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15回目診察

 

別冊NHKきょうの健康「前立腺肥大症・前立腺がん」

泌尿器科専門医の先生方への取材をもとに、前立腺肥大症、前立腺がんが気になる人や患者k、家族向けに、治療の最新情報を中心に、図版などを取り入れながら、わかりやすく解説しています。

 

発効日平成18年11月25日

発行所 日本放送出版協会

定価 1000円 

本文P69へ小切開手術による前立腺全摘除術と神経移植を受けた

患者例として掲載してもらいました。 C(伊藤 昇)さんの場合

 

 

 

読んで

平成19年1月25日

 

1

私は3年前のことを思い出す

前立腺がんを宣告された時、このような本があればがん告知を比較的おだやかな気持ちで受け入れられたと思う、過去の仕事分野の経験からどのように余生を生きるべきかを定年と同時に考えていました、精密検診を受けがんの疑いがありますと医師から言われた時、自覚し判断のための情報が無かった、いらいらした落ち着きのない時があっという間に過ぎていった、家庭医学書をみても前立腺癌医療の全体の様子が分からない、検査が進み宣告、治療の決定となると、がん診断の実態が判断出来ない、治療受ける方法が選択しろと言われてもなかなか納得した結論が出来なかった。がん告知を受け、これから治療にはいる患者には大変参考になる書籍だとおもいます

具体的にどこの病院のどの医師にどの様な療法を、お願いをするかを決めるのは最大の悩みでした。自分のがんの状態、医療の進歩、医師の医療技術、自分の健康状態、を考えると今でも治療方法に疑問がのこります。

 

 

治療を受ける患者側からみた内容であったらよいと思います、患者が信頼して受けられる治療はどれなのか、治療方法のリスク、医者の医療技術のバラツキ、医療装置の信頼度など事前に知りたい、いや知る方法でもいいから、第2弾で企画をお願いしたい。

 

 

 

2

いま私はPSA再発観察中です

 

前立腺癌の手術は「深い穴の奥底から芋を掘り出すようなもの」、であり、必ずしも現在は、がん=死ではない、この本で読んだ言葉の印象が残ります。

 

 

 

術後4年目に入りました、主治医の力を借り、癌細胞を断ち切れる見通しが出てきたことが何よりも喜びです、私の場合もこの言葉のように治療中をふりかえり徐々に健康を取り戻している現在をみるとこの言葉の通りです

 

 

3

「深い穴の奥底から芋を掘り出すようなもの」

臨床診断と実際摘出した前立腺癌の細胞検査(病理検査)では異なっていました。MRI診断の限界ではないでしょうか、私の前立腺全摘除術はミニマム創内視鏡を採用しています、外科医はこのことも想定内として処理をしましたと話しています。前立腺をまるごと他の臓器や血管、神経に傷をつけず切除することは、高度な技術が要求されていいたことが、主治医の外来診察15回のQ&Aの対話の中でで素人ながら理解が出来ました。

本の放射線療法のP74で治療の選択で前立腺癌治療の成績は放射線療法と外科療法が同じですといっている意味は次元が違うところで比較しているのではないでしょうか。治療を選択する時、条件の確認を要します。手術する医師の手技と照射の技術を頭に浮かべながら、最悪パターンをも勘定に入れながら判断をする、手技のバラツキが大きい、照射のバラツキが大きいなどのとき、副作用、合併症がどうなるかを患者の治療成績で確認する。「深い穴の奥底から芋を掘り出すようなもの」、の言葉のように奥が深い、医師は何を持って治療を実行し成果を上げているかが鍵だと感じました。

 

 

4

がん=死ではない、

言い返せば生命は日常生活の連続の延長にあります、自然科学を学んだ人なら理解ができると思います、数学の世界では実数の連続性にあり、電気工学では問題解決にオームの法則、キリッホッフの法則、を使用するとき、人間の学習を自動制御のモデルで考えれば想像がつきます、今日の医学ではがん=死ではないも想像がつきます、患者が自分の病気を医学的に認識し、医者の力を借りて、本来持っている自己免疫力で健康体に戻すことだと思います、私は過去の設備保全作業で幾度も問題を乗り越えました。問題解決には医学も電気工学も同様な気がしています。

 

 

15回目診察

 

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