう表記をしているのかを見極めないと、参考にはなりません。
 「それだけでもないかナ?」のあとは2マスあけでいいですね。
 3.「あゆみ・ひとみ・まい」は並列なので、原則として中点をつけます。
特に、固有名詞の並列なので、はっきりさせるために中点があった方がいいと思います。
 「月2、3回」の打ち方はいいですか?
およその数ですから、「数符2数符3カイ」で、読点は使いません。
 4.「インテリア・デザイナー」「スイミング・スクール」の中点は、点字では省きます。
マスあけがあるので、わざわざ中点で区切る必要はありません。
 「幼児・学童」は並列ですから、中点をつけるのが一般的です。
 「見習い・兼・雑用係」はどうでしょう?
「見習い」と「雑用係」は並列的な関係ですが、少なくとも「兼」は違いますね。
ですから、これは「ミナライ■ケン■ザツヨーガカリ」だろうと思います。
 「画廊・アリス」の中点は、最近新たに「つけてよい」ということになった、言い換えの場合ですね。
画廊であるアリス、ということでしょう。
でも、もしかすると、この画廊は「画廊・アリス」という名前なのかもしれません。
この文からでは、そのへんの事情はわかりませんが、いずれにしても中点をつけておけばいいですね。
 「先生!してる」の「!」は、文の途中ですから、あとは1マスあけです。
 5.「私?」は短いけれど独立した文なので、「知らないでしょ?」のあとと同様、2マスあけます。
 「ベスト・ミステリー・クラブ」「ステップ・アップ・シリーズ」の中点は要りません。
 それに対して「囲碁・将棋」は並列ですから、中点をつけます。
 「5、6号」は、先ほどの「2、3回」と同じですね。
 6.「デザイナー・森川優子・42歳」の中点はどうですか?
並列でしょうか?
彼女についての情報という意味では、並列的な関係かもしれません。
でも、内容的にその3語が並列関係だとは言いにくいですね。
では、言い換えに当たるでしょうか?
「デザイナー・森川優子」だけなら、言い換えですね。
ただ、年齢までは言い換えとは言えそうもありません。
となると、「デザイナー・■モリカワ■ユーコ■■数符42サイ」あるいは「デザイナー■■モリカワ■ユーコ■■数符42サイ」でしょうか。
こんなところで2マスあけるなどという話は聞いていない、とお思いでしょうね。
これについては『てびき』では少し先のp98〜99にあります。
「森川優子」という言葉が姓と名の間にマスあけを含むので、「デザイナー■モリカワ■ユーコ■数符42サイ」だと、等間隔にあいてしまい、ま、この場合は誤解は生じないと思いますが、具合の悪いことも出てくるのですね。
それを避けるために、中点や読点をつけずに別の言葉が並ぶとき、しかもその言葉の内部にマスあけが含まれるときは、外部は2マスあけます。
この辺については、別の意見もあるかもしれません。
 7.「ナント!!うちのオヤジ」「どうしてくれよう!ってかんじ」は文の途中ですね。
あとは1マスあけです。
 8.「1994・10・27」は、『てびき』p62に書き方の例が載っていますね。
1マスあけに変える、ということです。
それで間違いではありません。
ただ、この場合、表とか箇条書とかではなく、普通の文章の、しかも、かなり喋りに近い表現の中ですね。
そうすると「数符1994ネン■数符10ガツ■数符27ニチ」と打ってしまった方が滑らかに読めるのかもしれない、という気もします。
私だったら年月日を入れて打つだろうな、と思いました。
 「できないじゃない?」のあとも2マスあけます。
 9.「時間・知力・労力・演技力」は並列関係ですから、原則として中点をつけます。
 「東京・新橋」はどうでしょう?
これは東京と新橋ではなくて、東京の中の新橋、という意味ですね。
ある意味では、言い換え、と言えるのかなあ、とも思います。
「言い換え」といっても、A=Bという関係ではなく、「エッセイスト・小島洋一郎」もエッセイスト=小島さんなのではありません。
中学校で英語を習ったときに、関係代名詞の訳語として出てきた「〜であるところの」という感じです。
「東京・新橋」がそれに当たるかどうか、ちょっと自信がないのです。
私は、この場合、中点はつけなくていいと思っています。
「トーキョー■シンバシ」で充分わかりますし、敢えて中点をつけると、並列なのかな、という誤解を生む可能性があるように思うのです。
これまで、並列のときには中点を使う、ということが多かったからです。
ただ、この点に関しても、異論はあると思います。
「入門教室」などというところでこんな曖昧な話をするのは、多分、不謹慎・不適切なのでしょうが、でも、このあたりが「みずほ流」ということで、お許しください。
 「チャイニーズ・レストラン」「スペシャル・ランチ」の中点は不要です。
 「ひ・み・つ」は、前にも書いたように、必ずしも決まった打ち方があるわけではありませんが、1マスあけでいいかなあ、という程度です。
 10.「起きるか!って」は文の途中なので1マスあけ。他の「!」や「?」は文の終わりで、句点に相当するので、2マスあけます。「ぎゃーっ!!」については、2.の「えっ?」と同じですね。
 「9:45」は、「数符9ジ■数符45フン」と読み下してしまっていいですね。
 記号のことではありませんが、「止まってるぅっ。」の表記はどうするのがいいでしょう?
墨字では小さい「ぅ」に小さい「っ」なのですが、点字ではこういうところに小文字符を使ってはいけないので、「トマッテルーッ。」と長音符+促音符にしていいかと思います。
でも、「トマッテルウッ」の方が実際の発音に近いですか?

さて、こういう文章には、外来語ではない言葉のカタカナ表記がよく出てきます。
それなりのニュアンスを持っていることが多く、目から受ける印象は、平仮名の「すてき」、カタカナの「ステキ」、漢字の「素敵」ではかなり違います。
「おやじ」「オヤジ」「親父」も多分違うイメージだと思います。
終助詞の「ね」「な」「よ」なども、平仮名とカタカナではちょっと気分が違うでしょう。
けれども、残念ながら、仮名点字には今のところそれを区別する機能はありません。
1042873282.txt

2003/01/18(Sat) 16:01

[0136] Re[0135]: 23   momonoji
練習問題23の添削ありがとうございます。
早速質問です。
「寝てられる」は、「寝ていられる」の略ではないのでしょうか?だとすると、「ネテ■イラレル」と切れて「ネテ■ラレル」となってしまうのでは?
2003/01/20(Mon) 18:47

[0137] 練習問題24   momonoji
練習問題24も点訳しました。
よろしくお願い致します。
1043058972.bse

2003/01/20(Mon) 19:36

[0138] 「寝てられる」   えむ
確かにこれは、「寝ていられる」の「い」が省略されたんですね。
「寝ていられる」を文法的に分解すると、「寝る」という動詞+「て」という助動詞、それに「いる」という補助動詞+「られる」という助動詞、ということになるでしょうか。
補助動詞は一応自立語なので、「ネテ■イラレル」と打ちます。
ところが、肝腎の自立語である「い」の部分が省略されてしまったんですね。
残されたのは付属語である助動詞の「られる」だけなんです。
付属語は、どうも頼りなくて、一人では置いておけない。
仕方ないから、前にいる親分のもとに身を寄せることにしよう、というのが、『てびき』p36の備考の、「補助動詞の一部が省略された(り、前の語と結びついて音韻が変化した)場合は前に続けて書く」という規定です。
「いってらっしゃい」「書いてる」の例が出ています。
「持ってけ、泥棒」「わかってるよ」「やってらんないね」「今に見てろ!」などもそうですね。
「立ってなさい」「見てなさい」「待ってなさい」「静かにしてなさい」が「いなさい」の「い」の省略であるときも、同じ理由で前に続けます。
但し、「宿題やってない」「3日も食べてない」など、「ない」の場合は、「いない」の「い」の省略、というふうには考えないことになったようです。
ですから、これらは「ヤッテ■ナイ」「タベテ■ナイ」と打つんですね。
いやぁ、なかなか複雑。
2003/01/20(Mon) 23:57

[0139] 24   ten
練習問題24解答、ありがとうございます。
添削結果は添付ファイルをごらん下さい。

この練習問題で考えたいのは、いろいろ出てくるカギ類・カッコ類をどうするか、ということと、点訳者挿入符が必要なところがあるか、あるとしたらどういうふうに使うか、ということだと思います。

1.
会話のカギはそのまま第1カギを使えばいいですね。
「童顔」のところもそのままで問題はないと思います。
会話文と「童顔」のカギは意味が違う、といえばそうですが、原本どおりが原則ですし、同じカギを使っても、混乱を招くことはないと思います。
<>は、第2カギを使えばいいですね。
「・・・イワナイケドサ」ト、
<カンタン>ノ
<カンタン>ッテ
<カンタ>ト
<カンタン>ニ
「ドーガン」ヲ
以上は、カギの閉じのあと、助詞(付属語)がきていますので、続けて書きます。以下も同様です。

2.
ここは、全部ひと組の「 」の中の文章ですので、とくに難しいことはないですね。
カギの開きの直後・閉じの直前を続ければ、あとはふつうの分かち書きです。
「氏素性」は「ウジ■スジョー」と切って書きます。

3.
「<カンタン>ワ のところは、第1カギの開きの直後に第2カギの開きがきていますが、誤読の対象とはならない記号の続き方ですので、そのまま書きます。
三嶋のあとの丸カッコは、説明のカッコ(三嶋君について解説しているわけですね)ですので、続けて書きます。
「・・・ト■イウ■ワケダ」までと、そのあとの、<カンタン>ワ■メヲ■ムイタ。は、別々の文章ですので、あいだを2マスあけます。カギの閉じにすぐ続けて書いてあっても、文章が切れているか、助詞などの付属語がついていないか、などで、2マスあけかどうかを決めます。

4.
「・・・オレタチワ」■■<カヌマ>ガ も、カギ閉じのあと、付属語もありませんし、文章が切れている、と考えていいと思います。
ここでは、<カヌマ>と「鹿沼」という同音の語が出てきます。
同じ音なので、点訳者挿入符が必要かどうか、一応考えてみたほうがいいのですが、ここでは、あだ名のほうは<>で囲まれていますし、囲まれていなかったにしても、前後関係でどちらのことを言っているのかわかると思います。
こういった場合は、あるいは異論もあるかもしれませんが、説明の必要はないと考えていいと思います。
『南蛮船』は、版画作品の名前で、原文も二重カギになっていますので、そのまま点字でも二重カギを使います。
(おっと、閑話休題)は、説明ではなく、挿入のカッコと解釈できますので、前に続けず、1マスあけて書きます。

5.
会話文の中に“ ”が使われていて、別の会話文が挿入されています。
また、あだ名に< >がすでに使われていますので、カギを使い分ける必要があるかな?と考えてしまいますね。
しかし、この文章の内容を考えると、カギの使い分けがそれほど必要とも思えません。
「 」と< >と“ ”に書かれている語の違いについて述べよ、とかいった場合は区別の必要がありますが、ここでは、「 」はそのままで、<>と“ ”は同じ第2カギを使ってかまわないのではないかと思います。ことさら混乱することはないでしょうから。

6.
Hotel Pacific Japanは、外国語引用符で囲みます。そのあとの「の」は前を1マスあけ。
<カイローカク>■アタリデ■・・・」■■スルト、
「アタリ(辺り)」は自立語(形式名詞)なので前を1マスあけ。点線の前は語なので1マスあけますが、カギ閉じは記号ですので続けて書きます。
スルトからまた別の文章ですので、前は2マスあけます。

7.
『東京グルメガイド』は、どうやら本か雑誌の名前みたいですね。そのまま二重カギでいいですね。
餃子一皿のあとの丸カッコは、餃子についての説明と言えますので、続けて書きます。
“さすがに・・・”の“  ”も、第2カギで支障はないと思います。
<好好軒>はなんて読んだらいいでしょう?
原文にとくにルビもありませんし、こういうときは点訳者が妥当な読みを考えるしかないので、日本語読みで「こうこうけん」でもいいですが、中華料理屋さんなので、「はおはおけん」と中国風に読むのもいいかもしれません。

8.
NTTのあとは、説明のカッコですので続けていいですね。
[日本トラベル・トラブル]の[  ]はどうしますか?
点字にはそれほどたくさんのカギはないので、場合によっては、カッコ類も動員して区別しなければならないこともありますが、ここではそれほど厳密な区別は必要ないので、ここも第2カギでいいと思います。
ということは、この文章中の「  」と『  』以外のカギは、みんな第2カギでいいということになります。
どうしても、違う形のカギが必要なのだけれど、もう使い果たしてしまった、などという場合は、苦肉の策で、カッコ類で代用することもあるかもしれませんが、そういうときには、カッコで囲まれている部分がどういった内容のことか、あらかじめ断り書きを書いておいたほうがいいと思います。
「天天」の「天」は「tian」という発音なのに、間違っている、と文句を言っているわけですが、点字では「テン」とあっても、「天」なのか「点」なのか「転」なのか、わかりません。
「tian」と発音される「テン」はどれなのか?という疑問を読んでいる人が感じるかもしれません。
そこで、ここには点訳者挿入符を使って、「テン」について簡単な説明を入れることにします。
「テンテン((テンクーノ■テン))」とmomonojiさんは書いてくださいました。これでもいいし、「テンゴクノ■テン」なんていうのでもいいですね。
挿入符を入れる場所は、説明したい語が出てきたときにすぐの場合もあるし、この文章の場合だと、次の行に、「天」は、ほんとうは「tian」で――という「天」という漢字の読み方に言及した一文が出てきますので、そのときでもいいと思います。

しかし、この「天」の説明も、どうしても必要というほどのものではありません。
あれば親切ですが、なくても読むのに支障はないし、中国語の発音について書かれた文ではないので、「テン」が「天」であっても「点」であっても「添」であっても、誰も困ることはありません。
だから、この点訳者挿入符も、必要ないというひとも多いと思います。
点訳者挿入符の要・不要は、その本の内容・種類・実用度等にかなり左右されますので、全体として、どれくらいの説明が必要とされる本か、ある程度方針を立てて点訳していくといいと思います。

「tian」「tien」は第1カギの中に、外国語引用符で囲んだtianなりtienをいれますが、この場合も2種類のカギの開き・閉じが重なっても、誤読されることはないので続けて書いて大丈夫です。
外国語引用符で書かれた語が別のカギやカッコでさらに囲まれているときは、それらの閉じ記号のあとはふつうの分かち書きに従います。
「tian」デ、「tien」トの、「デ」や「ト」は第1カギの閉じに続けていいのです。
「  」があることで、そこから先はもう日本語モードになっているわけですね。
1043151248.txt

2003/01/21(Tue) 21:14

[0140] 練習問題25   momonoji
練習問題25を点訳しました。
よろしくお願いします。

24の括弧類はちょっと頭を使いますね。。
要は、自分で点訳するときにある程度のパターンを決めて括弧の種類を使い分けていくってことなんでしょうネ。
五十音はなんとか空で打てるようになりましたが、括弧類まで手がまわらない私は、表を見ながら打つのでアルファベット同様苦手科目になりそうです。
1043317096.bse

2003/01/23(Thu) 19:18

[0141] 25   ten
練習問題25、ありがとうございました。
線類の使い方で、そんなに難しいところはないですね。

1.
――「保護者会と、
この、カギの前の棒線は、そのあとを1マスあけていいと思います。
囲み記号の内側は続けていいのですが、この場合は外側なので。
・・・まったく、
この点線も同様に後ろを1マスあけます。
どちらも、前の文章には句点がついて一度終わっていますので、前は2マスあけます。

2.
「――保護者会は、
ここの棒線は、カギの内側ですので続け、後ろには語句がきていますので、1マスあけます。
「――■ホゴシャカイワ  と、なります。
木曜日にしてもらおうかな?――いや、
ここはどうしたらいいでしょう?
「?」で一度文が切れていると解釈すれば、棒線の前は2マスあけですが、あとの方を読んでいくと、もう1本棒線があって、どうやら棒線と棒線の間にべつの文を挿入しているような形です。と、すれば、後ろの「じゃ、金曜日、と。」まで一続きの文章だという解釈もできそうです。
そうであれば、それぞれの棒線の前後は1マスあけるだけで良かろうと思います。
もちろん、いや、やはり「?」の前で文章は切れている、という考えもまったく認められない、というわけではありません。

卵ばっかりどうするんだろう・・・? ――――おっと
これはあきらかに、?で文章が切れていますね。
ですから、つぎの棒線の前は2マスあけます。
「おっと」の前は1マスあけます。
ここの棒線は他の棒線に比べると多少長くなっていますが、長くないとならない理由はとくにないと思いますので、規定通りの長さにします。
1パック50〜60円で
ここでは範囲を表す「〜」が使われていますので、点字でもそのまま波線を使っていいと思います。
ただ、「50円とか60円とか、だいたいそれくらいの値段」という大雑把な言い方ですので、およその数で「数符5数符60エン」でもいいと思います。

3.
なになに・・・「授業は
ここの点線のうしろはどうするのがいいでしょうね?
カギに囲まれた別の文章が始まっているので、点線の後ろは2マスあけたほうがいいでしょうか?
しかし、ずっと読んでいくと、カギの閉じのあとに「か」という助詞がきて、ここで一続きの文が終わっているようです。
だから、「なになに」から「か」までの文章の中にある点線なので、カギの開きの前は1マスでいいと思います。
国語→歴史→、
ここは、そのまま点字の矢印記号を使えばいいですね。
あとの点線や棒線も語の中に挿入されていて、記号類ともくっついていませんし、文の切れ目にも使われていませんので、前後1マスあけになります。

4.
歴史=戦国時代、
この=は「イコール」と読むのがよさそうですね。
ここのお宅の息子さんにとっては、「歴史は、すなわち戦国時代」ということで、私たちもこういうときには、「イコール」とよく言います。
戦国〜江戸時代
範囲を表していますので、波線を使って書きます。
家康――秀忠――
ここも、原本どおり棒線で繋いでいっていいと思います。

5.
お腹がすいてたのか――?」って
棒線のあとの?は続け、またカギの閉じも続けます。
そして、「って」も続けることになりますから、
オナカガ■スイテタノカ■――?」ッテ となります。
2時〜2時50分も範囲を表しているので、波線を使いますが、波線まで行末に入れば入れますし、また「2時50分」は「2ジ■50プン」と切りますので、この「2ジ」まで入るようなら、次行には「50プン」だけになってもかまいません。
――晩はカレーにするつもり――
この棒線もそれぞれ前後1マスあけ。
メモ、メモ・・・・。の点線もいくらか長いですが、普通の3マスの点でOKです。
すぐ続けて句点を打ちます。
1043384891.txt

2003/01/24(Fri) 14:08

[0142] ツナギ符類(『てびき』p71〜72)   えむ
ツナギ符は、すでにいろいろな場面で出てきました。
復習してみましょう。
1.数字とア・ラ行の仮名が続く場合
「1塁・3塁にランナーがいたので3ランホームランになった」というようなときです。
2.1語の中でアルファベットと仮名をひと続きに書くとき
「SちゃんはAB型」というようなとき。
3.1語の中で外国語引用符のあと仮名を続ける場合
「ちょっとAsia的なballads集」というようなとき。
4.動植物名などで、区切りがあるといえばあるけれど、切ってしまうとわかりにくくなる場合
「ゴイシツバメシジミ」
5.固有名詞のあとに接尾語や造語要素が付くのだけれど、誤解を生むかもしれない場合
「将軍義昭らが・・・」というようなとき。因みに、義昭は室町幕府15代将軍、2代将軍は義詮(よしあきら)。
6.地名・自然名などで短い普通名詞部分を続けるとわけがわからなくなりそうな場合
「ハル湖」「ボー山」など。
7.ハイフンの代わり
「瑞穂区惣作町2-27-3」「電話 052-871-2255」など。
8.外国人名などに使われる「=」
「ダ=ビンチ」「ド=ゴール」など。
9.あとで出てくる、伏せ字記号とそれに続けて書くべき仮名の間
10.これもあとで出てくる、パーセント記号とそれに続けるべき仮名(助詞・助動詞を除く)との間

だいたいこんなものでしょうか。
とにかく、ほんとは続けて打ちたいんだけど、表記上の問題があって続けてしまうわけにはいかない、とか、ルール上は切って打つことになっているんだけど、切ってしまうと意味が取れないしなあ、というような状況で威力を発揮します。
ツナギ符には、第1と第2がありますが、普通は第1を使います。
どうしても2種類の記号を書き分ける必要があるときだけ、第2を使っていいことになっています。

ツナギ符の前後はマスをあけません。
ただ、行末にツナギ符まで入れて、そのあとを次の行頭に持っていくことはできます。
第1ツナギ符は、3、6の点ですから、第1カギと同じ形です。それで、ちょっと考えると、第1カギの中で第1ツナギ符を使うのはまずいんじゃないか? と思ったりするのですが、それは大丈夫です。読めばわかる、ということでしょう。
但し、第1カギの中で、第1ツナギ符の直後で行替えするのは避けます。
カギが始まって、そのあと行末に3、6の点があると、これはカギを閉じたんだな、と思ってしまうそうです。

パソコンで、画面を墨字にして打っていると、数字やアルファベットのあとのツナギ符の付け忘れは、すぐに気がつきます。
前にtenさんが書いていたように、パソコン点訳では、気をつけなければならないのは、ツナギ符を付け忘れることではなく、要らないところに付けてしまうことです。

それでは、練習問題をどうぞ。

      −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
  練習問題 26
 1.店内にはjazzっぽい曲が流れていた。あの頃は、売れる前のミュージシャンたちがよく来ていた。腕はまだまだ二流半ぐらいだが、センスと志は一流、という連中だった。あれは、G軍が例の9連覇のあと初めて敗けた頃だから、何年前になるのだろう。
 2.彼とはこの店で会った。T大学の学生だった。話題豊富で、人の気をそらさない、会話のテンポの速い、気のきいた男の多い中で、(今、「おおいなかで」と打って漢字変換したら、「大田舎で」って出てきてビックリした!)、見た目はいかにも人づきあいの悪そうな奴だった。
 3.「T大で何してる?」「たいして何もしていない」「ふーん」・・・会話はそこで切れてしまう。それでも、うるさがられない程度にあれこれ聞き出したところによると、専攻はアメリカ労働運動で、山岳部に籍があって、今は、仏像の絵を描いている、という。なんと一貫性のない奴だ!
 4.けれども、自分の好きなことについては、案外よく喋る、ということがわかった。Wagner法がどうの、Taft-Hartley法がどうのと言っているかと思えば、どこぞの勢至菩薩がいい、とか、Kamchatka半島の4000m級のKlyuchevskaya山がどうとか、と、ひとが知らないと思って、勝手なことを言っていたような気もする。
 5.その彼が、T大卒業後、ふっつりとこの店に現れなくなった。一流商社の内定を蹴って、中南米を放浪している、という話もきいた。ベネズエラのマラカイボ湖の近くで見かけた、という、まことしやかな噂もあった。当時、この店でよく出会った、井上、佐々木、金等とは、その後何度か会う機会があったが、彼とは結局それっきりだ。
      −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
2003/01/29(Wed) 23:03

[0143] 小見出し符類・文中注記符・星印類(P72〜)   ten
小見出し符類
点訳では、見出し類の文字を大きくしたり、字体を変えて強調することはできませんから、そのかわり、書き出し位置を下げることによって、本文や別の見出しとの区別をつけます。
一番大きなタイトル(見出し)は、9マス目、次が7マス目、次が5マス目、というように、大きなタイトルほど奥から書き出します。
しかし、たくさんの副題や小見出しがついているものは、これだけでは間に合いません。
また、3マス目は、文章の段落の書き出し位置ですから、原則的にはタイトルには使えません。
そこで、3マス目から書き出しているけれど、これは本文ではなく、見出し類ですよ、ということを表すために、小見出し符を使います。
見出しと本文との間に行替えのない、いわゆる「書き流しの見出し」などによく使われます。

      福祉センターの催し物
   1.福祉・ボランティア関連  
  点訳講座のご案内
日時  3月21日から8月31日までの毎週水曜日10時から
定員  20名
場所  福祉センター 第1教室

というような内容を点訳する場合、
「福祉センターの催し物」がいちばん大きなタイトルになりますから、9マス目からはじめるとします。
「1.福祉・ボランティア関連」が次に大きなタイトルなので、7マス目。
「点訳講座のご案内」が5マス目。
さて、そのあとの、日時・定員・場所をどうするかですが、「ニチジ」と書いて、そのあとを2マスあける方法もあります(1マスあけは良くないですね。どこからが日時の説明かわりづらくなります)。
しかし、これらは書き流しの見出しと考えていいと思いますので、ここで、小見出し符を使って、「日時」「定員」「場所」を、そのあとの文と区別したほうが、よりわかりやすくなると思います。
ニチジ小見出し符■3ガツ■21ニチカラ■8ガツ■・・・という具合です。

小見出し符はなかなか便利な記号です。
書き流しの見出しではなくても、
Aという語があって、そのことについての簡単な説明がなされているような場合、
A小見出し符■セツメイブン、というように、説明される語と、説明文とをくっきりさせることができます。
見出しに9・7・5マスを使い切ってしまったので、仕方ないから小見出し符を使おうか、なんて場合も多いんですけどね。
また、見出しというわけではないけれど、何かの例をあげたいときなど、「:」などのかわりに使うことができます。
  代表的な韓国料理:石焼ビピンバ、クッパ、キムチチゲ
  代表的な中華料理:麻婆豆腐、炒飯、餃子
なんていうときの「:」ですが、こういったときに原本が「:」になっているからといって、英文記号のコロンを使ったりしないように。
原本の記号がどういう状況で使われているか、見て取る必要があります。   

小見出し符を使う見出しは、3マス目以外から書き始めてはいけません。
5マス目以上の見出しには使えませんし、また文の途中に挿入するのも間違いです。
また、小見出し符のあとの文章は、途中で行替えをしてはいけない、と私は習った記憶があるのですが、これはどうなんでしょう?
つまり、A小見出し符、となっていて、そのあとにAについての説明が続くわけですが、Aについての説明が終わらないうちに行替えがあると、どこまでがAについての説明かわからなくなる、と思うのですが、ある点訳団体では、行替え・段落があるのはまったくかまわない、と言っていました。
私は、小見出し符が包括する内容が続く間は、行替えはしないほうがいいと思うのですが・・・。
原本の書き方にもよるのでしょうか?
このへんはよくわかりません。

小見出し符を使うのは、小説・随筆といった普通の本などより、広報・お知らせ・案内・説明書・実用書等々といったものの方が多いと思います。
章や項目がいろいろに分かれているようなものですね。
原本に小見出し符に相当する記号が使われているわけではありませんので、どこに使うのが適切かよく考えて、使い方を一貫させます。
上記の「日時」「定員」「場所」も、日時だけに使って定員・場所には使わなかった、とか、別の講座の説明のところでは違う書き方をした、というのはよくありません。

文中注記符
本文中のある語について説明をしたいのだけれど、説明文を本文中に入れてしまうと煩雑になってしまうので、そこには「注」や「※」などといれておいて、その項目の後ろとか巻末などで一括して説明をする、などというときの「注」「※」にあたるのが、文中注記符です。

使い方は、以前出てきた説明のカッコ類のように、該当する語句や文の直後に続けて書きます。
原本で語頭・文頭に「注」や「※」がある場合、原本に忠実に書く必要のあるときは、注記符を語頭・文頭に持ってくることができます。

原本で「注1」「注2」などとなっているか、原本では数字は使われていないけれど、注のついた語や文章が複数あって、それらを区別したいときは、注記符の中に数字を入れます。
注記符は5・6の点のマスと、2・3の点のマスの2マスの記号ですから、その二つのマスの間に必要な数字を入れていけばいいわけですが、Tエディタは、5・6の点のあとマスあけがないとそれを外字符と認識しますので(マスあけがあれば読点と認識します)、次に数符があっても、数符のあとの語を数字とは表示してくれず、「数符1」と書いたつもりなのに画面では「数符a」、そのあとの2・3の点も英文記号のセミコロン(;)として表示されます。
以前にも書きましたように、点訳ソフトの墨字画面というのは、まったくの虚像で、晴眼者にとって多少便利だ、というものに過ぎません。だから、自分が打とうと思った通りに表示されない場合、あるいは記号類が重なって複雑になってしまった場合などは、必ず点字画面を見て確かめる必要があります。
墨字画面上でおかしな表示になっていても、点字で見て間違っていなければいいのです。
ゆめゆめ墨字画面を信用されませんように。

文中注記符を使った「注」や「※」の説明は、原本の書き方に準じて章や段落のあと・巻末等に書き入れます。
本文との間は、原本の書き方・内容にもよりますが、1行あけるとか、ページ替えをするとか、線を引くなどして、本文とは区別したほうがいいと思います。
場合によっては、注記符を使った語や文章の点訳書でのページ数や、それに該当する原本のページ数を入れる必要もあると思います。
とくに、点訳書のページ数はなるべく入れるほうが親切です。

星印類
原本で特に注意を引きたいときや、より強調したいときなどに「☆」や「※」などが文頭についていたりします。
こういった場合、点訳でも星印の記号を使います。
段落・箇条の書き出し位置に星印をつけ、そのあとは1マスあけます。
星印類は3種類ありますが、通常第1星印を使い、使い分けの必要があるときに、第2星印・第3星印を使い、さらに使い分けが必要な場合は、文中注記符を使ってもいいようです。
第3星印は文中注記符のように、該当する語の直後に使うこともできます。
文中注記符の後ろは分かち書きのルール通りですが、第3星印の後ろは1マスあけます。
使い分ける場合は、それぞれの記号が何を表しているか、事前に説明する必要があるだろうと思います。
点字で星印類が使えるのは、「強調」「注意の喚起」などに限られるので、その他の場合に使われる「※」や「☆」には使えません。
行の空きのところに書かれている場合や、箇条書きの文頭すべてに「☆」や「※」がついている場合は、点訳では記号類を何も使わないのが一般的です。

こういった記号類も、原本にあるからといって、いつもそれに対応させて使えばいいというものではなく、なくても充分意味が通じるとか、ないほうがわかりやすい、あってもさほど意味はない、という場合にはできるだけ使わないようにしたほうがいいと思います。
文中注記符はほぼ原本どおりの使い方をする場合が多いのですが、小見出し符は原本にそういうものがあるわけではありませんので、どこに使うか考える必要がありますし、星印類は、行替えするだけで、記号がなくても間に合ったり、短いものなら、該当語句・文章のあとに説明のカッコを入れて書いてしまう、ということも出来ると思います。
かなりの部分ケースバイケース、あるいは点訳者の判断にまかされる場合が多いと思います。

さて、練習問題ですが、
タイトルの書き出し位置やレイアウトについては、まだ詳しく説明しておりませんので、手引きを参考に、だいたいの感じでやってみてください。
点訳作業も、こういった内容になってくると、どういった解答が一番正しい、ということはなくて、点訳するひとによって、さまざまな書き表し方があると思います。
また、原本に使われている記号類をすべて点字の記号に置き換えなくてはならない、というわけではありませんので、省略できるところは適宜省略してください。

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練習問題27

  台湾・台北『中華グルメの旅』(2泊3日)のご案内
         A.出発時のスケジュール
   1.東京・羽田空港からご参加の方へ
出発便  3月21日(金)10時32分発 台湾インターナショナル航空123便
定員  23名(注1)
添乗員 2名(注2)
集合場所  羽田空港・台湾インターナショナル航空カウンター前
☆機内での昼食となりますので、和食・洋食・中華のご希望をお申し出ください。
   2.札幌・千歳空港からご参加の方へ
出発便 3月21日(金)11時45分発 東北海道航空456便
定員 15名(注1)
添乗員 2名(注2)
集合場所 千歳空港・東北海道航空カウンター前
☆機内で昼食となります(和食のみ)。

(注1)車椅子の必要な方も可。
(注2)当社の添乗員のほか、現地で通訳がひとりつきます。
    
     B.台北でのスケジュール
  第1日目(3月23日・金曜)
<宿泊先・台北満腹飯店にて夕食>
 ☆料理は各自お好みのコースをご注文ください。
 コース例:広東風点心コース、上海風魚介料理コース、満腹飯店オリジナルコース、その他
  第2日目(3月22日・土曜)
<台北満腹飯店にて朝食バイキング>
<市内観光と食べ歩き・お買い物>
 ☆「食べ歩きコース」と「お買い物コース」はオプションとなっています。
<昼食>
 ☆「食べ歩きコース」は、食通飯店で四川料理(注3)、「お買い物コース」は、中華大楼で広東料理(注4)
 (注3)辛いものがお好きな方向きのコースです。
 (注4)辛いのは苦手という方向きのコースです。
<夕食>
 ☆「食べ歩きコース」は快食大飯店にて満漢全席(※)、「お買い物コース」は、夜の屋台街散策と大笑飯店にて豪華飲茶。
 ※「西太后コース」と「孫悟空コース」が選べます。  
  第3日目(3月23日・日曜)
<台北満腹飯店にて朝食バイキング>
 ☆朝粥定食ご希望の方は事前にお申し込みください。
<オプショナルツアー>
 以下のコースからお選びください。
 「中国茶買い放題コース」 ウーロン茶・プーアル茶・ジャスミン茶、その他薬効があるといわれる中国茶の店舗を巡る。
 「点心食べ放題コース」 四川風・広東風・北京風、そして台湾風の、見た目も鮮やかな点心の食べ歩き。
 「激辛中華コース」 辛い料理が大好きという方のために。
 ☆どのコースにもお土産がつきます。
<夕食>
  帰りの機内で、中華料理(和食・洋食はありません)。
<羽田着(7時55分)・解散>
 ☆千歳への乗り継ぎ便については別途ご連絡いたします。
  
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2003/02/02(Sun) 10:02

[0144] 練習問題26   momonoji
こんばんはー。
苦手なつなぎ符に入ってしまいましたねぇ。
なんでもかんでもつなぎ符をつける癖が抜けませんが、このあたりで脱却したいものです。

練習問題26を点訳しました。よろしくお願い致します。
1044451813.bse

2003/02/05(Wed) 22:30

[0145] 26   えむ
momonojiさん、練習問題26、見せていただきました。
点字を始めてまだ半年にもならないのに、これだけ打ててしまうのは、ほんとにすごいと思います。
ここは、ツナギ符の練習なので、ツナギ符関連のことだけ少し取り上げてみます。

1.「jazzっぽい」にはツナギ符が要りますね。「jazz」は外国語なので、外国語引用符を使います。「っぽい」は接尾語ですから、切ってしまうわけにはいきません。「引jazz引..っぽい」と打ちます。
 「一流」とか「二流半」とかいうのには、momonojiさんが打たれたように、ツナギ符は要りませんね。「リュ」は、点字ではア行、ラ行の字が前に(数字の直後に)出ませんので、誤読の心配はありません。
 「G軍」と「9連覇」には、必要です。

2.「T大学」には、ツナギ符は要りません。「大学」が3拍以上あって、もともと離して打つ言葉だからです。「外大T■ダイガク」ですね。

3.それに対して、「T大」と略すと、ツナギ符が必要になります。「外大T..ダイ」です。

4.「Wagner法」「Taft-Hartley法」は、「Wagner」も「Taft-Hartley」も外国語の名前なので(多分)、外国語引用符でくくった上で「ツナギ符ホー」と続けます。「Taft」と「Hartley」の間は、英文記号のハイフン(形は邦文記号のツナギ符と同じ)です。(何の説明もなしに、突然出てきてすみません)
 「Kamchatka半島」は「半島」が3拍以上なので、離す言葉です。よって、外国語引用符を閉じたあと1マスあけです。
 それに対して「Klyuchevskaya山」は、「サン」が2拍で切るわけにいかないので、外国語引用符閉じのあと、ツナギ符を挟みます。

5.「マラカイボ湖」はどうでしょうね? 悩むところです。「山中湖」「猪苗代湖」などにはツナギ符は要らないと思います。「ミシガン湖」「レマン湖」「ヴィクトリア湖」でも要らないでしょう。要は、仮名書きになったときにわかるかどうか、「マラカイボ湖」の知名度によりますね。「マラカイボ」という地名は初耳というわけでもないような気はしますが、「マラカイボコ」と書いてあったときに戸惑わないかどうかは、なんとも言えません。念のためにツナギ符を付けておく、というのも、ひとつの方法だろうと思います。ただ、何でも念のため、といって付けすぎるのはまずいですね。私は勝手に、「マラカイボ湖」あたりが境界線かなあ、と思って、つまり、この場合は付けても付けなくてもいいかなあ、と思っているのですが、どんなものでしょう? 自分の周りの人に手当たり次第アンケートをとってみてもいいかもしれませんね。点訳者は、まず原本を見てしまうので、仮名書きの情報しかない場合のことを想像するのが非常に難しいのです。
 「金等」はやはりツナギ符があった方がいいでしょう。漢字を見ないと「木村」と区別することができないだろうと思います。
1044547227.txt

2003/02/07(Fri) 01:00

[0146] 記号(続き)   えむ
ここまでの記号でも、多少そういうものもありましたが、以下の記号は、さらに使用場面が限られてきます。
点訳物の種類によっては、こういう記号も必要になってきますが、いつでもどこにでも出てくる、というものではないので、必要になったときに『てびき』を見てくださればいいような気もします。
そして、場合によっては、敢えてこれらの記号を使わない工夫も必要になってきます。

  詩行符類(『てびき』p76〜77)
詩行符は4、5、6の点。二重詩行符はそれを二つ続けます。
1.詩や短歌・俳句に使います。
2.しかも、区切りで行替えせずに書いてあるときです。
3.そしてさらに、原本に行替えの代わりの「/」「//」の記号が使ってある場合に限って使います。
1〜3の条件が全て満たされていなければ、使いません。
つまり、詩であっても行替えしてあるとか、「/」が使われていないとか、逆に「/」があっても詩ではないというときは、使ってはいけません。
原本にたとえ「/」があっても、2マスあけで対処できれば、それでいい場合もあります。

  空欄記号(『てびき』p77〜78)
問題集や参考書では頻繁に使います。(この頃では、教科書もなにやら問題集じみてきましたので、よく出てきます)
見た目のとおりの四角い空欄だけでなく、同じ意味を持つ、空の丸括弧や下線にも使います。
前にも書きましたが、点字の記号は、墨字の記号に形で対応させるのではなく、意味で対応させることが大事です。
「江戸時代の3大改革とは、(  )・(  )・(  )である。」というとき、点字で第1カッコを使うのはよくありません。これは空欄記号を使います。
「エド■ジダイノ■数符3ダイ■カイカクトワ、■空欄記号・■空欄記号・■空欄記号デ■アル。」となります。
空欄に、数字や記号が付いているときには、点字では、空欄記号の直前にその記号などを打ちます。
「(1.)には年代、あ.(  )には出来事、(a)には地名を入れよ」は、「数符1.空欄記号ニワ■ネンダイ、■ア.空欄記号ニワ■デキゴト、■外字符a.空欄記号二ワ■チメイヲ■イレヨ」というふうになります。
原本には、1(  )とか、ア__とか書いてあっても、点字では、「数符1.空欄記号」「ア.空欄記号」あるいは「(ア)空欄記号」などとピリオドや括弧を付けて打ちます。
たとえば「亜熱帯」と答えさせたい場合の、「亜__」というのを点字で打つと「ア空欄記号」となりますから、それと区別するためです。

  伏せ字(『てびき』p78〜79)
これは、普通の小説などの文章にも出てきます。
「*月*日、○○建設の△△氏と、現××市長の□□氏が料亭※※で密談し」などという場合です。
古文書などの引用で、判読できない文字を□で表すこともあります。
検閲のあった時代の出版物では、肝腎なところがみんな伏せ字になっていたりしました。
それがどんなにあからさまに実名を想像させるものであっても、もちろん、点訳者が実名を入れたりしてはいけません。
これらの伏せ字は、とりあえず、○には「濁点マ」、△には「濁点ミ」、□には「濁点ム」、×には「濁点メ」、それ以外には「濁点モ」を当てます。
でも、原本で、○△□×*などを区別する意味、というか、意図がない場合、つまり、この本では伏せ字にいろんな形を使っているけれど意味があって書き分けているとは思えない、というときには、敢えて原本が使っている伏せ字の形にこだわらず、全部○にしてしまってもいいと思います。
伏せ字だということがわかればいい場合もあるのです。
尤も、原本に忠実に、というのも点訳の大原則のひとつです。
わかりやすく、という原則と、どういう場合にどちらを優先させるかは、読者、点訳者、所属グループなどの方針によります。
2桁以上の数字の一部に伏せ字があるときには、原本がどういう伏せ字を使っているかにかかわらず、×を使います。
19**年と書いてあっても19××年と打つ、ということです。
伏せ字とそれに続けるべき仮名の間は、アルファベットの場合と同じで、仮名が助詞・助動詞なら1マスあけ、それ以外ならツナギ符です。

  %(『てびき』p79)
普通の文章の中に出てきたときには、概ね仮名書きします。
その方が読みやすいでしょう。
たくさんまとめて出てくる場合や、表やグラフなどでは、この記号、つまり「外字符p」を使います。
仮名書きより短く済みます。
使い方は、外字に準じます。

  &(『てびき』p79)
普通の文章の中に出てきたときで、仮名書きしてもいいところは仮名にしましょう。
その方が読みやすいでしょう。
たとえば、「K&K」のように、固有名詞に含まれているので勝手に変えるわけにはいかないとか、「アンパサンド(&)というのは、andの意味の記号です」という説明文の場合には、この記号を使います。
但し、これは日本語の中で使います。
外国語モードになっているときには、このまま使うことはできません。
それから、ここからは、異論のあるところかもしれませんが、私たちは、墨字の&をすべて「アンド」と発音しているわけではありませんよね。
たとえば、「チャゲ&飛鳥」は、多分多くの人が「チャゲ アンド アスカ」と言っていると思うのですが、「内山田洋&クールファイブ」と書いてあっても、「アンド」と言わないのではないかと思うのです。
墨字では、「と」の代わり、あるいは中点の代わりに、かなり装飾的に&を使うこともあります。
「3泊4日激安ツアー 北海道流氷ロマン&カニ食べ放題」などというとき、「アンド」と発音するのはどうも気恥ずかしい気がします。
「アンド」と打ってしまえば、「アンド」と読むしかないんだけれども、&の読みは、サイレントも含めて、実は幾通りかあるのではないでしょうか。
マークというのは、漢字と同じように、表意記号であるわけですから。
そういう意味では、一律に読み下すよりは、記号をそのまま打った方がいい、という意見もあると思います。
ただ、読者にとって、殊に中途失明の、触読経験の浅い読者にとっては、記号は少ないにこしたことはない、というのも事実です。
難しいところですね。
ここでは、ケースバイケースと言っておくしかありません。

  *・#・小文字符(『てびき』p79〜80)
使う場面は非常に限られています。
キーボードの説明くらいと考えていただいていいと思います。
(ただ、そういうものの需要は高くなっていますから、その限られた場面が出てくる頻度は決して少なくないでしょう)
それ以外の意味でこの形の記号が使われていても、点字ではこの記号を使ってはいけません。

それでは、練習問題をどうぞ。

      −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
  練習問題 28
 1.1925年、選挙権の納税条件が撤廃され、25歳以上の男子に選挙権を与える普通選挙法が成立した。それは、画期的なことであった。手元の資料によると、
※<全人口に占める有権者の割合> 1890年1.1%/1902年2.2%/1920年4.6%/1928年20.0%/1946年51.2%
 2.このように、普通選挙制の実施によって、有権者数は全人口の20%、それまでの4倍以上になった。戦後(1946年)の急激な増加は、女性が参政権を獲得したことと、年齢が20歳以上に引き下げられたことによる。
 3.普通選挙も女性の参政権も、今となっては当たり前のことで、なかなか有難味も感じられない。血の滲むような闘いの結果勝ちとられた権利であることなど、忘れ去られている。これで突然、次の選挙から△千万円以上の高額納税者しか投票できません、ということになったら、少しは騒ぎになるだろうか−−。
 4.「べつにィ、かんけェねェよ」という若者もいそうである。若い人に限らず、大人の権利意識・責任意識も非常に危うい。戦争と抑圧の時代を生きてきた70代以上、40年ほど前にあの政治の季節を経験してきた5、60代の人々にさえ、無関心・無自覚が蔓延しているかに見える。
 5.「以下の(  )の中に適当な数字または語句を下の選択肢から選んで記号で入れよ。(1)年 平城京遷都、(2)年 養老律令の成立、741年 (a)建立の詔、(3)年 墾田永年私財法・・・{a.645 b.694 c.710 d.718 e.743 f.764 g.法隆寺 h.国分寺 i.盧舎那大仏・・・}解答欄 1__ 2__ a__ 3__・・・」などという丸暗記で切り抜けられる問題や、正しいものに○/間違っているものに×を付けよ、という○×式の試験問題で選り分けられてきたせいだろうか?
 6.そういう知識はもちろん決して無駄ではないし、思考の材料・前提になっていくものではあるが、それ自体は目的ではない。中高生が、「なぁんでこんなもん覚えなくちゃなんねぇんだよぉ」と不満顔をするのも、強ち故なきことではない。その先がなければ、たいして意味のあることではないのだ。
 7.学校時代にあれほど時間を費やした<歴史学習>から何ひとつ学ばない、というのは、それはそれでスゴイことだ。日本人は、と一般化してはいけないかもしれないが、点と点を繋げて考える、ということが不得手なのかもしれない、と思うことがある。過去の学校教育が、そういう思考回路を作ることに熱心でなかったのだろうか?
 8.そんな反省に立って、今年度から小中学校に「総合学習*」が導入された。学力低下の元凶のように言われたり、現場が手探り状態であることに苛立ちもあり、いろいろ批判もあるようだが、性急な判断は慎みたい。目前の一時的な結果に目を奪われると、結局いつも右往左往するだけに終わり、現場の混乱が恒常的に続くことになる。教育の真の成果は、一朝一夕に出るものではないだろう。そしてまた、器に何を盛るかによって、器は生きもし、死にもする。
    * 正式には、「総合的な学習の時間」というらしい。
      −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
2003/02/07(Fri) 18:32

[0147] 今更ですが、教えてください   オリーブ
今更で大変もうしわけありませんが、「複合動詞、複合形容詞」のところを読み直していて、
ふと、疑問に思ったというか、私の頭では整理できないところがありましたので、
教えてください。
以下のところです。
--------------------------------------------------------------------------------
0098 複合動詞、複合形容詞   2002/11/19
 
漢字一字に「する」がついた語で、切ると判断する目安は、漢字と「する」のあいだに「を」という助詞を入れて、
意味が通るかどうかです。
「愛する」は「愛をする」とはあまり言いませんので、続けますが、「恋する」は「恋をする」と言いますので、
切って書く、ということです。
損する→損をする、得する→得をする、楽する→楽をする、というように言えるものですね。
--------------------------------------------------------------------------------
この「を」をいれるというのは、手引きでは1字漢語について書かれていると思っていましたが、
和語についても同様ということですか?恋するの「恋」は和語ですよね。
てびきP48(備考3)にある和語の例、ココロ■スル、アセ■スルに「ヲ」をいれると変?なんて
思いまして・・・。
こういうこと、その都度お聞きすればいいのに申し訳ありません。
その時はわかったような気になっていたものですから。
2003/02/11(Tue) 09:00

[0148] 記号が連続する場合(P81〜)   ten
以前にも書いたと思いますが、点字の6点の組み合わせは、空白マスも含めても64通りしかありません。
この64通りで、五十音から各種記号類、アルファベット、数学・理科・情報に関する特殊な記号までを網羅して表現しようというのですから、1種類の点の組み合わせが、いくつもの別の体系の語・記号に重複されて使用される、ということは当然起こってきます。
つなぎ符(3・6の点)は、ふたつ重なれば波線ですし、囲み記号として使われれば第1カギで、他の記号と一緒に用いられていれば指示符や他のカギ類にもなるし、英文の中では、ハイフンであったり、連続する場合はダッシュだったりします。
読点(5・6の点)も、後ろにマス明けがなければ外字符となりますし、文中注記符やカッコ類・カギ類の一部にも使われています。
同様に、第1カッコ(2・3・5・6の点)も、ふたつ重なれば点訳者挿入符、マスあけを含んでいれば段落挿入符、他の記号と一緒に使われれば二重カッコだったり、第2カッコだったり・・・。
そういうわけですので、記号類が連続する場合、何と何を続けたら読みにくいとか、他の記号になってしまうとか、判読不能になるとか、そういったことを頭に入れておかないと、たいへん不可解な点訳表記になってしまうおそれがあります。

基本的には、別の記号に読み間違えられなければいいのです。
てびきには優先順位が記されていますが、この順位をすべて頭に入れていなくても(入れていたほうがもちろんいいですが)、それぞれの記号の用い方がわかっていれば、連続して書いてはいけない記号もなんとなくわかってきます。
原本に連続して書いてある記号が、点字でもそのまま連続させられるかどうかということと、前回えむさんも書いていましたように、使われている記号の形ではなく、意味・用法を考えてわかりやすい点字記号を選択する、ということに注意すべきだと思います。

カギで囲まれた会話文で、途中で言い淀んだり、最後まで言わなかったことを表すのに、カギ閉じの前が読点になっているような場合、
「それはそうだけど、」あるいは『それはそうだけど、』
というようなときの、読点とカギの閉じ記号の組み合わせは、二重カギの開き記号と同じです。
同じように、カッコ内の言葉が読点で終わっている場合、
(それはそうだけど、)だと、読点とカッコの閉じ記号が重なって、二重カッコの開きと同じになります。
5・6の点というのは、囲み記号類に多用されているので、不用意に続けると誤読のもとになります。
そこで、こういったときは、読点を省略します。
原本どおりという原則を無視するようですが、間違って読まれる可能性がある以上仕方がない、ということなのでしょう。
ちなみにカギやカッコの閉じの外側に読点がある場合は大丈夫です。
つまり、「それはそうだけど」、『それはそうだけど』、(それはそうだけど)、はそのままでかまわないわけです。

読点の後ろに指示符類の閉じ記号が続くときには、間を1マスあけます。
囲み記号の内側は続ける、という優先順位の高いルールも、誤読の危険を冒してまでは優先されない、ということですね。
こういった誤読の可能性のある記号の組み合わせをTエディタで打ってみると、「ここは、違ってるんじゃない?」と、赤で表示してくれます。
Tエディタの赤表示がすべて正しいわけではありませんが、赤が出てきたら、一度確認するといいと思います。

囲み記号が連続する場合。
第1カッコは開きも閉じも同じ点(2・3・5・6)です。
ですからこのカッコを閉じたあとすぐに同じカッコの開き記号がくると、同じ形の点のマスが連続することになります。これはよくありません。
カッコなのか点訳者挿入符なのか、開きなのか閉じなのか、さっぱりわからなくなってしまうからです。
原本に、続けてカッコが書いてあっても、点訳では間を1マスあけます。
同様に、形の同じ点を用いる点訳者挿入符と第1カッコの連続の場合も1マスあける必要があります。
第1カッコ閉じ■点訳者挿入符開き
点訳者挿入符閉じ■第1カッコ開き
ということですが、それ以外でも2・3・5・6の点のマスが連続することによって、どこからどこまでが何の記号かかわらなくなる書き方はしてはいけないのです。

指示符の内側に第1カギが続くときや、二重カギの内側に第1カギが続くとき、波線の後ろに第1カギが続くときは、第1カギを第2カギなどに変えます。
第1指示符の開きというのは、5の点のマスと3・6の点のマスの2マス記号ですが、ここに第1カギの開き(3・6)がくると、第2指示符の開きになってしまいます。閉じも同じで、第1カギで囲まれた語を第1指示符で囲んだつもりが、第2指示符に囲まれてしまう、ということになります(試しにやってみると、Tエディタはちゃんと(?)第2指示符と解釈します)。
二重カギの内側に続く第1カギ、波線のうしろの第1カギ、というのはもうおわかりですね。
続けてしまうと3・6のマスがずらずらと続いて、何がなにやらわからなくなってしまいます。

第2カギというのは前にも書きましたが、非常に使いやすい記号で、どこに使ってもわりと誤読の危険性が少ないんです。
つなぎ符・第1カギ・指示符等に使用されている3・6の点のマスを含まない記号だからだと思います。
第1カギは1マスの記号なので、わかりやすいという利点がある反面、他の記号と使用する点が競合している、というデメリットがあるんですね。
それで、記号の連続によって第1カギが使えなくなったら、支障がないかぎり第2カギに変えてまっていいと思います。

カッコの中のカッコ。
カッコの中にさらにカッコが使われている場合は、中のほうのカッコを別のカッコに置き換えます。
名古屋市(愛知県の県庁所在地(尾張徳川家のお膝元))
みたいな使われ方のカッコは、そのまま全部を2・3・5・6の点にしてしまうと、ショザイチのあとで一組のカッコが終わっているのか、最後の2・3・5・6のマス二つ分が点訳者挿入符の開きなのか、よくかわらなくなってしまうからです。
こういった場合は、(尾張徳川家のお膝元)に使われているカッコのほうを2重カッコなどにする必要があります。

ルビのカッコ。
点字では、墨字のように小さな文字でルビ(振り仮名)をつけるというわけにはいきませんから、必要なルビをまず書き、語そのものの読み方は直後にカッコをつけて書き入れます。説明のカッコと同じ使い方です。
その後にさらに説明のカッコがある場合には、語の読みのカッコと説明のカッコを1マス離して書くか、支障がなければひとつのカッコの中に入れて書いてしまいます。
「緩衝装置」という語に、「ショック・アブソーバー」というルビがついていて、さらにカッコして(衝撃をやわらげるための装置)などと書いてある場合、
ショック■アブソーバー(カンショー■ソーチ、■ショーゲキヲ■ヤワラゲル■タメノ■ソーチ)
もしくは、
ショック■アブソーバー(カンショー■ソーチ)■(ショーゲキヲ■ヤワラゲル■タメノ■ソーチ)
というような書き方で(原本の内容にもよりますが)おおむね良いと思います。
記号の重なりとは関係ありませんが、点字は仮名文字の体系ですから、漢字の読みそのものを書いたルビは必要ありません。「名古屋」に「なごや」というルビがついていても、ナゴヤ(ナゴヤ)と書く必要がないことは、わかりますよね。

墨字では、いくらたくさんの記号類が重なっていても、だいたい一目で見て取ることができますし、実際のところ、そのひとつひとつをきちんと認識しなくてもたいてい支障はありません。
しかし、点字の場合は各語・各記号をひとつずつ読み取って、さらにそれがどことペアになった囲み記号なのか、どこまでを網羅する前置記号なのか、確認しながら読まないと、何がなんだかわからなくなってしまう、ということが多々あるのではないかと思います。
そこで、てびきで触れていないケースでも、これはあまりに読みにくそうだ、煩雑なわりにはさして必要な記号でない、と判断される場合は、できるだけ記号類を重ねて書かないほうが良いのではないか、と思います。
基本はあくまでも原本どおりですし、著者の意図を無視するような省略はするべきではないと思いますが、とりあえず情報が伝われば良い、という程度のものは、ある程度点訳者の判断で、不要な記号類は多用しないようにしたほうがいい、というのが私の考えです。

というわけで、練習問題ですが、不要なカッコをわざとたくさん入れてありますので、省略できるものは省略し、別のカッコ類に変えたほうがいいものは適宜変えてください。点訳方針としてはあまり原本の書き方にこだわりすぎないほうがいいと思います。
(歴史に関することを題材にしましたが、内容の真偽は定かではありません。あくまでも練習用の文章です)

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
練習問題29
1.聖徳太子は推古天皇の摂政で、この女帝の甥である。古代の貴族階級の姻戚関係は複雑極まりない。兄弟姉妹婚が多いから、どこかで必ず血がつながっている。ちなみに推古(これは諡号――おくりな(死後おくられる尊称)で、もとの名前は額田部女王(ぬかたべのひめみこ)というらしい)天皇は蘇我馬子の姪だから、聖徳太子も蘇我氏とは血縁関係にある。
2.この時代は、同母の兄弟・姉妹でなければ結婚できたので、やまほどお妾さん(というか、正妻やら第二夫人・第三夫人やら、)がいる貴族は一族の間で結婚すれば、よそものに自分の財産を奪われたり、勢力をそがれたりする心配がなかった、ということなのかもしれない。
3.推古天皇は敏達天皇(訳語田大王(おさだのおおきみ))の奥さんだった。「敏達」〜「用明(橘豊日大王(たちばなのとよひのおおきみ))」〜「崇峻(泊瀬部大王(はつせべのおおきみ))」〜「推古」、と繋がっていく。(  )内は生前の呼び名で、天皇になってからの名前。天皇になる前には「大兄(おおえ)(皇位を継承する可能性のある皇子のことを言うらしい。<日嗣皇子>(ひつぎのみこ)ってことだ)」とか、ただの「皇子(みこ、もしくはおうじ)」とか、身分上のポジションによって、いろいろ変わってくるらしい。
4.ちなみに、用明さんは敏達さんの弟で、聖徳太子(厩戸王子)は用明さんの子供、太子のお母さんで用明さんの奥さんだった穴穂部間人媛(あなほべのはしひとひめ)は崇峻さんのお姉さんである。で、用明さんと推古さんも姉弟だったりするんである(もちろん、同母・異母、いろいろなんだけど、)。
5.歴史のテストかなんかで、この時代の系図を書け、なんて問題が出たら、死んじゃうね。系図とまではいかなくても、婚姻関係をのべよ、とか(そんな問題は出ないか、)・・・。聖徳太子(ちなみにかれの本名(?)は厩戸王子(うまやどのおうじ)というそうだけど、かなり怪しい説によると、彼はほんとうは<イエス・キリスト>(時代が違うだろ、時代が!)で、だから厩――馬小屋で生まれた、そういうわけで『うまやど』、・・・『源義経=ジンギスカン説』よりむちゃくちゃ怪しい説だ)の奥さんは蘇我馬子の娘で、蘇我蝦夷の同母妹・刀自古(とじこ)さんという(またまたちなみに、蝦夷・刀自古兄妹の腹違いの妹が、崇峻帝の何番目かの奥さんである(注1))。刀自古さんは山背大兄王子のお母さんなんだけど、山背くんは、蝦夷の息子入鹿(注2)に殺される、つまり従兄弟に攻め滅ぼされたわけ。でもって、入鹿くんのお母さん(つまり蝦夷さんの奥さん)(このひとは一説によると、石上(いそかみ)の斎宮だったそうだけど、どうして結婚できたんだろ?斎宮って独身じゃなきゃいけないんでしょ?)は、蝦夷さんの叔母さんだったりするんである(蝦夷さんのお母さんは物部氏――蘇我氏と敵対していた有力部族――の出身で、その年の離れた妹、・・・らしい?)。ひえー!!頭ぐちゃぐちゃになりそう・・・ってか?
6.入鹿くんが崇峻帝(日本史上珍しくも臣下に殺された天皇)(この臣下ってのは、何を隠そう馬子さんである)の子供だっていう説もあるらしいけど、ってことは、蝦夷さんの奥さんは、蝦夷さんと結婚する前、崇峻帝の奥さんの一人だったんだろうか?・・・。このあたりもなかなかに複雑である。もうひとつ付け加えると、聖徳太子のもう一人奥さん(太子には正式な奥さんが4人ほどいたらしい)は、大姫と通称される(本名は「うじのかいたこのおうじょ」という妙な名前の人物である(ワープロで漢字が出てこない!))、推古天皇の娘である・・・(なんだかどんどんわけがわからなくなってくる――)。さて、ここまで読んで、誰が誰の伯父(叔父)・伯母(叔母)・兄弟・姉妹・奥さん・ダンナさんか、きちんと言える人はえらい!(えらい、といういより異常、といったほうがいいかもね、)。
7.(注1)馬子さんが崇峻帝を暗殺したとき、いっしょに殺された、という説があるらしい。でも、このひと、馬子さんの娘なんだけどな・・・。
  (注2)蘇我入鹿くんは、ご存知の通り、『大化の改新(西暦645(大化1)年)』のときに天智天皇や藤原鎌足(大化の改新のときはまだ中臣鎌足)に殺された。
2003/02/11(Tue) 16:07

[0149] コイ■スル、ココロ■スルなどなど   ten
複合動詞、よくわからない説明ですみません。
てびきによると、「を」を入れて云々、というのは、漢語1文字に関して言っているようですね。
ということは、和語の漢字1字については、「を」を入れて・・・という判断法はあてはまらない、ということなのでしょうか?
私は「を」を入れられる、というのは、そのくらい漢字と「する」のあいだに距離がある、と解釈していたのですが・・・
いずれにしても、和語の1字で切らないのは前にも書きましたが、「与する」「閲する」「嘉する」ぐらいしかない、ということですでの、和語に関しては「を」入れて云々、というふうには考えないほうがいいのかもしれません。
「恋する」については、「愛する」とのかねあいで、「を」を入れることができるから切る、と言っていた方がいたので、なるほど、と思ったのですが、どうもそういう理由で切る、というわけでもないのかもしれません。
漢語・和語には悩まされます。
「ココロヲ■スル」「アセヲ■スル」と言わないかどうかは、微妙なところですね。なんとなく言いそうな気もするし。
和語1語に関しては少数の例外以外は切って書く、と単純に覚えてしまったほうがいいのかな?
ありがとうございました。
2003/02/11(Tue) 16:43

[0150] 練習問題27   momonoji
いまさらなんですが最近気づきました。このHP結構アクセスあるんですね。。みずほの方以外の素人の方も勉強されているんでしょうねー。

練習問題27を点訳しました。
よろしくお願いします。
1045388232.bse

2003/02/16(Sun) 18:37

[0151] 27   ten
ほんとうにたくさんの方が見ていらっしゃるのでしょうか?
うれしいような、ちょっぴり怖いような・・・。

少し先走って、タイトルなど、書式についても考えなくてはならない問題になってしまってすみません。
本のまとめ方・書式については、さまざまなやり方がありますし、また触れるおりもあるかと思いますので、そういったことについてはここではざっと説明し、主に注記符や星印等について書いてみます。

   台湾・台北『中華グルメの旅』(2泊3日)のご案内
これが、この案内書の中の一番大きなタイトル、つまり総括的なタイトルです。
それで、これを9マス目から書き始めます。
タイトルが長くて1行に入りきらない場合は、2行目以下を2マス下げます。
9マス目のタイトルが2行以上になるときは、2行目以下は11マス目からになります。
3行目からはもう下げないで、何行あっても11マス目です。

   A.出発時のスケジュール
これが次に大きなタイトルなので、7マス目から書き出します。
あとで、「B.台北でのスケジュール」が出てきますが、これも7マス目にします。
同格のタイトルは必ず同じマス目から始めます。

   1.東京・羽田空港からご参加のかたへ
これが5マス目のタイトル、ということになります。
あとの「2.札幌・千歳空港からご参加のかたへ」も、同様です。

となると、もうタイトルに使えるマスがなくなってしまいました。
そこで、「出発便」「定員」「添乗員」「集合場所」は書き流しのタイトルと考えて、小見出し符を使うことにしましょう。
シュッパツビン小見出し符■3ガツ■21ニチ(キン)・・・・という具合です。
「定員」と「添乗員」のところに注がありますので、23メイと2メイのあとに続けて注記符を書きます。
このとき、原本でカッコが使われていますが、点訳上はカッコがなくてもかまわないと思います。
注記符で数字を囲むので、さらにカッコに入れるほどのことはないでしょう。

(注1)と(注2)はそれぞれ2箇所ずつ使われていますので、あとでまとめて注の解説を載せているわけですね。点訳でも同様に仕切り線などを入れて本文とは分けて、注記符のついた語に関しての説明を載せていきます。

さて、「B.台北でのスケジュール」からはまた少し内容が違っています。
「B.台北でのスケジュール」を7マス目にしましたので、「第1日目」を5マス目にもってきます。
以下「第2日目」「第3日目」も5マス目にします。
すると、<宿泊先・台北満腹飯店にて夕食>以下の< >で囲まれた部分をどうしようか、ということになります。
タイトル扱いにしたいのですが、5マス目はもう使ってしまいました。
といって、書き流しのタイトル、というわけでもありません。
そこで、< >に囲まれているので、それをそのまま第2カギにして、3マス目から書き、< >で囲まれていない部分となんとか区別してもらうことにしましょう(苦肉の策です)。

いままで出てきた星印もこれ以降の星印も、とくに必要なものはないように思います。
読めばわかってもらえるところばかりで、☆のついた部分について、あとから何か説明や補足がある、というわけでもありませんので、すべて無しにしてしまってかまいません。
☆は、墨字ではかなり気分的につける場合もありますので、読んでいけばわかるようなところにもわざわざついていることが多いものです。できるだけつけないようにしたほうが読みやすいと思います。
もちろん、絶対必要な星印もありますので、そのへんはちゃんと読み取ってください。

「コース例」のあと:がついて、料理の例がならんでいます。
この:のかわりに小見出し符を使うといいですね。
また、「中国茶買い放題コース」「点心食べ放題コース」「激辛中華コース」も小見出しと考えて、小見出し符を使ってもいいと思いますし、「  」で囲まれていますから、閉じのあと2マスあけだけでもいいでしょう。

(注3)と(注4)および(※)は前述の注記符の書き方をしてもいいですが、短い内容ですので、注記符は使わず、注記符の入っている部分にカッコを入れてそこに説明を書いてしまってもいいと思います。
四川料理(辛いものがお好きな方向きのコースです)
広東料理(辛いのは苦手という方向きのコースです)
満漢全席(「西太后コース」と「孫悟空コース」が選べます)
といった風にするのはどうでしょうか?
内容がすぐにわかってもらえるし、前の(注1)や(注2)と違って、同じ内容の注記が複数あるわけではないので、説明も1箇所で済みます。
原本の内容・種類にもよりますが、多くの場合、記号類で省略できるところは省略して、シンプルに、そして、内容が的確に伝わるように工夫します。
わかりづらい語の解説がはるか離れたページに出てくる、というのはあまりよくないと思います。
注記符の解説を離れたページに載せざるをえないときには、何ページに解説が載っているか、書いておくといいと思います。
添削内容は添付ファイルでどうぞ。
1045567613.txt

2003/02/18(Tue) 20:26

[0152] 特別な配慮を必要とする記号類(『てびき』p84〜87)   えむ
『てびき』のこの部分に書かれていることのほとんどは、すでにそれぞれの記号の説明のところで言及してきましたので、もうご存じのことと思います。
とにかく、原本の形にとらわれずに、意味を考えて点訳してください、ということに尽きます。
これまでのところで触れていなかった点だけ、ちょっと補足します。

 文字の代わりの疑問符
「?回目の見合いの席で・・・」とか「点訳歴?年と言っても、内容が問題でして・・・」というように、実際に声に出して読むときには「うん」と発音したりするような場合です。
次に続く1語中の仮名との間は、ツナギ符を挟んで「?..カイメノ■ミアイノ」「テンヤクレキ■?..ネント」と打ちます。

 コロンなど
点字のコロンなどは、英文記号です。
墨字では、邦文の中に、いくらでもそういうものを混ぜて使えますが、点字では、英語モードのときには英文記号、邦文モードのときには邦文記号、と、はっきり分けて使わないと、混乱を招きます。
邦文中で見出しを表すとき、英文記号のコロンを使うのはよくありません。
小見出し符・棒線・2マスあけなどで処理してください。

 点線や棒線
文と文の間の区切り線や、目次の中で項目とページ数をつなぐ線としても使えます。
その場合は、長さは決まっていません。
字に続く場合は、間1マスあけ。
詳しくは、「書き方の形式」のところで。

 ▼・/・×など
新聞のコラムなどでは、よく段落の代わりに▼などが用いられています。
その場合は、これを使わず、ちゃんと段落にかえます。
「yes/noのどちらかに○をつけよ」というようなときも、「/」を使わず、「外引符yes外引符■外引符no外引符■ノ」でいいでしょう。
単語が外国語引用符で囲まれている場合は、特に語の範囲が明瞭ですから、間に「/」はもちろん、中点も読点もつける必要はないですね。(マスあけは必要です)
仮名で「イエス/ノー」の場合は、それよりはやや独立の感じが薄れますが、それでも1マスあけで大丈夫でしょう。
心配なら中点でもつけてくださればいいと思います。
「男/女」ではどうでしょうか?
「非常に良い/やや良い/普通/やや悪い/非常に悪い/どちらとも言えない」はどうしますか?
誤解が生じそうな言葉であるかどうか、読み取りにくいかどうか、一応考えてみてください。
また、普通の文の中で、「1万円/月」「50km/h」などと出てきたときも、この記号は使わず、「ツキ■数符1マンエン」「ジソク■数符50キロ」などと読み下してかまわないと思います。
「km」も必ずしも「キロメートル」と読まなくてもいい場合は多いですね。
もちろん、「kg」か「kb」かわかりにくい場合は、ちゃんと書いてください。
これらもケースバイケースです。
「1×5mの布」なども、「数符1■カケル■数符5メートル」でいいですね。

ちゃんとした数式を書く必要がある場合には、専門的な書き方があります。
英語、情報処理、数学、理科、楽譜は、それぞれ別の体系の表記が独自に定められています。
普通の日本語モードの表記ではカバーしきれないからです。
専門書や試験問題などは、そういう別体系の表記を使うので、さらに詳しい勉強が必要になります。
専門書ではなく、普通の日本文の中に、ポコッとそういうものが出てきたとき、どう表すか? が『てびき』p88〜92「その7 体系の異なる点字表記」です。
実は、この「入門教室」では、その部分は省略させていただこうと思っています。
「みずほ点訳」は普段、そういう別の体系による点訳物を手掛けていないので、『てびき』に書いてある以上のことはわかりません。
『てびき』のこの部分は、あくまでも、普通の文の中にこういうものが1行とか1段落とか出てきてしまった、というときのためなので、ほんの入り口の部分だけなんです。
でも、ほんの入り口であれ、何か説明を加えようと思うと、背景にある、その体系の全体がわかっていないと、間違いの元になります。
そういうわけで、申し訳ありませんが、「その7」についての言及は控えさせていただきます。

実際には、最近の印刷物にはたいていEメールアドレスやHPのURLなどが入っています。
視覚障害者にとって、パソコンによる情報収集・情報発信はとても便利で、少なからぬ人たちにはもはや必要不可欠になっていますから、原本にあるアドレスなどは、原則として省略せず、きちんと点訳しなければなりません。
その場合には、『てびき』p89〜90をよくお読みください。
私たちもそうしています。

それでは、練習問題を少し。
tenさんも言っていたように、このあたりになると、これが正解、というようなものはありません。
これは誤解を生みそうだ、とか、この方がわかりやすい、ということが言えるだけです。
『てびき』の「書き方の形式」も参照しながらどうぞ。

      −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
  練習問題 30
 1.E子はいつも新聞を読む前に、まずチラシをチェックする。今日の1枚目は・・・
    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
  ★簡単パソコン入門教室  親切・丁寧・格安!
  A.1回/週コース
 期間:2月27日〜5月29日(木曜日)全14回
 時間:午後1:30〜3:30
 費用:入会金1,000円(入会時のみ)/月謝4,800円(前月末)/教材費10,000円(申込時一括)
      *
  B.短期集中(3回/週)コース
 期間:2月25日〜3月28日(火水金曜日 除3月21日<祝日>)全14回
 時間:午後6:00〜8:30
 費用:入会金なし/授業料25,000円(教材費込み)
      *
 ※金額は税別。
 ※パソコンの販売は一切ありません。
    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 2.チラシを眺めながら、E子はぶつぶつ言う。「どっちが得か?・・・」「どっちが楽か?・・・」−−でも、どちらかに申し込むわけではない。これまで、何か習いにいって、最後まで続いたためしがない。根気がない、というわけではないと自分では思っている。でも、何か始める度に、思わぬことが起こってきて、中断の憂き目にあう。

 3.次は求人広告だった。
    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 ●いますぐあなたが必要です!!●
 勤務地/**営業所(JR**駅東口徒歩3分)
 事務員<年齢/20〜38歳まで>
 時間▼9:00〜17:00
 給与▼900円/時
 待遇▼交通費支給/社保完備
 [応募]電話連絡の上、履歴書持参ください。面接日時/場所は受付時にご確認ください。
 ※パソコンできる方大歓迎!
      −−創業25年/年商96億円/従業員1,206人−−
           総合プラニング 「○×社」
        TEL.0120-0123**(担当/採用係:鈴木)
    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
いい条件だが、パソコンができる人はいまどき珍しくないから、これは無理だ。それに、年齢制限がギリギリ。もう?歳若かったらナ。

 4.これだけ不景気が続くのに、不動産広告もイヤというほどある。
    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 ●新築マンション・・・かがやきとやすらぎの新空間!
 価格/3,050万円〜
 交通/○○駅バス12分
 専有面積/71.24〜88.37u
 間取り/F-1タイプ(80.65u)−−3LDK{洋室(8畳相当)・和室(6畳相当)×2・LDK}
 10階建 総戸数65  管理費(含修繕積立金)35,000円/月
      ********
 ●売地
 土地価格/3,100万円
 交通/△△駅下車徒歩25分
 土地/112.00u(正味)
 用途/準工業地域
 地目/宅地
 建蔽率/60%
 容積率/200%
 角地 4m×6m
      ********
 ★またとない優良物件!!
   今なら仲介手数料不要!
    頭金30万円より購入可。
         お問い合わせ:(電)052-8**-*123
          株式会社 GLホーム
    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
30万円だけで買えるんなら買うんだけどなあ。でも、あとの3,000万円余、誰かが貸してくれるわけもない。・・・職も特技もないただの女に。

 5.結局、役に立ちそうなのは、メモ用紙に使える裏が白い広告−−シロアリ駆除と墓石の−−と、近所のスーパーのチラシしかない。
    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
  −−新鮮食品 なんでも屋−−  開店9:30
 ★本日限りの大特価!!
 大根1本 98円  レタス大玉1個 98円  たまごMLサイズ10個 78円  牛乳1000cc 158円  食パン(6/8枚切) 128円 ・・・
    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
  総合スーパー BIG-S 桜ケ丘3丁目店  10:00〜20:00
 ●本日限りのお値打品
 にんじん1袋−−80円  白菜1/2−−100円  たまねぎ1袋(大玉4個入)−−125円  牛乳1000ml−−138円  トイレットペーパー12ロール−−178円  ジョギングシューズ(キッズ)−−1200円〜  ワゴン幅35.0×奥行45.0×高さ61.5cm−−3,980円 ・・・
    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
  みなさまの暮らしを応援 「丸八商店」
 ▲土曜朝市! 98円均一!▲
 ブロッコリー1ケ  南瓜1/2切  本しめじ1P  じゃがいも1袋  たまご1P  納豆3P  豚切り落とし100g  その他いろいろ
  <9:00〜12:00 売り切れ御免!> 
    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
わぁ! 急がなくっちゃ!
      −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
2003/02/22(Sat) 00:11

[0153] 練習問題28   momonoji
練習問題28を点訳しました。
今回はすごく難しく感じました。
しかたがないので好きなように改行したりして、これなら多少は読みやすいのでは。。。と悪あがきのしどうしでした。

よろしくご指導のほどお願い致します。
1046269745.bse

2003/02/26(Wed) 23:29

[0154] 練習問題29   momonoji
こんにちは。練習問題29を点訳しました。
話の内容も複雑ですが、記号も複雑ですね。。
おまけに昔の名前ってどこで切っていいのやら。。

並列や言い換え、括弧につぐ括弧。
ただしく点訳されても、読むほうも一苦労でしょうね。。

今回もたくさん赤が入ると思いますが、添削よろしくお願いします。
1046576443.bse

2003/03/02(Sun) 12:40

[0155] 28   えむ
momonojiさん、遅くなりましたが、練習問題28を見せていただきました。
厄介な部分に入ってきましたね。
いろいろ悩んでくださったようで、恐縮です。
これ、という正解があるわけではない部分なので、それだけに難しいんですよね。
でも、点訳の真髄、というか、一番大事な、そして、面白いところは、こういうところかもしれません。
どうやったら伝わるか、どうやったら読みやすいか、誰かが決めてくれるのではなく、いろいろな条件を考えあわせて、自分で決めなくてはなりません。
もちろん、それは自分勝手に、ということではありませんが。
ただ、こういう領域は、きっと機械が苦手とするところだろうな、と思ったりします。
では、例によって、記号のところだけ書き出してみます。

 1.※は不要ですね。ほとんど意味はないと思います。
資料のタイトルを囲む<>を第2カギにしてくださったのは、いいと思います。あるいは、こうして別行にするのであれば、敢えて囲まなくてもいいかもしれません。
この資料が、独立したものであれば、タイトルはもちろん別行にして、何年、何パーセントというのを1行ずつに分けて打った方がいいと思いますが、今回は、中途半端に文の中に入っていますね。ですから、第2カギでくくったタイトルのあと、2マスあけて何年、何パーセントを、読点で続けていく方法でもいいように思います。
独立の表のように扱うなら、「%」の記号は、「外字符p」でいいでしょうし、全く文の中、という扱いにするなら、仮名書きでいいでしょう。
今回は中途半端なので、どちらでもいい、というところでしょうか。これは記号で書く、という人もいれば、これくらいは仮名書きだ、という人もいる、ということです。
「/」はこの場合、段落の省略というほどのこともありませんね。もし1行ずつに分けない場合には、読点に置き換えていいと思います。
 2.こちらの「%」は、文の中ですから、仮名書きでいいでしょう。前のところを記号で書いたとしても、ここは仮名でいいと思います。
 3.「△万円」は、「濁点ミ..マンエン」です。ただ、「△」という形に特に意味があるわけでもないので、場合によっては他の伏せ字でもいいでしょう。
 4.「べつにィ、かんけェねェよ」の小さい字は、小文字符で表してはいけません。この場合は小さくせずに、「ベツニイ、■カンケエ■ネエヨ」と打ちます。
 5.括弧やアンダーラインが空欄の意味で使われていますね。その場合は、momonojiさんが打ってくださったように、空欄記号を使います。空欄の中に付いている数字や記号は前へ出します。「数符1.空欄記号ネン■■ヘイジョーキョー■セント、」という具合です。「ネン」のあとは1マスでも間違いではないと思いますが、平城京と遷都の間の結びつきとは違う、一線を画す、という感じで2マスあけていいと思います。もちろんこの辺も、周りの環境次第です。
選択肢を囲む{}という形の括弧は、特にその形に意味があるわけではありませんね。問題の部分や解答欄と区別したいだけでしょう。点字でも、区別はしておいた方がいいでしょう。全体が第1カギに入っていますから、その中で同じカギは使えません。第2カギでいいと思います。
今、この問題は、文の中に引用されているわけですが、ほんとうに、問題集なり試験問題などを点訳する場合には、問題も選択肢も1項目1行にする方がいいようです。一刻を争っているとき、なるべく速く探せるように。ここでは、単なる引用なので、そういう必要はないと思います。
「○」「×」などは、この場合、伏せ字ではないので、読み下します。また、「/」は読点でいいでしょう。「タダシイ■モノニ■マル、■マチガッテ■イル■モノニ■バツヲ■ツケヨ、■ト■イウ■マルバツシキノ」というふうになります。
 6.「なぁんでこんなもん覚えなくちゃなんねぇんだよぉ」の小さい文字も、4.と同じですね。
 7.<歴史学習>の囲み記号は、第2カギでいいですね。ちょっとした強調の意味ですから、場合によっては、第1カギでもかまいません。この文の中では他に第1カギを使っているのですが、特にそれと紛らわしい、ということもないでしょう。誰かの発言だと思ってしまう、という可能性がなければ、必ずしも使い分けなくてもいいと思います。
 8.「総合学習*」の注を、直に括弧書きで入れてくださったのは、いいと思います。たいして長い注ではないからですね。このくらいの長さの注をどうするかは、人によって違うかもしれません。文が途中で分断されることを嫌う読者もいると思いますし、いちいち注を探しにいかなければならないのは煩わしいと思う人もいるでしょう。難しいところですが、自分が読むとしたらどうかなあ、と考えて打ってくださればいいと思います。もし注を別にするのであれば、文中注記符を使います。伏せ字記号は使わないでください。

詳細は添付ファイルで。
1046617908.txt

2003/03/03(Mon) 00:11

[0156] 29   ten
遅くなりまして申し訳ありません。
と、同時に、かなりむちゃくちゃな問題でした。
こういうひどい文章の点訳の機会はそうそうないと思いますので、ご安心を。
添削結果は添付ファイルでご覧下さい。
要点だけ書いてみます。

1.ちなみに推古(これは諡号――おくりな(死後おくられる尊称)で、もとの名前は額田部女王(ぬかたべのひめみこ)というらしい)

 推古のあとは説明のカッコといえますので、前に続けます。
(死後・・・)のカッコがさらに中にありますので、区別するために、こちらのほうは第2カッコを使うことにします。
(ぬかたべの・・)はルビのカッコですが、このルビは「額田部女王」の読み方ですので、点訳では不必要です。ですからここのカッコを使い分けを考える必要はありません。

2.やまほどお妾さん(というか、正妻やら第二夫人・第三夫人やら、)

このカッコを説明と捉えるか挿入と考えるかは解釈次第のように思います。「お妾さん」の説明といえばそうですが、たんに別の文を入れてみた、ともいえそうです。ここでは挿入と考えて、切ってみます。
カッコの閉じの前に読点がありますが、これは使えないので、無しにします。

3.推古天皇は敏達天皇(訳語田大王(おさだのおおきみ))の奥さんだった。

ここの(おさだのおおきみ)も漢字の読みのカッコですので、不要です。

「敏達」〜「用明(橘豊日大王(たちばなのとよひのおおきみ))」〜「崇峻(泊瀬部大王(はつせべのおおきみ))」〜「推古」、と繋がっていく。(  )内は生前の呼び名で、

ここの波線は第1カギに続くことになりますので、使えません。
矢印か棒線にするのがいいと思います。波線がひとつだけなら、「から」と言い換える手もあると思います。

天皇になる前には「大兄(おおえ)(皇位を継承する可能性のある皇子のことを言うらしい。

(おおえ)は、漢字の読みのカッコですので、不要になります。
そこで、(皇位を・・)のカッコを使い分けたり、1マス空けて書く必要はなくなります。
オオエに続けて(コーイヲ・・・)と書きます。

4.(もちろん、同母・異母、いろいろなんだけど、)。

ここの読点も省略します。

5.婚姻関係をのべよ、とか(そんな問題は出ないか、)

カッコの閉じの前の読点は省略。
このカッコは挿入でしょうね。
だから1マスあけ。

・・・。聖徳太子(ちなみにかれの本名(?)は厩戸王子(うまやどのおうじ)というそうだけど、かなり怪しい説によると、彼はほんとうは<イエス・キリスト>(時代が違うだろ、時代が!)で、だから厩――馬小屋で生まれた、そういうわけで『うまやど』、・・・『源義経=ジンギスカン説』よりむちゃくちゃ怪しい説だ)

このへんは、かなり無茶な書き方をしています。
どことどこがセットのカッコか整理します。
(?)は、ほんとうなら、原本どおりでいいのですが、ここの部分はすでに( )に囲まれています。
そこで、カッコの使い分けが必要になりますが、ほかにも区別しなければならないカッコがあるので、この(?)はカッコ無しにしてしまうのは、どうでしょう?
カレノ■ホンミョー?■ワ で、わかってもらえるのではないか、と思います。
(うまやどのおうじ)は漢字の読みのルビですから、必要ありません。
<イエス・キリスト>は、カッコではありませんので、そのまま第2カギを使います。
次の(時代がちがうだろ・・・)が区別の必要なカッコです。
第2カッコを使うのがいいでしょう。
これも、異論もあるとおもいますが、挿入のカッコと考えて1マスあけにしてみます。

奥さんは蘇我馬子の娘で、蘇我蝦夷の同母妹・刀自古(とじこ)さんという(またまたちなみに、蝦夷・刀自古兄妹の腹違いの妹が、崇峻帝の何番目かの奥さんである(注1))。

(またまたちなみに・・・)は挿入文。
(注1)のカッコははずして、文中注記符を使います。

入鹿くんのお母さん(つまり蝦夷さんの奥さん)(このひとは一説によると、

ここでは、カッコが重なっていますので、間を1マスあけます。
どちらも説明文ですが、(つまり・・・)のほうは、前の語に続けられますが、あとの(このひとは・・・)は前に続けられません。

6.入鹿くんが崇峻帝(日本史上珍しくも臣下に殺された天皇)(この臣下ってのは、何を隠そう馬子さんである)

ここも上記と同様、(日本史上・・・)のカッコは前の語に続け、つぎの(この臣下・・・)は切ることになります。

(本名は「うじのかいたこのおうじょ」という妙な名前の人物である(ワープロで漢字が出てこない!))、

(ワープロで・・・)はカッコ内に入っているので、別のカッコ、第2カッコなどに変えます。

7.『大化の改新(西暦645(大化1)年)』
この元号のカッコも別のカッコにしましょう。
1047260539.txt

2003/03/10(Mon) 10:42

[0157] 書き方の形式(『てびき』p93〜) - 1   えむ
点字は、いろいろ制約があります。
墨字で書くように、どんな文字も、どんな記号も、どんなレイアウトも自由に使える、というわけにはいきません。
それは主に、視覚による読み取りと触覚による読み取りの違いからくるものです。
それでも、ここまでこの「教室」にお付き合いくださった方には、点字の書き方には、きちんと決まっている部分と、そうでない部分−−点訳者の裁量に任されている部分があるらしい、ということがおわかりでしょう。
「書き方の形式」についても、はずしてはいけないルールと、この範囲であればご自由に、という領域があります。
それでは、まず、基本的なルールの部分から・・・。
でもこれは、多分もうご存じのことばかりですから、復習のおつもりで。

 その1 本文の書き方(『てびき』p93〜99)
●行頭
文の頭、墨字では1字下げて始めるところは、点字では2マス下げて、3マス目から打ち始めます。
ただ、墨字の場合、なにしろ書き方は自由なので、全てのものが学校で習ったように、文の頭を1字下げて始めているとは限りません。
そういうものを点訳する場合でも、できれば文の頭、段落の始めは、2マス下げた方がいいでしょう。
何度も言うように、目で見る場合には、1ページ全部が視野に入るのに対して、指で読む場合には、1度に入ってくる範囲はかなり狭いのです。
ですから、そのページの中で、段落の区切りを探すのは、目で見るほど簡単ではありません。
墨字では、ひとつの段落の中では、会話などがない限り、行の終わりも揃っています。
行末まで字が詰まっていないところを探すことによっても、段落の区切りを見つけることができます。
点字では、それができませんね。
点字は、原則として語の区切りのところでしか行を移さないので、行末は決して揃いません。
行末を見て判断できないので、せめて、段落の始めは2マス下げておいた方がいいと思います。
2マス下がっていれば、行頭を縦に触っていけば探せます。

墨字では、会話などのカギ括弧をどこから始めるかは、3種類ほど考えられます。
1.行頭から書いてあるもの−−カギや丸括弧は、活字でいうと正味半角、1字分の真ん中あたりから始まる記号なんですね。
そのため、行頭から書いてあっても、見た目には少し下がっているように見えるので、敢えて1字下げなくてもいい、と考えて、行頭から書いてしまうことがあります。
2.1字分下げて書いてあるもの−−いや、それでもちゃんと1字分下げる、という方針もあります。
3.半角下げて書いてあるもの−−1字分下げると、見た目には1.5字分下がっているように見え、下がり過ぎの印象を与えるので、0.5字分下げて、1字分下がっている感じを出そう、というやり方もあります。
原本がこれらのどれであっても、点字では2マス下げて始めた方がいいでしょう。

会話などのあと、「と」などの助詞が次の行の頭に書かれますが、行頭から書いてあるものと、1字分下げて書いてあるものとがあります。
書き手や編集者の趣味によりますね。
 「そうなの?」
と聞きました。
 「そうなの?」
 と聞きました。
という違いです。
それは、原則として、原本どおりに、行頭からのものは行頭から、1字下げのものは2マス下げで打ってください。

●行移し
行を移すのは、パソコンの場合、ソフトが自動的にやってくれるので、何も考えずに済んでしまいます。
でも、それが却って落とし穴、ということもあるので、ご注意ください。
前に出てきた段落挿入符のようにマスあけを含んだ記号では、記号の途中で行替えされてしまって読めなくなりますし、メールアドレスを打つときなど、機械任せにしていると打てません。
手動で調整してください。

普通は、マスあけの箇所でしか行移しをしてはいけないのですが、例外があります。
点字ではなるべくひと続きに書く言葉を短くしているのですが、それでもなんだかとても長くなってしまうこともあるのです。
そんなとき、それが行末に入り切らないからといって、全部次行に移すと、前行末がずいぶん長くあいてしまいます。
それは、紙がもったいないだけでなく、あれ? これでもう終わり? という感じがして、ちょっと読みにくい場合もあるようです。
そこで、『てびき』p94にあるように、
1.続けて打つべき括弧や点訳者挿入符の前、また、範囲を表す波線の後ろ
2.続けて打つべき助詞(「ワ」を除く)や、「だ」「です」「ようだ」「ごとし」「らしい」「みたいだ」、伝聞の「そうだ」の前
3.長い単位(立方センチメートルなど)の前
4.長い外来語・動植物名などのツナギ符の後ろ(第1カギの中にある場合を除く)
で切って、行移しをしてもいいことになっています。
けれどもこれは、点字図書館やグループによって、どれを採用しているかはまちまちですから、よくお確かめください。

因みに、「みずほ点訳」では、1.だけ採用しています。
ひとつは、「彼の出身地はアルバカーキ(ニューメキシコ州)で」というときに、(ニューメキシコ州)はアルバカーキの説明なので、ほんとはひと続きで打つはずですが、それでは行末に入り切れない場合、「アルバカーキ」までを前行に、括弧からを次行に打ちます。
なお、前の語句を直接に説明している点訳者注の場合は、説明される語と説明とを切りたくないので、多くの場合、原則どおり前の語から行移ししています。
「ニホンヨミダト■シャンハイノ■チカクノ■コーシュー点訳者挿入符コーワ■クイ点訳者挿入符モ、■ホンコンノ■チカクノ■コーシュー点訳者挿入符コーワ■ヒロイ点訳者挿入符モ、■オナジ■オトデ」というようなときです。
説明の括弧の場合でも、説明される語が1〜2マスの短い語だったり、前の語句と説明との結びつきが非常に強力である場合、前の語から行移しすることもあります。
それから、文中注記符とそれが付く語句との間は切りません。
もうひとつ、「1966年〜1989年までの」というとき、入り切らなければ、「数符1966ネン....」までを前行に、「数符1989ネンマデノ」から次行に打ちます。
範囲を表す波線の後ろです。
波線の前で切ることは、例外規定にもありません。

「みずほ」ではこんな具合ですが、もちろん、これらの例外規定を採用していないグループもありますので、くれぐれも所属グループの方針を確認してください。
まだどこにも所属していない方は、こういうことがある、というふうにご承知おきください。
ただ、点訳を始めて日の浅い方には、2.はあまりお勧めできません。
分かち書きの混乱に繋がる可能性があるからです。
また、2.では、「ワ」だけでなく、助詞の「ヲ」も行頭に持ってきてほしくない、という声も聞きます。
上段の点を含まない字は、咄嗟に読み取りにくい、ということでしょう。
これらの例外的な行移しも自動的にはできないので、自力でやってください。

●行あけ
原本が、段落の変わり目などで1行あいている場合、点訳書でも1行あけます。
前にも書いたように、原本では、空行に*や☆などが入れてある場合でも、点訳書では1行あけます。
その空行がページの最終行にきても、1行目にきても、かまわずあけます。
これは、文中の行あけの場合です。
見出しが変わる場合の行あけについては、扱いが違います。
それは、あとの「見出し」のところで説明しましょう。

●挿入文
引用文などが挿入されている場合、本文との違いが読者にわかるようにします。
原本で、挿入文の前後が1行ずつあいていればその通りに、その部分が全体に下げて書いてあれば2マス下げて、カギや棒線に挟まれていればその通りに打ちます。
原本が、字の大きさ・字体・平仮名とカタカナの別・字の色など、点字では表せない技で区別しているときは、上記の、点字でもできる方法に替えます。
まるまる段落ごと挿入されているときは、段落挿入符を使うこともできます。
いずれにしろ、原本に忠実にできればそのように、できない事情があれば適宜、ということです。

●2マスあけ
2マスあける必要があるのは、文頭、文末、小見出し符もつけない小さな見出しとその内容の間、見出しの中の「第1章」とか「1」「A」などとそれに続くタイトルの間、詩行符のあとなどの他、カギでくくった文が並ぶとき、マスあけを含む言葉が並列的に並ぶときなどです。
とにかく、1マスあけよりもっとあけたい、はっきり区切りたい、という場合です。
ですから、そうする必要がないと思えば、たとえ原本が1字分あいていても、2マスあけるには及びません。
原本が「住所氏名年齢を記入」でも「住所 氏名 年齢を記入」でも、点字では「ジューショ■シメイ■ネンレイヲ■キニュー」でいいでしょう。
けれども、「住所 氏名 年齢 電話番号 メールアドレス」だったら、「ジューショ■■シメイ■■ネンレイ■■デンワ■バンゴー■■メール■アドレス」がいいでしょう。
住所と氏名の関係と、電話と番号の関係は、ずいぶん違うからです。
詩や短歌などでは、原本の書き方はいろいろです。
1語1語区切って書いてあるものもあるし、上の句と下の句の間だけを切っているものもあり、全部続いているものもあります。
原本の表記は参考にはなりますが、それに惑わされないでください。
点字のマスあけとは違うこともありますし、上の句と下の句の間がいつも意味的に大きな切れ目、ということもありません。
たとえ上の句や下の句の途中であれ、はっきり文が切れていて、意味の理解をたすけるときには、2マスあけた方がいいと思います。
「朝帰り 妻と子どもは 里帰り」という川柳を、原本の1字あけを尊重して「アサガエリ■■ツマト■コドモワ■■サトガエリ」と打つか、全部等間隔に「アサガエリ■ツマト■コドモワ■サトガエリ」と打つか、あるいは「アサガエリ■■ツマト■コドモワ■サトガエリ」と打つか・・・どれがわかりやすいでしょうね?
この3つとも、決して間違っているわけではないのです。
1番目は、原本の表記を重視した点訳です。墨字でどう書いてあるか、を伝えています。
2番目は、原本の表記をそのまま点訳することが、この場合必ずしも内容の理解に役立つわけではない、という判断のもとに、書かれている字は伝えるけれど、内容は読者の解釈に任せる、という姿勢でしょう。
3番目は、(点訳者が考える)原本の意味を重視した点訳です。
私は3番目の打ち方をしたいのですが、それは点訳者の解釈が入り過ぎている、という意見もあるかもしれません。
うーん、難しいですね。

さて、練習問題ですが、ここまでくると、ここで説明したことのために、妙な文章を無理矢理でっち上げるのも難しくなってきました。
そこで、「みずほ点訳」のHPの『談話室』にある文章の中から、適当なものを選んで打ってみていただけるとありがたいです。
ほんとうは他のものでも何でもいいのですが、見せていただくときに、こちらも原本を持っている方が便利、という、ただそれだけの理由です。
2003/03/12(Wed) 22:25

[0158] 書き方の形式(『てびき』p99〜)−2   ten
●見出し
点訳での見出しの書き方は何度か出てきましたので、もうおわかりの方も多いと思いますが、もう1度まとめてみます。
てびきには、「大見出しを9マス目、中見出しを7マス目、小見出しを5マス目を目安にして書き始める」とあります。
具体的には、

     第1章  母と子の関係について
   その1.反抗期の子供
  A.言うことを聞かない子どもをもてあましたとき
(a)対処の仕方
   ア 小学生  イ 中学生  ウ 高校生 
(b)言ってはいけないこと・言うべきこと    
 コラム1 反抗期は歓迎すべきこと

なんて、見出しが載っているとします。
すると、「第1章 母と子の関係について」が9マス目です。
「その1.反抗期の子供」が7マス目、「A.言うことを聞かない・・・」が5マス目です。
第1章のあとは2マス空けます。
こういった、見出しの段階・序列を表す言葉や文字のあとに、区切りになるような記号類が付いていても、たいていの場合不要だと思います。
「第1章☆母と子の・・・」のようにマーク類が入っていても、2マスあけるだけでいいのです。

しかし、次の「その1.反抗期の子供」の「その1」のあとのピリオドは必要です。
見出しの段階を示す数字やアルファベット・仮名のあとのピリオドは、見出し語との境をはっきりさせるものですので、原本に書いてあれば原本どおり、書いていないときも読みやすさを考慮してつけたほうがいい場合もあると思います。
とくに、仮名のあとには、ピリオドをつけるとか、カッコで囲むとかしたほうが誤読を回避できます。
仮名のあと、というのは、「ア 中学生」「イ 高校生」「ウ 大学生」のア、イ、ウのような使われ方のことです。
また、1)というように、カッコの片側だけが書いてある場合も、そのとおり書くのは点訳表記としては間違いです。(1)とするか、1.とするなど、書き方を変えます。
こういったピリオドのあとは1マスあけです。ピリオドは句点と同じですが、文末の句点と違って、ピリオドとして使う場合は後ろは1マスあけ。
段階・序列の語がカッコで囲まれているときは、ピリオドをつけたりする必要はありません。
(a)対処の仕方
(b)言ってはいけないこと・言うべきこと
のところの(a)(b)のあとは、1マスでいいのです。
その他、見出しの段階や序列を表す語や記号と、見出しとの間に誤読が生じそうなときは、あまり原本の書き方にとらわれないで、読みやすい方法を考えます。

見出しがたくさんあって、とても9・7・5マスでは足りない、ということはままあります。
点訳者・グループによっては、11マス目から見出しを容認しているところもありますが、これはあまりお勧めできません。
点字の1行は32マスですから、11マス目だとかなり行末に近くなってしまって、場合によっては、行末に書いているのものなのか、11マス目の見出しなのか、わかりづらくなるからです。
そうなると、ここ挙げた例の(a)と(b)、ア、イ、ウ、および「コラム1.反抗期は・・・」のところをどう書くか、ということになるのですが、こういったときは、これは違う見出しだよ、ということがわかるように囲み記号で囲んだり、記号をつけたりします。
たとえば、(a)(b)「コラム1.反抗期は・・」をともに3マス目からにして、「コラム1.反抗期は・・・」の方を第2カギなどで囲むのはどうでしょう?
ア、イ、ウは、さらに小さい見出しですが、3マス目の「(a)対処の仕方」のあと、行替えして3マス目から書き流しの見出しとして書いても、わかってもらえると思います。
■■(a)■タイショノ■シカタ
■■ア.■ショーガクセイ小見出し符■・・・・
■■<コラム■1.■ハンコーワ■カンゲイ■スベキ■コト>
というように、同じ3マス目でも、書き方を工夫することで、それぞれのタイトルの違いはある程度書き表すことができると思います。
ほかにもわかりやすい区別の仕方を考えてみてください。

見出しが長くて2行以上になるときは、2行目以下をさらに2マス下げます。
つまり、たとえば5マス目の見出しが1行に入りきらなかった、というときは、何行になっても、
■■■■トテモ■ナガイ■タイトルワ■ヨミニクイ■コトニ
■■■■■■ツイテノ■コーサツト■ケンショー■オヨビ
■■■■■■ジツレイニ■ヨル■モンダイテンノ
■■■■■■アライダシ
というように、2行目以下をそろえて書きます。

見出しだけをページ末に置いたり、上記のような何行にも渡る見出しの前半と後半で、ページが替わってしまうのはよくありません。
少なくとも、同じページに本文が1行でも入る必要があります。
長いタイトルの場合、前ページがかなり大きく空いてしまうこともありますが、そういったことは点訳では仕方のないことですので、あまり紙がもったいないとかいうことは考えずに、ルールどおり、次ページに移してください。
ただ小見出し符を用いた書き流しの見出しが、最後の行にあるのはかまいません。

原本のレイアウトにもよりますが、見出しと本文のあいだは空けないで書くほうがいいようです。
どうしても、目で見ると、空白があるほうが見出しっぽく見えるので、視覚的なレイアウトをつい考えてしまいますが、点訳書にはあまり意味のない空白はないほうが読みやすいと思います。
逆に、見出しが変わるときは、前を1行あける、ということはよくあります。
例えば、7マス目の見出しの時、前を1行空けるという方針で点訳すると、7マス目の見出しごとのひとくくりの項目の境目が明確になります。
こういった場合、必ず7マス目の見出しごとに前行を空けて、空けたり空けなかったり、というようなことがないように、また前行をあけるべきでない見出し(5マス目の見出しなど)のときに空けてしまう、というような不統一がないように注意します。
しかし、前行を空けるべき見出しが1行目にくるときには、前ページの最後の行が空いていなくても、1行目を空ける必要はありません。
また、原本で大きな見出しごとにページが替わっているときや、点訳書でも替えたほう読みやすいと判断されるときには、ページを替えます。
この場合も、ページを替えるべき見出しの大きさを統一して、レイアウトを一貫させます。

●出典表示
出典というのは、どこから引用したとか、どういう資料で調べたとか、たいてい最後のほうに書いてあるやつですね。
おおむね原本どおりに書いていいと思いますが、本文と区別がつかなくなるおそれのあるときは、書き出し位置を工夫します。
長くて、そのまま1行に書くと本文か出典かわからない、というようなときは、何行かにわけて(もちろんわかりやすい位置で切って)、2行目以下の行頭をそろえて書きます。

●戯曲・詩歌・短歌・俳句・川柳など(P102〜)
このあたりの説明は、とても難しいですね。
てびきに書いてある例も参考になりますが、詩歌・戯曲等が、原本でどのような形式で書かれているかによって、点訳書の形式もかなり左右されてしまいます。
逆に、原本の形式どおりにしようとすると、点訳書としてはとても読みづらいものになったりすることもあります。
基本は、普通の文章と同じように点訳のルールに従って、見出しや本文の書き出し位置に気をつけて、あとは、原本の書き方を見ながら、より読みやすい方法をそのつど考えるしかありません。
現代詩など、あちこちに字を散らばらせて、大きさも変えたりして、とてもそのままでは点訳できないものも多くあります。
ですから、こういったものは点訳のルールに従いながら、試行錯誤してください、としか言えないのです。

●手紙・公用文
これらは、原本に書き方に準じて書きます。
もちろん、点訳書として読みづらい書き方は、工夫してわかりやすい書式を考えます。
普通の手紙の場合、差出人の名前を先に書いておいたほうが親切だと思います。

●図・表
図や表の複雑なものを点字で表すのはかなり難しいことです。
こういったものは、文章の点訳とは別に、ある程度時間をかけて勉強すべきもので、数をこなさないと、読みやすい・わかりやすい図表を作るのは至難の業ではないか、と思います。
この「教室」は入門教室なので、そこまでの点訳は想定していません。
もし、図・表の点訳に取り組みたいと思われる方は、ぜひ充分な時間をとって勉強なさってください。
文章の点訳とはまた違ったセンスや能力が必要かもしれませんが、向いている方には、面白いのではないでしょうか?

●ルビ・マーク
ルビのことは以前にも出てきました。
漢字やあて字のルビは、ルビだけ書きます。
ルビがその語の本来の読み方ではないときは、まずルビを書いて、続けてカッコ内に本来の読み方を書きます。
本来の読み方でないルビでも、もう一般に知られているような語のときには、カッコ内に本来の読みを書く必要のないときもあると思います。
旅券をパスポート、身体をカラダ、と読んでいるような場合ですが、どっちとも決めかねるときもあります。
「未確認飛行物体」に「UFO」なんてルビがあったら、やっぱり「未確認飛行物体」も書いたほうがいいでしょうか?
そんなこと説明されなくてもわかってる、というひともたくさんいそうですが・・・

本のビジュアル化が進んでいる昨今は、文章中にたくさんマークやカットが出てきて、点訳者泣かせの本も多くなりました。
マーク類は読めるものはそのまま読み方を書きます。
マル優、エコマーク、マル秘などは、原本でマークで書いていあっても、マルユー、エコマーク、マルヒ、と書きます。
〒が郵便番号の前についているときは「ユービン■バンゴー」と書かずに「ユー」と書くほうが短くてすみます。

マークの読み方を示せないときは、そのマークを説明します。
原本の中に、マークに言及した文章があって、それで充分説明がなされている、あるいは、マークの説明がなくても支障はない、というときには、説明は不要だと思います。
何が必要なマークで、どこまでの説明が必要か、考えてわかりやすい書き方を工夫します。

●中国語・朝鮮語
中国語・韓国語の人名・地名などは、できれば原音で書いたほうがいいのですが、つねにその原音がわかるとはかぎりません。
調べればわかる、とはいっても、調べるための時間が充分にとれないこともあると思います。
また、「金大中」さんは、今はテレビのニュースなどでは、「キム・デジュン」と原音で読まれていますので、そのほうがいいですが、「金大中事件」は、この事件当時の読み方で「キン・ダイチュウ事件」と読むわけで、かなり原音と日本語読みが混在している状況です。
「上海」を「ジョウカイ」と読む人はいないでしょうが、逆に「長江」を「チャンジャン」と読む人もあまりみかけません。
「済州島」は、今でこそ「チェジュ島」が一般化しましたが、ある年齢以上の人には「サイシュウ島」と言ったほうが、絶対にわかります。
そういった、どちらが一般に流布していてわかりやすいか、も点訳する上で考える必要があります。
できれば原音を書くのがいいのですが、正確なところがわからないときには、日本語読みするしかありません。
中国語・韓国語が出てくるものを点訳するときには、あらかじめどういった点訳方針をとるか決めて、調べるべきところは調べ、一般常識に従うところは従うようするといいと思います。

●誤字・誤植
点訳をやっていると、本や文章を最初から最後まで飛ばさずに読みますから、誤字や誤植に気づくことはしょっちゅうです。
ひょっとしたら、出版社の校正係より詳細に読んでいるかもしれません。
最近はワープロソフトによる文章入力があたりまえですので、変換ミスによる漢字の間違いが、手書きの頃よりはるかに多くなっています。
仮名点字は、「音」が合っていればいいわけですから、「春功労の花の円」でも、「栄養映画を極める」でも、まったくかまわないといえばかまわないのですが、こんな本をお金を出してまで読みたくないですよね。おっと、脱線しました。

はっきりわかる誤字・誤植は、点訳では直して書いてしまっていいと思います。
原本の間違いは点訳者の責任ではないから、どういう間違いもそのままにする、というひともいますが、あきらかに間違っているとわかっているのに、そのままというのも気分のよくないものですし、やはり点字というかなり制約の多い文字を読まなくてはならないことを考えると、できるだけ間違いは少なくしたいものだと思います。
しかし、独断で「これは間違い」と決め付けて直すのはよくありません。
とくに、文章の書き方で少しぐらいおかしなところがあっても、その書き手がそう書いたのであれば放っておくし、本来は間違いだけれど、間違った言い方のほうが一般化している、などというときも、そのままにします。
「間髪ヲイレズ」が「間髪オカズ」になっていても、「病コウコウ」が「病コウモウ」になっていても、基本的にはそのままにしておくしかありません。
修正の必要な箇所を見つけたら、校正者や点訳グループの仲間にも聞いて、どう直したらいいか検討してください。
間違いの扱いは案外難しいのですが、はっきりと誤字・誤植とわかるとき以外にどうしても直す必要があるときは、その旨を点訳者挿入符なり、巻末なりで断ったほうがいいと思います。

練習問題はもう必要ないですね。
あとはどんどん点訳するのみ。
2003/03/16(Sun) 11:10

[0159] 練習問題30   momonoji
こんばんは。またまた間があいてしまい申し訳ありません。
練習問題30を点訳しました。見ていただけるとうれしいです。

これは私事ですが、4月から新しい生活がはじまります。
いつもこちらの我侭に柔軟に対処していただいている上に、さらに申し上げるのは心苦しいのですが、今まで以上に掲示板に登場する間隔が広がると思います。
それでもできる限り参加したいと思っているので、書き込みがあったら相手をしてやってください。
ホントはみずほ点訳に正式に入会して、点訳活動を開始したいのですが、点訳作業にコンスタントに時間を割けるか自信がないもので。。

今後はtenさんのアドバイス通り、談話室の会話を中心に点訳していきたいと思います。よろしくお付き合いくださいませ。
1048685913.bse

2003/03/26(Wed) 22:38

[0160] 30   えむ
急に暖かくなりました。
桜もかなり咲いています。
年度替わりで、みなさんいろいろご多忙のことと思います。
momonojiさんもお忙しいのに、わけのわからない練習問題を打ってくださってありがとうございます。
例によって、ここでは一般的に、留意点というか、迷う点についてちょっと見ておきます。

記号の説明というより、次の「書き方の形式」の範囲のことにもなってしまいますが、ついでですので、話を広げてしまいます。
ちらし広告の引用の始めと終わりに、原本は点線が引いてあります。
momonojiさんは、原本と同じように点線を入れてくださいました。
それでもいいと思います。
2・5の点を続ける線でもいいし、1行あける、という手もあると思います。
ただ、こんなにたくさん広告が並んでいて、引用部と地の文の入れ代わりが激しいと、どの線で引用が始まるんだか、終わるんだか、混乱してしまうかもしれません。
あるいは、ここにはありませんでしたが、引用のあとすぐに別の引用が続くこともあります。
そういうとき、ちょっと便利なのが、「表の書き方」(『てびき』p116〜124)のところで出てくる「囲み線」です。「!」のあとに2・5の点をずっと並べ、最後のマスに「句点」、という線で開き、「リ」のあとに2・5の点を並べ、最後のマスに「ロ」、という線で閉じるものです。これだと、開きと閉じが区別できるので、どの部分が囲まれているのかよくわかります。
これを使うと、その囲みの中で内容に区切りがあるとき、行あけを挟むこともできますし、場合によっては、点線や実線の区切りを使うこともできます。

1.「★簡単パソコン入門教室」の「★」はデザイン的なものですから要りませんね。
見出しとして扱ってくださればいいでしょう。

「親切・丁寧・格安!」がその見出しに含まれるかどうかはなんとも言えませんが、別のこととして書くのも扱いが難しいので、たとえば、「簡単パソコン入門教室−−親切・丁寧・格安!」「簡単パソコン入門教室■(親切・丁寧・格安!)」などと、見出しにくっつけてしまってもいいでしょう。

それより下位の見出しとして、AとBがあるわけです。
「1回/週コース」は、「シュー■数符1カイ■コース」と読み下していいですね。

「期間:」などの「:」は、小見出し符か2マスあけで。
但し、前にも言ったように、2マスあけは、行末に来るとわからなくなるので、小見出しが長い場合は要注意です。

「2月27日〜5月29日」の「〜」は、点字記号としてはよく使われるもので、読みにくいことはないので、「カラ」と仮名書きするよりは3・6、3・6と打った方がいいでしょう。
但し、4に出てくるように、「〜」のあと何もないときには、仮名書きがいいかもしれません。

「(木曜日)全14回」の「木曜日」は、「2月27日〜5月29日」の説明といえば説明なのですが、5月29日(木)というときのように、直接5月29日のことを言っているのではなく、2月27日〜5月29日の毎木曜日、という意味ですね。
ですから、日付とは別の情報として、「2月27日〜5月29日■■モクヨービ■■ゼン■数符14カイ」としてもいいと思います。

「1:30」などの時刻を表す「:」は、「〜」ほどはどこにでも出てくる記号ではありませんので、文中では「時」「分」の方がいいでしょう。
でもここは、文章の中ではないので、使わない方がいい、ということもありません。
「数符1ジ■数符30プン」と打つよりは短いし、「何時〜何時」というのがたくさん出てくるようであれば、記号を使っていいと思います。

「入会金/月謝/教材費」の「/」は、ただの区切りの意味ですから、読点や2マスあけでいいですね。

「除3月21日<祝日>」は、「ノゾク■3ガツ■21ニチ(シュクジツ)」でも「3ガツ■21ニチ(シュクジツ)ヲ■ノゾク」でも、どちらでもいいでしょう。
できればこの<祝日>のところで第1括弧を使いたいので、全体を括っている括弧ははずしてしまっていいかもしれません。
もし全体の括弧を使うのであれば、「祝日」は二重括弧で括りましょう。
他のところで<>を第2カギで打ったからといって、ここに第2カギを使うのは適当でないように思います。
括弧とカギは意味、というか、使う場面が違うので、本来第1括弧を使うはずの場所がたまたま別の第1括弧の中に入ってしまった、という事態のときは、二重括弧にするのがいいでしょう。

「※金額は税別」の「※」は、付けなくてもいいし、注意を喚起する、という意味がなくもないので、星印を使ってもいいと思います。
この「※」の付いた2行は、多分、前のA、B両方にかかってきていることなので、Bの記事が終わってすぐには続けない方がいいですね。
この場合、墨字でも1行あいていますから、点字でも1行あけるなり、線を入れるなりすると思いますが、たとえば、AとBの間の行あけは詰めてしまってもいいのに対して、ここの行あけは何らかの形で伝えないといけないでしょう。

3.「●」は、この場合、デザインですから不要です。

「勤務地/」「時間▼」「[応募]」などと、無原則に記号が使われていますが、意味を考えれば、ほぼ同じことなので、みんな小見出し符か2マスあけでいいでしょう。

「事務員<年齢/20〜38歳まで>」は、ちょっと扱いを変える必要があるかもしれませんね。
「事務員」というのが、項目の名前ではないからです。
項目名を付けるとすれば、「職種」なのかもしれませんが、それは原本にないことなので、よほどわかりにくいのでないかぎり、言葉を足さない方がいいでしょう。
いろいろな方法があると思いますが、「ジムイン■−−■ネンレイ■数符20〜数符38サイマデ」とか「ジムイン(ネンレイ■数符20〜数符38サイマデ)」という感じでしょうか。
「年齢」のあとの「/」は、「時間」のあとと同じ意味ですが、ここに小見出し符を使うのは難しい気がします。

「**営業所」は、「伏せ字伏せ字■エイギョーショ」、「**駅」は、「伏せ字伏せ字..エキ」ですね。
拍数の違いです。

「900円/時」の「/」と「交通費支給/社保完備」の「/」は、意味が違いますね。
「900円/時」の方は、「ジキュー■数符900..エン」でいいでしょう。
「交通費支給/社保完備」は、読点か中点か2マスあけで。

「※パソコンできる方大歓迎!」の「※」は、この場合、なくて大丈夫ですね。

「−−創業25年/年商96億円/従業員1,206人−−」は、会社の説明みたいなものでしょう。
墨字では、「−−」に挟むことと書く位置とによってそういう感じを表しているのだと思うのですが(実際のちらしでは、字の色や大きさが違うかもしれませんね)、点字にすると、必ずしもうまく伝わりません。
この求人の広告主はどこなのか、というのが一番重要な情報だろうと思うので、まず、「総合プラニング 『○×社』」を持ってきたらどうでしょう?
それから括弧でも棒線でも付けて、説明を入れた方が、わかりやすいかもしれません。

「TEL.」は外国語というよりは略語と考えていいと思いますので、「外字符大文字符大文字符TEL」でしょうが、すっかり記号として使われていますので、「デンワ」と打ってしまっていいのではないでしょうか。
その方が読みやすいと思います。

「0123**」は数字の一部が伏せてあるので、「濁点メ」で表します。

「担当/採用係:鈴木」は、「タントー■■サイヨーガカリ■スズキ」でも「タントー■−−■サイヨーガカリ・■スズキ」でもいいでしょう。

「?歳」は、「?..サイ」ですね。

4.「F-1タイプ」は、「外字符大文字符F数符1■タイプ」でいいでしょう。
この場合のハイフンは、それほど意味があるとは思えませんので、なくてもいいなら省略した方が書き手も読み手も楽です。

「F-1タイプ(80.65u)−−3LDK{洋室(8畳相当)・和室(6畳相当)×2・LDK}」というところは、厄介ですね。
いろいろ書き方はあると思いますが、たとえば、
「外字符大文字符F数符1■タイプ(数符80.65ヘイホーメートル)■■数符3外字符大文字符大文字符LDK■−−■ヨーシツ(数符8ジョー■ソートー)・■ワシツ(数符6ジョー■ソートー)■数符2シツ・■外字符大文字符大文字符LDK」というのはどうでしょう?
F-1タイプの説明として、(80.65u)と3LDKがあり、3LDKの内容として、{}の中があるわけです。
(80.65u)と3LDKだけなら、「F-1タイプ(80.65u、3LDK)」でいいのですが、{}があるので面倒ですね。
「×2」というのを、「カケル■数符2」としてもいいし、その方が原本に忠実なのですが、「数符2シツ」と読んでしまった方がわかりやすいかもしれないと思いました。
声に出して読むときに、必ずしも、「かける2」とは言わないような気がしたのです。
(余談ですが、この「和室(6畳相当)」というのは、きっと問題文の間違いですね。「6畳の和室」ではなく、「6畳相当の和室」というのは、どんな部屋なのかなぁ?)

「管理費(含修繕積立金)35,000円/月」は、「10階建 総戸数65」とはかなり別のことなので、別行にしてもいいですね。
「価格/」「交通/」「専有面積/」「間取り/」と同じに、小見出し符などで処理していいと思います。
「35,000円/月」は、「ツキ■数符3マン■数符5センエン」でいいでしょう。

「角地 4m×6m」というのは、どういう意味なのか、不動産広告のことはよく知らないのですが、多分、4m幅の道路と6m幅の道路のぶつかる角にある土地、ということでしょう。
この土地は、112.00uあるので、縦4m、横6mの土地、ということではないようです。
そうだとすると、「かける」という言葉はどうも具合が悪いですね。
といって、4mと6mの道路に面しているらしい、と言ってしまうのもどうかと思います。
仕方がないので、「カドチ■■数符4メートル、■数符6メートル」くらいでお茶を濁しておきたいのですが、どんなものでしょう?
正確な情報が是非とも必要な場合には、不動産屋さんに確かめてみましょう。

「★またとない優良物件!!
  今なら仲介手数料不要!
   頭金30万円より購入可。」
というような、始まり位置の変化は、点字には馴染みません。
星印もなしで、頭も揃えて書いていいでしょう。

「お問い合わせ:(電)052-8**-*123 株式会社GLホーム」も、敢えて後ろの方に書かなくても、3マス目から始めて、改行せずに2マスあけるだけで社名までいってもいいと思います。
「:」は小見出し符で、「(電)」は「デンワ」でいいでしょう。

5.「−−新鮮食品 なんでも屋−−」の棒線は要りませんね。
★、●、▲なども、この場合必要ありません。

「食パン(6/8枚切)」は、6枚切りと8枚切りがある、という意味でしょう。
読点か中点でいいですね。

「にんじん1袋−−80円  白菜1/2−−100円」というとき、「ニンジン■ヒトフクロ■−−■数符80..エン■■ハクサイ■数符2ブンノ■数符1■−−■数符100..エン」と打って、決して間違いではないのですが、ちょっと心配なのは、読み手にとって、「■−−■」と「■■」とどちらがはっきり切れている感じがするのだろう? ということです。
よくよく考えれば、棒線でつないであるということは、関係があるということなんだ、と言えますが、サッと読んだときの印象は、「ヒトフクロ」と「数符80..エン」の距離、「数符80..エン」と「ハクサイ」の距離に左右されてしまうのではないか、という気もします。
人によって感じ方が違うかもしれませんね。
たとえば、この場合、「ニンジン■ヒトフクロ■■数符80..エン、■ハクサイ■数符2ブンノ■数符1■■数符100..エン、」でもいいかなあ、という気がします。

「幅35.0×奥行45.0×高さ61.5cm」の場合、「ハバ■数符35.0■カケル■オクユキ■数符45.0■カケル■タカサ■数符61.5センチメートル」でいいのですが、「ハバ■数符35.0■■オクユキ■数符45.0■■タカサ■数符61.5センチ」でも充分わかりますね。

「本しめじ1P」の「P」は、声に出して読むとすれば「パック」でしょう。
「外字符大文字符P」でも、どちらでもいいと思います。

「原本どおり」は点訳の大原則ではありますが、いずれにしても、墨字の表記そのままに表すわけにはいかないのですから、
わかりやすい方向で、多少表記を変えてもいい場合もあると思います。
ただ、その加減は難しいですね。

1048957934.txt

2003/03/30(Sun) 02:12

[0161] 書き方の形式−3   えむ
 本文以外の割り付け(『てびき』p132〜)
いよいよ、点訳書を完成させる段階になってきました。
これで、本が出来上がりますね!

●巻数
1冊の墨字の本は、点訳すると、普通、ページ数にして何倍にもなります。
何倍になるかは、原本のサイズ、字の大きさや詰まり具合、点訳しない部分(写真や絵など)の分量、漢字の多さ、点訳者注が必要な部分の多さなどなど、いろいろな要素によって異なります。
点字用紙に打ち出して読むことを考えると、1冊の点字書として扱いやすいのは、表紙までひっくるめて、だいたい50〜80枚(両面印刷であれば100〜160ページ)と言われていますから、それを基準にして巻を分けなければなりません。
紙に打っていた頃には、打つ前に綿密な(?)計画を立てて、何巻になるか、どこで巻を分けるか、決めておく必要がありましたが、パソコン点訳では、あとからの変更が容易ですので、とりあえず何も考えずに打ち始めることもできます。
それでも、だいたい100〜120ページ分打った段階で、いったん先のことを考えた方が、面倒が少ないと思います。

巻を分けるのは、できれば編や章などの大きな区切りの箇所がいいですね。
それは、墨字の本でも同じですよね。
でも、どうしてもうまい場所に区切りがないときには、小さな見出しのところでもいいし、場合によっては、見出しがないところでも、段落の切れ目なら、まあ辛うじて大丈夫です。
見出しのないところで分けた場合は、あとの巻の始めに、もう1度その部分が属している見出しを明記して、点訳者挿入符で(続き)と入れておきます。
小さな見出しで分けたときも、それが属する大きな見出しを再度掲げて、その続きだと言っておいた方がいいでしょう。

扱いやすい範囲内でさえあれば、各巻のページ数は、必ずしもピッタリ同じである必要はありません。
第1巻が150ページ、第2巻が120ページ、第3巻が160ページということもあります。
丁度いいところに区切りがあって、同じくらいにできれば、それにこしたことはない、という程度のことです。

原本が何巻にも分かれていても、その1巻ずつを単位として点訳します。
話が続いているからといって、点訳書1巻の中に原本の上・下巻を続けて打ってはいけません。
また、点訳書の巻数も、原本1冊ごとにカウントします。
たとえば、『○○殺人事件』という本が上・下巻に分かれていたとします。
上巻が点訳書4巻、下巻が3巻になったとき、点訳書の巻数は、『○○殺人事件』上巻の1〜4巻、『○○殺人事件』下巻の1〜3巻、というふうになります。
『○○殺人事件』1〜7巻とはしません。

●ページ
点字書のページは、おもて(奇数)ページの右上(凸面から見て)に入れます。
両面印刷の場合、奇数ページだけを入れることになります。
T-エディタなどの点訳ソフトには、自動ページ付機能がついています。
T-エディタでは、「その他」の中の「頁数書込」によって、既に打ってある部分の最後まで自動的にページ数が入ります。
「奇数ページ」「偶数ページ」「全ページ」と選択肢がありますが、初期設定の「全ページ」になっていても、かまいません。
画面には偶数ページも出ますが、点字プリンターで打ち出すときには、両面印刷にセットしてあれば、放っておいても偶数ページは打ち出されません。

1冊の墨字書が、3冊の点訳書になったとすると、通しページにはせずに、点訳書1巻ごとに1ページから始めます。
そうすると、ページ数は最大3桁ですから、数符を29マス目に打てば、3桁になってもその行におさまります。
これも、T-エディタは勝手にやってくれます。

多くの本は、表紙、前書き、目次などのあとに本文、そして、後書き、奥付と続きます。
ページ数は、本文の第1ページを「1」とします。
後書きは、そのまま続きのページ数にし、奥付にはページは付けません。

本文より前にくるものについては、まず、表紙にはページは付けません。
前書き・序文などは、本文とは別のページを付けます。
別であることを示すために、下がり数字を使います。
下がり数字というのは、数符に続けて、1なら2の点、2なら2・3の点、3なら2・5の点というように、普通の数字より1段下がった数字を打っていくものです。
T-エディタは、「頁数書込」のところで、「通常数字」か「下がり数字」かを選べるようになっていますので、実に簡単です。
ただ、いつもソフト任せにしていると、なにか困ることが出てくるかもしれません。
手動でもできるようにしておいた方がいいと思います。
少なくとも、画面を6点表示にして、どんなふうに点が出るのかを確認してみてください。

前書き・序文などが1枚におさまってしまうときには、ページを付けなくてもかまいません。
内容的に本文と続いているような前書きの場合は、本文と通しページにすることもできます。

目次は、また別のページを付けます。
(これも、1枚におさまれば、つけなくてもかまいません)
「モク数符1」「モク数符3」というふうに打って区別することが多いですね。
序文などで既に下がり数字を使っているのでなければ、下がり数字でもいいでしょう。

●表紙
表紙の書き方は、きっちり決まっているわけではありません。
『てびき』p134〜135にも、二通りの例が載っています。
これも、あくまでも例です。
ただ、同一グループが作るものは、同じ形式にしておいた方がなにかと便利です。
それから、必須の要件というのもあります。

表紙に書かなければならないのは、
1.原本の情報として、
 書名、あれば副書名(副書名は棒線で挟んで)
 あれば、巻・版(初版は除く)
 著者・訳者・編者など(大勢の場合は、「○○○○■ホカ」でも可)
他に、叢書名などが入る場合もありますが、叢書名といってもいろいろで、たとえば「現代教育学講座」などというのなら入れた方がいいし、「新潮文庫」「岩波新書」などは表紙に入れなくていいかもしれません。(「みずほ」では入れていますが)
世の中の出版物というのはまことに多様で、何を叢書名と考え、何を副書名とするか、どこからどこまでを書名ととるか、判断しにくいものもあります。
その場合は、奥付を参照し、さらに迷うときは、たとえば、私たちは、NACSIS(国立情報学研究所の図書の総合目録データベース)などがどうしているかを参考にしたりしています。

2.点訳書の情報として、
 点訳書で何巻になったうちの何巻目か(「ダイ数符1カン」「ゼン■数符5カン」というように)
 点訳した図書館やグループ名
です。

書名・副書名、巻・版は、枠で囲みます。
枠は、横線は「レ」や第1括弧の連続で、縦線は「メ」などを縦に並べて表すことが多いのですが、「みずほ点訳」では、上下の横線だけで書名を挟む形にしています。
最近、点字書を紙に打ち出した形で読む方ばかりとは限らず、音声で聞く方、ピンディスプレイで読む方など、データの利用方法はさまざまです。
その場合、横線は線として認識していただけると思うのですが、縦線は、ときどき出てくる「メ」、というふうにしかならないのではないかと思うからです。

表紙は、本文などのレイアウトとは違って、左右の中心を基準にした文字配置にするのが普通です。
それでも、たとえば書名が複数行になるとき、2行目以降は1行目より2マス下げた方が続きとして認知されやすい、というようなことはあるかもしれません。

表紙の裏には、原則として何も打ちません。
画面上で見ていると、表とか裏とかいう意識が希薄で、ページが変わったことだけに気を取られてしまいがちですが、表紙の次には空のページを入れておくことをお忘れなく。

●目次
目次の位置は、基本的には表紙の直後がいいと思います。
原本が、序文のあとに目次を置いていることはよくあります。
その場合は、原本どおりの順序にしていいのですが、ただ、目次の役割を考えると、序文が何ページにもわたるようなときには、内容的に差し障りがなければ、目次を先に出した方がいいように思うのです。
触読の場合、目次の重要さはかなり高いといえます。
目で見るの違って、「パラパラめくって探す」ということが難しいからです。
目次はその本のガイドですから、それがなかなか出てこないのは、不便だし、不安でしょう。

同じ理由で、原本には目次がなくても、点訳書には目次を付けた方がいいこともあります。
もちろんこれは、点訳物の種類にもよります。
たとえば、自治体の広報紙などの点訳では、どこに何が書いてあるのかサッとわかることが大切ですから、原本にはなくても、目次を付けた方がいいでしょう。

目次に書くのは、原則として、その巻に含まれている部分だけです。
第1巻が1章から3章の2項までなら、1章、2章、3章(2項まで)としてそれぞれのページ数を入れます。
第2巻の目次は、3章(続き、あるいは、3項から)から始まります。
ただ、ものによっては、原本の全体像が把握できた方がいい、できないと困る、という種類のものもあります。
たとえば、ビデオデッキの解説書の場合。
タイマー録画の方法が知りたいのだけれど、第1巻の目次を見たら、各部の名称と接続方法しかなかった、第2巻の目次にもなかった、第3巻、あ、やっとあった、というのは不便です。(ビデオデッキの解説書で3巻にもなったら大変!)
歴史の本でも、原始時代から順番に読んでいくとは限りませんね。
全20巻にもなる点訳書を全部いちいち調べて、目指す「建武の新政」や「アクバル大帝」を探すのは、ずいぶん大変です。
そこで、第1巻の目次のあとに、はっきり線などで区切った上で、第2巻以降の目次を入れます。
その場合は、何ページかということまでは要りません。
どういう内容が第何巻に含まれているかがわかればいいのです。
第2巻以降には、その巻の内容とページ数だけです。

まず、奇数ページの第1行目に「モクジ」と書きます。
書く位置は、7マス目からでも、9マス目からでも、あるいは真ん中でも、特に決まりはないのですが、目次の中身に、段階があるとき、たとえば、第1編の中に第1章、その中に第1項があるような場合は、目次の項目も始まり位置に差をつけなければなりませんから、最初の「モクジ」が前の方から始まっていると、中身との区別がつきにくい事態も予想されます。
最初の「モクジ」は、別格にしておきたいということを考えると、真ん中に持っていきたい気がします。
ところが、「モクジ」というのは短い言葉ですから、行の真ん中に置くと、触読者が触れ損なう可能性があります。
行の始めの方に何もないと、空行だと思ってしまうかもしれないのです。
そこで、案内線を付けることがよく行われます。
「みずほ」では、6マス下げて7マス目から2・5の点を7マス分打ち、1マスあけて、モクジ、また1マスあけて、2・5の点を7マス分、というようにしています。
■■■■■■−−−−−−−■モクジ■−−−−−−−
という具合です。
そのへんは、グループによっていろいろなバリエーションがあります。

目次の項目は、3マス目から書き始めて、複数行にわたるときは行頭、というのと、1マス目から書き始めて、2行目以降は3マス目から、という方式があります。
そして、さっき書いたように、段階があるときは、大きなタイトルほど、2マス単位で下げて書きます。
見出しの書き方と同じですね。

項目を書いたあとに1マスあけ、2の点、または3の点でつないで、また1マスあけ、ページ数を入れますが、ページ数の数符の位置は、どの行も同じにします。
ページ数は最大3桁ですから、常に後ろから4マス目、つまり29マス目に数符がくるようにします。
28マス目は、空白マスです。
そして、全ての行で、28マス目以降はページ数のエリアとなります。
項目などの文字がここへ入り込まないようにしてください。
ページ数だけを縦に触って探す場合に、わかりやすいようにです。

項目とページ数をつなぐ点線は、最短でも3マス分は必要です。
前後にマスあけが要りますから、項目とページ数の間は、最低5マスあいていなければならないことになります。
5マスない場合はどうするかというと、4マスなら、点線を打たずに空白マスにしておきます。
3マス以下なら、最後の言葉から、次行に移します。

原本で、目次と中の見出しの言葉などが異なる場合があります。
これは、目で見る場合には、許容範囲であったりするのですが、目次に頼ることの多い触読の場合には、あまり嬉しくないことです。
できるだけ本文の見出しのとおりに目次を作った方がいいでしょう。
但し、本文の見出しに括弧書きなどが含まれていて煩雑なときには、それを抜かして目次に載せる方がいい場合もあります。

●点訳書凡例など
この点訳書では、この点はこういうふうに処理した、というような、その本を読む前に是非知っておいてもらいたい点訳上の方針や注意事項などを、第1巻目の目次のあとに入れることができます。
長ければページを改めてもいいし、短ければ目次のあとにはっきりと区切り線を入れてから書いてもいいでしょう。

●巻末にある参考文献、著者紹介など
あれば、最後の巻の奥付の前に入れます。
本文との間は、ページを改める方がいいかもしれませんが、本文の最終ページの裏になってもかまいません。
ページ数は、本文から通しページにします。

●索引
原本に索引があれば、原則として点訳書にも付けます。
索引を作るのは、本文の校正がすっかり終わって、もう修正がない、という状態になってからです。
でないと、かなり大変なことになります。
そうでなくても、索引を作る作業は結構大変です。
原本の索引が、Aという項目について書いてあるのは13ページ、と言っているとします。
原本の13ページは、点訳書で言うと、22ページの真ん中あたりから25ページの2行目だったとします。
でも、Aという事柄は、点訳書の22ページにも23ページにも出てこないかもしれません。
その場合には、点訳書索引には、22ぺーじ〜25ページと書くわけにはいきません。
24ページに出てくるのであれば、24ページと書きます。
でも、1箇所だけとも限りませんから、よく探さねばなりません。
もしかすると、24ページから25ページにまたがって書かれているかもしれません。
たとえば「湾岸戦争」という言葉が、「ワンガン」は24ページの最後に、「センソー」は25ページに書いてあるかもしれません。
これを、24ページ、と書くのも、24〜25ページと書くのも、それは索引の表記方針として一貫させれば、どちらでもいいと思うのですが、いずれにしても、ひとつひとつの項目について、点訳書における場所を特定して索引を作っていくのは、ちょっと根気が要ります。

個人宛の点訳で、できた順に届けるような場合、本文はまだ全部できていなくても、索引を作らなくてはならないこともあります。
その場合は、原本ページのままの索引になります。
もちろん、本文に原本ページが入れてある場合に限ります。
(原本ページは、本文ページ行の3マス目から入れます)

●奥付
必ず奇数ページ(表ページ)から始めます。
ページ数は付けません。
1行目に「オクヅケ」と書きます。
内容は、原本奥付の情報と、点訳書の情報とからなります。
1.原本奥付の情報として書かなければならないこと
 書名、あれば副書名、叢書名、巻、版など
 著者、訳者、編者など(大勢の場合でも原則として全員)
 出版年月日(西暦でも元号でも原本表示どおり)
 出版社とその住所・電話番号
次に、線で区切ってから、
2.点訳書奥付
 製作(グループ名)とその住所・連絡先
 点訳完成(「みずほ」では、西暦年月までで、日は入れていません)
 点訳者(分冊して点訳した場合や、その他いろいろな事情で、個人名でなくグループ名でもいいでしょう。但し、責任の所在がうやむやにならないように、グループとしては記録を残しておく必要があります)
 校正者(同上)

奥付が打てたら、とりあえず、できあがりですね。
でも、まだやることはあります。

まず、ご自分で見直しをしてください。
文字の間違いがないか、マスあけは適切か、見出しがページの最終行に来ていたりしないか、不必要に行があいているところはないか、目次や索引に書かれたページ数と本文のページとがずれていないか、よくチェックしてください。

それが済んだら、他の人に見てもらいましょう。
自分では自分の間違いになかなか気がつかないものですから、他人の目を経るというのは、非常に大切なことです。
もし、ご希望があれば、「みずほ」で見せていただくこともできます。
さあ、それでは、どんどん点訳してみてください!
2003/03/31(Mon) 00:17

[0162] はじめまして   桃子
点訳に興味はあったのですが、難しそうでなかなか入っていけませんでしたが、ここに辿り着いたら、なんだかほっとしてしまいました。
今日から、過去ログを読みながら練習問題にアタックしようと思います。
そこで質問なのですが、間違いを教えていただきたいのですが、点訳したものをどうやって送ればよいのでしょうか?
点訳は、Tエディターでよいのでしょうか(仮によいとして)・・・ノートの書き取った練習問題を打ち込んで、それから・・・どうしたらいいのでしょうか・・・機械オンチなのでよくわからなくて困っています。教えてください。
こんな初歩もわからない私ですが、ご指導をお願いします。
2003/04/05(Sat) 19:59

[0163] Re: はじめまして!   管理人
桃子さん、こんにちは。
「みずほ流」点訳入門教室へようこそ!

点訳するのは「T・エディタ」を利用していただけばいいかと思います。
「T・エディタ」で点字ファイルを作成したら、それを添付してくだされば、こちらで見せていただきます。
ファイルを添付するには、どこのドライブのなんというフォルダの中のなんというファイル、という指定をします。
だいたいこんな↓かたちになるかと思います。
  C:\My Documents\あいうえお\かきくけこ.bse
これを、「添付ファイル」という欄に打ち込んでもいいのですが、それはちょっと面倒なので、[参照...]というところからファイルを選択すればいいでしょう。

添付されたテキストファイルは、リンクをクリックすれば見られるのですが、「T・エディタ」で作成した.bseファイルはそのまま見ると、文字化けしてなんだか分からないので、右クリック→[対象をファイルに保存]で、一旦保存してから「T・エディタ」で開いて見てください。
2003/04/05(Sat) 22:23

[0164] ようこそ   えむ
桃子さん、はじめまして。
点訳をやってみようという方、大歓迎です。
そして、少しでもそのお手伝いができれば、嬉しいです。
私たちは、私たちのグループを訪ねてくださって、一緒にやりたい、と言ってくださる方に、こんなふうにやってます、とご説明する、そのままの感じでこのページを作っています。
ですから、しかるべきところが開催するちゃんとした点訳講座のように、きっちりしたことは、なかなかできないかもしれません。
私たちにもわからないことがいっぱいですし、もしかすると、間違っていることもあるかもしれません。(お気付きの方、ご指摘ください!)
それに、前にも書いたと思いますが、点訳の仕方は、基礎的な部分は概ね統一されていますが、全てにわたって全国一律キチッと決まっているものではなく、グループによっても、点訳者個人によっても、違ってくるところもあるのです。
ここでは、なるべく狭くならないように気をつけたつもりではおりますが、それでも、「私たちのやり方」がどうしても前面に出ていると思います。
そういうことをご承知のうえで、お付き合いください。

物理的に開催される講習会と違って、ご自分のペースで進めていっていただけるので、どうぞ、無理をなさらずに、じっくり打ってみてください。
説明が下手だったりしてわからないところは、どんどん、何度でも問いただしてくださいね。
それでは、どうぞよろしく。
2003/04/05(Sat) 23:31

[0165] いらっしゃいませ   オリーブ
桃子さん、いらっしゃいませ。
えむさんのおっしゃるように、ご自分のペースで、のんびりと。
疑問に思われたところは、何度でもお聞きになられるといいでしょう。
やさしく教えていただけますよ。
まずは肩の力を抜いて、深呼吸。
一緒に点訳のお勉強をしていきましょう、よろしくね!

2003/04/06(Sun) 10:17

[0166] 打ってはみましたが・・   桃子
管理人さん、えむさん、オリーブさん、ありがとうございます。
さっそく打ってはみたのですが・・・お願いします。
と、いうより無事にファイルが届くかどうか・・・とても不安です。届け!届け!!の願いを込めて送ります。
1049650765.bse

2003/04/07(Mon) 02:39

[0167] ファイルを開けました!   桃子
送ったファイルを、管理さんの方法で開けました。ありがとうございました。知ってる方には、ナンデ??と思われるようなことでも、画期的なことだったのです。第一、ファイルを送るなんて、はじめてだったのですもの。とても、うれしい・・・
これで、点訳したものが70%くらいは、正解だったら、なお、感動〜〜!!なんですけど。
2003/04/07(Mon) 12:57

[0168] 1と2   えむ
桃子さん、ちゃんとファイルが届き、しかもご自分で開けたんですから、立派なものです。

練習問題1と2、見せていただきました。
長音など、完璧に打てています。
詳しくは、添付ファイルで。
この添付ファイルは、テキスト形式ですので、普通にクリックしただけで開けます。
わかりにくいことがあれば、また聞いてください。
次も楽しみながらやってみてくださいね。
1049721572.txt

2003/04/07(Mon) 22:19

[0169] 蛍猪   オリーブ
桃子さん、ご立派!

先日、海の豚と書いて「イルカ」、河の豚と書いて「フグ」。
どうしてフグは海にいるのに河の豚なんだろうとか、イルカが豚に見える?
見えないよねとか、おかしな話でもりあがっていたオリーブ家。
と、言い訳した上で、問題1で大失敗。
「蛍」、「猪」と二つの言葉なのに、「蛍猪」と勘違い、ずっとなんて読むのか考えていました。
辞書も引きましたが、全然見当たらない。
えぇー、「お尻が光る、いのしし?なんじゃいな」。
まるで、なぞなぞの世界。

桃子さん、こんな調子でも点訳やっています。
安心してください。
2003/04/08(Tue) 09:51

[0171] とっても、うれしい。楽しみながら、がんばりまっす!   桃子
頭の中が、3文字目、3文字目!で固まってしまって、「タイトル」の考えが浮かびませんでした。1つ、覚えた!ヨッシ!!
何度か、読み返したつもりが、抜けているものなんだ・・目と意識が覚えちゃうものなんですね。人に見てもらうって、正確性を上げるのにも必要ですね。

でも、ほんとにうれしい!
届いて、直してもらって、励まされて・・・ありがとうございます。楽しみながら、がんばりますので、これからもよろしくお願いします。

『蛍猪』は、私も辞書を引いてみました。「けいちょ」「けいい」「ほたるいのしし」・・・ない!ない!なんでだろー・なんでだろー・なにが、なんでだろー♪♪
そこで、エエイ、こうなりゃ、わけてみよう!のノリで分けてみたのでした。辞書は、引いてみたものの、決断は、かなりアバウトです。これが、私の性格なんだ・・・と改めて気づかされました。これも、大事な学びです。点訳、やってよかった。

2回目を、送ります。


1049808954.bse

2003/04/08(Tue) 22:35

[0172] まちがえて、おくりました   桃子
うれしさのあまり、直す前のものを送ってしまいました。こっちを見てください。

すぐ、有頂天になってしまう・・・これも私なんですね・・よきにつけ、悪しきにつけ、ノウテンキです。
1049810605.bse

2003/04/08(Tue) 23:03

[0173] 3   えむ
桃子さん、練習問題3を見せていただきました。
きっと、もう少し先まで、勉強なさっていらっしゃるからでしょう、数字が続くところで、およその数の書き方とちょっと混乱されたでしょうか?
でも、あとはほぼ正解です。
大きな桁の数字は、字面のとおりではなく、億とか万とかいう途中の桁を自分で入れていかなければならないので面倒ですが、正しく入っていました。

それから、余談なのですが、ひとつ勉強になりました。
桃子さんが、8.のところで、「ああ、イギリスの少年少女たち・・・」という文を、改行して打ってくださいました。
私は改行した覚えはなかったので、「おや?」と思いましたが、画面で再度問題文を見て納得。
画面は、まさに、そこで改行されていたのです。
実は私は説明や問題文を書くときは、自分のパソコンで作業をしているのですが、その機械はオンラインになっていないので、そこで作ったデータはフロッピーに入れて、外と繋がっている娘の機械に持っていき、そこから送信しています。
私の機械と娘の機械とでは、設定されている画面のサイズが違うんですね。
もちろん、それは変えられるわけですが、何もしないと私の画面の方が小さいのです。
私は、自分の画面で見て、前の文の句点のあと、■■として、「ああ、」と書いたつもりだったのですが、それが行の途中だったので、なーんにも考えませんでした。
送信の際には、娘の機械で見たはずなのですが、きっと注意していなかったんでしょう。
ですから、画面のサイズによっては、■■が行頭に来てしまう、ということに全然思い至りませんでした。
桃子さんの画面はきっと娘のとおなじサイズなのでしょう。
これでは改行だと思われるのも無理はありません。
ちょっと画面のサイズを変えて見てみる、などということは、普通はしませんからね。
練習問題などという些細なことなので、かなりどうでもいいのですが、これが何か重大なことだったら、大変な誤解に繋がる可能性もある、と気がつきました。
他の方がどういうソフトでどういう画面や文字のサイズで見ていらっしゃるか、自分が見ている形とは違うかもしれない、ということを、いつも念頭においていないといけないんですね。
パソコン画面に限らず、世の中何につけてもそうだ、ということは、特に点訳なんかに携わっていたら、当然気をつけていなければいけないことなのに、いかにも不覚でした。
で、おかげさまで気はつきましたが、それでは、画面についてはどうすればいいんでしょう?
よくわかりません。

さて、詳細は添付ファイルで。
1049884863.txt

2003/04/09(Wed) 19:41

[0174] 3連休を楽しんでいます   桃子
早速のアドバイスを有難うございます。
やってみたい!と思っていたことが、こんなに早くに可能になるなんて、幸せです。
仕事柄、連休が取れましたので、練習問題で楽しんでいます。

えむさんって、難しいことが出来ているんですね。いいなぁ〜。私は、パソコンのことがよくわかりません。ワープロができればできるよという、無責任(?)な友達に勧められて始めたばかりです。インターネットもこの友達が、勧めてくれて始めました。もっとも、そのお陰で、探していた場所にいかれたのですから、感謝しています。

勉強は、もっぱら「点訳の手引き」を読むぐらいなのですが、読むというより眺めている状態なので、難しいなあ・・と思っています。それでも、楽しい!!

いつか、好きな本を点訳できるといいな・・・などと先の夢を見ています。

今日も、パソコンに遊んでもらって、練習問題を打ってみましたので、よろしくお願いします。
1049896569.bse

2003/04/09(Wed) 22:56

[0175] 4と5   えむ
桃子さん、快調ですね。
練習問題4、5は、ほぼ完璧でした。
一応ファイルは添付しますが、特に書くこともありません。
この調子では、まとまった本を点訳できるようになるのも、そう遠いことではありませんね。
もちろん、話はだんだんややこしくはなってきますが、そのややこしさも含めて楽しんでいただければいいと思います。
1049969272.txt

2003/04/10(Thu) 19:07

[0176] 優秀!   オリーブ
桃子さん、びっくりです。優秀すぎます。
時々は、笑っちゃうようなお間違い期待してます。
あっ、失礼、それは私の専売特許でした。
先日、点訳したものを見直していたら、急に京都弁に。
「○○です」が「○○どす」になっていました。
あらら・・・でした。
だんだん複雑になっていきますが、がんばってくださいね。

2003/04/11(Fri) 19:58

[0177] 今日も打ってみました・・・が   桃子
えむさん、本当に好きな本を打てるのも近いでしょうか・・だったら、本当にワクワクします。でも、だんだん、練習問題も難しくなって、文章が長くなります。点訳の辞書と手引きをにらみながら、第六感(というより、エエイ!の踏み切り)にかけて、打ちつづけます。
オリーブさん、そーなんでどす。必ず1つは、京都弁になってしまうのです。私は、江戸っ子のつもりなんですけどねぇ。要は、オッチョコチョイなんですね。江戸っ子の短気??ですか。

なんとか、3回目もクリアーと信じて、(私の採点は、かなり大甘で7割でOKしてますから)次を送ってみます。

アバウトな私ですが、これからも、よろしくお願いします。
1050145942.bse

2003/04/12(Sat) 20:12

[0178]    ten
桃子さんはじめまして。tenと申します。
パソコンの不具合でしばらく顔を出していませんでしたが、
そのあいだに桃子さんがこの教室に参加してくださって
大変うれしいです。
えむさんやオリーブさんが役に立つご意見・アドバイスをしてくださいますので、私は少々斜めからこの「教室」に首を突っ込んでいます。ときどきしょうもないことを言いますがお聞き流しください。
練習問題6については添付ファイルでどうぞ。
ほとんど完璧です。すごい!!
マイペースで進めていってくださいね。
2003/04/12(Sat) 22:29

[0179] 添付し忘れ   ten
忘れた!
添付ファイルです。
1050154333.txt

2003/04/12(Sat) 22:32

[0180] tenさん、ありがとうございます   桃子
3軒先→点訳辞書でも「3げん■さき」でした。たいていは、切るものだったんですね。新しいことって、刺激的で面白いと思います。
40男ですけど、「しじゅうおとこ」って読んで、「40腕」が「40つなぎ符ウデ」だったんで、つないでみたんですけど、広辞苑にも新明解にも、40男っていう言葉はなかったんです。でも、この間、職場の先輩が「30女」って言ってたし、そういう言葉があるみたいだし・・・なんて思ってしまって、あいかわらずの「エエイ!」で踏み切ってしまいました。
これからも、よろしくお願いします。練習問題8をこれから見ます。
2003/04/12(Sat) 23:53

[0181] 分かち書きって、難しい・・・   桃子
明日は、午後からの勤務なので、練習問題にアタックしてみましたが・・・分かち書きって、本当に難しいです。助詞??助動詞?? もっと、まじめに文法を勉強すればよかった・・・今ごろになって後悔します。
簡単に区別がつく方法って、ないんでしょうか。間違えながら、覚えるしか、思いつきませんが・・・

とりあえず、送りますので、教えてください。
1050164922.bse

2003/04/13(Sun) 01:28

[0182] 40男   ten
「40腕」「50肩」を続けて、「40男」を切るのは、
たぶん拍数に関係しているのではないかと思います。
「40」を「シジュウ」と読むにせよ、「ヨンジュウ」と読むにせよ、「ウデ」「カタ」は2拍なので、てびきP44にある「複合名詞の内部に3拍以上のまとまりが二つ以上」にはならないのですが、「40男」のほうは、「オトコ」が3拍なので、「40」と「オトコ」双方が3拍以上になりますから、切る、ということかな?と思います。
拍数や複合名詞云々についてはあとからどんどん出てきますので、お楽しみ(?)に。

2003/04/13(Sun) 07:44

[0183] 8   えむ
桃子さん、またまたほぼ完璧なできで、書くことがなくて困ってしまいます。

助詞・助動詞はたくさんの種類があります。
『てびき』p33にも「おもな助詞・助動詞」は出ていますが、もちろんこれだけではありません。
他の品詞に分類されるものと、見た目は同型のものもあり、ちょっと厄介ですね。
動詞の「して」なのか助動詞の「して」なのか、形容詞の「ない」なのか助動詞の「ない」なのか、それによって切るか切らないかが違ってきます。
でも、たいていは意味を考えれば区別がつきますし、便宜的に簡単に見分ける方法などもあとで出てきます。
きっちり辞書をひいて、品詞を確かめてから、マスあけを考える、というのもひとつの方法ですし、数をこなしながら、自然に身につけてしまう、というのもまた、よい方法です。
結果的に、正しい分かち書きがマスターできればいいわけで、どういうアプローチをするかは、人それぞれだと思います。
ただ、ルールは一応、文法に基づいてできていますので、そのルールを説明しようとすると、どうしても文法を避けて通れない、品詞に言及しないと根拠を示せない、ということはあるんです。
そんなわけで、文法がらみの話は、これからかなり出てきますが、でも、あまりそれにとらわれずに、ご自分の勘というか言語センスで判断してくださっていいと思います。

前にも書いたかもしれませんが、日本の学校教育の中で、国語の文法というのは、なんだかとっても寂しい境遇にあって、「学校時代、国文法が大好きだった」という人に、今までとんとお目にかかったことがありません。
私も、実は、やりようによってはかなり面白いのかもしれない、と思い始めたのは、点字を始めてからのことです。
なんだか無駄に学校時代を過ごしてしまったんじゃないか、という悔いはありますねえ。

いずれにしても、こういうことは楽しくなければ続けられないことなので、ご自分に一番合う流儀でなさってください。
1050243658.txt

2003/04/13(Sun) 23:20

[0184] 遅番が明けたので、送ります   桃子
tenさん、3拍って数えれば、本当にそうですね。テキストを読み返して、なるほど!と思いました。打っていると、打つことだけに集中してしまい、読んだ筈のところもすっかり記憶の彼方に飛んでしまうのです。今度、迷ったら「拍」も考えるようになりたいと思います。
えむさん、早速にありがとうございます。みなさんは、忙しいのではないかと気になりながらも、みなさんのアドヴァイスが早くて、どきどきしながらもファイルを開くのが楽しみです。少しは、うまく行っているらしいな・・とひとりで喜んでいます。
さて今日は、遅番が明けてから練習問題を見ていました。だんだんに長くて難しくなっていっていますが、楽しくて、つい、進んでしまいます。
それでは、送らせていただきます。みなさんにご無理がかかりませんように・・・
1050286836.bse

2003/04/14(Mon) 11:20

[0185]    ten
練習問題9もたいへんよくできていました。
お仕事をしながら、すごいですね。

練習問題の中には、まだ説明されていない内容も出てきますので、そのあたりはてびきを見ながら、でも間違えるのはまったくかまわない、というか、あれこれつまづきながらやっていくほうが記憶に残りやすいということもありますので、
間違いは気にせず、どんどんやってみてください。
練習問題の添削結果は添付ファイルでどうぞ。
1050289404.txt

2003/04/14(Mon) 12:03

[0186] 温泉に行って来ました   桃子
午後から、4時間ばかり、温泉に行って来ました。30分ほども歩くと、温泉があるのです。明日から、少し忙しくなる仕事に備えて(?)、ゆったりと浸かって来ました。
もどると、お返事が!!時間を見ながら、少しづつ、打ちためておいてあるのですが・・・足りない分を仕上げて、送ります。

ちなみに、この温泉は週に何回かは利用しています。朝の10時から11時まで開いてくれているのが、ありがたいです。塩分の強い温泉なので、よく温まります。ご年配の方々が楽しそうにおしゃべりしているのを見ていると、つくづく、女性ってホント、タフなんだなぁ・・・と感心します。

では、送ります。

1050401870.bse

2003/04/15(Tue) 19:17

[0187] 10   えむ
温泉ですかぁ、いいですねえ。
お仕事もお忙しそうなのに、オフの時間もすごく充実していらっしゃるご様子、羨ましいですね。

練習問題は、いつものことながら、立派な出来です。
あまり書くことがないとつまらないので、余分なことを書きます。

1.の、「記憶の底に埋もれていた」は、「ウズモレテ」でも「ウモレテ」でもどちらでも間違いではありませんね。
意味的にもほとんど違わないと思いますが、私はこの場合、「ウモレテ」と読みました。
なぜかなあ、と考えていますが、適当な答えが見つかりません。
どこかしらほんのわずかにニュアンスが違うようにも思うのですが、その違いをうまくつかまえられません。
個人的な趣味の問題かもしれませんね。
2.の、「長い年月の間に」というのも、「ネンゲツ」でも「トシツキ」でもいいですね。
ただ、「トシツキ」の場合は、漢字変換が二通りできます。
原本には、「歳月」ではなく、「年月」と書いてあるんだ、ということを伝えたいと思えば、「ネンゲツ」と読んだほうがいいわけです。
そういう情報が必要かどうかは、点訳物や読者によりますから、一般的には言えませんが、もし、他の条件が全く同じで、どちらに読んでもかまわない、というのであれば、漢字も特定できる読みのほうが、より多くの情報を含んでいることになります。
5.の、「行き先」は、このごろでは概ね「イキサキ」でいいのでしょう。
やや古風な文脈の中では、「ユキサキ」のほうが似合うこともありますね。
1050418025.txt

2003/04/15(Tue) 23:47

[0188] 取り急ぎ、送ります   桃子
これから、遅番に行きますので、ゆっくり、見直すことが出来ませんでしたが、取り急ぎ、送ります。
1050559443.bse

2003/04/17(Thu) 15:04

[0189] 11   ten
桃子さん、すごいですねー。
完璧なので、添付ファイルはありません。
お忙しいときには無理せずに。

というだけでは素っ気無いので、私もちょっと余計なことを書きます。
4.の「早く家へ帰りなさい」の「家」は、もちろん「イエ」でいいわけですが、この文脈だと「ウチ」と読んでもいいような気もします。
「イエ」と「ウチ」。建物としての「家」は「イエ」ですが、「家庭」「home」の意味でなら、「ウチ」のほうがいいときもあります。
書き手によっては「はやくお家に帰りなさい」なんて、書いているときもあって、この場合は「オイエ」はあきらかにおかしいので、「オウチ」と読むことになりますね。
漢字の読み方もなかなか一筋縄ではいきません。
2003/04/17(Thu) 23:07

[0190] 完璧の日があるなんて・・ビックリです   桃子
開けてビックリ玉手箱・・の気分でした。こんな日もあるんですねぇ〜。
「家」は本当に迷いました。「私の家は3人家族」なら、「うち」かな? 「私の家の門口」なら「いえ」かな?だったら・・どうしよう?!どっちにしよう・・・の繰り返し。

アドヴァイスを貰って、パソコンで「うち」を出したら「家に帰る」が出ていました。練習問題も「(家族のいる)家に帰りなさい」だから、やっぱり「うち」のほうが、いい感じでした。早速直して、ファイルしました。

でも、今日の練習問題は、難しかった。「シテ」って、どうして、こんなに使い方があるんでしょう。文語的表現は今の話し言葉じゃない表現のことでしたよね?北原白秋あたりの表現なのでしょうか・・・

頭の中は、こんがらがった毛糸玉状態です。
皆さん、よろしく、ご指導ください。
1050666467.bse

2003/04/18(Fri) 20:47

[0191] はじめまして   陽子
初めてお便りします。点訳に少し興味があって、やってみたいなと思うのですが、とにかくまったくの初心者で、パソコンも初心者で、何からどうはじめたらよいのやら??こんな私でもできますか?
2003/04/18(Fri) 23:24

[0192] 早速やってみました。   陽子
わからないまま、とにかくやってみました。行が変わっているところは改行しました。ひとつの言葉は2行にまたがって入力できないようになっているのですね。2マス空けると行頭が空いてしまうところがあったのですが、これでよいのでしょうか?それと、入力しているうちにところどころ色が変わったりしましたが、これはどういう意味なのでしょうか?
1050679872.bse

2003/04/19(Sat) 00:31

[0193] いらっしゃいませ   ten
陽子さん、いらっしゃいませ。
この教室は入門教室ですので、初心者の方、大歓迎です。
マイペースで、おつきあいください。

点訳してくださった練習問題についての説明はえむさんがしてくださると思いますので、ここではTエディタの色がかわることについて、簡単に。

Tエディタは親切な点訳ソフトで、間違っている可能性のあるところを赤で表示してくれます(画面上の色は好きな色に変えられますが、説明するときはインストール時の色で言いますね)。
今回の場合、語と語のあいだは2マス、ということでしたので、行末、1マスあけなら入るけれど、2マスあけなら入らない、という語は次の行頭にくるわけです。これをTエディタが、「まだ入るよ」と教えてくれているわけです。しかし、2マスあけの方針で、正しく入っていれば、Tエディタからの警告は無視していいのです。
Tエディタは、ほかにも、間違っている可能性のあるところを教えてくれますが、それが本当に間違いなのか、今回のように理由があることなのか、点訳者が判断します。
最後はやはり機械には頼らないで、人間が決めなくてはいけないということですね。
2003/04/19(Sat) 07:53

[0194] 桃子さんの12   えむ
桃子さん、練習問題12、見せていただきました。
そうなんです、「シテ」は厄介なんです。
私も始終悩んでいますし、みんなで話しても、「うーん、どっちにもとれるよね」と、結論の出ないこともよくあります。
この「シテ」に関しては、そこまで迷うものは切ってもいい、と私は思っています。
点訳のルールも、時代とともに少しずつ変わってきていますが、今のところの傾向としては、「切れるものは切る」という方向に動いているように思います。
読者のニーズとしても、「シテ」ひとつで何年も悩んで点訳書ができないよりは、ちょっと余分に切れていても、どんどん本ができた方がいい、ということでしょう。
もちろん、だからどうでもいい、というものではなく、なるべく精度は上げていきたいと思っているのですが。

詳細は、添付ファイルで。
1050732589.txt

2003/04/19(Sat) 15:09

[0195] 陽子さんの1   えむ
陽子さん、はじめまして。
「教室」へのご参加、大歓迎です。
パソコンも初心者とおっしゃいますが、T-エディタがインストールできて、ファイルを送っていらっしゃれるのですから、立派なものです。
私なんか、実は、ひとりでは何にもできません。

字の色が変わることについては、tenさんが説明してくださいました。
実は、点字では、普通の文は、行頭2マスあけて、3マス目から打ち始めることになっています。
1行に入りきらなくて次の行に移るときは、もちろん、行頭からです。
段落が変わって、墨字でも1字分落ちている場合は、また新しい行の3マス目からです。
ですから、前の続きではないのに行頭から打ってあると、T-エディタ君は「あれ?」と思うんですね。
ここでは、最初も含めて、墨字で行が変わっているところは点字でも3マス目から打つのが、点字の普通の打ち方ではあります。
ただし、今は点字の全くの第1歩で、字を打ってみることが目的ですから、そこまでの説明はしませんでしたし、その必要もないと思います。
ですから、ここでは、行頭からでいっこうにかまいません。

点字では、行頭が1マスあく、ということはまずありません。
まえの行の続きなら行頭から、段落の最初などなら3マス目から、見出しなどはその大きさによって、5マス、7マス、9マス目から、と決まっているので、1マスあく状況は普通はないのです。
前の行の最終マスまで打って、次に1マスあるいは2マスあけて、次の言葉を打たなくちゃ、というときも、行頭はあけません。
点字では、行が変わった、ということは、そこで必要なマスあけがされた、ということを意味しているからです。
ですから、「シャチ」の前に1マスあいているのは、T-エディタ君の警告が的を射ていることになります。
これが、前の行の続きなら行頭からだし、改行なら3マス目からですから。

陽子さんは、ローマ字入力をなさっていらっしゃいますか?
「ウォンバット」の「ウォ」は、つい、woと打ちたくなりますよね。
でもそうすると、「ヲ」になってしまいます。
uに小さいoでないと「ウォ」は出てきませんね。

もしかして、6点入力ができない機種をお使いですか?
もし、できる機種であれば、6点でなさった方が、墨字のワープロと混乱しなくて便利かな、と思ったのですが、この頃は6点同時に受け付けてくれない機械が多くなったので、その場合は仕方ないですね。

詳細は、添付ファイルでご確認ください。
1050732675.txt

2003/04/19(Sat) 15:11

[0196] 12に追加   えむ
桃子さん、すみません、添付ファイルに書き忘れました。

7.の「何百年」の場合の「百」は、桁のことを言っているんですね。
99か100か、というような問題でなく、100の塊がいくつあるか、ということを問題にしているので、そういう場合は仮名で打ちます。

但し、10の桁のときだけ例外で、「ナン数符10」「スー数符10」と打ってもいいことになっています。
『てびき』は「ナンジュー」「スージュー」を主にしていますが、「何重」との混乱を嫌って、「ナン数符10」を使っている点訳者も多いようです。
「みずほ」もそうしています。

それ以外の桁では、そういう場合は仮名書きです。
2003/04/19(Sat) 15:54

[0197] tenさん、えむさんよろしくお願いします   陽子
ご親切にありがとうございます。やっているうちに、夢中になってしまいそうです。どうかよろしくお願いします。

「うぉ」入力できるようになりました。

「墨字」というのが聞き慣れない言葉ですがどういう意味なのでしょうか。

それと、「6点入力」というのがわかりません。T-エディタで、表示選択で・墨字 ・6点凸 ・NABCCと3種類あり、6点凸を選ぶと、入力した文字が「・・・・・・」となってしまいます。

もう1つ、桃子さんあてのメッセージで、『てびき』とありますが、それはどこかでみられるのでしょうか?

練習問題2を送ります。
1050745625.bse

2003/04/19(Sat) 18:47

[0198] 墨字・6点・てびき   ten
初心者の方大歓迎と言っておきながら、説明不足ですみません。

「墨字」というのは、「点字」に対して、晴眼者が普段読んでいる普通の文字を指していう語です。
「墨字ではこう書いてあるけれど、点字ではこうなるよ」なんていうふうに、普通の活字と点字を対比させるのによく使います。
以後の説明でも頻繁に出てくると思います。

「6点入力」は、点字をパソコン入力する際の方法のひとつで、点字には6個の点しかありませんから、キーボードから6つのキーを選んで、それにそれぞれの点を割り当てて入力していきます。
もっとも一般的なのは、パーキンスF方式といって、Tエディタで、「その他」→「環境設定」を選ぶと、「6点入力」というのが出てくるのですが、その一番上にある方法です。
パーキンスFでは、FDSが点字の1・2・3の点、JKLが4・5・6の点になります。
たとえば、「め」という文字を点字で入力したいときは、
「め」は123456全部の点を使う文字ですので、FDSJKLを同時に押せばいいのです。
FDSは左手の人差し指・中指・薬指、JKLも右手の同様の指で押します。
ローマ字入力などより、ずっと単純で、なれるとかなり早く打てますし、点の配置も覚えられます。
ただ、えむさんも書いていましたように、キーボードによっては、複数キーの同時押しに対応していない場合もありますので、そういう場合はローマ字入力ということになります。
もちろん、ローマ字のほうがやりやすい、という方はキーボードに関係なく、ローマ字入力でもいいわけですが、6つの点を使うという点字の特性からすれば、6点入力が合理的とはいえます。

6点が画面上に表示されないのは、点字が外字登録されていないからかもしれません。
Tエディタの画面上の一番下に、1行分黒いところがあるのですが、そこに点字が表示されていますか?
編集画面上に墨字が表示されているとき、そこの黒い部分は点字が表示されます。(F2キーで、反対の表示にもできます)
もし、そこに・・・・しか出ていないとしたら、点字の外字登録がされていない可能性があります。
Tエディタをインストールする際に、外字登録できると思うのですが、パソコンのバージョンによって、多少手順が違う場合もあるのかもしれません。
Tエディタの説明を読まれるといいと思います。

「てびき」といのは、「点訳のてびき」といって、ほとんどの点訳者が活用している点訳のテキストのことです。
ライトハウス、日本点字図書館など、視覚障害者関連の施設で売っていますが、申し込めば郵送で送ってくれます。
値段は1000円+消費税。
この「教室」も「てびき」に準拠してすすめていますので、
あわてることはありませんが、機会がありましたら購入されるといいと思います。

上手に説明できなくてすみません。
ほかの方が、足りないことを補足してくださるといいですが・・・
気がつかないで、説明不足になっているところが多々あると思います。
どんどんご質問をお寄せください。
わからないところもあると思いますが、できるだけお答えしたいと思います。

2003/04/19(Sat) 21:36

[0199] 陽子さんの2   えむ
陽子さん、すみませんでした。
『点訳のてびき』がお手元にあるものとばかり思い込んで、話をしておりました。
お持ちでないのに、これだけ打ててしまうなんて、すごいです!
tenさんの説明にあったように、この「入門教室」は『点訳のてびき』に沿って進めています。
内容は大きく言えば同じですが、細かく言うと、『点訳のてびき』に書いてあることをここですべて網羅しているわけでもないんです。
また、用例が多い方がいいかと思って、説明の中では、『点訳のてびき』に出ている以外の例を取り上げるようにしていたりするので、やはりできれば『てびき』をお求めになった方がいいかと思います。
  『点訳のてびき』第3版  編集・発行:全国視覚障害者情報提供施設協会
                  〒550-0002 大阪市西区江戸堀1-13-2
                    日本ライトハウス盲人情報文化センター内
                   06-6441-0015  FAX 06-6441-0039
                 発売:株式会社大活字
                  〒101-0061 東京都千代田区三崎町1-1-9
                    三崎町ビル3F
                   03-5282-4361  FAX 03-5282-4362


練習問題2を見せていただきました。
ほぼ完璧なできです。
最後の行の「やめよう」の後の読点が落ちていただけでしたので、比較ファイルは添付しません。

点字では、目で見る「墨字」とは、音の表し方が違う部分があります。
助詞の「は」「へ」、長音、拗音の3つが主な相違点です。
点字の学習で最初にぶつかる壁(というほどでもありませんが)がここなのですが、みごとにクリアなさっていらっしゃいますね。
これからも、「墨字」との違いを楽しみながら進めていってください。
2003/04/20(Sun) 02:53

[0200] やったー!ほぼ完璧   陽子
点訳は、他のサイトでやり方を見たりしながらやっていました。でもうれしいです。ますますはまりそう。

練習問題3を送ります。『数字の中のマスあけは■を付けていないので、ご自分で必要と思われるところであけてください』の意味がわかりませんでした。数字の中でマスあけが必要なところがあるのですか?
1050794653.bse

2003/04/20(Sun) 08:24

[0201] 解説   管理人
いままで、すごーく見にくかったので、解説をまとめました。
といっても、過去ログを並べ替えただけなんですけど。
まだまだ途中までですが、徐々に追加していきますのでよろしく。
http://www7.plala.or.jp/mizuhotennyaku/kyohshitsu/index.html
2003/04/20(Sun) 20:15

[0202] 陽子さんの3   えむ
陽子さん、数字のところに突入しましたね。
点字での数字の打ち方は、墨字と少し違うところがあるので、従来の講習会などでは、結構、時間とエネルギーを費やす部分でした。
ところが、パソコンで、しかも、ローマ字入力でやると、数符もツナギ符も勝手に付いてくるので、ずいぶん簡単になった感があります。
簡単になったので、実際の点字で、数字をどう扱っているか、読み手がどう読んでいるか、正しく伝えるためには点訳者はどこに気をつけなくてはならないか、というようなことを全然知らなくても、形だけは打ててしまうようになりました。
でも、それはとても危険なことなので、是非とも、点字フォントをインストールして、画面で点字の形をご覧になってください。
それから、この「入門教室」の過去ログが「解説」という形で少し見やすくなりましたので、練習問題をなさる前に、該当部分をご覧いただくといいと思います。

数字の中でマスをあけなければならないケースは、3つあります。
1つは、大きな桁の数字を打つ場合です。
普通の文章の中に出てくるような数字では、原則として、1つの数符に率いられるのは4桁までの数字です。
それ以上になると、たとえば、456789なら、「数符45マン■数符6789」と打ちます。
その場合に、「マン」とか「オク」とか仮名で入れたあと、次の数符との間は1マスあけます。
2つ目、分数の場合。
2/3は、点字では「数符3ブンノ■数符2」と声に出したとおりに打ちます。
その場合も、分母と分子の間、過分数であれば、整数部分との間も、1マスあけます。
3つ目は、およその数を打つ場合の一部です。
これは、ちょっとややこしいので、「解説」の3をご覧ください。

詳細は、添付ファイルで。
1050849738.txt

2003/04/20(Sun) 23:42

[0203] 陽子さん、はじめまして   おりーぶ
この入門教室におみえになる方はみなさん優秀。
「みずほ点訳」の入門教室は、偏差値高い!?
桃子さんも陽子さんも、ほんと、すっばらしい!
ところで、桃子さんは点字フォント、インストールされましたか?
いろいろな意味で、点字を知るということを考えると、やはり画面で点字が
見られるといいと思います。
せっかく、点訳を始められたのだから、点字の形を覚えて、読むことが
できるようになるのも、楽しいですよ。
私も点訳を始めて、エレベーターや駅の券売機などにある点字が読めた時は
本当にうれしかったです。

そういえば、最寄のバスターミナルのバス停にある点字案内の行き先。
シマダジュータクが、ミマダジュータクになっているのに気が付きました。
「シ」の1・2・5・6の点に3の点のおまけがついているんです。
あらまあ、困ったことですね。

点訳は、無理をしないで楽しみながらするのが、長続きのコツでしょうか。
ご自分のペースで、焦らず、のんびりと。
2003/04/21(Mon) 22:16

[0204] 管理人さん、オリーブさん、よろしくお願いします   陽子
だんだん難しくなってきて、早く「点訳のてびき」を取り寄せないと・・と、思っています。でも、管理人さんが解説をまとめてくださったので、わかりやすく、とても勉強になります。

今、ローマ字入力でやっていますが、点字フォントのインストールが難しく、まだできていない状態です。

練習問題4は、T−エディタのやってくださるままに任せてしまいました。それで、つなぎ符を自分で入れたい場合は、どのキーで打ったらよいのかわかりません。
「2000立米」は”りっぽーめーとる”としてしまいましたが、やはり、漢字で書かれている場合は”りゅーべい”としたほうが正しいのでしょうか?

練習問題5では、「二の丸・三の丸」の「・」は一応調べて中点を使ったのですが、入力画面上は数符と同じになるので、どのように点訳されているのか心配です。それとも読点でよかったのかしら?・・・

ではではとりあえず、送ります。
1050937520.bse

2003/04/22(Tue) 00:05

[0205] ひきつづき   陽子
練習問題6を送ります。

5.・・■うつくしい」なんて、■・・のところ、”」”のすぐ後に”なんて”と、続けると、”」”がつなぎ符にかわってしまうんです。
1050939582.bse

2003/04/22(Tue) 00:39

[0206] 陽子さんの4・5・6   ten
原本どおりという原則に従うと、やはり「立米」は「りゅうべい」と読んだほうがいいと思います。
もっとも、こういったことは原本の内容・種類、点訳方針によっても違いが出てくるところだと思います。
小説などでしたら、よほどのことがないかぎり原本と異なる表記をすることはありませんが、実用書などでしたら、どういう風に書いたらわかりやすか、ということも考慮する必要があると思います。
この「教室」では、基本的に原本どおりでやっていますが、原本どおりにはどうしてもできない、ということも多々出てきますので、そのへんはこれから考えていきましょう。

カギの閉じがつなぎ符のかたちになって表示されるのは、Tエディタが、3・6の点を、第1カギの閉じと認識できていないからです。
第1カギの開き・閉じと、つなぎ符は同じ3・6の点の記号ですので、Tエディタが多少混乱しているわけですが、画面上どういうふうに表示されていても、点字として正しければそれでかまいません。
点訳ソフトが表示してくれる仮名(墨字)の画面は、晴眼者のためには、点字より墨字のほうが読みやすかろう、というので、便宜的に使われる画面にすぎません。
実際に点字を読む人たちにとっては、何の関係もないもので、その表示も、点訳者にとっては便利ではありますが、点字そのものではありません。
墨字画面を信用しすぎないで、表示に「あれ?」というところがあったら、ぜひ点字画面で確認してください。そのためには、やはり点字がインストールされている必要があります。
点字は使える点の数が限られているので、同じ点の配置で異なる文字・記号を表す、ということがたいへん多いのです。
そういったとき、意図した文字・記号として確実に墨字画面上に表示されるとはかぎりません。
それが、正しいかどうかは、点字で確認する必要があります。
ちょっとしつこく言いますが(パソコンによる点訳において、たいへん重要なことなので、いささかこだわっているものですから)、点訳ソフトの墨字画面イコール「点字」である、という錯覚に陥らないようにしてください。
便利さの中にも落とし穴はたくさんあり、それは、機械のせいではなくて、使いこなす人間の認識の問題といえます。

「二の丸・三の丸」の中点(5の点)は正しく点訳されていました。
やはり点字が表示されないと不便ですね。
お使いになっていらっしゃるのは、ウインドウズXPでしょうか?
XPの場合、確か外字登録のさい、チェックを入れる箇所があったように思うのですが・・・
パソコンのことはよくわからないので、確実なことが言えずすみません。
早く点字を見ることができるといいですね。

練習問題の詳細は添付ファイルで。

1050969746.txt

2003/04/22(Tue) 09:02

[0207] 「まとめ」をありがとうございます   桃子
まだ、ざっとの段階ですが、「まとめ」を読んでいます。「てびき」より解りやすくて助かります。

点字フォントの件ですが、入っています。最下段に「点字」が無事に出ています。日常はローマ字で打ちますが、記号のときは、「簡易6点」を使うようにしています。

ここで学ばせていただいているお陰で、興味が深くなり、友人の知り合いなどからBASEのフロッピーをもらって、古いパソコン(かなり古いノート型)で6点打ち(カニタイプ)をしたり、WinBESをもらったりして、少しづつ遊んでいます。

このパソコンはノート型のせいか、外付けのキーボードを使わないと6点打ちが出来ません。普段使っているデスクトップは、横1列の6点打ちが出来ますが、仕事で使うことが多いので。もっぱらこのパソコンで送っています。

練習問題も、だんだん難しくなって、悪戦苦闘です。

最近、T-エディタのほうで「星の王子様」を打ち始めたのですが、練習問題を終わったら、この方のアドヴァイスもお願いできるでしょうか?

陽子さんへ
初めて同士、よろしくお願いします。

1050970187.bse

2003/04/22(Tue) 09:09

[0208] つなぎ符表示   ten
ひとつ忘れました。
ローマ字入力で記号を出す方法ですが、Tエディタの「入力」→「記号」で、記号の一覧表が出てきます。
そこで、必要な記号をクリックすればいいようです。
つなぎ符もそこにあります。
ローマ字入力で記号類打つ方法はほかにもあると思いますが、私自身はローマ字入力をしていないので、よくわかっていません。
もし、よかったら、6点入力にも挑戦してみてください。
キー操作が圧倒的にシンプルになると思います。
2003/04/22(Tue) 09:12

[0209] 点字インストールについて   ten
たまたまTエディタでの点字のインストールについて、
2つの情報が入りましたので、転載しておきます。

>スタート(クリック)→T・エディタ→点字フォントインストーラ(クリック)でフォントをインストールしてみてください。他のソフトが外字フォントを使用していると厄介なことになりますので、フォントをインストールするのは起動直後にしたほうが良いでしょう。windowsXPをお使いの時にはチェックを入れるのを忘れないようにしてください。詳しいことは点字フォントインストーラの画面に書いてあることをお読みください。
     ―――――――
先日の講習会で、WindowsXPの場合、フォントインストーラが外字エディタを壊してしまうことがあるので、
c:\windows\Fonts\に直接フォントをコピーしたほうがいいという話がありました。
コピーするフォントは
c:\Program Files\Kato\TEditor\EUDC3.TTE
です。
    −−−−−−−−
以上です。
2003/04/22(Tue) 14:15

[0210] tenさん、ありがとうございました。   陽子
おかげさまで、やっと、点字のインストールができました。今まで、数符も、中点も、外字符も、外引符もすべてが・・・・・・だったのが、「ああ!こうあらわすんだったのか〜」とすごく感激しています。

前回の練習問題はよく見直したつもりだったのですが、区切るところを、かなり見落としていた・・と、いうよりは、まだまだ全然理解してないんだな〜と、実感しました。

練習問題7を送ります。

桃子さんへ
こちらこそ、どうぞよろしくお願いします。m(__)m

1051014398.bse

2003/04/22(Tue) 21:26

[0211] 桃子さんの13   えむ
桃子さん、winBESやBASEまでお持ちなんですね。
点訳ソフトはいくつか種類があって、少しずつ扱いが違うようです。
「みずほ」では、現在はT-エディタを使っていますが、数年前までは、BASEでした。
私だけがいまだにBASEを使っています。(機械が古くて、T-エディタが入れられないのです)
でも、T-エディタとBASEは互換性があるので、どちらで作ったデータをどちらで読むこともできます。

『星の王子さま』、少し打ちためたら、練習問題と同じようにして、いつでも送ってください。
この本なら、原本を調達できますので、データだけ送ってくだされば大丈夫です。

練習問題13、結構厄介な領域に入ってきたのですが、ほんとに間違いが少なくて、びっくりしてしまいます。

2-16
  なんにも□しらないのた゛から□た゛まって□きいて□なさい、
  なんにも□しらないのた゛から□た゛まって□きいてなさい、
 「聞いてなさい」は「聞いていなさい」の「い」が省略された形ですね。
 そういう場合は、続けます。

以上ですので、ファイルは添付しません。
2003/04/23(Wed) 00:50

[0212] 陽子さんの7   えむ
陽子さん、点字フォントが入って、おめでとうございます!
ローマ字入力して、画面に仮名で出ているものを、f2で点字画面にしてご覧になってみてください。
それでもまだ、本当の点字、つまり、凹凸があって手でさわれるものとは全然別の、仮の姿なのですが、少なくとも、仮名画面でみるよりはずいぶん点字っぽいと思います。
普段入力するときは、たとえ6点入力するにしても、仮名画面にしておいていいのですが、ときどきは点字も見てやってください。
読者がどういうものを読んでいるのかを想像できないと、とてもまずいことになる場合もありますので。

練習問題7、外字符と外国語引用符の使い分けは、間違えやすいところですが、きちんとできていました。
ほんとに感心してしまいます。

最後のところ、
  うちに□XLSingaporeP□とXLLos
  うちに□XLSingaporeP□と□XLLos

ここだけでしたので、ファイルは添付しません。
2003/04/23(Wed) 00:53

[0213] どんよりした空です。雨が落ちてくるのでしょうか・・   桃子
これって、私のことだわ! と思いながら楽しく終わりました。本当に、近年の忘れっぽさといったら、自分でも持て余します。一つのことをしていたら、もう一つはすっかり忘れて、何かあったんだけどなぁ〜・・・何だっけ?? の状態です。

何とか複合動詞という言葉を覚えることが出来ました。しかし、難解ですねぇ・・・入ったものが耳からこぼれ落ちてゆくのが感じられます。カナシィ!!
1051083912.bse

2003/04/23(Wed) 16:45

[0214] 「星の王子様」を送ります   桃子
私の好きな本なのですが、読んでいる分には早いのですけど、点訳しようとすると絵をどうする?ここは、どう点訳する?など難問がいっぱい出てきました。間違いの多いものだと思いますが、時間をかけて最後まで打ってみたいと思いますので、時間のあるときで結構ですのでご指導をお願いいたします。
1051085552.bse

2003/04/23(Wed) 17:12

[0215] すみません、ファイルを送り損ねました   桃子
送ってから、ためしに開いたら開けませんでした。ちょっと席をはずしたときに、どこかをいじっちゃったようです。これは、つくと思うのですが・・・
1051085939.bse

2003/04/23(Wed) 17:18

[0216] 桃子さんの14   ten
忘れっぽさでは、私は人後に落ちません。
練習問題14にかぎっては、かなり「実録」です。

校正結果は添付ファイルでどうぞ。

まだ記号の使い方までいかないうちに、カッコやカギを使う練習問題を出してしまって、すみません。
記号の使い方にもいろいろルールがあって、これから順次出てくると思いますが、ふつうの文章ではなんといっても、かっこ(  )、とカギ「  」の使用頻度が高いので、折に触れ、ああ、こんなふうに使うんだ、と目をとめていただければ、と思います。
1051086936.txt

2003/04/23(Wed) 17:35

[0217] tenさん、ありがとうございます   桃子
平日の午後5時半は忙しい時間ではありませんか?その中を、見ていただいてありがとうございます。
今日までが休暇でしたので(変則勤務なので)、できるだけはやっておきたいと思って、打ち込んでいます。
そろそろやめよっ!と思いつつ、ついつい、離れられないぐらい楽しくて、面白いです。
練習問題15で「うすめた糊を使って、直す」ことを知りました。私は、失敗すると「点消し棒」で押し付けていました。せっかく打ったのに、1字間違いが直せなくて、はじめから打ち直したことも度々でした。講習会の宿題でしたからかなり必死になっていたことを思い出しました。
このパソコン点訳を始めてから、スピードも修正も簡単なのでうれしくて!と喜んでいましたが、やっぱり「緊張感」と「調べ方」は甘くなります。
こうかな?と思っていても送付前にチェックすれば・・・と思っていたり。そのチェックすることさえ忘れたり!の毎日です。
15回まで打ってきて、読み違えていたり、思い込んでいたりが多いことに改めて気づかされます。校正の人が大切なことがよくわかります。
1051096194.bse

2003/04/23(Wed) 20:09

[0218] 毎日、楽しみです   陽子
いつも、練習問題を送ると、すぐに添削してお返事をいただけるので、とても嬉しいです。練習問題をやるのも、お返事を待つのも、毎日とても楽しいです。

ずいぶん褒めていただいていますが、実は、桃子さんが添削されたものなどを見て、”はは〜、ここはこうするのか〜”なんてズルをしていました。スミマセン。でも、提出された練習問題そのものは開けないので見ていませんので・・。

練習問題8を送ります。

桃子さんへ
初めて同士といいながら、桃子さんはずいぶん前から点訳をやっていらっしゃるようですね。私は、ほんとに初めてで、点字もわからず、ただ、ローマ字入力をしている状態です。

1051101128.bse

2003/04/23(Wed) 21:32

[0219] 桃子さんの15   えむ
桃子さん、紙に打ったことがおありなのですね。
本など、大部なものの点訳はパソコンに移行しましたが、ちょっとした手紙や、晴眼者と一緒に読むための、点字付き絵本など、手で打ったほうが便利なものもたくさんあります。
手で打つ技術も大事にしていてください。
手で打つ技術の中には、点を消す技術も含まれています。
点消し棒で点を潰すのは、正しい方法です。
その際に糊をつけると、潰した状態がずっと維持されるのです。
糊をつけずに潰しただけだと、長時間たつと戻ってきてしまうことがあるんです。

さて、練習問題15ですが、違っていたのは、
  3-6  ダンラクデ■アローガ → ダンラクガ■アローガ
の1箇所だけでしたので、ファイルは添付しません。

『星の王子さま』は、もう少しお待ちください。
2003/04/24(Thu) 01:18

[0220] 陽子さんの8   えむ
陽子さん、点訳は、学校の試験などとはちがって、何をどれだけ調べてくださってもいいし、あらゆる関連情報を参照してくださっていいんです。
むしろ、そうやって先人の経験(?)に学ぶことこそ、必要なことですから。

添付されたbseファイルを見る場合は、右クリック→[対象をファイルに保存]で、一旦保存してから「T・エディタ」で開いて見てください。

練習問題8については、添付ファイルで。
1051118209.txt

2003/04/24(Thu) 02:16

[0221] 練習問題16を送ります   桃子
素浪人は辻斬りの犯人?でも瀬戸物の破片というだけでは、どんぶりとは限らないし・・・殺気立った素浪人は、突然斬りつけた?それとも、「なにをしている!」と怒鳴りつけた?
どうなったんだろう!記憶の曖昧さの時の「ご主人」もその後どうしたろうか?
これらは、何かの本からですか?もし、作っているとしたら、練習問題を作った人は、文才があって、小説家の人だ!と思ってしまいます。ワクワク!!

陽子さん、私は点字の講習会も何年か前に行ってますが、パソコン点訳はキーボードを叩くのに時間がかかります。とくに、デスクトップのキーボードは重い!ノートは軽く触れての打ち込めるのに・・・
分かち書きの理論は、「みずほ」で学ぶようにしています。一緒に学びながら、いつか一緒に点訳の本を仕上げられるといいね。
1051153699.bse

2003/04/24(Thu) 12:08

[0222] 楽しそう!   おりーぶ
桃子さんも陽子さんも楽しそう。
「のんびりと」なんて書きましたが、どうやら、のんびりしているのは私だけ?

学生時代は、ほっぺた枕になっていた辞書も、今は大のお友達。あの頃、もっと勉強しておけばと後悔しきり、
といっても、現在までそれを覚えていられたかどうかは、大きな疑問。
結構、つまらないことでも疑問に思ったら、いろいろ調べて、聞いて、教わっての繰り返しですが、
これがまた楽しいのかもしれませんね。

『星の王子様』に挑戦中の桃子さん、頑張ってください。
陽子さん、点字が出せるようになったんですね。
それなら、もうこっちのものです。時々、点字とカナを見比べたりしているうちに、覚えられますから、ね。
ファイト!
2003/04/24(Thu) 12:14

[0223] 桃子さんの16   ten
漢字をどう読むか、というのは、意外に難しいことがあります。
ひとつしか正解がない場合はいいのですが、どちらでも間違いではない、ひとによって読み方が異なる、複数の読み方があるのだけれど、微妙に雰囲気が違う、というときはあれこれ迷います。

5.「行きがかり上」
「いきがかりじょう」でしょうか?「ゆきがかりじょう」でしょうか?
私は、「いきがかりじょう」だと思っていましたが、大辞林では、どちらもOKのように書いてあります。
そもそも、この「行く」というのが、「ゆく」か「いく」か、いつも考えてしまいます。
どちらでもいい、という場合も多いのですが、必ず「ゆ」でなくてはならない、あるいは「い」でなくてはならない語というのもたくさんあります。
「行方不明」は「いくえふめい」とは読みません。
「行きつけの店」はあまり「ゆきつけ」とは言わないような気がします(言う人もいるかもしれない)。
「行く」を「ゆく」と読むといくらか上品な印象になる、というひともいます。
しかし、一般的にはやはり「いく」でしょうし、「行った」となったら「ゆった」とは読めません。
ケースバイケースのことも多いし、点訳者の判断とか、好みによっても読み方が異なる言葉だと思います。
作家によっては、「いく」と読まれるのを嫌ってか、「ゆく」とかな書きしている人もいますが、そうでない場合は、どう読むか適切なほうを点訳者が決めることになります。

「連中」
桃子さんは、時代劇風の文章なので、「れんじゅう」と読んでくださいました。いい判断だと思います。
新しい辞書にはもしかしたら「れんちゅう」だけしか載っていないかもしれませんが、広辞苑第1版では「れんじゅう」を主にとっています。
しだいに「れんちゅう」しか使われないようになるかもしれませんが、やはり、原本の内容・時代背景なども考えて、言葉を選ぶ必要もあります。

6.「開きかけ」
「ひらきかけ」でいいと思いますが、「あきかけ」もありそうです。
「開く」を「ひらく」と読むか、「あく」と読むか、同じようで、でもなんとなく違う気がします。
「窓が開いているよ」なら、どうでしょう?
話し言葉だと「まどがあいているよ」といいそうです。
といって、「まどがひらいているよ」と言ったほうが適切な状況、というのもあるかもしれません。
文の前後関係とか、物語の成り行きとかで、違ってくる場合も多いと思います。

校正結果は添付ファイルで。
1051169552.txt

2003/04/24(Thu) 16:32

[0224] 練習問題9を送ります   陽子
問題が進むとともに、難しくなって悩むことばかりです。こんなに辞書を引くようになったのは何(じゅう)年ぶりだろう?あとは、『てびき』が早く届くのを待つばかりです。

bseファイルを見るのに、右クリック→[対象をファイルに保存]で、一旦保存しましたが、「T・エディタ」で開けません???

桃子さん、パソコンを何台もお持ちなのですね。私は、デスクトップに慣れているので、キーボードの重さは気になりませんが、入力はきわめて遅いです。なかなか上達しませんが、まあ気長にがんばります。







1051195523.bse

2003/04/24(Thu) 23:45

[0225] データの保存   ten
点訳データを保存するとき、ファイルの種類が「テキストドキュメント」になっていると、bseファイルとして保存されないようです。
ファイルの種類のところを「すべてのファイル」にすると、うまく保存してくれると思います。

2003/04/25(Fri) 00:03

[0226] 陽子さんの9   ten
練習問題9に関連して、いくつか気づいたことを書きます。

2の「おばあちゃんなんかは」「座ってちょうだいなんて」、4の「30センチなんて」の「なんか」もしくは「なんて」、3の「並んでいるみたい」と4の「巨人みたいなものだね」の「みたい」、3の「イアン・ソープほどじゃ」の「ほど」は、同じ形でも品詞が異っている場合があり、それに準じて切り方も変わってくるので、少し注意します。

「冗談なんか言ってないで」というときの「なんか」は「など」という語が話し言葉の中で変化したものなので、考え方は助詞の「など」と同じですから、「ジョーダンナンカ」と続けます。
しかし、「冗談かなんか言ってたよ」の場合の「なんか」は「何か」という意味ですから、こちらのほうは「ジョーダンカ■ナンカ」と切って書きます。

「冗談みたいなこと言って」の「みたい」は「よう・ようだ」と同じ意味で、「冗談のようなこと」と言っていますからこの「みたい」は助動詞です。
ですから「ジョーダンミタイナ」と続けて書きます。
一方、「そんな冗談を言ってみたいよ」だったら、この「みたい」は試す、やってみる、という意味の動詞です(補助動詞)。従って自立語ですので、切って書きます。

「冗談にもほどがある」の「ほど」は程度、度合いという意味の名詞なので、切って書きます。
「君の冗談ほどつまらないものはない」の「ほど」は助詞で、こちらは「ジョーダンホド」と続けます。

上記の「おばあちゃんなんかは」「座ってちょうだいなんて」「30センチなんて」は、みな「など」の変化したもので、「何か」や「何て」ではありません。
また、「並んでいるみたい」「巨人みたい」も「並んでいるよう」「巨人のよう」、という意味で使われている助動詞です。
「イアン・ソープほど」も助詞の「ほど」です。
ですから、これらはみな前の語に続けて書きます。
しかし、「なんか」や「みたい」や「ほど」は続ける、というふうに覚えてしまうと、形は同じだけれど品詞が違う、といったものが出てきたときに対応しきれなくなります。
どういう状況でその語が使われているか、少し考えてみる必要があります。
といっても、それほど難しいものではなく、たいていは文脈・前後関係でわかると思います。

校正結果は添付ファイルで。
あっというまに、もう9番、すごい!!
1051224703.txt

2003/04/25(Fri) 07:51

[0227] 一眠りする前に・・・   桃子
漢字の読みは難しいですね。「家」「行く」「連中」すでにこの3つが練習問題に出ました。毎回、悩まされます。どちらも辞書に出ているので迷ってしまいます。

さて、少し眠りたいと思いますので、取り急ぎファイルを送ります。

陽子さん、がんばっていますね。もう9回目を終わったんですね。楽しくて仕方ない、という感じが伝わってきます。
やっぱり、点訳って面白いよね。間違えながらも、楽しんで遊びましょう、ね。
1051250241.bse

2003/04/25(Fri) 14:57

[0228] あ〜難しい、難しい   陽子
よく考えているつもりでも、品詞の違いをぜんぜん理解していないのですね。説明を聞いても、まだ悩んでしまいます。ほんとに”難しい”の一語につきます。

tenさん、ありがとうございました。
点訳データの保存、やっとできるようになりました。パソコンの操作も難しいです。

練習問題10を送ります。

1051280290.bse

2003/04/25(Fri) 23:18

[0229] 『星の王子さま』   えむ
桃子さん、『星の王子さま』1回目を見せていただきました。
おかげさまで、何十年ぶりかで、この本を開く機会に出会え、楽しみが増えました。

次に送ってくださるときで結構ですが、できたら、原本の出版年、第何刷か、ということを教えていただけるとありがたいです。
実は、私の手元にあった本は、昭和39年(1964年。もしかしてみなさん生まれる前?!)の第8刷なのですが、点訳なさったものと微妙に語句が違うような気がして、今日図書館で調べてみました。
1972年に版が変わっているらしく、図書館にあった1980年と2000年のものは、今回点訳分で少なくとも1カ所は言葉が違っていました。
「訳者あとがき」などは、あきらかに違っています。(書いた時期が違います。使われている著者の写真まで違うもので、ビックリ)
2000年のものは、本文が横書きになっていて、本のサイズも小さく、昔のイメージで探していた私には見つけることさえできませんでした。
そういう意味では、長く読み継がれているものを手掛ける場合には、気をつけないといけませんね。
とりあえず、今回は1964年と1980年の本で校正しましたので、ご承知おきください。

練習問題は、1校しかしていませんが、ちゃんとした本にまとめるのであれば、少なくとももう1度、別の人が見た方がいいですね。
どういうタイミングで2校をするのがいいか、目下検討中です。
全体の書式などは、全部打ち上がってからちゃんと決めればいいでしょう。(こういうことができるから、パソコン点訳は楽です)
ただ、章の変わり目は、原本どおりページ替えにした方がいいかもしれませんね。
その辺のことは、べつにきっちり決まっているわけでもありませんが、原本がページ替えにしているのには、それなりの理由というか、伝えたい気分みたいなものがあるのだろうと思います。
もっと実用的な文書、たとえば自治体の広報だとか電化製品の取り扱い説明書だとかの場合には、こちらももっと便宜的な対応をしていいと思いますが、この手のフィーリングが重視される出版物には、きっと、編集者のそれなりの思いが込められているのでしょう。
点訳してしまうと、残念ながら、そんな「思い」などどこかへ吹っ飛んでしまうことは山ほどあるので、こんなところで局部的にこだわってみても、いまさら何を、という感もあります。
でも、逆に、せめて可能なことは伝えたい、という気もします。
じゃあ、どこまでか、となると、それを伝えることのメリットと、それによって生じるデメリットとを秤にかけて、そのときそのときで悩むしかありませんね。

絵の説明も大変でしたね。
でも、この本にとってこれらの絵は、不可欠な要素ですから、多分、何らかの説明は必要ですね。
こういう部分については、人によって考えというか、捉え方がずいぶん違うと思いますが、私個人は、桃子さんの点訳者注の付け方(どの絵に付けるか? どう説明するか?)は、とてもいいと思います。

絵の場所を指している言葉をどうするかも、難しい問題ですね。
「まえのページのようなのでした」は、「うえのようなのでした」と言い換えてくださいました。
確かに、「前のページ」はその活字書の場合にしか意味がないので、そのままにしておくのはまずいような気はします。
フランスで出た原書でも、その絵があるのは前のページだったかもしれませんが、違ったかもしれません。
ですからここで、原本どおり、というのを金科玉条にして、「前のページ」という語句にこだわる必要はないと思います。
他の本でも、よく、「左記のように」というのが出てきます。
縦書きの本なら、「左記」なのですが、点字は横書きなので、「上記のように」と書き換えたりします。
さて、ここではどうでしょう?
点訳書の場合には、たいてい絵は省略せざるをえないので、読者が「うえ」を探しても、絵はないわけです。
むしろ、絵の説明はこれより後ろに入れてあるんですね。
とすれば、「次の」とか「この」とか言ってしまった方がいいでしょうか?
そういうことを一切勘案せずに、原本に書かれている字句をそのまま点訳する、という方針もあるかもしれません。
とにかく、原本にはこう書いてあります、ということを伝えるのが点訳者の仕事だ、と言ってしまえば、そうなのかもしれず、そう割り切れば、つまらないことであれこれ悩むこともないのでしょう。
ただ、私は、割り切るのがとても下手な性分でして・・・ついつい余分なことに引っ掛かってばかりいます。
他の方のご意見もお聞きしたいところです。

詳細は、添付ファイルで。
1051291581.txt

2003/04/26(Sat) 02:26

[0230] 桃子さんの17   えむ
桃子さん、練習問題17を見せていただきました。
いつものことながら、お仕事の合間にこれだけなさるのはすごいと感嘆しております。

詳細は、添付ファイルで。
1051326731.txt

2003/04/26(Sat) 12:12

[0231] 陽子さんの10   えむ
陽子さん、だんだんいろんな要素が加わってきて、あっちにもこっちにも気を配らなければならなくなってきて大変ですね。
でも、着実に身についてきているわけですから、焦らず、慌てず・・・。
間違えたところはよく覚えられるものですし、ああでもない、こうでもない、と悩んだところは、印象に残っています。
尤も、私などは、あ、これ、いつか、さんざん悩んだんだ、ということは覚えていても、で、結局どうだったのかは、さっぱり思い出せません。
仕方がないので、頭の体操だと思って、何度でも悩むことにしています。

練習問題10の詳細は添付ファイルで。
1051349040.txt

2003/04/26(Sat) 18:24

[0232] てびき   陽子
"さんざん悩んだ、ということは覚えていても、結局どうだったのかは、さっぱり思い出せない"
2003/04/26(Sat) 22:06

[0233] 『てびき』届きました。   陽子
待ちに待ったてびきが、とうとう届きました。これで一安心・・じゃない、じゃない。せっせと勉強しなくっちゃ。

"さんざん悩んだ、ということは覚えていても、結局どうだったのかはさっぱり思い出せない"こと。わかる、わかるこの気持ち。私なんか、いつもこう。やっぱり、何度も悩むしかないですね。一度打って、また直し、やっぱり、前のほうがよかったかな?なんて何度も繰り返しています。


1051362944.bse

2003/04/26(Sat) 22:15

[0234] 私ったら・・   陽子
メッセージ書きかけで、送ってしまったのですね。今、気がつきました。お恥ずかしい・・・
2003/04/26(Sat) 22:19

[0235] おはようございます・・でしょうか?   桃子
昨日は、ひたすらダラダラと過ごしてから、中華粥を食べに行きました。ボーっと過ごしても1日、見据えて生きても1日!とよく尊敬する学生時代の担任に言われたものでしたが・・・本当ですね。でも、私はダラダラも好きです。
変な時間ですが、練習問題を送ります。
1051378834.bse

2003/04/27(Sun) 02:40

[0236] 「星の王子様」について   桃子
えむさん、校正有難うございます。図書館まで調べてくださっているとは・・・お手数をかけてすみません。

私の本は、「岩波少年文庫2010」で1953年1刷、1976年42刷りで改版発行、1999年86刷と奥付に書いてあります。

1 点訳者挿入符は、なるほど、と思いましたので、アドヴァイス の方法で行きたいと思います。
2 「うえのよーな」は「つぎのよーな」に文をかえて、点訳者 挿入符にしてみました。
3 確かに象の数え方は1頭、2頭でした。訂正しました。
4 「しかたなしに、べつに職を選んで、」が原本でした。読み 間違えと思い込みでした。
5 「おぼえました。」のあとに、「そして、■世界中を、■たい てい、■どこも■飛びあるきました」をいれました。
6 「よがあける」のほうが、伸びやかで明るみを感じられるの で私も好きです。変えました。
7 「この本のはじめの・・」は、「レオン・ウェルトに」の章 が終わった後に(原本もそうですので)「これが、ぼくがあと に・・・肖像です。」をいれて、挿入符で打ちました。本文  は、そのまま「この本の・・なさい。」を打ってから「この■ 本の■3ページ目」の挿入符にしてみたのですが、どうでしょ うか?
8 「まるきり絵をかくことをしなかった」と原本にあります。

2回目のものを送りますので、よろしくお願いします。
1051381030.bse

2003/04/27(Sun) 03:17

[0237] 陽子さんの11   ten
「てびき」が届いてよかったですね。
この「教室」がてびきに従ってやっている、ということと、もっと大事なことは、この「てびき」が日本中のおおかたの点訳者の必需品である、ということもあって、やはり点訳者を目指すかぎり、ないと不便ではあります。

かぎの閉じのあとに助詞・助動詞(付属語)がきたばあいも続けます。カギの閉じのあと、語が続くと、ときどきTエディタがカギの形に表してくれないときがあるので、ちょっと不安になりますが、前にも書きましたように、Tエディタの墨字画面の表示はあまり信用できません。
点字のほうで正しければOKです。
カギの閉じの前後は、カギがないときと同じと思っていいと思います。
カギ閉じがなければ続ける語は、カギ閉じがあっても続けます。
校正結果は添付ファイルで。
1051418656.txt

2003/04/27(Sun) 13:44

[0238] 桃子さんの18   ten
私もダラダラ大好きです。
でも、いつもそうしていられないから、たまのダラダラが気持ちいいんですよね。

「目の前」について。
「目の前」はなかなかやっかいです。
「メノ■マエ」と切ってしまうのが、いちばん簡単ですが、実際の、目の、すぐ前ということではなくて、目前に迫っているという時間的な意味や、「本人の目の前でいうことじゃないわ」みたいな、近くでとか、すぐ聞こえるような位置で、とかいう意味の場合は、別に目の前何センチ、と言っているわけではありません。
そういうときには「目の前」は、もう一語化して使われる語と考えていいのではないか、と思います。
それで、「みずほ」では、よほどはっきりと物理的な「目の、前」の意味でないかぎり、おおむねこの言葉は続けようか、と言っています。
もちろん、違った考えの点訳グループもあると思います。
時間的な「目の前」は続けるけれど、距離的な「目の前」は切る、というところもあります。
こういったことは、なかなかすっきりとは統一できないことなので、「みずほ流入門教室」では、続ける場合が多い、と思っていただければ、と思います。

校正結果は添付ファイルでどうぞ。
1051419625.txt

2003/04/27(Sun) 14:00

[0239] 次回からはのんびりとやります。   陽子
ついつい、夢中になって、先に先に急いでしまい、よく見たつもりが、抜けているところがかなりありました。「○○■して」「○○て■いる」のところなど、特に。気をつけないと・・・。

仕事も家事も育児も放っておいて、ではまずいので、次回からはのんびりとやっていきたいと思います。
1051449562.bse

2003/04/27(Sun) 22:19

[0240] 「側」もわかりにくくて・・・   桃子
「こちら側」「東側」「北側」「西日の■あたる■側」でしょうか?いつも「側」にも悩まされます。
校正のアドヴァイスはとてもわかりやすくて、助かっています。おそらく、点訳はわたしのライフワークになるのではないかと思っていますのでぽちぽちでも続けていきたいと思っています。末永く、お願いします。

陽子さんへ
私は練習問題が長いのと難しくなってきたので、だいぶピッチが遅くなっています。家庭を持たない(持てない、とも言いますが・・)分だけ時間が取れているだけだと思います。
お互い無理をしないで、楽しんでいきましょう♪〜♪
1051464979.bse

2003/04/28(Mon) 02:36

[0241] 陽子さんの12   えむ
陽子さん、もしかして、いままでお仕事も家事も育児も放りっぱなしでした?
ご主人やお子さんが干上がっていませんか?
何事も、無理をすると長続きしませんから、くれぐれも、ゆっくり、じっくり、なさってください。
具体的・物理的に開かれる講習会と違って、この「教室」は、ご自分の都合に合わせて、いくら時間をかけても、間があいても、誰にも迷惑がかからず、何の不都合もありません。
その代わり、こちらも他のことにかまけて、お返事が遅れることもあるかもしれません。
なにとぞご了承ください。

練習問題の詳細は、添付ファイルで。
1051542717.txt

2003/04/29(Tue) 00:11

[0242] 11の訂正   ten
ひとつ訂正。
陽子さんの11の添付ファイルですが、
「名詞+スルはおおむね続けます」は「切ります」の間違いです。
訂正が遅くなってすみません。
こういう間違いがあると混乱しちゃいますよね。
こんな調子ですが、なにか気づかれましたら、ご指摘ください。
2003/04/29(Tue) 08:32

[0243] 『星の王子さま』2   えむ
『星の王子さま』岩波少年文庫版を図書館で借りました。
ところが、これが、2000年6月の、新版第1刷です。
桃子さんがお持ちのは、その前の版ですね。
分館にはあるらしいので、数日中には取り寄せてもらえます。
図書館は近所ですので、ご心配なく。

で、いまさら何が変わっているんだろう? 著者も訳者も既に亡くなっているのに、どこを変えようがあるんだろう? と思っていましたら、今回の分の中にも、1カ所、変わっているところがありました。
「小惑星3251番」が「小惑星325番」に変わっているのです。
うーん、このことの意味はなんなんでしょう?
妙に気になってしまいます。

さて、2回目については、2カ所しか問題点がなかったので、ファイルは添付しません。

7-8 シマセンデシタ。のあと、「おとなというものは、そんなものです。」という1文が抜けています。
13-4 「としとって」は、ひと続きのようです。「歳をとって」の「を」が省略されたようにも感じるのですが、辞書には「としとる」という動詞が見出し語として出ているので、ひとつの複合動詞になっているということなのでしょう。

以上です。
点訳のルールは、基本的なことはきちんと決まっていますが、それ以外に、点訳者に任されている部分も多いので、こうやって見せていただいても、はっきり間違い、というところ、解釈によって変わる、というところ、どちらでもいいけど私はこっちが好き、というようなところ、いろいろあるわけです。
校正の段階では、そういうどっちでもいいところも含めて、なるべくいろんなことを提示したい、というのが、私たちの方針です。
はっきりした間違いだけを指摘するのがいい、そうでないと、校正者の意見が前面に出すぎて、点訳者の自由な表現を潰してしまう、という考え方もあります。
それはそれで一理ありますし、点訳者より校正者の方が点訳経験が長かったりすると、点訳者が遠慮してしまう危険も確かにあります。
でも、反面、人間は誰でも自分だけの考えには限界があるので、他の人の、自分とは違う考え方に接する機会は多ければ多いほどいいと思うのです。
自分ではこう思っていたけど、なるほどそういう解釈もあるか、とか、あ、そういうことを考える人もいるんだ、と気付くと、なんだか自分の視野が拡がったような気がして、嬉しくなります。
そうやって出されたいろいろな意見の中から、点訳者が取捨選択して最終的な形を決めていけばいいと思います。
最終決定権は点訳者にあるのですから、誰に遠慮することもないし、自分はこう解釈したのでこの表記が妥当だと思う、と主張すればいいのです。
私たちの校正のスタイルはそんなふうなので、そのつもりでいらしてくださいね。
2003/04/29(Tue) 17:53

[0244] 星の王子様2、直しました   桃子
追加しました。
おとなと■いう■ものわ、■そんな■ものです。
@あいかわらずのオチョコチョイ・バージョンです。

訂正しました。
としとって■しまったに■
@点字表記辞典にも「年取る」と続いていました。

一人だと、想いが一つになるので、「あ〜、なるほど」とか「あったよね〜、こういう言葉」に行き当たりませんので、たくさん下さい。最近は、(昔から?)美しい日本語といわれる語彙を忘れてしまいそうです。会話もニュアンスは貴方任せ風になっていることに気づかされます。

日々、欠落していく脳細胞に、ハッパをかけて楽しんでいます。
この本の懐かしさもそうですが、言葉表現が柔らかでやさしいことに惹かれます。打ちながら、つくづく、私も年取った、おとなになってしまったんだなぁ〜・・・とため息が出ます。
1051614860.bse

2003/04/29(Tue) 20:14

[0245] 桃子さんの21   えむ
桃子さん、練習問題21見せていただきました。

地名の中の、方角を表す言葉、たとえば東、西、南、北は、それが頭に付く場合は、3拍のヒガシ、ミナミなら切るし、2拍のニシ、キタなら続きます。
逆に、後ろに付く場合は、2拍のものでも切るんです。
ですから、ミナミ■センジュ、キタセンジュ、トヨハシ■ミナミ、トヨハシ■キタというふうになります。
頭に付くときと、後ろに付くときでは、その結びつき方に差があるということなのでしょう。
確かに、発音上も、切れ方にやや違いがあるようには思います。

「3駅」は、わたしは「みえき」と読むのですが、特に若い人たちは「さんえき」と読む人が多いのかもしれません。
「さんえき」なら、表記は「数符3..エキ」ですね。
どこまでを和語読みするかは、人によっても時代によっても違います。
「5駅」くらいになると、「いつえき」はちょっとわかりにくいかもしれません。
「3駅」でも、言うときには「みえき」と言うかもしれないけれど、点字になっているときは「3」という数字があった方が意味がサッととれる、という意見もあると思います。
そこが、点訳が音訳とも違うところなんですね。
どちらがいい、と申し上げにくい点です。

この問題文を書いたときは、まだ愛知県新城市は、よその地域ではそれほど知名度の高い市ではなかったので、地名はよく調べてから打ってください、ということの例として言えたのですが、今や全国区で非常に有名になってしまって、練習問題には不適当かもしれませんね。
世の中、何が起こるかわかりません。
もう少しいいことで有名になればよかったんですけどねえ。

詳細は、添付ファイルで。
1051622205.txt

2003/04/29(Tue) 22:16

[0246] 練習問題19を送ります   桃子
思いっきり、19と20を飛ばしてしまったようです。とりあえず、19を送ります。

地名の・・について
「立川北支部」は「タチカワ■キタ■シブ」で、「西立川市部」は「ニシ■タチカワ■シブ」ですね?
よく地名には、○○南、とか、北××市とかが多く出るので、解らなかったのですが、頭と後で考えるんですね。
やっぱり「手引き」よりも、解りやすいです。ちゃんと「手引き」を読み込めば解る事なのでしょうが、ものぐさなのですね、私は。スミマセン!
1051629137.bse

2003/04/30(Wed) 00:12

[0247] 壊れた・・・   えむ
パソコンが壊れました。
申し訳ありませんが、しばらく留守にします。
2003/05/01(Thu) 08:57

[0248] 「ニシタチカワ■シブ」でした・・   桃子
頭につく、西は続くのですから・・・また、間違えました。

えむさん、パソコン壊れちゃったんですね。1日も早い、ご回復をお祈りします。私も壊れたとき、かなり焦ってしまいましたから・・

お帰りになるまで、少しずつ打ちためておきますので、お帰りになったら、またお願いします。


1051752603.bse

2003/05/01(Thu) 10:30

[0249] 桃子さんの19・20   ten
えむさんのパソコンの調子が悪いということですので、復帰されるまで練習問題を見させていただくことにします(いささか力不足ですみません!)。
桃子さんの練習問題19・20ですが、大変よく出来ていますので、添付するまでもないので、書き込みます。

練習問題19

 旧  2-16   いなのた゛ろー。□□さっきから□じゅーたくか゛いと□おもわれる
 新  2-16   いないのた゛ろー。□□さっきから□じゅーたくか゛いと□おもわれる
                        
 旧  4- 6   て゛きるかも□しれない。□□いっしゅんに□して、□し゛ふ゛んの
 新  4- 6   て゛きるかも□しれない。□□いっしゅんにして、□し゛ふ゛んの
「シテ」は、文語的表現のときには続けて書きます。   
「波静かにして」とかいったような表現で、少し強調していいたいときの「シテ」ですね。                    

 旧 5-12   と゛こも□かしこも□かんかくか゛□なく□なって□きた。
 新 5-12   と゛こも□かしこも□かんかくか゛□なくなって□きた。
この「ナクナル」を切るかどうかは微妙なところです。
「感覚」というものが「無い」と考えれば続けるし、「感覚がない」という状態になった、と解釈すれば「ナク■ナッタ」でしょう。
どちらも間違いというわけではないと思います。
ただ、切る「ナク■ナル」の範囲をどこまでにするかは、なかなか難しい問題なので、何かぐたいてきなものが「無くなった」と解釈できるときには、おおむね続けていいかな、と思っています。このへんはいろいろ意見が分かれるところかも知れません。
                   
練習問題20

 旧 1- 8   かみさんにわ□にけ゛られる、□かか゛いの□じょろーに
 新 1- 8   かみさんにわ□にけ゛られる、□はなまちの□じょろーに
  「花街」は「ハナマチ」、時代劇でいう、いわゆる女郎屋さんが立ち並んでいるようなところですが、今はこんな言い方はもうしないかな?                      
          
旧  3- 5   か゛きじゃあ□ねえか。□□てめの□ふしまつを□こんな□か゛きに
新  3- 5   か゛きじゃあ□ねえか。□□てめえの□ふしまつを□こんな□か゛きに
                        
旧  3-14   よろこんて゛、□せ゛け゛んに□てを□ふりふり□かえって□きたと
新  3-14   よろこんて゛、□せ゛け゛んに□てを□ふり□ふり□かえって□きたと
 2つ以上の意味のまとまりから なっている繰り返し言葉は切ることになっています。
何を意味のまとまりと捉えるかはなかなか難しいところですが、「ふりふり」は、「手を振り、足を上げ」などというように、「振り」だけでも使われますので、切ってよいと思います。                    

 旧 4-12   いるって□いうんた゛から、□かなけ゛な□もんた゛。□□まったく
 新 4-12   いるって□いうんた゛から、□けなけ゛な□もんた゛。□□まったく

以上です。

2003/05/01(Thu) 14:02

[0250] 19と20、ありがとうございました   桃子
tenさん、ありがとうございました。
「花街」ですが、新解明 国語辞典には「花街(かがい)」・・「遊郭」のえんきょく表現。と記載してあり、「花町(はなまち)」・・芸者などの住んでいる町(の一郭)。[狭義では、遊郭をさす]表記「花街」とも書く。とありました。

「無くなる」は難しいです「亡くなる」ならいいのに・・・

しかし、むずかしくなりましたねぇ、フーッ・・

面白いけど難しい、難しいけど面白い・・・どっち?






1051854309.bse

2003/05/02(Fri) 14:45

[0251] カガイ   ten
そうですねえ・・・
カガイという言い方がある、ということですよね?
私は知らなかったので(すみません!!)、簡単に「ハナマチ」と書いたのですが、ちょっと言い訳っぽく言えば、「カガイ」という言い方があってもやはり「ハナマチ」のほうがわかりやすいだろうと思います。
筆者がルビでも振っていれば別ですが、2種類以上の読み方があって、そのどちらでも支障がない場合は、できるだけ点字で読みやすいほうを選択したほうがいいと思います。
もちろん、その文章の雰囲気とか傾向にもよるんですが、たとえば、「翌朝」は「ヨクチョー」よりも「ヨクアサ」、「ある夜」は「アル■ヨ」より「アル■ヨル」といった具合です。
もちろん、「朝」も「夜」も、絶対にこっちの読み方でなければいけない、ということもあるんですが、一般論としてはできるだけ読みやすいほう、ということですね。
でも、「花街(カガイ)」、ひとつ覚えました。
こういったことをご指摘いただけると助かります。

「なくなる」は私もよくわかりません。
こんなことをいうと無責任ですけど、このへんはどっちでもいいというか、どっちでもあんまり誰も困らない、という感じかも知れません。
2003/05/02(Fri) 18:33

[0252] 桃子さんの22   ten
桃子さん、快進撃ですね。
非常にきちんと点訳されていて、感心しています。
点訳は面白くて難しい作業ですね。
でも、ずーっと飽きませんよ。
ベテランの人のなかには30年も40年もやってらっしゃるかたがいて、その方たちもいつまでも悩みながら点訳されています。
そこが点訳の最大の魅力(?)。
詳細は添付ファイルで。
1051870988.txt

2003/05/02(Fri) 19:23

[0253] 練習問題23です   桃子
現代の若者の話し言葉・・で書かれているのでしょうか。テンポが良くておもしろいのですが、「ネ」や「ひ・み・つ」などの中点があったりで・・・どうなのよ?の気分で打ちました。
1051899368.bse

2003/05/03(Sat) 03:16

[0254] 桃子さんの23   ten
えむさんの復帰がまだなので、今回も私が見させていただきました。
不十分な点は、あとでご質問いただければと思います。

羅列されたいくつかの言葉があるとき、2マスあける必要がある箇所があるかどうか考えてみるといいと思います。
「佐藤稔・31歳・デザイナー事務所勤務」といったように言葉が並んでいるとき、点訳では中点の使える場所が限られている関係で、この中で使われている中点は原則的に使えません。
そこで、単純に点訳して、
サトー■ミノル■31サイ■デザイナー■ジムショ■キンム
としてしまうと、どこがひとかたまりの語なのか、よくわからなくなってしまいます。
「佐藤稔」は名前ですからひとかたまりで、そのひとかたまりの中にマスあけがあります。
「デザイナー事務所勤務」もひとかたまりですが、やはりマスあけが必要です。
そういったマスあけを含む語同志をさらにひとかたまりごとに明確にさせたいとき、あいだを2マスあけにするといいと思います。
サトー■ミノル■■31サイ■■デザイナー■ジムショ■キンム
このほうが、それぞれの語の関係が少しは明確になると思います。
墨字では中点があるし、なんといっても漢字が入っていますから、個々の語の関係がわかりやすいのですが、点訳ではただ羅列してしまうと、非常にわかりにくくなる場合も多いようです。

詳細は添付ファイルでどうぞ
1051952581.txt

2003/05/03(Sat) 18:03

[0255] tenさん、ありがとうです。 24を送ります。   桃子
中点をどう考えていくか・・・なんとなく、記号の点訳は少ないほうが読みやすい、というか、私がまず覚えたのは50音や拗音、濁音で、数字やアルファベットはその都度に見ながらだったので、記号などとんでもなく思ったものでしたから、中途失明の方だと、余計、そう思うことが多いかもしれませんね。

糖尿病の網膜剥離で、中途失明になった方に出会ったことがあるのですが(この方は、かなりのがんばりやさんなのですが)、「これから、点字を覚えるのはつらいなあ〜。50音くらいならいいけど・・」とおっしゃっていました。50歳を超えていらしたので文字を読む習慣をどう変えていけるかに、迷っていらしたことを思い出しました。

できるだけシンプルで、センテンスの短いものの方が、読むのが楽かも・・と思いました。

さて、世の中は3連休!!職場によっては、もっともっとお休みのようですが、私は仕事です。仕事なんか嫌だあ!!やめたいな・・・でも、後で困るだろうし、この仕事は好きだし・・・レレッ?困っちゃう〜〜〜ッ!!といいながら、ストレス発散に「練習問題」をやっています。

2003/05/04(Sun) 12:04

[0256] アッ!!!ファイル〜〜   桃子
忘れました・・・
よろしくお願いします・・
1052017761.bse

2003/05/04(Sun) 12:09

[0257] 「星の王子様」3   桃子
少しずつですが、「星の王子様」も進めています。今日は、その3を送ります。

そろそろ、お風呂に入って、明日の仕事の準備をしますので、今日は、ここまでにします。

おやすみなさい・・・
1052053589.bse

2003/05/04(Sun) 22:06

[0258] 桃子さんの24   ten
記号は少ないほうが読みやすいことは確かです。
パソコンで点訳ができるようになって、墨字の画面を見ることが多くなったので、点字は、「小さな点に指先で触れて読む」ものだということをつい忘れてしまうのですが、点字の触読を習得するというのは、きっとたいへんなことだと思います。
だから、点訳もできるだけ読みやすく、あまり意味のない記号類は省略できるように、記号の使える範囲を限定しているんだと思います。
墨字の文って、記号をかなり気分的に使うことが多いので、そのあたりに惑わされないようにしないと、と思います。

高齢になってから点字を覚えるのは、きっととてもたいへんでしょうね。
糖尿病って、皮膚感覚も鈍くなると聞いていますし。
でも、ご本人にやる気があるのなら、ぜひ50音だけでも、それが無理だったら、ご自分の名前だけでも読めるようになると、きっといろんなことに張り合いが出るのではないか、と思います。
高齢の方でも、訓練で点字が読めるようになった例はいくらでもありますから、桃子さんのお知り合いのかたも読めるようになるといいですね。

校正の詳細は添付ファイルで。
「星の王子様」はえむさん復帰をお待ちください。
1052088524.txt

2003/05/05(Mon) 07:48

[0259] 25をおくります。   桃子
また同じ「見た目」を間違えました。くせなのでしょうか・・今度からは、気をつけて!といつも思っているのですけど、思うだけなのでしょうね、結果的に。

「ちょっと見」、をいまさらですが調べました。お手軽な新解明ですが(これでだめだと広辞苑なのですが)、「ちょっと」は副詞で、ずらっと読むと「▲見(み)」がありました。例文が「▲にはいいが」となっていましたので、「ちょっと見」は一語かな?・・「ちょっとみにわ■いいが」

おなじ「ちょっと」でも「▲した」には「連体」の記載もあるし、例文は「▲出来事」でしたから、「ちょっと■した■できごと」になるんでしょうか?

さて、少し早起きして、25をやってみましたので、お願いします。
1052113804.bse

2003/05/05(Mon) 14:50

[0260] 桃子さんの25   ten
「ちょっとした」は「チョット■シタ」ですね。
だから「チョット■シタ■デキゴト」になります。
言葉によって辞典の扱いにもいろいろ違いがあって、
調べたらかえって混乱した、なんてこともあったりするんですが、それでも、国語辞典は点訳者の強い味方と言えますね。
「ちょっと見」の場合は、点訳表記の面からいえば、「ミ」だけでは心許ない、続けていいものであれば続けたい、という感じの言葉です。

お天気のいい3連休でした。
桃子さんはお仕事だったんですね。
そのあいまに、点訳もして、すごいですね。
25の校正結果を添付します。

1052135820.txt

2003/05/05(Mon) 20:57

[0261] おひさしぶりです   陽子
5月の連休は、バスで高山や信州北アルプスの秘湯など色々回って、楽しい旅でした。旅行はやっぱりお天気じゃないとね〜。

やっと、練習問題13です。
『「」と』は続けるのだから『、と』も同じような気がするのですが・・、こちらは区切るのですね。
長火鉢は[なが■ひばち]にするのか悩みました。他もわからないところばかりですが・・

てびきのp.11の未曾有、閏年は、[みぞー][うるーどし]とはならないのですか?動詞の語尾の「う」は、「う」と書くのは覚えたのですが、長音符の使い方もけっこう難しいです。
1052191692.bse

2003/05/06(Tue) 12:28

[0262] 陽子さんの13   ten
GWが終わって、そろそろ暑くなってきますね。
私は暑いの苦手です。信州、いいなあ・・・。

読点のあとは、そのあとが助詞や助動詞のような付属語でも1マスあけることになっています。ですから、
<「  」、と>と書かれてあれば、<「  」、■ト>ということになります。
Tエディタで打ってみるとわかるのですが、読点のあとマスあけせずに語を続けると、読点と認識してくれません。
外字符と読んでしまうと思います。
後ろを1マスあけない56の点は、読点ではなくなってしまうんですね。

「閏(うるう)」「未曾有(みぞう)」も発音上は、「ウルー」「ミゾー」と言っているように聞こえることがあるかもしれません。
このへんは判断の難しいところかもしれませんが、たぶんこういう言葉はほんらい「ウルウ」「ミゾウ」と「ウ」の部分をきちんと発音すべき言葉なんだと思います。
長いこと使われてきて「ウ」の発音がいいかげんに(?)なってきてしまったけれど、また、「ウ」の前が「ル」や「ゾ」などウ行の語なので、伸ばしたほうが言いやすいのだけれど、でもほんとうは伸ばさないで「ウ」と発音する、そういう言葉なんじゃないかと思います。
でも、「行こう」とか「弟」とか「宇宙」とか「八日」といった言葉は、口に出していうときには「ウ」の部分は必ず伸ばしていいますよね?
「ウ」をわざと意識して「オトウト」とか言うときでもないかぎり、こういった語は伸ばして発音するべき語なんじゃないでしょうか?
長音の使い方は覚えてしまうとそんなに難しいわけではないのですが、はじめのうちはやっぱりちょっと混乱しますね。
いろいろ用例を覚えておくといいと思います。

「長火鉢」は一語でしょうね。
「火鉢」に「長」という、形容詞の「長い」の語幹部分がくっついているんですけど、「長」だけ切り離すことは出来ないと思います(接頭語的なものかな?)
長椅子、長わずらい、長靴下、なんていう語も一続きでいいでしょう。
1052204716.txt

2003/05/06(Tue) 16:05

[0263] 26をお願いします   桃子
陽子さんへ
 楽しかったみたいですね、いいなぁ〜〜
 お天気も良かったし、私は合間を見ながら洗濯でした。あとは 「みずほ」と仕事だけ・・・なんか、ツマンナイ、遊びに行き たい!旅に出たいー!!
 お遍路姿で四国めぐり・・なんて、出来もしない夢ですが、時々 見ます。
 信州はいいところですね。空気はきれいだし、温泉は豊富だ  し、歴史を旅するのもいいし・・・私も信州は大好きです。

さて、本日もあいかわらずの仕事前です。
先日、ここからのリンクで「コア・ルーム」を覗いたら音声の点訳(?)って書いてありました。よくわかりませんが、いろんなものがあったんですね。
でも、何事も基本!と思うので、ここで学びますので(遊びの間違い?)これからもよろしくお願いします。
1052286587.bse

2003/05/07(Wed) 14:49

[0264] 桃子さんの26   ten
つなぎ符や英文の扱いはむずかしいのですが、たいへんよくできていますね。ほんとうに感心しています。
こういう内容の文章が点訳できるようになると、普通の小説などは比較的楽に出来ると思います。
校正結果は添付ファイルで。

「コアルーム」の点訳物は、主にパソコンを使って音声で聞くひとを対象にしています。
仮名と漢字の混じった文章は、漢字が正確に読まれなかったりして、音声ソフトで読み上げても不十分だったり、わかりづらかったりすることが多いらしいのですが(実際にはきちんと聞いたことがないのですが)、点訳されたものは、漢字の読みがわからないといったこともありませんし、文章も要所要所で区切れていますので、音声ソフトで聞く人には、それなりに役にたつようです。
点字の触読は習得が難しいのこともあって、「音」で聞く読書を楽しんでいる方もたくさんいます。
今はパソコンの時代ですから、点訳書をひとつ作っておけば、紙に打ち出して触読する、ピンディスプレイ(点を触ることができるディスプレイ)で読む、音声化して読むなど、
選択肢がいろいろあります。
いろいろなものを、どんどん点訳しましょうね!
1052298858.txt

2003/05/07(Wed) 18:14

[0265] 27を送ります   桃子
こういうパターン(形式)は、初めてなので悩みました。どれも難しいと思うのですが、いままでで、これが一番難しく思われました。

これもやってみたい、あっ、これも好き!などと思いながら本屋さんに立ち寄ることが多くなりました。はやく、きちんとできるといいな・・・と、思うこのごろです。
1052400242.bse

2003/05/08(Thu) 22:24

[0266] 桃子さんの27   ten
まだ「書き方の形式」のところに入っていませんので、
問題が少し先走っていてすみません。
小見出し符やその他の記号を使うのは、こういったパンフレットや案内のようなものが多いものですから。
どんなものでも、書き方の形式を考えないでいい、というものはありませんので、少しずつ慣れていってください。

校正結果を添付しますが、こういったものになると、どういう書き方が正しいとか、間違っているとは一概に言えなくなってきます。ほかの考え方・点訳の仕方もある、とご理解ください。
1052404123.txt

2003/05/08(Thu) 23:28

[0267] 14を送ります。   陽子
桃子さんへ
ずいぶん速いペースで、すすんでいらっしゃいますね。連休もお仕事ごくろうさまでした。たまにはのんびり旅にでるのもいいものですよ。もっとも私もほんとにたまにしか行けてませんけど・・。

「 」の次の...は1マス空ければいいんでしょうか?
よろしくお願いします。
1052539165.bse

2003/05/10(Sat) 12:59

[0269] 陽子さんの14   ten
「  」に続く・・・の前を何マスあけるかは、場合によって違ってくると思います。
練習問題14の最後の文章の場合は、
<頼りないんだから」・・・こんな会話が>
ということですので、カギの閉じでいったん文章が切れていると解釈していいと思います。
なので、2マスあけます。
しかし、場合によっては、カギのなかの文章とその外側の点線が切れていないこともあると思います。
<「それは違うと思うよ」・・・というのが、彼の意見だった。>
というような文章だったら、点線の前は1マスあけでいいように思います。
やはり前後の関係、文の続き具合による、ということだと思います。

校正結果は添付ファイルで。
陽子さんもずいぶん慣れていらっしゃったと思います。
この「教室」に参加してくださる方は、みなさん優秀!
1052573756.txt

2003/05/10(Sat) 22:35

[0270] 28を送ります   桃子
既に数回前からは余裕無しで、ウッウッー!!と叫ぶような(?)状態で越えています。ちょっとマゾっぽい楽しみ方です。

ところで、やっぱり読めるってありがたいことですね。知らないことを本や文章の中から感じ取ることができるのですから。この選挙権の文章も、ああ、そういえばいつだったか習ったことがあったなあ・・・あの時は、女性にすぐに与えられなかったことに怒ったっけ・・・だから女(女性じゃなく女)は従順こそ美徳、なんていわれるんだ!!と従属的なものの言い方に伯父さんに食ってかかっかっけ・・・若かったんだなあ〜〜なんて思い出しました。

陽子さんへ
あなたにも刺激されて、5月中には箱根辺りへいってこようかと思います。近間ですが、仕事が嵩んでお疲れ気味なので・・ご褒美をあげようと思います。
1052631224.bse

2003/05/11(Sun) 14:33

[0271] 桃子さんの28   ten
かなり難しい問題だと思うのですが(実は、「みずほ」の仲間たちは「私にはできないかも」などと密かに言い合っております)、よく出来ていますね。
記号の点訳は、しょっちゅうお目にかかるもの(読点、句点、カッコ・カギ類など)以外は、一度覚えても、しばらく出てこないとすぐに忘れてしまいます(私だけだったりして)が、それでかまわないと思います。
かなりベテランの点訳者も、稀にしか出てこない記号は、てびきなどで確認しながら打っていると思います。
それこそ、丸暗記しなければ試験に落第するぞ、というものでないところが、点訳のいいところ。


5月の箱根!
いいですねえ。
梅雨まで、しばらくいい気候が続くといいですね。
1052655547.txt

2003/05/11(Sun) 21:19

[0272] 29をおくります   桃子
これなに?えっえっ!記号が多くてこんがらかってしまいました。内容もこんがらかってるのに・・・
お気に入りのなつかしい飴玉に手が行くことが多い問題でした。
それにしても、わからないことだらけ・・・記号って難しい。

気がついたら、練習問題もあと残すところ1問となりました。ちらっとみたら、やっぱり苦手な感じのものでしたが、アタックしていきます。
1052710451.bse

2003/05/12(Mon) 12:34

[0273] 桃子さんの29   ten
桃子さん、快進撃ですね。
無茶な問題で申し訳ありません。
これほど無茶苦茶な文章はめったにありませんが、
ポイントは、どことどこの囲み記号がセットになっているか、重複して使えない記号はどれとどれかを見極める、ということだと思います。
とくに、ワンセットの記号の開きから閉じまでの距離が長くて、その間にあれこれ記号が使われている場合は、ひとつひとつの開きと閉じを忘れないようにしないと、開きがあって閉じがない、とか、開いたはいいけど、閉じを別の記号にしてしまった、なんてことになったりします。
支障がなければ、記号を省略することも含めて、混乱しない方法を考えます。
それがなかなか難しいんですけどね。

校正結果は添付ファイルで。
こういった内容のものも、点訳者の解釈・考えによって、別のやりかたもあり得ます。
私たちのやり方は、ほんの一例だとお考えください。
1052734139.txt

2003/05/12(Mon) 19:08

[0274] お邪魔します   おりーぶ
桃子さん、問題も残すところ、あと一問。ほんと快進撃。
このあたりの問題は、「オリーブ、撃沈」状態で、手がでません。
すごいです。感心しています。脱帽です。

陽子さん、点訳は初めてとおっしゃってみえましたのが、嘘のよう。
はなまる! すっばらしいです。
そして、お二人とも楽しそうなので、こちらもルンルンしてきます。

高山、信州の旅を満喫されてリフレッシュの陽子さん。
これから箱根の旅が待っている桃子さん。羨ましいの一言です。
私はとごへ行く予定もなく、猫とお昼寝三昧。どこからか「点訳してよ」という声が・・・。
またまたいらないおしゃべりを、お邪魔しました。
2003/05/13(Tue) 09:55

[0275] 15を送ります   陽子
手打ち点訳は、本当に大変だったんでしょうね。私だったらぜんぜん先に進めなくなりそう。おかげでパソコン点訳しか知らないものだから、とにかく気楽に打っています。
1052838665.bse

2003/05/14(Wed) 00:11

[0276] 陽子さんの15   ten
手で打つのは確かにたいへんですが、
紙に直接凹面の点を打って、凸面を読むわけですから、
長くやっていると、凹凸どちらの点字も読めるようになります。
手打ちのベテランは点字を読むのが非常に早いですよ(私は、今はきっと全然読めなくなっているかもしれません)。
街なかの点字の案内などに、何が書いてあるか読むこともできますし、ふつうの手紙くらいならいちいち点字プリンターで打ち出さなくても、手で打って、点字ユーザーの方と手紙のやりとりもできます。
なにより、パソコンで点訳していると、点字が、小さな点を指で触れて読むものだ、ということを忘れてしまいがちになります。
手で打つ機会があったら、ぜひやってみられるといいと思います。
晴眼者が点字を読める必要はない、という意見もあるかもしれませんが、やはり点訳者を志すのであれば、「指で触れる点字」を忘れないようにしたいものです。

校正結果は添付ファイルで。

1052865207.txt

2003/05/14(Wed) 07:33

[0277] こんばんは   陽子
手打ちも6点入力も、是非やっていきたいと思います。まあ、ぼちぼち・・・。

練習問題16ですが、時代劇風の言葉は苦手で、目引き袖引き?市中のどんづまり?御大家?・・・と、読みも意味もわからないような言葉が次々と出てきて、苦労しました。点訳以前の問題ですね。
1052913047.bse

2003/05/14(Wed) 20:50

[0278] 陽子さんの16   ten
そうですね。
なんでもぼちぼち、ゆっくりやればいいんですよね。
点訳はいくらやってもわからないことばかりの
奥の深い作業なので、気長に気楽に、が一番です。

時代劇もどきの練習問題でしたが、時代劇の場合、漢字の読みとか、時代物独特の言い回しに苦労する反面、わけのわからない外来語などはあまり出てこない、という面もあります。
点訳の「面倒さ」も、本の種類・内容によってさまざまですね。

詳細は添付ファイルで。

1052955200.txt

2003/05/15(Thu) 08:33

[0279] ひがな一日   陽子
「ひがな一日」で、終日、1日中という意味なので続けるのかなと思ったのですが、やはり、拍数の関係で切るのでしょうか?

練習問題17・18は、少し不気味な文章ですね。
1053094786.bse

2003/05/16(Fri) 23:19

[0280] 練習問題18   陽子
続けて送ります。
1053094918.bse

2003/05/16(Fri) 23:21

[0281] 陽子さんの17   ten
「ひがな一日」を切るのは、拍数ということと、
「一日」という語には自立性があるということかと思いますが、具体的に「ひがな」にどんな意味があるかは、よくわかりません。
どなたか教えてくださるといいですね。

17の校正結果を添付します。
このへんまでの文章が点訳できると、一般的な日本語の文章ならたいてい大丈夫です。
何か、好きな本を選んでやって見られるといいと思います。
1053136593.txt

2003/05/17(Sat) 10:56

[0282] 陽子さんの18   ten
練習問題18、たいへんよくできていました。
もうなんでも点訳できますね。
1053136661.txt

2003/05/17(Sat) 10:57

[0283] ついつい、夢中   陽子
のんびりとやる、と言った筈が、気がつくとパソコンに向かって練習問題をやっています。面白くてついつい夢中になってしまうんですよね。

練習問題19を送ります。
1053263323.bse

2003/05/18(Sun) 22:08

[0284] 練習問題20   陽子
続けて送ります。

4.汗をかきかき  5.手を振り振り は、
解説のまとめでは、[かきかき][ふりふり]と、続けるようになっていましたが、てびきP.50には[あせを■かき■かき][てを■ふり■ふり]となっていますので、区切ってみました。
1053263909.bse

2003/05/18(Sun) 22:18

[0285] 『星の王子さま』3   えむ
すっかりご迷惑をおかけしました。
やっとなんとかPCが使えるようになりました。
まだ本調子ではないようですし、またいつ調子が悪くなるか、不安は抱えていますが、とりあえず書き込みはできそうです。
留守の間に、桃子さんも陽子さんも、どんどん進まれて、すごいですね。
でも、どうぞマイペースでお楽しみください。

図書館から借りていた『星の王子さま』のあとがきを、あれからよく読みましたら、2000年新版というのは、原書の「初版本」を底本にして改版したのだそうです。
サン=テグジュペリ自身は、この「初版本」しか見ていないということです。
その後、どういう経緯で小惑星番号の桁が増えたのでしょうね?
今回の分でも、変わっているところを2カ所発見。
ひとつは、「ぼく、いつか、日の入りを43度も見たっけ」というところです。
新版(つまり「初版本」)では、「44度」になっています。
もうひとつは、王子さまが椅子にすわって入り日を見ている絵が、逆向きなのです。
版を重ねるうちに裏焼きされてしまった、ということなのでしょうか。
それにしても、訳者の問題はどうなるのでしょう?
まあ、変わっているのは、絵の向きと数字ですから、翻訳とは関係ないということなのですね。
誰が訳しても、44は44、ということで。
でも、数字も含めて翻訳かなあ、という気もするし・・・。
点訳とは関係ない余分なことですが、おかげさまで、思わぬ楽しみも見つけました。
その後、1992年発行の第70刷を借りて、2000年新版は返してしまったので、校正はスムーズにいくようになりましたが、比較の楽しみはなくなり、ちょっと残念。

詳細は、添付ファイルで。
1053268679.txt

2003/05/18(Sun) 23:37

[0286] 最後の練習問題になりました   桃子
えむさん、tenさん、おりーぶさん、有難うございました。
あっちを間違え、こっちを見落としながらも最後まで到着しました。ウンウンと唸りながらも、いつとはなくパソコンの前に座って「みずほ点訳」を開いていました。楽しかったんですね!

これからも、「星の王子様」もありますし、で、よろしくお願いします。

陽子さんへ
最後まで楽しんでくださいね。これからも、私はここにきますので、これからも仲良くしてください。
1053324064.bse

2003/05/19(Mon) 15:01

[0287] 「星の王子様」4です   桃子
昨日、2泊3日の箱根旅行から帰りました。霧雨の中、ホテルの場所がわからなくて1時間近くも歩いて、山の中を探訪してしまいました。久しぶりのいい運動でした。

美術館を見てしまったので、時間が無くて行けませんでしたが、「星の王子様ミュージアム」がありました。「うわばみ」「のみすけ」「ばおばぶ」・・・楽しそうでしたが、残念!

1053324566.bse

2003/05/19(Mon) 15:09

[0288] 陽子さんの19   えむ
練習問題19を見せていただきました。
とてもよく打てています。
このあたりの、副詞句や慣用句のようなのは、自立性やら拍数やらの原則が当てはめにくいところです。
まあ、こんな感じ、と思っていただければ充分でしょう。
覚える、というよりは、出てくる度に調べる、という方が、確実かもしれませんね。(それは、記憶力に全く自信がなくなって久しい、私だけのこと?)

詳細は、添付ファイルで。
1053351346.txt

2003/05/19(Mon) 22:35

[0289] 陽子さんの20   ten
「かきかき」「ふりふり」は、すみません。
2拍の繰り返し言葉についてはまだよくわかっていない、というのが正直なところなのですが、「汗をかきかき」「てを振り振り」は切るのが正解ですね。

2拍の繰り返しも、意味のまとまりがあれば切るという、てびきの方針に従うと、かなりの語を切る事になってしまうのですが、中には、切るとどうもおかしい、やはり続けて発音すべきものだ、と思うものも多々あって、どこまで切っていいのか、いまちょっと迷っています。
はっきりと線引きができるといいのですが、それができるなら、点訳はもっと簡単なものになっているでしょうね。
いろいろ悩むところです。

校正結果は添付ファイルで。


1053353950.txt

2003/05/19(Mon) 23:19

[0290] 「・・・のような」   陽子
「・・・の ような」と、のが入っていると、つい、「の■ような」と区切ってしまいます。要注意!!

練習問題21を送ります。[こころ■あたり] [おもい■ちがい] [うり■とーげ]は、桃子さんと同じように間違えていました。

桃子さんへ
やっと、旅行に行けたのですね。リフレッシュできましたか?箱根は私も1度ゆっくり行ってみたい所です。
1053433219.bse

2003/05/20(Tue) 21:20

[0291] 加筆・訂正します。   ten
これまで見させていただきました練習問題ですが、校正で見落としや、やはりこうしたほうがいいのではないか、という点が出てきました。
えむさんが復帰されたので、えむさんのアドバイスもお聞きして、気がついた点等、書き加えておきます。
時間がたってからでもうしわけありません。

  桃子さんの26
1-17 「オオイナカデ」((オオキイ■イナカデ))ッテ
この点訳者挿入符の入れ方は間違いではありません。
ただ「オオイナカ((オオキイ■イナカ))」ッテと、
カギの中に点訳者挿入符も入れたほうがより適切かもしれません。
つまり、カギの中に入っている語について説明している、ということなんですが・・・。
点訳者挿入符の位置をどこにするか、というのはなかなか難しいのですが、カギの中に入れることで、何に対する説明かより明確になるとは言えます。


  桃子さんの28
1-14 ゼンジンコーノ  
これはゼン■ジンコーノのほうがいいかもしれません。
口に出して言ってみたとき、やはり「ゼン」で切れていると思います。
ただ、こういった語のリズムみたいなものは、かなり個人差や捉え方の違いもあって、
はっきり決められないものも多いと思います。
発音上に切れ目やアクセントで、切っても不自然でなければ切っていいと思いますが、
絶対こうしなさい、とは言えません。
  
4-3 キタセイダローカ? → キタ■セイダローカ?
  
 桃子さんの29
1-16・17 ダイ数2フジン ダイ数3フジン → ダイ数2■フジン 
ダイ数3■フジン

2-6〜8 
用命〜敏達〜推古と繋がっていくとき、原本で波線を使っているけれど、「用命」「敏達」というように、カギで囲まれた語を波線で繋ぐことはできない、と書きました。
3・6の点のマスがいくつも繋がることになるからです。
しかし、そういう理由でなく、たとえカギが用いられていなくても、点訳では波線より棒線か矢印のほうが適切かもしれません。
波線は東京〜名古屋というような場合、東京と名古屋のみを問題にしているのではなく、その間のあれこれ(途中の街とか、停車駅とか)も問題にしている、しかし、用命〜敏達というのは、その間には何もなくて、ただ用命から敏達に代わったよ、という意味でしかないわけです。だから、この場合はたんに間を繋ぐための記号(棒線・矢印)のほうがいいのではないか、と思います。

2-14 ミコ、■モシクワ、→ 「ミコ、■モシクワ
2-17 チナミノ、 → チナミニ、
2-17 ビンタツ → ビダツ
4-9 イルカ[数2]■ニ → イルカ[数2]ニ


  陽子さんの15
4-3 イナイ■ヨーナ → イナイヨーナ
  陽子さんの17
4-6 ツチドメ → ドドメ
6-3 ダレ■ヒトリトシテ → ダレ■ヒトリト■シテ
『表記辞典』は、「ひとつとして」を切ってますね。「として」は「主として」以外ほぼ切ってるんですよね。
2003/05/20(Tue) 23:27

[0292] 桃子さんの30   えむ
桃子さん、練習問題30を見せていただきました。
この手のものは、ほんとうに厄介ですね。
原本どおりに打っていくわけにいきませんから。
そして、どう打てば正解、ということもありません。
でも、かなりあれこれ考えてくださったあとが見て取れます。
細かい点は添付ファイルに書きますが、全体としては、概ねこんな感じでいいと思います。

前に書いたかもしれませんが、今回の問題の中に出てくる、広告の範囲を示す区切り線に、『てびき』p117〜124あたりに出ている囲み線を使うと便利です。
もし、今のように、行の中央に棒線を引くのであれば、線の始まり位置と長さは一定にした方がいいでしょう。
不必要な記号類を、思い切って削除したり、言葉に置き換えてくださったのは、とてもいいと思います。
こういう種類のものは、伝えたいことが間違いなく伝わることが最重要です。

オリジナルの練習問題はこれで終わりですが、解説部分はまだ後があります。
それを読みながら、なるべくいろいろなものを打ってごらんになるといいでしょう。
『星の王子さま』4は、すみませんが、もう少しお待ちください。
1053448595.txt

2003/05/21(Wed) 01:36

[0293] 陽子さんの21   えむ
陽子さん、練習問題21を見せていただきました。
一度見直しをなさっているせいでしょうか、ほんとに間違いが少ないですね。

固有名詞の読みは、漢字で見て知っていても、声に出して言うことが少ないと、濁るかどうかなど、細かいところが曖昧だったりします。
できるだけ、確認した方がいいですね。
このHPのリンクリストにあるサイトでも検索できます。
1053526523.txt

2003/05/21(Wed) 23:15

[0295] 『星の王子さま』4   えむ
桃子さん、『星の王子さま』4、お待たせしました。
間違いはほんとに少なくて、比較のファイルを作るほどのことは全然なかったのですが、なんだか癖で、つい作ってしまいましたので、一応添付します。

1053613735.txt

2003/05/22(Thu) 23:28

[0296] 22を送ります   陽子
方言は、本当にいろいろあって、難しいですね。
1053623019.bse

2003/05/23(Fri) 02:03

[0297] 陽子さんの22   ten
練習問題22もほとんど大きな間違いがありませんでした。
これから記号のところに入っていきますが、
普通の文章がこれだけ打てると、記号類もスムーズに覚えられそうですね。

1053646024.txt

2003/05/23(Fri) 08:27

[0298] 目下、王子様の5を自校正中です   桃子
えむさん、ありがとうございました。
ところで、「いきあたりばったり」なのですが、新明解国語辞典では「いきあたりばったり」と続いて載っています。でも、広辞苑には「いきあたり」だけしかなくて・・・ちなみに、新明解は1997年第1刷で、広辞苑は1991年第4版第1刷です。

広辞苑をとれば「いきあたり■ばったり」のなると思いますし、新明解なら続く?でも、そうなら10個の点字が続いて読みにくそうだし・・・

星の王子様3のときに、「いきあたりばったり」で初めて1語のような気もするが、「いきあたり」というまとまりもあるかも・・というコメントを戴いて、そうだな、長すぎるし、広辞苑にもないし、と思ってはいるのですが。
どんなものでしょうか?・・・
2003/05/23(Fri) 17:47

[0299] 星の王子様5です   桃子
読み直すと「を」が抜けていたり、これって切るの?続くの?というような箇所がみつかりました。

いままでも、読んでから送ったつもりなんですけど、いい加減なんですね。

ところで、談話室って面白いですね。これを、点訳しても校正していただけますか?もっと、勉強(?)しなければいけないと思いますので・・

陽子さんへ
元気そうで良かった。すごく頑張っていますね。そのうち、本当に一緒に、何か1冊でも点訳したいですね。
それから、来月、また親孝行のつもりで箱根へ行ってきます。アジサイにうまく当たるといいんだけど・・・
実は、親孝行といっても箱根の安いところ見つけたからなんですよ・・・これは親にはナイショ!
1053690643.bse

2003/05/23(Fri) 20:50

[0300] 眠りながら・・・23   陽子
言われてみれば、そうだなって思うところばかりで間違えてしまうのは、やっぱりくやしいです。なんとか、間違いなしにできないかな〜?、でも今日は眠い眠い!こっくりしながらなので、間違いだらけだろうな〜・・と思いつつ、やっぱりパソコンに向かってしまうのです。

今、家にある本で、点訳してみたいなって思うのは、金の星社、青木和雄・作、『ハッピーバースデー 命かがやく瞬間』。感動的なお話で、大好きな1冊です。そのうち、ぼちぼちと・・・

桃子さんへ
なんと、突然友達から箱根旅行のお誘いが舞い込んできて、6月末に私も箱根へ行ける事になりました。楽しみです。



1053779964.bse

2003/05/24(Sat) 21:39

[0301] 『星の王子さま』5   えむ
前回の「いきあたりばったり」については、ひとこと書き込もうと思いつつ、うっかり忘れてしまって、すみませんでした。
前々回書きましたように、言葉としては、「いきあたり」だけではあまり使わないような気はするのですが、広辞苑、大辞林などの辞書には、「いきあたり(ゆきあたり)」が項目になっていますので、一応独立した言葉、ということになるでしょう。
『点字表記辞典』にも、切るように書いてありますので、切るのが一般的かとは思います。
ただ、言葉に対する思い入れのようなものは、人によって違うものですから、どうしてもこうでなければならない、というものではない、と、私は思っています。

「活火山」は、私はずっと、「かつかざん」だと思っていました。
広辞苑は「かつかざん」としていますが、大辞林は「かっかざん」なのですね。
初めて知りました。
ワープロでも、どちらの読みで入れても「活火山」と変換されます。
どちらでもいいんですね。

「覆いガラス」(2-14、3-10、4-2)は、「オオイ■ガラス」でしょう。
7-10 ケガワデのあとに読点が入ります。
そこだけなので、ファイルは添付しません。

「談話室」の文章は、点訳するなどということは全く考えずに書かれたものですし、私たちも点訳してみたことはないので、どういう問題が出てくるか、予想がつきません。
実際にやってみると、難問続出かもしれませんし、ばかみたいに簡単かもしれません。(少なくとも内容的には、難しいことは書いてないはずですが・・・)
力をつける、という意味では、悩むことの多いものの方がいいのでしょうね。
私たちも、ドキドキしながらお待ちしてます。
2003/05/25(Sun) 01:43

[0302] 陽子さんの23   えむ
陽子さん、お疲れのときは無理してなさらないでください。
今日やらなくても、明日でも明後日でも、練習問題は逃げませんから。

その練習問題23を見せていただきました。
こういう、話し言葉というか、勢いで書かれているような文章は、きちっとした、文法的に正しい文章とは、受ける印象が全然違うので、それだけで幻惑されてしまうようなところがありますが、本来の言葉はどうか、それのどこが省略され、どこがくっついて音韻変化しているのか、考えていただければいいと思います。

詳細は、添付ファイルで。
1053795027.txt

2003/05/25(Sun) 01:50

[0303] 談話室1です   桃子
文章表現が素晴らしいのだと思います。目の前にそのシーンが浮かんできますもの。

ぼちぼち、点訳していきますので、寄稿された皆様にもよろしくお伝えください。
1053861546.bse

2003/05/25(Sun) 20:19

[0304] 「星の王子様」6です   桃子
「活火山」ですが、悩みました。辞書をみれば、両方とも出ているし・・本当に困るんです。ルビには「かつかざん」だから、と思うと「特赦」のルビも「とくしや」。
特赦は「とくしゃ」なんだから、「かっかざん」でも間違いでもないのかぁ・・・どっちにしようかなぁ〜と思いながら決めました。

「どっちでも」というのは苦手ですが、結構多いのかもしれません。点訳者のセンスなんでしょうけど、それがなくて・・・


陽子さんへ
箱根に行けるようで、よかったですね。前にも書いたかも知れませんが、ポーラ美術館は結構見ごたえがありました。絵画がお好きでしたらお値打ちかも・・それと付帯のレストランもお手ごろ価格でおいしかったですよ(ランチタイムで)。
1053862685.bse

2003/05/25(Sun) 20:38

[0305] このページへお邪魔するのははじめてですが・・・   ネコノテ
他のページに1度だけ投稿したことのあるネコノテと申します。
いつも読ませていただいているだけで申し訳ありません。
ただいま点字勉強中なのですが、ついこの間手に入れたばかりの「初めての点訳指導者用マニュアル」(私が指導するためのではなく、この本に指導してもらっているのですが)に、“辞書に二通りの読みが載っている場合は、促音符を用いずに語の元の発音を生かして、「キ、ク、ツ」と書く”とか、“点字では、漢字2字の語と他の語のつなぎ目は、促音化しないのが一般的です”とか書かれていました。
  例 てきかく(的確) かつかざん(活火山)
    てっかく ×  かっかざん ×
たまたまそこを読んだばかりで、こちらの掲示板にお邪魔したら活火山の話題が出ていたのでいつもこっそり勉強させていただいている罪滅ぼしに投稿させていただきました。
2003/05/26(Mon) 10:25

[0306] ネコノテさん、有難うございます   桃子
「初めての点訳指導者用マニュアル」という本があることさえ知りませんでした。私も読んでみたいので、よかったら、どこから発行されているものなのか教えてくださるとうれしいのですが。

今朝、「えんかるた」というパソコン用百科事典で「白根山」を試しに読み上げてもらうと、確かに「かつかざん」と発音していました。・・・もっと早くに利用すればいいのですが、思いつかないから、宝の持ち腐れって笑われるんですね。

これからも、教えてください。1つ悩みが消えました。有難うございました。
2003/05/26(Mon) 12:36

[0307] うれしはずかし   おりーぶ
ネコノテさん、お勉強になりました。ありがとうございます。
また、おいしい情報、その他お待ちしております。

「活火山」、私も「かつかざん」だと思っていました。
ルビは促音、拗音を使って書かれていないので、「活火山」のように、どちらの読みもできる時は迷ってしまうというわけですね。

ところで桃子さん、『談話室』を点訳してくださったのですね。
夏休みの宿題の読書感想文は最後の最後まで残る宿題のひとつ。とにかく文章を書くことが苦手で・・・。
よくまあ、こんな文章の点訳に挑戦していただけたものと喜んだり、恥ずかしがったりとおかしな気分を味わっております。

3ページからの「ちょっと、さびしいかも」を見させていただきました。
P4−7  コノ□アイダ
   「コノ□アイダ」でいいですよね。今回改めて読み直した時、私は「コノカン」と読みました。書いた時の
   記憶はどこへ・・・。 
P5−4  ココノ□トコロ
   これは「最近」という時間的な意味の「ここのところ」ですから、続けていいと思います。
P5−8  イイコ → イイ□コ
P5−16、17  「もうちょっと待ってて・・・」「ああ、はずれない」のカギ括弧の間ですが、1マスあけるか、
   2マスあけるか、いつも悩みます。どちらでもいいとは思いますが(おっと失礼)、解説「14.囲み記号」の
   『ひとつの文の中に、カギ類で囲まれた文が並列するときは、その間を2マスあけてよい』のところから
      考えると2マスあけた方がいいのでしょうかと、どさくさ紛れに質問しちゃっています。

桃子さんには、おちゃのこさいさいの問題でしたね。
うちでは、「体言止めのオリーブ」の異名をとっているので、簡単だけど打ちにくかったことと思います。
また、談話室の点訳してくださいね。

陽子さんも着々とステップアップされてて、感服仕ります。
2003/05/26(Mon) 15:44

[0308] 私も悩んでいました   ネコノテ
桃子さんへ
『初めての点訳 指導者用マニュアル』は「大活字カフェ」http://www.daikatsuji.co.jp/ で取り扱われていますよ。
私も辞書に二通り以上ある読みには悩んでいましたので、ここを読んだときには、うれしかったです。
「みずほ」の皆さま、今までにいただいたおいしい情報へのお返しとしては微々たるものですが、これからもよろしくお願いいたします。
2003/05/26(Mon) 18:08

[0299] 星の王子様5です   桃子
読み直すと「を」が抜けていたり、これって切るの?続くの?というような箇所がみつかりました。

いままでも、読んでから送ったつもりなんですけど、いい加減なんですね。

ところで、談話室って面白いですね。これを、点訳しても校正していただけますか?もっと、勉強(?)しなければいけないと思いますので・・

陽子さんへ
元気そうで良かった。すごく頑張っていますね。そのうち、本当に一緒に、何か1冊でも点訳したいですね。
それから、来月、また親孝行のつもりで箱根へ行ってきます。アジサイにうまく当たるといいんだけど・・・
実は、親孝行といっても箱根の安いところ見つけたからなんですよ・・・これは親にはナイショ!
1053690643.bse

2003/05/23(Fri) 20:50

[0300] 眠りながら・・・23   陽子
言われてみれば、そうだなって思うところばかりで間違えてしまうのは、やっぱりくやしいです。なんとか、間違いなしにできないかな〜?、でも今日は眠い眠い!こっくりしながらなので、間違いだらけだろうな〜・・と思いつつ、やっぱりパソコンに向かってしまうのです。

今、家にある本で、点訳してみたいなって思うのは、金の星社、青木和雄・作、『ハッピーバースデー 命かがやく瞬間』。感動的なお話で、大好きな1冊です。そのうち、ぼちぼちと・・・

桃子さんへ
なんと、突然友達から箱根旅行のお誘いが舞い込んできて、6月末に私も箱根へ行ける事になりました。楽しみです。



1053779964.bse

2003/05/24(Sat) 21:39

[0301] 『星の王子さま』5   えむ
前回の「いきあたりばったり」については、ひとこと書き込もうと思いつつ、うっかり忘れてしまって、すみませんでした。
前々回書きましたように、言葉としては、「いきあたり」だけではあまり使わないような気はするのですが、広辞苑、大辞林などの辞書には、「いきあたり(ゆきあたり)」が項目になっていますので、一応独立した言葉、ということになるでしょう。
『点字表記辞典』にも、切るように書いてありますので、切るのが一般的かとは思います。
ただ、言葉に対する思い入れのようなものは、人によって違うものですから、どうしてもこうでなければならない、というものではない、と、私は思っています。

「活火山」は、私はずっと、「かつかざん」だと思っていました。
広辞苑は「かつかざん」としていますが、大辞林は「かっかざん」なのですね。
初めて知りました。
ワープロでも、どちらの読みで入れても「活火山」と変換されます。
どちらでもいいんですね。

「覆いガラス」(2-14、3-10、4-2)は、「オオイ■ガラス」でしょう。
7-10 ケガワデのあとに読点が入ります。
そこだけなので、ファイルは添付しません。

「談話室」の文章は、点訳するなどということは全く考えずに書かれたものですし、私たちも点訳してみたことはないので、どういう問題が出てくるか、予想がつきません。
実際にやってみると、難問続出かもしれませんし、ばかみたいに簡単かもしれません。(少なくとも内容的には、難しいことは書いてないはずですが・・・)
力をつける、という意味では、悩むことの多いものの方がいいのでしょうね。
私たちも、ドキドキしながらお待ちしてます。
2003/05/25(Sun) 01:43

[0302] 陽子さんの23   えむ
陽子さん、お疲れのときは無理してなさらないでください。
今日やらなくても、明日でも明後日でも、練習問題は逃げませんから。

その練習問題23を見せていただきました。
こういう、話し言葉というか、勢いで書かれているような文章は、きちっとした、文法的に正しい文章とは、受ける印象が全然違うので、それだけで幻惑されてしまうようなところがありますが、本来の言葉はどうか、それのどこが省略され、どこがくっついて音韻変化しているのか、考えていただければいいと思います。

詳細は、添付ファイルで。
1053795027.txt

2003/05/25(Sun) 01:50

[0303] 談話室1です   桃子
文章表現が素晴らしいのだと思います。目の前にそのシーンが浮かんできますもの。

ぼちぼち、点訳していきますので、寄稿された皆様にもよろしくお伝えください。
1053861546.bse

2003/05/25(Sun) 20:19

[0304] 「星の王子様」6です   桃子
「活火山」ですが、悩みました。辞書をみれば、両方とも出ているし・・本当に困るんです。ルビには「かつかざん」だから、と思うと「特赦」のルビも「とくしや」。
特赦は「とくしゃ」なんだから、「かっかざん」でも間違いでもないのかぁ・・・どっちにしようかなぁ〜と思いながら決めました。

「どっちでも」というのは苦手ですが、結構多いのかもしれません。点訳者のセンスなんでしょうけど、それがなくて・・・


陽子さんへ
箱根に行けるようで、よかったですね。前にも書いたかも知れませんが、ポーラ美術館は結構見ごたえがありました。絵画がお好きでしたらお値打ちかも・・それと付帯のレストランもお手ごろ価格でおいしかったですよ(ランチタイムで)。
1053862685.bse

2003/05/25(Sun) 20:38

[0305] このページへお邪魔するのははじめてですが・・・   ネコノテ
他のページに1度だけ投稿したことのあるネコノテと申します。
いつも読ませていただいているだけで申し訳ありません。
ただいま点字勉強中なのですが、ついこの間手に入れたばかりの「初めての点訳指導者用マニュアル」(私が指導するためのではなく、この本に指導してもらっているのですが)に、“辞書に二通りの読みが載っている場合は、促音符を用いずに語の元の発音を生かして、「キ、ク、ツ」と書く”とか、“点字では、漢字2字の語と他の語のつなぎ目は、促音化しないのが一般的です”とか書かれていました。
  例 てきかく(的確) かつかざん(活火山)
    てっかく ×  かっかざん ×
たまたまそこを読んだばかりで、こちらの掲示板にお邪魔したら活火山の話題が出ていたのでいつもこっそり勉強させていただいている罪滅ぼしに投稿させていただきました。
2003/05/26(Mon) 10:25

[0306] ネコノテさん、有難うございます   桃子
「初めての点訳指導者用マニュアル」という本があることさえ知りませんでした。私も読んでみたいので、よかったら、どこから発行されているものなのか教えてくださるとうれしいのですが。

今朝、「えんかるた」というパソコン用百科事典で「白根山」を試しに読み上げてもらうと、確かに「かつかざん」と発音していました。・・・もっと早くに利用すればいいのですが、思いつかないから、宝の持ち腐れって笑われるんですね。

これからも、教えてください。1つ悩みが消えました。有難うございました。
2003/05/26(Mon) 12:36

[0307] うれしはずかし   おりーぶ
ネコノテさん、お勉強になりました。ありがとうございます。
また、おいしい情報、その他お待ちしております。

「活火山」、私も「かつかざん」だと思っていました。
ルビは促音、拗音を使って書かれていないので、「活火山」のように、どちらの読みもできる時は迷ってしまうというわけですね。

ところで桃子さん、『談話室』を点訳してくださったのですね。
夏休みの宿題の読書感想文は最後の最後まで残る宿題のひとつ。とにかく文章を書くことが苦手で・・・。
よくまあ、こんな文章の点訳に挑戦していただけたものと喜んだり、恥ずかしがったりとおかしな気分を味わっております。

3ページからの「ちょっと、さびしいかも」を見させていただきました。
P4−7  コノ□アイダ
   「コノ□アイダ」でいいですよね。今回改めて読み直した時、私は「コノカン」と読みました。書いた時の
   記憶はどこへ・・・。 
P5−4  ココノ□トコロ
   これは「最近」という時間的な意味の「ここのところ」ですから、続けていいと思います。
P5−8  イイコ → イイ□コ
P5−16、17  「もうちょっと待ってて・・・」「ああ、はずれない」のカギ括弧の間ですが、1マスあけるか、
   2マスあけるか、いつも悩みます。どちらでもいいとは思いますが(おっと失礼)、解説「14.囲み記号」の
   『ひとつの文の中に、カギ類で囲まれた文が並列するときは、その間を2マスあけてよい』のところから
      考えると2マスあけた方がいいのでしょうかと、どさくさ紛れに質問しちゃっています。

桃子さんには、おちゃのこさいさいの問題でしたね。
うちでは、「体言止めのオリーブ」の異名をとっているので、簡単だけど打ちにくかったことと思います。
また、談話室の点訳してくださいね。

陽子さんも着々とステップアップされてて、感服仕ります。
2003/05/26(Mon) 15:44

[0308] 私も悩んでいました   ネコノテ
桃子さんへ
『初めての点訳 指導者用マニュアル』は「大活字カフェ」http://www.daikatsuji.co.jp/ で取り扱われていますよ。
私も辞書に二通り以上ある読みには悩んでいましたので、ここを読んだときには、うれしかったです。
「みずほ」の皆さま、今までにいただいたおいしい情報へのお返しとしては微々たるものですが、これからもよろしくお願いいたします。
2003/05/26(Mon) 18:08

[0299] 星の王子様5です   桃子
読み直すと「を」が抜けていたり、これって切るの?続くの?というような箇所がみつかりました。

いままでも、読んでから送ったつもりなんですけど、いい加減なんですね。

ところで、談話室って面白いですね。これを、点訳しても校正していただけますか?もっと、勉強(?)しなければいけないと思いますので・・

陽子さんへ
元気そうで良かった。すごく頑張っていますね。そのうち、本当に一緒に、何か1冊でも点訳したいですね。
それから、来月、また親孝行のつもりで箱根へ行ってきます。アジサイにうまく当たるといいんだけど・・・
実は、親孝行といっても箱根の安いところ見つけたからなんですよ・・・これは親にはナイショ!
1053690643.bse

2003/05/23(Fri) 20:50

[0300] 眠りながら・・・23   陽子
言われてみれば、そうだなって思うところばかりで間違えてしまうのは、やっぱりくやしいです。なんとか、間違いなしにできないかな〜?、でも今日は眠い眠い!こっくりしながらなので、間違いだらけだろうな〜・・と思いつつ、やっぱりパソコンに向かってしまうのです。

今、家にある本で、点訳してみたいなって思うのは、金の星社、青木和雄・作、『ハッピーバースデー 命かがやく瞬間』。感動的なお話で、大好きな1冊です。そのうち、ぼちぼちと・・・

桃子さんへ
なんと、突然友達から箱根旅行のお誘いが舞い込んできて、6月末に私も箱根へ行ける事になりました。楽しみです。



1053779964.bse

2003/05/24(Sat) 21:39

[0301] 『星の王子さま』5   えむ
前回の「いきあたりばったり」については、ひとこと書き込もうと思いつつ、うっかり忘れてしまって、すみませんでした。
前々回書きましたように、言葉としては、「いきあたり」だけではあまり使わないような気はするのですが、広辞苑、大辞林などの辞書には、「いきあたり(ゆきあたり)」が項目になっていますので、一応独立した言葉、ということになるでしょう。
『点字表記辞典』にも、切るように書いてありますので、切るのが一般的かとは思います。
ただ、言葉に対する思い入れのようなものは、人によって違うものですから、どうしてもこうでなければならない、というものではない、と、私は思っています。

「活火山」は、私はずっと、「かつかざん」だと思っていました。
広辞苑は「かつかざん」としていますが、大辞林は「かっかざん」なのですね。
初めて知りました。
ワープロでも、どちらの読みで入れても「活火山」と変換されます。
どちらでもいいんですね。

「覆いガラス」(2-14、3-10、4-2)は、「オオイ■ガラス」でしょう。
7-10 ケガワデのあとに読点が入ります。
そこだけなので、ファイルは添付しません。

「談話室」の文章は、点訳するなどということは全く考えずに書かれたものですし、私たちも点訳してみたことはないので、どういう問題が出てくるか、予想がつきません。
実際にやってみると、難問続出かもしれませんし、ばかみたいに簡単かもしれません。(少なくとも内容的には、難しいことは書いてないはずですが・・・)
力をつける、という意味では、悩むことの多いものの方がいいのでしょうね。
私たちも、ドキドキしながらお待ちしてます。
2003/05/25(Sun) 01:43

[0302] 陽子さんの23   えむ
陽子さん、お疲れのときは無理してなさらないでください。
今日やらなくても、明日でも明後日でも、練習問題は逃げませんから。

その練習問題23を見せていただきました。
こういう、話し言葉というか、勢いで書かれているような文章は、きちっとした、文法的に正しい文章とは、受ける印象が全然違うので、それだけで幻惑されてしまうようなところがありますが、本来の言葉はどうか、それのどこが省略され、どこがくっついて音韻変化しているのか、考えていただければいいと思います。

詳細は、添付ファイルで。
1053795027.txt

2003/05/25(Sun) 01:50

[0303] 談話室1です   桃子
文章表現が素晴らしいのだと思います。目の前にそのシーンが浮かんできますもの。

ぼちぼち、点訳していきますので、寄稿された皆様にもよろしくお伝えください。
1053861546.bse

2003/05/25(Sun) 20:19

[0304] 「星の王子様」6です   桃子
「活火山」ですが、悩みました。辞書をみれば、両方とも出ているし・・本当に困るんです。ルビには「かつかざん」だから、と思うと「特赦」のルビも「とくしや」。
特赦は「とくしゃ」なんだから、「かっかざん」でも間違いでもないのかぁ・・・どっちにしようかなぁ〜と思いながら決めました。

「どっちでも」というのは苦手ですが、結構多いのかもしれません。点訳者のセンスなんでしょうけど、それがなくて・・・


陽子さんへ
箱根に行けるようで、よかったですね。前にも書いたかも知れませんが、ポーラ美術館は結構見ごたえがありました。絵画がお好きでしたらお値打ちかも・・それと付帯のレストランもお手ごろ価格でおいしかったですよ(ランチタイムで)。
1053862685.bse

2003/05/25(Sun) 20:38

[0305] このページへお邪魔するのははじめてですが・・・   ネコノテ
他のページに1度だけ投稿したことのあるネコノテと申します。
いつも読ませていただいているだけで申し訳ありません。
ただいま点字勉強中なのですが、ついこの間手に入れたばかりの「初めての点訳指導者用マニュアル」(私が指導するためのではなく、この本に指導してもらっているのですが)に、“辞書に二通りの読みが載っている場合は、促音符を用いずに語の元の発音を生かして、「キ、ク、ツ」と書く”とか、“点字では、漢字2字の語と他の語のつなぎ目は、促音化しないのが一般的です”とか書かれていました。
  例 てきかく(的確) かつかざん(活火山)
    てっかく ×  かっかざん ×
たまたまそこを読んだばかりで、こちらの掲示板にお邪魔したら活火山の話題が出ていたのでいつもこっそり勉強させていただいている罪滅ぼしに投稿させていただきました。
2003/05/26(Mon) 10:25

[0306] ネコノテさん、有難うございます   桃子
「初めての点訳指導者用マニュアル」という本があることさえ知りませんでした。私も読んでみたいので、よかったら、どこから発行されているものなのか教えてくださるとうれしいのですが。

今朝、「えんかるた」というパソコン用百科事典で「白根山」を試しに読み上げてもらうと、確かに「かつかざん」と発音していました。・・・もっと早くに利用すればいいのですが、思いつかないから、宝の持ち腐れって笑われるんですね。

これからも、教えてください。1つ悩みが消えました。有難うございました。
2003/05/26(Mon) 12:36

[0307] うれしはずかし   おりーぶ
ネコノテさん、お勉強になりました。ありがとうございます。
また、おいしい情報、その他お待ちしております。

「活火山」、私も「かつかざん」だと思っていました。
ルビは促音、拗音を使って書かれていないので、「活火山」のように、どちらの読みもできる時は迷ってしまうというわけですね。

ところで桃子さん、『談話室』を点訳してくださったのですね。
夏休みの宿題の読書感想文は最後の最後まで残る宿題のひとつ。とにかく文章を書くことが苦手で・・・。
よくまあ、こんな文章の点訳に挑戦していただけたものと喜んだり、恥ずかしがったりとおかしな気分を味わっております。

3ページからの「ちょっと、さびしいかも」を見させていただきました。
P4−7  コノ□アイダ
   「コノ□アイダ」でいいですよね。今回改めて読み直した時、私は「コノカン」と読みました。書いた時の
   記憶はどこへ・・・。 
P5−4  ココノ□トコロ
   これは「最近」という時間的な意味の「ここのところ」ですから、続けていいと思います。
P5−8  イイコ → イイ□コ
P5−16、17  「もうちょっと待ってて・・・」「ああ、はずれない」のカギ括弧の間ですが、1マスあけるか、
   2マスあけるか、いつも悩みます。どちらでもいいとは思いますが(おっと失礼)、解説「14.囲み記号」の
   『ひとつの文の中に、カギ類で囲まれた文が並列するときは、その間を2マスあけてよい』のところから
      考えると2マスあけた方がいいのでしょうかと、どさくさ紛れに質問しちゃっています。

桃子さんには、おちゃのこさいさいの問題でしたね。
うちでは、「体言止めのオリーブ」の異名をとっているので、簡単だけど打ちにくかったことと思います。
また、談話室の点訳してくださいね。

陽子さんも着々とステップアップされてて、感服仕ります。
2003/05/26(Mon) 15:44

[0308] 私も悩んでいました   ネコノテ
桃子さんへ
『初めての点訳 指導者用マニュアル』は「大活字カフェ」http://www.daikatsuji.co.jp/ で取り扱われていますよ。
私も辞書に二通り以上ある読みには悩んでいましたので、ここを読んだときには、うれしかったです。
「みずほ」の皆さま、今までにいただいたおいしい情報へのお返しとしては微々たるものですが、これからもよろしくお願いいたします。
2003/05/26(Mon) 18:08

[0309] 疑問符?でございます   サザエ
桃子さん点訳していただいて、ありがとうございました。
自分が書いたものが点訳されるなんて、思っても見ませんでした。点訳されたものを見て「ヘエー。こういう場合はこうなるのか」なあんて調子。花丸印でございます。ウフフフ フフフ
私の場合、長い文は読みずらいので、適当に行開けして書いていたのですが、点訳ものを読む人には必要ないのではと疑問符?でございます。
2003/05/26(Mon) 22:40

[0310] 段落・行替え・行空けなど   ten
HPなどのwebページ上の文章って、段落で一文字分下げないで書くことが多いですよね。どういう理由でかわかりませんが、私もそういえばメールとかHPの掲示板では、突如として「段落・一文字下げ」という概念が失われてしまいます。
で、その段落に替わるものが、行空けで、サザエさんが言うとおり、長い文を適宜切って読みやすくする効果はあると思います。
でも、そうなると、段落が行空けのところなのか、それとも、文章が画面の端っこまで続いていないで行が替わっていれば段落、ということになるのか、どうもよくわかりません。
つまり、

私は点訳活動を10年ほどやっている。
しかし、まったく上達しない。
こういう点訳者がいていいものだろうか?
いや、きっといないよりはましだ。

と書くと、1行ごとに段落になってしまう?

私は点訳活動を10年ほどやっている。しかし、まったく上達しない。こういう点訳者がいていいものだろうか?

いや、きっといないよりはましだ。

であれば、これは「いや」のところで初めて段落、ということですよね?

どうも、インターネット上の文章というのは、段落という概念を変えて(狂わせて?)しまうような気がします。

点訳を読む人が、行空けが必要かどうかは、一概にはいえないので、やはり原本どおりに点訳するのがいいと思いますが、この文章はいったいどこが段落なんだ?という場合はいったいどうしたらいいんでしょう?
行空きまでは、一続きで書いていいんでしょうか?

無責任な答えですが、基本は原本どおりなので、桃子さんの点訳でいいと思います。
なんだか、ちっとも役に立たない答えになっちゃいました。
2003/05/26(Mon) 23:37

[0311] カギの文章の並列   ten
「もうちょっと待ってて・・・」「ああ。はずれない」って確かにカギで囲まれた文章が並列しているんですけど、個人的な好みでいいますと、話し手が同一人物のときって、2マス空けなくてもいいのではないか、と。
つまり、ひとりの人間が、なんかぶつぶつと言葉を並べていて、別に他者と会話をしているわけではない、という場合、2マス空けるほどのこともないような気がするんです。
でも、まあ、基本ルールは2マス空けなんですから、2マスで悪いってことではなくって、あくまでも私の好みの問題でして、点訳に個人の好みを持ち込んじゃいけないでしょうね、きっと。
これも、答えにならなかった。
すみません!!
2003/05/26(Mon) 23:46

[0312] 今後ともよろしく   えむ
ネコノテさん、ありがとうございました。
両方の読みが認知されているものなら、もとの音に近い方を、というのは、ナルホドです。
確かに、音が頼りの、しかもアクセントなどの手がかりのない点字においては、もともとの漢字の読みがはっきりわかる方が、意味を探しあてやすいのですね。

このマニュアルのことは、私も知りませんでした。
これからも、いろいろ教えてくださいね。
どうぞよろしくお願いします。
2003/05/27(Tue) 00:14

[0313] 『星の王子さま』6と談話室   えむ
桃子さん、『星の王子さま』は、完璧でした。
なんにも言うことがありません。

「談話室」
敢えて言うなら、最後の筆者名の位置なのですが、これももちろん、これで間違いではありません。
ただ、あまり短い言葉が行末にあると、触り損なうことがある、と聞いたことがあります。
ある程度のところまで触って、あ、空行だな、と判断してしまう。
そこが目で見るのとの違いで、一般的な視野を持っている人が目で見れば、いちいち意識しなくても、勝手に視野に入ってきてしまうものが、手間をかけないと捉えられないということです。
では、どのくらいの長さがあれば、あるいは、何マス目から始まっていれば、認識してもらえるのか? というのは、私にはよくわかりません。
読者によっても違うのでしょうし、周囲の字の配置などによっても違うでしょう。
じゃあ、とにかく前の方がいいかというと、そうでもない。
5マス目、7マス目、9マス目などから始めると、一瞬、見出しかな? という感じがしそうですから、できればそれより後ろがいいとは思います。
この場合で言えば、日付がありますから、それより2マス前でもいいかもしれません。
でも、いつもそれでいけるか、というと、そうでもなく、他の条件が変わってくるとまた別の差し障りが出てきたりします。
いろんな方法を知っていて、その場に応じたカードを切ることができれば最高なのですけれど、それには相当のキャリアが必要でしょうね。
筆写名、出典、日付、手紙の宛名(点字の手紙の場合は、宛名は本文の前に書くのが普通ですが、墨字の手紙が引用されているようなところでは、書式を変えてしまうわけにいかないので)などの位置は、ほんとにいつも悩みの種です。

「ちょっと、さびしいかも」の中で、
4-7 「この間」は、「コノ■アイダ」でも「コノカン」でも、多分どちらでもいいと思いますが、私も、「コノカン」と読みました。
意味は同じですね。
微妙な空気がすこーし違うでしょうか?
でも、どう違うかうまく言えません。
4-17 ひとつの文の中にカギで括られた文が並ぶ場合、「その間を2マスあけて書いてよい」と『てびき』は言っていますね。
『てびき』が「〜てよい」と言うのは、それが「おすすめ」という意味ですから、2マスあけが一般的だとは思います。
ただ、tenさんがおっしゃるように、2マスあけるほどのこともない、という感じは確かにありますね。
勝手な解釈をすれば、『てびき』が「〜てよい」と言っているということは、点訳者の裁量の幅を認めていないわけではない、ということだと思います。
ここは、是非1マスでいきたい、と思えば、1マスでいいんじゃないでしょうか。
5-4 「ここのところ」は、オリーブさんがおっしゃるように、「ここのところがよくわからない」というのとは違って、「最近」という意味の使い方なのですが、このごろの傾向としては、その場合でも切っていいのではないか、という気がします。
『点字表記辞典』も、特に、こういう場合は、という例外を設けていないようです。

行あけや段落の問題は、確かに、紙に書く文と、こういうところに書く文とでは、違いますねえ。
新しい文章の形式が生まれていて、点訳ルールや他のいろいろなきまりが、追いついていかないんですね。
そういう過渡期ですから、そんなにきっちり決めなくても、内容が過不足なく伝わればいいのかなあ、なんて、安易に考えています。
2003/05/27(Tue) 00:54

[0314] このところ   おりーぶ
校正の添削、ありがとうございました。
えへへ、勉強になりますなあ。
ところで、「最近」と言う意味の「ここのところ」、切っていい傾向にあるということですが、
「このところ」は? これも切っていいのでしょうか。
2003/05/27(Tue) 11:32

[0315] みなさん、ありがとうございます。談話室2です。   桃子
ネコノテさん、早速、本を注文したいと思います。
おりーぶさん、サザエさん、tenさん、えむさん、校正、アドバイス、励ましをありがとうございます。楽しみながら「談話室」を点訳します。

ところで、おとといに大きな地震がありました。東北が震源地とか・・・阪神淡路の大震災のときは、あんなに地震が気になったのに、のど元過ぎれば・・なんですね。備えがありません。2005年! あと、2年じゃないですか! 備えあれば憂いなし! 非常持ち出し袋を用意しなければ、と思いました。
1054073539.bse

2003/05/28(Wed) 07:12

[0316] 「星の王子様」7です   桃子
ようやく、本の半分ちかくまできました。
1054074183.bse

2003/05/28(Wed) 07:23

[0317] 『談話室』星を見た話   ten
『談話室』の「星を見た話」のほうを見せていただきました。
行末の日付と筆者名の書き方は、混乱させるようなことを書いてありますが、ある程度ケースバイケースと考えていただければと思います。
長い肩書きのついた名前などを文末に載せるときは、やっぱり悩みますね。

地震、いやですねー。
東海地震の予測でさんざん脅されているわりには、なんの自己防衛策もとってませんけど、何か考えたほうがいいんでしょうね、やっぱり。
1054114522.txt

2003/05/28(Wed) 18:35

[0318] 初めてですね   ママさん
東北で地震があってあらためてまた対策見直しました。
桃子さんが私の文章点訳してくださって嬉しかったです。桃子さんのお話はいつも私たちの仲間の中で「すごくできる」って話題になってます。今回の文章も花丸でした。またこれからも点訳頑張ってくださいね。
2003/05/29(Thu) 10:02

[0319] 『星の王子さま』7   えむ
原本の「五億一百万」というのを、何と読むのかは、よくわかりません。
「ゴオクイッピャクマン」と読むべきでしょうか?
少なくとも、最近は、そういう読みはあまりしないような気がします。
「イッピャクマン」と読んでもらうためには、どういう表記にするのがいいのか、ちょっと今思いつきませんが、ここは、読みはさておき、単なる数字ということで、「数5..オク■数100マン」でいいかな、と思います。
この翻訳は少し以前のものなので、他のところでも、今はこうは言わないけどね、という言葉は多々あります。
「赤いごばん縞のハンケチ」などという懐かしい表現が出てきますね。
今の子どもたち、ちゃんと「赤いチェックのハンカチ」を思い浮かべるかな?
ちょっと心配です。

詳細は添付ファイルで。
1054290210.txt

2003/05/30(Fri) 19:23

[0320] 「ここのところ」「このところ」など   えむ
「ここのところ」「このところ」などについては、先日の私の書き込みが、言葉足らずで申し訳ありませんでした。
これらの言葉の扱いは、人によって相当違うだろうと思います。
「ここのところ」「このところ」などは、具体的な場所を示すのではない、「最近」という意味の使い方があり、それは、いくつかの辞書で見出し語になっています。
ひとつの言葉として存在するわけです。
ですから、これは、「先日」という意味の「このあいだ」とか、時間的継続を表す「このかん」などと同様に、続けて書いた方が意味に沿っている、という考え方があります。
一方、「ここのところ」という言葉は、そうやって二通りの意味に使われるのだけれど、字面に違いがあるわけではなく、目で見る者も、前後の文脈で判断しているだけなのだから、そういう意味では、触読者も条件は同じで、点訳者が、これはどっちの意味、という判断をする必要はない、という意見もあります。
そして、この言葉には切る場合と続ける場合があります、この言葉もそうですね、あ、これもそうです、というように、表記のルールが煩雑になるのはできるだけ避けたい、という流れが、最近強まってきているような感じはします。
先日、「このごろの傾向としては、その場合でも切っていいのではないか」と言ったのはそういう意味で、最近「ここのところ」という言葉は切ることになった、という意味ではないんです。
すみません、うまく言えなくて。
私は、個人的には「ここのところ」も「このところ」も続けたい気分です。
ただ、切るやり方もあって、もしかすると、そちらの方が多数の支持を得ているのかもしれない、ということです。(『表記辞典』に続ける言葉として出ていないことをもって、これは切る、と決めているところは結構多いと思います)

・・・これだけグダグダ読ませておいて、要するに、どうなのよ? と、思われるかもしれませんねえ。
(ほんとは、もっともっとグダグダ書いたんですが、あまりグダグダなので、「点訳所感」のページに移しました。お暇な方は、そちらも覗いてみてください)
要するに・・・、どちらでも間違いじゃないんじゃない? ということかな?

では校正の際に、こういう、間違いではないこと、どっちでもいいんじゃないか、ということについては、何も言わない方がいいのか、というと、先日も書きましたが、私は、言った方がいいと思っています。
思いつく限りの、できるだけたくさんの見解、というか、疑問も含めたあれやこれやを、この際に出し合って、考えるきっかけにできれば、と思うのですが・・・。
2003/05/30(Fri) 19:29

[0321] 仕事で疲労困憊   桃子
このところ、仕事がかなりハードになっていまして疲労困憊の態です。唯一?のストレス解消であったパソコンに向うことも、ちょっと苦しい・・・もとから眠ることが苦手で夜更かしというより、夜中人間だったのに。
と、いうことで少しお休みをさせてください。きっと、箱根旅行が終わったら元気になれるだろうと思います。

陽子さんへ
元気ですか?
箱根がアジサイの季節だといいですね。ちなみに東京は6月中旬から下旬のようです。箱根登山鉄道?(スイッチバックしながら走る電車です。宮ノ下とか強羅とかへ行きます)の両側にたくさん咲きます。時期にはライトアップもあるって先輩が言ってました。

2003/05/31(Sat) 19:16

[0322] 練習問題24   陽子
やりだすと、ついついやり続けてやってしまうし、ゆっくりと思うと何日もやらずに日が経ってしまうし、毎日少しずつっていうのは難しいみたい。日にちが経つと忘れちゃって、また、時間がかかるし・・・

桃子さんへ
お仕事、お疲れのようですが、くれぐれもお体を大切になさってください。お互いに箱根旅行がよい旅になるといいですね。

1054388661.bse

2003/05/31(Sat) 22:44

[0323] 陽子さんの24   ten
桃子さん、無理なさいませんように。
元気になられたら、またいらしてくださいね。

陽子さんの24番です。
問題の主たるテーマである囲み記号は、とてもよくできていました。
詳細は添付ファイルで。
1054423286.txt

2003/06/01(Sun) 08:21

[0324] 25を送ります   陽子
今日は、傘を持たずに出かけたら、かえりにあめがふっていて、どうしよう・・と思っていたら、行方不明になっていた傘がもどっていて、助かった。もう、梅雨ですね。
1054726448.bse

2003/06/04(Wed) 20:34

[0325] 陽子さんの25   ten
ほんとにそろそろ梅雨の季節ですね。
早くも台風がきたりして、傘を頻繁に使っているこのごろです。

練習問題25の校正結果を添付します。
1054731955.txt

2003/06/04(Wed) 22:05

[0326] 練習問題26を送ります   陽子
少し、風邪を引いてしまい、のどが痛いです。朝晩はまだ冷えるので、皆様もお気をつけてください。
1054823148.bse

2003/06/05(Thu) 23:25

[0327] 陽子さんの26   ten
えむさんのパソコンの調子がまたちょっと悪いようですので、再度私が練習問題を見させていただきます。
不十分なところは、えむさん復帰後にまた見ていただくことにしましょう。
と、いっても、練習問題26、ほとんど間違いがなかったと思います。
添付するほどではないので、書いておきますね。

旧 1- 6   また゛また゛□C2りゅーはんくらいた゛か゛
新 1- 6   また゛また゛□C2りゅーはんく゛らいた゛か゛

「くらい」「ぐらい」はどちらでも使いますが、
これは、書いたひとの趣味というか、好みの問題でしょう。
こういったものは原本どおりに。
以上です。

夏風邪は気をつけないといけない、といいますね。
点訳は後回しで、まずは体調万全にしてください。
2003/06/06(Fri) 06:21

[0328] おひさしぶりです!   momonoji
ご無沙汰しております。momonojiです。
やっと身辺が落ち着いてきたので、そろそろ点訳の勉強を再開したいなと思っております。

まだまだもちろん未熟ですが、この教室の練習問題と合わせて、自分の好きな本を点訳していけたらナと思ってます。

ところで教えていただきたいのですが、何か本を点訳するときは、せっかくだから誰にも点訳されていないものをやりたいですよね?
「誰にも点訳されていない」ってのはどうやってたしかめるものなんでしょうか?
2003/08/03(Sun) 22:00

[0329] 誰にも点訳されていないモノ   えむ
momonojiさん、おかえりなさい!
点訳が再開できそうで、なによりです。

どうせ点訳するなら、まだ誰もやっていないものを、というのは、よくわかります。
読者にとっても、同じ本がいくつもあるよりは、少しでも幅広い選択ができる方がいいでしょう。
なにしろ、毎日ゴマンと出ている墨字出版物のうち、点字になるものはほんとに僅かなのですから。

ただ、全国津々浦々で点訳に携わっている人たちの統一組織みたいなものは、今のところありませんし、点訳されたものの情報だけでも1カ所に集めよう、という努力は続けられているものの、なかなか一本化はできていないのが現状のようです。
全国視覚障害者情報提供施設協会(全視情協)が作っている「ないーぶネット」の目録では、全国の点字図書館が持っている点字データなどを検索できます。
既にできているものだけでなく、着手情報もわかります。
データ自体は、会員でないと入手できませんが、目録は会員でなくても見られます。
  https://www.naiiv.gr.jp/

他に、国会図書館の点字図書目録や、
  http://opac.ndl.go.jp/Process
各地の図書館の目録も、インターネットで見られるところも多いと思います。
それから、点訳グループや、それらの連合組織のようなところでも、自分たちの点訳リストをHP上に公開しているところはたくさんあります。
因みに、「みずほ点訳」では、このHPの「データリスト」のコーナーに、ささやかですがこれまでの点訳物のリストを載せていますし、それを、名古屋点訳ネットワーク(NBN)
  http://www.n-braille.net/
「あるある!点字データ発掘&検索ポータル」
  http://nigel.otto.to/aruaru/
に登録しています。
「あるある!点字データ発掘&検索ポータル」は、まだ新しいサイトですが、かなり広範囲なグループが点訳データ情報を登録しつつあります。

いずれにしても、1カ所で全ての情報がわかる、というところは、現時点ではないようです。

世の中で話題になった出版物は、需要も多いのですが、点訳する人も多いですね。
話題の新刊本など、読者もタイムリーに読みたいと思うようなものは、私たちがボチボチ点訳していたのでは、全然間に合いません。
点訳には、どうしても一定に時間がかかりますが、それでも、慣れた点訳者だったり、何人もで分冊したりすると、比較的短時間でできます。
そういう種類のものは、そういう機動力のある点訳者にお任せした方がいいかな、と私なんかは思っているのですが・・・。

特にはじめのうちは、何度も見直し、何度も修正することを覚悟しなければなりませんから、あまり大部でないもの、長いこと抱えていても飽きてしまわないものを選んだ方がいいかもしれません。
老婆心・・・ですね。
どんなものであれ、楽しみながら点訳してくださるといいと思います。

2003/08/04(Mon) 22:40

[0330] 講習会入門希望   星野紀子
今日は!
ローマ字入力で点字を勉強したいと思っています。点字の事は
全くの素人です。よろしくお願いします。
2003/09/29(Mon) 15:55

[0331] よろしく!!   ten
星野さん、はじめまして。
このページは一応「教室」などと称していますが、できればみなさんと一緒に勉強させていただこう、という趣旨でやっています。
私たちにもわからないところがとってもたくさんあります。
こないだこう言ってたのに、今度はちがうこといってるじゃないかとか、ほかの点訳者やグループと異なる方針・考え方のところも多々あると思いますが、答えがひとつではないところが点訳の面白さと思って、どうぞ末永くお付き合いくださいね。
雑談・おしゃべり・感想・ご意見・ご希望、なんでも書いていただければと思います。
よろしく!!
2003/09/29(Mon) 18:24

[0332] 歓迎!   えむ
星野さん、こんばんは。はじめまして。
点訳に関心を持ってくださる方、大歓迎です。
あちこちで点訳講座は開かれていますし、そういうところにご参加になれれば、面と向かって直接の指導が受けられます。
その方がいい面もいろいろあるのですが、時間的、空間的な制約を受けずにご自分のペースでできる、という点では、ここは、気楽に参加していただけると思います。
時間的な制約がないということは、わからないところ、納得できない点は、どれだけ時間をかけて問いただしてくださってもいい、ということで、こちらも時間を気にせずに、あれこれ申し上げられる、ということです。
それが、この入門講座の最大の利点かなあ、と思っています。
効率的ではないかもしれませんが、そのあたりのワイワイガヤガヤを、楽しんでいただければ、と思います。

まず、「解説」をご覧ください。
「0.はじめに」の、T-エディタという点訳ソフトのインストールと、『点訳のてびき』というテキストをご用意いただくところから読み始めてください。

この「解説」は、最初にここで勉強なさった方とのやりとりを適当につなぎ合わせたものなので、ところどころ話がとんでいたり、意味不明だったりするかもしれません。
その節は、ご面倒でも、その旨おっしゃってください。
決して、わからないまま先へ進まないでください。
上手な、充分な説明はできないかもしれませんが、とにかく始めてみましょう。
どうぞよろしくお願いします。
2003/09/30(Tue) 00:21

[0333] ようこそ   オリーブ
星野さん、ようこそいらっしゃいました。
点訳をはじめてみようかなと思ってくださって、とってもうれしいです。
のんびりとマイペースで続けていってください。
私が点訳をはじめてからどのくらいになるのかなと指折り数えてみましたら、
なんとびっくり5年と数ヶ月。まだまだ1年生のような気持ちでいました。
だって、いまだにわからないことだらけですから。
一緒にお勉強していきましょうね。楽しみにしています。
2003/10/03(Fri) 00:01

[0334] すっかり、ご無沙汰しております   桃子
みなさま、お変わりなくお過ごしでしょうか。星の王子様をはるか彼方の惑星に飛ばしてしまったまま、何ヶ月も過ぎてしまいました。校正までお願いしておりましたのに、申し訳ありませんでした。ようやく、少しずつ落ち着いてきましたので、もう一度、参加させてくださいますか?
しばらく点訳とも離れていましたので、手始めに「介護支援専門員の基本テキストの要点」という、「どんたくアカデミー」のプリントを手がけています。(著者の竹冨 章先生には了解を得ております)マッサージや針灸の方でも受験資格がありますし、受験は点字でも受けられるので受験の一助にでも・・・と思っています。
参加を許されるようでしたら、2校終了(桃子がしました)の点訳を校正していただけないでしょうか。来年度の受験は、10月頃かと思いますので、出来るだけ早く終了したいと思っています。
仕事の合間を縫って・・の状況は変わりませんが、頑張ってみたいと思っています。お許しとご協力を重ねてお願いいたします。
2003/11/24(Mon) 19:47

[0335] 桃子さん、おかえりなさい!   えむ
大歓迎です。
お忙しい中、また点訳にお時間をさいてくださって、とても嬉しいです。
そして、すぐにも直接的に役立ちそうなテキストの点訳、私たちでできることは喜んでお手伝いしたいと思います。
原本のことなどどうしたらいいか、またご連絡ください。



2003/11/25(Tue) 21:14

[0336] ありがとうございます   桃子
こんな出戻りを温かく迎えてくださって、本当にありがとうございます。早速ですが、原本はネットの「どんたくアカデミー」にのっている【改訂基本テキストの「要点整理」2003年版】です。

http://village.infoweb.ne.jp/~dontaku/

打ちためているものを少し整理して送りますのでよろしくお願いします。

2003/11/25(Tue) 21:40

[0337] ファイル送ります   桃子
「第1篇 第1章」を送ります。
見出しの体裁などがスッキリしなくて難儀です。

よろしくご指導ください。
1069764819.bse

2003/11/25(Tue) 21:53

[0338] よろしく!!   ten
桃子さん、お久しぶりです。
点訳復帰、大歓迎です。
今回点訳されたものはなかなか手ごわそうですね。
私もいっしょに勉強させていただきます。
よろしく!!!
2003/11/25(Tue) 22:30

[0339] おかえりやす   オリーブ
ほんにお久しゅうございます。
また点訳のお時間をつくってくださっておおきにです。
楽しんで点訳しておくれやす。
私も勉強させていただきますので、よろしゅうに。
寒くなりましたので、風邪ひかれないように無理されずに、ね。
2003/11/25(Tue) 23:45

[0340] これからもよろしくお願いします   桃子
えむさん、tenさん、オリーブさん、ただいまです。
ようやくトンネルを抜けた感じです。仕事やら受験やらメンタルのフォローやら・・・なんだか慌しく過ぎてしまいました。
世間様が忙しくなる12月になって落ち着くというのも変な感じですが、ヨッシ!ガンバッ!!の気分になりました。
テンションあげてやっていきますので、これからもよろしくお願いします。
お休み中に児童文庫の「ああ無情」を打ち終えましたが1校も入っていません。打ちながら泣けました・・・もうン十年も昔に読んだのに、今も泣けるんですね。泣いた箇所は違うかもしれません
けど・・・そのうちにこれも校正してください。
2003/11/26(Wed) 01:39

[0341] お世話になります   とも
はじめまして。小4の息子が授業の一環で点字を習ったのをきっかけに、私のほう惹かれてしまいました。平日は勤めているため、自治体主催の講習会や、サークル活動には参加できないのが現実で、あきらめかけていたところでこちらのページに出会うことができました。ばちぼちになると思いますが、ぜひ覚えたいと思っていますので、よろしくお願いします。とりあえず、T−エディタはダウンロードしたので、手引きを取り寄せたいと思います。ちなみに、埼玉県民です。
2003/11/27(Thu) 23:34

[0342] はじめまして   ten
ともさん、はじめまして。
定期的にサークルや講習会に参加するのが難しい方も多いので、ほんの少しでもそういった方たちのお役に立てれば、というページでもありますので、ゆっくりマイペースでご参加くださいね。
よろしくお願いいたします。
2003/11/28(Fri) 09:07

[0343] 「介護支援専門員の基本テキストの要点」   ten
桃子さんが点訳された「介護支援専門員の基本テキストの要点」、ざっと見せていただきました。
マスあけ、分かち書きなどはほとんど問題がないので、
添付してあるのは、私の意見程度のものです。
これが絶対というわけではありませんので、ほかの方のご意見もお聞きしてみたいと思います。
1069978344.txt

2003/11/28(Fri) 09:12

[0344] よろしゅうに   オリーブ
ともさん、おいでやす。
点訳をはじめて、言葉にとても興味が持てるようになりました。
いろいろ約束事があって、最初は少し戸惑うことがあるかもしれませんが、
のんびりと楽しく一緒に勉強していきましょう。よろしくお願いします。

桃子さん、見させていただきました。
何せ「ひよっこ」で、きちんとお答えできませんので、かんにんでっせ。
まず、tenさんご指摘のほかで、
 P3−5 コーレイシャワ、 原本に読点はありません。
 P5−6 「ヨーカイゴシャニ■ニクシミヲ → 「ヨーカイゴシャニ■タイシテ■ニクシミヲ

「1■チョージュ・■コーレイカノ・・・」については、tenさん同様、「1.」とするか、「1■■」と
2マスあけた方がいいと思います。
タイトルについても、大きいタイトルから、9、7、5マス目ですね。
これについてもtenさんのおっしゃるとおりだと思います。
タイトルが多いと、うーむと悩みます。

「同別居」は「ドーキョ・■ベッキョ」としないとわかりにくいのでしょうか。
これも字を見てしまっているので理解できるわけで、判断に困りました。
教えて下さい、お願いします。
こんな調子です、桃子さん、お役に立ちませんね、ごめんなさい。
2003/11/28(Fri) 22:51

[0345] 私も迷っています   桃子
tenさん、お手数をおかけします。私も迷っています。小説などはいくらか手がけても来ていますが(また、よく間違えてもいますが)、受験参考的なものは、初めてなのでどうすれば伝わりやすいのか、読みやすくなるのか・・・みなさまのご意見をいただきながら私自身もこれを機会に原点から学びたいと思っています。

視力を失っている方々は、中途失明の方々が増加しているといわれているとの由。また、protalkar 97のようなデジタル音声で出力もできるとのことですので、点字での表現だけに拘らずに音声も含めた点訳になるといいな、と考えています。(私はこの音声出力をインストールしていないのですが・・)

tenさんのアドヴァイスは本論・本旨です。以下に桃子なりの考えも長くなりますが書き込みますので、再度、tenさんをはじめ、みなさまからも教えを請いたいと思っています。

1。タイトル表記・・・9,7,5マスは考えてみましたが、タイトルばかりが何段にもわたるような感じがして、悩みました。とりあえず、テキストp100の備考2をとってみました。しかし、触読には向かないかな・・・

2。「基本テキスト第1巻〇〇〜××ページ」の記載も悩みどころであったのです。基本テキストの点訳本のあることは確認していますが、そのページに対応するわけではなく、このページを参照できるとすれば青眼用のテキストなのです。いっそのこと省いてしまおうか、でもサポートの人がいればその部分を早く見つけ出せてフォローしやすいかな・・・

3。見出しの前の数字はピリオドを打つことにします。これはtenさんのご指摘通りだと思いました。これからの分も含めてチェックしていきます。

4。「世界■1の」ですが、表記辞典(2002年 第5版)を確認しました。私のミスです。訂正しました。理由は私も不明です。

5。「要介護」「要支援」ですが仕事上では、続け言葉でやっています。少なくとも私の職場では・・たとえば「ももこさん、介護度、どれくらい?」「ええと、要介護2です」のように・・。となると続けたほうがよかったかな・・読み上げでは「よー(一息)かいごしゃ」と発音されるようです。

6。「〜」を記号にしようとは思いますが、読み上げるときにはどうも「から」とは発音してくれないようなのです。

7。1998(平成10)年・・も読み上げが気になって両方に年をつけました。「1998かっこへいせい(一息)10かっこねん」になるらしいので耳からは解りにくいかな・・

8。特に、
「自分や・・・」
「自分や・・・」の原本どおりのほうが、やっぱりわかりやすいかな。

9。〜として  が原本どおりです。「以下の〜」は補足した分ですが、次の(1)とかにどうやってつなげようか、と思って・・私は適宜言葉を補うのは、自分も苦手なのと自分の感覚で使ってしまうかな、とちょっと不安なので本当は避けたいのです。「以下の〜」とつけなくても触読はOKですか?

10。「主として」は訂正しました。

近いうちにprotalker97を調達したいと思っています。そうすれば、もう少し読み上げの部分がチェックできると思うのですが、現在は、また聞き状態ですので曖昧な表現ですみません。

この書き方が、tenさんをはじめみなさまを不快にさせることのありませんように・・もし、不快にさせたら、どうか許してください。そして、みなさまのお知恵を貸してください。お願いします。

次のファイルは、上記の部分がしっかりしてからチェックしなおして送らせていただきます。どうかよろしくお願いします。
2003/11/28(Fri) 23:48

[0346] オリーブさん、ありがとうございます   桃子
お手数をかけます。

つけっぱなしで更新しなかったため、オリーブさんのアドヴァイスを読み損ねました。すみません・・。

校正ありがとうございます。タイトルはやっぱり「9.7.5」にしようかな・・

抜けの言葉やら、分かちのミスやら、たくさん有ると思いますがよろしくお願いします。

「同別居」は点訳者註のほうがいいかとは思ったのですが、こっちの方が短いかな・・と思ったりして「同居・別居」にしてしまいました。「どーべっきょ」でも「どー■べっきょ」でも伝わりにくいし、ただ基本は点訳者註ですよね。

わたしこそ、これからも教えてください。
2003/11/29(Sat) 00:03

[0347] ともさん、はじめまして!   桃子
わたしも「みずほ点訳」で教えていただいています。やたらと書き込みますので、びっくりしましたでしょう?

間違いを直していただいたり、アドヴァイスを戴いたりしながら、やっとこせっとこ、点訳をしています。

これからもよろしくお願いします。ちなみに私は、おとなりの東京です。
2003/11/29(Sat) 00:08

[0348] 「基本テキスト」   えむ
桃子さん、遅くなりましたが、「基本テキスト」見せていただきました。
音声も考慮して、ということなのですね。
音声でのわかりやすさと、触読でのわかりやすさは、共通の部分が圧倒的に多いのですが、ときには抵触することもありそうで、難しいですね。
私も、勝手なことを添付させていただきましたが、音声のことは考えませんでしたので、ちょっとピントはずれかもしれません。
またよく考えてみますが、とりあえずその前の段階でお送りします。
それにしても、原本どおりと言ってみたり、変えた方がいいと言ってみたり、一貫性がなくて支離滅裂だとお感じになるかもしれません。
ほんとに頭の中が支離滅裂な面も多々あるのですが、まあ、それだけでもなく、どちらをとったら、どういうプラスとマイナスがあるか、秤にかけるようなところもあって、その時の文脈や条件などによってバランスが変わります。
もちろんそういうところは、人によって判断も違うだろうと思います。
つまり、正しいとか、間違いだとかいうような問題ではない、ということです。
ですから、無責任な言い方ですが、ほんの参考程度にお考えください。
1070034579.txt

2003/11/29(Sat) 00:49

[0349] ともさん、ようこそ!   えむ
こんばんは。
この「入門教室」が少しでもお役に立てればいいですね。
楽しみながら、ご自分のペースでやってくださるといいと思います。

『点訳のてびき』が届くまでの間、T-エディタでいろいろ打って遊んでみてください。
ローマ字で入力して点字に変換してみたり、逆に、6点で打って平仮名に変えてみたり、お子さんと一緒に、あれこれ遊べると思います。
お子さんの教科書に、点字一覧表が載っていますね?
それは、凸面(触って読む方)の形です。
それで覚えてくださっていいと思います。
この「教室」は、ローマ字入力を中心に、なんて言ってますが、実際には私たちみんな6点で打っています。
その方がなにかと便利なことが多いように思います。
お宅のキーボードが6点同時打ちを受け付けてくれさえすれば、6点入力をお勧めします。

一人で勉強するのはなかなか大変ですから、ここで、ああだこうだとおしゃべりしながら、楽しくやりましょう。
『点訳のてびき』も独習書ではありませんし、ここの「解説」も、言葉足らずの部分も多いと思いますから、わかりにくいことはどんどんお聞きになってください。
質問でなくても、いろいろ書き込んでくださると嬉しいです。
「問題」も、打ってごらんになったら添付ファイルにしてお送りくだされば、見せていただきます。
充分なお手伝いはできないかもしれませんが、よろしくお願いします。
2003/11/29(Sat) 01:04

[0350] 点訳物の音声化について   ten
最近は、点字そのものは読めないけれど、点訳されたものを音声で聞いている、という方が増えています。
あるいは、点字が読めても音声で聞くほうが楽、という方も多いですね。
点訳されたものを音声にすると、漢字や固有名詞の読みで悩む必要がなくなるという利点があるのですね。
点訳グループの中では、はっきりと音声用に点訳していると明言しているところもあります。
点訳物を音声で聞いてもらうことで、視覚障害者の受け取る情報量がより多く、確実なものになるのであればそれはたいへんいいことだとおもいます。
しかし、私も何回か音声で聞くことを前提とした点訳をやったことがあるのですが、それによってもともと規定されている点訳のルールをかなり変えてしまうことになる場合が多いことにも気づきました。
つまり、音声ソフトが点字記号等にうまく対応できなくて、読み上げられない、間違って読んでしまう、ということが発生してくるので、そのつど点訳のほうを変えてしまうわけですね。
音声でどう聞こえるかチェックするのも点訳者の仕事だ、と言われればそうかもしれませんし、聞きやすい点訳物ができるにこしたことはないのだろうと思います。
しかし、点訳者のやることは「点訳」であって、「音声化」ではないので、そのへんのところにジレンマが生じます。
どこまで音声に対応すべきか、ということですね。
「みずほ」でも、まだ音声で聞くということはしていませんので、この点について論じるほどの知識がありません。
点訳のありようがどんどん変化していっている、ということになかなか対応しきれません。
これは私たちにとっても今後の課題だと思っています。
いまのところ、音声化の際どう聞こえるかについてのアドバイスや意見をいうことが難しい状態ですので、ここはこういう意図があってこのように点訳した、このように変えたなど、どんどん言ってくださると助かります。
不快なんて、絶対にそんなことありませんからご安心を。
お互いがあれこれ意見をだしあうことで、それぞれが気がつかなかったことも見えてくるものです。
よろしくお願いします。
2003/11/29(Sat) 08:06

[0351] キーボード   とも
励ましのお言葉、どうもありがとうございます。
早速、”はじめに”にそって、6点入力してみました。
・・・が、全てに対応してくれませんでした。す・せ・そ、
つ・て・と、む・め・も、る・れ・ろはダメでした。数字符も入りません。残念です。50音や、数字はローマ字入力の方が今のところ速いのですが、やっぱり6点で覚えて入力したいですよね。息子が携帯用の点字版を購入したときも、私の方が熱心に打ってました。
しばらくは、色々な機能を使いつつ、覚えていきたいと思います。
点訳のてびきも入手が難しいようです。出版社のHPに、注文はしてみましたが、返事待ちです。
先日、役所のエレベーターに乗ったときに点字表示がされていて、読めたときには(多分、あってると思う・・・)うれしかったです。でも、目をつぶって触れると???なのですよ。いかに、読みやすい点訳を心がけるかが大切なのですね。最初は、背伸びせずに単語から打ってみたいと思っています。また、疑問が出てきたら書き込みさせてもらいます。
2003/11/29(Sat) 22:20

[0352] この形で行きます   桃子
時間もあまりありませんし、拘りつづけているよりも思い切って作り上げる方にかけます。で、こんな形で統一しておこうと思います。

■■■■■■■■第1篇■■介護■問題と■・・・
■■■■■■第1章■■介護■問題と■・・
■■■■■■第1節■■高齢化の■進展と■・・・■(基本■・)
■■■■1■■長寿・■高齢化の■・・

「要介護」「要支援」は続ける。

・・・は、(以下の4点である。)など、解りやすさを考えて必要時には書き加える。

「2003(平成15)年」は、2003年(平成■15年)に読み替える。

文章中の「〜」は記号表記にする。

と、してみました。お三人からのアドヴァイスが本当に助かります。とりあえずこれでいってみますのでよろしくお願いします。

1070185479.bse

2003/11/30(Sun) 18:44

[0353] 基本テキストの2   ten
形式が決まると、点訳もスムーズになってきます。
どんなものでも、最初点訳方針が固まるまでがちょっとした難所で、よほど形式が一貫していないものでもないかぎり、あとは比較的楽になってくると思います。
桃子さんの『基本テキスト』の2章目、見させていただきましたが、単純間違いがほとんどなく、意見が分かれるものが多いので、他の方のご意見もお聞きになって修正してくださいね。
1070191137.txt

2003/11/30(Sun) 20:18

[0354] 第2章   えむ
桃子さん、第2章を見せていただきました。

tenさんのおっしゃったところで、括弧を続けるかどうかの問題ですが、2-16、4-7、4-8、6-4はいずれも、説明の括弧と見ていいと思います。
説明の括弧と言えるかもしれなくても、あまり直接的でなく、しかも長くなるものについては切ってもいいのではないか、と私は思っているのですが、それは運用の問題であって、原則はあくまでも「説明の括弧は続ける」です。
そして、直接的でないとか、長いとかいうのは、漠然とした感じであって、線が引けないんですよね。
こうやって同じような使い方で何箇所も出てくると、それぞれ長さなどは違っても、いちいち扱いを変えるわけにはいきません。
そういうときにどちらに合わせるかといえば、それはやはり原則に合わせるのがいいと思います。
触読だけを考えるなら、この4箇所は、続けることにした方があとが楽かなあ、というのが私の感じです。
音声ではどうかわからないのですが。

「ケアプラン」も、少なくとも『表記辞典』の原則から言えば続けます。
外来語の切れ続きについては、『てびき』は詳しく述べていませんし、『表記辞典』は拍数で一律に分けています。
実際問題として、ひとつひとつの言葉の結合度合いを細かく検討するのはとても無理、という気がするので、仕方ないのですが、その言葉をよく使う人たちにとっては、ものたりない、というか、不満足な思いがあるだろうと思います。
この言葉は5拍だけど専門の現場では切って言う、というようなことがきっとあるでしょう。
そういう場合は、それを尊重した方がいいのではないかと思います。

あまり役に立つことが申し上げられなくて、すみません。
2003/12/01(Mon) 02:05

[0355] 「ください」について   いも
補助動詞のわかちについて質問なんですが、
動詞と補助動詞の間に「て」などの助詞がない場合でも文節は分かれるのでしょうか?
例えば「お乗りください」の場合、辞書を引くと「ください」は補助動詞になっていたのですが、
「お乗り ください」となるのでしょうか?
なんだか違和感があるのですが…。
2003/12/03(Wed) 11:55

[0358] 「ください」   えむ
いもさん、こんばんは。
「お乗りください」は切って打ちます。
触読には、意味がわかりさえすれば、ひと続きに打つまとまりは、短い方がいいんですね。
点字の分かち書きは、意味がわかる、ということと、ひと塊が短い、という2つの要求をいかに満たすか、往々にして相反するその2つをどこで折り合わせるか、というせめぎあいの結果みたいなものだと思います。
それで、「ください」とか「くださる」とか「いただく」とか「申し上げる」とかいう言葉は、それだけ取り出しても、まあ、意味がわかる言葉です。
これらの言葉は、「そのバッグをください」とか「お菓子をいただく」のように、主たる動詞として単独でも使うし、「待ってください」「お聞きくださる」「お持ちいただく」のように、補助動詞としても使います。
補助動詞も形の上では動詞ですし、意味も、単独で置いてわからなくなるほど薄れているわけではないので、切って打ちます。

違和感があるとおっしゃるのは、「ください」の側よりも、むしろ、「お乗り」の方の問題ではないかと思います。
「お乗り」に自立性があるんだろうか? 「乗ってください」の「乗って」なら充分わかるけれど、「お乗り」はねえ・・・というのはよくわかります。
でも、昨今の考え方は、「お(ご)+動詞の連用形」で、名詞化したと考えよう、というものです。
名詞化したとも言えるし、名詞化していないとも言えると思いますが、こういうことは、真実は何か、というような種類のことではなくて、どう決めるか、ということなのでしょう。
「お+動詞の連用形」で名詞化した、ということをはっきり打ち出したことによって、「お待ちなさい」「ご覧ください」「お出かけなさる」なども切ることになりました。
日本語の語感を考えると、私もちょっと違和感は感じるのですが、意味がわかる、短く、そして、ルールは単純に、ということを目指すと、こうなるのかなあ、と思います。
2003/12/04(Thu) 02:52

[0359] わかりました   いも
えむさん、とても丁寧なご返答、ありがとうございました。
とてもよくわかりました。
2003/12/04(Thu) 10:01

[0360] 練習やってみました   とも
6点入力できるキーボードが見つかりました!点訳のてびきも届きました。
練習1と2を6点入力でやってみました。異常に時間がかかって、大丈夫かな?って感じですが、お時間ある方、見ていただけますか?
うまく添付できればよいのですけど。
1070549357.bse

2003/12/04(Thu) 23:49

[0361] は・な・ま・る   オリーブ
ともさん、6点入力できるキーボードが見つかってよかったですね。てびきもお手許に届いて、
そして、早速、練習問題を打ってくださって、どうもです。
最初から速く打てる人なんていませんので、ご安心を。

ともさんはじめ、この入門教室におみえになる方は何故かみなさん優秀で、最初からどうして
こんなにできちゃうのって、驚かされます。

私は、最初、長音、助詞の「は」「へ」の切り替えが、なかなか出来なくて、とても戸惑いました。
これも慣れでしょうか。

P2−7  チキューノ■オンダンカ → チキュー■オンダンカ
P2−13 スコシヅツ → スコシズツ

楽しんで、のんびり、マイペースでやるのが一番です。
私はのんびりし過ぎているようですが・・・。
これからもよろしく!

2003/12/05(Fri) 19:23

[0362] ありがとうございます   とも
は・な までつけていただいて、うれしいです。
読み返したつもりでしたが、やっちゃいましたね。
てびきも読み始めましたが、とても独習は無理ということがわかりました。これからも、色々教えてくださいね。
キーを押すまでに、頭の中で「1・3・5…」なんて考え考え打つものだから、まるで鍵盤をたたいてるみたいです。
2003/12/05(Fri) 22:31

[0363] 数字、苦労しました   とも
やっとこさ3.4です。それにしても、目で追うことができるのに四苦八苦してるというのに、頭が下がります。
先日もTVで、視覚障害者の方が、ボウリングを楽しんだり(私よりはるかにスコアがいい!)全盲のご夫婦が仕事に家事に子育てにフル稼働している様子を見ました。
ただただ、うなるのみでした。
文末、数字で終わって句点の場合、墨字はピリオドになってしまいます。スペースかつなぎ符を入れるのでしょうか?
1071370785.bse

2003/12/14(Sun) 11:59

[0364] 練習問題4   ten
ともさん、こんにちは。
順番どおりでなくて申し訳ありませんが、まず練習問題4を見せていただきました。
数字そのものはまったく問題なくできています。
練習問題自体がいささかいいかげんで、段落を明示できなくて申し訳ありません。

数字のあとに句点を打つと画面上ピリオドになりますが、句点とピリオドは点字では同じなので、ピリオドでかまいません。
この教室の中でも、何回か繰り返してきたのですが、画面上の墨字というのは晴眼の点訳者のために便宜的に表示されるもので、点字そのものとはあまり関係ありません。
点字としての正しさはやはり点字で見てみないと充分にはわかりません。
どうしても晴眼者は墨字画面を鵜呑みにしてしまいますが、やはりちょっと疑問に思われたら、点字画面を出して、点字として正しいかどうか、確認することをオススメします。
1071404800.txt

2003/12/14(Sun) 21:26

[0365] まだまだ苦労してみます   とも
tenさん、ありがとうございます。練習4の文の書き出しについては、まったく気がつきませんでした。■のスペースがなくなっただけでこれですからね。
少しでも点字で読めるようになりたくて、6点入力でがんばっています。息子の点字の授業は終わったので、携帯用の点字版は、母のものになりました。
2003/12/14(Sun) 21:59

[0366] 練習問題3   えむ
ともさん、遅くなってすみません。
数字はちょっと厄介ですね。
一応、原則は、4桁まではひとつの数符で率いる、ということですが、いくつかの例外があります。
千の位より下の端数がないときや、具体的な数字ではなく桁を表しているようなときに、仮名書きすることなどです。
数符もツナギ符も、6点入力ですと自力でつけなくてはなりませんが、よくできています。

パソコンは便利ですが、画面はあくまでも虚像なので、携帯用点字器も使って、実際の点字をたっぷり体験してくださいね。
1071420719.txt

2003/12/15(Mon) 01:51

[0367] そのうちの   ten
すみません、忘れました。
練習問題4の「そのうちの」は、ソノ■ウチノと切ります。
「いずれ」とか「またこんど」みたいな意味で使う「そのうち」は続けるんで、ちょっと紛らわしいのですが、そのあたりのことについてはまた出てくると思います。
2003/12/15(Mon) 06:05

[0368] ありがとうございます   とも
わかりました。しっかり復習して次に進みますね。
まだ、頭の中でこなれてないようです。
2003/12/15(Mon) 22:30

[0369] 和語。漢語   イワイカズエ
和語。漢語。ちょっと難しい
2004/01/15(Thu) 11:12

[0370] Re[0369]: 和語。漢語   ten
イワイさん、いらっしゃいませ。
和語と漢語は確かにちょっと難しいですね。
和語か漢語か区別のつかないものも多いですし。
用例をたくさん知って、だいたいこんな感じ、というのが
わかればいいのではないかと思います。
私たちも考え込んじゃうことが再々なんですけど。
これはどう解釈したらいいの?というようなものがありましたら、教えてください。
確かなお答えができるかどうかわかりませんが、みんなで話し合うことは出来ると思います。
2004/01/17(Sat) 07:41

[0371] 和語と漢語   えむ
和語と漢語は、確かによくわからないことが多いですね。
普段、そんな区別を考えて日本語を使っていませんから。
それに、手近な辞書を見ても、和語・漢語の区別は出ていませんし。

漢語は、中国から入ってきた言葉、和語は、前から日本にあった言葉、というふうに言われることもありますが、実は、漢語の中にも、のちに日本で作られた言葉がかなりあるようです。
明治初期、非常にたくさんの和製漢語が作られたと聞きます。
西洋文明との出会い、新しい社会体制・国家機構、そういうものを表すのに、新しい言葉がどうしても大量に必要だったんですね。
「科学」「社会」「経済」などというのもその頃できた言葉だそうです。
かと思うと、「うま」とか「むぎ」とかいう言葉は、もともとは中国語に起源があるらしいのですが、これらは今、和語として扱われています。
長い歴史の中で、相当混じりあってきているのでしょうね。

漢字で書くから漢語かというとそんなことはなくて、「鼠」だって「猫」だって「小鳥」だって和語なんですね。
一応の目安は、漢字の音読みを使っているか、訓読みを使っているか、ということです。
音読みならたいてい漢語だと思っていいかな、と思っているのですが、そう単純でもないのでしょうか。
「幸福」も、「こうふく」と読めば漢語、「しあわせ」と読めば和語、「市場」も、「しじょう」なら漢語、「いちば」なら和語です。
でも「重箱」とか「古本」など、音訓入り交じっている言葉はどうなんでしょう?

点訳の過程で問題になってくるのは、複合語の切れ続きのところですね。
(1) たとえば、複合名詞は、意味のまとまりのある3拍以上の成分は切って、2拍以下の成分は続けるのが原則ですが、「2字漢語は、2拍であっても3拍以上の意味のまとまりと同様に扱う」(『てびき』p.45)。
「港町」は続けるけれど「港湾都市」は切る、「野良仕事」は続けて「事務労働」は切る、「塩ラーメン」は続けて「味噌ラーメン」は切る、というようなことですね。

(2) また、接尾語は原則続けることになっていますが、「接尾語的に用いられている語であっても、3拍以上の漢語は区切って書いてよい」(『てびき』p.44)。
「手当たり次第」の「次第」、「うつむき加減」の「加減」、「友だち同士」の「同士」などです。
確かに、同じ3拍の接尾語でも、「年寄りじみる」の「じみる」とか、「独りぼっち」の「ぼっち」なんかに較べると、自立性はグンと高い感じですね。
でもそれは、漢語だからというより、「次第」などが接尾語専用の言葉ではなく、独立した名詞としても使われる、それほど自立性が高い言葉だから、ということではないかと思っていますが・・・。
ついでに言うと、和語の接尾語でも、4拍になると、『表記辞典』では切っています。(『てびき』では言及していませんが)
「お礼かたがたご挨拶まで」の「かたがた」とか「泥棒呼ばわりされた」の「呼ばわり」などです。
ここでは、漢語か和語か、ということより、拍数の問題が前面に出ている、と考えていいでしょうか。
あるいは、「かたがた」も「呼ばわり」も、接続詞や動詞から転成した言葉なので自立性がある、ということでしょうか。

(3) あとに「する」がついて動作や状況を表す言葉も、前の部分が漢字1字の場合に、和語か漢語かで少し違う、というような説明が『てびき』ではされています。
でも、この場合は、『てびき』で言われているように、助詞の「を」を挟んでみてもおかしくなければくっつき方が弱い、つまり切れる、という判断をした方が、わかりやすいし、理にもかなっていると思います。
「愛する」は「愛」が漢語なので続け、「恋する」は「恋」が和語なので切る、というよりは、「を」の入る余地があるかどうかによって結合度合いを判断する方が、切ったり続けたりすることの根拠としては説得力がありそうです。

・・・というわけで、和語か漢語かがさしあたって問題になってくるのは、(1)の「塩ラーメン」と「味噌ラーメン」などのケースですね。
「みずほ点訳」でも、以前、「胡麻油」と「牡蠣油」なんかで、さんざん悩みましたね。
でも、そこまで細かいことは、点訳全体の中で見れば、そう重要なことではない、と、私は思っています。
私たち日本語で暮らしている者が、「胡麻」は漢語で「牡蠣」は和語だ、なんてことは気にせずに使っているわけですから、一体他の誰が気にするというんでしょう?
多くの場合、それで誤解が生じるとは思えません。
一応、どこかに線を引かなければならないので、ここに引くけれども・・・、という程度に、私は考えているのですが。

話を余計わかりにくくしてしまったでしょうか。
申し訳ありません。
2004/01/18(Sun) 23:25

[0372] 申し訳ありません!!   えむ
今頃になって、「練習問題」の間違いに気づきました。
もう、2年以上も放置してしまって、なんとお詫びしてよいやら・・・。

「練習問題6」の2.の「3軒先の」にマスあけが抜けていました。
「数3ゲン■サキノ」でなければいけませんね。

点訳する場合でもそうなのですが、複数の人間で、かなり見直しているつもりなのですが、気がついてみれば「なんでこんなことに気がつかなかったんだろう?!」と呆れるような、思わぬ見落としがあるものです。
今後、さらに気を入れて精度を高めていかなくては・・・と思っております。
ここで勉強なさった方には、ほんとうにご迷惑をおかけしました。

2004/10/17(Sun) 03:26

[0373] 質問   Tom
初めまして。
唐突のMESGすみません。

『ごめんなさい』

の『なさい』は文法だと何に当てはまるのでしょうか。


2004/11/07(Sun) 10:49

[0374] 「ごめんなさい」   えむ
Tomさん、はじめまして。

「ごめんなさい」の「なさい」は、もともとは動詞ですね。
動詞「する」の丁寧な形、「なさる」の命令形のようです。
「さっさとなさい」とか「よく勉強なさい」とかいうときの「なさい」と、もとは同じなのでしょう。
「御免」は「お許し」とか「ご容赦」というような意味なので、それをしなさい、つまり、許してください、という意味なんですね。
謝罪なのに命令形で終わるのは、態度が大きすぎる気はしますが、実は以前には、あとに「ませ」がついて、「ごめんなさいませ」という形で使われるのが普通だったようです。
その「ませ」に恐縮の気分が込められていたのに、肝心のそこが省略されてしまって・・・。
でも、いまやもうすっかり謝罪の挨拶語として一体化してしまっているので、あまり意味も考えず、成分を分けて意識したりもしませんね。
「おかえりなさい」「おやすみなさい」なども同様の「なさい」です。

点字では、従来、この手の挨拶語はひと続きに書こう、というのが主流だったように思います。
『表記辞典』なども、挨拶語の「ごめんなさい」は続けると言っています。
でも、『点訳のてびき』では、挨拶語を例外扱いすることを避け、『点訳のてびきQ&A』では、例外扱いする必要はないんじゃないの? 「ごめんください」だって切っているんだし、という意見も強いと言っています。
『てびき』の、「ルールはシンプルに」という方針からすれば、挨拶語だからといって特別扱いをすると、ちっともシンプルにならない、ということなのでしょう。
ただ、これまでの経緯もあることだし、続けたい、という意見も切り捨てはせずに、最終的には各グループで決めることになっています。

私は、個人的には、日本語の語感から言えば続けたい、と思っているんですが、でももしかしたら、単なる慣れの問題なのかもしれませんね。


2004/11/07(Sun) 14:41

[0375] 早速のレスありがとうございます。   Tom
この質問は、
『お休みなさい』
『ごめんなさい』
の『なさい』の違いは何かと、日本語を教える外国人に聞かれまして。。。。

日本人である私が答えられなくて。。。汗

ありがとうございました、丁寧な説明。

今後ともHP覗かせて頂きますので何卒宜しくお願いします。
2004/11/07(Sun) 20:47

[0376] 初心者です!   由美単
はじめまして。
質問があるのですが、視覚障害者の方は、点字の文書を手にした時、紙の上下方向がどのようにしてわかるのですか?
実は、視覚障害者の方で年賀状を差し上げたい方がいるのですが、はがきを手にした時にどちらが上なのかがわかるように、何か印をつけておかなければならないのでしょうか?
2004/12/17(Fri) 00:31

[0378] 上と下   えむ
由美単さん、こんばんは。
視覚障害者といっても、とてもいろいろな方がいらっしゃるので、ほんとに千差万別ですが…。
読みなれていらっしゃる方なら、サッと触っただけですぐ、あ、こっちじゃない、とわかってしまうので、普通のことが書いてありさえすれば、大丈夫でしょう。
よほど意表をついた言葉で始まる文章だと、悩まれるかもしれませんね。
点字用紙に打った手紙などは、たとえ1枚だけの手紙であろうと、いつも頁数を打つ位置に「1」と頁数を打っておくと、そちらが上、ということがよくわかるようです。
でも、はがきではそうもいきませんからね。
私はいつも、何も印を付けずにお送りしています。

ただ、触読を始めて間がない方にとっては、難しいんだろうと思います。
先日も、どこかから送られてきた手紙が、どっちから読んでも意味がわからないんだけど見てほしい、という方がいらっしゃいました。
私もすぐにはわからなくて、さんざんひねくりまわした結果、やっと、これは手紙ではない、という結論に達しました。
実は、録音テープが1本同封されていたのですが、そのテープを保護するための緩衝材だったのです。
打ち損じの反古紙や古い点字雑誌の一部を、郵送のときの点字のつぶれ止めなどに使うことは多いのですが、送った方はそのつもりでも、受け取った方は、何か必要なものだと思って解読に苦労する、ということもあるわけです。
ああ、私も気をつけなくちゃ、と思いました。
相手の立場でものを考えるというのは、なかなか難しいものですね。
2004/12/18(Sat) 01:55

[0379] ありがとうございました。   由美単
「えむ」さん 
さっそく教えていただいてありがとうございました。
2004/12/18(Sat) 22:46

[0380] お願いします。   達郎
木三田さん お話して頂けないでしょうか。
2005/03/24(Thu) 21:13

[0381] 英語表記   えむ
「だれかおしえて」のページの参考文献の表記について、試しに打ってみましたので。
1111760287.bse

2005/03/25(Fri) 23:18

[0382] 間違えました   えむ
添付ファイルで、(3)の中の、9-28のところ、ハイフンのあとには数符は要りませんでしたね。
いつも間違えてしまいます、すみません。
2005/03/26(Sat) 10:39

[0383] 数符とかなについて   くみ
初めて書き込みします。点訳をしていて数符のことで迷います。
陰陽道の「九字切り」という言葉のことです。点表に「9ジヲ□キル」とのっているのですが九字切りの言葉を説明するのに、この言葉を初耳の人が「クジキリ?」との言葉に対して、原本で「クジキリとは『九字切り』のことよ」と出てくるのです。このカタカナでかいた部分は、あくまで漢字音なので数符を使うのでよいのでしょうか。そうだとすれば「数符9ジキリは『数符9ジキリ』ノ□コトヨ」となり原本の表現が伝わらないのではと迷うのです。文脈によって数字とカナを使い分けるのではないと教えてもらったことがあるのですが、判断しきれずにいます。
2005/04/05(Tue) 09:49

[0384] Re[0383]: 数符とかなについて   ten
くみさん、はじめまして。書き込み、ありがとうございます。
ご質問の件ですが、原本の文脈によっても、点訳者の解釈、点訳方針によっても、いろいろな対処法があるのではないかと思います。
あるいは、その「九字切り」という言葉が、原本でどれくらい重要であるか、といったようなことでも扱い方が違ってきそうですね。
私もこういった書き方に出くわすとたいへん困ってしまうほうなので、あまり適切なお答えはできないかもしれません。
私が点訳するとすれば、言葉自体を点訳者挿入符を使って説明してしまう、といった方法をとるかなあ・・・・?

「クジキリ((カタカナ))?」
「クジキリトワ■数符9ジキリ((モジノ■ジ、■キリキザムノ■キリ))ノ■コトヨ」

といったように、なぜかなと数字を使い分けて書いてあるのか、点訳するうえで説明してしまう、という方法もあるかと思います。読むひとにとっては少し面倒かもしれませんが、最初の質問者が「クジキリ」という言葉を知らなかったのに対して、答えたひとが、「数字を用いたことばである」ことを説明したというニュアンスはつたわるのではないでしょうか?

また、「文脈によって数字とカナを使い分けるのではない」というのは、私も教わりました。
しかし、それはたとえかなで「いちばん」とか「いっぺん」とか書いてあっても数字的な意味があれば「1バン」「1ペン」と書く、というような意味で、この「クジキリ」の場合は、質問者が「クジキリ」の意味をわかっていないことが前提となっていますので、そちらを伝えるほうが優先されるように思いますが、どうでしょう?

あまり適切な答えができなくてすみません。
他のかたのご意見を待ってみましょうね。

2005/04/05(Tue) 22:56

[0385] Re[0384]: 数符とかなについて   くみ
tenさん
ありがとうございます。原本の一部から推し量るのは難しいのに丁寧な説明をいただいて感激です。
私も、もう少し考えて見ます。過去に似たような点訳の経験がある方が書き込みしていただけるとなお嬉しいです。原本は明野照葉さんの「棲家」です。
「文脈によって数字をかなを使い分けるのではない」の真の意味を理解できました。ありがとうございます。点訳を始めて日が経つごとに日本語の難しさや点訳の奥深さを痛感しています。
いきなり書き込みをしてもいいのかしら?と思いながらも、夫が名古屋出身なもので「みずほ流」は以前から少し身近に感じていました。今、北海道は雪解け中です。
2005/04/06(Wed) 09:23

[0387] Re[0385]: 数符とかなについて   えむ
くみさん、こんばんは。
『棲家』も、明野照葉さんのものも読んだことがなく、また、似たような点訳経験も具体的に思い出せないので、ちっとも参考になりませんが・・・。

私も、tenさんと同様、「九字切り」の意味をわからずに質問した人の言葉は、「クジキリ?」でいいと思います。
その人は耳に聞こえたとおりを繰り返しただけなんですよね?
ということは、これは、「意味」を伴っていない「おと」であって、まだ「ことば」ではないんですね。
つまり、「九字切り」かどうかはまだわからない状態です。
その段階で「9ジキリ」と書くわけにはいかないような気がします。
次に答えた人の、最初の「クジキリとは」の部分は、前の質問者の発言をそのまま引用しただけなので、やはり「クジキリ」でいいと思います。
その後初めて、意味のある「九字切り」という言葉が登場するので、表記もそこで初めて「9ジキリ」になるのではないでしょうか。

「クジキリ?」
「クジキリトワ■『数符9ジキリ』ノ■コトヨ」

私は、それだけで、点註なしでいいんじゃないかと思っています。
ちょっと不親切かもしれませんが、その前後に陰陽道のことや、「九字を切る」話が出てくるのであれば、意味もそこそこ伝わるのではないかと思うのですが、どうでしょう?
原本を読んでいないので、見当違いだったらすみません。



2005/04/06(Wed) 22:31

[0388] Re[0387]: 数符とかなについて   くみ
えむさん
ありがとうございます。
確かにその後で「九字きり」の説明があります。
何度か原本を読み直し、カナと数符を使い分けた方がよいのかも知れないと考えていました。
初めての投稿にもかかわらず、皆さんが意見を出してくださってとても嬉しく思っています。
また、迷った時皆さんの意見を聞かせてくださいね。
ありがとうございました。
2005/04/07(Thu) 23:19

[0389] キーボードの入力方法   とも
たいへんご無沙汰しています。今年に入ってから、点訳サークルに入り、教わることとなりました。まだまだ未熟者ですが、こちらで教わったことがとても役に立っています。
ところで、とても初歩的な質問で恥ずかしいのですが6点の入力キーのことです。エディタを使用中は、標準どおり、パーキンス(F)で、(F−1・D−2・S−3・J−4・K−5・L−6)入力していました。現在サークルではIBMのBes−99を使っています。そして、サークルの方達は、L1・K2・J3・S4・D5・F6で入力しています。
PC点字以前の点字タイプライターの名残と打つ側の凹面との連動しているからのようです。そこで、私も切り替えて入力し始めました。画面は凸面です。ところが、先日TVで
指点字というものに出会い、すごい!を超えて衝撃を受けました。早速、ネットで検索してみると、指の動かし方がパーキンス(F)です。指点字は、最近日本を襲った災害時にも、障害者の方々に現状を伝えることができとても役立ったそうです。PC点訳もままならないのに、指点字なんかとんでもないのですが、普段の入力キーを変えることで、何かの役に立つかもしれないですよね。サークルの方達は、指が覚えてしまっているし、たとえは、点字版で打つようなときに
スムーズに点刻が動くとおっしゃるのですが…。みずほの方々はどうされていますか?初めてまだ半年足らずです。長い目で見たら、今ならまだまだ切り替えの余地は残されていると思うのですが、アドバイスいただけたらうれしいです。
2005/05/20(Fri) 13:38

[0390] Re[0389]: キーボードの入力方法   えむ
ともさん またお会いできて(?)嬉しいです。
サークルにお入りになったんですね。重ね重ね嬉しいです。

入力キーをどうするかは、点字を打つ、ということだけ考えれば、かなりどうでもいいことだろうと思います。
最初、打つのを覚える段階では大問題かもしれませんし、サークルの先輩方のように、いったん手が覚えてしまったものは変えるのが難しいのですが、たとえ同じサークルの中で、違うキーで入力している人がいても、何の不自由もないと思います。
現に私どもも、パーキンス(F)の人だけではありません。
私自身もライトブレーラー(俗称カニタイプ)のキーを引きずっていますから、パーキンス(F)ではうまく打てません。
パーキンスもタイプライターなんですが、高額だったもので、点訳者の間ではライトブレーラーの方が普及していました。
私の場合、LKJSDFでもなく、OKMEFVというライトブレーラーほぼそのままの位置のキーで打っています。
ただし、このキーで打てるキーボードは限られているので、今使っているパソコンが壊れたらどうなるかわかりません。
Bes-99でもTエディタでも、入力キーは変えられますので、手の(あるいは頭の)方の問題さえクリアできればなんとでもなります。
できたデータには何の違いもありませんから、他のメンバーがどういうキーで入力しているのか、実は知らなかったりします。
そのくらいどうでもいいことなんです。
サークル内で問題が生じるとすれば、新メンバーに打ち方の指導をするときくらいでしょうか?

ただ、おっしゃるように、指点字を視野に入れるなら、キーの位置はものすごく重要ですね。
指点字については、私はよくわからないのですが、もしそういうこともお考えなら、パーキンス(F)で打ち慣れるのがいいかと思います。
指点字の需要も多いと聞いています。
是非マスターしてくださいね。

どなたか、他のご意見もお聞かせください。

2005/05/21(Sat) 13:17

[0391] Re[0390]: キーボードの入力方法   とも
えむさん、早速お返事ありがとうございました。
なんとなくもやっとしていたものが、すっきりしました。自分にあった方法を選べばよいのですね。確かに、今使っているPCやキーボードが変わる可能性もあるし。
実際、パーキンス(F)で切り替えてみたら、指が思うように動きませんでした。たった数ヶ月でも、手が覚えたらしいいです。
せっかく習い始めたPC点訳、こちらに重点を置いてがんばってみます。
2005/05/21(Sat) 15:58

[0392] ご報告   管理人
昨夜からサイト本体の方のサーバーがダウンしています。
復旧にはまだしばらく時間がかかる模様です。
お騒がせして申し訳ありません。
2005/08/16(Tue) 21:26

[0393] 続 ご報告   管理人
ようやく復旧いたしました。
色々ありましたが、なんとかなってよかったです。
2005/08/17(Wed) 18:50

[0394] 入門するには   きりん
やってみたいのですが、何から始めればいいのかわかりません。教えてください。
2005/10/03(Mon) 15:33

[0395] はじめるにあたって   えむ
きりんさん、こんばんは。
書き込んでくださって、ありがとうございます。
是非、やってみてください。
ここではパソコンを使っての点訳になります。

まず、書き込みスペースの上にある、「▲解説」をクリックしてください。
目次が出てきますので、「0.はじめに」というところを見てください。
勉強のための準備について書いてあります。
『点訳のてびき』というテキストと、パソコンで点字を打つための点訳ソフトを用意してください、と書いてあるのですが、ソフトの方はすぐダウンロードできます。
テキストは、日本点字図書館(http://www.nittento.or.jp/)などに申し込んで、代金と送料を払い込めば送ってくれますが、少し時間がかかると思います。
そのテキストが届くのを待つ間、とか、あるいは、もっと簡単に、試しに打ってみたい、というのであれば、すぐにも打てます。
「0.はじめに」にも書いてあるように、入力は6点でもローマ字でもできますが、キーボードが6点同時入力を受け付けてさえくれれば、6点入力をお勧めします。
キーボードが6点入力のできないタイプでしたら、ローマ字で入力することになります。
6点入力ができるかどうかは、点訳ソフト「T・エディタ」をインストールしてから、FDSJKLを同時に打ってみて、その6点が表示されるかどうかで判断できます。
6点入力ができる場合、点字の形はいくつかのサイトに出ていますので、それを見て打ってみることができます。(例:http://www.yoihari.com/tenji/omotegazo.html

ここまでで何かわからないことがあったり、途中でできなくなってしまったら、どこでつまずいたか、また書き込んでください。
もし、うまくいって、画面に点字の形が打てたら、いくつか打ってみてから、何が打てたか教えてください。
点字にはいろいろルールがあるので、一つずつ、少しずつ、練習していきましょう。

次のお便りをお待ちしています。
2005/10/03(Mon) 22:48

[0396] 「解説」を少し手直ししました   えむ
ここで「入門教室」を始めた当初、この掲示板に説明を少しずつ書き込み、一緒に勉強した何人かの方とやりとりをしながら進めていきました。
そして、ひととおり終わったところで、「解説」としてまとめました。
でも、そのときは大急ぎでまとめたものですから、話の流れがおかしかったり、誤字やわかりにくいところがあったりしましたし、点訳ルールの改訂から間がなかったために、まだ未消化の部分があったりもしました。
それをそのままずいぶん長い間放置してしまったのですが、この度ようやく「解説」0〜10までを見直し、少し手を入れました。
11以降についても、今後作業を続けていきます。
これまで元の状態で見てくださった方、申し訳ありませんでした。
まだまだ不充分だと思いますので、ここがヘンだ、あそこが不可解だ、というご指摘をいただければ幸いです。
2005/12/13(Tue) 02:01

[0413] 「解説」の手直しをもう少し進めました   えむ
前回、「解説」0〜10の手直しをしてから、なんと、もう半年以上経ってしまいました。
毎日のあれこれに取り紛れて、作業がちっとも進まず、申し訳ありませんでした。
ようやく17までの見直しを終えました。
見直したつもりではおりますが、それでも不備はいろいろあると思います。
気がつかれた方、是非ご指摘ください。
また、ご意見などもお寄せください。
2006/06/21(Wed) 00:24

[0420] 繰り返し言葉   えむ
「解説」11に出てくる「繰り返し言葉」について、少し修正しました。
2拍の繰り返し言葉で「あれあれ」「さてさて」「ただただ」「まだまだ」「やあやあ」などをどうするか、2002年の『てびき』の改訂以来、私たちの中では、やや迷いが残ったまま過ぎてきました。
この1年余で、だいたい切る方向で落ち着いたのですが、「解説」の見直し作業の過程で直しそびれていました。
ご迷惑をおかけして申し訳ございません。
2006/06/27(Tue) 00:25

[0432] 「解説」の手直し(つづき)   えむ
ようやく、最後まで見直すことができました。
大きな変更点はありませんが、「解説」18の、カッコの中のカッコは二重カッコを使う方向、21の、中国や韓国・朝鮮の固有名詞はなるべく原音で書く方向、22の、奥付には原本の刷も入れることなど、少し書き直したり書き足したりしました。
「みずほ」では、原本の版表示はこれまでも必ず入れていたのですが、刷までは入れないことがありました。
けれども、ここ1〜2年、刷の異なる原本で点訳・校正する機会が増え、刷が違うと内容にいくらか違いがあることがはっきりわかってきました。
とすれば、刷表示も必要ですね。
いろいろ不備があり、申し訳ありません。
さらに、お気づきの点がございましたら、どうぞおしらせください。
2006/07/02(Sun) 16:42

[0670] 目次について   熊谷明美
神戸の熊谷と申します。初心者ですがコツコツ勉強しています。さて、目次の頁が2頁になった場合の打ち方ですが、表、裏の両面を使うのでしょうか、それとも、紙を2枚使って表面だけにするのでしょうか、お教え下さい。
2007/02/07(Wed) 19:24

[0671] Re:目次について    えむ
熊谷さん、こんばんは。

本文を両面打ちで書いていらっしゃるのでしたら、普通、目次も両面で打ちます。
表紙の裏には何も打ちませんし、目次も片面で済んでしまえば、その裏に本文を打ったりすることはありませんが、目次の続きであれば裏に続けてください。

表、裏の1枚でおさまるのでしたら、目次のページ数は要りません。
2枚以上になる場合には、本文とは違うページ数をつけます。(モク1、モク3とか、下がり数字などです)

もし、これではよくわからない、とか、また他に何かあれば、いつでもおっしゃってくださいね。

2007/02/08(Thu) 01:57

[0673] 目次についてのお礼   熊谷明美
えむ様

神戸の熊谷です。お忙しいところ、ご教示下さいまして本当に有難うございました。分からない事、迷う事ばかりで助かりました。今後とも宜しくお願い致します。
2007/02/08(Thu) 11:32






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