うつ病薬なんて効かない?!


ある薬剤師がつぶやいた。「抗うつ剤なんて効きゃしねーよ。ただ自殺を食い止めるようとするだけってとこかな」。わたしには、百戦琢磨のプロがふと漏らした本音のように、聞こえた。

老病死・・まさに人の世は悲哀の海。だから「自然」と一体になれるまで修行し、自ら入定する。弘法大師はまさにそれを実践した。それは間違っているだろうか?

よくよく考えてみれば、この世はむなしい。栄華を極めたイスラエルの王、ソロモンも同じようなことを言っている、学問も女もすべて空しい。ついにたどりついた楽しみは、テーブル上の極上のワイン・・

抗うつ剤をのまないと、脳のセロトニン代謝が悪くなってしまい、ひどく落ち込むことになる。弘法大師のように、自分の意思で死ねるならともかく。抗うつ剤を飲まなかったかった結果、人格が乖離して(自分が自分でないように感じられる)死ぬのは情けない。

フロイトの精神分析では、自我は、無意識と、親のしつけが内在化した超自我と、外界の調整点と捉えられる。フロイトはそれが生理学的に立証されることを夢見ていたが、それらは少なくても脳の一部にあるはずで、だとすれば、死後にもこの調整点だけが存在し続けるとは、合理的に考えにくい。

脳卒中、ガン、心臓病が克服されれば、平均寿命(男79歳、女85歳)はさらに延びる。そのうちに細胞科学の分野で、いい薬が開発され、不老不死の薬ができるかもしれない。

そのときまでに死んでしまっては、もうなにもできない。もう一度、女子高生に帰り咲いて、原宿でクレープを食べなければ、死んでも死にきれない私なのだ。

飲むぞデプロメール!

2006/9/20

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