ドラールの奇跡


睡眠薬は、作用時間によって、短期型とか長期型などど言われたりする。ドラールは長期型で、眠りが深い。ただ、私は現在でも謎とされているREM期(逆説睡眠期とも言われ、睡眠深度は浅いけれど、ひとはこのとき夢を見ている。もしかすると健康のために重要な時期なの「かも」しれない)に注意を払って製造されている眠剤しか飲まない。ドラールもそうなのだが、しかしなぜか私はある日、ドラールでこのおそろしく睡眠が深いとおもわれる状態を思い返すことができた(ような気がした)。

「生まれる前に暗く、死して後暗し(弘法大師)」。生前も死後も、目がないんだからあたりまえじゃない?と私は思っていた。それがなんとはなしに怖かった。でも、ごく深い睡眠時には、その暗ささえも感じない(自然とほぼ一体になっている)ということを(半分くらい)納得した。弘法大師は、薬なしでもそれがわかっていた。だからこそ自ら入定する(自分で穴の中へはいって死ぬ)こともできたのだと思う。私は無宗教だが、改めて弘法大師に感じいった。

04/11/10
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