三方五湖ツーリング (2002-08-21)

 
  Touring Data  
(日時) 2002年8月21日(水)
(天気) 晴れ時々くもり
(コース) 三重県鈴鹿市−(R306・R421)→近江八幡−(琵琶湖湖岸道路)→木之本−(R8)→敦賀−(R27・県道225号<関峠>)→美浜−(敦賀梅街道)→レインボーライン−(R27)→敦賀I..C.−(北陸自動車道)→長浜I.C.−(R365・R306)→三重県鈴鹿市
(走行距離) 362.5km (ZZ-R600)
(所要時間) 10時間
 

今日は夏休み(夏季特別休暇)をもらったので、久々の平日ツーリングに行くことにする。
8月だというのに最近、涼しい日が続いており、今日も爽やかな風が吹いている。
少し雲が多いような気もするが、ツーリングには快適なコンディション。

「久々に海が見てみたいなぁ」と思ったので、日本海を目指し、朝7時半に出発。
半袖にメッシュジャケットでは、この時間はまだ少し肌寒く感じる。本当に秋が来たんじゃないかな、と錯覚してしまいそうになる。

いつもは関ヶ原経由(R365)で北陸方面へ向かうのだが、今日は石榑峠(R421)を越え、近江八幡から琵琶湖沿いに北上することにする。
特に理由もなくこのルートを選択したのだが、この選択が僕に幸運をもたらしてくれた。

きれいな青空。左が竜ヶ岳、右が藤原岳です。それは、R421を走り出して間もなく。
宇賀渓を少し通り過ぎた辺りで、路上に小さな黒っぽいものが動いているのが目に飛び込んできた。その体長は20cmぐらいだろうか?
尻尾は太く、ふさふさとした毛が生えている。

さすがにバイクが近づくと逃げてしまったが、間違いなくリスだ!!
林道を走っているならともかく、こんな所でリスと出会うなんて…。
まだ家を出てから、1時間も経っていない。
これから始まるツーリングにますます期待が高まってくる。

R421は道幅は狭いものの、平日の朝はさすがにガラガラ。
途中、バイク1台とすれ違っただけで、まさに貸しきり状態。愛機の調子も上々で、ぐんぐん高度を上げていく。
遠く東の方には朝日に輝く伊勢湾の眺めが…。ヒンヤリと冷たい空気も肌に心地よい。

R421を西進し、近江八幡から湖岸道路へ。左手に琵琶湖を眺めながら木漏れ日の中を走る。 近江八幡にて
近江八幡の国民休暇村付近には木のトンネルがあり、木立の間からは琵琶湖が手が届くぐらいの距離のところで日光を反射し、キラキラとまばゆい光を放っている。
日も随分高く昇ってきたが、まだまだ風は涼しい。
昼になっても気温はそれ程あがらず、今日は一日涼しい日になるのかも知れない。

国民休暇村で少し、休憩をとり、琵琶湖沿いに北上する。
近江八幡からしばらくの間は、琵琶湖と少し離れたところを走るのだが、長浜を過ぎると常に琵琶湖を眺めながら走ることができる。

風が強いせいか、琵琶湖の波は高く、また岸近くの水は濁り気味。
それでも水辺を走るのは気持ちいい。
湖岸道路は信号も少なく、快調に走ることができる。
北陸方面へ行く時は、北陸自動車道を使うこともあるが、景色は湖岸道路の方が優れているため、僕はこの道を走ることが多い。

木之本で琵琶湖と別れを告げ、R8を敦賀方面へ向かう。
1週間ほど前までは海水浴客で賑わっていたはずの道路。
盆が過ぎて、クラゲが出る季節になったこと、最近涼しい気候が続いていることからだろう、今日は交通量がとても少ない。
昼前だというのに、道路脇の温度計が指しているのは20度台半ば。海水浴に行くには、今日も涼しすぎる。

山が開け、目の前に日本海が広がると敦賀の街はすぐそこ。
やっぱり夏の日本海は青い。今日は雲が多いのが残念だが、それでも念願の日本海。
海が見えるとやはり胸が高鳴ってくる。

敦賀からはR27を西進。
途中トンネル工事の関係で関峠に迂回。千鳥苑(ドライブインのようなもの、五木ひろしプチミュージアムもある。)を過ぎるとすぐ、敦賀梅街道という石碑が右手見えてくるので、右折しそちらへ進む。
ここまで来ると、三方五湖レインボーラインはすぐそこ。久々子湖(くぐしこ)沿いを駆け抜け、料金所へと向かう。

三方五湖レインボーライン三方五湖レインボーラインは須藤英一氏(今は休刊中のOutRider誌等で活躍したカメラマン)著の『日本百名道』にも選ばれた道路。
ちなみに通行料は、二輪車で700円。

料金所を過ぎ、道路をを駆け上っていくと、眼下に藍一色に染まった日本海が広がる。
路面は多少荒れているものの、気にするほどのものではなく、快適なワインディングが続く。
ここでは走りを楽しむもよし、ゆっくりと走って景色を楽しむもよし。
美浜町側から昇ると、梅丈岳山頂駐車場に行くまでにいくつか休憩所があり、バイクを止めてゆっくりと景色を楽しむことができる。

また、日本海とは別に、水質が異なるため、それぞれの色が異なって見えるという三方五湖の眺めも素晴らしい。時間があれば、ゆっくりと遊覧船に乗るのもいいかも知れない。
湖の真ん中には、養殖筏だろうか。木でできた四角い枠ががいくつも湖面に浮かんでいる。

山頂駐車場につくと、平日だからなのだろうか、バイクが一台も止まっていない。
今まで何度か来たことはあるが、こんなことは初めて。
旅先での他のライダーとの交流は、ツーリングの魅力の一つだけに、なんだか少し寂しく感じる。

気を取り直して、山上公園へ向かうことにする。
料金は500円(往復のみ)と少し割高だが、山上公園へ行くにはケーブルカーとリフトが便利。
歩道もあるのだが、歩いて登ることができるかは疑問。料金には入園料も含まれている模様。

山上公園からみた三方五湖。水面の色が違って見えるのがわかりますか? こちらは日本海。やっぱ綺麗ですよね〜。

山上公園に登ると、いきなり五木ひろしの歌が耳に飛び込んでくる。
なぜだか、ここには五木の園なるものがあり、石碑のしたのスピーカーからずっと歌が流れているのだ。
三重県のパールロードの展望台でも鳥羽一郎の歌が流れているので、似たようなものなのだろう。
この他には、かわらけ(素焼きの皿)や誓いの鍵も売っていて、願い事や誓いを託すことができる。
ご利益のほどは定かではないが、信じるものは救われる。旅の安全を祈ったり、誓うのも悪くはない。

出身地なのだろうか? 1ケ100円。カワラケに願いを込めて投げるらしい。 縄文の音が聞こえる? 友好の鐘

他にもバラ園や友好の鐘の古式ゆかしい自動演奏(?)などもあるし、何よりも景色が素晴らしいので、レインボーラインを走ったなら山上公園には登らないと損。リフト代はちょっと高いけどね。

この後、三方町側の料金所まで一度下り、料金所手前でUターン。
ホントは料金所を超えて、湖沿いの道や寂れた漁村を紡ぎながら常神岬の方へ行きたかったんだけど、夕方から用事があったので、後ろ髪を引かれながらも来た道を引き返すことにする。
レインボーラインは来るときに景色を堪能したので、帰りは走りを満喫。
平日ならではの交通量の少なさに、愛機ZZ-R600も気持ち良さそうにワインディングを駆け抜けていく。
とはいうものの、やはり視界に海が飛び込んでくるとペースダウン。どうしても景色に目を奪われてしまう。

帰路は、時間があまりないこともあり、敦賀から北陸自動車道へ。賤ヶ岳SAの鯛茶漬け
まだ昼御飯を済ませていなかったので、賤ヶ岳S.A.のレストランへ。
もともと日本海が見たくてやって来た今日のツーリング。当然、食べるものは海の幸にしか目が向かない。
「海の幸、海の幸」と頭の中で繰り返していると、食品サンプルの一つに目がとまる。
『鯛茶漬け!』 値段もそれほど高くない。(値段は忘れてしまったが、たしか1,000円未満だったように思う。)
しかもサクサクっと食べることができ、食べ終わってもすぐに出発できそう。
内容は右の写真の通り、鯛の刺身(タレつき)がのった丼と漬物、佃煮、あとは香味というシンプルなもの。
S.A.のレストランだけに、言葉を失ってしまうほど美味しいということはないけれども、ワサビが効いていい感じ。敢えていうなら、御飯にかけるのが普通のお茶じゃなく、だし入りのお茶ならもっと美味しかったのに…。
まぁ、美味しいものは今度時間がある時にゆっくりと食べることにしよう。

さぁ、昼御飯も済ませたところで後は帰るだけ。
予定では北陸自動車道から名神高速に乗り換え関ヶ原I.C.まで行くつもりだったんだけど、工事渋滞のため長浜I.C.で高速を降り、伊吹山を眺めながらR365・R306へ。
帰りは時間との戦いだったので、休憩も取らずノンストップ。
おかげで、無事に帰宅ラッシュが始まる前に帰還。用事にも余裕をもって向かうことができました。

さて、久々の平日ツーリング&三方五湖へのツーリング。
やっぱ、夏の日本海は綺麗でいいですねぇ。平日だと交通量も少なく、気持ち良く走れるし。
ただ、交通量が少ないのはいいんだけど、他にツーリングをしているライダーを見かけられなかったというのは少し残念でした。
まぁ、いい所も悪い所もそれぞれありますねぇ。でも、普段は週末しか乗れないだけに平日ツーはやっぱり気持ちいいや。
行き先でそんなに悩まなくてもいいし。

今回は、夕方からの所用のため急ぎ足でのツーリングとなってしまいましたが、やっぱり福井はいいですねぇ。
時間があれば、エンゼルラインも走りたかったし、いろいろ行きたいところはあったのですが、それは次回の楽しみにとっておこうと思います。
やっぱツーリングって気持ちいいなぁ。しばらく休みの日がなかっただけにつくづく、ツーリングの良さを再認識した一日でした。

日本海(世久見湾)と愛機ZZ-R600


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