さなこ城


「おばあちゃん、ちょっとお聞きしたいんですけど・・さなこちゃんいます?」
「おやおや・・王女さまにご面会とはめずらしい。それにしても、かわいいこだねー。しかも瓜二つ」
「双子なんです・・いつみても豪華なお城ですねー。ピンクの照明がすごいきれい!」
「いやぁ、あれはワシが魔法でみせてるだけ。じつはただのマンションなんじゃ」
「で・・さなこちゃんは?」
「今、散歩にでかけたところじゃ。庭をさがしてごらん」
「そうしますー!」
「ただ、いまはちょっと病気中だから、一緒に元気に遊べるかどうか?」
「ご心配なく・・さなこちゃんは病気なんかしたことのない、丈夫な子なんです」
「しかし・・ロマンローランも言っておるが・・人生は川のように流れてゆく・・祗園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり・・」
(けっこ長話しのおばあちゃんね・・ひそひそ)
「まあ、折角来たんだから、会ってゆきなさい・・ひひひ」
「はぁ・・」


どーしよ。なんか悪い予感するから帰ろうか?


そんなこと言わないで、行ってみようよ!



04/10/20
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