ホルス




エジプトの太陽神。頭は隼で、エジプト航空のマークにもなっている。フロイトの『人間モーゼと一神教』によれば、モーゼはエジプト第18王朝(BC1300年前後)の王、ツタンカーメンの父親「アメンホテープ4世」に仕えていたエジプトの高官であった。アメンホテープ4世は、多神教のエジプトにあって唯一、太陽神アテンを信じていた。つまり一神教だったわけである。そしてユダヤ人のモーゼが、ユダヤの民を連れてエジプトを脱出した。これについては旧約聖書の「出エジプト記」に書かれている。ただし、モーゼが杖を振りかざすと紅海の海水が2つに別れ、脱出する道が開かれた、というのは(redとlead)を取り違えた誤訳で、ユダヤ人は「葦の海」を掻き分けながら逃げた。おそらく、紅海は渡らずに南のほうに逃げ、パレスチナに移住したのではないだろうか?

いずれにしても、古代人にもっとも畏敬の念を抱かせたのは、太陽だった。太陽がなければ、人間も動物も生きられない。古代人の関心は、太陽と星に向けられることになった。

新約聖書の古代英語版、「ヨハネ伝」の冒頭には、次のように記されている。
1 In the beginning was the Word,and the Word was the God,and the Word was with God.
2 The same was in the beginning with God.
3 All things were made through him;and without him was not anything made that hath been made.
4 In him was life;and the life was the light of the nen.

1 太初〔ハジメ〕に言〔コトバ〕あり。言は神と偕にあり、言は神なりき。
2 この言は太初に神とともにあり。
3  萬の物これに由りて成り、成りたる物に一つとして之によらで成りたるはなし。
4 之に生命〔イノチ〕あり、この生命は人の光なりき。

現代版では第1節が「はじめに言葉あり」となっているので、「太初に言あり」のほうが、まだしも分かりやすいだろう。でも、やっぱり私には分からない。

訳というものは、回を重ねるほどわけが分からなくなってゆく。新約聖書の原典はギリシャ語(またはヘブライ語)であり、現在でも使われている言語としてはフランス語がもっとも近い。フランス語版では以下のようになっている。

1.Au commencement etait le Verbe,le Verbe etait tourne vers Dieu,et le Verbe etait Dieu.
2.Il etait au commencement tourne vers Dieu,et le Verbe etait Dieu.
3.Tout fut par lui,et rien de ce qui fut, ne fut sans lui,En lui etait la vie.
4.En lui etait la vie et la vie etait la lumiere des hommes.  

アクサンが出ねーぞ〜━━Σ(ll゚艸゚ll)━━━!!

(このフランス語版には注釈がついている)

1.《Verve》,simple transcripution de la traduction de l'original《Logos》.

つまり、「言葉」というのは原典では「ロゴス」だということである。
このギリシャ語のロゴス(λ?γο?)(出ねーぞ!)は、どう訳したらいいだろう?
「宇宙の秩序」とでも言ったほうが、より原典に近いのではなかろうか?
「始めに宇宙の秩序があった」……これなら、一応納得できるだろう。

するとこの部分は、「始めに宇宙の秩序があった。この秩序は太初に神とともにあり。萬の物この秩序に由りて成り、成りたる物に一つとしてこの秩序によらで成りたるはなし。この秩序に生命あり、この生命は人の光なりき」。これで、意味はなんとか通じるようになる。そしてまず光(太陽神)があった、という太陽神信仰を思わせる。

太陽について古代人が記録した、もっとも有名なものは、太陽の運行と季節などを示す「ゾディアック(zodiac/黄道十二宮)」である。



しかし、エジプトにはBC3000年頃から祭られている「ホルス(HORUS)」がいる。ホルスの生い立ちは次のように伝えられている。

12月25日、聖母イシス・メリーから生まれる。ホルスの誕生には東方から星が現れ、3人の王が祝いに駆けつけ新しい救世主として崇拝した。12歳で天才児として教育者となり、30歳でアナブによって洗礼を受け、聖職活動を始めた。12人の使途と旅を共にし、病を治したり水の上を歩くなどの奇跡をおこした。ホルスは多くの名前で知られていた。真実、光、神の子、よき羊飼いなど。タイフォンに裏切られた後。十字架に張り付けられ埋葬されたが、3日後に生き返った。

これ、名前は違うけど、新約聖書のキリストと同じじゃないの? ホルスばかりではない。似たような話は他にもある。

BC120年 古代ギリシャのアティス
12月25日、聖母ナナから誕生。十字架にかけられ、3日後に蘇る。

BC900年 インドのクリシュナ
処女である聖母デヴァッキから誕生。東方に輝く星が出現した後、弟子達と数多の奇跡を起こし死亡した後復活。

BC500年 ギリシャのダイナイシース
12月25日聖母から誕生し、旅の宣教師となり、水をワインに替えるなど数々の奇跡を起こした。彼は王の王、神の唯一の息子、アルファとオメガなど、その他多くの呼び名で知られた。そして死亡した後、復活した。

BC1200 ペルシャのミスラ
12月25日、聖母から生まれた。12人の弟子をもち奇跡を起こした。死亡して埋葬された3日後に復活した。殻もまた、真実、光やその他の呼び名を持っていた。ミスラの神聖な崇拝は日曜だった。

ちなみに、東方の三人の王(博士)とは、東方の星シリウス。シリウスは12月24日にオリオン座の3つの星と直線に並ぶ。この3つの星は古代、「3人の王(THREE KINGS)」と呼ばれていた。3人の王ともっとも輝くシリウスは、12月25日の太陽の昇る位置を指している。だから3人の王が、東方の輝く星に導かれ、太陽の誕生を訪れる。太陽の誕生とは、占星術的には日の出のことである。



さらに奇妙なことには、当時地中海沿岸にいた数十人の歴史家は、イエスの記録をまったく残していない。

The Christian religion is a parody on the worship of the sun,
in which they put a man called Christ in the plase of the sun,
and pay him the adoration originally payed to the sun.
(クリスチャンの信仰は、太陽崇拝のパロディーであり、
そこでキリストという人名に、本来の太陽崇拝を向けたのである。さなこ訳)
Thomas Fains(1737-1809)


キリスト教は実話ではなく、ローマ帝国時代の作り話であり、政治的な理由で社会操作するための創造上の人物なのか?AC325年までに、ローマ帝王コンスタンティがニケアで公会議を開いた。この議会の政治的背景によって、「キリスト教理」は創作された可能性が高い。そして、血をも流すキリスト教という神聖詐欺の長い歴史が始まった。

その頃のキリスト教徒は、エジプトの太陽神ホルスのことを知っていたらしい。それならホルス教徒に転向すればいいのではないか? しかしそうではなかった。ちなみに、絶対に説得に応じないというのは、妄想最大の特徴である。一度これに執りつかれてしまうと、人はその妄想に合わないどのような事実も検討する意志さえ持たなくなる。このような意味で、宗教には少なからずこのような傾向がある。キリスト教徒はホルス神殿の壁に彫られていた、ホルスの像を削り取ってしまったのである(この壁は現存している)。

このような証拠をつきつけられて、ローマ法王は卒倒してしまったという。

参考:ツァイガイスト chapter:1 (宗教の巻) http://video.google.com/videoplay?docid=-7913776862105239439

10/5/19

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