養老・永源寺 紅葉狩りツーリング(2001-11-11)

今日も見事な快晴! 日差しも暖かく、絶好のツーリング日和(^o^)
というわけで、行ってきました紅葉ツーリング第2弾。
目指すは永源寺の紅葉です。ちなみに、今回もソロ・ツーリングです。

朝9時過ぎに出発。
直接、永源寺に向かってもいいが、天気もいいことだし少し遠回りすることにした。

R1、R23、R258を経て、養老へと向かう。
多度に近づくと、さっそく山が間近に迫ってくる。
この辺りは、まだ紅葉には早いようだが、天気がいいので綺麗に感じる。

空は雲がひとつない快晴。
それだけで、気分が高まってくる。

多度山を望む

一応、柿の木です。あまり、実は写っていないけど…(笑)
南濃町でR258を離れ、岐阜県道58号線を関ヶ原方面に進む。
南濃町、養老町は柿の名産地。沿道には、実をたくさんつけた柿の木が並んでいる。
柿畑の横では、かごに山盛りの柿が売られている。

畑の中には、柿を収穫している農家のおじさん、おばさんが…。う〜ん、のどかな風景だぁ。
紅葉とは違うが、ここでも秋を感じることが出来る。

道の流れも順調で、秋を感じながら、快適に走る。
何かのイベントだろうか、右手には気球があがっていたりもする。

上石津町で、R365に合流し、藤原町に向かう。
目指すは、R306の鞍掛峠、三重県北部でも有数の山岳ワインディングだ。
勾配は急だが、道幅も広く、走りがいのある道だ。景色もよい。
しばらく、走っていないので期待も高まる。

ところが…。

R365を右に折れ、R306に入ると、無情にも1枚の立て看板が…。
鞍掛峠付近で、崩落箇所の復旧工事のため、通行止めとのこと。
これで、R306の豪快ワインディングは、またまたお預け。
この2〜3年、藤原〜多賀間が全線開通していたことがあったのだろうか。
嫌な予感はあったのだが、そろそろ開通しているだろうと思い、このルートにしたのに…。(泣)

いつまで嘆いても仕方がないので、気を取り直してR365をさらに南下する。
予定を変更して、大安町からR421を通って、滋賀県側に行くことにする。
ホントは、帰りに通るつもりだったのだが…。

あぁ、無情…

R421に着いたのは12時過ぎ。
紅葉のシーズンとはいえ、この時間なら比較的交通量も少ないだろう。

R421は、キャンプ場のある宇賀渓までは道幅も広いのだが、そこを超えると、道幅は途端に狭くなってくる。
だいたい1.5〜2車線程の道幅だろうか。低中速のブラインド・コーナーが延々と続く。
しかしながら、眺めはとても良い。竜ヶ岳や藤原岳の綺麗な姿が目に入ってくる。天気が良いときに後ろを振り返ると、伊勢湾や知多半島も見渡せる。

しばらく行くと、コンクリート製の門が現れ、アスファルト舗装からコンクリート舗装へと変わる。
R421の最大の難所、石榑峠(いしぐれとうげ)だ。
三重県と滋賀県との県境から、三重県側の2km程の区間は、急勾配で道幅も極端に狭い。自動車がすれ違うのは至難の業で、しかも側溝に蓋がないので、脱輪していることもある。
こんなわけで、交通量が少ないにも関わらず、渋滞していることがある。休日の夕方はまず渋滞していると考えて、間違いない。

これは、県境のゲート

2つ目のゲートを過ぎると、そこは滋賀県。
道幅が狭いのは相変わらずだが、三重県側ほどの圧迫感はない。
杉やヒノキなどの常緑樹も、三重県側より少なく、紅葉はこちらの方が鮮やかだ。
三重県側も紅葉は綺麗なのだが、県境を越えてしまうと色褪せて見える。

2週間前に来たときは、少し色づいているかなという程度だったが、今日は違う。
紅葉した木々が一面に広がっている。あまりの素晴らしさに何度も足をとめてはシャッターを切る。
先週の馬瀬・清見の紅葉も素晴らしかったが、今日の永源寺はその上を行っている。
まさに見頃。しかも、見晴らしはこちらの方が良い。


視界一面に広がる紅葉(嬉)

紅葉に映える我が愛機

紅葉、独り占め\(^o^)/
山全体が紅葉に包まれているような感じがする。
たまに、写真で見ると綺麗だが、実際に行くとそれほどではない紅葉スポットがある。
でも、ここはその逆だ。この美しさは写真では収まりきらない。
見渡すかぎり、紅葉した木々が広がっている。

しかも、観光客も少なく、紅葉を独り占めしているかのようだ。
R421が走りやすい道路であれば、こうはいかないだろう。
家からも近いので、私のお気に入りの紅葉スポットだ。
毎年、この時期には必ず来ている。

R421をさらに下っていくと、私のお気にいりの場所がある。
右手に茶屋川という川が流れているのだが、別荘地を少し過ぎた辺りで吊り橋が見えてくる。そこをもう少し進むと、右側にちょっとしたスペースがあり、川岸へ降りていく遊歩道が整備されている。
全然目立たないところなので、注意していないと通り過ぎてしまう。退避所みたいな所があれば、少し後ろ側をのぞいてみるといいだろう。

この遊歩道を降りていくと、川原まで行くことができる。
目立たない場所にいるせいか、他の人と会うことも滅多になく、当然、国道からも見えない。
川を流れる水も透き通っている。
夏になると、ここまでわざわざ昼寝をしに来ることもある。私のお気に入りだ。


色鮮やかなモミジの葉

茶屋川の澄んだ水に浮かぶモミジの葉
R421をさらに進んで行くと、左手に水が湧いている所がある。
去年までは、何も案内がなかったのだが、いつの間にか「京の水」と案内看板が立っている。
以前から、地元の人がポリタンクに水を汲んでいたので、きっと美味しいのだろう。飲んでみると、先ほど少し歩いて喉が渇いていたせいもあるが、すっと体の中に入っていく。ほんとに美味しい。

案内表示は、最近整備されたばかりだが、どうやら昔から親しまれた名水らしい。

これが、「京の水」

茶屋川と神崎川の合流点を過ぎると、道幅も広がり、走りやすくなってくる。
もう少し行くと、永源寺ダムだ。
ダム湖のほとりには、桜とモミジが植えられており、紅葉だけでなく、春の風景も美しい。
ダムの貯水量が少なくなると、湖底に沈んだ段々畑があらわれることもある。


それにしても、いい天気だぁ。

ダム湖沿いの紅葉、見事です。

さらに進むと、永源寺に到着。
さすがに観光客で賑わっており、対向車線には駐車しようとする車が列をなしている。
ここの名物は、こんにゃく。永源寺周辺には料理旅館も何件か並んでおり、門前には売店が並ぶ。
刺身こんにゃくや田楽を食べたいところだが、あまりに人が多いので断念。
橋を渡って、道の駅「あいとうマーガレットステーション」へ行くことにする。


真ん中奥に見えるのが、永源寺の屋根

永源寺の正門付近の様子

道の駅「あいとうマーガレットステーション」は、ガーデニングやアロマテラピーが好きな人にはお勧めの施設だ。
隣接地には、ラベンダーやコスモスなど季節の花が植えられ、花が咲く頃にはとても賑わっている。
それに何といっても、売店が充実している。見ているだけでも、飽きることはない。
この時ばかりは、バイクで来たことを残念に思う。車で来たら、たくさん買うことだろう。
今日は、ちび社長への土産に、ポプリの入ったリラックスピローを買っていく。

さすがに、今日はレストランも込んでいたので、表の屋台で売っていた焼いもを食べ、昼食代わりにする。

腹ごしらえも済んだところで、コースを変更したことがあきらめきれず、R307を多賀町に向け、北上する。
途中には、百済寺や金剛輪寺(松尾寺)、西明寺の湖東三山がある。
特に、金剛輪寺は「春はしゃくなげ、秋は血染めの紅葉」と言われ、永源寺と同じく紅葉の名所である。
そのため、普段よりも交通量が多く、あまり流れは良くない。七五三のため、多賀大社へ向かう車も多いのだろう。

多賀で右折し、R306を進む。
鞍掛峠の通行止めのために、午前中来ることができなかった所だ。
当然、この先は行き止まりになるため、交通量も少なく、気持ち良く走ることができる。

途中で右に折れ、滋賀県道34号線に入り、再び永源寺を目指す。
この道は、舗装はされているものの、林道と変わりない。途中で何箇所か、小川を渡る箇所がある。
隠れた紅葉を期待して走ったのだが、ちょっと期待はずれ。針葉樹が多く、紅葉している木が少ない。
こんなことなら、一本東の御池林道を通った方が良かったかもしれない。以前通ったときは、まだ未舗装部分があったのだが、舗装化も進んでいるようだし、県道34号線よりは、高いところを通っているので、見晴らしは良いはずだ。

永源寺町に入ると、小さな集落が見えてくる。
この辺りは、木地師発祥の地と呼ばれているらしい。
ここまで来ると、紅葉が目に入るようになってくる。

さらに進むと、突然目の前に大きなイチョウの木がそびえ立つのが目に飛び込んでくる。
思わず、バイクを止め、シャッターを切る。
あまりにも背が高いので、フレームに収まらない…。15m程はあるだろうか。ひょっとすると、20mを超えるかもしれない。
そんな巨大なイチョウが、見事に黄金色に輝いている。それを見ただけでも、この道を走ってきた甲斐がある。一気に気持ちが明るくなる。
ちなみに、このイチョウは光徳寺の境内に生えている。イチョウの木が大きすぎて境内が狭く感じる。

光徳寺の大イチョウ

ここまで来ると、R421はすぐそこ。
来た道を再び戻る。西から東に向かっているので、夕日に輝くモミジを見ながら走ることになる。
来るときとは違い、さすがに交通量は多い。
しかし、そこはバイクの機動性を生かす。車がすれ違うために止まった時に、手をあげて挨拶しながら、その横を駆け抜けていくのだ。
街中とは違い、こういう道ではドライバーも素直に道を譲ってくれる。

石榑峠(いしぐれとうげ)を超えた所で、また車が列をつくっている。
どうやら、1台が脱輪したようだ。来るときにも、1台脱輪していたので、今日見るのは2台目だ。
手伝おうとも思ったのだが、私の前の車が牽引ロープを持っていたので、それを使って引っ張りあげようとしている。
ただ、バックで引き上げるのに私のバイクが邪魔なようだ。下り坂なので、私も後ろに下がることができない。
すると、対向車のドライバーがバックをして、手招きしてくれたので、申し訳ないと思いながら、今回も車の横を通してもらう。

午後4時半過ぎに、無事帰宅。
天気にも恵まれ、モミジもちょうど見頃。最高の紅葉狩りツーリングとなった。
馬瀬・清見へ行ったときも思ったのだが、やっぱり今年の紅葉は鮮やかだ。
来週も天気が良ければ、また紅葉を見に行くことにしよう。
2週続けて一人で行ってきたので、今度はちび社長と一緒に夫婦で…。
さて、今度はどこに行こうか。

<本日の走行距離 ZZ−Rで242km>


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