うつ病は(一時的に)治る!




事の起こりは、きのうの朝、ちょっと本格的なカレーが食べたかったという、単純な発想によるのです。ルーを使わずにカレーをつくるには、基本的に4つのスパイスがあればいいのです。つまり、クミンシード、コリアンダー(ホール/粉にしていない丸いままのもの)、ターメリック、唐辛子(鷹の爪)・・フライパンにサラダオイルを入れ、クミンシード、コリアンダー、唐辛子を炒めます。唐辛子が黒くなり、コリアンダーがはじけてきたら、玉ねぎの千切りを薄茶色〜茶色になるまで炒めます。

つまり、オイルに香味がつき、それが玉ねぎにつくことで、ルーの役割が果たせるわけ。でもここは東京のはずれ。スーパーなんかで買ったらばかっ高い。それで私は、西武新宿からトコトコと、インド食材のお店に仕入れにいくわけです。店といったって、看板ひとつあるわけじゃなくて、来るのはインド人ばかり。ちなみに、スーパーでよく小さなビン入りで売ってるコリアンダーが、50gもはいって200円。ターメリックもクミンシードも、厚い文庫本より一回り大きな箱にはいって200円。唐辛子は職安通りの「肉のハナマサ」で、大きな袋入りを数100円で買いました。

職安通りは、俗称「韓国街」とも言われ、韓国料理やタイ料理の素材が多いところです。タイ料理も好きな私は、そこでナンプラーとレモンを買いました。これは日本でいうと醤油、酒、味醂のような基本的な食材です。そこで「トムヤム・ポテー(ク)」に入れる「レモングラス」と「カー」をかい、インディカ米もかいました。雨も降っていたのでもうふらふら、はちきれそうなバックをしょって、それでもなんとか、たどりつきました。

ところがその夜のこと、私はカルダモン入りのサフランライスが、急にたべたくなりました。どうしてかな?と考えてみると、いまは昔、所沢の西武の地下にカレーやさんがあり、コックさんによっては、香り豊かなサフランライスじゃなくてターメリックライスだったけど、ライスの中にすごくおいしいスパイスがはいっていたのです。

それから十余年を経て、まったくの偶然から、カレーショップでアルバイトをしていた当時の高校生と知り合いになりました。そんなこんなで、カルダモンは私にとって懐かしいスパイスだったのです。

そこできょうは、カルダモンを求めて、また新宿にいくことにしました。もうひとつ、私には疑問がありました。吉祥寺のマツモトキヨシの前にあるカレーショップ「サムラート」のミルクティーが、すごくおいしいので、自分で作ってみたかったのです。きょうは、いろいろ使える食材をいっぱい買いました。

そこできょうは帰ってきてから苦心惨憺・・ついに「サムラート」のミルクコーヒーと比べても、遜色ないミルクティーができあがったのです。でもきょうは、何も食べず薬も飲まず、うつ状態になることはなかったのです。

だからといって、「ほらみろ、薬なんかやめて、外で運動でもすれば治るじゃないか」といって、なまけもの扱いされるのは、うつの人にとってはつらいものがあります。いちばん努力しているのは本人なのですから、あくまで「叱咤激励」は禁物なのです。私にしても、毎日こんな重労働めいたことはできません。もちろんこれは自業自得です。よほど食い意地がはっているのでしょう。いまは拒食状態なので、食べられるものを探し回っていたのかも知れません。

戦争中には、うつ病患者などひとりもいなかった、という話はうなづけます。爆弾が空から降ってくるのに、人生とは・・なんて考えていられませんからね。今回のことも小さな小さな戦争に通じるところがあるかもしれません。でもそんな状況がいつまでも続くということはないでしょう。それこそ疲れて死んでしまいます。

ネットでは、「うつ病は治る」が一般的ですが、私としては「うつ病は一時的に治る」です。

2006/10/08

戻る