絞扼性イレウスについて  地域医療のページへ戻る

 イレウスというのは何らかの原因により、腸の運動障害が起こり、正常な消化管活動が行ないえない状態をいう。
いろいろな種類のイレウスがあるが、その中で絞扼性イレウスといって手術の絶対適応であるイレウスがある。イレウスの治療にあたっては常にこの絞扼性イレウスを見逃さないような細心の注意が必要である。(腸重積の場合の絞扼性イレウスではまず空気整復法などで治療するので必ず手術というわけではないが、ある程度時間が経てば手術の絶対適応となるのでここではこう表現しておいた)

 絞扼性イレウスとは読んで字の如く、腸が何らかの原因により首絞め状態となり、血流が来なくなってしまう状態をいう。治療は手術をして首絞めの原因となっているものをちょん切ることである。首絞め状態となってから数時間以上が経つと首絞めとなった腸は壊死を起こしてしまう。そのために手術が遅れると壊死した腸を切除し、健全な腸同士をつなぐ手術が必要となる。またさらに腸の壊死が続くと敗血症となり死亡する。

 いろいろ治らない病気が多い中で、絞扼性イレウスはきちんとした診断・治療がなされれば簡単な手術で治るが、それが遅れれば死亡する、というある意味できわめて医療の威力が発揮されうる病気であるといえる。こうした病気は絶対に治さなければならない。これを治さずして医療をやっているといえようか!