建物賃貸借の契約解除

その@

 

 

転勤から帰ってくることになったので、貸家を返して欲しい。

(期限の定めのない場合)

 

 

 


第2東京弁護士会所属

鈴木善治弁護士

執筆の文献を引用して、一部付け加えております。

             

通知書

  私は貴殿に対し、○○県○○市○○町一丁目2番3号所在の建物を、私たち家族が社命による転勤の間だけ貸すとの条件で、賃貸してまいりました。

 ところがこのたび当地に帰ることが決まりました。

  つきましては、誠に恐縮ですが貴殿との上記建物賃貸借契約を、本書をもって解約いたしたく存じます。

  本書面到達後6ヶ月の経過をもって契約が終了いたしますので、明け渡して頂きますようお願い申し上げます。

 なお、先般書面により許可いたしましたリビングルームのエアコンにつきましては、時価で買い取らさせて頂きます。

 

 

 

  期限の定めのない建物賃貸借での返還請求では、貸主は6ヶ月前までの通知プラス正当な理由が必要です。

 

 借主側からの申し入れは正当な理由は不要で、3ヶ月経過で契約解除となります。

   造作買取請求権は特約で排除していない限り、賃借人は賃貸人に対し買い取るべきことを請求できます。