ルボックス秘伝





仙人とは、主として中国など東洋の険しい山に住んでいるもので、西洋にはいないという印象を与えがちだが、西洋にも’Legendary wizard’と呼ばれて。やはりいるのである。

←(これが「自殺の前にルボックス」と言われる抗うつ剤ルボックス(50mg)錠。(デプロメールとは名前が違うだけ)



「ルボックスを飲んだが効いているのかどうかよく分からない」などというネットなどの書きこみは、たいてい量が少ないからである・・でも会社勤めなどが絡んでくるので、これが難しいところ・・

また、薬というものは一般に、量を多くすればそれだけ効くというものではない。少なければ少し効くのではなく、全然効かないのである。あるレベルに達すると効き始め、さらに多くしてあるレベルをこえると毒物となる。だから効かないといって多量に飲むのは、毒を飲むのに等しい。

だから、効かないときには、何かとの飲み合わせで効力を変える、これは、甘くないおしるこに、砂糖ではなく塩をいれて調節するのに似ているが、ルボックスについては、その一般的な組み合わせの方法は、まだ確立されていない。

ひまなさなこ姫の場合は、どうしたらよいのだろう。会社勤めがないから薬を抑える必要はないし、むしろ1日中寝ているほうが、無駄なことを考えなくていい。やはりここは、うつうつ渓谷に住んでいる仙人に拝謁をお願いして、最良の飲み合わせの方法を伝授してもらうのがベストである。が、うつうつ渓谷はさなこ城から約2000マイル。そのほとんどは、道なき道と断崖絶壁である。

そこでさなこ姫は決死隊を編成、仙人から答えをきくために、うつうつ渓谷に向かわせたのであった。

待つこと100日余り。決死隊はついにさなこ城に帰りつき、仙人の言葉を伝えた。

←ちょっと古めの抗うつ剤アナフラニール(10mg)錠



仙人はしばし瞑目し、そして「ルボックス(50mg)錠2錠に、アナフラニール(10mg)2錠を併用して1日3回」と、短くつぶやいたという。

主剤の効果を助ける併用剤は、爆薬の起爆剤のようなものであろうか? それとも塩のように量によって効果を変えるものなのだろうか?

起爆剤に近いものならほんの僅かでも結果は変わらない。でも塩のようなものなら、おしるこに入れる量が多すぎると、塩っ辛くて飲めないものになってしまう。調節が難しい。この場合アナフラニールは、塩に似ている。

仙人がなぜアナフラニールを選んだのかはわからない。しかしアナフラニールは単独で飲む場合、最低25mg。古いだけに副作用も強い。しかしアナフラニール1錠では弱すぎる。そこであえて閾値を僅かに下回る20mgにすることによって、副作用を弱め、全体の抗うつ効果を強める。効果抜群。さすがは仙人・・と、さなこ姫は感じ入ったのであった。

04/10/24
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