パニック障害


戦争中には、パニック障害、神経症のたぐいは起こらない。たとえば急に動悸が起こって、心臓が止まって死ぬような気分になるパニック障害が起きたとする。そのときたちまち空襲警報が鳴り、空からは爆弾の雨。そのとき死ぬような気持ちになるパニック障害であったとしても、爆弾が命中すれば確実に死ぬ。必死で防空壕に逃げるしかない。そんなときに動悸がどうのこうの言っていられるだろうか? 防空壕にはいって「助かった」とため息をつけば、パニック障害など吹っ飛んでいるだろう。 。

一瞬にしてパニック障害を治す方法はまだある。それは「自分はもう死んでもいい」と信じること。自ら入定した弘法大師も、そう信じていたにちがいない。幸か不幸か、私もうつ病のおかげで、冷静に不整脈に音を聞いていられるようになり、もう救急車のお世話になることもなくなった。。戦争中に九州大学で米軍の捕虜をつかって行った実験によれば、心臓は腹を裂いて切り捨ててしまっても、10分間も動いていたという。そんなヤワなものではないのだ。

「からし種一粒ほどの信仰がり、山に向かいて’動け’と言えば動くであろう」と聖書にあるが、あなたは山を動かすことができるか?」スタブローギンの問いに、司祭は応える「信仰薄く、山を動かすことはできないかもしれません」それを聞いたスタブローギンは大笑いする(ドストエフスキー/悪霊)。自分は息ができると信じるから息ができるのだ。山を動かせると信じるものに、山を動かせないことなどあってたまるか」とでも言いたかったのだろう。

難しい話はともかく、実用的な秘伝をお伝えしましょう。こういう人は、ドラッグストアなどで、おなじみの「救心を」買って、いつも持ち歩くようにするのです。症状が起こったら、2粒飲んで20分じっとしていれば症状は治まります。息苦しかったら、喉を水平にして気道を確保します。これで救急車のお世話になることもなくなりますよ。


2005/11/10

分岐点へ