大出血∴脳動静脈奇形∵片麻痺・失語症
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大出血∴脳動静脈奇形∵片麻痺・失語症
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入院
篠ノ井病院
 
14,7,28  ICUから一般病室の個室に移る。車椅子で運ばれた。このころから、記憶がはっきりとある。と同時に、オイラ、どうしたんだっけ?経緯が知りたかった。

 母親が、ずーと付いてた様で、まずは病名から聞く。脳動静脈奇形と知らされた。ピンとこないよね。全然聞いたことないよね。なんで、うまく喋れねえのか?なんで、右足・右手動かないのか?聞いた。母親は、「言葉も足も手も、リハビリで、もとどうりになるよ。」と言った。ふーん、そうなんだ。その当時は深く考えなかった。

 術後のオイラは、右手・右足が全く、ピクリとも動かなかった。言語は、やっと自分の名前を言えた。それから、単語1つなら言えた。例えば、ベッド・テレビ・新聞とか。単語でも頭の中では分かってるんだけど、言えないことの方が多かったなあ。「ベッドを上げて」と、2つ単語が繋がるともうだめ。はっきり覚えてるんだけど、パンにジャム塗ってと言おうとしたら、何故か「うどん」と言ったのを覚えている。笑っちゃう。
 
 それと、読解力が恐ろしく落ちてた。毎日、本を読むオイラにとって辛い事だ。新聞も見出ししか読めない。細かい字は読む気がしない、と言うか読めない。しかたがないからとりあえず、漫画の「タッチ」を読んだ。(新体操をやってる南ちゃんと、甲子園を目指している達っちゃんのプラトニックラブの…3ヶ月後に長女が生まれ名前を「みなみ」にした。)タッチを読んでいると、10ページも読まないうちに、すぐ飽きてしまう。集中力もなくなっているんだね。

 主治医の先生が病室に来て、「テレビを見てね」と言った。なるほど、喋ってる事は普通に分かるようだ。ただ、喋れないんだなあ。不思議なもんだ。
 

14,7,29

 4人部屋に移る。

 ベッドでのリハビリ始まる。まずはST(言語療法)から。
 STの先生はいい感じの先生だったなあ。いつもニコニコしている女性で、優しかったな。決して強要しないって言うかオイラのヤル気が出るのを待ってるっていうか。

 今、考えると、沈黙と言う会話をしてくれる人だったと思う。とにかく温かみがあり、ゆとりや“間”といった人間関係を大切にしてくれた先生でした。最初は絵カードを見て、答える。分からないカードの方が、多かった。次は絵カードを見て、書く。犬だったら、「犬・いぬ・イヌ」って。6個やって、半分ぐらい出来たかな。
 
 つぎはPT(理学療法、おもに歩く訓練)とOT(作業療法、おもに手の訓練)。ベッドに寝てるオイラに、関節運動をしてくれた。先生が暗い顔になったのを覚えている。
 
 あと、体重を量った。もともと65キロあったんだけど、量ってみたら56キロだ。わずか10日で9キロの激ヤセ。宮沢りえかとおもったよ。よくテレビでダイエットの番組あるけど、簡単だね。痩せたい人は、食わなきゃいい。逆に、太ることの方が難しいと思った。オイラは3ヶ月で戻ったけど、母親は心配続きで半年たった今も、7キロ痩せたままだ。
 
14,8,2  車いすにのってもいいと許可がおりる。この日から、看護婦さんがリハビリ室まで運んでくれた。

 それと、うんこがでた。17日ぶりに。収尿袋がついてたので、小便は気にしなかったけど、うんこはズーと気になってた。それからは、2日に1回は出た。

 それと、笑っちゃうんだ。夜中。隣の人と斜め向かいの人が、深夜にベッドから落ちた。ドスンドスンって。夜中いきなり人が落ちるとビビるよ。どうやって落ちたんだろう。柵もあるのにねぇ〜?。
 
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